JPH07203389A - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JPH07203389A
JPH07203389A JP5353988A JP35398893A JPH07203389A JP H07203389 A JPH07203389 A JP H07203389A JP 5353988 A JP5353988 A JP 5353988A JP 35398893 A JP35398893 A JP 35398893A JP H07203389 A JPH07203389 A JP H07203389A
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JP
Japan
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signal
waveform
image
television
input
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Application number
JP5353988A
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English (en)
Inventor
Masaki Nishikawa
正樹 西川
Hiroyuki Iga
弘幸 伊賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイドテレビジョン信号の画質を劣化させるこ
となく波形等化すると、共にS/Nを改善する。 【構成】入力映像信号は波形等化器41によって波形等化
する。判定回路43は入力映像信号の方式を判定する。判
定結果によって現行放送信号が入力されたことが示され
た場合には、波形等化器41はS/Nに応じて周波数特性
を変化させる。一方、判定結果によってワイドテレビジ
ョン信号が入力されたことが示された場合には、波形等
化器41はS/Nに拘らず、高域まで平坦な周波数特性で
等化を行う。これにより、波形等化器41の出力から補償
信号を復調する場合において、漏込みを防止して補償信
号の劣化を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受信機に
関し、第2世代EDTV用として好適のテレビジョン受
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン信号は、信号処理回路の特
性や伝送途中における減衰や反射(ゴースト)等により
様々な波形歪みを受ける。近年、デジタル信号処理技術
やICプロセス技術の向上によってテレビジョン信号用波
形等化器が実用化されるようになり、受信機側で波形歪
みを等化して画質改善を行うテレビジョン受信機が商品
化されるようになった。
【0003】図6はこの種の波形等化器を示すブロック
図である。図6の波形等化器は波形歪を等化して原信号
を忠実に再現するものである。また、この波形等化器は
信号のS/Nが悪い場合には、S/Nに応じて高域周波
数ゲインを低くするという周波数振幅特性の補正によっ
て、雑音が多いときでも見やすい画像を映出可能にして
いる。
【0004】図6において、入力端子1には、図示しな
いA/D変換器によって周波数4fsc(fscは色副搬送
波周波数(3.579545MHz))でサンプリング
されたディジタル映像信号が入力される。入力映像信号
はトランスバーサルフィルタ(以下、TFという)2及
び入力波形メモリ4に入力される。入力波形メモリ4
は、入力映像信号に対して8フィールドシーケンス計算
を行ってGCR波形を抽出し、更に、差分計算によって
ゴースト除去基準信号(以下、GCR信号という)を得
る。入力波形メモリ4はこのGCR信号を入力波形{x
i}として格納すると共に、タップ係数演算回路6及び
S/N検出回路9に出力する。
【0005】タップ係数可変のTF2は後述するタップ
係数演算回路6からタップ係数{ci}が与えられて、
入力映像信号を等化して出力端子3及び出力波形メモリ
5に出力する。出力波形メモリ5はTF2の出力に対し
て8フィールドシーケンス計算及び差分処理を施して基
準信号を抽出する。出力波形メモリ5はこの基準信号を
出力波形{yi}として格納する。
【0006】減算器7は出力波形{yi}からスイッチ
8を介して与えられる基準波形{ri}を引算して誤差
波形{ei}を出力する。タップ係数演算回路6は、入
力波形{xi}と誤差波形{ei}との相関をとって、
TF2のタップ係数{ci}を修正する。修正されたタ
ップ係数{ci}を用いて、TF2は入力映像信号の波
形等化を行う。
【0007】ところで、S/N検出回路9はインパルス
形状の入力波形{xi}の平坦部分の変動量、例えば、
絶対値和又は自乗和等からS/Nを計算する。S/N検
出回路9の出力によってスイッチ8が制御される。スイ
ッチ8は端子aに入力される基準波形ROM10の出力と
端子bに入力される基準波形ROM11の出力とを切換え
て減算器7に与える。図7は基準波形ROM10,11の特
性を示すグラフである。基準波形ROM10は図7の特性
Aに示す高域まで平坦な特性の基準信号を格納してお
り、基準波形ROM11は図7の特性Bに示す高域におけ
る利得が低下した特性の基準信号を格納している。スイ
ッチ8は、S/Nが良いときには基準波形ROM10から
の高域まで平坦な特性Aの基準信号を選択し、S/Nが
悪いときには基準波形ROM11からの高域の利得が低下
した特性Bの基準信号を選択する。
【0008】TF2は、基準波形取込みとタップ係数修
正との繰返しによって、誤差波形{ei}を収束させる
ように動作する。従って、送受の伝達特性は基準波形R
OM10,11に格納された基準波形の周波数特性に一致す
る。これにより、S/Nが良いときには、ぼけ感、ぎら
つき感等の周波数特性の乱れ及びゴーストの軽減等の波
形等化が行われる。また、S/Nが悪いときには波形等
化の外に、画質調整も行われることになり、雑音による
画質のざらつき感等も軽減される。
【0009】ところで、テレビジョン学会技術報告Vol.
