JPH07199053A - 自動焦点調節機能付カメラ - Google Patents

自動焦点調節機能付カメラ

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Publication number
JPH07199053A
JPH07199053A JP35036193A JP35036193A JPH07199053A JP H07199053 A JPH07199053 A JP H07199053A JP 35036193 A JP35036193 A JP 35036193A JP 35036193 A JP35036193 A JP 35036193A JP H07199053 A JPH07199053 A JP H07199053A
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JP
Japan
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lens
coefficient
defocus amount
camera
photoelectric conversion
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Application number
JP35036193A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Aoyama
圭介 青山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤った焦点情報が得られることを未然に防
ぐ。 【構成】 撮影レンズLNSのズーム駆動中を判定する
判定手段PRSと、光電変換手段SNSの蓄積時間を計
測する計測手段PRSと、前記判定手段がズーム駆動中
を判定している際に、前記計測手段により計測された蓄
積時間が所定時間より長かった場合、焦点検出動作を中
断する焦点検出制御手段PRSとを設け、光電変換手段
の蓄積時間が所定時間以上であればズーム中の焦点検出
動作を中断するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影レンズの焦点距離
が変化する場合(ズーミング中)でも、撮影レンズのデ
フォーカス量を検出して撮影レンズの焦点調節を行う自
動焦点調節機能付カメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの自動焦点検出装置として
は、撮影レンズの異なる射出瞳領域(焦点検出エリア)
を通過した被写体からの光束を、一対のラインセンサ上
に結像させ、被写体像を光電変換して得られた一対の像
信号の相対位置変位量を求める事により、被写体のデフ
ォーカス量を検出する焦点検出系がよく知られている。
このようなカメラにズームレンズを取付けて撮影を行う
場合、ズーム位置ごとに焦点検出用データ(敏感度:デ
フォーカス量とレンズの駆動量の変換係数)を持ち、ズ
ーム位置に応じて使い分けを行っている。
【0003】さらに撮影レンズのズーム光学系に駆動系
を設け、カメラ又はレンズのズームスイッチを操作する
ことによりズームの調整が出来るレンズが提案されてい
る。この様なズームレンズでは、撮影者がズームスイッ
チを操作することによりズームを変化させるいわゆる
「パワーズーム」や、カメラが自動的に焦点位置を調整
するいわゆる「オートズーム」が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の様な自動焦点検
出可能なカメラに、後者の様なズームレンズを取付けた
場合、焦点検出中にズーム動作を行うと敏感度データが
変化してしまい、正しい焦点検出が出来ない。手動でズ
ーム操作が出来るレンズの場合はズームの変化を考慮し
ない為、同様に焦点検出が正しく出来なかった。
【0005】また、ズーム光学系に駆動部を設けたレン
ズでは、「パワーズーム」や「オートズーム」の最中に
焦点検出動作が出来ないように(逆に焦点検出動作中は
ズーム変化出来ないように)カメラシステムを構成して
いた。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、誤
った焦点情報が得られることを未然に防ぐことのできる
自動焦点調整機能付カメラを提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、焦点検出中にズー
ム駆動がなされても、正しい焦点情報を検出し、最適な
レンズ駆動を行うことのできる自動焦点調整機能付カメ
ラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズの
ズーム駆動中を判定する判定手段と、光電変換手段の蓄
積時間を計測する計測手段と、前記判定手段がズーム駆
動中を判定している際に、前記計測手段により計測され
た蓄積時間が所定時間より長かった場合、焦点検出動作
を中断する焦点検出制御手段とを設け、光電変換手段の
蓄積時間が所定時間以上であればズーム中の焦点検出動
作を中断するようにしている。
【0009】また、本発明は、撮影レンズのズーム駆動
中を判定する判定手段と、光電変換手段の蓄積時間を計
測する計測手段と、該計測手段により計測された蓄積時
間が所定の時間に達した際に係数出力手段にて得られる
係数をデフォーカス量演算手段へ入力し、レンズ駆動量
の演算を行わせる演算制御手段とを設け、光電変換手段
での蓄積開始から所定時間後に得られる、レンズの駆動
量とデフォーカス量を変換する係数(敏感度)を用いて
レンズ駆動量を算出するようにしている。
【0010】また、本発明は、撮影レンズのズーム駆動
中を判定する判定手段と、光電変換手段の蓄積時間を計
測する計測手段と、光電変換手段の蓄積開始から一定時
間毎にタイミング信号を出力するタイミング信号出力手
段と、該タイミング信号出力手段からタイミング信号が
出力される毎に係数出力手段にて得られる係数を記憶手
段に記憶しておき、前記計測手段で計測された蓄積時間
の半分の時間における係数を前記記憶手段に記憶された
係数の中より選択し、これをデフォーカス量演算手段へ
入力して、レンズ駆動量の演算を行わせる演算制御手段
とを設け、光電変換手段の蓄積時間が半分の時に得られ
る、レンズの駆動量とデフォーカス量を変換する係数を
用いてレンズ駆動量を算出するようにしている。
【0011】また、本発明は、撮影レンズのズーム駆動
