JPH07202A - 交換可能なかかとのついたスポーツシューズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 かかとが取り外し、交換可能で、かかとの均
等な擦り減りを可能にするスポーツシューズを提供する
ことを目的とする。 【構成】 左右のかかとを交換できるように、かかとが
靴底のかかと部分に取り外し可能な形で取りつけられ
る。かかとの上面中心には軸方向に台形状にくぼんだレ
ールが形成され、また１対の差し込みをもつ。差し込み
はかかとの前端から前方に突き出し、互いに離れて平行
に配置され、それぞれの端には下向きのくさびをもつ。
靴底は後部のかかと部分が凹み、そこに、かかとの台形
状にくぼんだレールがしっかり噛み合うように、台形状
に突き出したレールをもつ。靴底には上向きのくさびを
持つ１対のスナップユニットが可動的に取りつけられ、
かかとの下向きのくさびと係合する。各スナップユニッ
トは、スナップ部材と弾性部材を有し、内側に弾性的に
押し込むとスナップ係合を解除できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は広くはスポーツシューズ
に関し、特にかかとの均等な擦り減りを可能にするよう
なスポーツシューズのかかとの構造的改善に関する。

【０００２】

【従来の技術】スポーツシューズを履いたとき、かかと
は図６に示すようにそれぞれの外側の方が内側よりも擦
り減りかたがはげしい。かかとがこのように偏って擦り
減るのは、靴底の外側にかかる荷重が均等でないという
事実が原因となっており、この偏減りは一般的に内股で
歩く東洋人に顕著に認められる。この偏減りは、かかと
の内側の部分すなわち減りのない部分がてこの支点の働
きをし、一方かかとの外側の部分すなわち減りのはげし
い部分はてこの作用点の働きをする結果、かかとにかか
る荷重がかかとの外側にかかることになって、時ととも
にこの偏減りは悪化する。このようなかかとの偏減りは
また靴本体の後部にも正常な状態からのねじれを生じさ
せる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上に述べたかかとの偏
減りと靴本体の後部のねじれは履き心地を損なうのみな
らず、足首の骨折やくじきのようなけがの原因にもな
る。特に、かかとの偏減りと靴本体後部のねじれとの双
方の原因による足首のこのようなけがは活発な少年少女
によく見られる。

【０００４】かかとの偏減りと靴本体の後部のねじれと
による上に述べた問題を防ぐためには、かかとのすり減
った靴は他の部分がまだ使えても捨てなければならな
い。しかしこれは経済的ではない。さらにそのような靴
を捨てることは資源の効果的な利用に反するという意味
で国家経済の問題となる。

【０００５】本発明者は韓国実用新案登録出願第９２−
８７４号において、靴後部に取り外し可能に取りつけら
れた、分離式かかとを提案した。しかしながらそこに解
決しなければならないいくつかの問題点が発見された。

【０００６】従って、本発明の１つの目的は、各かかと
を取外し、他方と交換することができ、それによって使
用寿命を長くすることができる交換可能なかかとを有す
るスポーツシューズを提供することである。

【０００７】本発明の他の目的は、各かかとを取り外す
ことができ、他方と交換することができ、それによりか
かとの偏減りを防止することができる交換可能なかかと
を有するスポーツシューズを提供することである。

【０００８】本発明のさらに他の目的は、交換可能なか
かとを有し、かかとの偏減りによるくるぶしの怪我を防
止することの可能な、交換可能なかかとを有するスポー
ツシューズを提供することである。

【０００９】本発明の他の目的は、各かかとを容易に靴
から取外し、他方の靴に容易に取り付けることのできる
交換可能なかかとを有するスポーツシューズを提供する
ことである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、かかとを取り
外すことができて他のかかとと交換することができる交
換可能なかかとをもったスポーツシューズを提供する。
本発明の一実施例によるスポーツシューズは、それぞれ
の片方が、交換可能なかかとと、靴底と、一対のスナッ
プユニットとを有する。

