JPH07200675A - 生産工程シミュレーション装置 - Google Patents

生産工程シミュレーション装置

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JPH07200675A
JPH07200675A JP33465893A JP33465893A JPH07200675A JP H07200675 A JPH07200675 A JP H07200675A JP 33465893 A JP33465893 A JP 33465893A JP 33465893 A JP33465893 A JP 33465893A JP H07200675 A JPH07200675 A JP H07200675A
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Application number
JP33465893A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Umeda
敏弘 梅田
Hirobumi Terada
博文 寺田
Kayako Oomura
佳也子 大村
Takashi Fukushima
高司 福島
Masami Konishi
正躬 小西
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象とする生産ラインが大規模かつ多品種混
合である場合でも,モデルの詳細度を落とすことなく高
速にシミュレーションを行うことができる生産工程シミ
ュレーション装置。 【構成】 この装置0は,基礎情報記憶部1に記憶して
おいた基礎情報を用いて,初期設定部5により初期設定
された待ち行列記憶部2等の各情報に基づいて最早処理
可能装置及び時刻を決定する最早処理開始可能装置決定
部6と,待ち行列記憶部2に記憶された待ち行列に含ま
れ,且つ上記決定装置の存在する設備に割当てられた製
品の中から,上記決定時刻に処理可能な製品を抽出する
処理製品抽出部7と,この抽出製品を上記決定装置の存
在する設備から削除して,次の処理をする設備に割当て
るイベント生起部8と,このイベントに基づいて待ち行
列記憶部2等を更新する情報更新部9とから構成されて
いる。上記構成により,対象とする生産ラインが大規模
かつ多品種混合である場合でも,モデルの詳細度を落と
すことなく高速にシミュレーションを行うことが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,生産工程シミュレーシ
ョン装置に係り,例えば生産ラインの動作及び物流の離
散時間シミュレーションを行い,生産計画の作成あるい
は生産ラインの評価を支援する生産工程シミュレーショ
ン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に,生産ラインの離散時間シミュレ
ーションを行う場合は,最も簡単な方法としてシミュレ
ーション用に特化した汎用シミュレーション言語を用い
る方法が知られている。しかし,この方法では,その言
語で表現できる範囲内でしかモデルを構築することがで
きないため,モデルの詳細度を上げたい場合は表現でき
る詳細度に限界があった。一方,このような限界のない
方法として,時間ペトリネットを用いてシミュレーショ
ンモデルを構築し,計算機上でシミュレーションを行う
方法が知られている(例えば,長谷川,「ペトリネット
の生産システムへの応用」,計測と制御,Vol.28,No.
9,p31〜39,1989)。以下,この時間ペトリ
ネットを用いた方法について,図11,12を参照しつ
つ説明する。図11(a)に示すような生産ラインで
は,装置1と装置2の2台の装置が存在し,工程1から
工程4まである工程のうち,装置1は工程1と工程3と
で,装置2は工程2と工程4とでそれぞれ使用される。
生産ラインには品種Aと品種Bの2種類の品種の製品が
流れるものとし,品種Aは1→2→4工程の順に,また
品種Bは1→3→4工程に順に,それぞれ図11(b)
に示される処理時間で処理される。
【0003】このような生産工程のモデルを,時間ペト
リネットを用いて表現したのが図12である。図中,プ
レースPM1及びPM2は,それぞれ装置1及び装置2の空
き状態を示すプレースで,プレース内にトークン(図中
●で示す)が存在するとき,その装置は空き状態である
