JPH1177341A - レーザマーキング用転写板 - Google Patents

レーザマーキング用転写板

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JPH1177341A
JPH1177341A JP9264832A JP26483297A JPH1177341A JP H1177341 A JPH1177341 A JP H1177341A JP 9264832 A JP9264832 A JP 9264832A JP 26483297 A JP26483297 A JP 26483297A JP H1177341 A JPH1177341 A JP H1177341A
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Masayuki Abe
正行 阿部
Tatsuya Nakano
達也 中野
Takeshi Tomita
武司 冨田
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Miyachi Technos Corp
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Miyachi Technos Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーキング対象物の厚さや材質に拘わらず、
これに精細なマーキングを行うことを可能とする。 【解決手段】 レーザ光に対して透明な性質を有する基
板の一方の面に、当該基板を他方の面からレーザ光を照
射したときに瞬時に蒸発乃至昇華する性質を有する固体
被膜を被着させて転写板を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザスパッタリ
ング技術を用いたマーキング方法に好適な転写板に係
り、特に、マーキング対象物の厚さや材質に拘わらず、
これに精細なマーキングを行うことを可能としたレーザ
マーキング用転写板に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザスパッタリング技術を用いたマー
キング方法としては、例えば、特開昭60−22458
8号公報に記載された方法が知られている。このマーキ
ング方法は、図6に示されるように、マーキング用のビ
ーム状レーザ光100をマーキング対象物102を透過
して着色材料である転写板101の表面101aに照射
する一方、それにより生じたスパッタをこれと対面する
マーキング対象物体102の表面102aに付着させ
て、所望形状のマーキングを行うものであり、マーキ
ング対象物体102の表面に傷を付けないこと、走査
型レーザマーカを使用でき、その都度、専用のマスクが
不要であることから、任意の形状のマークを即座に描く
ことができること、等の優れた利点を有する。
【0003】なお、レーザ光100としてはYAGレー
ザが、マーキング対象物体102としては例えばガラス
板が、また転写板101としては例えば着色素材からな
る金属板が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のマーキング方法に使用されるレーザマーキン
グ用転写板101としては、着色材料である厚手の金属
板若しくは金属箔(これらはレーザ光をいずれも透過さ
せない)がそのまま使用されていたため、マーキング対
象物102と対面する転写板面101aにレーザ光10
0を照射するためには、レーザ光100をマーキング対
象物102に透過させることが必要となり、その結果、
レーザ光を透過させないマーキング対象物には適用で
きないこと、レーザ光を透過させるものであっても、
厚みの大きな或いは歪みの大きな板の場合にはレーザ光
が正確に転写板表面に焦点を結ばないことから精細なマ
ーキングが困難であること、その構造上、マーキング
対象物の背後からレーザ光の照射が困難であるブラウン
管等には適用が困難であること、転写板で生ずるスパ
ッタの内でレーザ光の進行方向と逆方向へ飛散する(僅
かに拡散しつつ跳ね返る)ものを利用するため、レーザ
光の小径化の割には精細な転写像が得られないこと、並
びに、スパッタが酸化されやすく、煤が多く発生し
て、煤取りのための後処理が煩雑であること、等の問題
点があった。
【0005】この発明は、従来のレーザマーキング用転
写板における上記の問題点に着目してなされてものであ
り、その目的とするところは、マーキング対象物の厚さ
や材質に拘わらず、これに精細なマーキングを行うこと