【００１１】交換可能なかかとは、靴底のかかと部分に
他方のかかとと交換するために取り外せるように取りつ
けられており、このかかとは上面中心に軸方向に台形状
にくぼんだレールを形成するように凹所を有し、また一
対の差し込みを有している。この差し込みは前記かかと
の前端から互いに離れた位置で平行に前方に突き出し、
先端には下向きのくさびを有する。

【００１２】靴底はかかと部分を形成するように後部が
凹所を有しており、このかかと部分は外側底面に、かか
との台形状にくぼんだレールとしっかり噛み合うように
台形状に突き出したレールを有する。

【００１３】一対のスナップユニットは、各かかとの差
し込みの下向きのくさびをスナップ止めするように、靴
底に可動的に備えられ、可動式のスナップ部材と、弾性
部材とを有する。この可動式のスナップ部材は、かかと
の対応するさしこみの下向きのくさびと係合するための
上向きのくさびを部分的に有する。弾性部材は、スナッ
プ部材を弾性的に内側に押し込んでかかとの差し込みの
下向きのくさびをスナップ部材の上向きのくさびから外
すことのできるように、靴底にスナップ部材を弾性的か
つ可動的に取りつける。

【００１４】

【作用】本発明はかかとと靴底とを軸方向に刻まれた台
形状のレールを噛み合わせて取りつけるので、取付けが
容易でかかとが軸方向以外の方向でしっかりと固定され
る。かかと前端の一対の差し込みははめ込みを容易に
し、スナップ止めによって軸方向位置を固定する。また
弾性的に靴底に取りつけられたスナップ部材はかかとの
とりはずしを容易にする。

【００１５】

【実施例】図１は本発明の望ましい一実施例による交換
可能なかかとをもったスポーツシューズの一方の底面の
分解斜視図を示す。靴の本体２は、後部すなわち靴底の
かかと部分４に下に向かって拡がる台形状に突き出した
レール２０を有する。靴底のかかと部分４に取り外し可
能に取りつけられる交換可能なかかと６には下に向かっ
て拡がる台形状にくぼんだレール８が設けられ、このレ
ール８は台形状に突き出したレール２０としっかり嵌合
する。かかと６の前部には１対の差し込み１０がかかと
６の前端から互いに離れ、平行に前方に突き出して設け
られている。かかと６のこれらの差し込み１０はプラス
チック材、金属材またはそれらの組合せでつくられ、そ
の端にはそれぞれ下向きのくさび１２をもつ。

【００１６】かかと６の差し込み１０がはまるように、
靴底４には１対の差し込み孔１４が設けられている。か
かと６と靴底４のかかと部分とを組み合わせるには、か
かと６の差し込み１０をそれぞれの差し込み孔１４に差
し込み、差し込み孔１４に取付けられたスナップ装置に
より適所にスナップ止めされる。スナップ装置は、それ
ぞれが図５に示されるように弾性部材１８と上向きのく
さび２２が取りつけられたスナップ部材とを有する１対
のスナップユニット１６を有する。弾性部材１８は、ス
ナップ部材を靴底４内に弾性的に支持し、スナップ部材
を両側部から内側に押し込むと、かかと６の差し込み１
０にある下向きのくさび１２がスナップ部材の上向きの
くさび２２から外せる。

【００１７】図２は、図１のスポーツシューズの一方の
かかとを取りつけた状態での側面図であり、図３および
４は、図２のそれぞれＡ−ＡおよびＢ−Ｂで表された切
断面におけるスポーツシューズの一方の断面図である。

【００１８】弾性部材１８はたとえばゴムなどで作られ
て帯状をしており、くさび２２をもつスナップ部材を靴
底４の中で横方向、内側に押し込むことのできるように
靴底４に取りつけられている。ここでスナップユニット
１６は靴底４の中でスライドするように、その外側表面
を靴底４に固定せずに靴底４内に可動的に取りつけられ
ている。

【００１９】かかと６と靴底のかかと部分４とを組み合
わせるには、かかと６の台形にくぼんだレール８が靴底
のかかと部分４の台形に突き出したレールとしっかり噛
み合うように、かかと６を前方に押し込む。かかと６を
靴底部分に対して前方に押していくと、かかと６の差し
込み１０が靴底４の各差し込み孔に差し込まれ、差し込
み１０の下向きのくさび１２がスナップユニット１６の
上向きのくさび２２にスナップ係合する。

