JPH07203631A - 自励式交直変換器の制御装置 - Google Patents

自励式交直変換器の制御装置

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JPH07203631A
JPH07203631A JP5353992A JP35399293A JPH07203631A JP H07203631 A JPH07203631 A JP H07203631A JP 5353992 A JP5353992 A JP 5353992A JP 35399293 A JP35399293 A JP 35399293A JP H07203631 A JPH07203631 A JP H07203631A
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voltage
excited
power
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JP5353992A
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Inventor
Midori Otsuki
みどり 大槻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02E60/60Arrangements for transfer of electric power between AC networks or generators via a high voltage DC link [HVCD]

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自励式交直変換器の制御装置において、交流
系統の電圧が低下しても電圧崩壊現象や過渡不安定現象
を防止する。 【構成】 電圧型自励式交直変換器の制御装置におい
て、変換器に接続された交流系統の電圧値を監視する手
段と、その検出された交流電圧の大きさに応じて前記変
換器が融通する有効電力の設定値に対するリミッターの
値を変化させる手段とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統において非同
期連系システム、周波数変換システムを含む直流送電シ
ステム、又は直流電源の電力を交流電力に変換するイン
バータ装置、又は自励式静止型無効電力補償装置、いわ
ゆる自励式SVC装置に適用される自励式交直変換器の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力系統においてGTOサイリス
タなどの自己消弧型素子を用いた自励式変換器が、直流
送電システム,インバータ装置,静止型無効電力補償装
置に使用され、実用化されるようになってきている。自
励式変換器には大きくわけて、直流系統を電圧源とする
電圧型と直流系統を電流源とする電流型とがあるが、本
願で扱うものはこのうち電圧型の自励式変換器の制御装
置である。
【0003】図10に電力系統に適用される電圧型自励式
交直変換装置の構成例を示す。図10において、交流系統
1には変換器用変圧器2を介して自励式変換器3が接続
されている。自励式変換器3は各アームがGTOサイリ
スタとダイオードが逆並列に接続された構成の、6相又
は12相ブリッジ回路からなる。自励式変換器3の直流
端子側にはコンデンサ4が設置され、その先の直流端子
AとBには自励式変換器3と同じ構成の自励式変換器
3′が接続され、変換器用変圧器2′を介して他の交流
系統1′につながっている。
【0004】なお、図10の構成は直流送電システムの場
合で、直流端子AB間には直流電源装置の場合には電池
などの直流電源が接続されており、又、自励式SVCの
場合は何も接続されず端子AB間は開放状態である。こ
こでは、代表的なシステムとして直流送電システムにつ
いて説明する。直流送電線システムの場合、自励式変換
器3あるいは3′のうち一方が順変換、他端は逆変換運
転される。なお、制御装置及び検出装置については、変
換器3も変換器3′も同じ構成であるため、図10では自
励式変換器3についてのみ示している。
【0005】自励式変換器3側では直流電圧検出器5に
より直流電圧Edを検出し、直流電圧設定値Edpと突き
合せを行なって直流電圧制御器6に入力する。又、有効
電力検出器7により有効電力Paを検出し、有効電力設
定値Pdpと突き合せを行なって有効電力制御器8に入力
する。更に無効電力検出器9により無効電力Qaを検出
し、無効電力設定値Qdpと突き合せを行なって無効電力
制御器10に入力する。直流電圧制御器6,有効電力制御
器8,無効電力制御器10では、夫々の検出値と設定値が
等しくなるよう出力信号を制御する。
【0006】直流電圧制御器6の出力と有効電力制御器
8の出力は選択回路11に与えられる。選択回路11では直
流送電システムの場合、片方の変換器では直流電圧制御
器6の出力を選択し、他方の変換器では有効電力制御器
8の出力を選択するよう動作する。選択回路11の出力は
リミッター回路12に与えられ、リミッター回路12の出力
は有効電力制御値P*となる。
【0007】一方、無効電力制御器10の出力はリミッタ
ー回路13に与えられ、リミッター回路13の出力は無効電
力制御値Q*となる。有効電力制御値P*と無効電力制
御値Q*は演算回路14に入力され、演算回路14ではP
*,Q*の値からパルス幅変調制御、いわゆるPWM制
御で使用するPWM制御信号の位相角φと制御率Cmを
演算し、PWM制御回路15に与える。
【0008】一方、位相検出回路16では変換器3の接続
された交流母線1の電圧位相θvを検出してPWM制御
回路15に与える。PWM制御回路15では信号θv,φ,
Cmより、搬送波信号とそれに突き合せを行なう3相正
弦波のPWM制御信号をつくり、2つの信号の付き合せ
によってオンパルス,オフパルスの発生タイミングを決
める。その信号によりパルス発生回路17では自励式変換
器3の各アームに対するオンパルス,オフパルスを発生
して、変換器3に与える。変換器3ではこのパルスによ
って各アームのGTOサイリスタがオン/オフを行なう
ことにより、運転が行なわれる。
【0009】ここで、PWM制御回路15の動作として、
信号θv,φ,Cmと、PWMの搬送波信号,PWM制
御信号の関係を、図11により説明する。電圧位相θvは
交流電圧に同期して図11(a)のように0〜360°の
のこぎり波となる。この信号に位相角φを足し合せて図
11(b)の信号を作る。この値がPWMの搬送波及びP
WM制御信号の位相θv+φとなる。PWM制御回路15
では図11(b)の位相に同期させて振幅一定の搬送波信
号を作る。
【0010】3パルスのPWMの場合、搬送波信号は図
11(c)のようになる。又、同じく(b)の位相に同期
させ、又、波高値として制御率Cmの値を使用した正弦
波信号をつくり、PWM制御信号とする。これが図11
(c)のCm・sin (θv+φ)である。こうして得ら
れた搬送波とPWM制御信号の突き合せを行ない、図11
(d)に示すように搬送波>PWM制御信号のときはオ
