JPH05201141A - 物品の図形パターン作成方法 - Google Patents

物品の図形パターン作成方法

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JPH05201141A
JPH05201141A JP4038699A JP3869992A JPH05201141A JP H05201141 A JPH05201141 A JP H05201141A JP 4038699 A JP4038699 A JP 4038699A JP 3869992 A JP3869992 A JP 3869992A JP H05201141 A JPH05201141 A JP H05201141A
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JP
Japan
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article
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Application number
JP4038699A
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English (en)
Inventor
Naomi Fujimoto
直実 藤本
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザマーキング方式の図形パターン作成方
法において、物品の表面に簡易な方法によって複数の色
彩を有する図形パターンを作成する。 【構成】 物品の表面に、ビーム吸収率の低い一つの色
彩のパターン表示層と、このパターン表示層の所定部位
に印刷した他の色彩のパターン表示膜と、これらの上に
ビーム吸収率の高い表面層とを形成し、この表面層の所
定部位にレーザ光を照射することによって表面層の所定
部位を溶解除去して、パターン表示層及びパターン表示
膜の所定部位を表出させて複数の色彩によるパターン表
示の形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ光を使用する
ことによって、物品の表面に所定の図形パターン(文字
等を含む)を作成する物品の図形パターン作成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種物品の表面に所定の図形パタ
ーンを作成して表示する方法としては、印刷等によるも
のが一般的であったが、係る印刷等による方法において
は、印刷の滲み、擦れによる消去等の不具合を有してい
たため、例えば特開昭54−94331号公報に開示さ
れるようなレーザ光によってマーキングする図形パター
ン作成方法(レーザマーキング方式)が開発されてい
る。
【0003】この引例は、物品の表面に白色系塗装膜を
付着し、その上に黒色系塗装膜を付着して物品の表面を
塗装し、この塗装された黒色系塗装膜の所定部位をレー
ザの照射により除去(溶解)して、この部位から白色系
塗装膜を表出されることにより所定の図形パターンを得
るようにしたものである。
【0004】上述の方法において、複数の色を使用した
図形パターンを作成する場合において、従来は図5で示
すように、物品100の表面に、所定の色の第1の塗装
膜(例えば、オレンジ系塗装膜)101を塗装し、この
第1の塗装膜101を避けて別の色の第2の塗装膜(通
常、白色系塗装膜)102を塗装し、この第1の塗装膜
101及び第2の塗装膜102の上に第3の塗装膜(黒
色系塗装膜)103を塗装して、これの所定部位をレー
ザ光によって除去することによって、第1の塗装膜10
1が表出した部位104と、第2の塗装膜102が表出
した部位105が作成され、2色(この場合はオレンジ
と白色)の色による図形パターンが作成できるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法にお
いて、第1の色の塗装膜101と第2の色の塗装膜10
2の境目において、図5中106で示すような塗装のダ
ブリや、107で示すような隙間が空くために、第3の
塗装膜103に凸部108や凹部109の段差が生じ、
外観上見苦しくなると共に、第1及び第2の塗装膜の形
成作業が困難であった。
【0006】このためにこの発明は、レーザマーキング
方式の図形パターン作成方法において、物品の表面に簡
易な方法によって複数の色彩を有する図形パターンを作
成することができる物品の図形パターン作成方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明は、
物品の表面に、ビーム吸収率の低い物質からなる一つの
色彩を有するパターン表示層と、このパターン表示層の
所定位置に印刷される他の色彩を有するパターン表示膜
と、前記パターン表示層及びパターン表示膜の上に塗装
されるビーム吸収率の高い表面層とを形成し、この表面
層の所定部位に所定の波長を有するレーザ光を照射する
ことにより前記表面層の所定部位を溶解除去して、前記
パターン表示層及び前記パターン表示膜の所定部位が表
出されることにより、前記表面層に複数の色彩で構成さ
れた所定の図形パターンを作成表示するようにしたこと
にある。
【0008】
【作用】したがって、この発明によれば、物品の表面
に、ビーム吸収率の低い一つの色彩のパターン表示層
と、このパターン表示層の上の所定部位に印刷した他の
色彩のパターン表示膜と、これらの上にビーム吸収率の
高い表面層とを形成し、この表面層の所定部位にレーザ
光を照射することによって表面層の所定部位を溶解除去
して、パターン表示層及びパターン表示膜の所定部位を
表出させて複数の色彩による図形パターン表示の形成を
行うことによって、上記課題が達成できるものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
【0010】この実施例においては、例えば図1に示す
車両用空調装置のコントロールパネル1の各種スイッチ
2の機能を示すOFF,DEF等の文字(図形パター
ン)をレーザマーキングによって作成する方法を説明す
る。
【0011】コントロールパネル1は、本発明に係るレ
ーザマーキングを行うために、図2に示すように、物品
3(この実施例においては、コントロールパネル1)の
表面に先ずビーム吸収率の低いパターン表示層4を被覆
する。このパターン表示層4は、ビーム吸収率の最も低
い白色系塗料を塗装して形成される。これに用いられる
白色系塗料としては、例えばチタン白(TiO2 )、バ
ライト(BaSO4 )等の無機顔料を含有するメラミン
・アルキド樹脂系(ソリッドカラー)若しくはメラミン
・アクリル樹脂系(メタリックカラー)等が使用される
ものである。尚、ソリッドカラーの膜厚は通常30〜4