17,No,65に掲載されている論文(BCS93−第42頁
から第46頁)等に示されるように、現在国内では第2
世代EDTVと呼ばれる画質改善案がまとまりつつあ
る。この第2世代EDTVは、現行放送との両立性を有
すると共に、次世代のテレビジョン方式として画面のア
スペクト比を16:9の横長にすることにより臨場感あ
ふれる番組の視聴を可能にしている。
【0010】第2世代EDTV放送をアスペクト比が
4:3の現行テレビジョン受信機で受信した場合には、
アスペクト比の相違から画面上下に黒みをおびたバー
(無画部)が表示される。この方式はレターボックス方
式と呼ばれ、画面中央部に横長の主画像が表示される。
【0011】図8はこのレターボックス表示を説明する
ための説明図である。
【0012】上述したように、第2世代EDTVは、現
行NTSC方式のテレビジョン放送信号の規格内で伝送
する必要があることから、エンコーダ側では、図8に示
すように、垂直方向を3/4に圧縮し、アスペクト比が
4:3の現行NTSC信号の中央の16:9の部分のみ
を有効走査線とする。即ち、現行NTSC信号の有効走
査線数が480本であるのに対し、伝送する第2世代E
DTV信号の有効走査線数は360本となる。デコード
時にはこの360本の有効走査線を3→4走査変換して
480本に戻す。このため、第2世代EDTV信号は現
行NTSC信号に比して垂直解像度が劣化する。そこ
で、第2世代EDTVにおいては、送信時に垂直解像度
を改善するための補償信号を多重化して伝送することが
検討されている。
【0013】中央部の主画像の画質を補うための補償信
号は上下無画部に多重される。しかし、上下無画部は現
行テレビジョン受信機では画面上に表示されてしまうの
で、補償信号を出来るだけ目立たないように多重する必
要がある。この方法としては、キャリアを用いて変調す
ることによって補償信号を目立たなくすることが一般的
に考えられる。特に、伝送情報量を大きくすることが可
能な変調方式としてVSB及び直交2相変調方式が有利
である。
【0014】図9は16:9の映像信号を4:3のレタ
ーボックス方式の信号に変換するエンコーダの構成を示
すブロック図の一例である。図9では補償信号を直交2
相変調で重畳している。また、図10は伝送されてきた
レターボックス方式によりエンコードされた信号に波形
等化処理を施したのち、デコードして元の信号に再生す
るデコーダを示すブロック図である。
【0015】図9において、入力端子21から入力された
16:9の映像信号は中央部エンコーダ22及び上下部エ
ンコーダ23に供給される。中央部エンコーダ22は、入力
された走査線数480本の映像信号を縦方向に3/4倍に
圧縮処理して走査線数を360本にして、アスペクト比
が4:3の現行放送用の受信機の中央部分に相当する主
画面信号として切換え回路24に供給する。
【0016】上下部エンコーダ23は、中央部エンコーダ
22の垂直圧縮処理によって削除された垂直方向の高域成
分を抽出し、更に水平方向の低域のみに帯域制限して、
上下無画部に対応する期間に補償信号として出力する。
この補償信号をそのまま無画部に重畳するとDCオフセ
ットの再生等において不具合が生ずることから、補償信
号を奇数ライン(ODD)と偶数ライン(EVEN)に
分離し、直交変調によって合成して無画部に重畳してい
る。
【0017】即ち、上下部エンコーダ23から出力された
奇数ラインの信号はsin変調回路25に与えられて変調
され、合成回路27に供給される。同様に、偶数ラインの
信号はcos変調回路26に与えられて変調され、合成回
路27に供給される。合成回路27は2入力を合成して補償
信号として切換え回路24に出力する。また、合成回路27
は必要に応じてDCオフセットを与える。
【0018】切換え回路24は中央部エンコーダ22の出力
と合成回路27の出力とを夫々中央部と上下無画部とに対
応するタイミングで選択して、出力端子28にレターボッ
クス方式の信号として出力する。
【0019】図10に示す受信機側においては、受信さ
れたレターボックス方式の映像信号は入力端子31を介し
て入力され、波形等化器32及びタイミング回路33に与え
られる。タイミング回路33は入力映像信号に基づいて、
各ブロックで必要なタイミング信号を供給する。波形等
化器32は入力された映像信号に波形等化処理を施してデ
コーダ34に与える。デコーダ34は、中央部処理回路35、
sin復調器36及びcos復調器37によって構成されて
いる。中央部処理回路35は、入力された映像信号の中央
部を垂直に4/3倍に伸張して合成色復調回路38に出力
する。sin復調器36及びcos復調器37は、夫々奇数
ライン(ODD)と偶数ライン(EVEN)の補償信号
を復調して合成色復調回路38に出力する。合成色復調回
路38はこれらの信号を合成して走査線数480本の信号
を再生し、輝度信号と色信号とを分離した後、高精細な
横長画面用のR,G,B映像信号を出力する。
【0020】このエンコーダの出力をアスペクト比が1
6:9の受信機に供給することにより、ゴーストが除去
されて、高精細で横長の画面を画面全体に表示させるこ
とができる。
【0021】しかしながら、上述したデコーダにおい
て、S/Nを考慮した波形等化を行うと、補償信号が悪
影響を受け画質が劣化してしまうという問題があった。
図11はこの問題点を説明するためのグラフであり、各
部の周波数特性を示している。図11は(a)は入力端
子21に入力される入力映像信号、図11(b)は中央部
エンコーダ22の出力、図11(c)は上下部エンコーダ