フパルスを、PWM制御信号>搬送波のときはオンパル
スを発生する。
【0011】PWM制御回路15がこのような動作を行な
うことにより、変換器用変圧器2の2次側、即ち、変換
器側に発生する交流電圧の位相及び大きさが、位相角φ
と制御率Cmに応じて変化する。ここで、変換器用変圧
器1次側の有効電力Pa,無効電力Qa,1次側電圧V
1※θv,2次側電圧V2※(θv+φ),直流電圧E
d,変圧器のインダクタンスをXとすると次の関係があ
る。なお、符号※は角度符号を意味する。
【0012】
【数1】 ただし、KはPWMの方式によって決まる定数である。
式(1) 〜(3) からわかるように位相角φと制御率Cmに
よって、有効電力Pa,無効電力Qaを制御することが
できる。
【0013】又、直流送電システムの場合、有効電力は
両端の変換器3,3′で協調をとって制御する必要があ
るが、無効電力は夫々独立に制御できる。有効電力の協
調制御は一般に片端で直流電圧を制御し、もう一方で有
効電力を制御することにより行なわれる。具体的には、
図10の選択回路11において、片方の変換器の制御装置で
は直流電圧制御器6の出力信号を選択し、、もう一方の
変換器の制御装置では有効電力制御器8の出力信号を選
択することにより行なわれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自励式変換
器の制御装置を用いた場合、交流系統の電圧V1が低下
すると、指定された有効電力をそのまま維持するために
は、式(1) より位相角φの絶対値が90°に近くなるよ
う、又、2次電圧V2が大きくなるよう制御が行なわれ
る。位相角φは通常、−90°<φ<+90°の範囲で
運転しているので、これは絶対値が大きくなる方向への
変化である。又、2次電圧V2は式(2) より無効電力の
運転点により制約をうけ、式(3) より最大でK・Edま
でしか大きくできず制約がある。
【0015】融通できる最大の有効電力は、Pmax =V
1・V2/Xで、このとき位相角φは±90°,V2=
K・Edである。φが±90°を越えると有効電力は却
って小さくなり、制御が不安定になって変換器の正常な
運転が行なえなくなるという問題が発生する。又、変換
器3あるいは3′の接続された交流系統で事故あるいは
定期検査などのため、送電線の一部、例えば2回線並列
の送電線のうち1回線が開放された場合に、自励式変換
器による融通電力が大きすぎると、送電線の両端の電圧
位相の開きが90°を越えて交流系統で電圧が確立でき
ない、いわゆる電圧崩壊現象が発生したり、電圧位相が
振動発散するいわゆる過渡不安定現象が発生したりする
可能性がある。
【0016】更に、図11のようなPWM制御を使用する
場合、PWM制御信号の波高値は搬送波の振幅より大き
な値にすることはできないため、一般に搬送波の振幅の
90%程度の値で、PWM制御信号に対して±両方にリ
ミッターを設ける。ここで、式(2) ,(3) より、無効電
力が負の大きな値の場合、2次電圧V2を大きくするた
めにPWM制御信号の波高値を大きくする必要がある
が、1次側電圧V1が小さな値であったり、無効電力の
負の値が大きくかつ有効電力値も大きい場合には、PW
M制御信号がこのリミッターにかかったままになり、無
制御の状態となって運転が不安定になるという問題があ
る。
【0017】このような条件でシミュレーション解析を
行なった例を図12に示す。図12でわかるように、PWM
制御信号がリミットにかかった状態が継続しているた
め、有効電力制御系の出力や制御率Cmが発散してお
り、正常な運転が行なわれていない。又、式(3) でわか
るように、2次側交流電圧V2と直流電圧Edの間に
は、定数Kで決まるほぼ比例の関係がある。ここで、演
算回路14の内部では式(1) ,(2) を逆算した形で定常的
には、
【数2】 の演算を行なう。
【0018】更に、過渡的な変動を抑えるため、実際の
制御系では有効電力制御器の出力P*,無効電力制御器
の出力Q*を使って、
【数3】 の演算を行なう。ここで得られた2次電圧の大きさV2*
を制御率Cmに変換する場合、通常、Kcm=0.5程度
の増幅率を乗算している。このKcmを使って得られるC
m=V2*×Kcmは必ずしも式(3) を満足する値ではな
く、これを補正するため、式(6) ,(7) のP*,Q*の
値が定常的にゼロにならず、又、運転点に応じて値が変
化する。
【0019】このために、起動,停止を含めた過渡的な
運転の変更が行なわれた場合、従来の制御装置では有効
電力や無効電力の設定値に対する追従が遅く、又、有効
電力の設定値を変更したにも拘らず無効電力が過渡的に
変動したり、無効電力の設定値を変更したにも拘らず有
効電力が過渡的に変動したりし、有効電力と無効電力の
制御の干渉が大きいという問題がある。
【0020】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、自励式変換器が接続された交流系統の電圧が低下
した場合であっても、位相角φを充分±90°から離れ
た値に確保して安定な運転を行ない、又、自励式変換器
が接続された交流系統の送電線が開放されて系統のイン
ピーダンスが大きくなった場合にも、電圧崩壊現象や過
渡不安定現象を発生させないで安定に変換器を運転継続
し、更に、PWM制御の制御信号が長時間リミットにか
かったまま無制御の運転状態を継続するのを防止し、
又、高速な応答特性と有効電力・無効電力制御の非干渉
性を確保することのできる自励式交直変換器の制御装置
を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電圧型自励式交直変換器の制御装置は、変換器の接続さ
れた交流系の電圧値によって変換器が融通する有効電力
の設定値に対するリミッターの値を変化させることによ
り、交流電圧が低下した場合には、融通電力が一定値以
上にならないよう制御する手段を備えたものである。
【0022】本発明の請求項2に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置は、変換器の接続された交流系の送電
線の開閉を行なう遮断器の状態信号によって、変換器が
融通する有効電力の設定値に対するリミッター値を変化
させることによって、投入されている送電線の回線数が
減少し交流系のインピーダンスが大きくなった場合に
は、融通電力が一定値以上にならないよう制御する手段
を備えたものである。
【0023】本発明の請求項3に係るPWM制御を使用
した電圧型自励式交直変換器の制御装置は、PWM正弦
波制御信号の値に対しリミッターをかけ、かつその制御
信号が一定時間以上リミッターにかかった状態が継続し
た場合には、変換器が発生あるいは吸収する無効電力の
設定値に対するリミッター値を変化させることにより、
無効電力の運転点がリミッターにかかりにくい状態に移
行させ、長時間連続してPWM正弦波制御信号がリミッ
ターにかかったままで運転を継続するのを防止する回路
を備えたものである。
【0024】本発明の請求項4に係るPWM制御を使用
した電圧型自励式交直変換器の制御装置は、有効電力制
