JPH07201635A - セラミックコンデンサ - Google Patents

セラミックコンデンサ

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JPH07201635A
JPH07201635A JP33580193A JP33580193A JPH07201635A JP H07201635 A JPH07201635 A JP H07201635A JP 33580193 A JP33580193 A JP 33580193A JP 33580193 A JP33580193 A JP 33580193A JP H07201635 A JPH07201635 A JP H07201635A
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electrodes
dielectric layer
ceramic
width direction
ceramic dielectric
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JP33580193A
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Yoshikazu Fujishiro
義和 藤城
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高周波領域で使用した時に、良好な高周波特性
を示すセラミックコンデンサを提供する。 【構成】複数備えられている電極11〜14のうち、隣
接する電極(11と12)、(12と13)、(13と
14)のそれぞれはセラミック誘電体層22、23及び
24を介して互いに重なっている。隣接する電極11と
電極12のうち、電極11は長さ方向の一端部111が
セラミック誘電体層21の長さ方向の一辺a1に現れ、
電極12は長さ方向の一端部121がセラミック誘電体
層22の長さ方向の他辺a2に現れている。電極11は
幅方向の少なくとも一端部112がセラミック誘電体層
21の幅方向の一辺b1側に現れている。端子電極31
〜34はセラミック誘電体層21〜23の長さ方向の両
辺a1、a2と、幅方向の一辺b1またはb2とにそれ
ぞれ設けられ、電極11〜14に導通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックコンデンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックコンデンサは、平面実装可能
な回路部品として、従来より知られ、実用に供されてい
る。公知文献例としては、実開平59ー138229号
公報等がある。実開昭59ー138229号公報に開示
されたセラミックコンデンサ、誘電体磁器の内部に複数
の内部電極を埋設してあって、隣接する内部電極の一方
は長さ方向の一端部がセラミック誘電体層の長さ方向の
一端側に現れ、他方は長さ方向の一端部がセラミック誘
電体層の長さ方向の他端側に現れ、長さ方向の両端部に
形成された端子電極に導通されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のセラミックコ
ンデンサは、電極間で取得される容量値Cと、電極の有
する直流抵抗分(ESR)及びインダクタンス値(ES
L)との直列共振回路として表現される。高周波領域で
使用する場合、高周波特性を改善するためには、共振周
波数を高くしなければならない。LCR直列共振回路の
直列共振周波数は、周知のように、インダクタンス値
(ESL)の値が小さくなるほど高くなる。従って、高
周波特性を改善するには、インダクタンス値(ESL)
の値を小さくしなければならない。
【0004】また、共振周波数におけるインピーダンス
を最小にするには、直流抵抗分(ESR)を最小にしな
ければならない。
【0005】ところが、上述した公知文献等で知られる
従来のセラミックコンデンサの電極構造では、インダク
タンス値(ESL)が比較的大きい。例えば、代表的な
例を上げると、1〜1.5nH程度のインダクタンス値
(ESL)を示し、高周波特性改善に充分な考慮が払わ
れていない。