【００２０】かかと６を靴底４のかかと部分から外すに
は、靴底４のスナップユニット１６を靴底４の外側から
指で押し込み、差し込み１０の下向きのくさび１２をス
ナップユニット１６の上向きのくさび２２から外す。そ
こで、かかと６を靴本体２のかかと部分に対してて後側
に引くだけでかかと６は靴本体２から外れる。

【００２１】以上説明したように、本発明によれば、偏
減りを起こしたかかとは、靴底から取外し、相互に交換
することができる交換可能なかかとを有するスポーツシ
ューズが提供される。かかとを相互に交換することによ
り、スポーツシューズの使用寿命は著しく増大できる。
偏減りを起こしたかかとの交換は、かかとの偏減りを補
償し、くるぶしの挫きやねじり等のようなかかとの偏減
りに起因する問題を回避することが可能となる。

【００２２】説明のために本発明の望ましい実施例を述
べたが、当業者には特許請求の範囲に開示された本発明
の範囲を外れることなくさまざまな修正、付加、置き換
えが可能であることは自明であろう。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は偏減りし
たかかとを靴底から取り外し互いに交換できるようにし
た交換可能なかかとをもつスポーツシューズを提供する
ものであり、それによってスポーツシューズの寿命は著
しくのびる。上に述べた偏減りしたかかとの交換によっ
て、かかとの偏減りを補整することもでき、また靴を履
く人の足首の骨折やくじきなどかかとの偏減りによって
ひき起こされる諸問題を解決することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の望ましい一実施例による交換可能なか
かとをもったスポーツシューズの一方の底面の分解斜視
図である。

【図２】図１のスポーツシューズの一方のかかとを取り
つけた状態の側面図である。

【図３】図２のＡ−Ａで表された切断面におけるスポー
ツシューズの一方の断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂで表された切断面におけるスポー
ツシューズの一方の断面図である。

【図５】図１の一対のスナップユニットと交換可能なか
かととの分解斜視図である。

【図６】交換可能なかかとをもったスポーツシューズの
かかとの偏減りと偏減りを補整するためのかかとの交換
とを示す断面図である。

【符号の説明】 ２・・・・靴の本体 ４・・・・靴底のかかと部分 ６・・・・交換可能なかかと ８・・・・台形状にくぼんだレール １０・・・差し込み １２・・・下向きのくさび １４・・・差し込み孔 １６・・・スナップユニット １８・・・弾性部材 ２０・・・台形状に突き出したレール ２２・・・上向きのくさび

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スポーツシューズのそれぞれの片方が：
   他方と交換するために取り外せるように靴底のかかと部
   分に取りつけられる交換可能なかかとであって、上面中
   心が軸方向に台形状にくぼんだレールを形成するように
   凹所を有し、また一対の差し込みを有していて、前記差
   し込みは前記かかとの前端から互いに離れた位置で平行
   に前方に突き出し、先端には下向きのくさびを有する交
   換可能なかかとと；前記靴底であって、後部が凹所を有
   して前記かかと部分を形成し、前記かかと部分は外側底
   面に、前記かかとの台形状にくぼんだレールとしっかり
   噛み合うような、台形状に突き出したレールを有する靴
   底と；前記かかとの各差し込みの前記下向きのくさびを
   各々はめ込むように、前記靴底に可動的にとりつけられ
   た一対のスナップユニットであって、各スナップユニッ
   トはかかとの対応する差し込みの下向きのくさびと係合
   するための上向きのくさびを部分的に有する可動スナッ
   プ部材と、前記スナップ部材を弾性的に内側に押し込ん
   で、かかとの差し込みの前記下向きのくさびをスナップ
   部材の上向きのくさびから外すことのできるように、前
   記靴底に前記スナップ部材を弾性的かつ可動的に取りつ
   ける弾性部材とを含む一対のスナップユニットと；を有
   するスポーツシューズ。