JPH07201058A - トランスデューサ調整装置 - Google Patents

トランスデューサ調整装置

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Publication number
JPH07201058A
JPH07201058A JP35264693A JP35264693A JPH07201058A JP H07201058 A JPH07201058 A JP H07201058A JP 35264693 A JP35264693 A JP 35264693A JP 35264693 A JP35264693 A JP 35264693A JP H07201058 A JPH07201058 A JP H07201058A
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JP
Japan
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signal
focus
transducer
tracking
amplifier
Prior art date
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Application number
JP35264693A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
Minoru Oyama
実 大山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクに情報が記録されていない場合にお
いても、良好に信号品質が最良となるフォーカスやトラ
ッキングの調整を行う。 【構成】 システムコントローラ60の加振部64から
出力されたフォーカス加振信号FKは、フォーカスエラ
ー信号FEに重畳されてOPアンプA5から出力され、
これによるフォーカスサーボが行われる。すると、デフ
ォーカスしてビームスポットが隣接トラックにはみ出す
ようになり、ADIP信号のエンベロープが干渉しあっ
て振幅が変化するので、これを検出してその最小点をレ
ベル判定部62で判定する。そして、この判定結果に基
づいて調整部66でフォーカスオフセットFOFS又は
フォーカスバランスFBALを調整する。ADIP信号
は、信号が記録されていない場合でも得られ、信号記録
の有無に関係なく調整が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MD(Mini Disc)や
PC(Phase Cangeタイプのディスク)などのようなウ
オブリングトラック(プリグルーブ)を有する記録可能
なディスク媒体におけるトランスデューサ(ピックアッ
プ)の調整装置にかかり、更に具体的には、そのトラッ
キングやフォーカスの調整に好適なトランスデューサ調
整装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、MDプレーヤでは、情報が所定
のブロック時間単位で圧縮伸長されて、CLV(線速度
一定)で回転制御されるディスクに記録され又は再生さ
れる。すなわち、記録時は、磁気ヘッドとトランスデュ
ーサによって、ディスク上の内周から外周に渦巻状に刻
まれた複数のトラックに、線速度一定で書誌情報や音声
情報などが所定フォーマットで記録される。再生時は、
トランスデューサによってディスクに記録された情報が
読み出される。これらの場合に、レーザビームのトラッ
クに対する追従であるトラッキングとレーザビームのフ
ォーカスの制御が行われる。また、トラックのウオブリ
ングから得られるウォブリング信号に基づいてディスク
の回転数制御やアドレス検出が行われる。
【0003】図2には、MDプレーヤのブロック図が示
されている。同図において、デジタル信号の入出力は、
メディア側のEN(エンコーダ)/D(デコーダ)&サ
ーボ回路10に対して直接行われる。しかし、アナログ
のオーディオ信号の入出力は、ADC(アナログデジタ
ル変換器)/DAC(デジタルアナログ変換器)12を
介して行われる。また、マイク入力はマイクアンプ14
を介して行われ、ヘッドホン出力はヘッドホンアンプ1
6を介して行われる。
【0004】メディア側EN/D&サーボ回路10に
は、入出力側のEN/D&メモリコントローラ18が接
続されており、これにはショックプルーフメモリ20が
接続されている。メディア側EN/DではEFM,A−
CIRC(Advanced−Cross Interleave Reed-Solomon
Code)などのエンコード,デコード処理が行われるよう
になっており、入出力側EN/DではATRAC(Adap
tive Transform Acoustic Coding)のエンコード,デコ
ード処理が行われるようになっている。
【0005】ディスク22に対する信号の記録,再生
