JPH07205199A

JPH07205199A - 射出成形用金型

Info

Publication number: JPH07205199A
Application number: JP1313894A
Authority: JP
Inventors: Masami Kato; 雅美加藤; Koji Ishigaya; 康二石ケ谷
Original assignee: IKAWA TECHNOL KK; KAWAGUCHI Ltd
Current assignee: IKAWA TECHNOL KK; KAWAGUCHI Ltd
Priority date: 1994-01-10
Filing date: 1994-01-10
Publication date: 1995-08-08

Abstract

(57)【要約】【目的】射出成形用金型を射出成形機に搭載したままの
状態で、簡単に射出成形用金型のゲートの断面積の調整
を行うことができ、また樹脂成形品をランナ成形部から
完全に分離すだけでなく、ゲート成形部を所望の厚さ寸
法で残すことができる射出成形用金型を提供する。【構成】射出成形用金型１３を射出成形機に搭載したま
まの状態で、ゲート調整ボルト６１がＢ方向へ進行する
ようにゲート調整ボルト６１を回す。ゲート調整ボルト
６１をＢ方向へ進行させるとゲート調整ボルト６１が固
定ブロック４１を押し、ゲート調整ピンを保持するゲー
トプレート４７がコイルスプリング８１の付勢力に抗し
てＡ方向へ駆動させられ、ゲート調整ピンの先端部がゲ
ートに突出しゲートの断面積が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形品を製作するの
に使用する射出成形用金型に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１３において符号１は樹脂成形品を示
し、この樹脂成形品１にはゲート成形部３が連続して成
形されている。ゲート成形部３は樹脂成形品１を射出成
形によって製作する際、射出成形用金型のキャビティへ
射出される樹脂の供給路であるゲートに充填されている
樹脂によって成形される。ゲートの断面積は、キャビテ
ィへの樹脂の流れを決定する要素となるので樹脂成形品
の出来を左右し、樹脂成形品を製作する上で重要な意味
をもっている。

【０００３】したがって射出成形用金型のゲートの断面
積は高精度に調整する必要がある。従来においては、射
出成形用金型を射出成形機に搭載して射出成形を行い、
樹脂成形品の出来を見て、ゲートの断面積の調整が必要
であると判断した場合、射出成形用金型を射出成形機か
らおろして、切削または溶接によってゲートの断面積を
調整する。そして再度、射出成形用金型を射出成形機に
搭載して、射出成形を行う。かかる作業はゲートの断面
積が適正なものとなるまで、くり返して行われる。

【０００４】ところでキャビティへ樹脂を射出して樹脂
成形品を成形した後、樹脂が固化する前に、ゲートシー
ルバーをゲートへ突出させ、このゲートシールバーによ
ってゲートを遮断して樹脂成形品とランナ成形部とを分
離する装置がある。これは樹脂成形品とランナ成形部と
を切り離す作業を簡略化できるメリットがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらゲートの
断面積を調整する際に射出成形用金型を射出成形機に搭
載したり、射出成形機からおろしたりする作業は手間が
かかり、さらに切削や溶接によってゲートの断面積を調
整する作業も手間がかかり煩雑であるという問題があ
る。また従来の樹脂成形品とランナ成形部とを分離する
装置では、樹脂成形品とランナ成形部とを必ず完全に分
離してしまうので、例えばプラスチックモデルの部品の
ように、ゲート成形部をわずかに残して、樹脂成形品を
ランナ成形部に付けたままにしたい製品には対応するこ
とができない欠点がある。