【0006】本発明の課題は、新規な高周波対応のセラ
ミックコンデンサを提供することである。
【0007】本発明のもう一つの課題は、電極の対数に
応じた数の容量層を有するセラミックコンデンサを提供
することである。
【0008】本発明の更にもう一つの課題は、電極の対
数に応じた数の容量層の各静電容量値を並列接続して取
得容量値を増大させたセラミックコンデンサを提供する
ことである。
【0009】本発明の更にもう一つの課題は、共振周波
数が大きく、高周波領域で使用した時に、良好な高周波
特性を示すセラミックコンデンサを提供することであ
る。
【0010】本発明の更にもう一つの課題は、端子電極
が燒結する時の収縮応力が小さくなり、クラックや剥離
の発生確率が減少し、欠陥のないセラミックコンデンサ
を提供することである。
【0011】本発明の更にもう一つの課題は、共振周波
数を高くすると共に、必要な値に調整可能なセラミック
コンデンサを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るセラミックコンデンサは、電極と、
セラミック誘電体層と、端子電極とを有しており、前記
電極は、複数備えられ、隣接する電極のそれぞれが前記
セラミック誘電体層を介して互いに重なっており、前記
隣接する電極の一方は長さ方向の一端部が前記セラミッ
ク誘電体層の長さ方向の一辺に現れ、前記隣接する電極
の他方は長さ方向の一端部が前記セラミック誘電体層の
長さ方向の他辺に現れており、前記隣接する電極の少な
くとも一つは、更に、幅方向の少なくとも一端部が前記
セラミック誘電体層の幅方向の一辺側に現れており、前
記端子電極は、前記セラミック誘電体層の長さ方向の両
辺と、前記幅方向の前記一辺とにそれぞれ設けられ、前
記電極に導通している。
【0013】望ましい例では、前記セラミック誘電体層
は、二つの相対向する長辺と、2つの相対向する短辺と
を有し、前記長辺が幅方向の両辺を構成し、前記短辺が
前記長さ方向の両辺を構成する。
【0014】更に望ましくは、幅方向の少なくとも一端
部は、前記セラミック誘電体層の長さ方向の中間部に設
けられ、前記セラミック誘電体層の長さ方向で見た幅
が、前記セラミック誘電体層の全長よりもかなり小さく
なっており、前記端子電極は、前記電極の前記幅方向の
少なくとも一端部に限って形成されている。
【0015】一般的な構成として、電極は、3つ以上備
えられ、その一つおきに、長さ方向の同一方向の端部が
セラミック誘電体層の長さ方向の同一辺に現れている具
体的実施例において、隣接する電極の少なくとも一つ
は、幅方向の両端部が前記セラミック誘電体層の幅方向
の両辺に現れており、端子電極は、前記セラミック誘電
体層の幅方向の両辺に設けられていることもある。
【0016】別の例では、幅方向の少なくとも一端側に
おいて、長さ位置の異なる個所に複数の端部を有し、こ
れらの端部がセラミック誘電体層の幅方向の一辺に現れ
ていることがある。
【0017】
【作用】電極は、複数備えられ、隣接する電極のそれぞ
れがセラミック誘電体層を介して互いに重なっており、
隣接する電極の一方は長さ方向の一端部がセラミック誘
電体層の長さ方向の一辺に現れ、隣接する電極の他方は
長さ方向の一端部がセラミック誘電体層の長さ方向の他
辺に現れているから、電極の対数に応じた数の容量層を
有するセラミックコンデンサが得られる。
【0018】端子電極は、セラミック誘電体層の長さ方
向の両辺にそれぞれ設けられ、電極に導通しているか
ら、電極の対数に応じた数の容量層の各静電容量値を並
列接続して取得容量値を増大させたセラミックコンデン
サとなる。
【0019】隣接する電極の少なくとも一つは、更に、
幅方向の少なくとも一端部がセラミック誘電体層の幅方
向の一辺側に現れており、端子電極は幅方向の一辺に設
けられ、電極に導通している。このため、隣接する電極
の少なくとも1つは、長さ方向の一辺に設けられた端子
電極の他に、幅方向の一辺に設けられた端子電極の少な
くとも2つの端子電極を有することになる。幅方向の一
辺に設けられた端子電極は、このセラミックコンデンサ
をLCR直列共振回路としてみた時、インダクタンス値
ESLを小さくできる。このため、共振周波数が高くな
