JPH08327893A - 自動焦点調節装置 - Google Patents
自動焦点調節装置Info
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- JPH08327893A JPH08327893A JP15671295A JP15671295A JPH08327893A JP H08327893 A JPH08327893 A JP H08327893A JP 15671295 A JP15671295 A JP 15671295A JP 15671295 A JP15671295 A JP 15671295A JP H08327893 A JPH08327893 A JP H08327893A
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- JP
- Japan
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- spatial frequency
- focus
- detection
- photoelectric conversion
- lens
- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Focusing (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焦点検出光学系を変更することなく、焦点検
出対象の空間周波数の影響を排除し、常に最良像面位置
に基づいた焦点調節を行う。 【構成】 光電変換手段10の出力から画面領域内の空
間周波数を検出する空間周波数検出手段ICCと、光学
系LNSの複数の空間周波数に対する変調伝達関数特性
を記憶する記憶手段と、検出された空間周波数に応じ
て、検出デフォーカス量に補正を加える補正手段PRS
とを設け、いわゆるずれ方式の自動焦点調節装置にエリ
アセンサである光電変換手段を具備し(新たに或は他の
用途に用いられているエリアセンサを兼用して)、焦点
検出対象の空間周波数を検出し、焦点検出視野位置、即
ち像高のみならず該空間周波数を用いて検出デフォーカ
ス量に補正を加えるようにしている。
出対象の空間周波数の影響を排除し、常に最良像面位置
に基づいた焦点調節を行う。 【構成】 光電変換手段10の出力から画面領域内の空
間周波数を検出する空間周波数検出手段ICCと、光学
系LNSの複数の空間周波数に対する変調伝達関数特性
を記憶する記憶手段と、検出された空間周波数に応じ
て、検出デフォーカス量に補正を加える補正手段PRS
とを設け、いわゆるずれ方式の自動焦点調節装置にエリ
アセンサである光電変換手段を具備し(新たに或は他の
用途に用いられているエリアセンサを兼用して)、焦点
検出対象の空間周波数を検出し、焦点検出視野位置、即
ち像高のみならず該空間周波数を用いて検出デフォーカ
ス量に補正を加えるようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の光電変換手段の
出力分布の相対位置から光学系のデフォーカス量を検出
し、前記光学系の焦点調節を行う、カメラ等に用いられ
る自動焦点調節装置の改良に関するものである。
出力分布の相対位置から光学系のデフォーカス量を検出
し、前記光学系の焦点調節を行う、カメラ等に用いられ
る自動焦点調節装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影レンズを通過した光束をセン
サ上に再結像させて自動的に焦点調節させるものが数多
く提案、実現されている。これらは大きく二つの方式に
分類され、ぼけ方式とずれ方式などと呼ばれている。現
在、ずれ方式と呼ばれる一対のセンサ上の像信号の相対
的位置ズレを検出する方法が一眼レフカメラ等では一般
的となっている。
サ上に再結像させて自動的に焦点調節させるものが数多
く提案、実現されている。これらは大きく二つの方式に
分類され、ぼけ方式とずれ方式などと呼ばれている。現
在、ずれ方式と呼ばれる一対のセンサ上の像信号の相対
的位置ズレを検出する方法が一眼レフカメラ等では一般
的となっている。
【0003】このずれ方式は撮影レンズによる被写体像
が形成される予定結像面近傍にフィールドレンズを配置
し、その後方に多孔のマスクと2次結像レンズを有する
2次光学系を、更にその後方に複数の光電変換素子列を
配置した構成となっている。そして、上記の構成により
撮影レンズの異なる2つの瞳領域を通過した光束による
2つの被写体像をそれぞれ異なる光電変換素子列上に再
形成し、この2つの被写体像の相対的位置関係が撮影レ
ンズの合焦状態により変化する事を利用して自動焦点検
出装置が実現されている。
が形成される予定結像面近傍にフィールドレンズを配置
し、その後方に多孔のマスクと2次結像レンズを有する
2次光学系を、更にその後方に複数の光電変換素子列を
配置した構成となっている。そして、上記の構成により
撮影レンズの異なる2つの瞳領域を通過した光束による
2つの被写体像をそれぞれ異なる光電変換素子列上に再
形成し、この2つの被写体像の相対的位置関係が撮影レ
ンズの合焦状態により変化する事を利用して自動焦点検
出装置が実現されている。
【0004】更に、この方法による焦点検出結果に対
し、撮影レンズの球面収差を考慮してより精度の高い焦
点調節を行う装置が特開昭59−208514号で開示
されている。
し、撮影レンズの球面収差を考慮してより精度の高い焦
点調節を行う装置が特開昭59−208514号で開示
されている。
【0005】これは、通常撮影レンズの最良結像面と上
記の様な焦点検出装置の出力結果に起きる不一致を補正
するものである。この不一致は撮影レンズの球面収差に
起因するもので、焦点検出に用いる光束の絞り値と撮影