を可能としたレーザマーキング用転写板を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に記
載の発明は、レーザ光に対して透明な性質を有する基板
の一方の面に、当該基板を他方の面からレーザ光を照射
したときに瞬時に蒸発乃至昇華する性質を有する固体被
膜を被着させてなることを特徴とするレーザマーキング
用転写板にある。
【0007】ここで、『レーザ光に対して透明な性質を
有する基板』とは、基板はレーザ光に対して透明でなけ
ればならないことを意味している。『透明』とは、例え
ば、波長1.06μmのYAGレーザ光に対するガラス
板のように、レーザ光を吸収して加熱溶融することがな
いことでもある。すなわち、基板の材質は、主として、
レーザ光の波長との関係で規定され、当該レーザ光に対
して透明な性質を有する限り、必ずしもガラスに限定さ
れるものではなく、ある程度の耐熱性が許容されるなら
ばプラスチック等も採用することができるであろう。
【0008】また、『当該基板を他方の面からレーザ光
照射したときに瞬時に蒸発乃至昇華する性質を有する固
体被膜』とは、固体被膜は基板を透過したレーザ光によ
り瞬時に蒸発乃至昇華され、マーキング対象面に転写さ
れるものであることを意味している。固体被膜の材質
は、レーザ光の照射により加熱されて瞬時に蒸発乃至
昇華する温度特性を有すること、必要なマーキングの
色彩を有すること、基板に対して均一な厚さの被膜を
形成できること、マーキング対象物の製造工程等にお
ける処理温度に対する耐熱性を有すること、並びに、
比較的に低コストで提供できること、等を考慮して決定
されるであろう。
【0009】そして、この請求項1に記載の発明によれ
ば、転写板上に形成された固体被膜をその背後から照射
されるレーザ光で加熱しこれを瞬時に蒸発乃至昇華させ
て、マーキング対象面上に転写するという手法を採用で
きるため、肉厚や歪みの大きな透明なマーキング対象
物、或いは最近のプラズマディスプレイパネル等のよう
な表面に蛍光灯障害防止のためのSiO2被膜を有する
マーキング対象物に適用できることは勿論のこと、レ
ーザ光を透過させない若しくは透過させ難い、レーザ光
に対して半透明乃至不透明なマーキング対象物にも適用
できること、例えばブラウン管のパネル側面にマーキ
ングする場合等のように、マーキング面の背後からレー
ザ光を照射することが困難なマーキング対象物にも適用
できること、固体被膜の厚さを調整することにより、
マーキングの品質を制御することができること、等の従
来のレーザマーキング方法にはない格別の効果を有する
ものである。
【0010】加えて、蒸発乃至昇華された固体被膜成分
は、レーザ光の光圧に押されつつさほど拡散することな
く直進して、レーザ光進行方向前方に置かれたマーキン
グ対象物表面に衝突付着するため、レーザ光の径を細
く絞ることにより、精細かつ明瞭なマーキングを容易に
形成することができること、固体被膜としてクロム等
の金属を使用する場合にも酸化され難く、煤の発生が少
なくて拭き取りの手間が不要であること、等の従来のレ
ーザマーキングにはない格別の効果を有するものであ
る。
【0011】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
固体被膜と基板との間には、レーザ光を吸収して発熱す
る性質を有するレーザ光吸収層が介在されていることを
特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング用転写板
にある。
【0012】『固体被膜』は必ずしも単層構造である必
要はない。例えば、請求項3に記載のように、基板を構
成するガラス板の上に、酸化クロムによる黒色の第1層
(下層)とクロムによる金属色の第2層(上層)とを順
に重ねた二層構造による固体被膜とすれば、酸化クロム
層(下層)の存在によりクロム層(上層)の反射を抑制
すると同時にレーザ光の吸収効率を高めて、低光強度レ
ーザ光による明瞭なマーキングを可能ならしめることが
できる。
【0013】そして、この請求項2に記載の発明によれ
ば、上述したように、レーザ光吸収層の存在により、固
体被膜の反射を抑制すると同時にレーザ光の吸収効率を
高めて、低強度レーザ光による明瞭なマーキングを可能
ならしめることができるのである。
【0014】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
基板の材質はガラスであり、かつ前記固体被膜の材質は
その融点がガラスの融点よりも十分に高い性質を有する