り、高周波領域で使用した時に、良好な高周波特性を示
すセラミックコンデンサが得られる。
【0020】高周波特性の改善は、セラミック誘電体層
が二つの相対向する長辺と、2つの相対向する短辺とを
有し、長辺が幅方向の両辺を構成し、短辺が長さ方向の
両辺を構成する場合に、特に顕著に現れる。
【0021】電極の幅方向の少なくとも一端部が、セラ
ミック誘電体層の長さ方向の中間部に設けられ、セラミ
ック誘電体層の長さ方向で見た幅が、セラミック誘電体
層の全長よりもかなり小さくなっており、端子電極は電
極の幅方向の少なくとも一端部に限って形成されている
例では、端子電極の長さが縮小される。このため、端子
電極が燒結する時の収縮応力が小さくなり、クラックや
剥離の発生確率が減少し、欠陥のないセラミックコンデ
ンサが得られる。もし、電極の幅方向の少なくとも一端
が、セラミック誘電体層の全長に渡って露出されている
場合、端子電極もセラミック誘電体層の全長に渡って形
成されるため、端子電極の収縮応力が大きくなり、クラ
ックの発生確率が大きくなり、欠陥品となる確率が増え
る。
【0022】隣接する電極の少なくとも一つは、幅方向
の少なくとも一端側において、長さ位置の異なる個所に
複数の端部を有し、これらの端部がセラミック誘電体層
の幅方向の一辺に現れている場合には、端部の選択によ
って、インダクタンス値が定まる。従って、共振周波数
を高くすると共に、必要な値を確保することが可能にな
【0023】
【実施例】図1は本発明に係るセラミックコンデンサの
分解斜視図、図2は図1に示したセラミックコンデンサ
の外観斜視図、図3は図2のA3ーA3線上における断
面図、図4は図2のA4ーA4線上における断面図、図
5は図1〜図4に示したセラミックコンデンサの等価回
路図である。本発明に係るセラミックコンデンサは、電
極11〜14と、セラミック誘電体層21〜25と、端
子電極31〜34とを有している。電極11〜14は複
数備えられている。その数は任意である。電極11〜1
4のうち、隣接する電極(11と12)、(12と1
3)、(13と14)のそれぞれはセラミック誘電体層
22、23及び24を介して互いに重なっている。例え
ば電極11と電極12を例にとると、電極11は長さ方
向の一端部111がセラミック誘電体層21の長さ方向
の一辺a1に現れ、電極12は長さ方向の一端部121
がセラミック誘電体層22の長さ方向の他辺a2に現れ
ている。更に、隣接する電極(11と12)、(12と
13)、(13と14)のうち、例えば電極11と電極
12を例にとると、電極11は、幅方向の少なくとも一
端部112がセラミック誘電体層21の幅方向の一辺b
1側に現れている。電極12と電極13、電極13と電
極14との関係も同様である。端子電極31〜34はセ
ラミック誘電体層21〜23の長さ方向の両辺a1、a
2と、幅方向の一辺b1(及び/またはb2)とにそれ
ぞれ設けられ、電極11〜14に導通している。
【0024】望ましい例では、セラミック誘電体層21
〜23は、二つの相対向する長辺b1、b2と、2つの
相対向する短辺a1、a2とを有する。長辺b1、b2
は幅方向の両辺を構成し、短辺a1、a2は長さ方向の
両辺を構成している。
【0025】更に望ましくは、電極11、13は、幅方
向の少なくとも一端部112、132が、セラミック誘
電体層21〜25の長さ方向の中間部に設けられ、セラ
ミック誘電体層21〜25の長さ方向で見た幅W1が、
セラミック誘電体層21〜25の全長Xよりもかなり小
さくなっている。端子電極33、34は、電極11、1
3の幅方向の少なくとも一端部に限って形成されてい
る。
【0026】一般的な構成として、電極11〜14は、
3つ以上備えられ、その一つおきに、長さ方向の同一方
向の端部がセラミック誘電体層の長さ方向の同一辺に導
出されている。また、実施例において、隣接する電極
(11と12)、(12と13)、(13と14)の少
なくとも一つ、例えば電極11と電極12との組み合わ
せでは、電極11の幅方向の両端部112、113がセ
ラミック誘電体層21の幅方向の両辺b1、b2に現れ
ており、端子電極33,34はセラミック誘電体層21
〜25の幅方向の両辺b1、b2に設けられている。
【0027】図5は図1〜図4に示した積層チップコン