中を判定する判定手段と、光電変換手段の蓄積時間を計
測する計測手段と、光電変換手段の蓄積開始から一定時
間毎にタイミング信号を出力するタイミング信号出力手
段と、該タイミング信号出力手段からタイミング信号が
出力される毎に係数出力手段にて得られる係数の合計を
演算する合計演算手段と、該合計演算手段で演算された
係数の数をカウントするカウント手段と、前記合計演算
手段にて得られた係数の合計と前記カウント手段にて得
られた係数の数からレンズ演算手段で使用する新たな係
数を演算し、この係数を前記デフォーカス量演算手段へ
入力し、レンズ駆動量の演算を行わせる演算制御手段と
を設け、一定時間毎に得られる、レンズの駆動量とデフ
ォーカス量を変換する係数を読み込み、この係数の合計
よりレンズ駆動量演算に用いる係数を求め、該係数によ
ってレンズ駆動量を算出するようにしている。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図2は本発明の第1の実施例におけるカメ
ラの焦点検出光学系の構成を示す斜視図である。
【0014】図中、MSKは視野マスクであり、中央に
十字形の開口部MSK−1、両側の周辺部に縦長の開口
部MSK−2,MSK−3を有している。FLDLはフ
ィールドレンズであり、視野マスクの3つの開口部MS
K−1,MSK−2,MSK−3に対応して、3つの部
分FLDL−1,FLDL−2,FLDL−3から成っ
ている。
【0015】DPは絞りであり、中心部には上下左右に
一対ずつ計4つの開口DP−1a,DP−1b,DP−
4a,DP−4bを、また、左右の周辺部分には一対2
つの開口DP−2a,DP−2b及びDP−3a,DP
−3bがそれぞれ設けられている。前記フィールドレン
ズFLDLの各領域FLDL−1,FLDL−2,FL
DL−3はそれぞれこれらの開口対DP−1,DP−
2,DP−3を不図示の対物レンズの射出瞳付近に結像
する作用を有している。
【0016】AFLは四対計8つのレンズAFL−1
a,AFL−1b、AFL−4a,AFL−4b、AF
L−2a,AFL−2b、AFL−3a,AFL−3b
からなる二次結像レンズであり、絞りDPの各開口に対
応して、 その後方に配置されている。
【0017】SNSは4対計8つのセンサ列SNS−1
a,SNS−1b、SNS−4a,SNS−4b、SN
S−2a,SNS−2b、SNS−3a,SNS−3b
から成る焦点検出用センサ装置であり、各二次結像レン
ズAFLに対応してその像を受光するように配置されて
いる。
【0018】この図2に示す焦点検出光学系では、撮影
レンズの焦点がフィルム面より前方にある場合、各セン
サ列対上に形成される被写体像は互いに近づいた状態に
なり、焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離
れた状態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影
レンズの焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各セ
ンサ列対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算
を施せば、撮影レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォ−
カス量を検出することが出来る。
【0019】以上で説明したような構成をとることによ
り、後述する撮影レンズ(対物レンズ)LNSにより撮
影または観察される範囲の中心付近と中心以外の視野マ
スクの周辺の開口部MSK−2,MSK−3に対応する
位置にある物体に対しても焦点検出することができる。
【0020】ここで、簡単に焦点検出手法について説明
する。
【0021】図3(a)は焦点検出を行う時のデータの
変換を図で表したものである。
【0022】#1〜#2 図2の光学系によりセンサに
結像された像データを先ずA/D変換する。そして、A
/D変換されたデータに所定の相関演算を行うことによ
り、センサ上でのずれ量(プレディクション値)を計算
する。
【0023】#2〜#3 センサ上のずれ量(プレディ
クション値)を二次結像レンズの特性パラメータK値,
G値を使い、撮影レンズのデフォーカス量に変換する。
K値,G値は二次結像レンズ毎に異なる為、AFL−1
〜AFL−4に対してそれぞれ別な値を持つ。プレディ
クション値をPr,デフォーカス量をDfすると Df=KPr/(1−KPr/G) となる。
【0024】#3〜#4 デフォーカス量を敏感度デー
タを使ってレンズ駆動量に変換する。レンズ駆動量は撮
影レンズ駆動モータの駆動パルス数で表される。また、
レンズの敏感度データは、レンズの種類やズームレンズ
の場合は焦点距離により異なる。図3(b)はズームレ
ンズの焦点距離と敏感度データの具体例を示すものであ
る。敏感度をS,駆動パルス数をPL とすると、PL
Df/Sとなる。
【0025】図4は図2の焦点検出光学系を持つ焦点検
出装置をカメラ内に収納した場合の配置を示したもので
ある。
【0026】図中、LNSは撮影レンズ、QRMはクイ
ックリターンミラー、FSCRNは焦点板、PPはペン
タプリズム、EPLは接眼レンズ、FPLNはフィルム
面、SMはサブミラー、MSKは視野マスク、ICFは
赤外カットフィルタ、FLDLはフィールドレンズ、R
M1,RM2は第1,第2の反射ミラー、SHMSKは
遮光マスク、DPは絞り、AFLは二次結像レンズ、A
FMは反射ミラー、SNSは前出の焦点検出用センサ装
置である。
【0027】図1は図2及び図4の如き焦点検出装置を
備えたカメラの具体的な構成の一例を示す回路図であ
り、先ず各部の構成について説明する。
【0028】図1において、PRSはカメラの制御装置
で、例えば内部にCPU(中央処理装置),ROM, R
AM, A/D変換機能を有する1チップのマイクロコン
ピュータ(以下、マイコンと記す)である。マイコンP
RSはROMに格納されたカメラのシーケンスプログラ
ムに従って、自動露出制御機能,自動焦点調節機能,フ
ィルムの巻上げ巻戻し等のカメラの一連の動作を行って
いる。そのために、マイコンPRSは通信用信号SO ,
SI ,SCLK ,通信選択信号CLCM ,CSDR ,C
DDRを用いて、カメラ本体内の周辺回路及びレンズ内
制御装置と通信を行って、各々の回路やレンズの動作を
制御する。
【0029】SOはマイコンPRSから出力されるデー