23の出力、図11(d)は合成回路27の出力、図11
(e),(f)は波形等化器32の出力を示している。
【0022】いま、図9の入力端子21に、図11(a)
に示すように、伝送帯域4MHzまでの周波数利得が平
坦な映像信号が入力されるものとする。この場合には、
中央部エンコーダ22の出力は図11(b)に示す周波数
特性となる。また、上下部エンコーダ23からは、図11
(c)に示すように、帯域制限された信号が出力され
る。上下部エンコーダ23からのODD,EVENを変調
周波数2MHzで変調すると、sin変調器25、cos
変調器26の出力は、いずれも図11(d)に示す周波数
特性となる。合成回路27によって合成された信号も、図
11(d)に示すものとなる。こうして、出力端子28か
らは、上下無画部では図11(d)の特性を有し、中央
部では図11(b)の特性を有するレターボックス方式
の映像信号が出力される。
【0023】いま、簡単のために伝送路において周波数
特性歪が発生しないものとすると、図10の入力端子31
には、上述したレターボックス方式の信号がそのまま供
給されるものと考えることができる。なお、外乱によっ
て雑音は混入する。ここで、波形等化器32において、高
域の利得を低下させた基準信号(図7の特性B)を用い
ることによりS/N改善を行うと、中央部に対する波形
等化器32の出力周波数特性は図11(e)に示すものと
なり、上下無画部では図11(f)に示すものとなる。
【0024】図11(f)に示すように、上下無画部の
周波数振幅特性が2MHzの搬送波に対して非対象とな
ることから、sin復調器36及びcos復調器37によっ
てこの上下無画部を復調しようとすると、互いに信号の
漏込みが生じる。従って、この復調出力を用いて垂直方
向の高域成分を補償すると、中央部の画質は劣化してし
まう。
【0025】図10のデコーダ34として、レターボック
ス方式に対応したものを用いて説明したが、第2世代E
DTVでは、当初現行方式とレターボックス方式とを番
組毎に取り混ぜて放送する予定であり、デコーダとして
も両方の方式を受信可能なものが求められる。上述した
ように、現行放送では波形等化時にローパスフィルタ特
性を付与することは、S/N改善の点から極めて有効で
あるが、現行放送とワイド放送とのいずれも受信可能な
受信機においては、このローパスフィルタ特性によって
ワイド放送が画質劣化を招来してしまうことから用いる
ことができない。
【0026】補償信号を他の多重方式で多重した場合も
同様の問題点が発生する。例えば、垂直高域成分の補償
信号を色副搬送波fscを用いてVSB変調して無画部に
多重するシステムも考えられる。図12はVSB変調方
式で補償信号を多重するエンコーダを示すブロック図で
ある。
【0027】入力端子21から入力された16:9の映像
信号は中央部エンコーダ22、上下部エンコーダ29に供給
される。上下部エンコーダ29は中央部エンコーダ22で垂
直圧縮処理によって削除された垂直方向の高域成分を抽
出し、更に水平方向の低域のみに帯域制限して、上下無
画部に対応する期間に補償信号として出力する。
【0028】上下部エンコーダ29から出力された信号は
VSB変調器30によって色副搬送波fscを用いて変調さ
れ、ナイキストフィルタ処理が施される。更に、所定の
DCオフセットが付与されて補償信号として切換え回路
24に供給される。切換え回路24は中央部エンコーダ22の
出力とVSB変調器30の出力とを夫々中央部と上下無画
部とに対応するタイミングで選択して、出力端子28にレ
ターボックス方式の信号として出力する。
【0029】このVSB変調を用いた補償信号の多重方
法においても、復調時に補償信号が劣化する。図13は
VSB変調を採用した場合における上部無画部の周波数
振幅特性の変化を示すグラフである。
【0030】VSB変調前の補償信号はfsc以下に帯域
制限されて、その周波数特性は図13(a)に示すもの
となる。この補償信号を色副搬送波fscを用いてVSB
変調すると、被変調波は図13(b)に示す周波数特性
となり、直流成分がカットされる。この被変調波が上下
無画部に多重されて伝送される。受信機側の波形等化器
において、上下無画部に多重された被変調波に対して、
ローパスフィルタ特性を伴う波形等化を行うと、等化後
の波形は図13(c)に示す周波数特性を有する。更
に、波形等化された信号をVSB復調すると、復調信号
は図13(d)に示す特性となる。即ち、復調信号は、
垂直方向の高域成分に含まれるエネルギー的に重要な水
平低域成分が必要以上に減衰することになり、中央部と
のアンバランスが生じてしまう。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、主
画面部の画質を補償するための補償信号が上下無画部期
間に多重されたワイドテレビジョン信号と現行NTSC
テレビジョン信号とを受信可能にすると、波形等化にお
いてS/N改善に有効なローパスフィルタ特性を付与す
ることができないという問題点があった。
【0032】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、画質を劣化させることなくワイドテレビジ
ョン信号の波形等化を可能とすると共に、雑音を低減し
て見やすい画像を得ることができるテレビジョン受信機
を提供することを目的とする。
【0033】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
テレビジョン受信機は、第1のテレビジョン画像の放送
規格に添って伝送されるものであって、前記第1のテレ