デンサを等価的に表現する電気回路である。Cは電極間
容量、ESLはインダクタンス値、ESRは抵抗値であ
る。図示するように、本発明に係る積層チップコンデン
サは、LCR直列回路であって、端子電極31、32の
他に、インダクタンス値ESLの途中から端子33、3
4を引き出した複数端子構造の積層チップコンデンサと
して表現できる。
【0028】上述のように、電極11〜14は、複数備
えられ、隣接する電極(11と12)、(12と1
3)、(13と14)のそれぞれがセラミック誘電体層
23、24、25を介して互いに重なっており、隣接す
る電極(11と12)、(12と13)、(13と1
4)のうち、電極11及び電極13は長さ方向の一端部
111、131がセラミック誘電体層21〜25の長さ
方向の一辺a1に現れ、隣接する電極(11と12)、
(12と13)、(13と14)のうち、電極12、1
4は長さ方向の一端部121、141がセラミック誘電
体層21〜25の長さ方向の他辺a2に現れているか
ら、電極の対数に応じた数の容量層を有するセラミック
コンデンサが得られる。図示実施例の場合、3つの容量
層を有するセラミックコンデンサとなる。
【0029】端子電極31、32は、セラミック誘電体
層21〜25の長さ方向の両辺a1、a2にそれぞれ設
けられ、電極11〜14に導通しているから、電極11
〜14の対数に応じた数の容量層の各静電容量値を並列
接続して取得容量値を増大させたセラミックコンデンサ
となる。
【0030】隣接する電極(11と12)、(12と1
3)、(13と14)の少なくとも一つ、例えば電極1
1、13は、更に、幅方向の少なくとも一端部112、
132(及び/または113、133)がセラミック誘
電体層21、23の幅方向の一辺b1(及び/またはb
2)に現れており、端子電極33(及び/または34)
は幅方向の一辺b1に設けられ、電極11、13に導通
している。このため、隣接する電極(11と12)、
(12と13)、(13と14)の少なくとも1つは、
長さ方向の一辺a1またはa2に設けられた端子電極3
1、32の他に、幅方向の一辺b1(及び/またはb
2)に設けられた端子電極33(及び/または34)
の、少なくとも2つの端子電極を有することになる。幅
方向の一辺b1(及び/またはb2)に設けられた端子
電極33(及び/または34)は、このセラミックコン
デンサをLCR直列共振回路としてみた時、インダクタ
ンス値ESLを小さくするように働く。周知のように、
インダクタンス値ESLが小さくなると、共振周波数が
高くなるから、高周波領域で使用した時に、良好な高周
波特性を示すセラミックコンデンサが得られる。因に、
典型的なセラミックコンデンサにおいて、従来、1.1
8nHであったインダクタンス値ESLを0.53nH
まで低下させることができた。なお、積層コンデンサに
おいて、電極の長さ及び幅と共振周波数との関係につい
ては、1987 IEEE TRANSACTIONS ON COMPONENTS, HYBRID
S AND MANUFACTURING TECNOLIGY.VOL. CHMT-10,No.3,SE
PTEMBER 1987第437頁〜439頁に記載されている。
この文献には、電極の幅Wが一定の場合、インダクタン
ス値ESLは電極の長さが短くなるにつれて小さくなる
旨記載されている。
【0031】高周波特性の改善は、セラミック誘電体層
21〜25が二つの相対向する長辺b1、b2と、2つ
の相対向する短辺a1、a2とを有し、長辺b1、b2
が幅方向の両辺を構成し、短辺a1、a2が長さ方向の
両辺を構成する場合に、特に顕著に現れる。
【0032】電極11、13の幅方向の少なくとも一端
部111、131が、セラミック誘電体層21、23の
長さ方向の中間部に設けられ、セラミック誘電体層2
1、23の長さ方向で見た幅W1が、セラミック誘電体
層21、23の全長よりもかなり小さくなっており、端
子電極33、34が電極11の幅方向の少なくとも一端
部111、131に限って形成されている例では、端子
電極33、34の長さが縮小される。このため、端子電
極33、34が燒結する時の収縮応力が小さくなり、ク
ラックや剥離の発生確率が減少し、欠陥のないセラミッ
