JPH0720488U - 波付管 - Google Patents

波付管

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JPH0720488U
JPH0720488U JP5566093U JP5566093U JPH0720488U JP H0720488 U JPH0720488 U JP H0720488U JP 5566093 U JP5566093 U JP 5566093U JP 5566093 U JP5566093 U JP 5566093U JP H0720488 U JPH0720488 U JP H0720488U
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克彦 白銀
清 中山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 波付管同士の接続に際し、カップリングを必
要としないような構造の波付管を提供する。 【構成】 波付管10は、雌部として雌ネジ山部12
を、雄部として雌ネジ山部12にネジ係合できる雄ネジ
山部14を一定の間隔で交互に多数備え、雌ネジ山部1
2と雄ネジ山部14との間の部分は通常の波付管部分1
6で構成されている。雌ネジ山部12は、谷部20と山
部22とを交互に備えた雌ネジ山24が形成されてい
る。雄ネジ山部14は、雌ネジ山部12にねじ込み可能
な寸法で形成されていて、雄ネジ山部14には、雌ネジ
山部12の谷部20及び山部22にそれぞれ合致する山
部30と谷部32とを交互に備えた雄ネジ山34が形成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、波付管に関し、更に詳細には、波付管同士の接続に際し、カップリ ングを必要とすること無く、簡単に接続をできるように改良した波付管に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
波付管とは、独立環状又はラセン状の波形を管壁に賦形して長手方向に交互に 谷部(小外径部)と山部(大外径部)とを備えた管材であって、例えば図2(a )において符号16で示す範囲にあるような可撓性管である。 かかる波付管は、材料として合成樹脂を使用し、成形金型により成形された管 が多く、種々の用途に使用されており、特に、埋設した電線、ケーブルを保護す る保護管として広く使用されている。 かかる波付管同士を接続して長い経路にわたって波付管を敷設するためには、 従来、カップリング(継ぎ手)を用意し、接続する双方の波付管の接続端部をカ ップリングに挿入して波付管を接続している。
【0003】 カップリングを使用して接続する方法は種々提案されているが、例えば特開平 4−15388号で提案されている方法を例に挙げて説明する。図6及び図7は 、それぞれ前掲公報で提案されたカップリングを使用して接続する波付管の斜視 図及びカップリングを使用して波付管を接続する方法を示す斜視図である。図6 及び図7を参照して提案された波付管の接続方法を説明する。 図7に示すように、カップリング102は、波付管100の山部104の径よ り大きい内径を有する円筒部材から構成され、カップリング102の内面106 には、係止突起108が各端部に2個ずつ計4個突設されている。図7で示した 4個の係止突起108のうち108Aのみが見え、他は見えないので、破線で表 示されている。 カップリング102の両端部に、接続する双方の波付管100、100の端部 を挿入して接続するようになっている。図中、105は波付管100の谷部を示 す。
【0004】 図6に示すように、接続する波付管100の外周面には、隣合う2個の山部1 12、114の一部を波付管100の長手方向に切り欠いて形成した切り溝11 6が長手方向に所定間隔で複数個設けてある。 切り溝116は、上述カップリング102の係止突起108に対応するような 周方向位置に設けられ、山部112、114を部分的に平坦にして両側の谷部1 05と同じ高さにするものである。また、切り溝116の山部112、114の 側壁には、凹部118が切り溝116の両側に設けてある。但し、図6及び図7 に示す山部114には、簡単にするため凹部118を表示していない。 係止突起108は、切り溝116を通過できる幅に形成され、かつ上述の凹部 118に嵌合する小さな凸部(図示せず)を有する。