【０００６】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたものであり、射出成形用金型を射出成形機に搭載し
たままの状態で、簡単に射出成形用金型のゲートの断面
積の調整を行うことができ、また樹脂成形品をランナ成
形部から完全に分離するだけでなく、ゲート成形部を所
望の厚さ寸法で残すことができる射出成形用の金型を提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、樹脂
成形品を成形するためのキャビティと、前記キャビティ
へ射出される樹脂の供給路であるゲートとを有し、射出
成形機に搭載される射出成形用金型において、前記射出
成形用金型を射出成形機に搭載したままの状態で、前記
ゲートの断面積を任意に変更できるゲート断面積調整装
置を具備したことを特徴とする射出成形用金型である。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１において、ゲ
ート断面積調整装置は、ゲートに連通するバー穴と、前
記バー穴に対し進退動作自在に貫入されたゲート調整バ
ーと、前記ゲート調整バーを任意の位置に固定できるバ
ー固定手段とから構成されている射出成形用金型であ
る。

【０００９】請求項３の発明は、樹脂成形品を形成する
ためのキャビティと、前記キャビティへ射出される樹脂
の供給路であるゲートと、前記キャビティへ樹脂を射出
した後、前記ゲートへ突出する方向に動作するゲートシ
ール部材とを有し、射出成形機に搭載される射出成形用
金型において、前記ゲートシール部材が前記ゲートへ突
出する方向へ動作する際の終端位置を調整するゲートシ
ール部材終端位置調整装置を具備したことを特徴とする
射出成形用金型である。

【００１０】

【作用】請求項１の発明では、射出成形用金型を射出成
形機に搭載したままの状態で、ゲート断面積調整装置に
よって、ゲートの断面積を樹脂成形品が最も適正に製作
できるようゲートの断面積を調整することができる。

【００１１】請求項２の発明では、ゲート調整バーを進
行させてゲートに突出する状態として、バー固定手段に
よって固定すれば、ゲート調整バーの突出量に比例して
ゲートの断面積が小さくなる。

【００１２】請求項３の発明では、ゲートシール部材突
出位置調整装置によって、ゲートシール部材のゲートへ
突出する方向へ動作する際における終端の位置を調整す
ることができる。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図面にしたがって説明す
る。図１に射出成形機１１を示し、この射出成形機１１
に本発明の実施例にかかる射出成形用金型１３が搭載さ
れる。同図において符号１５は基台を示し、この基台１
５上には固定盤１７が固定されて設けられている。固定
盤１７には、射出ノズル１８が挿入されるノズル挿入穴
１９が形成されている。

【００１４】固定盤１７の四隅には４本のガイドロッド
２１が固定され、このガイドロッド２１には可動盤２３
がＡ−Ｂ方向へ摺動自在に支持されている。可動盤２３
には駆動ロッド２５が取り付けられ、この駆動ロッド２
５によって可動盤２３がＡ−Ｂ方向へ駆動させられる。
固定盤１７には射出成形用金型１３を構成する固定型２
７が取り付けられ、可動盤２３には射出成形用金型１３
を構成する可動型２９が取り付けられる。

【００１５】可動型２９の詳細な構造について説明す
る。符号３１は可動側取付板を示し、この可動側取付板
３１は、可動側取付板３１に挿通された取付けボルト３
３によって可動盤２３に取り付けられる。図２に詳細に
示すように可動側取付板３１には、スペーサブロック３
５、３７を介して可動型板３９が固定されている。可動
側取付板３１の上面には固定ブロック４１が固定され、
可動型板３９の上面にも固定ブロック４３が固定されて
いる。符号４５は一対のエジェクタガイドピンを示し、
このエジェクタガイドピン４５の端部は固定ブロック４
１と固定ブロック４３に固定されている。

【００１６】図２に示すように、一対のスペーサブロッ
ク３５の対向空間には、ゲートプレート４７が配置さ
れ、一対のスペーサブロック３７の対向空間には、エジ
ェクタプレート４８が配置されている。ゲートプレート
４７には、図４に示すようにゲート調整ピン４９が貫入
されており、この一対のゲート調整ピン４９はホーロネ
ジ５１によって抜け止めされている。一対のゲート調整
ピン４９は、エジェクタプレート４８に形成された貫通
穴５３を貫通し、可動型板３９に形成されたバー穴５５
に摺動自在に挿入されている。このゲート調整ピン４９
はゲートシール部材も兼ねている。

