JPH07204870A - レーザによるマーキング方法 - Google Patents

レーザによるマーキング方法

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Publication number
JPH07204870A
JPH07204870A JP6001424A JP142494A JPH07204870A JP H07204870 A JPH07204870 A JP H07204870A JP 6001424 A JP6001424 A JP 6001424A JP 142494 A JP142494 A JP 142494A JP H07204870 A JPH07204870 A JP H07204870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
marking
black
carbonized layer
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6001424A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuya Matsuyama
修也 松山
Shinichi Origasa
親一 折笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP6001424A priority Critical patent/JPH07204870A/ja
Publication of JPH07204870A publication Critical patent/JPH07204870A/ja
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  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワーク表面に耐久性に優れる黒色マーキングを
する。 【構成】プラスチックのワーク10の表面に形成された
凹部は、レーザ光を照射した箇所の加熱,気化部分であ
る。しかも、その凹部の表面にプラスチックの黒色の炭
化層11が生成,残留し、この炭化層11が見掛け上黒
色のマーキングとなる。この炭化層11は、凹部表面に
固く付着するので、経時的に薄れることがない。また、
ワーク10の表面が他の部材と擦れても、炭化層11が
ワーク10の表面から窪んだ箇所にあるから消える恐れ
がない。また、黒色のマーキング部分以外は、ワーク1
0の素地の色になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワーク表面に耐久性
に優れる黒色マーキングを施すレーザによるマーキング
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワーク表面におこなわれる文字や
数字,記号などのマーキングは、ほとんど印刷方法によ
った。その印刷方法には、インクジェット方式とマスク
方式とがある。インクジェット方式は、インクをノズル
から噴射して連続して並んだドット列を形成し、見掛け
上の線を形成するものである。マスク方式は、薄い遮蔽
板にマーキングすべき形状に穴をあけ、インクをスプレ
イしてこの穴に対応した部分にインクを付着させるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の印刷方法による
マーキングでは、マーキングした部分が当初は鮮明であ
るが、マーキング表面が他の部材と擦れるようなときに
は経時的に鮮明さが薄れる欠点があり、極端な場合には
消える恐れもある。この発明が解決しようとする課題
は、従来の技術がもつ以上の問題点を解消して、ワーク
表面に耐久性に優れる黒色マーキングをするレーザによ
るマーキング方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るレーザに
よるマーキング方法は、プラスチックのワークの表面に
レーザ光を照射し、その照射箇所に形成される凹部の表
面にプラスチックの炭化層を生成,残留させて見掛け上
黒色のマーキングをおこなう。
【0005】請求項2に係るレーザによるマーキング方
法は、プラスチック微粒子と塗料との混合物を塗布した
ワークの表面にレーザ光を照射し、その照射箇所に形成
される凹部の表面に塗布混合物の炭化層を生成,残留さ
せて見掛け上黒色のマーキングをおこなう。
【0006】
【作用】請求項1に係るレーザによるマーキング方法で
は、プラスチックのワーク表面にレーザ光を照射する
と、その照射箇所のプラスチック部分が加熱されて気化
し凹部が形成されるとともに、その凹部の表面にプラス
チックの黒色の炭化層が生成,残留し、この炭化層が見
掛け上黒色のマーキングとなる。
【0007】請求項2に係るレーザによるマーキング方
法では、プラスチック微粒子と塗料との混合物を塗布し
たワーク表面にレーザ光を照射すると、その照射箇所の
混合物塗膜の厚さ方向の一部、または、厚さ方向の全て
とワークの一部が加熱されて気化し凹部が形成されると
ともに、その凹部の表面にプラスチックの黒色の炭化層
が生成,残留し、この炭化層が見掛け上黒色のマーキン
グとなる。
【0008】
【実施例】この発明に係るレーザによるマーキング方法
の実施例について、以下に図を参照しながら説明する。
図1は第1実施例の照射箇所の断面図である。図1にお
いて、ワーク10はプラスチックで、その表面に形成さ
れた凹部は、レーザ光を照射した箇所が加熱されて気化
した部分に相当する。しかも、その凹部の表面にプラス
チックの黒色の炭化層11が生成,残留し、この炭化層
11が見掛け上黒色のマーキングとなる。
【0009】図2は第2実施例の照射箇所の断面に関
し、(a) は凹部が比較的浅いときの断面図、(b) は凹部
が比較的深いときの断面図である。図2(a) において、
ワーク20は金属材料からなり、その表面にプラスチッ
ク微粒子と塗料との混合物30が塗布される。その表面
の混合物30の厚さ方向の一部に形成された比較的浅い
凹部は、レーザ光を照射した箇所が加熱されて気化した
部分に相当する。しかも、その凹部の表面に混合物30
に含まれるプラスチックの黒色の炭化層31が生成,残
留し、この炭化層31が見掛け上黒色のマーキングとな
る。
【0010】図2(b) において、ワーク20は金属材料
からなり、その表面にプラスチック微粒子と塗料との混
合物30が塗布されるのは、同図(a) と同じである。そ
の表面にレーザ光が照射されると、その照射箇所の混合
物30の厚さ方向の全て、および、ワーク20の一部が
加熱されて気化し比較的深い凹部が形成される。しか
も、その凹部の表面に混合物30に含まれるプラスチッ
クの黒色の炭化層31が生成,残留し、この炭化層31
が見掛け上黒色のマーキングとなる。
【0011】第1,第2の各実施例いずれの場合も、各
炭化層11,31が見掛け上、鮮明な黒色のマーキング
