JPH0720187B2 - 回線端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は通信回線に接続して使用される電話機やデータ
ターミナル等の回線端末装置に関するものである。

従来の技術 以下、第２図を参照しながら従来の回線端末装置につい
て説明する。尚、回線端末装置の一例として電話装置を
用いて以下説明する。

第２図は従来の電話装置の主要分の構成を示したブロッ
ク図であり、図に於て１は回線の閉結・解放を行なう回
線スイッチ、２は前記回線スイッチに接続され、回線を
介して通信・通話を可能となすための通信制御回路であ
り、この通信制御回路２には送受器２、フックスイッチ
４、ダイヤル手段５が接続されている。

以上のように構成された従来の回線端末装置について以
下その動作を説明する。

先ず、相手先を呼び出し、通話を開始する場合は、発呼
者は電話機をオフフックすることによってフックスイッ
チ４を閉成する。するとこのフックスイッチ４の閉成に
よって回線スイッチ１が動作し回線を閉結する。そして
その後ダイヤル手段５を操作することによってダイヤル
信号を回線中へ送出し、相手先の応答を待つ。

一方、受手側では交換機より送られてくる呼び出し信号
によりベル・ブザー等の着呼表示手段６が駆動され着呼
があったことを表示する。そいて、受手側が着呼があっ
たことを認識して電話機をオフフックするとフックスイ
ッチ４が閉成されそしてこれにより回線スイッチ１が閉
成され、お互いの通信制御回路２を介して相互通話可能
となる。

尚、フックスイッチ４と回線スイッチを１つのスイッチ
で兼用させて構成することも可能である。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記したように構成された回線端末装置
に於ては以下のような問題点があった。

即ち、一般の通話に於ては双方とも通話は完了したとし
てオンフックをしようとした時、或はオンフックしてし
まった後に、伝えるべき用件がまだ残っていたことに気
付き、オンフックしていない状態であったら『もしもし
・・・・・』と送話器に向かって大きな声で言ったりす
ることが多々ある。そして運よく相手がそれに気付き応
答してくれればよいが、多くの場合相手が気付かずオン
フックしてしまい回線を解放してしまうこととなり、再
度電話を書け直さなければならなかった。

問題点を解決するための手段 上記従来の問題点を解決するため本発明の回線端末装置
は回線の閉結・解放を行なう回線スイッチと、この回線
スイッチに接続され回線を介して通信・通話を可能とな
す通信制御回路と、この通信制御回路に接続されたフッ
クスイッチと、前記回線スイッチに接続され前記フック
スイッチがオンフックされてから所定時間の後に回線を
開放させるディレイ回路と、オンフック前及びオンフッ
ク後前記ディレイ回路で設定された遅延時間内の回線閉
結中に再呼び出し手段を操作することにより再呼び出し
信号を回線中へ送出する再呼び出し信号発生部と、回線
中を到来する再呼び出し信号を検出する再呼び出し信号
検出部と、前記再呼び出し信号検出部で再呼び出し信号
を検出した時に音または光によって再呼び出しがなされ
ていることを表示する再呼び出し表示手段とを備えてな
る 作用 上記構成による作用は次のようになる。

即ち、通信終了後互にオンフックするまでの期間、及び
オンフック後ディレイ回路で回線の解放が遅延されてい
る期間内に、再呼び出し手段を操作することによって相
手先の回線端末装置の再呼び出し表示手段を駆動して相
手先に再度のオフフックを促すことができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図を参照して説明する。

第１図は一実施例の回線端末装置の主要部分の構成を示
すブロック図である。

図において11は回線の閉結・解放を行なう回線スイッ
チ、12は前記回線スイッチ11に接続され回線を介して通
信・通話を可能となす通信制御回路であり、この通信制
御回路12には送受器13、フックスイッチ14、ダイヤル手
段15が接続されている。16は前記回線スイッチ11に接続
され、前記フックスイッチ14がオンフックされてから所
定時間（例えば３秒）の後に前記回線スイッチ11に対し
てタイムオーバー信号を送り回線を開放させ、また、後
述する再呼び出し信号検出部からの信号を受けて所定時
間（例えば20秒）の後に回線を開放するディレイ回路で
あり、プログラマブルカウンタで構成されている。但し
このディレイ回路16は計時中にフックスイッチ14がオフ
フックされた場合はリセットされるとともに計時動作は
停止される。17は前記ディレイ回路16による遅延動作中
に強制的に前記回線スイッチを動作させ前記回線を開放
させるべく前記ディレイ回路に信号を送る強制開放スイ
ッチである。18はオンフック前及びオンフック後前記デ
ィレイ回路で設定された遅延時間内の回線閉結中に再呼
び出しスイッチ19を操作することによって再呼び出し信
号を回線中へ送出する再呼び出し信号発生部、20は回線
中を到来する再呼び出し信号を検出する再呼び出し信号
検出部、21は前記再呼び出し信号検出部20で呼び出し信
号を検出した際にそのことを操作者に音、或は光などを
用いて知らせる再呼び出し表示手段である。また、前記
再呼び出し信号検出部20は前記ディレイ回路にも接続さ
れ、ディレイ回路の動作中に再呼び出し信号を検出した
時、前記ディレイ回路よる計時動作を停止させるよう動
作する。

