JPH0720205A - 半導体集積回路の出力信号変化測定方法 - Google Patents
半導体集積回路の出力信号変化測定方法Info
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- JPH0720205A JPH0720205A JP5151768A JP15176893A JPH0720205A JP H0720205 A JPH0720205 A JP H0720205A JP 5151768 A JP5151768 A JP 5151768A JP 15176893 A JP15176893 A JP 15176893A JP H0720205 A JPH0720205 A JP H0720205A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 イネーブル時間あるいはディスエーブル時間
を正確に測定することができる半導体集積回路の出力信
号変化測定方法を得る。 【構成】 負荷容量4を充電し測定電圧VO をVDDに設
定する。そして、出力イネーブル制御信号バーOE
“H”に反転させ、出力バッファ1をディスエーブル状
態にして、負荷容量4に充電されていた電荷を、定電流
源8を通して放電させ、測定電圧VO をVDDから低下さ
せる。そこで、出力イネーブル制御信号バーOEが
“H”に変化した時刻から、測定電圧VO がVDDから
0.3V低下する時刻までの時間を、ディスエーブル時
間TPHZ として測定する。 【効果】 負荷容量の充放電に要する電流源の供給電流
を十分大きく設定することにより、常に精度の良いディ
スエーブル時間を測定することができる。
を正確に測定することができる半導体集積回路の出力信
号変化測定方法を得る。 【構成】 負荷容量4を充電し測定電圧VO をVDDに設
定する。そして、出力イネーブル制御信号バーOE
“H”に反転させ、出力バッファ1をディスエーブル状
態にして、負荷容量4に充電されていた電荷を、定電流
源8を通して放電させ、測定電圧VO をVDDから低下さ
せる。そこで、出力イネーブル制御信号バーOEが
“H”に変化した時刻から、測定電圧VO がVDDから
0.3V低下する時刻までの時間を、ディスエーブル時
間TPHZ として測定する。 【効果】 負荷容量の充放電に要する電流源の供給電流
を十分大きく設定することにより、常に精度の良いディ
スエーブル時間を測定することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路の出
力信号のイネーブル・ディスエーブル時間を測定する半
導体集積回路の出力信号変化測定方法に関する。
力信号のイネーブル・ディスエーブル時間を測定する半
導体集積回路の出力信号変化測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は半導体集積回路の出力信号の従来
のイネーブル・ディスエーブル時間測定方法を示す説明
図である。同図に示すように、測定対象デバイスDUT
である半導体集積回路の出力信号は出力バッファ1から
出力端子P2を介して出力される。なお、P1は出力バ
ッファ1の入力端子である。
のイネーブル・ディスエーブル時間測定方法を示す説明
図である。同図に示すように、測定対象デバイスDUT
である半導体集積回路の出力信号は出力バッファ1から
出力端子P2を介して出力される。なお、P1は出力バ
ッファ1の入力端子である。
【0003】出力バッファ1は、出力イネーブル制御信
号バーOEが“L”(0V)のとき、イネーブル状態と
なり、入力端子P1より得られる入力信号をそのまま出
力端子P2から出力し、出力イネーブル制御信号バーO
Eが“H”(VDD)のとき、ディスエーブル状態とな
り、入力信号に関係なく出力端子P2をハイインピーダ
ンス状態にする。
号バーOEが“L”(0V)のとき、イネーブル状態と
なり、入力端子P1より得られる入力信号をそのまま出
力端子P2から出力し、出力イネーブル制御信号バーO
Eが“H”(VDD)のとき、ディスエーブル状態とな
り、入力信号に関係なく出力端子P2をハイインピーダ
ンス状態にする。
【0004】出力端子Pから、出力される出力バッファ
1の出力信号はテスタ内に取り込まれる。テスタ内のノ
ードN1は抵抗2を介して電源VDDに接続されるととも
に抵抗3を介して接地される。また、ノードN2は負荷
容量4を介して接地される。負荷容量4は、実使用時に
出力端子P2にかかる負荷を想定してテスタ側で意図的
に設定されるものである。なお、抵抗2及び抵抗3の抵
抗値はともに2Rであり、負荷容量4の容量はCL であ
る。
1の出力信号はテスタ内に取り込まれる。テスタ内のノ
ードN1は抵抗2を介して電源VDDに接続されるととも
に抵抗3を介して接地される。また、ノードN2は負荷
容量4を介して接地される。負荷容量4は、実使用時に
出力端子P2にかかる負荷を想定してテスタ側で意図的
に設定されるものである。なお、抵抗2及び抵抗3の抵
抗値はともに2Rであり、負荷容量4の容量はCL であ
る。
【0005】図6は、半導体集積回路の出力信号の従来
のイネーブル・ディスエーブル時間測定方法の説明用の
タイミング図である。
のイネーブル・ディスエーブル時間測定方法の説明用の
タイミング図である。
【0006】同図を参照して、まず、出力バッファ1の
出力信号の“H”からハイインピーダンス状態への変化
(以下、「H→HZ変化」と略す場合あり)を考える。
出力信号の“H”からハイインピーダンス状態への変化
(以下、「H→HZ変化」と略す場合あり)を考える。
【0007】“H”を出力していた出力バッファ1の出
力イネーブル制御信号バーOEが時刻t1に“L”から
“H”に反転すると、時刻t1から時間t0 経過後に、
出力バッファ1はハイインピーダンス状態となり、測定
端子P3の測定電圧VO はVDDから低下し始める。
力イネーブル制御信号バーOEが時刻t1に“L”から
“H”に反転すると、時刻t1から時間t0 経過後に、
出力バッファ1はハイインピーダンス状態となり、測定
端子P3の測定電圧VO はVDDから低下し始める。
【0008】このとき、ノードN1が抵抗2及び3によ
り、VDD/2に分圧されているため、負荷容量4に充電
された電荷は抵抗3を介して放電され、測定電圧VO は