【００１７】ゲートプレート４７の上面には固定ブロッ
ク５７が固定され、この固定ブロック５７には一対のリ
ニアボールブッシュ５９が備えられている。リニアボー
ルブッシュ５９によって、固定ブロック５７はエジェク
タガイドピン４５に摺動自在に支持されている。さらに
固定ブロック５７には、ゲート調整ボルト６１が取り付
けられ、このゲート調整ボルト６１の端面は固定ブロッ
ク４１に対向している。またゲート調整ボルト６１に
は、ナット６３が取り付けられている。

【００１８】エジェクタプレート４８には、４本のエジ
ェクタピン６５が固定され、このエジェクタピン６５は
可動型板３９に形成されたエジェクタ穴６７に摺動自在
に挿入されている。またエジェクタプレート４８にはセ
ンターピン６９が固定され、このセンターピン６９は可
動型板３９に形成されたセンター穴７１に摺動自在に挿
入されている。さらにエジェクタプレート４８には４本
のリターンピン７３が固定され、４本のリターンピン７
３は可動型板３９に形成されたリターン穴７５に摺動自
在に挿入されている。リターンピン７３にはコイルスプ
リング７７が嵌められ、このコイルスプリング７７は可
動型板３９とエジェクタプレート４８との間に介在して
エジェクタプレート４８をＢ方向へ付勢している。

【００１９】符号７９はシール位置調整バーを示し、こ
のシール位置調整バー７９は可動型板３９に固定された
固定ブロック４３に摺動自在に貫入されている。またシ
ール位置調整バー７９の先端部には雄ネジが形成され、
この雄ネジがゲートプレート４７に固定された固定ブロ
ック５７の雌ネジに取り付けられている。シール位置調
整バー７９にはコイルスプリング８１が嵌められ、この
コイルスプリング８１は固定ブロック４３と固定ブロッ
ク５７との間に介在して、固定ブロック５７をＢ方向へ
付勢している。

【００２０】可動型板３９の四隅には、ガイドピン８３
が配置され、このガイドピン８３の先端部は可動型板３
９のＢ方向の面から突出している。可動型板３９の前面
には一対の凸部８５が形成され、この凸部８５にはエジ
ェクタ連通穴８７が形成されている。エジェクタ連通穴
８７は可動型板３９に形成されたエジェクタ穴６７に連
通している。可動型板３９の前面にはランナ８８が形成
され、このランナ８８はバー穴５５に連通している。

【００２１】ゲート断面積調整装置は、固定ブロック４
１、４３、エジェクタガイドピン４５、ゲートプレート
４７、ゲート調整ピン４９、ホーロネジ５１、固定ブロ
ック５７、リニアボールブッシュ５９、ゲート調整ボル
ト６１、ナット６３およびコイルスプリング８１によっ
て構成されている。またゲートシール部材終端位置調整
装置は、固定ブロック４１、４３、エジェクタガイドピ
ン４５、ゲートプレート４７、ゲート調整ピン４９、ホ
ーロネジ５１、固定ブロック５７、リニアボールブッシ
ュ５９、ゲート調整ボルト６１、ナット６３およびシー
ルポジションアジャスタ９７によって構成されている。

【００２２】固定型２７の詳細な構造について説明す
る。符号８９は固定側取付板を示し、この固定側取付板
８９は、固定側取付板８９に挿通された取付けボルトに
よって固定盤１７に取り付けられる。固定側取付板８９
には樹脂供給穴（スプール）９０が形成されている。固
定側取付板８９には固定型板９１が固定されている。固
定型板９１には一対の凹部９３が形成され、この凹部９
３は可動型３９の凸部８５に対応する位置に設けられて
いる。固定型板９１の四隅には、可動型板３９のガイド
ピン８３に対応してガイド穴９５が形成されている。