御器及び無効電力制御器の出力として得られた信号値で
ある制御率Cmを、PWMの正弦波制御信号の波高値に
変換する際に、増幅率Kcmとして、
【数4】 Kcm=V2/(K・Ed) ……………(8) の式で得られる値を乗算することにより制御系が高速
に、かつ有効電力と無効電力が干渉しないで応答するよ
うな回路を備えたものである。ただし、V2は変換器用
変圧器の2次側電圧、Edは直流定格電圧、KはPWM
の方式により決まる固定値である。
【0025】
【作用】本発明の請求項1に係る電圧型自励式交直変換
器の制御装置は、変換器の接続された交流系の電圧を検
出し、この電圧が低下したときに、変換器が融通する有
効電力の設定値に対するリミッター値をゼロに近い方へ
変化させることにより、融通電力が一定値以上にならな
いよう制御を行ない、これによって、変換器用変圧器の
1次側交流電圧と2次側交流電圧の位相差が一定値以上
に開くのを防止する。
【0026】本発明の請求項2に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置は、変換器の接続された交流系の送電
線の回線数が減少し、交流系のインピーダンスが大きく
なったときに、変換器が融通する有効電力の設定値に対
するリミッター値をゼロに近い方へ変化させることによ
り、融通電力が一定値以上にならないよう制御を行な
い、これによって、交流系の送電端と受電端の電圧の位
相差が一定値以上に開くのを防止する。
【0027】本発明の請求項3に係るPWM制御を使用
した電圧型自励式交直変換器の制御装置は、PWM正弦
波制御信号の振幅が、一定時間以上継続してリミッター
にかかった場合には、無効電力設定値に対するリミッタ
ー値を、変換器が交流系に対して供給する無効電力が小
さくなる方向へ変化させることにより、無効電力の運転
点を変換器が交流系に対して供給する無効電力が小さく
なる方向へ変化させることによって、PWM制御信号の
振幅がリミッターにかかりにくい運転状態へ移行し、P
WM制御信号が長時間連続してリミッターにかかったま
まで運転を行なうのを防止している。
【0028】本発明の請求項4に係るPWM制御を使用
した電圧型自励式交直変換器の制御装置は、有効電力制
御器及び無効電力制御器の出力として得られる信号値で
ある制御率Cmを、PWM正弦波制御信号の波高値に変
換する際に、変換器用変圧器の2次側定格電圧と直流定
格電圧とPWM方式から得られる定数Kを使って、Kcm
=V2/K・Edで演算される増幅率Kcmを乗算するこ
とによって、運転設定値の変更などに対して高速に、か
つ有効電力と無効電力が干渉しないで応答するよう制御
する。
【0029】
【実施例】本発明の請求項1に係る電圧型自励式交直変
換器の制御装置の第1の実施例を以下説明する。図1は
本発明の請求項1に係る交直変換器の制御装置の第1の
実施例の構成図である。自励式変換器3が交流母線1に
接続され、自励式変換器3′が交流母線1′に接続さ
れ、一方の変換器が順変換運転を、もう一方の変換器が
逆変換運転を行なうことにより、交流系1と1′の間で
電力の融通を行なっている。
【0030】ここで、交流母線1の電圧値を交流電圧検
出器18により検出し、又、交流母線1′の電圧値を交流
電圧検出器18′により検出する。これにより得られた交
流電圧値を最小値選択回路19に入力し、最小値選択回路
19では交流電圧検出器18と交流電圧検出器18′の出力の
うち小さい方の値を選択する。こうして得られた値をリ
ミット値演算回路20に入力する。リミット値演算回路20
では与えられた交流電圧の大きさに応じて、有効電力の
最大リミット値Pmax を演算する。
【0031】リミット値演算回路20では例えば図2のよ
うな値のテーブルを内蔵しており、入力値である交流電
圧の検出値V1に対応した有効電力リミット値Pmax を
決め、それを出力値とする。図2に示すテーブルを使用
した場合、交流電圧値がV1a以上であれば有効電力リミ
ット値Pmax は定格100%となり、V1aより低下する
と、低下の度合いに応じた定格100%より小さい値の
有効電力リミット値Pmax を出力する。更に、このPma
x を符号反転回路21に与えて符号を反転させることによ
り、有効電力の最小リミット値Pmin =−Pmax を求め
る。
【0032】この有効電力の最大リミット値Pmax ,最
小リミット値Pmin を、変換器3の制御装置23へ与える
有効電力設定値Pdpのリミット回路22、及び変換器3′
の制御装置23′へ与える有効電力設定値Pdp′のリミッ
ト回路22′の最大リミット値,最小リミット値として使
用し、Pdp,Pdp′の値を制限する。リミット回路22,
22′の出力が、夫々自励式変換器3の制御装置23,自励
式変換器3′の制御装置23′に最終的な有効電力設定値
として与えられる。
【0033】ここで、制御装置23,23′は、夫々図10で
説明した従来の制御装置の検出器,制御器,パルス発生
回路,演算回路などを含む変換器の制御回路全体であ
り、構成は従来の制御装置と同じである。制御装置23,
23′はリミット回路22,22′から与えられた有効電力設
定値と融通電力が等しくなるよう、変換器3,3′へ与
えるパルスのタイミングを制御し、オンパルス,オフパ
ルスを変換器3,3′の各GTOサイリスタスイッチに
与える。
【0034】次に請求項1の実施例の作用を説明する。
先ず、交流母線1及び交流母線1′の電圧値が図2のV
1a以上であれば、リミット値演算回路20で演算される有
効電力最大リミット値Pmax は定格100%となり、符
号反転回路21の出力である有効電力最小リミット値Pmi
n は−100%となる。有効電力設定値Pdp及びPdp′
に対するリミット回路22,22′の最大リミット値,最小
リミット値が夫々定格100%,−100%であるた
め、融通電力は定格電力内の値であれば、与えられた設
定値Pdp,Pdp′の値通り制御される。
【0035】ここで、交流母線1あるいは交流母線1′
の電圧値のうちどちらか一方が、V1a以下に低下する
と、最小値選択回路19で小さい方の値を選択し、リミッ
ト値演算回路20では図2のテーブルより、電圧の低下の
割合に応じたPmax を決める。このPmax は定格電力よ
りも小さい0〜100%の間の値である。又、符号反転
回路21の出力Pmin は−Pmax で−100〜0%の間の
値である。
【0036】こうして得られた有効電力設定値の最大値
Pmax ,最小値Pmin が、リミット回路22,22′に与え
られることにより、設定値PdpがPmin ≦Pdp≦Pmax
の場合には設定値通りの有効電力を融通するよう運転が
行なわれ、設定値PdpがPmin より小さい場合、又はP
max より大きい場合には夫々のリミット値に制限される
ので、融通電力はリミット値の値に制御される。
【0037】図1の実施例によれば、変換器の接続され
た交流系の電圧がある程度大きい値であれば、設定値P
dp通りの有効電力を融通し、交流系の電圧が低下した場
合には、低下の度合いに応じて融通電力が制限される。
従って、式(4) においてV1が小さくなっても、Paを
通常よりもゼロに近い値に移行させることにより位相角