ビジョン画像よりも横長な原画像に基づく主画面信号が
前記第1のテレビジョン画像の画面中央の主画面部に対
応する期間に多重され前記主画面信号の特性を補償する
ための補償信号が前記第1のテレビジョン画像の画面上
下の無画部に対応する期間に多重されたワイドテレビジ
ョン信号が受信され、受信されたワイドテレビジョン信
号の周波数特性を複数の周波数特性形状に等化すること
が可能な波形等化手段と、この波形等化手段の出力から
前記横長な原画像を再生する横長映像信号再生手段と、
前記主画面部に対応する期間と前記無画部に対応する期
間とで前記波形等化手段の前記周波数特性形状を切換選
択する選択手段とを具備したものであり、本発明の請求
項2に係るテレビジョン受信機は、第1のテレビジョン
画像の放送規格に添って伝送されるものであって、前記
第1のテレビジョン画像よりも横長な原画像に基づく主
画面信号が前記第1のテレビジョン画像の画面中央の主
画面部に対応する期間に多重され前記主画面信号の特性
を補償するための補償信号が前記第1のテレビジョン画
像の画面上下の無画部に対応する期間に多重されたワイ
ドテレビジョン信号が受信され、受信信号が前記第1の
テレビジョン画像の放送信号であるか前記ワイドテレビ
ジョン信号であるかを判定する判定手段と、前記受信信
号の周波数特性を複数の周波数特性形状に等化すること
が可能な波形等化手段と、前記波形等化手段の出力から
前記横長な原画像を再生する横長映像信号再生手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記波形等化手段の
前記周波数特性形状を切換選択する選択手段とを具備し
たものである。
【0034】
【作用】本発明の請求項1において、波形等化手段は、
入力されたワイドテレビジョン信号を複数の周波数特性
形状に等化可能である。例えば、波形等化手段は、高域
までフラットな周波数特性で波形等化することができ、
また、高域の利得を低下させた周波数特性で波形等化す
ることもできる。選択手段はワイドテレビジョン信号の
主画面部に対応する期間と無画部に対応する期間とで波
形等化手段の周波数特性形状を変化させる。例えば、選
択手段は、主画面部に対応する期間には高域の利得を低
下させた周波数特性で波形等化させ、無画部に対応する
期間には高域までフラットな周波数特性で波形等化させ
る。これにより、主画面部では波形等化及びS/N改善
が行われる。一方、上下無画部では波形等化のみが行わ
れる。これにより、横長映像信号再生手段において補償
信号の復調時に補償信号が劣化することはない。
【0035】本発明の請求項2において、判定手段は、
受信信号が第1のテレビジョン画像の放送信号であるか
ワイドテレビジョン信号であるかを判定する。選択手段
は、例えば、第1のテレビジョン画像の放送信号に対し
ては、高域の利得を低下させた周波数特性で波形等化さ
せ、ワイドテレビジョン信号に対しては、高域までフラ
ットな周波数特性で波形等化させる。これにより、横長
映像信号再生手段において補償信号の復調時に補償信号
が劣化することはない。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るテレビジョン受信機の
一実施例を示すブロック図である。図1において図10
と同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0037】入力端子31には現行NTSCテレビジョン
信号又はレターボックス方式の映像信号(例えば、第2
世代EDTV信号)が入力される。この入力映像信号
は、逐次修正型の波形等化器41、タイミング回路42及び
判定回路43に与えられる。タイミング回路42は入力映像
信号に基づいて、各ブロックで必要なタイミング信号を
発生する。判定回路43は、入力された映像信号がレター
ボックス方式の映像信号か現行方式の映像信号かを判定
し、判定結果を波形等化器41に与える。判定回路43は、
例えば、入力信号の垂直帰線期間の所定ラインに方式を
識別するための識別信号が重畳されている場合にはこの
識別信号を用いて方式判定を行う。また、判定回路43
は、例えば、レターボックス方式の上下無画部の補償信
号の搬送波を検出して方式を判定してもよく、上下無画
部の信号振幅やその他の信号的特徴等から伝送方式を判
定してもよい。
【0038】図2は図1中の波形等化器41の具体的な構
成を示すブロック図である。図2において図6と同一の
構成要素には同一符号を付してある。
【0039】入力端子1には、入力端子31からの映像信
号が図示しないA/D変換器によって周波数4fscでサ
ンプリングされて入力される。この映像信号はTF2及
び入力波形メモリ4に入力される。入力波形メモリ4
は、入力映像信号に対して8フィールドシーケンス計算
を行ってGCR波形を抽出し、更に、差分計算によって
GCR信号を得る。入力波形メモリ4はこのGCR信号
を入力波形{xi}として格納すると共に、タップ係数
演算回路6及びS/N検出回路9に出力する。
【0040】タップ係数可変のTF2は後述するタップ
係数演算回路6からタップ係数{ci}が与えられて、
入力映像信号を波形等化して出力端子3及び出力波形メ
モリ5に出力する。出力波形メモリ5はTF2の出力に
対して8フィールドシーケンス計算及び差分処理を施し
て基準信号を抽出する。出力波形メモリ5はこの基準信
号を出力波形{yi}として格納する。
【0041】減算器7は出力波形{yi}からスイッチ
8を介して与えられる基準波形{ri}を引算して誤差
波形{ei}を出力する。タップ係数演算回路6は、入