タ信号、SIはマイコンPRSに入力されるデータ信
号、SCLKは信号SO, SIの同期クロックである。
【0030】LCMはレンズ通信バッファ回路であり、
カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに電力
を供給するとともに、マイコンPRSからの選択信号C
LCMが高電位レベル(以下、“H”と記し、低電位レ
ベルは“L”と記する)のときには、カメラとレンズ間
の通信バッファとなる。
【0031】マイコンPRSが選択信号CLCMを
“H”にして、SCLKに同期して所定のデータを信号
SOとして送出すると、バッファ回路LCMはカメラ・
レンズ間通信接点を介して、SCLK ,SOの各々のバ
ッファ信号LCK,DCLをレンズへ出力する。それと
同時に撮影レンズLNSからの信号DLCのバッファ信
号を信号SIとして出力し、マイコンPRSはSCLK
に同期して信号SIをレンズのデータとして入力する。
【0032】DDRはスイッチ検知及び表示用回路であ
り、信号CDDRが“H”のとき選択されて、SO,S
I,SCLKを用いてマイコンPRSから制御される。
すなわち、マイコンPRSから送られてくるデータに基
づいてカメラの表示部材DSP(外部液晶表示パネルO
CL及びファインダ内表示部ILCから成る)の表示を
切り替えたり、カメラの各種操作部材のON,OFF状
態を通信によってマイコンPRSに報知する。
【0033】SW1,SW2は後述するレリーズボタン
RLSSWに連動したスイッチで、レリーズボタンの第
1段階の押下によりスイッチSW1がONし、引続いて
第2段階の押下でスイッチSW2がONする。マイコン
PRSはスイッチSW1のONで測光、自動焦点調節を
行い、スイッチSW2のONをトリガとして露出制御と
その後のフィルムの巻上げを行う。
【0034】なお、スイッチSW2はマイコンであるP
RSの「割込み入力端子」に接続され、スイッチSW1
のON時のプログラム実行中でもスイッチSW2のON
によって割込みがかかり、直ちに所定の割込みプログラ
ムへ制御を移すことが可能である。
【0035】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ・ダウン及びシャッタばねチャージ用のモー
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転、逆転の制御が行われる。マイコンPRSからMDR
1,MDR2に入力されている信号M1F,M1R,M
2F,M2Rはモータ制御用の信号である。
【0036】MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕
走行開始用マグネットで、信号SMG1,SMG2,増
幅トランジスタTR1,TR2で通電され、マイコンP
RSによりシャッタ制御が行われる。
【0037】なお、スイッチ検知及び表示用回路DD
R,モータ駆動回路MDR1,MDR2,シャッタ制御
は、本発明と直接関りがないので、詳しい説明は省略す
る。
【0038】LPRSはレンズ内制御回路で、該回路L
PRSにLCKに同期して入力される信号DCLは、カ
メラから撮影レンズLNSに対する命令のデータであ
り、命令に対するレンズの動作は予め決められている。
制御回路LPRSは所定の手続きに従ってその命令を解
析し、焦点調節や絞り制御の動作や、出力DLCからレ
ンズの各部動作状況(焦点調節光学系の駆動状況や、絞
りの駆動状態等)や各種パラメータ(開放Fナンバー、
焦点距離、デフォーカス量対焦点調節光学系の移動量の
係数等)の出力を行う。
【0039】該実施例では、ズームレンズの例を示して
おり、カメラから焦点調節の命令が送られた場合には、
同時に送られてくる駆動量・方向に従って焦点調節用モ
ータLMTRを信号LMF,LMRによって駆動して、
焦点調節光学系を光軸方向に移動させて焦点調節を行
う。光学系の移動量は光学系に連動して回動するパルス
板のパターンをフォトカプラにて検出し、移動量に応じ
た数のパルスを出力するエンコーダ回路ENCFのパル
ス信号SENCFでモニタし、回路LPRS内のカウン
タで計数し、該カウント値が回路LPRSに送られた移
動量に一致するようにLPRS自身が信号LMF,LM
Rを“L”にしてモータLMTRを制御する。
【0040】このため、一旦カメラから焦点調節の命令
が送られた後は、カメラの制御装置であるところのマイ
コンPRSはレンズの駆動が終了するまで、レンズ駆動
に関して全く関与する必要がない。また、カメラから要
求があった場合には、上記カウンタの内容をカメラに送
出することも可能な構成になっている。
【0041】カメラから絞り制御の命令が送られた場合
は、同時に送られてくる絞り段数に従って、絞り駆動用
としては公知のステッピングモータ(不図示)を駆動す
る。なお、ステッピングモータはオープン制御が可能な
ため、動作をモニタするためのエンコーダを必要としな
い。
【0042】カメラからのズーム駆動命令が送られた場
合には、同時に送られてくる焦点距離位置に従ってズー
ム駆動用モータZMTRを信号ZMFZ,ZMRによっ
て駆動する。ズーム光学系の位置はこれに付随した絶対
位置エンコーダ回路ENCZにより検出され、制御回路
LPRSはエンコーダ回路ENCZからの信号SENC
Zを入力してズーム位置を検出し、ズーム位置が目的の
位置に達した時点で該回路LPRS自身が信号ZMF,
ZMRを“L”にしてモータZMTRを制御する。この
ため、一旦カメラからズーム駆動命令が送られた後は、
カメラの制御装置であるところのマイコンPRSはズー
ムレンズの駆動が終了するまで、ズームレンズ駆動に関
して全く関与する必要がない。さらに、エンコーダ回路
ENCZはズームレンズを手動手段で移動させた場合に
も出力されるように構成されてており、制御回路LPR
S内に格納された各ズーム位置におけるレンズ・パラメ
ータは、カメラ側のマイコンPRSから要求があった場
合に、現在のズーム位置に対応したパラメータをカメラ
に送出する。
【0043】SPCは撮影レンズを介した被写体からの
光を受光する露出制御用の測光センサであり、その出力
SSPCはマイコンPRSのアナログ入力端子に入力さ
れ、A/D変換後、所定のプログラムに従って自動露出
制御に用いられる。
【0044】SDRは焦点検出用センサ装置SNSの駆
動回路であり、信号CSDRが“H”のときに選択され
て、SO,SI,SCLKを用いてマイコンPRSから
制御される。