は、磁気ヘッド24(記録時のみ),光学ピックアップ
などのトランスデューサ(PUで表示)26によって行
われるようになっている。ディスク22はスピンドルモ
ータ28によって回転駆動され、記録ヘッド24,トラ
ンスデューサ26は送りモータ30によって送り駆動さ
れるように構成されている。これらトランスデューサ2
6,スピンドルモータ28,送りモータ30の駆動は、
モータドライバ32によって行われるようになってい
る。
【0006】次に、トランスデューサ26はヘッドアン
プ34に接続されており、このヘッドアンプ34の出力
側はプリアンプ50に接続されている。メディア側EN
/D&サーボ回路10は、モータドライバ32,プリア
ンプ50,磁気ヘッドドライバ38,システムコントロ
ーラ60にもそれぞれ接続されている。また、入出力側
EN/D&メモリコントローラ18,プリアンプ50
は、システムコントローラ60に接続されている。シス
テムコントローラ60には、高周波重畳器42,LCD
表示部44,キー入力部46もそれぞれ接続されてい
る。
【0007】ここで、以上のように構成された装置の基
本的な動作を説明する。まず記録時から説明すると、外
部から供給されたオーディオ信号は、アナログ信号のと
きはADC/DAC12でデジタル信号に変換された
後、メディア側EN/D&サーボ回路10に供給され、
更に入出力側EN/D&メモリコントローラ18でAT
RACによる情報圧縮の処理が行われる。そして、ショ
ックプルーフメモリ20によるタイミング制御の後、メ
ディア側EN/D&サーボ回路10で記録のためのEF
M,CIRCの処理が行われて、磁気ヘッドドライバ3
8に供給される。
【0008】他方、システムコントローラ60によって
スピンドルモータ28が起動される。また、磁気ヘッド
24,トランスデューサ26→ヘッドアンプ34→プリ
アンプ50→メディア側EN/D&サーボ回路10→モ
ータドライバ32→送りモータ30→磁気ヘッド24,
トランスデューサ26のループで磁気ヘッド24,トラ
ンスデューサ26が所定位置となるようにサーボ制御が
行われる。
【0009】すなわち、トランスデューサ出力からフォ
ーカスとトラッキングを制御するためのエラー信号が検
出される。そして、これらフォーカスエラー信号,トラ
ッキングエラー信号をトランスデューサ26にフィード
バックして、フォーカス及びトラッキングが制御され
る。
【0010】また、このループによって得られたトラッ
クのウオブリングに基づくADIP信号を利用して、メ
ディア側EN/D&サーボ回路10→モータドライバ3
2→スピンドルモータ28の回路でPLLによるディス
ク22のCLV回転制御が行われる。
【0011】最初、トランスデューサ26は、ディスク
22の最内周付近のTOC及びUTOC(Table Of Con
tents, User Table Of Contents)に移動し、必要なI
Dの情報が読み出され、場合によってはLCD表示部4
4でそれが表示される。そして、キー入力部46におけ
る情報書込みを指示するキー操作に基づいて書き込み動
作に移行する。そして、磁気ヘッド24,トランスデュ
ーサ26がディスク22上のトラックの所定位置となる
と、磁気ヘッド24に磁気ヘッドドライバ38から記録
すべき信号が供給され、情報の光磁気記録が行われる。
【0012】次に再生時について説明すると、トランス
デューサ26が送りモータ30により所定のトラック位
置となると、高周波重畳器42によって高周波信号が重
畳されたレーザビームがトランスデューサ26から出力
され、これがディスク22で反射されて信号が得られ
る。これらRF信号及びサーボ信号は、ヘッドアンプ3
4で増幅されてプリアンプ50に出力される。
【0013】そして、メディア側EN/D&サーボ回路
10によってRF信号がデコード処理されるとともに、
一方では、トランスデューサ26のフォーカスとトラッ
キングの制御のためのエラー信号,ウオブリングトラッ
クからのADIP信号がプリアンプ50からメディア側
EN/D&サーボ回路10に供給され、フォーカスやト
ラッキングの制御,あるいはスピンドルモータ28の回
転制御が行われる。
【0014】デコードされた信号は、更にエラー訂正な
どが行われて入出力側EN/D&メモリコントローラ1
8に供給され、ここでショックプルーフメモリ20によ
るタイミング制御やデータの伸長が行われ、デジタルの
オーディオ信号が得られる。この信号は、そのまま出力
されるか、あるいはADC/DAC12に供給されてア
ナログのオーディオ信号に変換されて出力される。
【0015】図2に示した各ブロックはMDプレーヤの
場合を例としているが、CLV型のディスク装置に共通
して適用できるものであり、得られた信号の以降の処理
方法によってCDやMD−データなどに分かれる。
【0016】ところで、光反射率が異なるなどの各種の
ディスクに対して情報の記録,再生を行うような場合
は、トランスデューサから出力されたレーザビームパワ