VDD/2に向けて指数関数的に降下する。
り、VDD/2に分圧されているため、負荷容量4に充電
された電荷は抵抗3を介して放電され、測定電圧VO は
VDD/2に向けて指数関数的に降下する。
【0009】つまり、時刻(t1+t0 )を起点とした
t秒後の測定電圧VO は下記の数1のように変化する。
t秒後の測定電圧VO は下記の数1のように変化する。
【0010】
【数1】
【0011】したがって、時間tは以下のように決定す
る。
る。
【0012】
【数2】
【0013】そこで、出力イネーブル制御信号バーOE
が“H”に変化した時刻t1 から、測定電圧VO がVDD
から0.3V低下する時刻t12までの時間tを、ディス
エーブル時間TPHZ としてテスタで測定する。このと
き、VDD=5Vとした場合、ディスエーブル時間TPHZ
は下の数3で決定する。
が“H”に変化した時刻t1 から、測定電圧VO がVDD
から0.3V低下する時刻t12までの時間tを、ディス
エーブル時間TPHZ としてテスタで測定する。このと
き、VDD=5Vとした場合、ディスエーブル時間TPHZ
は下の数3で決定する。
【0014】
【数3】
【0015】数3から、時間t0 >>0.128CL ・
Rのときは、抵抗3及び負荷容量4の影響を無視できる
が、時間t0 が微小時間になると、時定数CL ・Rの影
響が無視できなくなり、ディスエーブル時間TPHZ の測
定精度を低下させるという問題点があった。
Rのときは、抵抗3及び負荷容量4の影響を無視できる
が、時間t0 が微小時間になると、時定数CL ・Rの影
響が無視できなくなり、ディスエーブル時間TPHZ の測
定精度を低下させるという問題点があった。
【0016】一方、出力バッファ1の出力が“L”から
ハイインピーダンス状態への変化(以下、「L→HZ変
化」と略す場合あり)する時に、出力イネーブル制御信
号バーOEが“H”に変化した時刻から、測定電圧VO
が0Vから0.3V上昇する時刻までの時間を、ディス
エーブル時間TPLZ とした場合も、H→HZ変化と同
様、ディスエーブル時間TPLZ の測定精度を低下させる
問題点がある。
ハイインピーダンス状態への変化(以下、「L→HZ変
化」と略す場合あり)する時に、出力イネーブル制御信
号バーOEが“H”に変化した時刻から、測定電圧VO
が0Vから0.3V上昇する時刻までの時間を、ディス
エーブル時間TPLZ とした場合も、H→HZ変化と同
様、ディスエーブル時間TPLZ の測定精度を低下させる
問題点がある。
【0017】次に、出力バッファ1の出力がハイインピ
ーダンス状態から“H”への変化(以下、「HZ→H変
化」と略す場合あり)を考える。
ーダンス状態から“H”への変化(以下、「HZ→H変
化」と略す場合あり)を考える。
【0018】出力バッファ1はハイインピーダンス状態
の時、抵抗2及び抵抗3の抵抗分割により、測定電圧V
O はVDD/2にバイアスされている。
の時、抵抗2及び抵抗3の抵抗分割により、測定電圧V
O はVDD/2にバイアスされている。
【0019】そして、入力信号S0を“H”にした状態
で時刻t2に、出力イネーブル制御信号バーOEを
“H”から“L”に変化させる。
で時刻t2に、出力イネーブル制御信号バーOEを
“H”から“L”に変化させる。
【0020】すると、測定電圧VO はVDD/2からVDD
に向けて変化する。このとき、抵抗2及び3は、出力バ
ッファ1の負荷となり、抵抗2及び3の抵抗値が小さす
ぎると、出力バッファ1が負荷を駆動しきれなくなるた
め、測定電圧VO がVDDへの上昇度合いが抑制される。
に向けて変化する。このとき、抵抗2及び3は、出力バ
ッファ1の負荷となり、抵抗2及び3の抵抗値が小さす
ぎると、出力バッファ1が負荷を駆動しきれなくなるた
め、測定電圧VO がVDDへの上昇度合いが抑制される。
【0021】すなわち、抵抗負荷に出力電流が流れ、負
荷容量4の充電に要する時間が遅くなる。その結果、出
力イネーブル制御信号バーOEが“L”に変化した時刻
t2から、測定電圧VO が測定電圧VO がVDD/2から
0.3V上昇する時刻時刻t22までの時間をイネーブ
ル時間tPHZ として測定した場合、イネーブル時間tPH
Z が必要以上に長くなり、イネーブル時間tPHZ の測定
精度が低下するという問題点があった。
荷容量4の充電に要する時間が遅くなる。その結果、出
力イネーブル制御信号バーOEが“L”に変化した時刻
t2から、測定電圧VO が測定電圧VO がVDD/2から
0.3V上昇する時刻時刻t22までの時間をイネーブ
ル時間tPHZ として測定した場合、イネーブル時間tPH
Z が必要以上に長くなり、イネーブル時間tPHZ の測定
精度が低下するという問題点があった。
【0022】この対策としては、抵抗2及び抵抗3の抵
抗値を大きくすることが当然の如く考えられるが、前述
したように、ディスエーブル時間TPHZ (TPLZ )の精
度を良好な値にするには、時定数決定のパラメータであ
る抵抗2及び3の抵抗値を小さくする必要があるため、
抵抗2及び抵抗3の抵抗値を大きくすると、ディスエー
ブル時間TPHZ の測定には不適な構成となってしまい実
用性は乏しい。
抗値を大きくすることが当然の如く考えられるが、前述
したように、ディスエーブル時間TPHZ (TPLZ )の精
度を良好な値にするには、時定数決定のパラメータであ
る抵抗2及び3の抵抗値を小さくする必要があるため、
抵抗2及び抵抗3の抵抗値を大きくすると、ディスエー
ブル時間TPHZ の測定には不適な構成となってしまい実
用性は乏しい。
【0023】また、抵抗値を大きくすると、出力バッフ
ァ1のディスエーブル状態時に、測定電圧VO をVDD/
2にするのに時間を要するため、出力バッファ1をディ
スエーブル状態に設定する時間が長くなるため、余分に
テスト時間を要してしまうという問題も生じてしまう。
ァ1のディスエーブル状態時に、測定電圧VO をVDD/
2にするのに時間を要するため、出力バッファ1をディ
スエーブル状態に設定する時間が長くなるため、余分に
テスト時間を要してしまうという問題も生じてしまう。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来のイネーブル・デ
ィスエーブル時間測定方法は以上のように、微小時間の