クコンデンサが得られる。もし、電極11、13の幅方
向の少なくとも一端部111、131が、セラミック誘
電体層21、23の全長に渡って露出されている場合、
端子電極33、34もセラミック誘電体層21、23の
全長に渡って形成されるため、端子電極33、34の収
縮応力が大きくなり、クラックの発生確率が大きくな
り、欠陥品が増える。
【0033】セラミック誘電体層21〜25は例えば酸
化チタン、チタン酸バリウム等の高誘電率の誘電体磁器
によって構成される。かかる材料選定により、高いフィ
ルタ特性を得ることができることは勿論であり、更に、
ペースト印刷または塗布工程によって形成できるので、
信頼性が向上する。例えば、誘電体磁器ペーストをドク
ターブレード法、スクリーン印刷法またはロールコータ
法等によってシート化し、このシート上に導体層をスク
リーン印刷等によって所定のパターンとなるように塗布
し、積層、焼成等の必要な工程を経ることにより、能率
良く製造することができる。このため、部品点数が非常
に少なく、製造、加工が容易で量産性に富む高信頼度の
セラミックコンデンサを実現することが可能になる。セ
ラミック誘電体層21〜25の内、容量取得に寄与しな
い最外側に位置するセラミック誘電体層21、25はセ
ラミック誘電体層22、23、24とは異なる絶縁性セ
ラミック材料によって構成することもできる。
【0034】電極11〜14は、セラミック誘電体層2
1〜24を焼成するときの焼成温度に耐え得る金属材
料、例えば金、白金、パラジウムもしくはこれらの合金
またはこれらと銀との合金微粉末を導電成分とする導電
性ペーストを、スクリーン印刷等の手段によって所定の
パターンとなるように塗布し、焼成時に同時に焼付けし
て形成することができる。端子電極31〜34は磁性層
12及びセラミック誘電体層21〜25の焼成後に銀ペ
ーストまたは銅等の卑金属ペーストを塗布し焼付けるこ
とによって形成する。
【0035】次に、図6は本発明に係る積層チップコン
デンサの別の実施例を示す分解斜視図である。図におい
て、図1〜図4と同一の参照符号は同一性ある構成部分
を示している。この実施例では、隣接する電極(11と
12)、(12と13)、(13と14)の少なくとも
一つ、例えば電極11、13は、更に、幅方向の少なく
とも一端部112、132がセラミック誘電体層21、
23の幅方向の一辺b1に現れており、端子電極33は
幅方向の一辺b1に設けられ、電極11、13に導通し
ている。このため、隣接する電極(11と12)、(1
2と13)、(13と14)の少なくとも1つは、長さ
方向の一辺a1またはa2に設けられた端子電極31、
32の他に、幅方向の一辺b1に設けられた端子電極3
3の、少なくとも2つの端子電極を有することになる。
幅方向の一辺b1に設けられた端子電極33は、このセ
ラミックコンデンサをLCR直列共振回路としてみた
時、インダクタンス値ESLを小さくするように働く。
従って、この実施例においても、共振周波数が大きくな
り、高周波領域で使用した時に、良好な高周波特性を示
すセラミックコンデンサが得られる。
【0036】図7は本発明に係る積層チップコンデンサ
の更に別の実施例を示す分解斜視図、図8は図7に示し
た積層チップコンデンサの電気的等価回路図である。こ
の実施例の特徴は、隣接する電極(11と12)、(1
2と13)、(13と14)の少なくとも一つ、例えば
電極11、13は、幅方向の少なくとも一端側におい
て、長さ位置の異なる個所に、複数の端部(112、1
13、114)、(132、133、134)を有し、
これらの端部が、セラミック誘電体層21、23の幅方
向の一辺b1またはb2に現れていることである。この
実施例の場合、端部(112、113、114)、(1
32、133、134)の選択によって、インダクタン
ス値ESLが定まる。従って、共振周波数を高くすると
共に、必要な値を確保することが可能になる。
【0037】
【効果】以上述べたように、本発明によれば、次のよう
な効果が得られる。 (a)新規な高周波対応セラミックコンデンサを提供で
きる。 (b)電極の対数に応じた数の容量層を有するセラミッ
クコンデンサを提供できる。 (c)電極の対数に応じた数の容量層の各静電容量値を