絞り値が異なる場合は各々のピント位置に差が生じる。
記の様な焦点検出装置の出力結果に起きる不一致を補正
するものである。この不一致は撮影レンズの球面収差に
起因するもので、焦点検出に用いる光束の絞り値と撮影
絞り値が異なる場合は各々のピント位置に差が生じる。
【0006】そこで上記公報では、撮影レンズ球面収差
に基づく固有の補正値で焦点検出結果を補正する事でそ
の差を排除する制御を行っている。
に基づく固有の補正値で焦点検出結果を補正する事でそ
の差を排除する制御を行っている。
【0007】ところで、撮影レンズの最良像面位置は本
来被写体の空間周波数によって変化するものである。
来被写体の空間周波数によって変化するものである。
【0008】ここに着目し、上記公報の様に焦点検出装
置と撮影レンズ球面収差に基づいた一通りの補正方法で
は必ずしも最適なピント位置が充分得られないとし、焦
点検出光学系を刷新する提案が特開平4−70615号
で開示されている。
置と撮影レンズ球面収差に基づいた一通りの補正方法で
は必ずしも最適なピント位置が充分得られないとし、焦
点検出光学系を刷新する提案が特開平4−70615号
で開示されている。
【0009】これは二次光学系をペンタプリズムの後方
に配置し、ピント板なる光拡散手段を通して被写体像を
受容するように構成することで、撮影レンズの射出瞳上
における焦点検出光束の通過領域を大きくとりつつ、撮
影レンズの合焦状態による光電変換素子上の光量分布の
変化量を小さくし、被写体の空間周波数に応じた撮影レ
ンズの最良結像位置を検出可能としている。
に配置し、ピント板なる光拡散手段を通して被写体像を
受容するように構成することで、撮影レンズの射出瞳上
における焦点検出光束の通過領域を大きくとりつつ、撮
影レンズの合焦状態による光電変換素子上の光量分布の
変化量を小さくし、被写体の空間周波数に応じた撮影レ
ンズの最良結像位置を検出可能としている。
【0010】一方、被写体像信号のコントラストのピー
クを検出して焦点検出していくボケ方式においては、変
調伝達関数(MTF;Modulation Transfer Function)
なるレンズの特性評価が一般的である事でも分かるよう
に、被写体空間周波数の影響は大きい。そこで、特開平
3−182710号では、特に焦点検出領域を撮影画面
中央以外にした場合についての補正方法が開示されてい
る。
クを検出して焦点検出していくボケ方式においては、変
調伝達関数(MTF;Modulation Transfer Function)
なるレンズの特性評価が一般的である事でも分かるよう
に、被写体空間周波数の影響は大きい。そこで、特開平
3−182710号では、特に焦点検出領域を撮影画面
中央以外にした場合についての補正方法が開示されてい
る。
【0011】他方、距離画像や被写体認識を目的として
カメラ内にエリアセンサを搭載し、撮影画面全体を撮像
する提案も多くされている。
カメラ内にエリアセンサを搭載し、撮影画面全体を撮像
する提案も多くされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】比較的広い焦点外れ範
囲の検出が可能であり、広角から望遠に至るまでも比較
的良好な焦点検出が可能な従来のずれ方式においても、
被写体の空間周波数の影響はなるべく排除するべきであ
る。
囲の検出が可能であり、広角から望遠に至るまでも比較
的良好な焦点検出が可能な従来のずれ方式においても、
被写体の空間周波数の影響はなるべく排除するべきであ
る。
【0013】しかし、そのために大幅な光学配置を変更
するのは得策ではなく、最小限の変更あるいは付加機能
の有効活用が望ましい。
するのは得策ではなく、最小限の変更あるいは付加機能
の有効活用が望ましい。
【0014】(発明の目的)本発明の目的は、焦点検出
光学系を変更することなく、焦点検出対象の空間周波数
の影響を排除し、常に最良像面位置に基づいた焦点調節
を行うことのできる自動焦点調節装置を提供することで
ある。
光学系を変更することなく、焦点検出対象の空間周波数
の影響を排除し、常に最良像面位置に基づいた焦点調節
を行うことのできる自動焦点調節装置を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光電変換手段の出力から画面領域内の空
間周波数を検出する空間周波数検出手段と、光学系の複
数の空間周波数に対する変調伝達関数特性を記憶する記
憶手段と、検出された空間周波数に応じて、検出デフォ
ーカス量に補正を加える補正手段とを設け、いわゆるず
れ方式の自動焦点調節装置にエリアセンサである光電変
換手段を具備し(新たに或は他の用途に用いられている
エリアセンサを兼用して)、焦点検出対象の空間周波数
を検出し、焦点検出視野位置、即ち像高のみならず該空
間周波数を用いて検出デフォーカス量に補正を加えるよ
うにしている。
に、本発明は、光電変換手段の出力から画面領域内の空
間周波数を検出する空間周波数検出手段と、光学系の複
数の空間周波数に対する変調伝達関数特性を記憶する記
憶手段と、検出された空間周波数に応じて、検出デフォ
ーカス量に補正を加える補正手段とを設け、いわゆるず
れ方式の自動焦点調節装置にエリアセンサである光電変
換手段を具備し(新たに或は他の用途に用いられている
エリアセンサを兼用して)、焦点検出対象の空間周波数
を検出し、焦点検出視野位置、即ち像高のみならず該空
間周波数を用いて検出デフォーカス量に補正を加えるよ
うにしている。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係る焦点検出装
置及び測光装置を備えた一眼レフレックスカメラの光学
系の配置を示す図である。
置及び測光装置を備えた一眼レフレックスカメラの光学