【００２３】固定型板９１の上下（天地）面には、シー
ルポジションアジャスタ９７が設けられている。シール
ポジションアジャスタ９７の詳細な構造について説明す
る。符号９９は固定側アジャスタブロックを示し、この
固定側アジャスタブロック９９は、キャップボルト１０
１によって固定型板９１の上下面に固定されている。固
定側アジャスタブロック９９には傾斜面１０３が形成さ
れ、上方に進む程、固定側アジャスタブロック９９の厚
さ寸法が大きくなる形状に形成されている。傾斜面１０
３には嵌合凸部１０５が形成されている。

【００２４】符号１０７は摺動側アジャスタブロックを
示し、この摺動側アジャスタブロック１０７には、固定
側アジャスタブロック９９に対応する傾斜面１０９が形
成されて、上方に進む程、摺動側アジャスタブロック１
０７の厚さ寸法が小さくなる形状に形成されている。摺
動側アジャスタブロック１０７の傾斜面１０９には、固
定側アジャスタブロック９９の嵌合凸部１０５に嵌合す
る形状の嵌合凹部１１１が形成され、嵌合凸部１０５は
嵌合凹部１１１にスライド動作自在に嵌合されている。
摺動側アジャスタブロック１０７は、シール位置調整バ
ー７９の頭部８０の端面に対向している。

【００２５】また摺動側アジャスタブロック１０７の下
面にはスプリング収容部１１３が形成されている。摺動
側アジャスタブロック１０７はキャップボルト１１５に
よって固定型板９１の上面に取り付けられている。キャ
ップボルト１１５には、コイルスプリング１１７が嵌め
られており、このコイルスプリング１１７はスプリング
収容部１１３に収容されている。コイルスプリング１１
７によって摺動側アジャスタブロック１０７は上方へ向
かって付勢されている。

【００２６】次に射出成形用金型１３が搭載される射出
成形機１１の射出成形動作について説明する。駆動ロッ
ド２５がＡ方向へ駆動し、可動盤２３がＡ方向へ摺動し
て、ガイドピン８３がガイド穴９５に嵌合し、可動型２
９と固定型２７とが合わさり、射出成形用金型１３の型
締めが行われる。可動型２９と固定型２７とが合わさる
と、可動型板３９の凸部８５と固定型板９１の凹部９３
との対向空間にキャビティ１１９が形成される。そして
キャビティ１１９とゲート調整ピン４９の端面との対向
空間にゲート１２１が形成される。

【００２７】次いで射出ノズル１８から溶融された樹脂
が射出され、この樹脂はランナ８８、ゲート１２１を通
り、キャビティ１１９へ射出されて樹脂成形品１２３が
成形される。そして樹脂射出工程完了後、樹脂が固化す
る前にゲートプレート４７をＡ方向へ駆動し、図８に示
す状態からゲート調整ピン４９を、図９に示すようにＡ
方向へ進行させてゲート１２１をシール（閉鎖）し、ゲ
ート１２１を除去し、同時に樹脂成形品１２３の切離し
を行う。したがってゲートを切断する作業を効率よく行
うことができるようになる。またゲート調整ピン４９が
ゲート１２１に充填されている樹脂をキャビティ１１９
に押し込むので、ヒケ等の発生を抑えることができるよ
うになる。

【００２８】なおゲート調整ピン４９はシール位置調整
バー７９の頭部８０が摺動側アジャスタブロック１０７
に当接するまで進行する。すなわちシール位置調整バー
７９はゲートプレート４７に固定された固定ブロック５
７に取り付けられているので、上記の動作においてゲー
ト調整ピン４９はシール位置調整バー７９の頭部８０が
摺動側アジャスタブロック１０７に当接するまで進行す
ることになる。次いで樹脂成形品１２３が冷却され固化
してから型開きを行い、固定型２７と可動型２９とを分
離し、エジェクタピン６５によって、樹脂成形品１２３
およびランナ成形部１２４を突き落す。