ディスエーブル時間及びイネーブル時間をそれぞれ正確
に測定することができないという問題点があった。
ィスエーブル時間測定方法は以上のように、微小時間の
ディスエーブル時間及びイネーブル時間をそれぞれ正確
に測定することができないという問題点があった。
【0025】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、半導体集積回路の出力信号のイネーブル
時間あるいはディスエーブル時間を正確に測定すること
ができる半導体集積回路の出力信号変化測定方法を得る
ことを目的とする。
されたもので、半導体集積回路の出力信号のイネーブル
時間あるいはディスエーブル時間を正確に測定すること
ができる半導体集積回路の出力信号変化測定方法を得る
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の半導体集積回路の出力信号電位変化測定方法
は、制御信号を受け、該制御信号に基づきイネーブル状
態/ディスエーブル状態が規定され、イネーブル状態時
に第1あるいは第2の電位の出力信号を出力し、ディス
エーブル状態時に前記出力信号をハイインピーダンス状
態にする半導体集積回路に対し、前記半導体集積回路が
イネーブル状態からディスエーブル状態に変化するのに
要するディスエーブル時間を測定する方法であって、電
流源を用いるとともに、一方電極に前記出力信号を受
け、他方電極の電位が固定された負荷容量の前記一方電
極より得られる電位を測定電位とし、(a) イネーブル状
態を指示する前記制御信号を付与した後、前記第1及び
第2の電位うちの一方の電位で前記出力信号を出力さ
せ、前記測定電位を前記一方の電位に設定するステップ
と、(b) 前記ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエ
ーブル状態を指示する前記制御信号を付与し、前記測定
電位が、前記第1及び第2の電位のうちの前記一方の電
位から他方の電位に向けて速やかに変化するように、前
記電流源により前記負荷容量を充放電するステップと、
(c) 前記測定電位が、前記第1,第2の電位間の所定電
位に達したときを第2の時刻とし、前記第1の時刻から
前記第2の時刻までの経過時間を前記ディスエーブル時
間とするステップとを備えて構成される。
1記載の半導体集積回路の出力信号電位変化測定方法
は、制御信号を受け、該制御信号に基づきイネーブル状
態/ディスエーブル状態が規定され、イネーブル状態時
に第1あるいは第2の電位の出力信号を出力し、ディス
エーブル状態時に前記出力信号をハイインピーダンス状
態にする半導体集積回路に対し、前記半導体集積回路が
イネーブル状態からディスエーブル状態に変化するのに
要するディスエーブル時間を測定する方法であって、電
流源を用いるとともに、一方電極に前記出力信号を受
け、他方電極の電位が固定された負荷容量の前記一方電
極より得られる電位を測定電位とし、(a) イネーブル状
態を指示する前記制御信号を付与した後、前記第1及び
第2の電位うちの一方の電位で前記出力信号を出力さ
せ、前記測定電位を前記一方の電位に設定するステップ
と、(b) 前記ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエ
ーブル状態を指示する前記制御信号を付与し、前記測定
電位が、前記第1及び第2の電位のうちの前記一方の電
位から他方の電位に向けて速やかに変化するように、前
記電流源により前記負荷容量を充放電するステップと、
(c) 前記測定電位が、前記第1,第2の電位間の所定電
位に達したときを第2の時刻とし、前記第1の時刻から
前記第2の時刻までの経過時間を前記ディスエーブル時
間とするステップとを備えて構成される。
【0027】この発明にかかる請求項2記載の半導体集
積回路の出力信号電位変化測定方法は、制御信号を受
け、該制御信号に基づきイネーブル状態/ディスエーブ
ル状態が規定され、イネーブル状態時に第1あるいは第
2の電位の出力信号を出力し、ディスエーブル状態時に
インピーダンス状態の前記出力信号を出力する半導体集
積回路に対し、前記半導体集積回路がディスエーブル状
態からイネーブル状態に変化するのに要するイネーブル
時間を測定する方法であって、前記第1,第2の電位間
の中間電位の電圧発生源を用いるとともに、一方電極に
前記出力信号を受け、他方電極の電位が固定された負荷
容量の前記一方電極より得られる電位を測定電位とし、
(a) ディスエーブル状態を指示する前記制御信号を付与
した後、前記電圧発生源により、前記測定電位を前記中
間電位に設定するステップと、(b)前記ステップ(a) の
後、第1の時刻にイネーブル状態を指示する前記制御信
号を付与し、前記測定電位が前記中間電位から前記第1
及び第2の電位のうちの前記一方の電位に向けて速やか
に変化するように、前記一方の電位で前記出力信号を出
力させるステップと、(c) 前記測定電位が、前記中間電
位より前記一方の電位側にシフトされた所定電位に達し
たときを第2の時刻とし、前記第1の時刻から前記第2
の時刻までの経過時間を前記イネーブル時間とするステ
ップとを備えて構成される。
積回路の出力信号電位変化測定方法は、制御信号を受
け、該制御信号に基づきイネーブル状態/ディスエーブ
ル状態が規定され、イネーブル状態時に第1あるいは第
2の電位の出力信号を出力し、ディスエーブル状態時に
インピーダンス状態の前記出力信号を出力する半導体集
積回路に対し、前記半導体集積回路がディスエーブル状
態からイネーブル状態に変化するのに要するイネーブル
時間を測定する方法であって、前記第1,第2の電位間
の中間電位の電圧発生源を用いるとともに、一方電極に
前記出力信号を受け、他方電極の電位が固定された負荷
容量の前記一方電極より得られる電位を測定電位とし、
(a) ディスエーブル状態を指示する前記制御信号を付与
した後、前記電圧発生源により、前記測定電位を前記中
間電位に設定するステップと、(b)前記ステップ(a) の
後、第1の時刻にイネーブル状態を指示する前記制御信
号を付与し、前記測定電位が前記中間電位から前記第1
及び第2の電位のうちの前記一方の電位に向けて速やか
に変化するように、前記一方の電位で前記出力信号を出
力させるステップと、(c) 前記測定電位が、前記中間電