【0005】 波付管100を接続する際には、先ず波付管100を図6に示す線A−Aで切 断する。線A−Aは、切り溝116が設けられた山部112、114の間の谷部 に設定される。 切断すると、図7に示すように、切断された波付管100の双方の端部110 に切り溝116が設けられた山部112と114とがそれぞれ切断端面に位置す る。次いで、切り溝116がカップリング102の係止突起108に対応するよ うに、波付管の端部110をカップリング102に挿入する。 そうすると、カップリング102の係止突起108は、切り溝116を通過し て山部112及び114の内側の谷部に到達する。ここで、カップリング102 又は波付管100を回転させると、係止突起108が谷部に沿って移動し、係止 突起108の凸部が山部112、114の凹部118に嵌合して確実に山部の側 面に係合する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のカップリングを使用する従来の波付管接続構造では、カップリ ングを別に用意することが必要であり、また切り溝を備えた波付管を特別に成形 することが必要である。このためコストが嵩み、カップリングを用意すると言う 煩雑さがあって実用的でなく、もっと手軽な波付管の接続構造の提供が要望され ていた。
【0007】 かかる要望に鑑み、本考案は、波付管同士の接続に際し、カップリングを必要 としないような構造の波付管を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる着眼に基づいて、本考案に係る波付管は、雄部と、該雄部に係合する雌 部とを長手方向に設けたことを特徴としている。
【0009】 本考案で使用できる雄部及び該雄部に係合する雌部は、既知の係合手段を利用 した雄雌部との組合せで構成できる。例えば、リング状に形成された、断面が半 円形の隆起部を平滑な外周面上に周方向に備えた管係合部を雄部とし、このリン グ状隆起部に嵌合するリング状溝を平滑な内周面に備え、かつ雄部を挿入できる 内径の管係合部を雌部としてもよい。 また、実施例で説明するように、外周面に雄ねじ山を備えた管係合部と、管の 内周面に該雄ねじ山に合致する雌ネジ山を備えた係合部を例として挙げることが できる。更に、好ましくは、相互の係合を確実するために、雄ねじ山に小さな突 起を、その突起に嵌合する凹部を雌ねじ山に設ける。 別の例として、同じく実施例で説明するように、外面に突起を備えた管係合部 と、この突起に係合するJ字状の溝を内周面に備えた管係合部との組合せを挙げ ることもできる。
【0010】 波付管の成形金型のコストを節減できると言う波付管成形上の都合から、雄部 と雌部との間隔は、一定であるほうが望ましい。そこで、好適な実施態様では、 波付管が、長手方向に所定間隔で交互に雄部と、雌部とを備えているようにする 。
【0011】
【作用】
本考案では、波付管の長手方向に予め雄部と、該雄部に係合できる雌部とを設 けることにより、従来の波付管のようにカップリングを使用することなく、波付 管同士を接続できる。即ち、一の波付管を雄部で切断し、別の波付管を雌部で切 断し、一の波付管の雄部を別の波付管の雌部に係合することにより、簡単に波付 管同士を接続できる。 また、交互に雄部と雌部とを波付管に設けることにより、接続に際し、廃材と なる波付管部分の長さを最短にすることができる。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて本考案をより詳細に説明する。実施例1 図1は本考案に係る波付管の実施例1の構成を示す模式図、図2(a)は雌部 を有する部分の部分断面側面図、図2(b)は雄部を有する部分の側面図である 。 実施例1の波付管10は、図1に示すように、雌部として雌ネジ山部12を、 雄部として雌ネジ山部12にネジ係合できる雄ネジ山部14を一定の間隔で交互 に多数備え、雌ネジ山部12と雄ネジ山部14との間の部分は通常の波付管部分 16で構成されている。 雌ネジ山部12及び雄ネジ山部14は、それぞれ図2(a)の12で示す範囲 の部分及び図2(b)の14で示す範囲の部分である。通常の波付管部分16は 、図2(a)及び(b)の16で示す範囲の部分で、軸方向の断面が波型で、長 手方向にラセン状溝18が設けてある通常の波付管状に形成された管部材で、長 手方向に一定の長さを有する。 尚、波付管部分16は、独立の環状溝を並列に設けて形成された部分でもよい 。
【0013】 図2(a)は図1の波付管10を切断面13で切断した雌ネジ山部12とそれ に続く波付管部分16との部分を示している。図2(a)に示すように、雌ネジ 山部12は、波付管部分16とほぼ同じ外径寸法に形成されていて、谷部20と 山部22とを交互に備えた雌ネジ山24が形成されている。 更に、雌ネジ山部12の奥まった位置には、一対の小さな突起部26が谷部2 0を形成する両側の側壁から対向してそれぞれ突出していて、谷部20の側壁間 の間隔が狭い狭窄部28を形成している。 図2(a)では、雌ネジ山部12の外形は、波形で図示されているが、波形に 賦形する必要はなく平滑管の形状でもよい。