【0045】前述した駆動回路SDRからセンサ装置S
NSへ与える信号φSEL0,φSEL1は、マイコン
PRSからの信号SEL0,SEL1そのもので、φS
EL0=“L”,φSEL1=“L”のときセンサ列対
SNS−1(SNS−1a,SNS−1b) を、φSE
L0=“H”,φSEL1=“L”のときセンサ列対S
NS−4(SNS−4a, SNS−4b) を、φSEL
0=“L”,φSEL1=“H”のときセンサ列対SN
S−2(SNS−2a, SNS−2b) を、φSEL0
=“H”,φSEL1=“H”のときセンサ列対SNS
−3(SNS−3a, SNS−3b) をそれぞれ選択す
る信号である。
【0046】蓄積終了後に、SEL0,SEL1を適当
に設定し、それからクロックφSH,φHRSを送る事
により、SEL0,SEL1( φSEL0, φSEL
1) で選択されたセンサ列対の像信号が出力VOUT から
順次シリアルに出力される。
【0047】VP1, VP2, VP3, VP4はそれぞ
れ各センサ列対SNS−1(SNS−1a, SNS−1
b) 、SNS−2(SNS−2a, SNS−2b) 、S
NS−3(SNS−3a, SNS−3b) 、SNS−4
(SNS−4a, SNS−4b) の近傍に配置された被
写体輝度モニタ用センサからのモニタ信号で、蓄積開始
とともにその電圧が上昇し、これにより各センサ列の蓄
積制御が行われる。
【0048】信号φRES, φVRSはセンサのリセッ
ト用クロック、φHRS, φSHは像信号の読出し用ク
ロック、φT1 ,φT2 ,φT3 ,φT4はそれぞれ各
センサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
【0049】センサ駆動回路SDRの出力VIDEO
は、センサ装置SNSからの像信号VOUT と暗電流出力
の差をとった後、被写体の輝度によって決定されるゲイ
ンで増幅された像信号である。上記暗電流出力とは、セ
ンサ列中の遮光された画素の出力値であり、SDRはマ
イコンPRSからの信号DSH によってコンデンサにその
出力を保持し、これと像信号との差動増幅を行う。出力
VIDEOはマイコンPRSのアナログ入力端子に入力
されており、該マイコンPRSは同信号をA/D変換
後、そのディジタル値をRAM上の所定アドレスへ順次
格納してゆく。
【0050】信号/TINTE1, /TINTE2, /
TINTE3, /TINTE4 はそれぞれセンサ列対S
NS−1(SNS−1a, SNS−1b), SNS−2
(SNS−2a, SNS−2b) , SNS−3(SNS
−3a, SNS−3b) , SNS−4(SNS−4a,
SNS−4b) に蓄積された電荷で適正となり、蓄積が
終了したことを表す信号で、マイコンPRSはこれを受
けて像信号の読出しを実行する。
【0051】信号BTIMEはセンサ駆動回路SDR内
の像信号増幅アンプの読出しゲイン決定のタイミングを
与える信号で、通常上記回路SDRはこの信号が“H”
となった時点でのモニタ信号VP1〜VP4の電圧か
ら、対応するセンサ列対の読出しゲインを決定する。
【0052】CK1, CK2は上記クロックφRES,
φVRS, φHRS, φSHを生成するために、マイコン
PRSからセンサ駆動回路SDRへ与えられる基準クロ
ックである。
【0053】マイコンPRSが通信選択信号CSDRを
“H”として所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆動
回路SDRに送出することによってセンサ装置SNSの
蓄積動作が開始される。
【0054】これにより、4つのセンサ列対で各センサ
上に形成された被写体像の光電変換が行われ、センサの
光電変換素子部には電荷が蓄積される。同時に各センサ
の輝度モニタ用センサの信号VP1〜VP4が上昇して
ゆき、この電圧が所定レベルに達すると、センサ駆動回
路SDRは前記信号/TINTE1〜/TINTE4が
それぞれ独立に“L”となる。
【0055】マイコンPRSはこれを受けてクロックC
K2に所定の波形を出力する。センサ駆動回路SDRは
CK2に基いてクロックφSH, φHRSを生成してセ
ンサ装置SNSに与え、該センサ装置SNSは前記クロ
ックによって像信号を出力し、マイコンPRSは自ら出
力しているCK2に同期して内部のA/D変換機能でア
ナログ入力端子に入力されている出力VIDEOをA/
D変換後、ディジタル信号としてRAMの所定アドレス
へ順次格納してゆく。
【0056】以上のようにして、マイコンPRSは各セ
ンサ列対上に形成された被写体像の像情報を受とって、
その後所定の焦点検出演算を行い、撮影レンズLNSの
デフォーカス量を知ることが出来る。
【0057】次に、上記構成のカメラの動作について、
図5のフローチャートを使って説明する。
【0058】カメラのスイッチが操作されると、カメラ
に給電が開始されステップ1からの動作が開始される。 「ステップ1」 ここでは変数やフラグの類を初期化す
る。そして、ステップ2へ進む。 「ステップ2」 カメラの電源をチェックする。これ
は、カメラのモータに短期間順方向及び逆方向に通電
し、その時の電圧を判定する事で行う。この結果、カメ
ラ動作に適した電圧であればステップ3へ分岐し、適し
ていなければステップ17へ分岐する。 「ステップ3」 スイッチ検知及び表示回路DDRやバ
ッファ回路LCMを通してレンズ内制御回路LPRS等
周辺回路と通信を行い、各種のデータ受信や初期設定等
を行う。そして、ステップ4へ進む。 「ステップ4」 上記ステップ3で異常が発見されたな
らばステップ17へ分岐し、正常ならステップ5へ分岐
する。 「ステップ5」 カメラの何かのスイッチがONになっ
ているか否か判定し、何れかのスイッチがONならばス
テップ6へ分岐し、そうでなければステップ18へ分岐
する。 「ステップ6」 SW1の判定を行い、もしSW1=O
FFならばステップ7へ分岐する。 「ステップ7」 SW1以外のスイッチがONか否かを
判定し、ONになっているスイッチに応じた処理を行
う。処理終了後、ONになっているスイッチ及び処理内
容によってラベル16又はステップ18へ進む。
【0059】上記ステップ6において、SW1=ONで
あったならばステップ8へと分岐する。 「ステップ8」 ここでは測光やカメラの状態表示等の
[AE制御]サブルーチンを実行し、ステップ9へ進
む。 「ステップ9」 レンズのフォーカスモードがマニュア
ルかオートフォーカスかを判定し、もしオートフォーカ