位より前記一方の電位側にシフトされた所定電位に達し
たときを第2の時刻とし、前記第1の時刻から前記第2
の時刻までの経過時間を前記イネーブル時間とするステ
ップとを備えて構成される。
【0028】
【作用】この発明における請求項1記載の半導体集積回
路の出力信号変化測定方法において、ステップ(b) は、
ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエーブル状態を
指示する制御信号を付与し、測定電位が第1及び第2の
電位のうちの一方の電位から他方の電位に向けて速やか
に変化するように、電流源により負荷容量を充放電する
ため、抵抗成分を用いることなく測定電位を変化させる
ことができる。
路の出力信号変化測定方法において、ステップ(b) は、
ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエーブル状態を
指示する制御信号を付与し、測定電位が第1及び第2の
電位のうちの一方の電位から他方の電位に向けて速やか
に変化するように、電流源により負荷容量を充放電する
ため、抵抗成分を用いることなく測定電位を変化させる
ことができる。
【0029】この発明における請求項2記載の半導体集
積回路の出力信号変化測定方法は、ステップ(a) で、デ
ィスエーブル状態を指示する制御信号を付与した後、電
圧発生源により、測定電位を中間電位に設定し、ステッ
プ(b) で、ステップ(a) の後、第1の時刻にイネーブル
状態を指示する制御信号を付与し、測定電位が中間電位
から一方の電位に向けて速やかに変化するように、一方
の電位で出力信号を出力させる。
積回路の出力信号変化測定方法は、ステップ(a) で、デ
ィスエーブル状態を指示する制御信号を付与した後、電
圧発生源により、測定電位を中間電位に設定し、ステッ
プ(b) で、ステップ(a) の後、第1の時刻にイネーブル
状態を指示する制御信号を付与し、測定電位が中間電位
から一方の電位に向けて速やかに変化するように、一方
の電位で出力信号を出力させる。
【0030】すなわち、抵抗成分を用いることなく、デ
ィスエーブル状態時に測定電位を中間電位に設定すると
ともに、イネーブル状態時に測定電位を一方電位に変化
させている。
ィスエーブル状態時に測定電位を中間電位に設定すると
ともに、イネーブル状態時に測定電位を一方電位に変化
させている。
【0031】
<第1の実施例>図1はこの発明の第1の実施例である
ディスエーブル時間測定方法を示す説明図である。同図
に示すように、測定対象デバイスDUTである半導体集
積回路の出力信号は出力バッファ1から出力端子P2を
介して出力される。なお、P1は入力端子である。
ディスエーブル時間測定方法を示す説明図である。同図
に示すように、測定対象デバイスDUTである半導体集
積回路の出力信号は出力バッファ1から出力端子P2を
介して出力される。なお、P1は入力端子である。
【0032】出力バッファ1は、出力イネーブル制御信
号バーOEが“L”(0V)のとき、イネーブル状態と
なり、入力端子P1より得られる入力信号S0をそのま
ま出力信号として出力端子P2から出力し、出力イネー
ブル制御信号バーOEが“H”(VDD)のとき、ディス
エーブル状態となり、信号S0に関係なく出力端子P2
をハイインピーダンス状態にする。なお、入力信号S0
の付与はテスタによって行うことが可能である。
号バーOEが“L”(0V)のとき、イネーブル状態と
なり、入力端子P1より得られる入力信号S0をそのま
ま出力信号として出力端子P2から出力し、出力イネー
ブル制御信号バーOEが“H”(VDD)のとき、ディス
エーブル状態となり、信号S0に関係なく出力端子P2
をハイインピーダンス状態にする。なお、入力信号S0
の付与はテスタによって行うことが可能である。
【0033】出力端子P2から出力される出力バッファ
1の出力信号は、テスタ内に取り込まれる。テスタ内の
ノードN3は負荷容量4を介して接地される。負荷容量
4は、実使用時に出力端子P2にかかる負荷を想定して
テスタ側で意図的に設定されるものである。
1の出力信号は、テスタ内に取り込まれる。テスタ内の
ノードN3は負荷容量4を介して接地される。負荷容量
4は、実使用時に出力端子P2にかかる負荷を想定して
テスタ側で意図的に設定されるものである。
【0034】テスタは、出力バッファ1の出力信号をノ
ードN4を介して測定端子P3に取り込む。ノードN4
はスイッチ5及び吸い込み電流I0 の定電流源8を介し
て接地される。吸い込み電流I0 は、出力バッファ1の
出力信号が“H”のとき、負荷容量4の充電が完了した
ときの出力バッファ1の出力電流IOHと等しくなる値に
設定される。
ードN4を介して測定端子P3に取り込む。ノードN4
はスイッチ5及び吸い込み電流I0 の定電流源8を介し
て接地される。吸い込み電流I0 は、出力バッファ1の
出力信号が“H”のとき、負荷容量4の充電が完了した
ときの出力バッファ1の出力電流IOHと等しくなる値に
設定される。
【0035】以下、図6を参照して、第1の実施例のデ
ィスエーブル時間測定方法の説明をする。まず、出力バ
ッファ1の出力信号の“H”からハイインピーダンス状
態への変化であるH→HZ変化を考える。
ィスエーブル時間測定方法の説明をする。まず、出力バ
ッファ1の出力信号の“H”からハイインピーダンス状
態への変化であるH→HZ変化を考える。
【0036】このとき、スイッチ5をオン状態にし、定
電流源8をノードN4に電気的に接続しておく。そし
て、イネーブル状態の出力バッファ1に対し、テスタよ
り“H”の入力信号S0を付与する。
電流源8をノードN4に電気的に接続しておく。そし
て、イネーブル状態の出力バッファ1に対し、テスタよ
り“H”の入力信号S0を付与する。
【0037】すると、負荷容量4は充電され、負荷容量
4の充電が完了すると、“H”を出力する出力バッファ
1の出力電流IOHと定電流源8の吸い込み電流I0 とが
等しくなり、測定端子P3より得られる測定電圧VO は
VDDに設定される。
4の充電が完了すると、“H”を出力する出力バッファ
1の出力電流IOHと定電流源8の吸い込み電流I0 とが
等しくなり、測定端子P3より得られる測定電圧VO は
VDDに設定される。
【0038】そして、出力イネーブル制御信号バーOE