並列接続して取得容量値を増大させたセラミックコンデ
ンサを提供できる。 (d)共振周波数が大きく、高周波領域で使用した時
に、良好な高周波特性を示すセラミックコンデンサを提
供できる。 (e)端子電極が燒結する時の収縮応力が小さくなり、
クラックや剥離の発生確率が減少し、欠陥のないセラミ
ックコンデンサを提供できる。 (f)共振周波数を高くすると共に、必要な値に調整可
能なセラミックコンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミックコンデンサの分解斜視
図である。
【図2】図1に示したセラミックコンデンサの外観斜視
図である。
【図3】図2のA3ーA3線上における断面図である。
【図4】図2のA4ーA4線上における断面図である。
【図5】図1〜図4に示したセラミックコンデンサの等
価回路図である。
【図6】本発明に係るセラミックコンデンサの別の実施
例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別の
実施例を示す斜視図である。
【図8】図7に示したセラミックコンデンサの電気的等
価回路図である。
【符号の説明】
11〜14 電極 21〜25 セラミック誘電体層 31〜34 端子電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と、セラミック誘電体層と、端子電
    極とを有するセラミックコンデンサであって、 前記電極は、複数備えられ、隣接する電極のそれぞれが
    前記セラミック誘電体層を介して互いに重なっており、 前記隣接する電極の一方は長さ方向の一端部が前記セラ
    ミック誘電体層の長さ方向の一辺に現れ、前記隣接する
    電極の他方は長さ方向の一端部が前記セラミック誘電体
    層の長さ方向の他辺に現れており、 前記隣接する電極の少なくとも一つは、更に、幅方向の
    少なくとも一端部が前記セラミック誘電体層の幅方向の
    一辺側に現れており、 前記端子電極は、前記セラミック誘電体層の長さ方向の
    両辺と、前記幅方向の前記一辺とにそれぞれ設けられ、
    前記電極に導通しているセラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記セラミック誘電体層は、二つの相対
    向する長辺と、2つの相対向する短辺とを有し、前記長
    辺が幅方向の両辺を構成し、前記短辺が前記長さ方向の
    両辺を構成する請求項1に記載のセラミックコンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記電極の前記幅方向の少なくとも一端
    部は、前記セラミック誘電体層の長さ方向の中間部に設
    けられ、前記セラミック誘電体層の長さ方向で見た幅
    が、前記セラミック誘電体層の全長よりもかなり小さく
    なっており、 前記端子電極は、前記電極の前記幅方向の少なくとも一
    端部に限って形成されている請求項1に記載のセラミッ
    クコンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記電極は、3つ以上備えられ、その一
    つおきに、長さ方向の同一方向の端部が前記セラミック
    誘電体層の長さ方向の同一辺に現れている請求項1に記
    載のセラミックコンデンサ。
  5. 【請求項5】 隣接する電極の少なくとも一つは、幅方
    向の両端部が前記セラミック誘電体層の幅方向の両辺に
    現れており、 前記端子電極は、前記セラミック誘電体層の幅方向の両
    辺に設けられている請求項1に記載のセラミックコンデ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 隣接する電極の少なくとも一つは、幅方
    向の少なくとも一端側において、長さ位置の異なる個所
    に複数の端部を有し、これらの端部がセラミック誘電体
    層の幅方向の一辺に現れている請求項1に記載のセラミ
    ックコンデンサ。
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