φ、即ち、変換器用変圧器の1次側と2次側の位相差が
開くのを防止し、位相角φが±90°に近い値になって
不安定な運転状態になるのを防ぐことができる。
【0038】本発明の請求項1に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置の第2の実施例を以下説明する。図3
は本発明の請求項1に係る交直変換器の制御装置の第2
の実施例の構成図である。第1の実施例ではリミット値
演算回路20の入力として、交流1次側電圧V1を使用し
ていたが、本第2の実施例では電圧検出器18で検出した
交流電圧V1と、無効電力設定値Qdpを使用して、演算
回路24でA=V1×V1−X×Qdpの演算を行ない、こ
の結果を最小値選択回路19に与える。直流回路の相手端
の変換器の制御系の演算回路24′でも同様の演算を行な
い、結果の値A′を最小値選択回路19に与える。最小値
選択回路19ではA,A′のうち小さい方の値を選択し、
リミット値演算回路20に与える。
【0039】リミット値演算回路20では第1の実施例で
使用していた図2のようなテーブルの代りに、入力Aに
対して有効電力リミット値を決めるテーブルを使用し
て、有効電力設定値Pdp及びPdp′に対する最大リミッ
ト値Pmax を決め、それを出力値とする。更にそれを符
号反転回路21で符号反転させ、有効電力設定値Pdp及び
Pdp′に対する最小リミット値Pmin とする。式(4) か
らもわかるように、本実施例の場合、位相角φを決める
ための無効電力Qaの影響まで考慮して有効電力リミッ
ト値を決めることができる。
【0040】図3の実施例によれば、変換器の接続され
た交流系の電圧がある程度大きい値であれば、設定値P
dp通りの有効電力を融通し、交流系の電圧が低下した場
合には、低下の度合い及び無効電力の運転点に応じて融
通電力が制限される。従って、式(4) においてV1が小
さくなっても、Paを通常よりもゼロに近い値に移行さ
せることにより位相角φ、即ち、変換器用変圧器の1次
側と2次側の位相差が開くのを防止し、位相角φが±9
0°に近い値になって不安定な運転状態になるのを防ぐ
ことができ、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0041】本発明の請求項2に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置の第1の実施例を以下説明する。図4
は本発明の請求項2に係る交直変換器の制御装置の第1
の実施例の構成図である。自励式変換器3が交流母線1
に接続され、自励式変換器3′が交流母線1′に接続さ
れ、一方の変換器が順変換運転を、もう一方の変換器が
逆変換運転を行なうことにより、交流系1と1′の間で
電力の融通を行なっている。ここで、交流母線1,1′
の背後には交流系統が接続されているが、図4では交流
母線1側について図示している。
【0042】交流母線1には遮断器25を介して交流送電
線26がつながり、この送電線の相手端は同じように遮断
器27を介して交流母線28がつながっている。交流送電線
26は2回線で構成され、遮断器25,27は夫々の回線毎に
設けられている。これにより、送電線の片方の回線で地
絡などの事故が発生しても、もう一方の回線を使用して
送電を行なうことができる。送電線の1回線あたりのイ
ンピーダンスをXL とすると、当然のことながら2回線
両方が接続されている場合には、交流母線1と28の間の
インピーダンスはXL /2に、1回線のみが接続されて
いる場合にはXL となる。
【0043】本実施例ではこの送電線用遮断器25が開放
状態か投入状態かという状態信号を、状態監視装置29に
より監視している。状態監視装置29では送電線26のうち
何回線が投入状態かという信号を監視し、その結果を出
力してスイッチ回路30に与える。スイッチ回路30では遮
断器25のうち、2回線両方が投入されている場合、1回
線のみが投入されている場合、両回線とも開放状態であ
る場合に応じて、スイッチを端子a,b,cと切り替え
る。
【0044】端子a,b,cには夫々有効電力設定値の
最大リミット値Pmax1,Pmax2,Pmax3が与えられてい
る。値としては例えばPmax1は定格100%,Pmax2は
定格50%,Pmax3はゼロなどの値が設定されている。
状態監視装置29からの状態信号によって切り替えられた
スイッチ回路30の出力がPmax としてリミット回路22及
び22′に与えられ、最大リミット値として使用される。
一方、Pmax に対し符号反転回路21で符号を反転させた
値がPmin としてリミット回路22及び22′に与えられ、
最小リミット値として使用される。
【0045】リミット回路22に対しては有効電力設定値
Pdpが入力され、出力は変換器3を制御する変換器制御
装置23に与えられる。又、同様にリミット回路22′に対
しては有効電力設定値Pdp′が入力され、出力は変換器
3′を制御する変換器制御装置23′に与えられる。変換
器制御装置23,23′はリミット回路22,22′から与えら
れた有効電力設定値と融通電力が等しくなるよう、変換
器3,3′に与えるパルスのタイミングを制御し、オン
パルス,オフパルスを変換器3,3′の各GTOサイリ
スタに与えて運転を行なう。
【0046】次に請求項2の実施例の作用を説明する。
先ず、状態監視装置29が遮断器25の状態を検出すること
により、変換器3の接続された交流系統の送電線26が2
回線ともつながっている場合には、スイッチ回路30が端
子aを選択し、有効電力の最大リミット値Pmax として
Pmax1=100%を選択する。これにより、リミット回
路22の最大リミット値は100%,最小リミット値は−
100%となり、有効電力設定値Pdpは定格電力以内の
値であればそのままリミット回路22の出力となり、変換
器制御装置23に有効電力設定値として与えられる。これ
により、直流システムは有効電力Pdpを融通するよう制
御される。
【0047】ここで、送電線26のうち1回線が開放、即
ち、遮断器25のうちどちらか1回線の遮断器が開放され
た状態になると、スイッチ回路30が状態監視装置29から
の信号により切り替えられ、端子bを選択する。これに
より、有効電力の最大リミット値Pmax としてPmax2=
50%を選択し、リミット回路22の最大リミット値は5
0%,最小リミット値は−50%となり、有効電力設定
値Pdpは定格電力の50%以内の値であればそのままリ
ミット回路22の出力となり、±50%以上の値であれば
±50%のリミット値が出力となる。この値が変換器制
御装置23に有効電力設定値として与えられる。これによ
り、直流システムは設定された有効電力設定値Pdpが±
50%以内の値であればその設定値通りの電力を融通す
るよう運転され、±50%を越える場合には融通電力が
±50%に制限されて運転される。
【0048】更に、送電線26の両回線が開放、即ち、遮
断器25の両方が開放された状態になると、スイッチ回路
30が状態監視装置29からの信号により切り替えられ、端
子cを選択する。これにより、有効電力の最大リミット