スならばステップ10へ分岐し、マニュアルならばステ
ップ12へ分岐する。
【0060】ここではオートフォーカスであるとして、
ステップ10以降の動作を続けて説明する。 「ステップ10」 焦点検出動作を行う[AF制御]サ
ブルーチンを実行し、ステップ11へ進む。なお、この
[AF制御]サブルーチンの詳細については後述する。 「ステップ11」 カメラのズームモードがオートズー
ムか否かを判定する。この結果、オートズームモードな
らばステップ12へ分岐し、そうでないならステップ1
4へ分岐する。 「ステップ12」 ここではオートズームモードにおけ
るオートズーム動作が終了したか判定し、終了していれ
ばステップ14へ分岐する。また、終了していなければ
ステップ13へ分岐する。 「ステップ13」 サブルーチン[オートズーム]をコ
ールし、所定のアルゴリズムにより最適なズーム位置を
求める。
【0061】ここで、サブルーチン「オートズーム」で
決定するズーム位置の決定方法を図6を用いて説明す
る。
【0062】ここで、このズーム位置は、図6のズーム
プログラム線図に従い、撮影モードごとに決定される。
撮影モードは、スポーツモード,風景モード,スナップ
モードが有る。
【0063】図6(a)は撮影モードがスポーツ及びポ
ートレートモードの場合である。図6(b)は風景モー
ドの場合であり、広角のズーム位置が選ばれる様になっ
ている。図6(c)はグリーンモード及びクローズアッ
プモードの場合であり、近距離では焦点距離が50mm
になるようにプログラムされている。どのズームモード
においても焦点距離があまり大きくなりすぎないように
130mmで制限がかけられている。
【0064】サブルーチン「オートズーム」では上記の
如く決定したズーム位置をズーム駆動命令でレンズに通
信し、レンズは指示されたズーム位置までズーム駆動を
行う。このサブルーチンはレンズにズーム駆動命令を通
信するとリターンする。再度このサブルーチンがコール
されると、レンズが指示したズーム位置に移動したか否
かをモニタし、駆動が終了していればズーム終了フラグ
を“1”にセットする。
【0065】サブルーチン「オートズーム」を終了する
と、ステップ14へ進む。 「ステップ14」 上記ステップ10の[AF制御]サ
ブルーチンの実行結果が合焦か否かを判定する。もし合
焦ならステップ15に分岐する。 「ステップ15」 レンズのフォーカスモードがマニュ
アルの場合、もしくは、オートフォーカスで合焦の場
合、ここでレリーズ許可を行う。なお、ここでレリーズ
動作を行うものではなく、レリーズスイッチ(SW2)
が押されたときにレリーズが許可されるようにする。
【0066】本実施例のフローチャートではレリーズ動
作について記述していないが、レリーズ動作は割込ルー
チンで処理され、レリーズが許可されている時のみレリ
ーズ動作を実行する。しかしながら本発明と直接関りが
ないのであえて省略する。
【0067】上記のステップ15を実行する、又は、ス
テップ14で合焦でない場合は、ラベル16へ進む。 「ラベル16」 ここからステップ5へ戻り、繰返し
[AE制御],[AF制御],[オートズーム]のサブ
ルーチンを実行する。
【0068】上記ステップ2、或は、ステップ4におい
て異常であることが判定された場合は、前述した様に何
れもステップ17へ分岐する。 「ステップ17」 ここでは異状の内容別に警告を行
い、その後ステップ18へ進む。 「ステップ18」 カメラの電源をOFFし、カメラの
制御を終了する。
【0069】次に、図5のステップ10において実行さ
れる[AF制御]サブルーチンについて、図7のフロー
チャートを用いて説明する。
【0070】この[AF制御]サブルーチンでは、セン
サの蓄積,読出し,デフォーカス計算,レンズ駆動量計
算,レンズ駆動指示等を行う。レンズの敏感度データ
は、デフォーカス量からレンズの駆動量を計算するとき
に使用する。
【0071】[AF制御]サブルーチンがコールされる
と、ステップ21からの動作が開始される。 「ステップ21」 レンズと通信してレンズの敏感度補
正データを取込み、所定のRAMに記憶する。そして、
ステップ22へ進む。 「ステップ22」 蓄積開始に先立ち蓄積開始からの経
過時間を計測し始める。そして、ステップ23へ進む。 「ステップ23」 焦点検出用のセンサに蓄積開始信号
を出力し、該センサの蓄積を開始する。そして、ステッ
プ24へ進む。 「ステップ24」 ズーム駆動中であるかどうかを判定
し、ズーム駆動中であればステップ25へ分岐し、ズー
ム駆動中でなければステップ29へ分岐する。
【0072】なお、ズーム駆動中かどうかはレンズと通
信し、ズーム中であれば所定のフラグが“1”になって
いるのでそれで判定する。 「ステップ25」 蓄積開始から所定時間(所定時間
1)が経過したかどうかを判定する。この所定時間1は
後述する所定時間2の半分程度、例えば10ms〜20
ms程度に設定される。判定の結果、所定時間以上経過
していればステップ26へ分岐し、所定時間経過してい
なければステップ29へ分岐する。 「ステップ26」 所定時間後に敏感度通信を既に行っ
たかどうかを判定する。もし敏感度通信を行っていれば
敏感度フラグが“1”になっているので、その場合はス
テップ29へ分岐し、敏感度フラグが“0”ならばステ
ップ27へ分岐する。 「ステップ27」 レンズと通信してレンズの敏感度補
正データを取込み、ステップ21で記憶したのと同じ所
定のRAMに記憶する。ここで敏感度データは新しい値
に書き換えられる。次にステップ28へ進む。 「ステップ28」 蓄積開始から所定時間(所定時間
1)が経過後に敏感度通信をして敏感度データを書換え
たことを示す敏感度フラグを“1”にセットする。そし
て、ステップ29へ進む。
【0073】上記ステップ25において所定時間1が経
過していない場合、或は、ステップ26において敏感度
フラグが“1”になっている場合、或は、ステップ28
の動作の終了後は、何れもステップ29へ移行する。 「ステップ29」 センサの蓄積が終了したか判定し、
センサの蓄積が終了していればステップ30へ分岐す
る。また、終了していなければ上記のステップ24へ戻
り、蓄積終了までステップ24〜ステップ29までのル
ープを繰返す。 「ステップ30」 蓄積終了したセンサの読出しを行
う。マイコンはセンサに読出し開始通信を行い、読出し
クロックをセンサに出力すると、それに同期してセンサ
から蓄積されたデータが出力される。マイコンはセンサ
出力を順次A/D変換し、所定のRAMエリアに格納す