【００２９】次にゲート調整ピン４９のシール位置、す
なわちゲート調整ピン４９がゲート１２１に突出する方
向へ動作した際の終端位置の調整方法について説明す
る。キャップボルト１１５を締めると、摺動側アジャス
タブロック１０７がコイルスプリング１１７の付勢力に
抗して下降する。この摺動側アジャスタブロック１０７
の傾斜面１０９は、固定側アジャスタブロック９９の傾
斜面１０３に摺接しているので、摺動側アジャスタブロ
ック１０７は下降するにしたがってＡ方向へ移動し、シ
ール位置調整バー７９の頭部８０との距離が小さくな
る。このようにして摺動側アジャスタブロック１０７と
シール位置調整バー７９の頭部８０との距離を小さくす
れば、ゲート調整ピン４９がＡ方向へ進む距離を規制で
き、所望の厚さ寸法のゲート成形部１２２を介して樹脂
成形品１２３がランナ成形部１２６に付いたままで得る
ことができるようになる。

【００３０】またキャップボルト１１５を緩めると、摺
動側アジャスタブロック１０７がコイルスプリング１１
７の付勢力によって上昇する。この摺動側アジャスタブ
ロック１０７の傾斜面１０９は、固定側アジャスタブロ
ック９９の傾斜面１０３に摺接しているので、摺動側ア
ジャスタブロック１０７は上昇するにしたがってＢ方向
へ移動し、シール位置調整バー７９の頭部８０との距離
が大きくなる。

【００３１】次にゲート１２１の断面積を調整する作業
について説明する。ゲート１２１の断面積を小さくする
場合には、射出成形用金型１３を射出成形機１１に搭載
したままの状態で、ゲート調整ボルト６１がＢ方向へ進
行するようにゲート調整ボルト６１を回す。ゲート調整
ボルト６１をＢ方向へ進行させるとゲート調整ボルト６
１が固定ブロック４１を押し、ゲートプレート４７がコ
イルスプリング８１の付勢力に抗してＡ方向へ駆動させ
られる。ゲートプレート４７がＡ方向へ駆動するのに伴
い、ゲート調整ピン４９の先端部がゲート１２１に突出
しゲート１２１の断面積が小さくなる。

【００３２】またゲート１２１の断面積を大きくする場
合には、射出成形用金型１３を射出成形機１１に搭載し
たままの状態で、ゲート調整ボルト６１がＡ方向へ進行
するようにゲート調整ボルト６１を回す。ゲート調整ボ
ルト６１をＡ方向へ進行させると、コイルスプリング８
１の付勢力によってゲートプレート４７がＢ方向へ駆動
させられる。ゲートプレート４７がＢ方向へ駆動するの
に伴い、ゲート調整ピン４９の先端部がゲート１２１か
ら後退しゲート１２１の断面積が大きくなる。このよう
に射出成形用金型１３を射出成形機１１に搭載したまま
の状態で、ゲート調整ボルト６１を回せば、ゲート調整
ボルト６１のゲート１２１に突出する長さを調整でき、
ゲート１２１の断面積を容易に調整することができるよ
うになる。

【００３３】なお図１０、図１１に示す上記した射出成
形用金型１３と同タイプの射出成形用金型１２５のよう
に、キャビティ１２６に連通するゲート１２１を円柱状
とし、しかも従来のゲートより大きくしてもよい。この
ゲート１２１では、射出成形力を従来より低圧にでき、
射出時間を短縮できるようになる。したがってヒケ、ジ
ェッティング、収縮歪みが発生しにくくなり、寸法精度
が出しやすくなる。、また金型温度を低くでき、冷却温
度を短縮できるようになる。図１２に示すように射出成
形用金型１２５には、ゲート調整ピン１２９が備えられ
ている。このゲート調整ピン１２９は先端部が円柱の一
部を切断した形状に形成されており、このゲート調整ピ
ン１２９によってゲート１２１をシールして、樹脂成形
品１３１とランナ成形部１３３とを分離する。