系の配置を示す図である。
【0018】図1において、LNSはズーム撮影レン
ズ、QRMはクイックリターンミラー、FSCRNは焦
点板、PPはペンタプリズム、AELは測光レンズ、S
PCは測光センサ、EPLは接眼レンズ、FPLNはフ
ィルム面、SMはサブミラー、MSKは視野マスク、I
CFは赤外カットフィルタ、FLDLはフィールドレン
ズ、RM1,RM2は第1,第2の反射ミラー、SHM
SKは遮光マスク、DPは絞り、AFLは二次結像レン
ズ、AFPは反射面AFP−1と射出面AFP−2を有
するプリズム部材、SNSはセンサである。
ズ、QRMはクイックリターンミラー、FSCRNは焦
点板、PPはペンタプリズム、AELは測光レンズ、S
PCは測光センサ、EPLは接眼レンズ、FPLNはフ
ィルム面、SMはサブミラー、MSKは視野マスク、I
CFは赤外カットフィルタ、FLDLはフィールドレン
ズ、RM1,RM2は第1,第2の反射ミラー、SHM
SKは遮光マスク、DPは絞り、AFLは二次結像レン
ズ、AFPは反射面AFP−1と射出面AFP−2を有
するプリズム部材、SNSはセンサである。
【0019】前記プリズム部材AFPは、アルミニウム
等の金属反射膜を蒸着した反射面AFP−1を有し、二
次結像レンズAFLからの光束を反射して、射出面AF
P−2に偏光する作用を有している。
等の金属反射膜を蒸着した反射面AFP−1を有し、二
次結像レンズAFLからの光束を反射して、射出面AF
P−2に偏光する作用を有している。
【0020】図2は上記焦点検出装置の概略構成を示す
図である。
図である。
【0021】図2において、MSKは視野マスクであ
り、中央に十字形の開口部MSK−1、左右両側に開口
部MSK−2,MSK−3を有している。FLDLはフ
ィールドレンズであり、視野マスクの3つの開口部MS
K−1,MSK−2,MSK−3に対応して、3つの部
分FLDL−1,FLDL−2,FLDL−3から成っ
ている。DPは絞りであり、中心部には上下左右に一対
ずつ計4つの開口DP−1a,DP−1b,DP−4
c,DP−4dを、また左右の周辺部分には一対2つの
開口DP−2a,DP−2b及びDP−3a,DP−3
bがそれぞれ設けられている。
り、中央に十字形の開口部MSK−1、左右両側に開口
部MSK−2,MSK−3を有している。FLDLはフ
ィールドレンズであり、視野マスクの3つの開口部MS
K−1,MSK−2,MSK−3に対応して、3つの部
分FLDL−1,FLDL−2,FLDL−3から成っ
ている。DPは絞りであり、中心部には上下左右に一対
ずつ計4つの開口DP−1a,DP−1b,DP−4
c,DP−4dを、また左右の周辺部分には一対2つの
開口DP−2a,DP−2b及びDP−3a,DP−3
bがそれぞれ設けられている。
【0022】前記フィールドレンズFLDLの各領域F
LDL−1,FLDL−2,FLDL−3はそれぞれこ
れらの開口対DP−1,DP−2,DP−3を不図示の
対物レンズの射出瞳付近に結像する作用を有している。
即ち、FLDL−1は開口DP−1を、FLDL−2は
開口DP−2を、FLDL−3は開口DP−3を、FL
DL−4は開口DP−4を、それぞれ結像している。
LDL−1,FLDL−2,FLDL−3はそれぞれこ
れらの開口対DP−1,DP−2,DP−3を不図示の
対物レンズの射出瞳付近に結像する作用を有している。
即ち、FLDL−1は開口DP−1を、FLDL−2は
開口DP−2を、FLDL−3は開口DP−3を、FL
DL−4は開口DP−4を、それぞれ結像している。
【0023】AFLは4対計8つのレンズAFL−1
a,AFL−1b、AFL−4a,AFL−4b、AF
L−2a,AFL−2b、AFL−3a,AFL−3b
から成る二次結像レンズであり、絞りDPの各開口に対
応して、その後方に配置されている。SNSは4対計8
つのセンサ列SNS−1a,SNS−1b、SNS−4
a,SNS−4b、SNS−2a,SNS−2b、SN
S−3a,SNS−3bから成る(ライン)センサであ
り、各二次結像レンズAFLに対応してその像を受光す
るように配置されている。撮影画面内では、センサ列S
NS−1a,SNS−1b、SNS−4a,SNS−4
bが中央の検出領域に、センサ列SNS−2a,SNS
−2b、SNS−3a,SNS−3bが左右の検出領域
に対応した配置となっている。
a,AFL−1b、AFL−4a,AFL−4b、AF
L−2a,AFL−2b、AFL−3a,AFL−3b
から成る二次結像レンズであり、絞りDPの各開口に対
応して、その後方に配置されている。SNSは4対計8
つのセンサ列SNS−1a,SNS−1b、SNS−4
a,SNS−4b、SNS−2a,SNS−2b、SN
S−3a,SNS−3bから成る(ライン)センサであ
り、各二次結像レンズAFLに対応してその像を受光す
るように配置されている。撮影画面内では、センサ列S
NS−1a,SNS−1b、SNS−4a,SNS−4
bが中央の検出領域に、センサ列SNS−2a,SNS
−2b、SNS−3a,SNS−3bが左右の検出領域
に対応した配置となっている。
【0024】この図2に示す焦点検出系では、撮影レン
ズの焦点がフィルム面より前方にある場合、各センサ列
対上に形成される被写体像は互いに近づいた状態にな
り、焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離れ
た状態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影レ
ンズの焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各セン
サ列対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算を