ことを示している。また,プレースPAi及びPBi(i=
1,2,…)はそれぞれ品種A及び品種Bの工程毎のバ
ッファに対応するプレースである。更に,トランジショ
ンTAj及びTBj(j=1,2,…)はそれぞれ品種A及
び品種Bの工程毎の処理に対応するトランジションであ
る。図中,t=xで指定された時間xは,品種と工程と
で決まる処理時間に対応している。トランジション
Aj,TBjは時間xの間,発火が継続するものとし,そ
の間トークンはトランジション中に保存される。シミュ
レーションは初期状態として,上記PM1及びPM2以外の
プレースに指定された数の製品に対応するトークンを投
入し,全てのトランジション中で発火開始又は発火終了
時刻が最早のトランジションを逐次抽出し,それぞれを
発火開始又は発火終了させることにより時刻を更新しな
がら進行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような時間ペ
トリネットを用いた生産ラインのシミュレーションにお
いては,図12からも判るように,実際に生産ラインに
存在する装置やバッファの数だけでなく,工程の数や流
れる製品の種類にも比例して生産ラインを表現するため
に必要なペトリネット符号(プレース,トランジション
等)の数が増大する。従って,対象とする生産ラインが
大規模で,生産ライン内に他品種の製品が同時に流れる
場合は,モデルに用いられるペトリネット符号の数が膨
大なものになる。特に,トランジションの数の増大は,
シミュレーションの各ステップで行う最早発火可能トラ
ンジションを抽出する際の時間の増大を招き,その結
果,1回のシミュレーションに長時間を必要とする。そ
のため,何度も繰り返してシミュレーションを行って最
適な生産計画を作成したい時のように,シミュレーショ
ンの高速性が要求される場合には,複数の装置又は設備
をまとめて一つの設備として扱うか,又は複数の製品を
一つにまとめるなどしてモデルの詳細度を落とし,シミ
ュレーションの規模を小さくした上でシミュレーション
を行わなければならなかった。本発明は,上記事情に鑑
みてなされたものであり,その目的とするところは,対
象とする生産ラインが大規模で,生産ライン内に多品種
の製品が同時に流れる場合においても,シミュレーショ
ンモデルの詳細度を落とすことなく,高速にシミュレー
ションを実行できる生産工程シミュレーション装置を得
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,少なくとも生産対象となる製品の工程手
順,設備への割当て及び処理時間を含む製品情報と,上
記製品のある時刻での仕掛り状態を表す仕掛り情報と,
上記設備に使用される装置に関する使用装置情報とから
なる基礎情報を予め記憶しておく基礎情報記憶手段と,
上記製品の仕掛り状態が待ち状態である製品の上記設備
への割当て状態を表す仕掛り待ち情報を記憶する仕掛り
待ち情報記憶手段と,上記装置別の稼働状態を表す稼働
情報を記憶する稼働情報記憶手段と,上記製品別の処理
状態を表す処理情報を記憶する処理情報記憶手段と,上
記基礎情報記憶手段により記憶された基礎情報に基づい
て上記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記憶手段
及び上記処理情報記憶手段に記憶される各情報を初期設
定する初期設定手段と,上記初期設定手段により初期設
定された上記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記
憶手段及び上記処理情報記憶手段における各情報に基づ
いて最も早く次の処理をすることが可能な装置及びその
ときの処理開始可能な時刻を演算する最早処理可能装置
・時刻演算手段と,上記仕掛り待ち情報記憶手段により
記憶された仕掛り待ち情報に含まれ,かつ上記最早処理
可能装置・時刻演算手段により演算された装置の存在す
る設備に割当てられた製品の中から,該最早処理可能装
置・時刻演算手段により演算された時刻に処理可能な少
なくとも1つの製品を抽出する処理製品抽出手段と,上
記処理製品抽出手段により抽出された製品を上記最早処
理可能装置・時刻演算手段により演算された装置の存在
する設備から削除して,次の処理をする設備に割当てる
ようなイベントを生起するイベント生起手段と,上記イ
ベント生起手段により生起されたイベントに基づいて上