力波形{xi}と誤差波形{ei}との相関をとって、
TF2のタップ係数{ci}を修正する。TF2は修正
されたタップ係数{ci}を用いて入力映像信号の波形
等化を行う。
【0042】S/N検出回路9はインパルス形状の入力
波形{xi}の平坦部分の変動量、例えば、絶対値和又
は自乗和等からS/Nを計算する。S/N検出回路9の
出力はスイッチ45の端子aを介してスイッチ8に切換え
制御信号として供給される。S/N検出回路9からの切
換え制御信号は、S/Nが良いときには“0”であり、
S/Nが悪いときには“1”である。スイッチ8は、切
換え制御信号の“0”によって端子aに入力される基準
波形ROM10の出力を選択し、切換え制御信号の“1”
によって端子bに入力される基準波形ROM11の出力を
選択して減算器7に与える。基準波形ROM10は図7の
特性Aに示す高域まで平坦な特性の基準信号を格納して
おり、基準波形ROM11は図7の特性Bに示す高域にお
ける利得が低下している特性の基準信号を格納してい
る。
【0043】本実施例においては、判定回路43からの判
定結果は端子46を介してスイッチ45に制御信号として供
給されるようになっている。スイッチ45の端子bには常
に“0”が供給されている。スイッチ45は、判定結果が
現行放送を示す信号である場合には端子aに入力される
S/N検出回路9の出力を選択し、判定結果がレターボ
ックス方式を示す信号である場合には端子bに入力され
る“0”を選択してスイッチ8に与えるようになってい
る。
【0044】波形等化器41の出力はワイドテレビジョン
放送用のデコーダ34及び現行放送用デコーダ44に与えら
れる。デコーダ34は、図10の破線部34と同一構成であ
り、中央部処理回路35、sin復調器36、cos復調器
37及び合成色復調回路38によって構成されている。中央
部処理回路35は、入力された映像信号の中央部を垂直に
4/3倍に伸張して合成色復調回路38に出力する。si
n復調器36及びcos復調器37は、夫々奇数ライン(O
DD)と偶数ライン(EVEN)の補償信号を復調して
合成色復調回路38に出力する。合成色復調回路38はこれ
らの信号を合成して走査線数480本の信号を再生し、
輝度信号と色信号とを分離した後、高精細な横長画面用
のR,G,B映像信号を出力するようになっている。デ
コーダ44は波形等化器41から現行放送のテレビジョン信
号が入力され、所定の画像処理を行って、R,G,B信
号を出力するようになっている。
【0045】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0046】入力端子31を介して入力された映像信号
は、逐次修正型の波形等化器41、タイミング回路42及び
判定回路43に与えられる。波形等化器41は判定回路43か
らの判定結果に基づいて制御されて、入力映像信号を設
定された周波数振幅特性に波形等化してデコーダ34に出
力する。
【0047】いま、入力端子31に入力される信号が現行
NTSCテレビジョン信号であるものとする。判定回路
43は現行放送信号が入力されたことを示す判定結果を波
形等化器41の端子46に与える。そうすると、波形等化器
41のスイッチ45は端子aを選択する。これにより、S/
N検出回路9の出力がスイッチ45の端子aを介してスイ
ッチ8の切換え制御信号として出力される。ここで、入
力映像信号のS/Nが良好である場合には、S/N検出
回路9は切換え制御信号として“0”を出力する。スイ
ッチ8は端子aを選択し、基準波形ROM10に格納され
ている高域までフラットな特性を有する基準波形を減算
器7に出力する。
【0048】これにより、TF2は入力映像信号を高域
までフラットに波形等化してデコーダ44に出力する。デ
コーダ44は、現行放送のテレビジョン信号に対応した画
像処理を行って、R,G,B信号を作成する。これによ
り、有効走査線数が480本の信号が再生される。この
R,G,B映像信号は波形等化処理によってゴーストが
除去されている。
【0049】次に、入力された現行放送信号のS/Nが
悪化しているものとする。そうすると、S/N検出回路
9の切換え制御信号は“1”に変化する。これにより、
スイッチ8は端子bを選択して、高域において利得が低
下する基準波形を基準波形ROM11から読出して減算器
7に与える。TF2は基準波形ROM11の特性を基に入
力映像信号を波形等化する。この場合には、波形等化処
理によって出力信号の周波数特性が変化して、S/Nも
改善される。
【0050】波形等化器41の出力は現行放送デコーダ44
に与えられてデコードされる。これにより、ゴーストが
除去されると共に、S/Nが改善された映像信号が得ら
れる。
【0051】ここで、入力端子31を介して入力される映
像信号がレターボックス形式の信号であるものとする。
判定回路43はレターボックス形式の信号が入力されたこ
とを示す判定結果を波形等化器41に出力する。そうする
と、波形等化器41のスイッチ45は端子bを選択して、
“0”をスイッチ8に与える。これにより、スイッチ8
はS/Nに拘らず、常に高域までフラットな周波数特性
を有する基準波形を基準波形ROM10から読出して減算
器7に与える。この場合には、入力信号に対するS/N
改善は行われず、波形等化のみが行われる。
【0052】波形等化器41の出力はデコーダ34に与えら
れる。デコーダ34は、中央部処理回路35において入力さ
れた映像信号の中央部を垂直に4/3倍に伸張して主画
面信号として合成色復調回路38に出力する。sin復調