施せば、撮影レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォーカ
ス量を検出する事が出来る。
ズの焦点がフィルム面より前方にある場合、各センサ列
対上に形成される被写体像は互いに近づいた状態にな
り、焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離れ
た状態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影レ
ンズの焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各セン
サ列対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算を
施せば、撮影レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォーカ
ス量を検出する事が出来る。
【0025】図3は撮影画面の空間周波数を求めるため
の各構成要素の光学的配置図である。
の各構成要素の光学的配置図である。
【0026】図3において、1は撮影レンズ、8はフィ
ールドレンズ、9は二次結像レンズ、10はエリアセン
サである。
ールドレンズ、9は二次結像レンズ、10はエリアセン
サである。
【0027】前記エリアセンサ10の2つの撮像画面1
0a,10b上には各々撮影レンズ1のお互いに異なる
瞳位置からの光束が導かれ、フィールドレンズ8,二次
結像レンズ9により定まる結像倍率で再結像される。エ
リアセンサ10は撮影レンズ1に対して撮影フィルム面
と光学的に等価な位置にあり、撮像画面10a,10b
は各々撮影画面に等しい視野を有している。
0a,10b上には各々撮影レンズ1のお互いに異なる
瞳位置からの光束が導かれ、フィールドレンズ8,二次
結像レンズ9により定まる結像倍率で再結像される。エ
リアセンサ10は撮影レンズ1に対して撮影フィルム面
と光学的に等価な位置にあり、撮像画面10a,10b
は各々撮影画面に等しい視野を有している。
【0028】図4は、図3に示した検出光学系を図1に
示した様なカメラに適用した場合のレイアウトを示した
ものである。
示した様なカメラに適用した場合のレイアウトを示した
ものである。
【0029】図4において、6はクイックリターンミラ
ー、18はペンタプリズム、19は分割プリズム、20
は反射ミラーであり、他は図3と同様である。
ー、18はペンタプリズム、19は分割プリズム、20
は反射ミラーであり、他は図3と同様である。
【0030】図5は、図4のレイアウトをカメラ上部方
向より見た図である。
向より見た図である。
【0031】以上の様な構成で所定の視差を持った撮像
画面10a,10bから撮影画面の各領域毎の距離画像
や空間周波数が得られる。なお、本方式については、特
願平5−278433号等で詳細に開示されている。
画面10a,10bから撮影画面の各領域毎の距離画像
や空間周波数が得られる。なお、本方式については、特
願平5−278433号等で詳細に開示されている。
【0032】撮影画面の空間周波数を求める為の手段は
これ以外にも各種方法があり得る。例えば、CCDを撮
像デバイスとするカメラの場合には、このCCDそのも
のの出力を用いてもよい。
これ以外にも各種方法があり得る。例えば、CCDを撮
像デバイスとするカメラの場合には、このCCDそのも
のの出力を用いてもよい。
【0033】図6は上記の如き装置を備えたカメラの具
体的な構成の一例を示すブロック図である。
体的な構成の一例を示すブロック図である。
【0034】図6において、PRSはカメラの制御回路
で、例えば内部にCPU(中央処理装置),ROM,R
AM,A/D変換機能を有する1チップのマイクロコン
ピュータである。この制御回路PRSはROMに格納さ
れたカメラのシーケンス・プログラムに従って、自動露
出制御機能,自動焦点調節機能,フィルムの巻上げ・巻
戻し等のカメラの一連の動作を行っている。そのため
に、該制御回路PRSは通信用信号SO,SI,SCL
K、通信選択信号CLCM,CSDR,CDDRを用い
て、カメラ本体内の周辺回路およびレンズ内制御装置と
通信を行って、各々の回路やレンズの動作を制御する。
で、例えば内部にCPU(中央処理装置),ROM,R
AM,A/D変換機能を有する1チップのマイクロコン
ピュータである。この制御回路PRSはROMに格納さ
れたカメラのシーケンス・プログラムに従って、自動露
出制御機能,自動焦点調節機能,フィルムの巻上げ・巻
戻し等のカメラの一連の動作を行っている。そのため
に、該制御回路PRSは通信用信号SO,SI,SCL
K、通信選択信号CLCM,CSDR,CDDRを用い
て、カメラ本体内の周辺回路およびレンズ内制御装置と
通信を行って、各々の回路やレンズの動作を制御する。
【0035】SOは前記制御回路PRSから出力される
データ信号、SIは前記制御回路PRSに入力されるデ
ータ信号、SCLKは前記信号SO,SIの同期クロッ
クである。
データ信号、SIは前記制御回路PRSに入力されるデ
ータ信号、SCLKは前記信号SO,SIの同期クロッ
クである。
【0036】LCMはレンズ通信バッファ回路であり、
カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに電力
を供給するとともに、制御回路PRSからの選択信号C
LCMが高電位レベル(以下、“H”と略記し、低電位
レベルは“L”と略記する)のときには、カメラとレン
ズ間の通信バッファとなる。
カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに電力
を供給するとともに、制御回路PRSからの選択信号C