【0014】 一方、図2(b)は、図1の波付管10を切断面15で切断した雌ネジ山部1 4とそれに続く波付管部分16との部分を示している。雄ネジ山部14は、図2 (b)に示すように、雌ネジ山部12にねじ込み可能な寸法で形成されている。 雄ネジ山部14には、雌ネジ山部12の谷部20及び山部22にそれぞれ合致す る山部30と谷部32とを交互に備えた雄ネジ山34が形成されている。
【0015】 波付管10同士を接続して長い経路に敷設するには、先ず、一の波付管10を 雌ネジ山部12の端部13で切断する。次に、別の波付管10を雄ネジ山部14 の端部15で切断する。続いて、別の波付管10の雄ネジ山部14を一の波付管 10の雌ネジ山部12に挿入しつつ回転して、その雄ネジ山部14を一の波付管 10の雌ネジ山部12にねじ込み、雄ネジ山部14の山部30の先端を雌ネジ山 部12の谷部20の狭窄部28を通過させて係合を確実にする。
【0016】 実施例1によれば、雌ネジ山部12の端部13で一の波付管10を切断し、別 の波付管10を雄ネジ山部14の端部15で切断し、別の波付管10の雄ネジ山 部14を一の波付管10の雌ネジ山部12にネジ結合することにより、一の波付 管と別の波付管とを接続できる。よって、従来の方法では必要とされていたカッ プリングを本実施例では必要としない。 また、雌ネジ山部12と雄ネジ山部14とが所定の間隔で交互に設けてあるの で、波付管10を接続するに際し、最長でも2個の波付管部分16の長さの管材 を廃材にするだけで、波付管10同士を接続できるので、廃材となる波付管の長 さが短い。更には、雌ネジ山部12と雄ネジ山部14とが所定の間隔で交互に設 けてあるので、波付管10の成形金型の費用が少なくて済む。 また、雌ネジ山部12に狭窄部28を設けることにより、係合が確実になるの で、仮に波付管10が捩れていて、波付管10を係合した後、波付管10がより 戻されるような現象、或いはサージング現象があっても、波付管の接続が外れる ようなことが無くなる。加えて、雄ネジ山部14の山部30の先端が狭窄部28 を通過した時点で発生する音或いは通過した感触により、ネジ込み完了を確認す ることができる。 尚、雄ネジ山部14に雌ネジ山部12の狭窄部28が係合する部分を形成して おくと、前記効果がより確実に発揮される。
【0017】実施例2 図3は本考案に係る波付管の実施例1の構成を示す模式図、図4(a)は雌部 を有する部分の部分断面側面図、図4(b)は雄部を有する部分の側面図である 。 実施例2の波付管50は、図3に示すように、雌部52と雄部54とを一定の 間隔で交互に多数備え、雌部52と雄部54部との間の部分は通常の波付管部分 56で構成されている。 雌部52及び雄部54は、それぞれ図4(a)の52で示す範囲の部分及び図 4(b)の54で示す範囲の部分である。 通常の波付管部分56は、図4(a)及び(b)に56で示す範囲の部分で、 軸方向の断面が波型で、外周面上に長手方向に多数の環状溝57が設けてある通 常の波付管状に形成された管部材で、長手方向に一定の長さを有する。図4(a )及び(b)中の59は、環状溝57に沿って波形を形成する山部である。尚、 波付管部分56の設けられた環状溝は、ラセン状溝でもよい。
【0018】 図4(a)は、図3の波付管50を切断面53で切断した状態の雌部52とそ れに続く波付管部分56との部分を示している。図4(a)に示すように、雌部 52の内周面には、後述する雄部54に設けられた凸部を係止するJ字状の溝5 8(以下、J字溝と言う)が周方向に等間隔で4箇所設けてある。J字溝58は 内周面に設けてあって外から見えないため、図4(a)では一部内周面に見える J字溝を58aで示し、外周面に凸に成っている溝底壁でJ字溝58の全体の構 成を示している。 J字溝58は、雌部52の端面53から長手方向に延びる長手方向溝60と、 長手方向溝60から直角に曲がって周方向に延びる周方向溝62と更に周方向溝 62から直角に曲がって長手方向に折り返す短い係止短溝64とから構成されて いる。係止短溝64では、小さな突起部66、66が、周方向溝62との連結基 端近傍で対向する側壁からそれぞれ突起し、それにより係止短溝64に狭窄部6 8が形成される。 J字溝58とJ字溝58との間には波付管部分56と同じ形状の波形61が形 成されている。図4(a)中、72は雌部52にJ字溝58と同じ深さで全周に わたって設けられた平滑な端部部分である。