記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記憶手段及び
上記処理情報記憶手段にそれぞれ記憶された各情報を更
新する情報更新手段とを具備した生産工程シミュレーシ
ョン装置として構成されている。更には,上記仕掛り待
ち情報記憶手段が,工程手順に含まれる工程ごとに分割
された待ち行列からなる生産工程シミュレーション装置
である。更には,上記仕掛り待ち情報記憶手段が,装置
ごとに分割された待ち行列からなる生産工程シミュレー
ション装置である。更には,上記仕掛り待ち情報記憶手
段が,設備ごとに分割された待ち行列からなる生産工程
シミュレーション装置である。
【0006】
【作用】本発明によれば,少なくとも生産対象となる製
品の工程手順,設備への割当て及び処理時間を含む製品
情報と,上記製品のある時刻での仕掛り状態を表す仕掛
り情報と,上記設備に使用される装置に関する使用装置
情報とからなる基礎情報が基礎情報記憶手段に予め記憶
される。上記製品の仕掛り状態が待ち状態である製品の
上記設備への割当て状態を示す仕掛り待ち情報を記憶す
る仕掛り待ち情報記憶手段,上記装置別の稼働状態を表
す稼働情報を記憶する稼働情報記憶手段及び上記製品別
の処理状態を表す処理情報を記憶する処理情報記憶手段
における各情報が,上記基礎情報記憶手段により記憶さ
れた基礎情報に基づいて初期設定手段により初期設定さ
れる。上記初期設定手段により初期設定された上記仕掛
り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記憶手段及び上記処
理情報記憶手段における各情報に基づいて最も早く次の
処理をすることが可能な装置及びそのときの処理開始可
能な時刻が最早処理可能装置・時刻演算手段により演算
される。上記仕掛り待ち情報記憶手段により記憶された
仕掛り待ち情報に含まれ,かつ上記最早処理可能装置・
時刻演算手段により演算された装置の存在する設備に割
当てられた製品の中から,該最早処理可能装置・時刻演
算手段により演算された時刻に処理可能な少なくとも1
つの製品が処理製品抽出手段により抽出される。上記処
理製品抽出手段により抽出された製品を上記最早処理可
能装置・時刻演算手段により演算された装置の存在する
設備から削除して,次の処理をする設備に割当てるよう
なイベントがイベント生起手段により生起される。上記
イベント生起手段により生起されたイベントに基づいて
上記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記憶手段及
び上記処理情報記憶手段にそれぞれ記憶された各情報が
情報更新手段により更新される。このように,本発明で
は,最も早く処理可能な装置の抽出と,その装置に対応
した上記仕掛り待ち情報に含まれる製品の抽出と,装置
の稼働情報及び対象製品の移動情報の更新とがシミュレ
ーション実行時のイベントを構成している。即ち,製品
が1つの装置で処理され,次の工程に送られるまでの生
産ラインにおける1つのイベントがシミュレーション実
行の1つのイベントに対応しているため,生産ラインの
各イベントを高速にシミュレートできる。更に,上記仕
掛り待ち情報記憶手段が,工程手順に含まれる各工程毎
に分割された待ち行列からなるものとされる。更に,上
記仕掛り待ち情報記憶手段が,装置毎に分割された待ち
行列からなるものとされる。更に,上記仕掛り待ち情報
記憶手段が,設備毎に分割された待ち行列からなるもの
とされる。このように上記仕掛り待ち情報記憶手段とし
て幅広い形態をとることができる。従って,柔軟なモデ
ル化に対応できる。しかも,従来例のペトリネットモデ
ルと違って,本発明では工程の数や生産ラインに流れる
製品の種類が増えたとしても,生産ラインが同一である
限り,装置や待ち行列の数を増やす必要がない。その結
果,対象とする生産ラインが大規模かつ多品種である場
合でも,モデルの詳細度を落とすことなく高速にシミュ
レーションを行うことが可能となる。
【0007】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る生産工程シミュレー
ション装置0の概略構成を示すブロック図,図2は生産
ラインのモデル図,図3は生産工程シミュレーション装
置0の動作手順を示すフロー図,図4は製品情報の一例
を示す図表,図5は仕掛り情報の一例を示す図表,図6