5μで、またメタリックカラーの膜厚はベースコートで
15〜20μ、クリアコートで25〜35μの厚さを有
するものである。
【0012】次に、このパターン表示層4の上に、所定
の部位に他の色彩(例えば、オレンジ色)を用いたパタ
ーン表示膜5を、孔版印刷の一種であるスクリーン印刷
により形成する。このスクリーン印刷により形成された
パターン表示膜5は、厚さが5μ程度であり、またスク
ロール印刷のインクがセラミックをベースとする無機顔
料により形成されているため、レーザ光の吸収率は低い
ものである。
【0013】そして、このパターン表示層4及びパター
ン表示膜5の上に、ビーム吸収率の最も高い黒色系塗料
を塗装して表面層6を形成する。これに用いられる黒色
系塗料としては、カーボン(C)、酸化鉄(Fe
3 4 )等の無機顔料を含有する樹脂系の塗料が使用さ
れたメラミン・アルキド樹脂系若しくはメラミン・アク
リル樹脂系のものである。
【0014】次に、下記するレーザ加工機(この実施例
においては、YAGレーザ加工機10)のレーザ光を、
物品3に対して、図形(文字を含む)パターンに従って
照射し、この図形パターンの表面層6を溶解除去して、
所定の図形パターンを形成するものである。
【0015】前記YAGレーザ加工機10は、レーザ光
の波長が1.06μmの周知のものであり、レーザ光を
発射するレーザ発射装置11と、レーザ光の照射位置を
横方向に可変するX軸ガルバノミラー12及び縦方向の
可変するY軸ガルバノミラー13と、このX軸及びY軸
ガルバノミラー12,13を駆動する各々のガルバノメ
ータ17,18と、レーザ光を目標位置に集光する集光
レンズ14と、加工位置及び加工状態をモニタするカメ
ラ15及びモニタ装置16から基本的に構成されてい
る。
【0016】これにより、レーザ発射装置11から発射
されたレーザ光は、加工対象物たる物品3上を所定に軌
跡を描いて移動走査することができ、マーキングを行わ
ない部位にはレーザ光を照射しないものである。尚、図
3において、レーザ光は一点鎖線によって示されるもの
である。
【0017】図4で示すように、物品3の表面にレーザ
光が照射されると、表面層6は、黒色系塗料によって形
成され、ビーム吸収率が最も高いものであるから、ほぼ
完全に照射されたレーザ光を吸収し、これによって熱に
より完全に溶解して蒸発する。これによって、表面層6
の所定部位7,8が除去され、パターン表示層4及びパ
ターン表示膜5が表出する。表面層6の下から表出した
パターン表示層4及びパターン表示膜5は、ビーム吸収
率が低いためにレーザ光を反射し、溶解除去されないも
のである。
【0018】これによって、物品3表面には、レーザ光
の照射及びその移動走査によって溶解除去された表面層
6の所定部位7,8を介して、パターン表示層4及びパ
ターン表示膜5が表出することになり、もって複数の色
彩(この実施例においては、オレンジ色と白色)を有す
る図形パターンが形成されるものである。
【0019】尚、レーザ光の照射方法は、連続発振YA
GレーザをQスイッチ作動させ、ピーク出力の高い、高
速繰り返しパルスによるものが一般的手法であり、本実
施例においてもこの手法を用いているが、使用するレー
ザ装置は、YAGレーザに限らず、例えばTEA−CO
2 レーザやエキシマレーザ等の使用も可能である。さら
に、マーキング方式は、上述したスキャン方式に限ら
ず、マスク方式やコンタクトマスク方式等の採用も可能
である。
【0020】また、上記実施例以外に、パターン表示層
4及びパターン表示膜5のビーム吸収率が、表面層6の
ビーム吸収率と所定範囲をおいて小さければ、図形パタ
ーン形成作業に支障をきたさないため、この範囲におい
て色彩を自由に設定できるものである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、パターン表示層の上の所定部位にパターン表示膜を
印刷により形成し、この上に塗装された表面層をレーザ
により溶解除去して図形パターンを形成するために、簡
易な方法で複数の色彩を有する図形パターンが形成でき
ると共に、表面層の凹凸を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置のコントロールパネルの正面図
である。
【図2】塗装構造を示す断面図である。
【図3】レーザ加工機の一例を示す概略構成図である。
【図4】図形パターンの作成時の塗装構造を示す断面図
である。
【図5】従来の図形パターンの作成時の塗装構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 コントロールパネル 3 物品 4 パターン表示層 5 パターン表示膜 6 表面層 10 レーザ加工機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の表面に、ビーム吸収率の低い物質
    からなる一つの色彩を有するパターン表示層と、このパ
    ターン表示層の所定位置に印刷される他の色彩を有する
    パターン表示膜と、前記パターン表示層及びパターン表
    示膜の上に塗装されるビーム吸収率の高い表面層とを形
    成し、この表面層の所定部位に所定の波長を有するレー
    ザ光を照射することにより前記表面層の所定部位を溶解
    除去して、前記パターン表示層及び前記パターン表示膜
    の所定部位が表出されることにより、前記表面層に複数
    の色彩で構成された所定の図形パターンを作成表示する
    ようにしたことを特徴とする物品の図形パターン作成方
    法。
JP4038699A 1992-01-29 1992-01-29 物品の図形パターン作成方法 Pending JPH05201141A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004355463A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Casio Comput Co Ltd 電子機器の製造システム、製造処理プログラム、製造処理方法
JP2008194719A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Seiko Epson Corp 基材の分割方法、液滴吐出ヘッドの製造方法、及び基板の製造方法
JP2010063993A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Trinity Ind Corp 自動車用加飾部品の製造方法、及び自動車用加飾部品
CN110039188A (zh) * 2019-05-06 2019-07-23 深圳市万普拉斯科技有限公司 镭雕方法

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