値Pmax としてPmax3=0%を選択し、リミット回路22
の最大リミット値は0%,最小リミット値は−0%とな
り、最終的に変換器制御装置23に与えられる有効電力設
定値Pdpはゼロとなる。従って、直流システムは融通電
力ゼロの状態で運転するよう制御が行なわれる。
【0049】図4の実施例によれば、変換器の接続され
た交流系の送電線が2回線とも投入された状態であれ
ば、設定値Pdp通りの有効電力を融通し、送電線が1回
線開放の状態になると、設定値Pdpが定格より小さい値
以内になるよう制限され、送電線が両回線開放の状態に
なると、直流融通電力はゼロの状態で運転が行なわれ
る。
【0050】ここで、交流送電線26の1回線あたりのイ
ンピーダンスをXL とすると、送電線が2回線とも投入
されていれば、交流母線1と交流母線28の間のインピー
ダンスはXL /2であるが、送電線が1回線開放状態だ
と交流母線1と交流母線28の間のインピーダンスはXL
で、2回線のときの倍の値になるため、2回線のときと
同じ有効電力が送電線26を流れると、交流母線1と交流
母線28の電圧の位相開きが大きくなり90°に近づく。
【0051】更に、送電線が両回線とも開放だと、変換
器3が電力を融通しようとしても、変換器3側から3′
側への融通の場合には、電源がないので融通は不可能で
あり、逆潮流の場合は電力を供給すべき負荷がないた
め、無理に有効電力を供給すると負荷遮断による過電圧
が発生する。それに対し、図4の実施例を使用すれば、
送電線が2回線時は系統のインピーダンスが小さいので
大きな電力を融通しても問題はなく、送電線が1回線に
なったときは系統のインピーダンスが大きくなるが、そ
れに応じて直流融通電力が一定値以上にならないよう制
限するので、交流母線1と交流母線28の電圧位相開きが
一定値以上に大きくなることはなく、電圧崩壊や過渡不
安定などの問題は発生せず、又、送電線が全開放状態で
は有効電力の融通を行なわないことにより、有効電力の
バランスをとることができる。
【0052】以上のように図4の実施例によれば、遮断
器の状態信号を監視しその状態によって有効電力設定値
Pdpに対するリミット値を切り替えることにより、変換
器の接続された交流系統のインピーダンスの大きさに応
じて変換器が融通する有効電力を制限し、交流系統のイ
ンピーダンスが大きくなっても、電圧崩壊や過渡不安定
現象が発生するのを防止することができる。
【0053】本発明の請求項2に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置の第2の実施例を以下説明する。図5
は本発明の請求項2に係る交直変換器の制御装置の第2
の実施例の構成図である。第1の実施例では、交流母線
1と交流母線28の間には、有効電力を発生したり消費し
たりする要素がなく、直流融通電力Pdがそのまま送電
線26を流れるような系統構成であったのに対し、図5に
示す第2の実施例では、交流母線1に変圧器31を介して
負荷32のつながる系統構成である。
【0054】そのため、負荷の消費電力をPL とする
と、送電線26を流れる有効電力は、変換器3が順変換器
運転か逆変換器運転かによって値が変わってくる。即
ち、変換器3が順変換器運転で、直流電力が変換器3か
ら3′の方向に融通されている場合には、送電線26を流
れる有効電力は、Pd+PL となり、変換器3が逆変換
器運転で、直流電力が変換器3′から3の方向に融通さ
れている場合には、送電線26を流れる有効電力は−Pd
+PL となる。
【0055】そのため、変換器3が順変換器運転のとき
の方が送電線26に流れる電力が大きく、電圧安定度や過
渡安定度の面から厳しい条件である。そこで、図5に示
す第2の実施例では、直流電力が変換器3から変換器
3′に向かって流れる方向のみ、送電線26の回線数によ
って有効電力設定値のリミット値を制限し、逆方向につ
いては常に定格100%のリミッターをかけるような構
成とした。
【0056】又、負荷32の代りに発電機が設置されてい
るような系統構成の場合には、逆に、直流電力が変換器
3′から変換器3に向かって流れる方向のみ、送電線26
の回線数によって有効電力設定値のリミット値を制限
し、逆方向については常に定格100%のリミッターを
かけるような構成とする。更に、図4及び図5の実施例
では、交流母線1は送電線26を介して交流母線28のみに
接続するような系統構成であるが、実際の系統では、交
流母線1から複数の他の送電線により複数の母線に接続
されている場合もあり、その場合には、各送電線の回線
数,距離などを考慮して、開放されている送電線用遮断
器と有効電力のリミット値の組み合せを決めておき、そ
れをスイッチ回路30の各端子に与えておく構成とする。
【0057】以上のように図5の実施例によれば、遮断
器の状態信号を監視し、その状態によって有効電力設定
値Pdpに対するリミット値を切り替えることにより、変
換器の接続された交流系統のインピーダンスの大きさと
直流系の融通する有効電力の向きに応じて、変換器が融
通する有効電力を制限し、交流系統のインピーダンスが
大きくなっても、電圧崩壊や過渡不安定現象が発生する
のを防止でき、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0058】本発明の請求項2に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置の第3の実施例を以下説明する。図6
は本発明の請求項2に係る交直変換器の制御装置の第3
の実施例の構成図である。図4及び図5の実施例では、
直流回路の両端の交流系のうち、交流母線1′側の交流
系統は充分短絡容量が大きく、系統条件が変わっても直
流定格100%を流して問題ない系統である場合を想定
している。
【0059】図6に示す第3の実施例は、交流母線1′
側の交流系統も送電線の条件によっては直流を制限する
必要のあるような弱い系統である場合に適用される実施
例であり、交流系統1′側でも送電線用遮断器25′の状
態信号を状態監視装置29′により監視し、それによって
スイッチ回路30′で有効電力設定値のリミット値を切り
替える。こうして得られたリミット値Pmax ′と、第1
の実施例と同様にして得られた交流系統1側の有効電力
設定値のリミット値Pmax について、最小値選択回路33
で最小値選択を行ない、その値をリミット回路22及び2
2′の最大リミット値として使用する。
【0060】又、符号反転回路21で符号を反転させた値
を最小リミット値として使用する。これにより、直流系
が接続された2つの交流系統のうち、送電線の回線数が
減り系統インピーダンスが大きくなって、送電線を流れ
る有効電力をより小さく制限する必要のある方の交流系
統の条件を優先させて、融通電力に対するリミットが制
御される。
【0061】図6の実施例によれば、直流系の接続され
た両端の交流系統の送電線用遮断器の状態信号を監視
し、その状態によって有効電力設定値Pdpに対するリミ
ット値を切り替えることにより、変換器の接続された交
流系統のうち、より厳しい条件の系統を優先させて、イ
ンピーダンスの大きさに応じて有効電力を制限し、交流