は使用装置情報の一例を示す図表,図7は待ち行列と装
置別処理情報,及び製品別処理情報の初期状態を示す図
表,図8は待ち行列と装置別処理情報,及び製品別処理
情報の1イベント経過後の状態を示す図表,図9は待ち
行列と装置別処理情報,及び製品別処理情報の2イベン
ト経過後の状態を示す図表,図10は待ち行列と装置別
処理情報,及び製品別処理情報の3イベント経過後の状
態を示す図表である。
【0008】図1に示す如く,本実施例に係る生産工程
シミュレーション装置0は,少なくとも生産対象となる
製品の工程手順,設備への割当て及び処理時間を含む製
品情報と,上記製品のある時刻での仕掛り状態を表す仕
掛り情報と,上記設備に使用される装置に関する使用情
報とからなる基礎情報を予め記憶しておく基礎情報記憶
部1(基礎情報記憶手段に相当)と,上記製品の仕掛り
状態が待ち状態である製品の上記設備への割当て状態を
表す待ち行列(仕掛り待ち情報に相当)を記憶する待ち
行列記憶部2(仕掛り待ち情報記憶手段に相当)と,上
記装置別の稼働状態を表す装置別処理情報(稼働情報に
相当)を記憶する装置別処理情報記憶部3(稼働情報記
憶手段に相当)と,上記製品別の処理状態を表す製品別
処理情報(処理情報に相当)を記憶する製品別処理情報
記憶部4(処理情報記憶手段に相当)と,基礎情報記憶
部1により記憶された基礎情報に基づいて待ち行列記憶
部2,装置別処理情報記憶部3及び製品別処理情報記憶
部4に記憶される各情報を初期設定する初期状態設定部
5(初期設定手段に相当)と,初期状態設定部5により
初期設定された待ち行列記憶部2,装置別処理情報記憶
部3及び製品別処理情報記憶部4における各情報に基づ
いて最も早く次の処理をすることが可能な装置及びその
時の処理開始可能な時刻を演算する最早処理開始可能装
置決定部6(最早処理可能装置・時刻演算手段に相当)
と,待ち行列記憶部2により記憶された仕掛り待ち情報
に含まれ,かつ最早処理開始可能装置決定部6により演
算された装置の存在する設備に割当てられた製品の中か
ら,同じく最早処理開始可能装置決定部6により演算さ
れた時刻に処理可能な少なくとも1つの製品を抽出する
処理製品抽出部7(処理製品抽出手段に相当)と,処理
製品抽出部7により抽出された製品を最早処理開始可能
装置決定部6により演算された装置の存在する設備から
削除して,次の処理をする設備に割当てるようなイベン
トを生起するイベント生起部8(イベント生起手段に相
当)と,このイベント生起部8により生起されたイベン
トに基づいて待ち行列記憶部2,装置別処理情報記憶部
3及び製品別処理情報記憶部4にそれぞれ記憶された各
情報を更新する情報更新部9(情報更新手段に相当)と
を具備している。
【0009】また,最早処理開始可能装置決定部6によ
り演算された処理開始可能な時刻についてはシミュレー
ション時間記憶部10に一旦記憶され,シミュレーショ
ンに供される。また,シミュレーション結果はシミュレ
ーション結果出力部11より出力される。これらの各構
成要素の内,基礎情報記憶部1,待ち行列記憶部2,装
置別処理情報記憶部3,製品別処理情報記憶部4及びシ
ミュレーション時間記憶部10はそれぞれ図示しない計
算機のメモリ又は外部記憶上に割当てられる。また,こ
こでは初期状態設定部5,最早処理開始可能装置決定部
6,処理製品抽出部7,イベント生起部8及びシミュレ
ーション結果出力部11の実行部はそれぞれ実行形式の
プログラムである。ただし,実行部の一部又は全部をハ
ーバウエアにて構成してもよいものとする。以下,この
装置0を生産ラインに適用した場合について述べる。図
2は対象とする生産ラインのモデルであり,A,B,C
及びDの4つのワークセンタから構成されているものと
する。ワークセンタAには2台,ワークセンタBには3
台,ワークセンタCには1台,ワークセンタDには2台
の装置がそれぞれ存在しており,各ワークセンタには仕
掛り待ち製品のためのバッファが各1つ存在する。この
ような生産ライン上で品種1及び品種2の2種類の製品
が図中の矢印で示される順に処理されるものとする。こ
の時のシミュレーション実行の手順を図3に示した。以
下,その手順についてステップS1,S2,…の順に概
略説明する。
【0010】製品情報,仕掛り情報及び使用装置情報か
らなる基礎情報を基礎情報記憶部1に登録する。図4に
製品情報,図5に仕掛り情報,図6に使用装置情報の登
録された各例をそれぞれ示す。製品情報には,品種別の