る。次にステップ31へ進む。 「ステップ31」 ズーム駆動中であるか判定し、駆動
中であればステップ32へ分岐し、蓄積時間のチエック
を行う。また、駆動中でなければステップ34へ分岐す
る。 「ステップ32」 ズーム駆動中は蓄積時間のチエック
を行う。蓄積時間が所定時間(所定時間2)より長けれ
ばステップ33へ分岐し、短ければステップ34へ分岐
する。所定時間2は、例えば30〜50ms程度に設定
する。
【0074】上記ステップ31,ステップ32の判定
で、ズーム駆動中であり、蓄積時間が長い場合には、ス
テップ33へ分岐する。 「ステップ33」 ここではズーム駆動中は蓄積時間が
長いと正しいレンズ駆動量が求められないため、焦点検
出を中断する。その後ステップ36へ進む。
【0075】上記ステップ31,ステップ32の判定
で、ズーム駆動中で、蓄積時間が短い場合には、ステッ
プ34へ分岐する。 「ステップ34」 センサに蓄積されたデータを用いて
既知の焦点検出演算を行い、レンズのデフォーカス量を
求める。そして、ステップ35へ進む。 「ステップ35」 上記ステップ34で計算したデフォ
ーカス量と所定のRAMに格納された敏感度を用い、レ
ンズ駆動量を計算する。計算したレンズ駆動量はレンズ
に通信し、レンズ駆動させる。その後ステップ36へ進
む。 「ステップ36」 このサブルーチンを終了する。
【0076】この第1の実施例では、蓄積開始後、所定
時間経過したときの敏感度を焦点検出計算に使用するよ
うにしている為、焦点検出中にズームが変化してレンズ
の敏感度が多少変化しても焦点検出結果が大きく狂うこ
とがない。
【0077】また、ズーム駆動中の焦点検出で蓄積時間
が長い場合には、焦点検出を中断するようにしている
為、誤測距を未然に防ぐことが出来る。
【0078】(第2の実施例)図8は本発明の第2の実
施例におけるカメラの主要部分の動作を示すフローチャ
ートであり、図5のステップ10の[AF制御]サブル
ーチンに相当するものである。
【0079】この[AF制御]サブルーチンでは、セン
サの蓄積,読出し,デフォーカス計算,レンズ駆動量計
算,レンズ駆動指示等を行う。レンズの敏感度データ
は、デフォーカス量からレンズの駆動量を計算するとき
に使用する。
【0080】[AF制御]サブルーチンがコールされる
と、ステップ41からの動作を開始する。 「ステップ41」 敏感度計算のための変数の初期化を
行う。蓄積中に敏感度を求めた回数のカウンタ,敏感度
の平均を求める為の変数などを初期化する。 「ステップ42」 レンズと通信してレンズの敏感度補
正データを取込み、所定のRAMに記憶する。そして、
ステップ43へ進む。 「ステップ43」 蓄積開始に先立ち蓄積開始からの経
過時間の計測し始める。そして、ステップ44へ進む。 「ステップ44」 焦点検出用のセンサに蓄積開始信号
を出力し、センサの蓄積を開始する。そして、ステップ
45へ進む。 「ステップ45」 経過時間測定開始から所定時間経過
したかどうかを判定する。例えば5ms〜10ms程度
に設定される。所定時間以上経過していればステップ4
6へ分岐し、所定時間経過していなければステップ50
へ分岐する。 「ステップ46」 レンズと通信してレンズの敏感度補
正データを取込む。そして、ステップ47へ進む。 「ステップ47」 上記ステップ46で求めた敏感度
を、上記ステップ42で敏感度を格納したRAMの値に
加算し、再びステップ42で格納したRAMに格納す
る。従って、このRAMにはこれまでに求めた敏感度の
合計が格納されることになる。次にステップ48へ進
む。 「ステップ48」 敏感度を求めた回数を記憶している
カウンタをカウントアップし、ステップ49へ進む。 「ステップ49」 新たに経過時間を計測し始める。そ
して、ステップ50へ進む。
【0081】上記ステップ45において所定時間が経過
していない場合、或は、ステップ49の動作終了後は、
何れもステップ50へ移行する。 「ステップ50」 センサの蓄積が終了したか判定す
る。この結果、センサの蓄積が終了していればステップ
51へ分岐する。また、終了していなければステップ4
5へ戻り、蓄積終了まで上記のステップ45〜ステップ
50までのループを繰返す。 「ステップ51」 蓄積終了したセンサの読出しを行
う。マイコンはセンサに読出し開始通信を行い、読出し
クロックをセンサに出力すると、それに同期してセンサ
から蓄積されたデータが出力される。マイコンはセンサ
出力を順次A/D変換し、所定のRAMエリアに格納す
る。次にステップ52へ進む。 「ステップ52」 上記ステップ47で加算された敏感
度の合計をステップ48でカウントした回数で除算し、
敏感度の平均を求める。そして、ステップ53へ進む。 「ステップ53」 センサに蓄積されたデータを用いて
既知の焦点検出演算を行い、レンズのデフォーカス量を
求める。そして、ステップ54へ進む。 「ステップ54」 上記ステップ53で計算したデフォ
ーカス量と上記ステップ52で計算した敏感度を用いて
レンズ駆動量を計算する。計算したレンズ駆動量はレン
ズに通信し、レンズ駆動させる。 「ステップ55」 このサブルーチンを終了する。
【0082】この第2の実施例では、蓄積中の一定時間
毎に敏感度を通信し、敏感度の平均を計算して実際の焦
点検出計算に使用するようにしている為、焦点検出中に
ズームが変化してレンズの敏感度が変っても、正しい焦
点検出が出来る。
【0083】この方法は、敏感度の特性がズーム位置に
対して急激に変化するようなレンズや一定にズーム変化
しない場合にも対応できる。
【0084】(第3の実施例)図9は本発明の第3の実
施例におけるカメラの主要部分の動作を示すフローチャ
ートであり、図5のステップ10の[AF制御]サブル
ーチンに相当するものである。
【0085】この[AF制御]サブルーチンがコールさ
れると、ステップ61から動作が開始される。 「ステップ61」 敏感度計算のための変数の初期化を
行う。蓄積中に敏感度を求めた回数のカウンタ,敏感度
の平均を求める為の変数などを初期化する。 「ステップ62」 後述のステップ64で、蓄積開始後
すぐに所定時間が経過していると判定されるように、計
時変数にダミーの値を設定する。そして、ステップ63
へ進む。 「ステップ63」 焦点検出用のセンサに蓄積開始信号
を出力し、センサの蓄積を開始する。そして、ステップ
64へ進む。 「ステップ64」 経過時間測定開始から所定時間が経
過したかどうかを判定する。所定時間は、例えば5ms