系統のインピーダンスが大きくなっても、電圧崩壊や過
渡不安定現象が発生するのを防ぎ、第1の実施例と同様
の効果が得られる。
【0062】本発明の請求項3に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置の第1の実施例を以下説明する。図7
は本発明の請求項3に係る交直変換器の制御装置の第1
の実施例の構成図である。自励式変換器3が交流母線1
に接続され、自励式変換器3′が交流母線1′に接続さ
れ、一方の変換器が順変換器運転を、もう一方の変換器
が逆変換運転を行なうことにより、交流系1と1′の間
で電力の融通を行なっている。有効電力は変換器3と変
換器3′で協調をとって制御する必要があるが、無効電
力については夫々独立に制御でき、又、有効電力とも独
立に制御できる。
【0063】有効電力制御器8及び無効電力制御器10で
は、夫々検出した有効電力,無効電力が、設定値Pdp,
Qdpに等しくなるような制御出力P*,Q*を出力し演
算回路14に入力する。演算回路14ではP*,Q*から制
御率Cmと位相角φを演算する。このCm,φと有効電
力Pa,無効電力Qaとの間には、式(1) 〜(3) の関係
がある。従って、Cmは無効電力Qaの値が小さいほど
大きな値になる。ここで、CmはPWM制御回路15で使
用される3相正弦波のPWM制御信号の波高値に相当
し、PWM制御信号は振幅一定の搬送波と突き合せを行
なうのに使用される。
【0064】PWM制御信号の波高値が搬送波の振幅よ
りも大きくなると、正常なPWM制御ができないので、
一般にPWM制御信号にはリミッターが掛けられ、搬送
波の振幅より大きな値にならないよう制御されている。
ここで、本発明の実施例では演算回路14の出力である制
御率CmをPWM制御回路15に与えると同時に、レベル
検出器34にも入力し、レベル検出器34ではCmが一定値
以上の値になった場合に出力を行なう。
【0065】この検出レベルはPWM制御信号の波高値
が搬送波の振幅と等しくなるレベルに設定し、PWM制
御信号の波高値が搬送波の振幅を越える場合に、レベル
検出器34の出力が“1”となる。このレベル検出器34の
出力がカウンタ35に入力され、カウンタ35ではレベル検
出器34の出力を積分する。その結果をレベル検出器36に
入力する。レベル検出器36ではカウンタ35の出力信号が
一定値以上になった場合“1”となり、この出力はスイ
ッチ回路37に与えられる。
【0066】スイッチ回路37はレベル検出器36からの信
号が“1”となった場合に投入される。スイッチ回路37
の入力端子には、無効電力設定値の変化分ΔQdpが与え
られており、又、出力端子は加算器38に入力される。加
算器38ではスイッチ回路37の出力と無効電力設定値Qdp
を加算して、無効電力検出器9から与えられる無効電力
検出値と突き合せを行ない、無効電力制御器10に入力さ
れる。
【0067】次に請求項3の実施例の作用を説明する。
図7の構成の制御装置を使った場合、演算回路14の出力
である制御率Cmが充分小さい値で、PWM制御信号の
波高値が搬送波の振幅より小さい場合には、PWM制御
回路15では入力値Cm,φ,θvを使って、変換器3の
有効電力出力,無効電力出力が、設定値Pdp,Qdpと等
しくなるようなパルス発生タイミングを決定し、パルス
発生回路17に与える。
【0068】一方、演算回路14の出力Cmはレベル検出
器34に与えられるが、Cmは充分小さいのでレベル検出
器34は動作せず“0”を出力し続ける。従って、その値
を入力とするカウンタ35の出力は増加せず一定値が保持
され、カウンタ35の出力値に対するレベル検出器36も動
作せず“0”出力となる。この信号により制御されるス
イッチ回路37は、制御値が“0”であるためオープンの
状態が保持され、無効電力制御器10に与えられる無効電
力設定値は、当初与えられたQdp通りの値が使用され
る。
【0069】ここで、例えば無効電力の運転点がマイナ
スの大きな値であり、即ち、無効電力が直流側から交流
側に供給されている状態で交流電圧が上昇すると、式
(2) でQaがマイナス,V1がプラスの大きな値となる
ため、2次側電圧V2を大きくする必要がある。式(3)
よりV2を大きくするためには、制御率Cmを大きくす
る必要がありCmは大きな値になる。これが大きくなり
すぎると、PWM制御信号がリミット値にかかる。
【0070】レベル検出器34ではPWM制御信号がリミ
ットにかかる、即ち、PWM制御信号の波高値が搬送波
の振幅より大きくなるレベルをCmの検出レベルとして
設定しているので、出力が“1”となる。これがカウン
タ35に与えられることにより、カウンタ35の出力は増加
していく。この状態が継続するとカウンタ35の出力がレ
ベル検出器36の検出レベルを越え、レベル検出器36の出
力が“1”となる。これにより、スイッチ回路37が投入
される。
【0071】スイッチ回路37の入力端子には、無効電力
設定値の変化分ΔQdpが与えられており、これが出力さ
れて加算器38で当初の無効電力設定値Qdpに加算される
ため、無効電力制御器10に与えられる最終的な無効電力
設定値は、Qdp+ΔQdpとなる。これにより、無効電力
の運転点が当初の点よりΔQdpだけプラス方向に変化す
る。式(2) より無効電力Qaがプラス方向に変化するこ
とにより、2次電圧V2は小さな値になり、従って、制
御率Cmの値が小さくなる。Cmが小さくなることによ
り、PWM制御信号の波高値の搬送波の振幅より小さく
なり、リミッターにかかっていた状態が解除されて、正
常な制御が行なわれる。
【0072】図7の実施例によれば、PWM制御の制御
率Cmが大きな値になり、PWM制御信号の波高値が搬
送波の振幅より大きな値となることにより、継続してリ
ミッターにかかった状態になった場合に、無効電力の設
定値をプラス方向に変化させることによりCmの値を小
さな値にし、PWM制御信号がリミッターにかかった状
態を解除することができる。これにより、変換器の制御
が長時間にわたってリミッターにかかった、いわゆる無
制御の状態になるのを防止し、安定な変換器制御を行な
うことができる。
【0073】図7の請求項3に係る交直変換器の制御装
置の第1の実施例では、スイッチ回路37は投入/開放の
どちらかを選ぶ方式であるが、複数の選択端子を設け、
端子AにはΔQdp1 を、端子BにはΔQdp1 よりも大き
なΔQdp2 を、端子CにはΔQdp2 よりも大きなΔQdp
3 を与える構成とし、レベル検出器36にも検出レベルを
複数設け、検出レベル1を越えた場合にはスイッチ回路
37が端子Aを、検出レベル1よりも大きな検出レベル2
を越えた場合にはスイッチ回路37が端子Bを、検出レベ
ル2よりも大きな検出レベル3を越えた場合にはスイッ
チ回路37が端子Cを選択する構成としてもよい。
【0074】これにより、Cmがレベル検出器34の検出
レベルを越えた状態が続いて、カウンタ35の出力がレベ
ル検出器36の検出レベル1を越えると、スイッチ回路37
は端子Aを選択し、ΔQdp1 が加算器39に加えられる。
この動作により無効電力の運転点がプラス方向に変化