が時刻t1に“L”から“H”に反転すると、時刻t1
から時間t0 経過後に、出力バッファ1はハイインピー
ダンス状態となる。
が時刻t1に“L”から“H”に反転すると、時刻t1
から時間t0 経過後に、出力バッファ1はハイインピー
ダンス状態となる。
【0039】その結果、負荷容量4に充電されていた電
荷は、定電流源8を通して放電され、測定電圧VO はV
OH(VDD)から低下する。すなわち、時刻(t1+t0
)を起点としたt秒後の測定電圧VO は下記の数4の
ように変化する。
荷は、定電流源8を通して放電され、測定電圧VO はV
OH(VDD)から低下する。すなわち、時刻(t1+t0
)を起点としたt秒後の測定電圧VO は下記の数4の
ように変化する。
【0040】
【数4】
【0041】そこで、出力イネーブル制御信号バーOE
が“H”に変化した時刻t1から、測定電圧VO がVOH
から0.3V低下する時刻t13までの時間t(図6参
照)を、ディスエーブル時間TPHZ としてテスタで測定
する。このとき、ディスエーブル時間TPHZ は下の数5
で決定する。
が“H”に変化した時刻t1から、測定電圧VO がVOH
から0.3V低下する時刻t13までの時間t(図6参
照)を、ディスエーブル時間TPHZ としてテスタで測定
する。このとき、ディスエーブル時間TPHZ は下の数5
で決定する。
【0042】
【数5】
【0043】ここで、吸い込み電流I0 は1mA程度の
十分大きな量を確保できるため、負荷容量4の容量値C
L を50pFとすれば、(1.3CL )/IO は15n
Sの微小時間となる。したがって、時間t0 が微小時間
となっても、常に精度の良いディスエーブル時間TPHZ
を測定することができる。
十分大きな量を確保できるため、負荷容量4の容量値C
L を50pFとすれば、(1.3CL )/IO は15n
Sの微小時間となる。したがって、時間t0 が微小時間
となっても、常に精度の良いディスエーブル時間TPHZ
を測定することができる。
【0044】加えて、出力バッファ1の出力がハイイン
ピーダンス状態に設定されている時、負荷容量4の電荷
を引き抜くとき以外は電流が流れないため、測定中に貫
通電流が流れることはない。
ピーダンス状態に設定されている時、負荷容量4の電荷
を引き抜くとき以外は電流が流れないため、測定中に貫
通電流が流れることはない。
【0045】また、出力バッファ1の出力が“L”から
ハイインピーダンス状態への変化するL→HZ変化のデ
ィスエーブル時間の測定を行うには、図2に示すよう
に、ノードN4からスイッチ6及び供給電流Ii の定電
流源7を介して電源VDDに接続するようにテスタを構成
する。
ハイインピーダンス状態への変化するL→HZ変化のデ
ィスエーブル時間の測定を行うには、図2に示すよう
に、ノードN4からスイッチ6及び供給電流Ii の定電
流源7を介して電源VDDに接続するようにテスタを構成
する。
【0046】そして、スイッチ5をオン状態にし、定電
流源8をノードN4に電気的に接続しておく。そして、
イネーブル状態の出力バッファ1に対し、テスタより
“L”の入力信号S0を付与する。すると、負荷容量4
は放電され、測定電圧VO はVOL(0V)に設定され
る。
流源8をノードN4に電気的に接続しておく。そして、
イネーブル状態の出力バッファ1に対し、テスタより
“L”の入力信号S0を付与する。すると、負荷容量4
は放電され、測定電圧VO はVOL(0V)に設定され
る。
【0047】そして、出力イネーブル制御信号バーOE
が時刻t1に“L”から“H”に反転すると、しかる後
に、出力バッファ1はハイインピーダンス状態となる。
が時刻t1に“L”から“H”に反転すると、しかる後
に、出力バッファ1はハイインピーダンス状態となる。
【0048】その結果、放電状態であった負荷容量4
は、定電流源7より充電され、測定電圧VO はVOLから
上昇する。
は、定電流源7より充電され、測定電圧VO はVOLから
上昇する。
【0049】そこで、出力イネーブル制御信号バーOE
が“H”に変化した時刻から、測定電圧VO がVOLから
0.3V上昇するまでの時間を、ディスエーブル時間T
PLZとしてテスタで測定する。
が“H”に変化した時刻から、測定電圧VO がVOLから
0.3V上昇するまでの時間を、ディスエーブル時間T
PLZとしてテスタで測定する。
【0050】その結果、H→HZ変化と全く同様の原理
で、供給電流Ii を十分大きな値に設定することによ
り、常に精度の良いディスエーブル時間TPLZ を測定す
ることができる。
で、供給電流Ii を十分大きな値に設定することによ
り、常に精度の良いディスエーブル時間TPLZ を測定す
ることができる。
【0051】<第2の実施例>図3はこの発明の第2の
実施例であるイネーブル時間測定方法を示す説明図であ
る。同図に示すように、出力端子P2から出力される出
力バッファ1の出力信号は、テスタ内に取り込まれる。
実施例であるイネーブル時間測定方法を示す説明図であ
る。同図に示すように、出力端子P2から出力される出
力バッファ1の出力信号は、テスタ内に取り込まれる。
【0052】テスタは、出力バッファ1の出力信号をノ
ードN5を介して測定端子P3に取り込む。ノードN5
はスイッチ9を介して出力電圧VDD/2の定電圧源10
の正極に接続され、定電圧源10の負極が接地される。
ードN5を介して測定端子P3に取り込む。ノードN5
はスイッチ9を介して出力電圧VDD/2の定電圧源10
の正極に接続され、定電圧源10の負極が接地される。
【0053】なお、DUT内の出力バッファ1や負荷容
量4等については、第1の実施例と同様であるため、説
明を省略する。
量4等については、第1の実施例と同様であるため、説
明を省略する。
【0054】以下、第2の実施例のイネーブル時間測定
方法の説明を行う。まず、出力バッファ1の出力のハイ
インピーダンス状態から“H”への変化であるHZ→H
変化を考える。
方法の説明を行う。まず、出力バッファ1の出力のハイ
インピーダンス状態から“H”への変化であるHZ→H
変化を考える。
【0055】このとき、スイッチ9をオン状態にし、V
DD/2定電圧源10により負荷容量4をVDD/2でプリ
チャージした後、スイッチ9をオフ状態にする。
DD/2定電圧源10により負荷容量4をVDD/2でプリ