【００３４】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更
などがあっても本発明に含まれる。

【００３５】

【発明の効果】以上のように請求項１、２の発明によれ
ば、射出成形用金型を射出成形機に搭載したままの状態
で、簡単に射出成形用の金型のゲートの断面積の調整を
行うことができるようになる。請求項３の発明によれ
ば、樹脂成形品をランナ成形部から完全に分離すだけで
なく、ゲート成形部を所望の厚さ寸法で残すことができ
るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかる射出成形用金型が搭載
された射出成形機の要部斜視図である。

【図２】本発明の実施例にかかる射出成形金型の平面図
である。

【図３】本発明の実施例にかかる射出成形金型を構成す
る可動型の正面図である。

【図４】図３のＸ−Ｘ断面図である。

【図５】本発明の実施例にかかる射出成形用金型のゲー
ト断面積調整装置の部分断面図である。

【図６】図５のＹ−Ｙ断面図である。

【図７】本発明の実施例にかかる射出成形用金型のゲー
ト近傍の拡大縦断面図である。

【図８】本発明の実施例にかかる射出成形用金型のゲー
ト近傍の拡大縦断面図であって、ゲート調整ピンのシー
ル動作を説明するための図である。

【図９】本発明の実施例にかかる射出成形用金型のゲー
ト近傍の拡大縦断面図であって、ゲート調整ピンのシー
ル動作を説明するための図である。

【図１０】本発明の他の実施例にかかる射出成形用金型
のゲート近傍の拡大横断面図である。

【図１１】本発明の他の実施例にかかる射出成形用金型
のゲート近傍の拡大縦断面図である。

【図１２】本発明の他の実施例にかかる射出成形用金型
によって成形される樹脂成形品の部分斜視図である。

【図１３】従来例にかかる射出成形用金型によって成形
される樹脂成形品の部分斜視図である。

【符号の説明】

１１射出成形機１３射出成形用金型２７固定型２９可動型３１可動側取付板３５、３７スペーサブロック３９可動型板４１、４３、５７固定ブロック４５エジェクタガイドピン４７ゲートプレート４９、１２９ゲート調整ピン５１ホーロネジ５３貫通穴５５バー穴６１ゲート調整ボルト６３ナット７３リターンピン７５リターン穴７７コイルスプリング８９固定側取付板９１固定型板９７シールポジションアジャスタ１１９キャビティ１２１、１２７ゲート１２３、１３１樹脂成形品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】樹脂成形品を成形するためのキャビティ
と、前記キャビティへ射出される樹脂の供給路であるゲ
ートとを有し、射出成形機に搭載される射出成形用金型
において、前記射出成形用金型を射出成形機に搭載した
ままの状態で、前記ゲートの断面積を任意に変更できる
ゲート断面積調整装置を具備したことを特徴とする射出
成形用金型。
【請求項２】請求項１において、ゲート断面積調整装置
は、ゲートに連通するバー穴と、前記バー穴に対し進退
動作自在に貫入されたゲート調整バーと、前記ゲート調
整バーを任意の位置に固定できるバー固定手段とから構
成されている射出成形用金型。
【請求項３】樹脂成形品を形成するためのキャビティ
と、前記キャビティへ射出される樹脂の供給路であるゲ
ートと、前記キャビティへ樹脂を射出した後、前記ゲー
トへ突出する方向に動作するゲートシール部材とを有
し、射出成形機に搭載される射出成形用金型において、
前記ゲートシール部材が前記ゲートへ突出する方向へ動
作する際の終端位置を調整するゲートシール部材終端位
置調整装置を具備したことを特徴とする射出成形用金
型。