し、Cmが充分小さくなればレベル検出器34の出力が
“0”となり、カウンタ35の出力はそれ以上増加しない
ので、スイッチ回路37は端子Aを選択した状態が続く。
【0075】もし端子Aを選択した状態で運転しても、
Cmの値が充分小さくならず、PWM制御信号がリミッ
ターにかかった状態が続く場合には、レベル検出器34の
出力は“1”が継続し、カウンタ35の出力は更に増加
し、レベル検出器36の検出レベル2を越える。これによ
り、スイッチ回路37は端子Bを選択し、ΔQdp2 が加算
器39に加えられる。この動作により、無効電力の運転点
は更にプラスの方向に変化する。
【0076】以上のように、スイッチ回路37に複数の選
択端子を設け、レベル検出器36の複数の検出レベルに応
じた選択を行なうことにより、無効電力の運転点を段階
的に変化させることができる。この方式を使用しても、
図7の実施例と同時にPWM制御の制御率Cmが大きな
値になり、3相正弦波のPWM制御信号が継続してリミ
ッターにかかった状態になった場合に、無効電力の設定
値をプラス方向に変化させることによりCmの値を小さ
な値にし、リミッターにかかった状態を解除することが
できる。これにより、図7の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0077】本発明の請求項4に係る電圧型自励式交直
変換器の制御装置の第1の実施例を以下説明する。図8
は本発明の請求項4に係る交直変換器の制御装置の第1
の実施例の構成図である。自励式変換器3が交流母線1
に接続され、自励式変換器3′が交流母線1′に接続さ
れ、一方の変換器が順変換運転を、もう一方の変換器が
逆変換運転を行なうことにより、交流系1と1′の間で
電力の融通を行なっている。有効電力制御器8及び無効
電力制御器10では、夫々有効電力検出器7,無効電力検
出器9により検出した有効電力,無効電力が、設定値P
dp,Qdpに等しくなるような制御出力P*,Q*を出力
し演算回路14に入力する。
【0078】演算回路14ではP*,Q*から制御率Cm
と位相角φを演算する。このCm,φと有効電力Pa,
無効電力Qaとの間には、式(1) 〜(2) の関係がある。
ここで、CmはPWM制御回路15で使用される3相正弦
波のPWM制御信号の波高値に相当し、PWM制御信号
は振幅一定の搬送波と突き合せを行なうのに使用され
る。Cmは式(3) で示すように、変換器用変圧器の2次
電圧V2とほぼ比例の関係にある。制御系では式(8) の
関係から得られるKcmを、Cmの出力に対し増幅率とし
て掛けてやることにより、高速な動作特性を得ることが
できる。
【0079】図8に示す本発明の実施例では、変換器用
変圧器2のタップ位置をタップ位置検出器39により検出
し、その結果をスイッチ回路40に与える。スイッチ回路
40では検出されたタップ位置によって、選択端子を切り
替える。各端子にはタップ位置に応じたCmの増幅率K
cmが与えられている。例えば、交流系の1次側定格電圧
を275kVとしたとき、タップを選択したときの変
換器用変圧器の巻数比が275kV対20kV、直流電
圧定格を40kVとすれば、150HzのPWM制御の
場合、式(3) 及び式(8) のKは理論的に0.78という
値になるので、最適なゲインKcmは式(8) より、
【数5】 Kcm1 =20/(0.78×40)=0.641 ………(9) となる。
【0080】同じようにタップ,,,を選択し
たときの巻数比が、夫々275kV対22kV,24k
V,26kV,28kVであれば、最適なゲインKcm2
,Kcm3 ,Kcm4 ,Kcm5 は、夫々式(9) の20の代
りに、22,24,26,28を代入して得られる、
0.705,0.769,0.833,0.897とな
る。これらのKcm1 〜Kcm5 の値がスイッチ回路40の各
端子に与えられている。
【0081】タップ位置検出器39からの信号により、ス
イッチ回路40の選択端子が切り替わることにより、スイ
ッチ回路40の出力端子には、Kcm1 〜Kcm5 のうちいず
れかの値が与えられる。こうして得られた値が乗算器41
に与えられ、乗算器41ではこの値と演算回路14の出力C
mを掛け算し、結果をPWM制御回路15に与える。
【0082】PWM制御回路15ではこうして与えられた
Cm×Kcmの値を、PWM制御信号の波高値として使用
し、この波高値と位相角φ及び電圧位相θvから得られ
るPWM信号位相から3相正弦波のPWM制御信号をつ
くり、搬送波との突き合せを行なってパルスの発生タイ
ミングを決め、その信号をパルス発生器17に与える。パ
ルス発生器17ではそれにより、自励式変換器3の各GT
Oサイリスタに与えるオンパルス,オフパルスを発生し
て運転を行なう。
【0083】次に請求項4の実施例の作用を説明する。
先ず、変換器用変圧器2のタップが切り替わると、それ
をタップ位置検出器39が検出し、結果をスイッチ回路40
に与える。スイッチ回路40では新しく選択されたタップ
の番号に対応した端子を選択する。これにより、例えば
タップ位置がのときはゲインKcm1 、タップ位置が
のときはゲインKcm2 、タップ位置がのときはゲイン
Kcm3 、タップ位置がのときはゲインKcm4 、タップ
位置がのときはKcm5 がスイッチ回路40の出力とな
る。これにより、PWM制御回路15に与えられる制御率
の信号Kcm×Cmは、常に変換器用変圧器2のタップの
位置に応じて式(8) を満足する値が与えられる。
【0084】図8の実施例によれば、常に変換器用変圧
器のタップの位置、即ち、2次側電圧及び直流定格電圧
及びPWM方式により決まる定数Kに応じた値、つまり
式(8) で得られる増幅率Kcmが制御率信号Cmに乗算さ
れることにより、タップの位置が変っても高速で有効電
力と無効電力の干渉の小さい制御を行なうことができ
る。
【0085】図9に本実施例を適用した場合と適用しな
い場合の、直流系の応答を比較して示す。これはディジ
タルシミュレーションで、有効電力100%,無効電力
0%の起動を行ない、約70ms後に有効電力の向きを
反転させて−100%とした場合の、有効電力と無効電
力及び直流電流の波形である。図9(a)の本発明を適
用して最適なKcmを使用した場合、起動すると約10m
sと高速に有効電力Pが設定値通りの100%となって
おり、又、無効電力Qはほとんど変動していない。又、
有効電力Pを反転させた場合も無効電力Qが変動するの
は1〜2ms間で値も小さい。
【0086】それに対し、本発明を適用せずKcmが変換
器用変圧器の巻線比に応じた値になっていない場合に
は、図9(b)に示すように、有効電力Pが設定値通り
の100%になるのに約50msと、(a)の5倍の時
間がかかっており、更に無効電力Qが10ms間変動す
る。又、有効電力を反転させた場合に、無効電力が約3
0ms間にわたって変動している。以上のように、本発
明を適用することにより常に高速で、かつ有効電力と無
効電力の干渉の小さい制御を行なうことができる。
【0087】請求項4の他の実施例を説明する。図8の
請求項3に係る交直変換器の制御装置の第1の実施例で
は、変換器用変圧器のタップ位置が変わった場合には、