工程手順に対応した使用ワークセンタの順序と,その際
の処理時間,段取り時間及び次工程への製品搬送時間が
登録される(S1)。ただし,段取り時間は同一品種の
同一工程の製品が,同じ装置で連続して処理される場合
は発生しないものとする。また,仕掛り情報には仕掛り
データの採取時刻,ここでは10時00分における生産
ライン内の全ての製品の仕掛り状態が既に登録されてお
り,処理中の製品については,使用装置とその装置での
処理開始時刻が待ち状態の製品についてはワークセンタ
のバッファへ投入された時刻が示されている。また使用
装置情報には,各ワークセンタにおいて使用可能な装置
が登録されている。これらの基礎情報に基づいて,初期
状態設定部5は待ち行列記憶部2,装置別処理情報記憶
部3及び製品別処理情報記憶部4に記憶される各情報の
初期設定を行う(S2)。図4,図5及び図6に示され
る各情報を基に行った初期状態の設定結果を図7
(a),(b)に示す。ここでは,各ワークセンタ毎に
待ち行列を1つずつ設定している。先ず,待ち状態の製
品をそれぞれ対応する待ち行列に加え,工程番号とバッ
ファ投入時刻とを製品処理情報に書き込む。次に処理中
の製品について処理開始時刻と製品情報に示される処理
時間とを基にして処理終了時刻を計算し,対応する装置
に割付ける。更に,処理終了時刻に次工程への搬送時間
を加えた時刻を次工程のバッファ投入時刻として,次工
程番号と共に製品処理情報に書き込み,次工程に対応す
る待ち行列に製品番号を加える。
【0011】次に,最早処理開始可能装置決定部6によ
りそれぞれの装置mについて次式で示されるような計算
を行い,装置mの最早処理開始時刻を求める。 Tf (m)= max{T0 ,Tm ,min {Tp (1)+d(1), Tp (2)+d(2),… }} …(1) ただし,T0 はデータ採取時刻,Tm は装置mの直前処
理終了時刻,Tp (i)は待ち行列のi番目の製品のバ
ッファへの投入時刻,d(i)は待ち行列のi番目の製
品の段取り時間である。全ての装置について最早処理開
始時刻Tf (m)を計算する。この計算結果を基に最も
早く処理開始が可能な装置Mf とその時刻Tf とを決定
する(S3)。図7(a)に示す待ち行列と装置別処理
情報から,装置Mf は装置B2,最早処理開始時刻Tf
は10時00分となる。シミュレーション時刻を最早処
理開始時刻Tf 即ち10時00分に設定し,シミュレー
ション時間記憶部10に登録する(S4)。処理製品抽
出部7により装置Mf が存在するワークセンタWC0
待ち行列の中で時刻Tf に装置Mf で処理可能な製品の
内,優先度が最大の製品Jを抽出する(S5)。ここで
は,優先度として,バッファへの投入時刻の早さを設定
した。このような優先度を用いることにより,完全なF
IFO(First In First Out) がシミュレーションでき
る。従って,図7(a),(b)においては製品Jとし
て製品番号1006が抽出される。その他の優先度の設
定としては製品別に決定された納期の近さによるもの,
品種別の処理優先度によるもの,あるいは製品が処理さ
れる工程別の処理優先度によるもの等が考えられる。次
に,イベント生起部8により製品JをワークセンタWC
0 の待ち行列から削除し,次工程のワークセンタWC1
の待ち行列に加えるようなイベントを生起する(S
6)。このイベント生起により情報更新部9が働く結
果,図8(a)に示すように,ワークセンタBの待ち行
列から製品番号1006が削除され,次工程である工程
7のワークセンタDの待ち行列に加えられる。シミュレ
ーション時刻Tf において,製品Jを装置Mf に割付け
た場合の処理終了時刻を計算する(S7)。製品番号1
006は品種が1で,工程5に存在しているので,図4
から処理時間は45分であることがわかる。時刻Tf
10時00分であるので,処理終了時刻は図8(a)に
示すように10時45分となる。
【0012】次に,製品Jの次工程のバッファへの到着
時刻を計算する(S8)。図4の製品情報により製品番
号1006の工程5から工程7への搬送時間は5分であ
るので,図8(b)に示されるように,次工程バッファ
への到着時刻は10時45分+5分=10時50分とな
る。ワークセンタWC0 に含まれる装置とワークセンタ
WC1 に含まれる装置の最早開始可能時刻を上記(1)
式を基に計算する(S9)。これにより,図8(a)に