チャージした後、スイッチ9をオフ状態にする。
【0056】そして、入力端子P1に“H”の入力信号
S0を与えた状態で、出力イネーブル制御信号バーOE
を時刻t2に“H”から“L”に反転させると、時刻t
2から時間t10経過後に、出力バッファ1はイネーブル
状態となる。
S0を与えた状態で、出力イネーブル制御信号バーOE
を時刻t2に“H”から“L”に反転させると、時刻t
2から時間t10経過後に、出力バッファ1はイネーブル
状態となる。
【0057】その結果、出力バッファ1から“H”が出
力されるため、VDD/2で充電されていた負荷容量4が
さらに充電され、測定電圧VO はVDD/2からVDDに向
けて上昇する。
力されるため、VDD/2で充電されていた負荷容量4が
さらに充電され、測定電圧VO はVDD/2からVDDに向
けて上昇する。
【0058】そこで、出力イネーブル制御信号バーOE
が“L”に変化した時刻t2から、測定電圧VO がVDD
/2から0.3V上昇する時刻t23までの時間tを、
イネーブル時間TPZH として測定する。
が“L”に変化した時刻t2から、測定電圧VO がVDD
/2から0.3V上昇する時刻t23までの時間tを、
イネーブル時間TPZH として測定する。
【0059】この測定方法は、出力バッファ1がディス
エーブル状態の時の測定電圧VO のプリチャージ動作を
抵抗を用いることなく定電圧源10で行っており、イネ
ーブル状態時においても余分な負荷を駆動する必要はな
く、出力バッファ1は負荷容量4のみを駆動すればよい
ため、負荷容量4の充電を速やかに行うことができ、イ
ネーブル時間TPZH の測定精度は向上する。
エーブル状態の時の測定電圧VO のプリチャージ動作を
抵抗を用いることなく定電圧源10で行っており、イネ
ーブル状態時においても余分な負荷を駆動する必要はな
く、出力バッファ1は負荷容量4のみを駆動すればよい
ため、負荷容量4の充電を速やかに行うことができ、イ
ネーブル時間TPZH の測定精度は向上する。
【0060】加えて、テスタのドライバをスイッチ9と
定電圧源10の代用として用いれば、高速スイッチング
動作が可能となるため、ファンクションテスト中にイネ
ーブル時間を測定することもできる。
定電圧源10の代用として用いれば、高速スイッチング
動作が可能となるため、ファンクションテスト中にイネ
ーブル時間を測定することもできる。
【0061】また、出力バッファ1の出力のハイインピ
ーダンス状態から“L”への変化であるHZ→L変化
も、図3で示した構成で実現することができる。以下、
その方法を示す。
ーダンス状態から“L”への変化であるHZ→L変化
も、図3で示した構成で実現することができる。以下、
その方法を示す。
【0062】まず、スイッチ9をオン状態にし、VDD/
2定電圧源10により負荷容量4をVDD/2でプリチャ
ージした後、スイッチ9をオフ状態にする。
2定電圧源10により負荷容量4をVDD/2でプリチャ
ージした後、スイッチ9をオフ状態にする。
【0063】そして、入力端子P1に“L”の入力信号
S0を与えた状態で、出力イネーブル制御信号バーOE
を時刻t2に“H”から“L”に反転させると、しかる
後、出力バッファ1はイネーブル状態となる。
S0を与えた状態で、出力イネーブル制御信号バーOE
を時刻t2に“H”から“L”に反転させると、しかる
後、出力バッファ1はイネーブル状態となる。
【0064】その結果、出力バッファ1から“L”が出
力されるため、VDD/2で充電されていた負荷容量4が
放電され、測定電圧VO はVDD/2から0Vに向けて降
下する。
力されるため、VDD/2で充電されていた負荷容量4が
放電され、測定電圧VO はVDD/2から0Vに向けて降
下する。
【0065】そこで、出力イネーブル制御信号バーOE
が“L”に変化した時刻から、測定電圧VO がVDD/2
から0.3V降下する時刻までの時間を、イネーブル時
間TPZL として測定する。
が“L”に変化した時刻から、測定電圧VO がVDD/2
から0.3V降下する時刻までの時間を、イネーブル時
間TPZL として測定する。
【0066】その結果、HZ→H変化と全く同様の原理
で、イネーブル時間TPZL を正確に測定することができ
る。
で、イネーブル時間TPZL を正確に測定することができ
る。
【0067】<テスタの構成>図4は第1及び第2の実
施例で用いるテスタの一構成例を示す回路図である。同
図に示すように、テスタ30は、負荷容量4、PMU
(フ゜ロク゛ラマフ゛ル・メシ゛ャ-メント・ユニット)20、ドライバ11及び
電圧測定用コンパレータ12を備えている。
施例で用いるテスタの一構成例を示す回路図である。同
図に示すように、テスタ30は、負荷容量4、PMU
(フ゜ロク゛ラマフ゛ル・メシ゛ャ-メント・ユニット)20、ドライバ11及び
電圧測定用コンパレータ12を備えている。
【0068】PMU20により、図2〜図4で示した構
成が実現する。PMU20は、定電流源7、定電流源8
及び定電圧源10を内蔵しており、スイッチ5、6及び
9のオン,オフにより、ノードN4あるいはノードN5
への電気的接続/遮断が行われる。
成が実現する。PMU20は、定電流源7、定電流源8
及び定電圧源10を内蔵しており、スイッチ5、6及び
9のオン,オフにより、ノードN4あるいはノードN5
への電気的接続/遮断が行われる。
【0069】ディスエーブル測定制御端子P4から得ら
れる信号がスイッチ6の制御信号として付与され、ディ
スエーブル測定制御端子P5から得られる信号がスイッ
チ5の制御信号として付与され、イネーブル測定制御端
子P6から得られる信号がスイッチ9の制御信号として
付与される。これらの制御信号によりスイッチ5、6及
び9のオン,オフが制御される。PMU20は、通常の
構成であれば、定電流源や定電圧源を内部に構成できる
ため、既存のPMUを用いて、図4のような構成が比較
的容易に実現する。
れる信号がスイッチ6の制御信号として付与され、ディ
スエーブル測定制御端子P5から得られる信号がスイッ
チ5の制御信号として付与され、イネーブル測定制御端
子P6から得られる信号がスイッチ9の制御信号として
付与される。これらの制御信号によりスイッチ5、6及
び9のオン,オフが制御される。PMU20は、通常の
構成であれば、定電流源や定電圧源を内部に構成できる