となるとともに、各炭化層11,31は、凹部表面に固
く付着するので、経時的に薄れることがない。また、ワ
ーク表面が他の部材と擦れても、各炭化層11,31が
ワーク表面から窪んだ箇所にあるから、消える恐れがな
い。ところで、第1実施例では、黒色のマーキング部分
以外は、ワーク10の素地の色である。これに対して第
2実施例では、黒色のマーキング部分以外は、混合物3
0を構成する塗料の色であるから、意匠的に所望の色を
自由に選択できる特徴がある。
【0012】次に、レーザ光の照射によってワーク表面
にマーキングをおこなう装置について、図3の第1,第
2の各実施例に共通なマーキング装置の構成図を参照し
ながら説明する。図3において、YAGレーザ用のレー
ザ発振器1から出射されたレーザ光が、各偏向ミラー2
u,2v によって互いに直角に振られ、fθレンズ3を通
ってワーク10の表面に照射する。すなわち、レーザ光の
照射箇所が、各偏向ミラー2u,2v によってワーク10の表
面で走査され、この走査軌跡の部分がレーザ光の熱作用
によって浅く彫り込まれてマーキングされる。fθレン
ズ3は、特殊な集光レンズで、各偏向ミラー2u,2v によ
って振られて比較的大きい入射角で入射するレーザ光
を、その入射角に応じた位置に偏位させ、合焦させる。
【0013】各偏向ミラー2u,2v は、対応する各アクチ
ュエータ5u,5v に直結している。この各アクチュエータ
5u,5v は制御部6によって位置(回転角度)制御され
る。なお、偏向ミラー2uの回転軸は、その中心部を通り
紙面に直角な軸である。偏向ミラー2vの回転軸は、ミラ
ー面に含まれ紙面に平行な中心軸である。したがって、
レーザ光は、偏向ミラー2uの回転によって、ワーク10の
表面上でX軸方向に振られるとともに、偏向ミラー2vの
回転によって、ワーク10の表面上でY軸(紙面に直角)
方向に振られることになる。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係るレーザによるマーキング
方法では、プラスチックのワーク表面にレーザ光を照射
すると、その照射箇所のプラスチック部分が加熱されて
気化し凹部が形成されるとともに、その凹部の表面にプ
ラスチックの黒色の炭化層が生成,残留する。また、請
求項2に係るレーザによるマーキング方法では、プラス
チック微粒子と塗料との混合物を塗布したワーク表面に
レーザ光を照射すると、その照射箇所の混合物塗膜の厚
さ方向の一部、または、厚さ方向の全てとワークの一部
が加熱されて気化し凹部が形成されるとともに、その凹
部の表面にプラスチックの黒色の炭化層が生成,残留す
る。
【0015】その結果、請求項1,請求項2のいずれの
方法でも、この炭化層が見掛け上、鮮明な黒色のマーキ
ングとなる。しかも、炭化層は、凹部表面に固く付着す
るので、経時的に薄れることがない。また、ワーク表面
が他の部材と擦れても、炭化層がワーク表面から窪んだ
箇所にあるから、消える恐れがない。また、請求項1に
係る方法では、黒色のマーキング部分以外は、プラスチ
ックのワークの素地の色である。これに対して、請求項
2に係る方法では、黒色のマーキング部分以外は、混合
物を構成する塗料の色であるから、意匠的に所望の色を
自由に選択できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の照射箇所の断面図
【図2】第2実施例の照射箇所の断面に関し、(a) は凹
部が比較的浅いときの断面図、(b) は凹部が比較的深い
ときの断面図
【図3】第1,第2の各実施例に共通なマーキング装置
の構成図
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2u,2v 偏向ミラー 3 fθレンズ 5u,5v アクチュエータ 6 制御部 10 ワーク 11 炭化層 20 ワーク 30 混合物 31 炭化層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックのワークの表面にレーザ光を
    照射し、その照射箇所に形成された凹部の表面にプラス
    チックの炭化層を生成,残留させて見掛け上黒色のマー
    キングをおこなうことを特徴とするレーザによるマーキ
    ング方法。
  2. 【請求項2】プラスチック微粒子と塗料との混合物を塗
    布したワークの表面にレーザ光を照射し、その照射箇所
    に形成される凹部の表面に塗布混合物の炭化層を生成,
    残留させて見掛け上黒色のマーキングをおこなうことを
    特徴とするレーザによるマーキング方法。
JP6001424A 1994-01-12 1994-01-12 レーザによるマーキング方法 Pending JPH07204870A (ja)

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JP6001424A JPH07204870A (ja) 1994-01-12 1994-01-12 レーザによるマーキング方法

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JPH07204870A true JPH07204870A (ja) 1995-08-08

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JP6001424A Pending JPH07204870A (ja) 1994-01-12 1994-01-12 レーザによるマーキング方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136261A (ja) * 2001-11-02 2003-05-14 Rally Master Kk レーザーマーキング方法
US7427558B2 (en) 2004-09-13 2008-09-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of forming solder ball, and fabricating method and structure of semiconductor package using the same
WO2022168888A1 (ja) * 2020-02-20 2022-08-11 株式会社オムラ 建築用板材及びその製造方法、建築用板材の耐久性を高める方法、並びに建築用板材の表面に模様などを固定化させる方法

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WO2022168888A1 (ja) * 2020-02-20 2022-08-11 株式会社オムラ 建築用板材及びその製造方法、建築用板材の耐久性を高める方法、並びに建築用板材の表面に模様などを固定化させる方法

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