示すように,装置B2の最早処理開始可能時刻が10時
45分に更新される(S10)。終了条件を満たしてい
れば次のステップ(S12)へ,満たしていなければ上
記ステップS3へ戻る(S11)。上記ステップS3か
らステップS10を以後繰り返した場合の,2イベント
経過後の状態及び3イベント経過後の状態をそれぞれ図
9及び図10に示した。ここで,終了条件としては,例
えば待ち行列に製品が存在しなくなった場合や,シミュ
レーション時刻が予め設定した時刻を超えた場合等が考
えられる。シミュレーションの結果をシミュレーション
結果出力部11により外部に出力する(S12)。
【0013】以上のように本実施例では,最も早く処理
可能な装置の抽出と,その装置に対応した上記仕掛り待
ち情報に含まれる製品の抽出と,装置の稼働情報及び対
象製品の移動情報の更新とがシミュレーション実行時の
イベントを構成している。即ち,製品が1つの装置で処
理され,次の工程に送られるまでの生産ラインにおける
1つのイベントがシミュレーション実行の一つのイベン
トに対応しているため,生産ラインの各イベントを高速
にシミュレートできる。ところで上記実施例では,待ち
行列記憶部2に記憶される待ち行列としては,設備(ワ
ークセンタ)毎に分割された待ち行列を用いたが,この
他変形例として工程手順に含まれる各工程毎に分割され
た待ち行列や装置別に分割された待ち行列等を用いても
よく,その場合も上記実施例と同様の作用効果が得られ
る。このように,待ち行列記憶部2として幅広い形態を
とることができる。従って,柔軟なモデル化に対応でき
る。しかも,従来例のペトリネットモデルと違って,本
実施例及びその変形例では工程の数や生産ラインに流れ
る製品の種類が増えたとしても,生産ラインが同一であ
る限り,装置や待ち行列の数を増やす必要がない。その
結果,対象とする生産ラインが大規模かつ多品種である
場合でも,モデルの詳細度を落とすことなく高速にシミ
ュレーションを行うことが可能となる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る生産工程シミュレーション
装置は,上記したように構成されており,最も早く処理
可能な装置の抽出と,その装置に対応した上記仕掛り待
ち情報に含まれる製品の抽出と,装置の稼働情報及び対
象製品の移動情報の更新とがシミュレーション実行時の
イベントを構成している。即ち,製品が1つの装置で処
理され,次の工程に送られるまでの生産ラインにおける
1つのイベントがシミュレーション実行の1つのイベン
トに対応しているため,生産ラインの各イベントを高速
にシミュレートできる。さらに,上記待ち情報記憶手段
として幅広い形態をとることができる。従って,柔軟な
モデル化に対応できる。しかも,従来例のペトリネット
モデルと違って,本発明では工程の数や生産ラインに流
れる製品の種類が増えたとしても,生産ラインが同一で
ある限り,装置や待ち行列の数を増やす必要がない。そ
の結果,対象とする生産ラインが大規模かつ多品種であ
る場合でも,モデルの詳細度を落とすことなく高速にシ
ミュレーションを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る生産工程シミュレー
ション装置0の概略構成を示すブロック図。
【図2】 生産工程のモデル図。
【図3】 生産工程シミュレーション装置0の動作手順
を示すフロー図。
【図4】 製品情報の一例を示す図表。
【図5】 仕掛り情報の一例を示す図表。
【図6】 使用装置情報の一例を示す図表。
【図7】 待ち行列と装置別処理情報,及び製品別処理
情報の初期状態を示す図表。
【図8】 待ち行列と装置別処理情報,及び製品別処理
情報の1イベント経過後の状態を示す図表。
【図9】 待ち行列と装置別処理情報,及び製品別処理
情報の2イベント経過後の状態を示す図表。
【図10】 待ち行列と装置別処理情報,及び製品別処
理情報の3イベント経過後の状態を示す図表。
【図11】 従来例における生産工程のモデル図。
【図12】 ペトリネットを用いて生産工程をモデル化
した図。
【符号の説明】
0…生産工程シミュレーション装置 1…基礎情報記憶部(基礎情報記憶手段に相当) 2…待ち行列記憶部(仕掛り待ち情報記憶手段に相当) 3…装置別処理情報記憶部(稼働情報記憶手段に相当) 4…製品別処理情報記憶部(処理情報記憶手段に相当) 5…初期状態設定部(初期設定手段に相当) 6…最早処理開始可能装置決定部(最早処理可能装置・