LCMが高電位レベル(以下、“H”と略記し、低電位
レベルは“L”と略記する)のときには、カメラとレン
ズ間の通信バッファとなる。
【0037】前記制御回路PRSが通信選択信号CLC
Mを“H”にして同期クロックSCLKに同期して所定
のデータを信号SOとして送出すると、レンズ通信回路
LCMはカメラ・レンズ間通信接点を介して、SCL
K,SOの各々のバッファ信号LCK,DCLをレンズ
へ出力する。それと同時にレンズからの信号DLCのバ
ッファ信号をSIに出力し、制御回路PRSはSCLK
に同期してSIからレンズのデータを入力する。
Mを“H”にして同期クロックSCLKに同期して所定
のデータを信号SOとして送出すると、レンズ通信回路
LCMはカメラ・レンズ間通信接点を介して、SCL
K,SOの各々のバッファ信号LCK,DCLをレンズ
へ出力する。それと同時にレンズからの信号DLCのバ
ッファ信号をSIに出力し、制御回路PRSはSCLK
に同期してSIからレンズのデータを入力する。
【0038】DDRは各種スイッチSWSの検知及び表
示用回路であり、信号CDDRが“H”の時に選択され
て、SO,SI,SCLKを用いて制御回路PRSによ
って制御される。即ち、制御回路PRSから送られてく
るデータに基づいてカメラの表示部材DSPの表示を切
り替えたり、カメラの各種操作部材のオン・オフ状態を
通信によって制御回路PRSに報知する。OLCはカメ
ラ上部に位置する外部液晶表示装置であり、ILCはフ
ァインダ内部液晶表示装置である。
示用回路であり、信号CDDRが“H”の時に選択され
て、SO,SI,SCLKを用いて制御回路PRSによ
って制御される。即ち、制御回路PRSから送られてく
るデータに基づいてカメラの表示部材DSPの表示を切
り替えたり、カメラの各種操作部材のオン・オフ状態を
通信によって制御回路PRSに報知する。OLCはカメ
ラ上部に位置する外部液晶表示装置であり、ILCはフ
ァインダ内部液晶表示装置である。
【0039】SW1,SW2は不図示のレリーズボタン
に連動したスイッチで、レリーズボタンの第1段階の押
下によりスイッチSW1がオンし、引き続いて第2段階
の押下でスイッチSW2がオンする。制御回路PRSは
前記スイッチSW1のオンで測光,自動焦点調節を行
い、スイッチSW2のオンをトリガとして露出制御とそ
の後のフィルムの巻上げを行う。
に連動したスイッチで、レリーズボタンの第1段階の押
下によりスイッチSW1がオンし、引き続いて第2段階
の押下でスイッチSW2がオンする。制御回路PRSは
前記スイッチSW1のオンで測光,自動焦点調節を行
い、スイッチSW2のオンをトリガとして露出制御とそ
の後のフィルムの巻上げを行う。
【0040】なお、前記スイッチSW2はマイクロコン
ピュータである制御回路PRSの「割り込み入力端子」
に接続され、前記スイッチSW1のオン時のプログラム
実行中でも該スイッチSW2のオンによつて割り込みが
かかり、直ちに所定の割り込みプログラムへ制御を移す
ことができる構成となっている。
ピュータである制御回路PRSの「割り込み入力端子」
に接続され、前記スイッチSW1のオン時のプログラム
実行中でも該スイッチSW2のオンによつて割り込みが
かかり、直ちに所定の割り込みプログラムへ制御を移す
ことができる構成となっている。
【0041】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ・ダウン及びシャッタばねチャージ用のモー
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転、逆転の制御が行われる。制御回路PRSから各駆動
回路MDR1,MDR2に入力されている信号M1F,
M1R,M2F,M2Rはモータ制御用の信号である。
ラーアップ・ダウン及びシャッタばねチャージ用のモー
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転、逆転の制御が行われる。制御回路PRSから各駆動
回路MDR1,MDR2に入力されている信号M1F,
M1R,M2F,M2Rはモータ制御用の信号である。
【0042】MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕
走行開始用マグネットで、信号SMG1,SMN2、増
幅トランジスタTR1,TR2で通電され、制御回路P
RSによりシャッタ制御が行われる。
走行開始用マグネットで、信号SMG1,SMN2、増
幅トランジスタTR1,TR2で通電され、制御回路P
RSによりシャッタ制御が行われる。
【0043】なお、モータ駆動回路MDR1,MDR2
の制御やシャッタ制御は、本発明と直接関わりがないの
で、詳しい説明は省略する。
の制御やシャッタ制御は、本発明と直接関わりがないの
で、詳しい説明は省略する。
【0044】レンズ内制御回路LPRSにLCKに同期
して入力される信号DCLは、カメラからレンズLNS
に対する命令のデータであり、命令に対するレンズの動
作は予め決められている。レンズ内制御回路LPRSは
所定の手続きに従ってその命令を解析し、焦点調節や絞
り制御の動作や、出力DLCからレンズの各部動作状況
(焦点調節光学系の駆動状況や、絞りの駆動状態等)や
各種パラメータ(開放Fナンバ、焦点距離、デフォーカ
ス量対焦点調節光学系の移動量の係数等)の出力を行
う。
して入力される信号DCLは、カメラからレンズLNS
に対する命令のデータであり、命令に対するレンズの動
作は予め決められている。レンズ内制御回路LPRSは
所定の手続きに従ってその命令を解析し、焦点調節や絞
り制御の動作や、出力DLCからレンズの各部動作状況
(焦点調節光学系の駆動状況や、絞りの駆動状態等)や
各種パラメータ(開放Fナンバ、焦点距離、デフォーカ