夫々のタップ位置において式(8) を満足する増幅率Kcm
を使用するよう、スイッチ回路により切り替えを行なっ
ていた。これに対し、変換器用変圧器がタップ切り替え
を行なわない構成で、その電圧比がV1/V2に固定の
場合には、第2の実施例として図8のタップ位置検出器
39,スイッチ回路40は設けない構成とし、乗算器41に対
しては常に式(8) に変圧器2次側電圧定格V2として代
入して得られる増幅率Kcmを与える方式としてもよい。
【0088】又、第3の実施例として変換器用変圧器が
タップ切り替えを行なう構成であっても、そのタップ幅
が小さい場合には、例えば中央のタップを使用したとき
の電圧比V1/V2のV2を使って、式(8) の演算を行
なった結果の値を増幅率Kcmとして、常に乗算器41に与
える方式としてもよい。これら第2,第3の実施例を使
用した場合も、図8の第1の実施例と同様、常に式(8)
を満足する最適な増幅率Kcmを、制御率Cmに掛けた値
をPWM制御信号の波高値として使用することにより高
速で、かつ有効電力と無効電力の干渉の小さな制御を行
なうことができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば交
流系統の電圧が低下した場合であっても電圧崩壊現象や
過渡不安定現象を防止できる。又、請求項1の自励式交
直変換器の制御装置によれば、変換器用変圧器の1次側
電圧が低下した場合にも、変圧器の1次側電圧と2次側
電圧の位相差が90°以上に開いて不安定な運転状態に
なるのを防止する効果がある。又、本発明の請求項2の
自励式交直変換器の制御装置によれば、変換器の接続さ
れた交流系統のインピーダンスが大きくなった場合に
も、交流系の送電端と受電端の電圧位相差が90°以上
に開いて電圧不安定や過渡不安定を引き起こすのを防止
する効果がある。又、本発明の請求項3の自励式交直変
換器の制御装置によれば、PWMの3相正弦波制御信号
の振幅が長時間にわたってリミッターにかかり、無制御
の状態が継続するのを防止する効果がある。又、本発明
の請求項4の自励式交直変換器の制御装置によれば、常
に、高速で有効電力と無効電力の干渉の小さい制御を行
なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の第1の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図2】図1の実施例におけるリミット値演算回路20の
入力と出力の特性を示す図。
【図3】本発明の請求項1の第2の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図4】本発明の請求項2の第1の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図5】本発明の請求項2の第2の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図6】本発明の請求項2の第3の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図7】本発明の請求項3の第1の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図8】本発明の請求項4の第1の実施例である自励式
交直変換器の制御装置の構成図。
【図9】図8の実施例の自励式交直変換器の制御装置の
効果を説明する図。
【図10】従来の自励式交直変換器の制御装置の効果を説
明する図。
【図11】自励式交直変換器のPWM制御の原理を説明す
る図。
【図12】本発明の請求項3で解決すべき従来の自励式交
直変換器の制御装置の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1,1′,28 交流母線 2,2′ 変換器用変圧器 3,3′ 自励式変換器 4 直流コンデンサ 5 直流電圧検出器 6 直流電圧制御器 7 有効電力検出器 8 有効電力制御器 9 無効電力検出器 10 無効電力制御器 11 選択回路 12,13,22,22′ リミット回路 14,24,24′ 演算回路 15 PWM制御回路 16 位相検出回路 17 パルス発生回路 18,18′ 交流電圧検出器 19,33 最小値選択回路 20 リミット値演算回路 21 符号反転回路 23,23′ 変換器制御装置 25,27 遮断器 26 交流送電線 29 遮断器の状態監視装置 30,37,40 スイッチ回路 31 変圧器 32 負荷 34,36 レベル検出器 35 カウンタ 38 加算器 39 タップ位置検出器 41 乗算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧型自励式交直変換器の制御装置にお
    いて、変換器の接続された交流系統の電圧値を監視する
    手段と、その検出された交流電圧の大きさに応じて、前
    記変換器が融通する有効電力の設定値に対するリミッタ
    ーの値を変化させる手段とを設けることを特徴とする自
    励式交直変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 電圧型自励式交直変換器の制御装置にお
    いて、変換器の接続された交流系統の送電線の開閉を行
    なう遮断器が、開放状態であるか投入状態であるかの状
    態信号を検出する手段と、その検出信号いかんに応じ
    て、前記変換器が融通する有効電力の設定値に対するリ
    ミッターの値を変化させる手段とを設けることを特徴と
    する自励式交直変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】 パルス幅変調制御、いわゆるPWM制御
    を使用する電圧型自励式交直変換器の制御装置におい
    て、パルスを発生させるためにPWMの搬送波と突き合
    せを行なう制御信号に対し、その振幅を制限するリミッ
    ター手段と、前記制御信号が連続して一定時間以上その
    リミッターにかかった場合には、変換器が発生あるいは
    吸収する無効電力の設定値に対するリミッターの値を変
    化させるよう動作する手段とを設けることを特徴とする
    自励式交直変換器の制御装置。
  4. 【請求項4】 パルス幅変調制御、いわゆるPWM制御
    を使用する電圧型自励式交直変換器の制御装置におい
    て、変換器用変圧器のタップ位置を検出するタップ位置
    検出器と、前記タップ位置に応じて切替える下記所定の
    増幅率を有する複数接点からなるスイッチ回路と、有効
    電力制御器及び無効電力制御器の出力として得られる信
    号値である制御率に対して前記増幅率を乗算する手段と
    を設けることを特徴とする自励式交直変換器の制御装
    置。 【数1】Kcm=V2 /K・Ed 但し、Kcm:増幅率 V2 :2次側電圧 K :直流定格電圧 Ed:PWMの方式により決まる固定値
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