ーを複数段階に可変したり、トラッキングやフォーカス
の制御を安定に行う必要がある。例えば、記録時には、
レーザパワーをディスクのばらつきに合わせて複数段階
に可変する。再生時には、種類(プリマスタードとMO
(光磁気ディスク)という具合)の異なるディスクの反
射率に応じてレーザパワーを複数段階に可変する。
【0017】また、これらに対応して、トランスデュー
サの再生光を適正にするため、レーザパワーを切り換え
る度にトラッキングやフォーカスも調整する必要があ
る。具体的には、それらのエラー信号のオフセットやバ
ランスを調整して適正化する必要がある。特に、記録又
は再生装置で、他のセットとの互換性を考慮すると、ト
ランスデューサのトラッキングエラー信号やフォーカス
エラー信号のオフセットやバランスを正確に調整する必
要がある。
【0018】この場合に、トラッキングエラー信号やフ
ォーカスエラー信号などのエラー信号に基づいてそれら
エラー信号の中心にトランスデューサを位置決めして
も、検出素子などの光学的影響によって、必ずしも実際
の信号品質の最良点とはならない。このため、エラー中
心に対し、読み出したEFM(Eight to Fourteen Modu
lation)信号の振幅最大点にオフセットさせたり、読み
出したEFM信号のジッタ最小点にオフセットさせたり
している。
【0019】図3には、その様子が示されており、グラ
フGAで示すEFM出力の最大点PAは、同図の例では
フォーカスエラー信号の中心「0」よりマイナス側とな
っている。また、グラフGBで示すEFMジッタの最小
点PBは、更にマイナス側となっている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなEFM信号最大点やジッタ最小点にトランスデュ
ーサを位置決めする従来技術は、EFM信号が検出でき
る場合、すなわち情報信号が記録されている場合に可能
であって、MOやPCなどでEFM信号が記録されてい
ない領域では前記調整手法が適用できないという不都合
がある。
【0021】本発明は、これらの点に着目したもので、
情報が記録されていない場合においても、良好に信号品
質が最良となるトランスデューサの位置決め調整を行
い、各種のディスクに対応できるトランスデューサ調整
装置を提供することを、その目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ウオブリングしたトラックが形成されて
いるディスクに対して、情報の記録又は再生を行うため
のトランスデューサのフォーカス又はトラッキングを調
整するトランスデューサ調整装置において、フォーカス
又はトラッキングの加振を行う加振手段と、これによる
加振を受けたウオブリング信号から低域成分を検出する
低域検出手段と、これによって検出された低域成分の最
小点を判定するレベル判定手段と、これによって判定さ
れた最小点となるようにフォーカス又はトラッキングを
調整する調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明によれば、トラックのウオブリングに基
づいて得られるウオブリング信号(ADIP信号)が、
フォーカスやトラッキングの調整に利用される。ウオブ
リング信号は、信号記録の有無に関係なく得られる信号
であるため、信号記録の有無の影響を受けることなく良
好な調整が可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明によるトランスデューサ調整装
置の一実施例について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。なお、上述した従来技術と同様の構成部分又
は従来技術に対応する構成部分には同一の符号を用いる
こととする。
【0025】図1には、本実施例の主要部分の構成が示
されている。同図において、トランスデューサ26のR
F信号出力側はプリアンプ50のOPアンプA1の反
転,非反転入力側にそれぞれ接続されている。OPアン
プA1の出力側はアンプA2に接続されており、このア
ンプA2の出力がEFM信号である。
【0026】次に、トランスデューサ26のフォトセン
サの4分割ダイオード(図示せず)の出力A,B,C,
Dのうち、A,Dの出力側は抵抗Rをそれぞれ介してO
PアンプA3の反転入力側に接続されており、B,Cの
出力側は抵抗Rをそれぞれ介して非反転入力側に接続さ
れている。これによって、OPアンプA3の出力は(B
+C)−(A+D)となる。
【0027】OPアンプA3の出力側は、カットオフ周
波数が低域側10KHzで高域側40KHzのBPF5
2,全波整流回路54にそれぞれ接続されており、全波
整流回路54の出力側は、カットオフ周波数が10KH
zのLPF56に接続されている。BPF52からはA
DIP信号が出力され、LPF56からはADIP信号
の低周波成分ADIPLが出力される。
【0028】次に、前記出力A,B,C,Dのうち、