〜10ms程度に設定される。所定時間以上経過してい
ればステップ65へ分岐し、所定時間が経過していなけ
ればステップ68へ分岐する。 「ステップ65」 レンズと通信してレンズの敏感度補
正データを取込み、敏感度通信カウンタをカウントアッ
プし、ステップ66へ進む。 「ステップ66」 上記ステップ65で求めた敏感度と
カウンタの値をRAMに格納する(演算開始からの経過
時間を計測するようにして、経過時間を記憶してもよ
い)。そして、ステップ67へ進む。 「ステップ67」 新たに経過時間を計測し始める。そ
して、ステップ68へ進む。
【0086】上記ステップ64において所定時間が経過
していない場合、或は、ステップ67の動作終了後は、
何れもステップ68へ移行する。 「ステップ68」 センサの蓄積が終了したか判定す
る。この結果、センサの蓄積が終了していればステップ
69へ分岐し、終了していなければステップ64へ戻り
蓄積終了まで上記のステップ64〜ステップ68までの
ループを繰返す。 「ステップ69」 蓄積終了したセンサの読出しを行
う。マイコンはセンサに読出し開始通信を行い、読出し
クロックをセンサに出力すると、それに同期してセンサ
から蓄積されたデータが出力される。マイコンはセンサ
出力を順次A/D変換し、所定のRAMエリアに格納す
る。次にステップ70へ進む。 「ステップ70」 蓄積時間が半分の時の敏感度を検索
し、計算用に使うRAMに格納する。蓄積終了までにカ
ウントされた敏感度通信カウンタを1/2して、その回
数に対応する敏感度をRAMから求める。次にステップ
71へ進む。 「ステップ71」 センサに蓄積されたデータを用いて
既知の焦点検出演算を行い、レンズのデフォーカス量を
求める。そして、ステップ72へ進む。 「ステップ72」 上記ステップ71で計算したデフォ
ーカス量と上記ステップ70で求めた敏感度を用いてレ
ンズ駆動量を計算する。計算したレンズ駆動量はレンズ
に通信し、レンズ駆動させる。その後ステップ73へ進
む。 「ステップ73」 ここでサブルーチンを終了する。
【0087】この第3の実施例によれば、蓄積中の一定
時間毎に敏感度を通信し、蓄積開始からの時間と敏感度
のテーブルを作っておき、蓄積時間が半分の時の敏感度
を実際の計算に使用するようにしている為、焦点検出中
にズームが変化してレンズの敏感度が変っても、正しい
焦点検出が出来る。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影レンズのズーム駆動中を判定する判定手段と、光電
変換手段の蓄積時間を計測する計測手段と、前記判定手
段がズーム駆動中を判定している際に、前記計測手段に
より計測された蓄積時間が所定時間より長かった場合、
焦点検出動作を中断する焦点検出制御手段とを設け、光
電変換手段の蓄積時間が所定時間以上であればズーム中
の焦点検出動作を中断するようにしている。
【0089】よって、誤った焦点情報が得られることを
未然に防ぐことができる。
【0090】また、本発明によれば、計測手段により計
測された蓄積時間が所定の時間に達した際に係数出力手
段にて得られる係数をデフォーカス量演算手段へ入力
し、レンズ駆動量の演算を行わせる演算制御手段を設
け、光電変換手段での蓄積開始から所定時間後に得られ
る、レンズの駆動量とデフォーカス量を変換する係数を
用いてレンズ駆動量を算出するようにしている。
【0091】また、本発明によれば、タイミング信号出
力手段からタイミング信号が出力される毎に係数出力手
段にて得られる係数を記憶手段に記憶しておき、計測手
段で計測された蓄積時間の半分の時間における係数を前
記記憶手段に記憶された係数の中より選択し、これをデ
フォーカス量演算手段へ入力して、レンズ駆動量の演算
を行わせる演算制御手段を設け、光電変換手段の蓄積時
間が半分の時に得られる、レンズの駆動量とデフォーカ
ス量を変換する係数を用いてレンズ駆動量を算出するよ
うにしている。
【0092】また、本発明によれば、合計演算手段にて
得られた係数の合計とカウント手段にて得られた係数の
数からレンズ演算手段で使用する新たな係数を演算し、
この係数をデフォーカス量演算手段へ入力し、レンズ駆
動量の演算を行わせる演算制御手段を設け、一定時間毎
に得られる、レンズの駆動量とデフォーカス量を変換す
る係数を読み込み、この係数の合計よりレンズ駆動量演
算に用いる係数を求め、該係数によってレンズ駆動量を
算出するようにしている。
【0093】よって、焦点検出中にズーム駆動がなされ
ても、正しい焦点情報を検出し、最適なレンズ駆動を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例におけるカメラの構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1のカメラの焦点検出光学系を示す斜視図で
ある。
【図3】一般的な焦点検出手法について説明する為の図
である。
【図4】図2の焦点検出光学系を具備した焦点検出装置
を有するたカメラの光学配置図である。
【図5】本発明の各実施例におけるカメラの主要部分の
動作を示すフローチャートである。
【図6】一般的なズームプログラム線図である。
【図7】図5の[AF制御]サブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図8】本発明の第2の実施例におけるカメラの[AF
制御]サブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施例におけるカメラの[AF
制御]サブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
LNS 撮影レンズ LPRS レンズ内制御回路 PRS カメラの制御装置 SDR センサの駆動回路 SNS 焦点検出用のセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点検出されるべき撮影レンズの異なる
    射出領域を通過した被写体からの光束を二次結像させる
    焦点検出光学系と、該焦点検出光学系により結像された
    光像を光電変換する蓄積型の光電変換手段と、該光電変
    換手段で得られた情報を基にデフォーカス量を演算する
    デフォーカス量演算手段と、レンズの駆動量とデフォー
    カス量を変換する係数を出力する係数出力手段と、前記
    デフォーカス量演算手段で演算されたデフォーカス量と
    前記係数出力手段から出力された係数を用いてレンズ駆