金属であることを特徴とする請求項1若しくは2に記載
のレーザマーキング用転写板にある。
【0015】レーザ光としてYAGレーザ光が使用され
る場合には、基板の材質としては通常のガラス(例え
ば、ソーダライムガラス等)を使用することができる。
なお、被膜形成技術としてスパッタリングを利用する場
合には、ガラスに被着できる物質としては、Au,P
d,Ag,Cu,Cr,Al,Ta,Ni−Cu,Ni
−Cr,TiN,TiC,ITO,SiO2,Si
34,Nb−Ti,Mo,Mo−Si,Co−Cr,C
o−P,Al23,TiW,SUS等が挙げられる。従
って、これらの候補物質の中から、条件〜(レー
ザ光の照射により加熱されて瞬時に蒸発乃至昇華する温
度特性を有すること、必要なマーキングの色彩を有す
ること、基板に対して均一な厚さの被膜を形成できる
こと、マーキング対象物の処理温度等に対する耐熱性
を有すること、比較的に低コストで提供できるこ
と、)に合致する物質を固体被膜の材料として選択する
ことができる。
【0016】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
固体被膜の厚さは、100nm〜300nmであること
を特徴とする請求項4に記載のレーザマーキング用転写
板にある。
【0017】転写板として、分厚い金属板や金属箔を使
用した従来方法とは異なり、本発明方法では極めて薄い
固体被膜がスパッタリング材料として使用されている。
しかも、この固体被膜の膜厚はマーキング品質と重要な
関連を有している。
【0018】そして、この請求項5に記載の発明によれ
ば、固体被膜の膜厚調整により、マーキング品質を適宜
に制御することができる。なお、従来の分厚い金属板や
金属箔を使用したマーキング方法では、このような膜厚
調整によるマーキング品質の制御は不可能であること
は、言うまでもない。
【0019】この出願の請求項6に記載の発明は、前記
金属は、クロム、タンタル、又はニッケルと銅との合金
であることを特徴とする請求項4に記載のレーザマーキ
ング用転写板にある。
【0020】マーキング対象物として、例えばプラズマ
ディスプレイパネル(PDP)のガラス基板や各種モニ
タ用のプラウン管等を想定し、かつレーザ光としてYA
Gレーザ光を又基板としてガラス板を想定するのであれ
ば、固体被膜の材質としては例えば(1)クロム、
(2)タンタル、(3)ニッケルと銅の合金、等のいず
れかを選択的に採用することができるであろう。すなわ
ち、これらの物質であれば、真空蒸着技術やスパッタリ
ング技術でガラス板の表面に均一な厚さの被膜を形成す
ることができると共に、YAGレーザ光の照射により瞬
時に蒸発乃至昇華して、スパッタリング原理でマーキン
グ対象面であるガラス表面に明瞭なマーキングを行うこ
とができ、加えて、それらマーキング対象物に加えられ
る熱処理温度にも耐えることができ(融点はガラスより
も高いため)、しかも比較的に安価に提供することがで
きる。因みに、PDPのガラス基板はマーキングに続く
その後の製造工程において、摂氏500度以上の加熱炉
に少なくとも5回以上に亘り装入されて加熱処理され
る。これは、いわゆるリブ形成処理や蛍光体定着処理等
のためである。また、各種モニタ用のプラウン管も同様
であって、マーキングに続くその後の製造工程において
1若しくは2以上の回数の熱処理が加えられる。これ
は、プラウン管を構成するガラスは比較的に厚いために
その歪みを除去する等の必要のためである。
【0021】以上(1)〜(3)の材質の固体被膜であ
れば、それらの加熱処理に際しても溶融や脱落の虞がな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】本発明に係るレーザマーキング用転写板の
実施の一形態が図1(a),(b)にそれぞれ示されて
いる。同図(a)に示されるレーザマーキング用転写板
1は、レーザ光(図示せず)に対して透明な性質を有す
る基板2の一方の面(図中下面)2aに、当該基板2を
他方の面(図中上面)2bからレーザ光照射したときに
瞬時に蒸発乃至昇華する性質を有する固体被膜3を被着
させてなることを特徴とするものである。なお、レーザ
マーキング用転写板1の形状は、所望のマーキングパタ
ーンに応じて様々に決定することができる。
【0024】ここで、『レーザ光に対して透明な性質を
有する基板2』とは、基板2はレーザ光に対して透明で
なければならないことを意味している。『透明』とは、
例えば、波長1.06μmのYAGレーザ光に対するガ
ラス板のように、レーザ光を吸収して加熱溶融すること