ス量対焦点調節光学系の移動量の係数等)の出力を行
う。
【0045】この実施例では、ズームレンズの例を示し
ており、カメラから焦点調節の命令が送られた場合に
は、同時に送られてくる駆動量・方向に従って焦点調節
用モータLTMRを信号LMF,LMRによって駆動し
て、光学系を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。光
学系の移動量は該光学系に連動して回動するパルス板の
パターンをフォトカプラにて検出し、移動量に応じた数
のパルスを出力するエンコーダ回路ENCFのパルス信
号SENCFでモニタし、レンズ内制御回路LPRS内
のカウンタで係数しており、所定の移動が完了した時点
でレンズ内制御回路LPRS自身が信号LMF,LMR
を“L”にして前記モータLMTRを制御する。
ており、カメラから焦点調節の命令が送られた場合に
は、同時に送られてくる駆動量・方向に従って焦点調節
用モータLTMRを信号LMF,LMRによって駆動し
て、光学系を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。光
学系の移動量は該光学系に連動して回動するパルス板の
パターンをフォトカプラにて検出し、移動量に応じた数
のパルスを出力するエンコーダ回路ENCFのパルス信
号SENCFでモニタし、レンズ内制御回路LPRS内
のカウンタで係数しており、所定の移動が完了した時点
でレンズ内制御回路LPRS自身が信号LMF,LMR
を“L”にして前記モータLMTRを制御する。
【0046】このため、一旦カメラから焦点調節の命令
が送られた後は、カメラの制御回路PRSはレンズの駆
動が終了するまで、レンズ駆動に関して全く関与する必
要がない。また、カメラから要求があった場合には、上
記カウンタの内容をカメラに送出することも可能な構成
になっている。
が送られた後は、カメラの制御回路PRSはレンズの駆
動が終了するまで、レンズ駆動に関して全く関与する必
要がない。また、カメラから要求があった場合には、上
記カウンタの内容をカメラに送出することも可能な構成
になっている。
【0047】カメラから絞り制御の命令が送られた場合
には、同時に送られてくる絞り段数に従って絞り駆動用
としては公知のステッピングモータDMTRを駆動す
る。なお、ステッピングモータDMTRはオープン制御
が可能なため、動作をモニタするためのエンコーダを必
要としない。
には、同時に送られてくる絞り段数に従って絞り駆動用
としては公知のステッピングモータDMTRを駆動す
る。なお、ステッピングモータDMTRはオープン制御
が可能なため、動作をモニタするためのエンコーダを必
要としない。
【0048】ENCZはズーム光学系に付随したエンコ
ーダ回路であり、レンズ内制御回路LPRSは該エンコ
ーダ回路ENCZからの信号SENCZを入力してズー
ム位置を検出する。レンズ内制御回路LPRS内には各
ズーム位置におけるレンズ・パラメータが格納されてお
り、カメラ側の制御回路PRSから要求があった場合に
は、現在のズーム位置に対応したパラメータをカメラに
送出する。
ーダ回路であり、レンズ内制御回路LPRSは該エンコ
ーダ回路ENCZからの信号SENCZを入力してズー
ム位置を検出する。レンズ内制御回路LPRS内には各
ズーム位置におけるレンズ・パラメータが格納されてお
り、カメラ側の制御回路PRSから要求があった場合に
は、現在のズーム位置に対応したパラメータをカメラに
送出する。
【0049】SPCは撮影レンズを介した被写体からの
光を受光する露出制御用の測光センサであり、その出力
SSPCは制御回路PRSのアナログ入力端子に入力さ
れ、A/D変換後所定のプログラムに従って、自動露出
制御に用いられる。
光を受光する露出制御用の測光センサであり、その出力
SSPCは制御回路PRSのアナログ入力端子に入力さ
れ、A/D変換後所定のプログラムに従って、自動露出
制御に用いられる。
【0050】ICCはCCD等から構成される空間周波
数検出用エリアセンサ及びその駆動回路であり、信号C
ICCが“H”のとき選択されて、信号SO,SI,S
CLKを用いて制御回路PRSにて制御される。
数検出用エリアセンサ及びその駆動回路であり、信号C
ICCが“H”のとき選択されて、信号SO,SI,S
CLKを用いて制御回路PRSにて制御される。
【0051】φV,φH,φRはエリアセンサ出力の読
出し,リセット信号であり、制御回路PRSからの信号
に基づいて前記ICC内の駆動回路によりセンサ制御信
号が生成される。センサ出力はセンサ部からの読出し後
に増幅され、出力信号IMAGEとして制御回路PRS
のアナログ入力端子に入力され、制御回路PRSは同信
号をA/D変換後、そのディジタル値をRAM上の所定
のアドレスへ順次格納していく。
出し,リセット信号であり、制御回路PRSからの信号
に基づいて前記ICC内の駆動回路によりセンサ制御信
号が生成される。センサ出力はセンサ部からの読出し後
に増幅され、出力信号IMAGEとして制御回路PRS
のアナログ入力端子に入力され、制御回路PRSは同信
号をA/D変換後、そのディジタル値をRAM上の所定
のアドレスへ順次格納していく。
【0052】制御回路PRSはこの出力値から距離画像
を求めたり、離散フーリエ変換(DFT)等で撮影画面
内の空間周波数を求めていく。
を求めたり、離散フーリエ変換(DFT)等で撮影画面
内の空間周波数を求めていく。
【0053】SDRもCCD等から構成される焦点検出
用のセンサSNSの駆動回路であり、信号CSDRが
“H”のとき選択されて、信号SO,SI,SCLKを
用いて制御回路PRSにて制御される。
用のセンサSNSの駆動回路であり、信号CSDRが
“H”のとき選択されて、信号SO,SI,SCLKを