ため、既存のPMUを用いて、図4のような構成が比較
的容易に実現する。
【0070】ドライバ11は出力バッファ1の入力端子
P1に“H”あるいは“L”の入力信号S0として出力
するために用いられる。電圧測定用コンパレータ12
は、出力イネーブル制御信号バーOEの“H”立ち上が
り、“L”立ち下がりをトリガとして、測定端子P3の
電位が所定電位(VDD+0.3V,VDD/2±0.3V
等)を上回る(下回る)までの時間を測定することによ
り、イネーブル時間やディスエーブル時間を測定する。
P1に“H”あるいは“L”の入力信号S0として出力
するために用いられる。電圧測定用コンパレータ12
は、出力イネーブル制御信号バーOEの“H”立ち上が
り、“L”立ち下がりをトリガとして、測定端子P3の
電位が所定電位(VDD+0.3V,VDD/2±0.3V
等)を上回る(下回る)までの時間を測定することによ
り、イネーブル時間やディスエーブル時間を測定する。
【0071】<その他>上記第1及び第2の実施例で
は、ロジックの出力バッファについて説明したが、ハイ
インピーダンス状態に設定可能な演算増幅器により出力
信号を出力する構成の半導体集積回路に対しても、本発
明の測定方法が適用可能なのは勿論である。
は、ロジックの出力バッファについて説明したが、ハイ
インピーダンス状態に設定可能な演算増幅器により出力
信号を出力する構成の半導体集積回路に対しても、本発
明の測定方法が適用可能なのは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1記載の半導体集積回路の出力信号変化測定方法のステ
ップ(b) は、ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエ
ーブル状態を指示する制御信号を付与し、測定電位が第
1及び第2の電位のうちの一方の電位から他方の電位に
向けて速やかに変化するように、電流源により負荷容量
を充放電するため、抵抗成分を用いることなく測定電位
を変化させることができる。
1記載の半導体集積回路の出力信号変化測定方法のステ
ップ(b) は、ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエ
ーブル状態を指示する制御信号を付与し、測定電位が第
1及び第2の電位のうちの一方の電位から他方の電位に
向けて速やかに変化するように、電流源により負荷容量
を充放電するため、抵抗成分を用いることなく測定電位
を変化させることができる。
【0073】その結果、充放電に要する電流源による供
給電流を比較的大きな量に設定することにより、ディス
エーブル変化時に生じる測定電位の変化を高速にするこ
とができるため、正確なディスエーブル時間を測定する
ことができる。
給電流を比較的大きな量に設定することにより、ディス
エーブル変化時に生じる測定電位の変化を高速にするこ
とができるため、正確なディスエーブル時間を測定する
ことができる。
【0074】この発明における請求項2記載の半導体集
積回路の出力信号変化測定方法は、ステップ(a) で、デ
ィスエーブル状態を指示する制御信号を付与した後、電
圧発生源により、測定電位を中間電位に設定し、ステッ
プ(b) で、ステップ(a) の後、第1の時刻にイネーブル
状態を指示する制御信号を付与し、測定電位が中間電位
から一方の電位に向けて速やかに変化するように、一方
の電位で出力信号を出力させる。
積回路の出力信号変化測定方法は、ステップ(a) で、デ
ィスエーブル状態を指示する制御信号を付与した後、電
圧発生源により、測定電位を中間電位に設定し、ステッ
プ(b) で、ステップ(a) の後、第1の時刻にイネーブル
状態を指示する制御信号を付与し、測定電位が中間電位
から一方の電位に向けて速やかに変化するように、一方
の電位で出力信号を出力させる。
【0075】すなわち、抵抗成分を用いることなく、デ
ィスエーブル状態時に測定電位を中間電位に設定すると
ともに、イネーブル状態変化時に測定電位を一方電位に
変化させている。
ィスエーブル状態時に測定電位を中間電位に設定すると
ともに、イネーブル状態変化時に測定電位を一方電位に
変化させている。
【0076】その結果、イネーブル状態変化時に出力信
号は、負荷容量のみを駆動すればよく、イネーブル変化
時に生じる測定電位の変化を高速にすることができるた
め、正確なイネーブル時間を測定することができる。
号は、負荷容量のみを駆動すればよく、イネーブル変化
時に生じる測定電位の変化を高速にすることができるた
め、正確なイネーブル時間を測定することができる。
【図1】この発明の第1の実施例であるディスエーブル
時間測定方法を示す説明図である。
時間測定方法を示す説明図である。
【図2】この発明の第1の実施例であるディスエーブル
時間測定方法を示す説明図である。
時間測定方法を示す説明図である。
【図3】この発明の第2の実施例であるイネーブル時間
測定方法を示す説明図である。
測定方法を示す説明図である。
【図4】第1及び第2の実施例の測定方法で用いられる
テスタの一構成例を示す回路図である。
テスタの一構成例を示す回路図である。
【図5】従来のイネーブル・ディスエーブル時間測定方
法を示す説明図である。
法を示す説明図である。
【図6】従来及び実施例のイネーブル・ディスエーブル
時間測定動作説明用タイミング図である。
時間測定動作説明用タイミング図である。
1 出力バッファ 4 負荷容量 5 スイッチ 6 スイッチ 7 定電流源 8 定電流源 9 スイッチ 10 定電圧源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】すなわち、抵抗負荷に出力電流が流れ、負
荷容量4の充電に要する時間が遅くなる。その結果、出
力イネーブル制御信号バーOEが“L”に変化した時刻
t2から、測定電圧VO がVDD/2から0.3V上昇す
る時刻時刻t22までの時間をイネーブル時間tPHZ と
して測定した場合、イネーブル時間tPHZ が必要以上に
長くなり、イネーブル時間tPHZ の測定精度が低下する
という問題点があった。
荷容量4の充電に要する時間が遅くなる。その結果、出
力イネーブル制御信号バーOEが“L”に変化した時刻
t2から、測定電圧VO がVDD/2から0.3V上昇す
る時刻時刻t22までの時間をイネーブル時間tPHZ と