がないことでもある。すなわち、基板2の材質は、主と
して、レーザ光の波長との関係で規定され、当該レーザ
光に対して透明な性質を有する限り、必ずしもガラスに
限定されるものではなく、ある程度の耐熱性が許容され
るならばプラスチック等も採用することができるであろ
う。
【0025】また、『当該基板2を他方の面2bからレ
ーザ光照射したときに瞬時に蒸発乃至昇華する性質を有
する固体被膜3』とは、固体被膜3は基板2を透過した
レーザ光により瞬時に蒸発乃至昇華され、マーキング対
象面に転写されるものであることを意味している。固体
被膜3の材質は、レーザ光の照射により加熱されて瞬
時に蒸発乃至昇華する温度特性を有すること、必要な
マーキングの色彩を有すること、基板に対して均一な
厚さの被膜を形成できること、マーキング対象物の製
造工程等における処理温度に対する耐熱性を有するこ
と、並びに、比較的に低コストで提供できること、等
を考慮して決定することができる。
【0026】なお、被膜形成技術としてスパッタリング
を利用する場合には、ガラス若しくはプラスチックに固
体被膜として被着できる物質としては、Au,Pd,A
g,Cu,Cr,Al,Ta,Ni−Cu,Ni−C
r,TiN,TiC,ITO,SiO2,Si34,N
b−Ti,Mo,Mo−Si,Co−Cr,Co−P,
Al23,TiW,SUS等が挙げられる。従って、こ
れらの候補物質の中から、条件〜(レーザ光の照
射により加熱されて瞬時に蒸発乃至昇華する温度特性を
有すること、必要なマーキングの色彩を有すること、
基板に対して均一な厚さの被膜を形成できること、
マーキング対象物の処理温度等に対する耐熱性を有する
こと、比較的に低コストで提供できること、)に合致
する物質を固体被膜の材料として選択することができ
る。
【0027】一方、図1(b)に示されるレーザマーキ
ング用転写板1は、同図(a)に示される構成に加え
て、固体被膜3と基板2との間に、レーザ光を吸収して
発熱する性質を有するレーザ光吸収層4を介在させたも
のである。この図から明らかなように、固体被膜の全体
は必ずしも単層構造である必要はない。例えば、基板2
を構成するガラス板(例えば、ソーダライムガラス)の
上に、酸化クロムによる黒色の第1層(YAGレーザ光
吸収層)4とクロムによる金属色の第2層(固体被膜)
3とを順に重ねた二層構造による固体被膜とすれば、酸
化クロム層(YAGレーザ光吸収層)4の存在によりク
ロム層(固体被膜)3の反射を抑制すると同時にYAG
レーザ光の吸収効率を高めて、低光強度YAGレーザ光
による明瞭なマーキングを可能ならしめることができ
る。
【0028】このようなレーザマーキング用転写板1を
使用するマーキング方法は、様々な用途に用いられる
が、ここでは表示パネル、中でも、プラズマディスプレ
イパネルの製造工程において、ガラス基板に識別情報を
マーキングするために応用した場合を説明する。
【0029】この識別情報記録工程においては、まず、
図2(a)並びに図3(a)に示されるように、YAG
レーザ光に対して透明な性質を有する基板である0.7
mm厚のガラス板(例えば、ソーダライムガラス)5を
用意し、その片面に耐熱性固体被膜(融点摂氏1600
度)であるクロム被膜6を、真空蒸着やスパッタリング
技術により、180nm程度の均一な厚さに被着させる
ことにより、転写板7を提供する。なお、この被膜の厚
さはマーキング品質に影響を与えるものであり、そのた
め、100nm〜300nm程度の範囲の中から最適な
厚さを選定することとなる。図2並びに図3において
は、この転写板7はその下面側にクロム被膜6が被着さ
れている。
【0030】なお、転写板7を構成するガラス板5とし
ては、通常の材質のガラス板(例えば、ソーダライムガ
ラス等)を使用することができる。また、転写板7を構
成するガラス板5の厚さは、レーザ光の屈折の影響等を
考慮すれば薄い方が好ましいが、あまりに薄すぎるとク
ロム被膜6が蒸発乃至昇華するときの熱で割れる虞があ
るため、0.5mm〜 2.0mm程度の範囲が好まし
いと考えられる。また、クロム被膜6の厚さはマーキン
グ品質に応じて適宜に設定すればよいのであるが、実用
的には100nm〜300nmの範囲が好ましいと考え
られる。
【0031】次に、このようにして提供された転写板7
を、マーキング対象となるPDPガラス基板(例えば、
2.8mm厚)8の所望位置に、前記クロム被膜6が対
面するように重ね合わせて載置する。このとき、必要に
応じて、図2(a)に示されるように、適当な圧力Pを
もって、転写板7をPDPガラス基板8上に押し付ける