器36及びcos復調器37は、夫々奇数ライン(ODD)
と偶数ライン(EVEN)の補償信号を復調して合成色
復調回路38に出力する。この場合には、波形等化処理時
に周波数特性が変化していないので、sin復調器36及
びcos復調器37の直交復調時に、漏込みが発生するこ
とはない。
【0053】合成色復調回路38は、中央処理回路35から
の主画面信号とsin復調器36及びcos復調器37から
の補償信号を合成する。これにより、例えば走査線数が
480本の信号が再生される。更に、色復調回路38は輝
度信号と色信号とを分離した後、高精細な横長画面用の
R,G,B映像信号を出力する。このR,G,B映像信
号は波形等化処理によってゴーストが除去されている。
【0054】このように、本実施例においては、判定回
路43によって入力映像信号の方式を判定して、波形等化
器41における基準波形の選択、即ち、周波数振幅特性の
選択を制御しており、現行放送については波形等化及び
S/N改善を施し、レターボックス方式の信号について
は画質劣化を伴うことなく波形等化を行うことができ
る。
【0055】本発明の他の実施例を図1及び図3に示す
ブロック図を用いて説明する。図1において波形等化器
41の構成を変えて波形等化器50としたものの詳細が図3
である。図3において図2と同一の構成要素には同一符
号を付して説明を省略する。
【0056】本実施例は波形等化器の構成が図1の実施
例と異なる。図3において、波形等化器50のタップ係数
演算回路51はスイッチ8に切換え制御信号を出力して端
子a,bを選択させると共に、基準波形ROM10の出力
を用いた場合のタップ係数{c1i}と基準波形ROM11
の出力を用いた場合のタップ係数{c2i}とを求めて夫
々スイッチ52の端子a,bに出力するようになってい
る。スイッチ52はスイッチ53からの切換え制御信号に基
づいて切換えられる。即ち、スイッチ52は切換え制御信
号の“0”で端子aを選択してタップ係数{c1i}をT
F2に与え、切換え制御信号の“1”で端子bを選択し
てタップ係数{c2i}をTF2に与えるようになってい
る。
【0057】スイッチ53はタイミング発生回路54によっ
て制御される。タイミング発生回路54は、入力端子1を
介して入力映像信号が入力されると共に、端子55を介し
て判定回路43(図1参照)からの判定結果が入力され
る。タイミング発生回路54は、現行放送信号が入力され
たことを示す判定結果が与えられると、スイッチ53に端
子aを選択させるための制御信号を出力する。また、タ
イミング発生回路54は、レターボックス形式の信号が入
力されたことを示す判定結果が与えられると、映像信号
に同期したタイミングパルスを発生して、上下無画部と
中央部とでスイッチ53を切換える。即ち、タイミング発
生回路54は、上下無画部期間及び垂直帰線期間にはスイ
ッチ53に端子bを選択させ、中央部の期間にはスイッチ
53に端子aを選択させるようになっている。
【0058】ところで、タップ係数演算回路51はTF2
の出力を用いることなくタップ係数{c1i},{c2i}
を求めている。タップ係数{c1i}を求めるための算出
アルゴリズムとタップ係数{c2i}を求めるための算出
アルゴリズムとは同一であってよい。図4はタップ係数
演算回路51におけるタップ係数算出アルゴリズムを示す
フローチャートである。
【0059】タップ係数演算回路51は、タップ係数算出
開始を開始すると、先ず、ステップS1 においてタップ
係数{c1i}を初期化する。例えば、主タップに相当
するタップ係数{c10}を1にすると共に、他のタッ
プのタップ係数{c1i}(i≠0)を0にする。
【0060】次いで、ステップS2 において変数Kを初
期化してK=0とする。ステップS3 では、入力波形
{xi}とタップ係数{c1i}とのたたみ込み演算を
行って出力波形{yi}を算出する。次に、ステップS
4 において、スイッチ8に端子aを選択させて基準波形
ROM10からの基準波形{ri}を取込み、算出した出
力波形{yi}から基準波形{ri}を減算して誤差波
形{ei}を得る。そして、入力波形{xi}と誤差波
形{ei}との相関を求めて、タップ係数{c1i}を
修正する。
【0061】次のステップS5 では変数Kに1を加算し
てステップS6 に移行する。ステップS5 ではタップ係
数演算の修正回数が所定回に到達したか否かを判定す
る。Kが所定値未満である場合には、処理をステップS
3 に戻してタップ係数演算の修正を繰返し、Kが所定値
に到達した場合には処理を終了する。
【0062】タップ係数演算回路51は図4のフローと同
様のタップ係数算出アルゴリズムによってタップ係数
{c2i}を求める。即ち、この場合には、図4のステッ
プS4において、スイッチ8に端子bを選択させて基準
波形ROM11からの基準波形{ri}を取込んで誤差波
形{ei}を得る。
【0063】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0064】いま、入力端子31を介して現行放送方式の
テレビジョン信号が入力されるものとする。判定回路43
は入力映像信号が現行放送方式であることを示す判定結
果を波形等化器50に出力する。この判定結果は波形等化
器50の端子55を介してタイミング発生回路54に与えら
れ、タイミング発生回路54はスイッチ53に端子aを選択
させるための制御信号を出力する。
【0065】S/N検出回路9は現行放送信号のS/N
が良好である場合には切換え制御信号として“0”を出
力し、不良である場合には切換え制御信号として“1”