して測定した場合、イネーブル時間tPHZ が必要以上に
長くなり、イネーブル時間tPHZ の測定精度が低下する
という問題点があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【数5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】ここで、吸い込み電流I0 は1mA程度の
十分大きな量を確保できるため、負荷容量4の容量値C
L を50pFとすれば、(0.3CL )/IO は15n
Sの微小時間となる。したがって、時間t0 が微小時間
となっても、常に精度の良いディスエーブル時間TPHZ
を測定することができる。
十分大きな量を確保できるため、負荷容量4の容量値C
L を50pFとすれば、(0.3CL )/IO は15n
Sの微小時間となる。したがって、時間t0 が微小時間
となっても、常に精度の良いディスエーブル時間TPHZ
を測定することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】そして、スイッチ6をオン状態にし、定電
流源7をノードN4に電気的に接続しておく。そして、
イネーブル状態の出力バッファ1に対し、テスタより
“L”の入力信号S0を付与する。すると、負荷容量4
は放電され、測定電圧VO はVOL(0V)に設定され
る。
流源7をノードN4に電気的に接続しておく。そして、
イネーブル状態の出力バッファ1に対し、テスタより
“L”の入力信号S0を付与する。すると、負荷容量4
は放電され、測定電圧VO はVOL(0V)に設定され
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 制御信号を受け、該制御信号に基づきイ
ネーブル状態/ディスエーブル状態が規定され、イネー
ブル状態時に第1あるいは第2の電位の出力信号を出力
し、ディスエーブル状態時に前記出力信号をハイインピ
ーダンス状態にする半導体集積回路に対し、前記半導体
集積回路がイネーブル状態からディスエーブル状態に変
化するのに要するディスエーブル時間を測定する半導体
集積回路の出力信号変化測定方法であって、 電流源を用いるとともに、一方電極に前記出力信号を受
け、他方電極の電位が固定された負荷容量の前記一方電
極より得られる電位を測定電位とし、 (a) イネーブル状態を指示する前記制御信号を付与した
後、前記第1及び第2の電位うちの一方の電位で前記出
力信号を出力させ、前記測定電位を前記一方の電位に設
定するステップと、 (b) 前記ステップ(a) の後、第1の時刻にディスエーブ
ル状態を指示する前記制御信号を付与し、前記測定電位
が、前記第1及び第2の電位のうちの前記一方の電位か
ら他方の電位に向けて速やかに変化するように、前記電
流源により前記負荷容量を充放電するステップと、 (c) 前記測定電位が、前記第1,第2の電位間の所定電
位に達したときを第2の時刻とし、前記第1の時刻から
前記第2の時刻までの経過時間を前記ディスエーブル時
間とするステップとを備えた半導体集積回路の出力信号
変化測定方法。 - 【請求項2】 制御信号を受け、該制御信号に基づきイ
ネーブル状態/ディスエーブル状態が規定され、イネー
ブル状態時に第1あるいは第2の電位の出力信号を出力
し、ディスエーブル状態時にインピーダンス状態の前記
出力信号を出力する半導体集積回路に対し、前記半導体
集積回路がディスエーブル状態からイネーブル状態に変
化するのに要するイネーブル時間を測定する半導体集積
回路の出力信号変化測定方法であって、 前記第1,第2の電位間の中間電位の電圧発生源を用い
るとともに、一方電極に前記出力信号を受け、他方電極
の電位が固定された負荷容量の前記一方電極より得られ
る電位を測定電位とし、 (a) ディスエーブル状態を指示する前記制御信号を付与
した後、前記電圧発生源により、前記測定電位を前記中
間電位に設定するステップと、 (b) 前記ステップ(a) の後、第1の時刻にイネーブル状
態を指示する前記制御信号を付与し、前記測定電位が前
記中間電位から前記第1及び第2の電位のうちの前記一
方の電位に向けて速やかに変化するように、前記一方の
電位で前記出力信号を出力させるステップと、 (c) 前記測定電位が、前記中間電位より前記一方の電位
側にシフトされた所定電位に達したときを第2の時刻と
し、前記第1の時刻から前記第2の時刻までの経過時間
を前記イネーブル時間とするステップとを備えた半導体
集積回路の出力信号変化測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5151768A JPH0720205A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 半導体集積回路の出力信号変化測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5151768A JPH0720205A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 半導体集積回路の出力信号変化測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720205A true JPH0720205A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15525874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5151768A Pending JPH0720205A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 半導体集積回路の出力信号変化測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720205A (ja) |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP5151768A patent/JPH0720205A/ja active Pending
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