時刻演算手段に相当) 7…処理製品抽出部(処理製品抽出手段に相当) 8…イベント生起部(イベント生起手段に相当) 9…情報更新部(情報更新手段に相当)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 高司 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 小西 正躬 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも生産対象となる製品の工程手
    順,設備への割当て及び処理時間を含む製品情報と,上
    記製品のある時刻での仕掛り状態を表す仕掛り情報と,
    上記設備に使用される装置に関する使用装置情報とから
    なる基礎情報を予め記憶しておく基礎情報記憶手段と,
    上記製品の仕掛り状態が待ち状態である製品の上記設備
    への割当て状態を表す仕掛り待ち情報を記憶する仕掛り
    待ち情報記憶手段と,上記装置別の稼働状態を表す稼働
    情報を記憶する稼働情報記憶手段と,上記製品別の処理
    状態を表す処理情報を記憶する処理情報記憶手段と,上
    記基礎情報記憶手段により記憶された基礎情報に基づい
    て上記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記憶手段
    及び上記処理情報記憶手段に記憶される各情報を初期設
    定する初期設定手段と,上記初期設定手段により初期設
    定された上記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記
    憶手段及び上記処理情報記憶手段における各情報に基づ
    いて最も早く次の処理をすることが可能な装置及びその
    ときの処理開始可能な時刻を演算する最早処理可能装置
    ・時刻演算手段と,上記仕掛り待ち情報記憶手段により
    記憶された仕掛り待ち情報に含まれ,かつ上記最早処理
    可能装置・時刻演算手段により演算された装置の存在す
    る設備に割当てられた製品の中から,該最早処理可能装
    置・時刻演算手段により演算された時刻に処理可能な少
    なくとも1つの製品を抽出する処理製品抽出手段と,上
    記処理製品抽出手段により抽出された製品を上記最早処
    理可能装置・時刻演算手段により演算された装置の存在
    する設備から削除して,次の処理をする設備に割当てる
    ようなイベントを生起するイベント生起手段と,上記イ
    ベント生起手段により生起されたイベントに基づいて上
    記仕掛り待ち情報記憶手段,上記稼働情報記憶手段及び
    上記処理情報記憶手段にそれぞれ記憶された各情報を更
    新する情報更新手段とを具備した生産工程シミュレーシ
    ョン装置。
  2. 【請求項2】 上記仕掛り待ち情報記憶手段が,工程手
    順に含まれる工程ごとに分割された待ち行列からなる請
    求項1記載の生産工程シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 上記仕掛り待ち情報記憶手段が,装置ご
    とに分割された待ち行列からなる請求項1記載の生産工
    程シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 上記仕掛り待ち情報記憶手段が,設備ご
    とに分割された待ち行列からなる請求項1記載の生産工
    程シミュレーション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005062145A1 (ja) * 2003-12-24 2007-07-19 新日本製鐵株式会社 生産・物流スケジュール作成装置及び方法、生産・物流プロセス制御装置及び方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2015118450A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社シーイーシー 演算装置、およびそのプログラム

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