をスイッチ53を介してスイッチ52に出力する。タップ係
数演算回路51は図4に示すタップ係数算出フローに基づ
いて、タップ係数を算出している。即ち、タップ係数演
算回路51はスイッチ8に端子aを選択させて、高域まで
フラットな周波数特性の基準波形を読出して、演算によ
ってタップ係数{c1i}を算出する。また、タップ係数
演算回路51はスイッチ8に端子bを選択させて、高域に
おいて利得が低下する周波数特性を有する基準波形を読
出し、演算によってタップ係数{c2i}を算出する。
【0066】現行放送のS/Nが良好である場合には、
切換え制御信号によってスイッチ52は端子aを選択し、
タップ係数演算回路51によって算出されたタップ係数
{c1i}は、スイッチ52を介してTF2に供給されて、
現行放送信号のゴーストが除去される。逆に、現行放送
のS/Nが不良である場合には、S/N検出回路9から
切換え制御信号によってスイッチ52は端子bを選択し、
タップ係数演算回路51によって算出されたタップ係数
{c2i}は、スイッチ52を介してTF2に供給される。
この場合には、現行放送信号のゴーストが除去されると
共に、S/Nも改善される。
【0067】ここで、入力端子31を介してレターボック
ス方式の信号が入力されるものとする。判定回路43はレ
ターボックス方式の信号が入力されたことを示す判定結
果を波形等化器50に出力する。波形等化器50のタイミン
グ発生回路54は入力されたレターボックス方式の信号か
ら、上下無画部期間及び垂直帰線期間にはスイッチ53に
端子bを選択させ、中央部の期間にはスイッチ53に端子
aを選択させる制御信号を出力する。
【0068】補償信号が多重されている上下無画部期間
及び垂直帰線期間にはスイッチ53が端子bを選択するこ
とにより、切換え制御信号として“0”がスイッチ52に
与えられる。これにより、スイッチ52はS/Nに拘らず
端子aを選択し、タップ係数演算回路51が算出したタッ
プ係数{c1i}がTF2に供給される。この場合には、
入力映像信号に対して波形等化のみが行われる。
【0069】入力映像信号に対するS/N改善処理が行
われていないので、デコーダにおいて補償信号の省略
化、より具体的にはsin復調器36とcos復調器37の
復調出力間に漏込みが生じることを防止することができ
る。
【0070】中央部の期間には、スイッチ53は端子aを
選択し、S/N検出回路9の出力が切換え制御信号とし
てスイッチ52に供給される。これにより、スイッチ52は
中央部のS/Nが良好である場合には端子aを選択し
て、高域までフラットな周波数特性を有する基準波形に
基づくタップ係数{c1i}をTF2に与える。これによ
り、中央部のゴーストは除去される。また、中央部のS
/Nが不良である場合には、スイッチ52は端子bを選択
して高域において利得が低下する周波数特性を有する基
準波形に基づくタップ係数{c2i}をTF2に与える。
これにより、中央部の映像信号はゴーストが除去される
と共に、S/Nも改善される。なお、中央部の期間には
補償信号は多重されていないので、補償信号の劣化が発
生することもない。
【0071】このように本実施例においては、レターボ
ックス方式の信号が入力されると、上下無画部期間と中
央部の期間とで基準波形を切換えているので、現行方式
及びレターボックス方式のいずれに対しても、波形等化
とS/N改善とを行うことができる。また、補償信号部
分はフラットな周波数特性に等化するので画質劣化が発
生することもない。
【0072】図5は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。本実施例は補償信号をVSB変調して多重す
るものに適用した例である。図5において図1と同一の
構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0073】レターボックス方式の映像信号を復調処理
するデコーダ61は、中央部処理回路35、VSB復調器62
及び合成色復調回路63によって構成されている。VSB
復調器62は、波形等化器41からの映像信号にVSB変調
されて多重されている補償信号を復調して、合成色復調
回路63に出力する。合成色復調回路63は中央部処理回路
35からの主画面信号とVSB復調器62からの補償信号と
を合成して、走査線数が480本の信号を再生し、更
に、輝度信号と色信号とに分離した後高精細な横長画面
用のR,G,B映像信号を出力するようになっている。
【0074】このように構成された実施例においても、
入力映像信号が現行放送信号である場合には波形等化器
41は波形等化機能及びS/N改善機能を有し、入力映像
信号がレターボックス方式の映像信号である場合には波
形等化器41は波形等化機能のみを有する。レターボック
ス方式の映像信号の上下無画部期間は周波数特性が変化
することはないので、VSB復調器62の復調時に補償信
号の水平低域成分が必要以上に減衰することが防止され
る。これにより、補償信号を劣化させることなく復調す
ることができ、ゴーストが除去された高画質の画像を映
出可能である。
【0075】以上、具体的な例を挙げて説明したが、本
発明は上記各実施例に限定されることなく様々な応用や
変形が可能である。
【0076】例えば、上記実施例においては説明を分か
りやすくするために、各ブロック分けを明確にして、各
ブロック間の信号の伝達をスイッチによって切換えるよ
うに説明したが、ブロック分けは明確である必要はな
い。例えば、1個のROMに2種類又は3種類以上の複
数の基準波形を格納して、アドレス制御によってこれら