用いて制御回路PRSにて制御される。
【0054】前記センサ駆動回路SDRからセンサSN
Sへ与える信号φSEL0,φSEL1は制御回路PR
Sからの信号SEL0,SEL1そのもので、φSEL
0=“L”,φSEL1=“L”のときセンサ列SNS
−1(SNS−1a,SNS−1b)を、φSEL0=
“H”φSEL1=“L”のときセンサ列SNS−4
(SNS−4a,SNS−4b)を、φSEL0=
“L”、φSEL1=“H”のときセンサ列SNS−2
(SNS−2a,SNS−2b)を、φSEL0=
“H”、φSEL1=“H”のときセンサ列SNS−3
(SNS−3a,SNS−3b)をそれぞれ選択する信
号である。
Sへ与える信号φSEL0,φSEL1は制御回路PR
Sからの信号SEL0,SEL1そのもので、φSEL
0=“L”,φSEL1=“L”のときセンサ列SNS
−1(SNS−1a,SNS−1b)を、φSEL0=
“H”φSEL1=“L”のときセンサ列SNS−4
(SNS−4a,SNS−4b)を、φSEL0=
“L”、φSEL1=“H”のときセンサ列SNS−2
(SNS−2a,SNS−2b)を、φSEL0=
“H”、φSEL1=“H”のときセンサ列SNS−3
(SNS−3a,SNS−3b)をそれぞれ選択する信
号である。
【0055】蓄積終了後に、信号SLE0,SEL1を
適当に設定して、それからクロックφSH、φHRSを
送ることにより、信号SEL0,SEL1(φSEL
0,φSEL1)で選択されたセンサ列の像信号が出力
VOUTから順次シリアルに出力される。
適当に設定して、それからクロックφSH、φHRSを
送ることにより、信号SEL0,SEL1(φSEL
0,φSEL1)で選択されたセンサ列の像信号が出力
VOUTから順次シリアルに出力される。
【0056】VP1,VP2,VP3,VP4はそれぞ
れ各センサ列SNS−1(SNS−1a,SNS−1
b)、SNS−2(SNS−2a,SNS−2b)、S
NS−3(SNS−3a,SNS−3b)、SNS−4
(SNS−4a,SNS−4b)の近傍に配置された被
写体輝度モニタ用センサからのモニタ信号で、蓄積開始
とともにその電圧が上昇し、これにより各センサ列の蓄
積制御が行われる。
れ各センサ列SNS−1(SNS−1a,SNS−1
b)、SNS−2(SNS−2a,SNS−2b)、S
NS−3(SNS−3a,SNS−3b)、SNS−4
(SNS−4a,SNS−4b)の近傍に配置された被
写体輝度モニタ用センサからのモニタ信号で、蓄積開始
とともにその電圧が上昇し、これにより各センサ列の蓄
積制御が行われる。
【0057】信号φRES,φVRSはセンサのリセッ
ト用クロック、φHRS,φSHは像信号の読出し用ク
ロック、φT1,φT2,φT3,φT4はそれぞれ各
センサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
ト用クロック、φHRS,φSHは像信号の読出し用ク
ロック、φT1,φT2,φT3,φT4はそれぞれ各
センサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
【0058】前記センサ駆動回路SDRの出力VIDEO
は、ラインセンサSNSからの像信号VOUTと暗電流出力
の差をとった後、被写体の輝度によって決定されるゲイ
ンで増幅された像信号である。上記暗電流出力とは、セ
ンサ列中の遮光された画素の出力値であり、センサ駆動
回路SDRは制御回路PRSからの信号DSHによって
コンデンサにその出力を保持し、これと像信号との差動
増幅を行う。出力VIDEOは制御回路PRSのアナログ入
力端子に入力されており、制御回路PRSは同信号をA
/D変換後、そのデジタル値をRAM上の所定のアドレ
スへ順次格納してゆく。
は、ラインセンサSNSからの像信号VOUTと暗電流出力
の差をとった後、被写体の輝度によって決定されるゲイ
ンで増幅された像信号である。上記暗電流出力とは、セ
ンサ列中の遮光された画素の出力値であり、センサ駆動
回路SDRは制御回路PRSからの信号DSHによって
コンデンサにその出力を保持し、これと像信号との差動
増幅を行う。出力VIDEOは制御回路PRSのアナログ入
力端子に入力されており、制御回路PRSは同信号をA
/D変換後、そのデジタル値をRAM上の所定のアドレ
スへ順次格納してゆく。
【0059】信号/TINTE 1,/TINTE 2,/TINTE
3,/TINTE 4は、それぞれセンサ列SNS−1(SN
S−1a,SNS−1b)、SNS−2(SNS−2
a,SNS−2b)、SNS−3(SNS−3a,SN
S−3b)、SNS−4(SNS−4a,SNS−4
b)に蓄積された電荷が適正となり、蓄積が終了したこ
とを表す信号で、制御回路PRSはこれを受けて像信号
の読出しを実行する。
3,/TINTE 4は、それぞれセンサ列SNS−1(SN
S−1a,SNS−1b)、SNS−2(SNS−2
a,SNS−2b)、SNS−3(SNS−3a,SN
S−3b)、SNS−4(SNS−4a,SNS−4
b)に蓄積された電荷が適正となり、蓄積が終了したこ
とを表す信号で、制御回路PRSはこれを受けて像信号
の読出しを実行する。
【0060】信号BTIME はセンサ駆動回路SDR内の像
信号増幅アンプの読出しゲイン決定のタイミングを与え
る信号で、通常上記センサ駆動回路SDRはこの信号が
“H”となった時点でのモニタ信号VP1〜VP4の電
圧から、対応するセンサ列の読出しゲインを決定する。
具体的には、予め制御回路PRSからSCLK,SOを
用いて送られたゲイン決定用データに基づいて生成され
た比較レベルと、信号BTIME のタイミングにおけるモニ
タ信号VP1〜VP4のレベルとの上下関係より決定さ
れる。
信号増幅アンプの読出しゲイン決定のタイミングを与え