    動量を演算するレンズ駆動量演算手段と、該レンズ駆動
    量演算手段により演算されたレンズ駆動量に基づいてレ
    ンズ駆動を行うレンズ駆動手段とを備えた自動焦点調節
    機能付カメラにおいて、撮影レンズのズーム駆動中を判
    定する判定手段と、前記光電変換手段の蓄積時間を計測
    する計測手段と、前記判定手段がズーム駆動中を判定し
    ている際に、前記計測手段により計測された蓄積時間が
    所定時間より長かった場合、焦点検出動作を中断する焦
    点検出制御手段とを設けたことを特徴とする自動焦点調
    節機能付カメラ。
  2. 【請求項2】 焦点検出されるべき撮影レンズの異なる
    射出領域を通過した被写体からの光束を二次結像させる
    焦点検出光学系と、該焦点検出光学系により結像された
    光像を光電変換する蓄積型の光電変換手段と、該光電変
    換手段で得られた情報を基にデフォーカス量を演算する
    デフォーカス量演算手段と、レンズの駆動量とデフォー
    カス量を変換する係数を出力する係数出力手段と、前記
    デフォーカス量演算手段で演算されたデフォーカス量と
    前記係数出力手段から出力された係数を用いてレンズ駆
    動量を演算するレンズ駆動量演算手段と、該レンズ駆動
    量演算手段により演算されたレンズ駆動量に基づいてレ
    ンズ駆動を行うレンズ駆動手段とを備えた自動焦点調節
    機能付カメラにおいて、撮影レンズのズーム駆動中を判
    定する判定手段と、前記光電変換手段の蓄積時間を計測
    する計測手段と、該計測手段により計測された蓄積時間
    が所定の時間に達した際に前記係数出力手段にて得られ
    る係数を前記デフォーカス量演算手段へ入力し、レンズ
    駆動量の演算を行わせる演算制御手段とを設けたことを
    特徴とする自動焦点調節機能付カメラ。
  3. 【請求項3】 撮影時の最適なズーム位置を演算するズ
    ーム位置演算手段と、該ズーム位置演算手段からの情報
    に基づいて撮影レンズのズーム駆動を行う駆動手段とを
    具備したことを特徴とする請求項1又は2記載の自動焦
    点調節機能付カメラ。
  4. 【請求項4】 焦点検出されるべき撮影レンズの異なる
    射出領域を通過した被写体からの光束を二次結像させる
    焦点検出光学系と、該焦点検出光学系により結像された
    光像を光電変換する蓄積型の光電変換手段と、該光電変
    換手段で得られた情報を基にデフォーカス量を演算する
    デフォーカス量演算手段と、レンズの駆動量とデフォー
    カス量を変換する係数を出力する係数出力手段と、前記
    デフォーカス量演算手段で演算されたデフォーカス量と
    前記係数出力手段から出力された係数を用いてレンズ駆
    動量を演算するレンズ駆動量演算手段と、該レンズ駆動
    量演算手段により演算されたレンズ駆動量に基づいてレ
    ンズ駆動を行うレンズ駆動手段とを備えた自動焦点調節
    機能付カメラにおいて、撮影レンズのズーム駆動中を判
    定する判定手段と、前記光電変換手段の蓄積時間を計測
    する計測手段と、前記光電変換手段の蓄積開始から一定
    時間毎にタイミング信号を出力するタイミング信号出力
    手段と、該タイミング信号出力手段からタイミング信号
    が出力される毎に前記係数出力手段にて得られる係数を
    記憶手段に記憶しておき、前記計測手段で計測された蓄
    積時間の半分の時間における係数を前記記憶手段に記憶
    された係数の中より選択し、これを前記デフォーカス量
    演算手段へ入力して、レンズ駆動量の演算を行わせる演
    算制御手段とを設けたことを特徴とする自動焦点調節機
    能付カメラ。
  5. 【請求項5】 焦点検出されるべき撮影レンズの異なる
    射出領域を通過した被写体からの光束を二次結像させる
    焦点検出光学系と、該焦点検出光学系により結像された
    光像を光電変換する蓄積型の光電変換手段と、該光電変
    換手段で得られた情報を基にデフォーカス量を演算する
    デフォーカス量演算手段と、レンズの駆動量とデフォー
    カス量を変換する係数を出力する係数出力手段と、前記
    デフォーカス量演算手段で演算されたデフォーカス量と
    前記係数出力手段から出力された係数を用いてレンズ駆
    動量を演算するレンズ駆動量演算手段と、該レンズ駆動
    量演算手段により演算されたレンズ駆動量に基づいてレ
    ンズ駆動を行うレンズ駆動手段とを備えた自動焦点調節
    機能付カメラにおいて、撮影レンズのズーム駆動中を判
    定する判定手段と、前記光電変換手段の蓄積時間を計測
    する計測手段と、前記光電変換手段の蓄積開始から一定
    時間毎にタイミング信号を出力するタイミング信号出力
    手段と、該タイミング信号出力手段からタイミング信号
    が出力される毎に前記係数出力手段にて得られる係数の
    合計を演算する合計演算手段と、該合計演算手段で演算
    された係数の数をカウントするカウント手段と、前記合
    計演算手段にて得られた係数の合計と前記カウント手段
    にて得られた係数の数から前記レンズ演算手段で使用す
    る新たな係数を演算し、この係数を前記デフォーカス量
    演算手段へ入力し、レンズ駆動量の演算を行わせる演算
    制御手段とを設けたことを特徴とする自動焦点調節機能
    付カメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015504525A (ja) * 2012-01-13 2015-02-12 キヤノン株式会社 レンズユニット、撮像装置、および、これらの制御方法

Cited By (2)

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US9794466B2 (en) 2012-01-13 2017-10-17 Canon Kabushiki Kaisha Lens unit, image pickup apparatus, and methods of controlling lens unit and image pickup apparatus

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