の基準波形を選択することができることは明らかであ
る。このように、ROM及びスイッチ等の外に、本発明
は論理回路の構成、アドレス制御及び制御タイミング等
を適宜変更することにより、最適な回路構成で種々適用
することができる。また、本発明の本質は等化フィルタ
の特性を放送方式に応じて切換える点であるから、上記
実施例で採用した波形等化アルゴリズムに限定されるこ
となく、種々のアルゴリズムを適用可能であることは勿
論である。
【0077】また、波形等化後の出力波形の周波数振幅
特性を制御するために、上記各実施例においては、基準
波形を変更して夫々のタップ係数を求める方法を示した
が、その他の周波数振幅特性の制御方法を用いてもよ
い。例えば、求めたタップ係数にローパスフィルタ等の
フィルタ処理を施すことにより、波形等化出力の特性を
制御することができ、この場合も同様の効果が得られ
る。また、タップ係数を直接切換えなくとも、このよう
なフィルタの特性を変更することも可能であり、また、
タップ係数の特性を変更するために、他のどのような要
素を制御するようにしてもよい。勿論、S/N検出はG
CR信号からでなくても入力波形から直接検出するなど
一般的に用いられている他の方法を用いてもよい。
【0078】更に、S/N適応機能が不要であれば、図
3においてS/N検出回路9を省略して、タイミング発
生回路54の出力のみによって直接スイッチ52を制御する
ようにしてもよい。この場合には、レターボックス方式
の上下無画部の周波数特性は高域までフラットにし、レ
ターボックス方式の中央部及び現行方式においては、S
/N改善処理と波形等化処理とを同時に行うようにす
る。これにより、この場合でも、画質劣化を発生させる
ことなく、いずれの方式の映像信号に対しても波形等化
による画質改善を行うことができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
質を劣化させることなくワイドテレビジョン信号の波形
等化を可能とすると共に、雑音を低減して見やすい画像
を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレビジョン受信機の一実施例を
示すブロック図。
【図2】図1中の波形等化器の具体的な構成を示すブロ
ック図。
【図3】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図4】図3中のタップ係数演算回路のタップ係数演算
を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図6】波形等化器を示すブロック図。
【図7】図6の波形等化器の基準信号の周波数特性を示
すグラフ。
【図8】レターボックス表示を説明するための説明図。
【図9】16:9の映像信号を4:3のレターボックス
方式の信号に変換するエンコーダを示すブロック図。
【図10】レターボックス方式の信号をデコードするデ
コーダを示すブロック図。
【図11】従来の問題点を説明するためのグラフ。
【図12】エンコーダの他の例を示すブロック図。
【図13】従来の問題点を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
34…デコーダ、41…波形等化器、43…判定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のテレビジョン画像の放送規格に添
    って伝送されるものであって、前記第1のテレビジョン
    画像よりも横長な原画像に基づく主画面信号が前記第1
    のテレビジョン画像の画面中央の主画面部に対応する期
    間に多重され前記主画面信号の特性を補償するための補
    償信号が前記第1のテレビジョン画像の画面上下の無画
    部に対応する期間に多重されたワイドテレビジョン信号
    が受信され、受信されたワイドテレビジョン信号の周波
    数特性を複数の周波数特性形状に等化することが可能な
    波形等化手段と、 この波形等化手段の出力から前記横長な原画像を再生す
    る横長映像信号再生手段と、 前記主画面部に対応する期間と前記無画部に対応する期
    間とで前記波形等化手段の前記周波数特性形状を切換選
    択する選択手段とを具備したことを特徴とするテレビジ
    ョン受信機。
  2. 【請求項2】 第1のテレビジョン画像の放送規格に添
    って伝送されるものであって、前記第1のテレビジョン
    画像よりも横長な原画像に基づく主画面信号が前記第1
    のテレビジョン画像の画面中央の主画面部に対応する期
    間に多重され前記主画面信号の特性を補償するための補
    償信号が前記第1のテレビジョン画像の画面上下の無画
    部に対応する期間に多重されたワイドテレビジョン信号
    が受信され、受信信号が前記第1のテレビジョン画像の
    放送信号であるか前記ワイドテレビジョン信号であるか
    を判定する判定手段と、 前記受信信号の周波数特性を複数の周波数特性形状に等
    化することが可能な波形等化手段と、 前記波形等化手段の出力から前記横長な原画像を再生す
    る横長映像信号再生手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記波形等化手段の
    前記周波数特性形状を切換選択する選択手段とを具備し
    たことを特徴とするテレビジョン受信機。
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