以上のように構成された本実施例の回線端末装置につい
て以下その動作を説明する。

尚、相手先との通話介し並びに通話中の動作については
従来の回線端末装置と同様であるので説明は省略し、通
話終了後、再び相手先と通話を行なう場合の各部の動作
を次の３つの場合に分けて説明する。

（１） 通話終了後、当方、相手先共にオンフックして
しまった場合。

通話の終了後、当方並びに相手先の操作者が送受器をオ
ンフックすると夫々の電話装置のフックスイッチ14が開
成され、それと同時に夫々のディレイ回路16が計時動作
を始める。このディレイ回路16が計時動作中は回線スイ
ッチ11は動作せず、回線は閉結したままである。

そして、オンフックの後、伝えるべき用件がまだ残って
いたことに気付き、相手先と再び通話を行ないたいとき
には、前記ディレイ回路16による遅延期間中に再呼び出
しスイッチ19を操作する。すると、再呼び出し信号発生
部18より再呼び出し信号が発声され回線中へ送出され
る。一方、相手先の電話装置ではディレイ回路16による
遅延機関中に回線中を到来した再呼び出し信号を再呼び
出し信号検出部20にて検出すると、そのことが再呼び出
し表示手段21のベル音などの音や発光表示などの光によ
り表示されると共に再呼び出し信号検出部20からの信号
によってディレイ回路16の遅延時間が上記したように例
えば20秒に再設定され、計時動作は継続される。この20
秒内に相手先が再呼び出しがあったことを認識してオフ
フックすると、ディレイ回路16の計時動作は停止され、
遅延回路による遅延時間は再び３秒に設定される。そし
て、相互通話が再び可能となる。

（２） 相手先のみがオンフックしてしまった場合 この場合、相手先のディレイ回路16により回線の開放が
遅延されている期間内に、当方より再呼び出しスイッチ
19を操作して再呼び出し信号を送出し、その信号が相手
先の再呼び出し信号検出部20にて検出されると相手先の
再呼び出し表示手段21のベル音などの音や発光表示など
の光により表示され、相手先のディレイ回路16は上記
（１）の場合と同様に遅延時間が20秒に設定される。以
後の動作は上記（１）と同様である。

（３） 当方のみがオンフックしてしまった場合 この場合、当方のオンフック動作により当方のフックク
スイッチ14が開成され、ディレイ回路16も計時を始め
る。その遅延期間の間に再びオフフックすれば相手先と
の回線は閉結されたままであるので引き続き通話を行な
うことができる。しかしながら、相手先が送受器を耳も
とより離して今にもオンフックしようとしている場合に
は当方が再びオフフックして『もしもし・・・』と言っ
ても相手先に通じない場合がある。その場合は再呼び出
しスイッチ19を操作して再呼び出し信号を送出し相手先
の再呼び出し表示手段21のベル音などの音や発光表示な
どの光により表示され、相手先の応答を待つこととな
る。

以上で再呼び出し動作の説明を終わる。

次に伝えるべき用件を全て伝え終わり、本当に回線を開
放する場合について説明する。

この場合、単にフックスイッチ14をオンフックしただけ
ではディレイ回路16に設定された遅延時間の分だけ不必
要に回線が占有されることとなるため、強制開放スイッ
チ17を操作する。すると、この信号がディレイ回路16へ
入力されデレイ回路16より回線スイッチ11に対しタイム
オーバー信号が出力され、回線は直ちに開放される。

なお、上記実施例は電話装置を例にとって説明したが、
データターミナル等その他の回線端末装置にも応用でき
ることはいうまでもない。

発明の効果 以上の説明にて明らかになったように本発明の回線端末
装置は、通信を終了した後に伝えるべき用件がまだ残っ
ていたことに気付いた時、ある一定時間内にあっては再
度ダイヤルしなくても相手先との通信を継続でき、実用
上極めて有用なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の回線端末装置の主要部分の
構成を示すブロック図、第２図は従来の回線端末装置の
一例の主要部分の構成を示すブロック図である。 11……回線スイッチ、12……通信制御回路 13……送受器、14……フックスイッチ 15……ダイヤル手段、16……ディレイ回路 17……強制開放スイッチ 18……再呼び出し信号発生部 19……再呼び出しスイッチ 20……再呼び出し信号検出分 21……再呼び出し表示手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回線の閉結・開放を行なう回線スイッチ
   と、前記回線スイッチに接続され回線を介して通信・通
   話を可能となす通信制御回路と、前記通信制御回路に接
   続されたフックスイッチと、前記回線スイッチに接続さ
   れ前記フックスイッチがオンフックされてから所定時間
   の後に回線を開放させるディレイ回路と、オンフック前
   及びオンフック後前記ディレイ回路で設定された遅延時
   間内の回線閉結中に再呼び出し信号を回線へ送出する再
   呼び出し信号発生部と、回線から到来する前記再呼び出
   し信号を検出する再呼び出し信号検出部と、前記再呼び
   出し信号検出部で前記再呼び出し信号を検出した時に音
   または光の少なくともいずれか一方の表示手段により報
   知する再呼び出し表示手段とを有することを特徴とする
   回線端末装置。