JPH0720292B2 - 携帯型端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各種機器を同一の携帯型端末で遠隔操作する
携帯型端末を備える携帯型端末装置に関するものであ
る。

従来の技術 近年、テレビ受像器、オーディオ装置等の各種機器の操
作性の向上を図るため携帯型端末が用いられている。

以下図面を参照しながら、従来携帯型端末を具備する携
帯型端末装置の一例について説明する。

第２図は従来の携帯型端末装置の構成を示すものであ
る。第２図において、９はキーボード、10は入力キイ識
別信号を機器制御信号及び表示パターンに変換する変換
テーブルである。11は表示手段、12は制御信号を被操作
機器に送信する通信手段である。13はキーボード９、変
換テーブル10、表示手段11、通信手段12から構成される
携帯型端末である。14は被操作機器本体である。

以上のように構成された携帯型端末装置について以下に
その遠隔操作時の動作を説明する。

まず、被操作機器14の特定の操作機能に割れ当てられた
キイをキイーボード９上で入力する。携帯型端末13で
は、入力キイ識別信号を変換テーブル10によって制御信
号に変換し、通信手段12によって被操作機器14へ送信
し、これを受信した被操作機器14は指定の操作に対応す
る動作制御を実行する。

このとき携帯型端末では、キイ入力とともに指定の操作
の実行を示す表示パターンを表示手段１によって表示す
る。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、携帯型端末の各キ
イには特定の被操作機器の一つの操作機能が固定的に割
り当てられることになり、共通の携帯型端末を用いて複
数の機器を操作する場合には操作対象となるすべての機
器の操作機能の種類に対応する数の入力キイが必要とな
るため、キイボードの複雑かつ大型化し、操作性が低下
する、コストが増大するという問題を有していた。ま
た、携帯型端末のキイ入力に対して表示パターンが決ま
り、このデータが携帯型端末に組み込まれるため、携帯
型端末によって操作する機器を新規に追加することがで
きなかった。

さらに、携帯型端末での表示内容が携帯型端末でのキイ
入力の識別結果を示すものであって被操作機器の動作状
態を示すものではないので、一時的に通信路あるいは携
帯型端末自体に障害を生じた場合、障害が回復しても携
帯型端末上の表示と被操作機器本体の動作状態が一致し
ない可能性がある点で信頼性に問題があるものであっ
た。

本発明は上記問題点に鑑み、異なる複数の機器群を共通
の携帯型端末で操作できる汎用性とともに操作性、信頼
性の高いコンパクトな携帯型端末装置を提供することを
目的としている。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の携帯型端末装置
は、異なる複数の機器群を共用の携帯型端末により遠隔
操作する携帯型端末装置であって、携帯型端末が、キイ
ーボードと、任意の図形パターンを表示する表示手段
と、被操作機器と双方向通信を行なう通信手段とを具備
し、 被操作機器は携帯型端末と双方向通信を行なう通信手段
と、前記キイーボード上の入力キイ識別信号を被操作機
器固有の制御信号に変換する変換テーブルと、被操作機
器の動作状態信号を表示用図形パターンに変換する表示
パターンテーブルとを具備し、 携帯型端末が入力キイ識別信号を被操作機器に送信し、
被操作機器は変換テーブルにて受信した入力キイ識別信
号を該当被操作機器固有の制御信号に変換し機器動作を
制御するとともに動作状態信号に応じて当該の表示用図
形パターンを表示パターンテーブルより読み出し、携帯
型端末に送信し、携帯型端末が受信した表示用図形パタ
ーンを表示する。

作用 本発明は上記した構成によって、携帯型端末から送信さ
れる同一の入力キイ識別信号に対して個々の被操作機器
が個別に入力キイの操作機能を解釈し、機器の動作を制
御するので、携帯型端末では、キイホード上の各キイの
操作機能を被操作機器に応じて変更できる。また、携帯
型端末のキイの操作機能を変更した場合も表示用図形パ
ターンを被操作機器から送信、表示することから、キイ
の操作機能の個々の被操作機器に固有の変更を携帯型端
末に表示できる。また、複数の被操作機器の動作状態が
携帯型端末の共通の表示手段によって表示できる。

新規に操作可能な機器を追加する場合も携帯型端末を差
し替える必要がない。

被操作機器の実際の動作結果を携帯型端末の表示手段に
よって確認できる。一時的に通信路あるいは携帯型端末
自体に障害が生じた場合、障害が回復すれば被操作機器
本体から送信される表示パターンを表示することにより
携帯型端末の表示内容と被操作機器の動作状態に不一致
を生じることがない。

実施例 以下本発明の一実施例の携帯型端末装置について図面を
参照しながら説明する。

第１図は本発明の第１の実施例における携帯型端末装置
の構成を示すものである。第１図において、１は携帯型
端末であり、携帯型端末１を構成する２はキイボード、
３は表示手段、４は通信手段である。５は、携帯型端末
１によって操作される被操作機器本体である。被操作機
器本体５が具備する６は、通信手段、７は変換テーブ
ル、８は表示パターンテーブル、９は機器制御手段であ
る。