ようにしてもよい。
【0032】すなわち、先に説明したように、本発明の
マーキング方法はスパッタリング原理を利用しているこ
とから、固体被膜とマーキング対象面との間には某かの
間隙の存在が必要とされる。この間隙の大きさは、本発
明者等の鋭意研究によれば、例えばクロム被膜付きガラ
ス基板とPDPガラス基板との組み合わせでYAGレー
ザを使用する場合には、1μm乃至30μm程度が必要
とされ、好ましくは、1μm乃至5μm程度が最適であ
ることが知見された。これに対して、ガラスメーカーか
ら納入されるマーキング対象となるPDPガラス基板の
面精度は、納入時点で実際に40μm程度であり、PD
Pガラス基板8上に転写板7を単に載置しただけでは、
両者間の間隙が大き過ぎることが確認された。
【0033】そこで、この実施形態では、転写板7をマ
ーキング対象となるPDPガラス基板8の面に押し付
け、両者間に形成される微細間隙の大きさを適当に狭め
ることにより、マーキング品質を高めようとするもので
ある。なお、本発明者等が行った押圧例では、20〜3
0gf/cm2程度の圧力にて転写板をPDPガラス基
板に押し付けることが行われた。
【0034】次いで、図2(a)並びに図3(a)に示
されるように、転写板13の上方に配置されたYAGレ
ーザマーカ装置9を用いて、レンズ系9aを通してYA
Gレーザ光(波長約1.06μm)10を出射させ、P
DPガラス基板8に重ね合わせられた転写板7をその背
後から(すなわち、クロム被膜6の存在しないガラスの
露出した面側から)レーザ光10で前記識別情報を表す
マーキング形状に対応して照射しつつ、ガラス板5を透
過したレーザ光10により前記クロム被膜6を加熱し、
これを瞬時に蒸発乃至昇華させることにより、いわゆる
レーザスパッタリングの原理で、転写板7上のクロム被
膜6をマーキング対象となるPDPガラス基板8の表面
に所望のマーキング形状で転写させる。
【0035】ここで、良く知られているように(例え
ば、特開平6−8634号公報参照)、レーザマーカ装
置9は、細く絞られたレーザ光10を任意の軌跡を描い
て首振り照射可能になされており、この光照射軌跡は、
与えられた識別情報により任意に制御される。
【0036】レーザ光10の照射軌跡としては、いわゆ
る一筆書き方式とラスタスキャン方式とが考えられる。
一筆書き方式とラスタスキャン方式とのいずれを採用す
べきかは、レーザ光強度との関係により選択すれば良い
であろう。一般に、レーザ光強度がさほど高くない場合
には、光エネルギを局部的に集中できる一筆書き方式が
好ましいであろう。当業者には良く知られているよう
に、この一筆書き方式には、徐々に中心をずらしつつ円
を描くように光を振りながら規定の領域を埋めてゆくワ
ブリング方式と僅かにピッチをずらせつつ多数の平行線
で規定の領域を埋めてゆく塗りつぶし方式とが存在す
る。なお、一般に、バーコードの描線には、図4に示さ
れるように、多数の平行線18で規定の領域19を埋め
てゆく塗りつぶし方式が採用される。これにより、PD
Pガラス基板7の図中上面側には、このレーザ光10の
照射により瞬時に蒸発乃至昇華したクロム被膜が、レー
ザスパッタリングの原理で、そのまま転写されることと
なる。
【0037】次に、図2(b)に示されるように、PD
Pガラス基板8上に重ね合わせられた転写板7を真空吸
盤等で持ち上げて除去すると、PDPガラス基板8上の
所定位置には、転写クロム被膜6aが残される。もし
も、所望のマーキング形状が、図3(b)に示されるよ
うに、バーコードマーク11であれば、転写板7が取り
除かれたガラス基板8の上面側には、転写クロム被膜6
aをもって描かれたバーコードマーク11が残される。
【0038】以上の識別情報記憶工程においては、YA
Gレーザマーカ装置9から出射されるレーザ光10を適
宜な軌跡を描いて指向制御しつつ、PDPガラス基板8
上に重ね合わせられた転写板7をその背後から照射し、
これによりクロム被膜6を瞬時に蒸発乃至昇華させて、
ガラス基板8上に転写させるという構成を採用している
ため、レーザ光10を使用しつつも、PDPガラス基板
8の表面を損傷させることなく、その表面に明瞭なマー
キングを迅速に行うことができるのである。従って、こ
の方法によれば、マーキング作業に際して粉塵が発生し
ないため、高いクリーン度が要求されるプラズマディス
プレイパネルの製造工程においても、何等支障なくマー
キング作業を行うことができる他、ガラス基板8の表面
に傷を付けないことから、その後の蛍光体定着工程やリ
ブ製作工程に伴う加熱処理に際して傷が成長してPDP