A,Cの出力側は抵抗R,R1を介してOPアンプA4
の非反転入力側に接続されており、B,Dの出力側は抵
抗R,R2を介してOPアンプA4の反転入力側に接続
されている。これによって、OPアンプA4の出力は
(A+C)−(B+D)となる。OPアンプA4の出力
側は、抵抗R3を介してOPアンプA5の反転入力側,
抵抗R4,R5にそれぞれ接続されている。抵抗R5に
はコンデンサC1を介して後述するフォーカス加振信号
FKが入力されている。また、抵抗R4はOPアンプA
5の出力側に接続されている。
【0029】このOPアンプA5からは、フォーカスエ
ラー信号FEが出力されるようになっている。また、O
PアンプA4の非反転入力側の抵抗R1の抵抗値は、フ
ォーカスバランス信号FBALによって可変できるよう
になっており、OPアンプA5の非反転入力側にはフォ
ーカスオフセット信号FOFSが入力されている。
【0030】次に、トランスデューサ26の4分割ダイ
オードに隣接するダイオード(図示せず)の出力E,F
は、抵抗R6,R7をそれぞれ介してOPアンプA6の
非反転,反転入力側にそれぞれ入力されている。OPア
ンプA6の出力側は、抵抗R8を介してOPアンプA7
の反転入力側,抵抗R9,R10にそれぞれ接続されて
いる。抵抗R10にはコンデンサC2を介して後述する
トラッキング加振信号TKが入力されている。また、抵
抗R9はOPアンプA7の出力側に接続されている。
【0031】このOPアンプA7からは、トラッキング
エラー信号TEが出力されるようになっている。また、
OPアンプA6の反転入力側の抵抗R7の抵抗値は、ト
ラッキングバランス信号TBALによって可変できるよ
うになっており、OPアンプA7の非反転入力側にはト
ラッキングオフセット信号TOFSが入力されている。
【0032】次に、OPアンプA2のEFM信号,BP
F52のADIP信号,OPアンプA5のフォーカスエ
ラー信号FE,OPアンプA7のトラッキングエラー信
号TEは、いずれも図2に示したメディア側EN/D&
サーボ回路10に供給されている。また、LPF56の
ADIP信号の低周波成分ADIPLは、システムコン
トローラ60のレベル判定部62に供給されている。シ
ステムコントローラ60の加振部64からコンデンサC
1,C2にそれぞれ加振信号FK,TKがそれぞれ供給
されるようになっている。
【0033】更に、システムコントローラ60の調整部
66から、バランス信号FBAL,TBAL,オフセッ
ト信号FOFS,TOFSがそれぞれ出力されるように
なっている。なお、メディア側EN/D&サーボ回路1
0,システムコントローラ60は、前記従来技術におけ
る機能も備えている。その他の構成部分は、図2と同様
である。
【0034】次に、以上のように構成された本実施例の
動作を、図7のフローチャートも参照しながら説明す
る。装置の起動(ステップS1)後、まず所定の自動調
整操作,例えば、例えばレーザパワーや各アンプのゲイ
ンの初期設定などが行われる。このとき、メディア側E
N/D&サーボ回路10(又はシステムコントローラ6
0)に予め格納されているフォーカスやトラッキングの
バランス信号FBAL,TBAL,オフセット信号FO
FS,TOFSの初期値が、プリアンプ50にそれぞれ
供給され、これによりトランスデューサ26の駆動の中
心点(図3の「0」の位置)が設定されて、サーボ制御
が開始される。
【0035】トランスデューサ26のレーザビームは、
図4に示すようにウオブリングトラックWT上をトレー
スしている。このため、ディスク22に信号が記録され
ている場合は、トランスデューサ26からRF信号が出
力されるので、プリアンプ50のアンプA1,A2によ
ってEFM信号が得られる(ステップS2)。従って、
EFM信号最大,あるいはEFM信号のジッタ最小とな
るようにフォーカスやトラッキングの調整が行われる
(ステップS3のY,S4)。具体的には、バランス信
号FBAL,TBAL,オフセット信号FOFS,TO
FSが調整される。
【0036】しかし、信号が記録されていない場合はE
FM信号は得られないので(ステップS3のN)、シス
テムコントローラ60の制御により、トランスデューサ
26がディスク22上の適宜位置に移動し、ADIP信
号を利用したフォーカス及びトラッキングの調整が行わ
れる。以下、順に説明する。
【0037】<フォーカスの調整>最初に、フォーカス
の調整が行われる。トランスデューサ26のフォトセン
サからは、上述したようにA〜Fの信号が出力される。
これらの信号は、ヘッドアンプ34による増幅の後、図
1に示したプリアンプ50に供給される。OPアンプA
3からは、上述したように(B+C)−(A+D)が出
力される。更にBPF52からはADIP信号が出力さ
れ、LPF56からはその低域成分ADIPLが出力さ
れる。
【0038】他方、OPアンプA4では、上述したよう
に(A+C)−(B+D)が出力される。また、システ