【0019】 J字溝58には、雄部54の凸部70が係合する。凸部70は、J字溝58の 幅とほぼ同じ幅を有する直方体状の突起部で、雄部54の端部55の外周面に周 方向に等間隔で4個配置されている。 図5は、J字溝58の配置を示すための雌部52の内周面の展開図である。雌 部52に雄部54を係合させる場合、J字溝58を形成する長手方向溝60は凸 部70を導入する機能、周方向溝62は係止短溝64に導入するための案内機能 及び係止短溝64は凸部70を確実に係止保持する保持機能を果たす。
【0020】 波付管50同士を接続して長い経路に敷設するには、先ず、一の波付管50を 雌部52の端部53で切断する。次に、別の波付管50を雄部54の端部55で 切断する。 続いて、別の波付管50の雄部54の凸部70を一の波付管50の雌部52の J字溝58の長手方向溝60に合わせて図4(b)に示す矢印Uの方向に導入す る。凸部70が周方向溝62の壁に当接すると、矢印Vの方向に回転する。再び 、凸部70が壁に当接すると、矢印Wの方向に引き戻す。そうすると、凸部70 は、狭窄部68により保持されて確実に長手方向短溝64に係合し、別の波付管 50が一の波付管50より引き抜けるようなことがない。
【0021】 実施例2の波付管によれば、実施例1のものと同様な作用効果が得られる。 また、凸部70は、周方向溝62から折り返した形に形成した長手方向短溝6 4に係合し、かつ長手方向短溝64から逸脱しないように狭窄部68により保持 されているので、仮に波付管50が捩れていて、波付管50を係合した後波付管 50がより戻されるようなことがあっても、或いはサージング現象があっても、 接続した波付管が引き離されるようなことは生じない。 尚、上記実施例では、雄部と雌部とを離して設けた波付管を例示したが、これ ら雄部、雌部とは接して設けられていても良い。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、雄部と、該雄部に係合する雌部とを長手方向に離隔して交互 に波付管に備えることにより、波付管同士を接続するに際し、従来の接続方法で は必要とされてきたようなカップリングを必要としない。即ち、一の波付管を雄 部で切断し、別の波付管を雌部で切断し、これら雄部と雌部とを係合することに より、簡単に波付管同士を接続できる。 また、雄部と雌部との間隔を一定にすれば、成形金型のコストを節減すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る波付管の実施例1の構成を示す模
式図であるる。
【図2】図2(a)は波付管部分と雌部との部分断面側
面図、図2(b)は波付管部分と雄部との側面図であ
る。
【図3】図3は本考案に係る波付管の実施例1の構成を
示す模式図である。
【図4】図4(a)は波付管部分と雌部との部分断面側
面図、図4(b)は波付管部分と雄部との側面図であ
る。
【図5】図4(a)に示す雌部の内周面の展開図であ
る。
【図6】カップリングを使用して接続する波付管の斜視
図である。
【図7】カップリングを使用して波付管を接続する従来
の方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 本考案に係る波付管の実施例 12 雌ネジ山部 14 雄ネジ山部 16 波付管部分 18 ラセン状溝 20、30 谷部 22、32 山部 24 雌ネジ山 26 突起部 28 狭窄部 34 雄ネジ山 50 本考案に係る波付管の別の実施例 52 雌部 54 雄部 56 波付管部分 57 環状溝 59 山部 58 J字溝 60 長手方向溝 62 周方向溝 64 係止短溝 66 突起部 68 狭窄部 70 凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄部(14、54)と、該雄部に係合す
    る雌部(12、52)とを長手方向に設けたことを特徴
    とする波付管。
JP1993055660U 1993-09-22 1993-09-22 波付管 Expired - Lifetime JP2605371Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268280A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 可撓導線管
JP2012031954A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Tigers Polymer Corp 蛇腹状ホース及びその製造方法

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