ガラス基板が割れてしまう等の虞もないのである。
【0039】さらに、レーザマーカ装置9を用いたレー
ザ光10の指向制御は、公知の機構により、極めて自由
度が高いため、製造工程上において受信された任意の識
別情報を、直ちにPDPガラス基板8の表面にマーキン
グすることができ、工程管理の自由度を向上させること
ができる。
【0040】加えて、ガラス基板8の表面に形成される
マーキングは、転写クロム膜6aによりなるものである
ため、このままPDPガラス基板8を化学処理乃至熱処
理工程へ移行したとしても、転写クロム膜6aは剥がれ
たり脱落したりすることもなく、従来のバーコードラベ
ルを用いる場合のように、その使用に何等制約を受ける
こともないほか、転写クロム膜6aはガラス基板7の表
面において目視での読取認識率が非常に高く、機械読取
りのみならず人間の目による読取にも適する等の効果を
有するものである。
【0041】尚、以上の実施の形態においては、表示パ
ネルとしてプラズマディスプレイパネル(PDP)を例
に取りそのガラス基板8にマーキングを行う場合で説明
したが、液晶表示パネル等のガラス基板を有するその他
の表示パネル、或いはブラウン管の側面等でも同様であ
る。また、レーザ光に対して透明な基板としてガラス板
を用いたが、その他耐熱性の高いプラスチック等でも良
いと思われる。また、固体被膜の材質としてはクロムに
限らず、その他タンタル、銅とニッケルの合金等を採用
することができる。更に、以上の実施の形態では、本発
明をガラスの上にマーキングを行う場合で説明したが、
その他セラミック板や金属板等のような比較的に耐熱性
がありかつ平坦度のある任意の平面をマーキング対象と
して選択することができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の転写板によれば、転写板上に形成された固体被膜をそ
の背後から照射されるレーザ光で加熱しこれを瞬時に蒸
発乃至昇華させて、マーキング対象面上に転写するとい
う手法を採用することが可能となるため、肉厚や歪み
の大きな透明なマーキング対象物、或いは最近のプラズ
マディスプレイパネル等のような表面に蛍光灯障害防止
のためのSiO2被膜を有するマーキング対象物に適用
できることは勿論のこと、レーザ光を透過させない若
しくは透過させ難い、レーザ光に対して半透明乃至不透
明なマーキング対象物にも適用できること、例えばブ
ラウン管の側面にマーキングする場合等のように、マー
キング面の背後からレーザ光を照射することが困難なマ
ーキング対象物にも適用できること、固体被膜の厚さ
を調整することにより、マーキングの品質を制御するこ
とができること、等の従来のレーザマーキング方法には
ない格別の効果を有するものである。
【0043】加えて、蒸発乃至昇華された固体被膜成分
は、レーザ光の光圧に押されつつさほど拡散することな
く直進して、レーザ光進行方向前方に置かれたマーキン
グ対象物表面に衝突付着するため、レーザ光の径を細
く絞ることにより、精細かつ明瞭なマーキングを容易に
形成することができること、固体被膜としてクロム等
の金属を使用する場合にも酸化され難く、煤の発生が少
なくて拭き取りの手間が不要であること、等の従来のレ
ーザマーキングにはない格別の効果を有するものであ
る。
【0044】この点をさらに図解して説明する。特開昭
60−224588号公報に記載された従来のレーザマ
ーキング方法が図5(a)に、また本発明のレーザマー
キング方法が図5(b)にそれぞれ示されている。な
お、これらの図は、マーキング対象面と転写材料面との
間隙部分を拡大乃至誇張して示すものである。
【0045】これらの図から明らかなように、従来のレ
ーザマーキング方法にあっては、同図(a)に示される
ように、レーザスパッタリングのメカニズムとして、着
色素材となる金属板12へのレーザ光13の照射により
瞬時に加熱昇華されて立ち上る金属蒸気14を、レーザ
光の進行方向とは逆方向に位置するマーキング対象物1
5の表面15aに付着させると言う構成(換言すれば、
床面の水たまりに石を落下させたときの天井への水の跳
ね返りを連想させるような構成)を採用しているため、
レーザ光照射により加熱昇華されて立ち上る金属蒸気
は拡散する傾向が認められ、その結果、如何にレーザ光
径を細く絞ろうとも、それによりマーキングされる線幅
には限界があり、精細なマーキングには適しないこと、
レーザ光照射により加熱昇華されて立ち上る金属蒸気
はマーキング対象面に到達するまでに酸化される傾向が
認められ、マーキング対象面にはマーキングされた線の