ムコントローラ60の加振部64からは、フォーカス加
振信号FKが出力される(ステップS5)。これによ
り、OPアンプA5からは、フォーカス加振信号FKが
重畳されたフォーカスエラー信号FE+FKが出力され
る。この信号FE+FKは、メディア側EN/D&サー
ボ回路10に供給され、これに基づいてトランスデュー
サ26のフォーカスサーボが行われる。すると、フォー
カスコイル(図示せず)が上下(フォーカス方向)に加
振信号FKの周期で振動するようになる。なお、この加
振はフォーカスサーボの範囲で行われる。
【0039】ところで、トランスデューサ26のビーム
が良好な調整状態にあるとすると、ウオブリングトラッ
クWTに対して図4(A)に示すようなスポット位置と
なる。この場合のADIP信号波形は図5(A)に示す
ようになり、その低域成分は図5(D)に示すようにな
る。
【0040】しかし、上述した加振によってデフォーカ
スすると、図4(B)に示すようにスポット径が大きく
なり、中央のスポットSAが中央のウオブリングトラッ
クWTAから大きくはみ出して、隣のトラックWTB,
WTCのADIP信号を拾うようになる。このため、図
5(B)に示すように、22.1KHzのADIP信号
のエンベロープが干渉しあって振幅が変化する。この信
号は、全波整流回路54で絶対値検波され、更にLPF
56によって低域成分(エンベロープ)が取り出される
(ステップS6)。
【0041】このADIP信号の低域成分ADIPL
は、A/D変換されてシステムコントローラ60のレベ
ル判定部62に取り込まれる。この動作を複数回,例え
ば数10回から数100回程度行うことで、図3にグラ
フGCで示すフォーカスエラー変化の特性が得られる。
具体例を示すと、フォーカスエラー信号FEの初期中心
値を図3に示す「0」点とし、同図の左右に±5μm
(周期10msec)に相当する加振信号FKを印加す
る。そして、フォーカスの加振動作中に、例えば20μ
secの間隔で低域信号ADIPLをA/D変換し、シ
ステムコントローラ60のレベル判定部62に取り込
む。
【0042】レベル判定部62では、取り込まれたデー
タからその最小点PCが判定され(ステップS6)、結
果が調整部66に供給される。このADIP信号の低域
成分ADIPLの最小点PCは、フォーカスの加振によ
るADIP信号のレベル変化の中心であり、フォーカス
点がディスク反射面の位置にある状態にあると考えられ
る。調整部66は、フォーカスエラー信号FEのオフセ
ットFOFSに、現時点の中心点「0」と前記最小点P
Cとの差ΔFを与えてオフセット量を調整する(ステッ
プS7)。すると、フォーカスエラー信号FEは、PC
点を中心として動作するようになる。なお、フォーカス
バランス信号FBALの方,あるいはオフセットFOF
S及びバランスFBALの双方を調整するようにしても
よい。
【0043】<トラッキングの調整>次に、トラッキン
グの調整について説明する。基本的な動作は前記フォー
カスの場合と同様であり、図7は同様となる。トランス
デューサ26のフォトセンサから出力されてヘッドアン
プ34で増幅されたE,Fの信号は、プリアンプ50の
OPアンプA6に供給され、E−Fが出力される。ま
た、システムコントローラ60の加振部64からは、ト
ラッキング加振信号TKが出力される。これにより、O
PアンプA7からは、トラッキング加振信号TKが重畳
された信号TE+TKが出力される。
【0044】この信号TE+TKは、メディア側EN/
D&サーボ回路10に供給され、これに基づいてトラン
スデューサ26のトラッキングサーボが行われる。する
と、トラッキングコイル(図示せず)が左右(トラック
を横切る方向)に加振信号FKの周期で振動するように
なる。なお、この加振は、トラッキングサーボの範囲で
行われる。
【0045】これにより、図4(C)に示すように、中
央のスポットSAが中央のウオブリングトラックWTA
から大きくはみ出して、隣のトラックWTB,WTCの
ADIP信号を拾うようになる。このため、図5(C)
に示すように、22.1KHzのADIP信号のエンベ
ロープが干渉しあって、フォーカスの場合のように振幅
が変化する。この信号は、全波整流回路54で絶対値検
波され、更にLPF56によって低域成分(エンベロー
プ)が取り出される。
【0046】このADIP信号の低域成分ADIPL
は、A/D変換されてシステムコントローラ60のレベ
ル判定部62に取り込まれる。この動作を複数回,例え
ば数10回から数100回(例えば256回)程度行う
ことで、図6にグラフGDで示すトラッキングエラー変
化の特性が得られる。具体例を示すと、トラッキングエ
ラー信号TEの初期中心値を図6に示す「0」点とし、
同図の左右に±0.5μm(周期10msec)に相当
する加振信号TKを印加する。そして、トラッキングの
加振動作中に、例えば20μsecの間隔で低域信号A
DIPLをA/D変換し、システムコントローラ60の
レベル判定部62に取り込む。