キイボード２は、特定のキイが入力されるとキイを識別
するキイ識別信号21を出力する。

表示手段３はドットマトリクス形式の図形パターン41を
入力してを任意のパターンを表示する液晶ドットマトリ
ックス表示デバイスとする。

通信手段４は、被操作機器との間で通信回線の設定、双
方向デジタル信号を制御し、キイボード２が出力するキ
イ識別信号42の被操作機器本体５への送信、及び被操作
機器本体５からの表示用図形パターン62の受信を行な
う。通信手段４はマイクロコンピュータ、通信回路、通
信回線を用いて実現される。

被操作機器本体５は具備する通信手段６は、携帯型端末
１との通信回線の設定、双方向デジタル通信を制御し、
携帯型端末１から送信されるキイ識別信号42の受信、及
び表示用図形パターン62の送信を行なう。

変換テーブル７は、通信手段６にて受信するキイ識別信
号61を被操作機器本体の特有の操作機能に対応する動作
制御信号71に変換し、出力する。変換テーブル７は、変
換用の対応表を記憶するメモリと入出力回路から実現で
きる。

機器制御手段９は、変換テーブル７が出力する制御信号
71を入力して所定の動作制御を行なう。同時に被操作機
器本体５の動作状態を示す動作状態信号91を出力する。
機器制御手段９は、被操作機器本体の機能に応じて実現
される制御回路である。

表示パターンテーブル８は、機器制御手段９が出力する
動作状態信号91を出力し、動作状態信号が示す被操作機
器本体５の動作状態を表示する図形パターン81を出力す
る。表示パターンテーブル８は、変換用の対応表と、図
形パターンデータを記憶するメモリと入出力回路から実
現される。

以上のように構成された携帯型端末装置についてその動
作を説明する。

携帯型端末１のキイボード１がキイ入力を受け付けると
キイ識別信号21を出力し、通信手段４によって被操作機
器本体５へ送信する。被操作機器本体５では、通信手段
６によってキイ識別信号42を受信し、さらに変換テーブ
ル７によって被操作機器本体の特有の操作機能に対応す
る動作制御信号71に変換し、出力する。これを入力する
機器制御手段９が所定の動作制御を実施するとともに被
操作機器本体５の動作状態を示す動作状態信号91を出力
する。動作状態信号91を入力する表示パターンテーブル
８は、動作状態信号が示す被操作機器本体５の動作状態
を表示する図形パターンを検索し、これを出力する。出
力される図形パターン81は、通信手段６によって携帯型
端末１に送信され、通信手段４によって受信されたの
ち、表示手段３によって表示される。

通信回線が切替えられた場合にも、携帯型端末１に新た
な被操作機器本体と同様なキイ識別信号と図形パターン
の送受信を行なって遠隔操作を実現する。

発明の効果 以上述べたところから明らかなように、本発明は、携帯
型端末から送信される同一の入力キイ識別信号に対して
個々の被操作機器が個別に入力キイの操作機能を解釈
し、機器の動作を制御するので、携帯型端末では、キイ
ボード上の各キイの操作機能を被操作機器に応じて変更
できる。

また、同一のキイの操作機能を変更する場合には、表示
用図形パターンを被操作機器から送信、表示できること
から、個々の被操作機器に個別のキイの操作機能変更を
携帯型端末に表示できる。

また、複数の被操作機器の動作状態が携帯型端末の共通
の表示手段によって表示できる。以上から携帯型端末上
のキイを被操作機器あるいはその機能モードに応じて多
重に使用でき、複数の機器を共通の携帯型端末で操作す
る装置であっても、少ないキイ数のキイボード構成で
き、操作性を向上させ、また軽量化できるというという
効果を発揮する。

さらに、新規に操作可能な機器を追加する場合も携帯型
端末は、差し替える必要がなく、汎用性が高いといえ
る。

また、被操作機器の実際の動作結果を携帯型端末の表示
手段によって確認できることや、一時的に通信路あるい
は携帯型端末自体に障害が生じた場合にも、障害が回復
すれば携帯型端末の表示内容と被操作機器の動作状態に
不一致を生じることがないので、信頼性の高い携帯型端
末装置を得ることができるという効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例における携帯型端末装置
の構成図、第２図は従来の携帯型端末装置の構成図であ
る。 １……携帯型端末、２……キイボード、３……表示手
段、４……通信手段、５……被操作機器本体、６……通
信手段、７……変換テーブル、８……表示パターンテー
ブル、９……機器制御手段。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 喜三男 愛知県名古屋市北区名城３―１ 名城住宅 １−210 (56)参考文献 特開 昭62−262598（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−142579（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】異なる複数の機器群を共用の携帯型端末に
   より遠隔操作する携帯型端末装置であって、 携帯型端末が、 キイボードと、 任意の図形パターンを表示する表示手段と、 被操作機器と双方向通信を行なう通信手段とを具備し、 その被操作機器は、 前記携帯型端末と双方向通信を行なう通信手段と、 前記キイボード上の入力キイ識別信号を被操作機器固有
   の制御信号に変換する変換テーブルと、 被操作機器の動作状態信号を表示用図形パターンに変換
   する表示パターンテーブルとを具備し、 前記携帯型端末が入力キイ識別信号を被操作機器に送信
   し、被操作機器は変換テーブルにて受信した入力キイ識
   別信号を当該被操作機器固有の制御信号に変換し機器動
   作を制御するとともに動作状態信号に応じて該当の表示
   用図形パターンを表示パターンテーブルより読み出し、
   携帯型端末に送信し、携帯型端末が受信した表示用図形
   パターンを表示することを特徴とする携帯型端末装置。