ほかにかなりの量の煤が付着するため、不要な煤を拭き
取るための後行程が不可欠であること、等の問題点があ
る。
【0046】これに対して、本発明の転写板を用いたレ
ーザマーキング方法にあっては、同図(b)に示される
ように、蒸発乃至昇華された固体被膜16である蒸気1
4は、レーザ光13の光圧に押されつつさほど拡散する
ことなく直進して、レーザ光進行方向前方に置かれたマ
ーキング対象物15の表面15aに衝突付着するため、
レーザ光の径を細く絞ることにより、精細かつ明瞭な
マーキングを容易に形成することができること、固体
被膜としてクロム等の金属を使用する場合にも酸化され
難く、煤の発生が少なくて拭き取りの手間が不要である
こと、等の従来のレーザマーキングにはない格別の効果
を有するものである。なお、17は本発明の転写板を構
成するガラス板である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写板の実施の一形態を示す断面
図である。
【図2】プラズマディスプレイの製造ラインにおける識
別情報記録工程を説明するための模式的工程図である。
【図3】転写板の使用方法と転写されたマーキング形状
との関係を示す説明図である。
【図4】バーコードマーキングの際のレーザ光の照射軌
跡の一例を示す図である。
【図5】特開昭60−224588号公報に記載された
従来の転写板を使用したレーザマーキング方法と本発明
の転写板を使用したレーザマーキング方法とを、マーキ
ング対象面と転写材料面との間隙部分について拡大乃至
誇張して示す模式的な断面図である。
【図6】特開昭60−224588号公報に記載された
従来の転写板を使用したレーザマーキング方法を説明す
るための模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 転写板 2 基板 2a 一方の面 2b 他方の面 3 固体被膜 4 レーザ光吸収層 5 ガラス基板 6 クロム被膜 6a 転写クロム被膜 7 転写板 8 PDPガラス基板 9 レーザマーカ装置 9a レンズ系 10 レーザ光 11 バーコードマーク 12 着色素材である金属板 13 レーザ光 14 着色素材の蒸気 15 マーキング対象物 15a マーキング対象物の表面 16 着色素材である固体被膜 17 転写板を構成するガラス板 18 平行線 19 規定の領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 武司 東京都港区南青山7丁目8番1号 オムロ ンフィールドエンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光に対して透明な性質を有する基
    板の一方の面に、当該基板を他方の面からレーザ光を照
    射したときに瞬時に蒸発乃至昇華する性質を有する固体
    被膜を被着させてなることを特徴とするレーザマーキン
    グ用転写板。
  2. 【請求項2】 前記固体被膜と基板との間には、レーザ
    光を吸収して発熱する性質を有するレーザ光吸収層が介
    在されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ
    マーキング用転写板。
  3. 【請求項3】 前記固体被膜の材質はは金属でありかつ
    前記レーザ光吸収層の材質は前記金属の酸化物であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のレーザマーキング用転
    写板。
  4. 【請求項4】 前記基板の材質はガラスであり、かつ前
    記固体被膜の材質はその融点がガラスの融点よりも十分
    に高い性質を有する金属であることを特徴とする請求項
    1若しくは2に記載のレーザマーキング用転写板。
  5. 【請求項5】 前記固体被膜の厚さは、100nm〜3
    00nmであることを特徴とする請求項4に記載のレー
    ザマーキング用転写板。
  6. 【請求項6】 前記金属は、クロム、タンタル、又はニ
    ッケルと銅との合金であることを特徴とする請求項4に
    記載のレーザマーキング用転写板。
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KR100964574B1 (ko) 2009-07-23 2010-06-21 주식회사 에스코넥 금속 소재의 표면에 대한 레이저 컬러 마킹방법

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