【0047】レベル判定部62では、取り込まれたデー
タからその最小点PDが判定され、結果が調整部66に
供給される。このADIP信号の低域成分ADIPLの
最小点PDは、トラッキングの加振によるADIP信号
のレベル変化の中心であり、ウオブリングトラックWB
の中心上にスポットが当っている状態であると考えられ
る。調整部66は、トラッキングエラー信号TEのオフ
セットTOFSに、現時点の中心点「0」と前記最小点
PDとの差ΔTを与えてオフセット量を調整する。する
と、トラッキングエラー信号TEは、PD点を中心とし
て動作するようになる。なお、トラッキングバランス信
号TBALの方を調整してもよいし、オフセットTOF
S及びバランスTBALの双方を調整するようにしても
よい。
【0048】このように、本実施例によれば、フォーカ
スやトラッキングの加振を行い、これによるADPI信
号の変化を検出してそれらの調整をを行うこととしたの
で、信号が記録されていないためにEFM信号が得られ
ない場合でも、良好にトランスデューサのフォーカスと
トラッキングを調整できる。従って、信号記録の有無に
影響されないため、各種のディスクに適用できる。
【0049】なお、本発明は、何ら上記実施例に限定さ
れるものではなく、例えば次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では、ADIPL信号の最小点となる
ようにフォーカスとトラッキングを調整したが、トラッ
クのウオブリングによって得られるADIP信号を利用
する手法であれば、信号記録の有無に関係なく調整作業
が可能である。例えば、図3にグラフGEで示すよう
に、ADIP信号のジッタが最小となるように調整する
ようにしてもよい。また、フォーカスやトラッキングの
加振を行うことなく、前記調整を行うことも可能である
が、加振を行うことによって短時間で速やかに調整を行
うことができる。
【0050】(2)図1,図2に示した回路構成も、同
様の作用を奏するように種々設計変更可能である。ま
た、マイクロプロセッサを利用してソフト的に行うよう
にしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるトラ
ンスデューサ調整装置によれば、ウオブリングトラック
から得られるウオブリング信号を加振してフォーカス又
はトラッキングを調整することとしたので、ディスクに
信号が記録されていない場合でも、短時間で速やかにト
ランスデューサを調整することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトランスデューサ調整装置の一実
施例の主要部を示す構成図である。
【図2】MDプレーヤの全体構成の一例を示すブロック
図である。
【図3】フォーカスエラーと各種信号との関係を示すグ
ラフである。
【図4】正常時と加振時におけるトラックとビームスポ
ットとの関係を示す説明図である。
【図5】正常時と加振時におけるADIP信号とその低
域成分の信号の波形例を示すグラフである。
【図6】トラッキングエラーと各種信号との関係を示す
グラフである。
【図7】前記実施例の主要動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10…メディア側EN/D&サーボ回路 12…ADC/DAC 14…マイクアンプ 16…ヘッドホンアンプ 18…入出力側EN/D&メモリコントローラ 20…ショックプルーフメモリ 22…ディスク 24…磁気ヘッド 26…トランスデューサ 28…スピンドルモータ 30…送りモータ 32…モータドライバ 34…ヘッドアンプ 38…磁気ヘッドドライバ 42…LCD表示部 44…キー入力部 50…プリアンプ 52…BPF 54…全波整流回路 56…LPF 60…システムコントローラ 62…レベル判定部 64…加振部 66…調整部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウオブリングしたトラックが形成されて
    いるディスクに対して、情報の記録又は再生を行うため
    のトランスデューサのフォーカス又はトラッキングを調
    整するトランスデューサ調整装置において、 フォーカス又はトラッキングの加振を行う加振手段と、
    これによる加振を受けたウオブリング信号から低域成分
    を検出する低域検出手段と、これによって検出された低
    域成分の最小点を判定するレベル判定手段と、これによ
    って判定された最小点となるようにフォーカス又はトラ
    ッキングを調整する調整手段とを備えたことを特徴とす
    るトランスデューサ調整装置。
JP35264693A 1993-12-30 1993-12-30 トランスデューサ調整装置 Pending JPH07201058A (ja)

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