る信号で、通常上記センサ駆動回路SDRはこの信号が
“H”となった時点でのモニタ信号VP1〜VP4の電
圧から、対応するセンサ列の読出しゲインを決定する。
具体的には、予め制御回路PRSからSCLK,SOを
用いて送られたゲイン決定用データに基づいて生成され
た比較レベルと、信号BTIME のタイミングにおけるモニ
タ信号VP1〜VP4のレベルとの上下関係より決定さ
れる。
【0061】CK1,CK2は上記クロックφRES,
φVRS,φHRS,φSHを生成するために制御回路
PRSからセンサ駆動回路SDRへ与えられる基準クロ
ックである。
φVRS,φHRS,φSHを生成するために制御回路
PRSからセンサ駆動回路SDRへ与えられる基準クロ
ックである。
【0062】制御回路PRSが通信選択信号CSDRを
“H”として所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆動
回路SDRに送出することによって、センサSNSの蓄
積動作が開始される。
“H”として所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆動
回路SDRに送出することによって、センサSNSの蓄
積動作が開始される。
【0063】これにより、4つのセンサ列対で各センサ
上に形成された被写体像の光電変換が行われ、センサS
NSの光電変換素子部には電荷が蓄積される。同時に各
センサの輝度モニタ用センサの信号VP1〜VP4が上
昇していき、この電圧が所定レベルに達すると、センサ
駆動回路SDRは前記信号/TINTE 1〜/TINTE 4がそ
れぞれ独立に“L”となる。
上に形成された被写体像の光電変換が行われ、センサS
NSの光電変換素子部には電荷が蓄積される。同時に各
センサの輝度モニタ用センサの信号VP1〜VP4が上
昇していき、この電圧が所定レベルに達すると、センサ
駆動回路SDRは前記信号/TINTE 1〜/TINTE 4がそ
れぞれ独立に“L”となる。
【0064】制御回路PRSはこれを受けてクロックC
K2に所定の波形を出力する。センサ駆動回路SDRは
基準クロックCK2に基づいてクロックφSH,φHR
Sを生成してセンサSNSに与え、このセンサSNSは
前記クロックによって像信号を出力し、制御回路PRS
は自ら出力しているCK2に同期して内部のA/D変換
機能でアナログ入力端子に入力されている出力VIDEO を
A/D変換後、ディジタル信号としてRAMの所定アド
レスへ順次格納し、所定の焦点検出演算を行い、撮影レ
ンズのデフォーカス量を求める。
K2に所定の波形を出力する。センサ駆動回路SDRは
基準クロックCK2に基づいてクロックφSH,φHR
Sを生成してセンサSNSに与え、このセンサSNSは
前記クロックによって像信号を出力し、制御回路PRS
は自ら出力しているCK2に同期して内部のA/D変換
機能でアナログ入力端子に入力されている出力VIDEO を
A/D変換後、ディジタル信号としてRAMの所定アド
レスへ順次格納し、所定の焦点検出演算を行い、撮影レ
ンズのデフォーカス量を求める。
【0065】なお、センサ駆動回路SDR,センサSN
Sの動作については2対のセンサ列を有する焦点検出装
置として特開平2−64517号等で開示されているの
で、ここでの詳細な説明は省略する。
Sの動作については2対のセンサ列を有する焦点検出装
置として特開平2−64517号等で開示されているの
で、ここでの詳細な説明は省略する。
【0066】図7と図8は、本実施例におけるズームレ
ンズのある焦点距離におけるMTF(縦軸はコントラス
ト、横軸はピント位置)特性図であり(実線はサジッタ
ル、点線はメリジジオナル)、図7は空間周波数15本
/mm、図8が40本/mmで、各々(A)は光軸上、
(B)が像高10mm(左右の焦点検出視野位置に相
当)のデータである。なお、撮影レンズ1の複数の空間
周波数に対する該MTF特性は、レンズ内制御回路LP
RS内のROMに記憶されている。
ンズのある焦点距離におけるMTF(縦軸はコントラス
ト、横軸はピント位置)特性図であり(実線はサジッタ
ル、点線はメリジジオナル)、図7は空間周波数15本
/mm、図8が40本/mmで、各々(A)は光軸上、
(B)が像高10mm(左右の焦点検出視野位置に相
当)のデータである。なお、撮影レンズ1の複数の空間
周波数に対する該MTF特性は、レンズ内制御回路LP
RS内のROMに記憶されている。
【0067】各図での横軸0、即ち光学的な合焦位置に
対してそれぞれ最大コントラストとなるピント位置は固
有の値を示しており、像高及び空間周波数に応じて最適
なピント位置が異なることがわかる。
対してそれぞれ最大コントラストとなるピント位置は固
有の値を示しており、像高及び空間周波数に応じて最適
なピント位置が異なることがわかる。
【0068】補正値としては仮に焦点検出結果が常に光
学的0位置を示すとすると、光軸上の焦点検出視野(M
SK−1、即ちSNS−1及びSNS−4の領域)では
検出周波数(MM[本/mm])に対してαMM1、周
辺視野(MSK−2,MSK−3、即ちSNS−2とS
NS−3の領域)ではαMM2となる。ここでαMM2
に関しては、サジッタルとメリジオナルの各最適値であ
る。αMM2SとαMM2Mの中間値をもって補正値α
MM2としている。
学的0位置を示すとすると、光軸上の焦点検出視野(M
SK−1、即ちSNS−1及びSNS−4の領域)では
検出周波数(MM[本/mm])に対してαMM1、周
辺視野(MSK−2,MSK−3、即ちSNS−2とS
NS−3の領域)ではαMM2となる。ここでαMM2
に関しては、サジッタルとメリジオナルの各最適値であ
る。αMM2SとαMM2Mの中間値をもって補正値α
MM2としている。
【0069】以上のようにして、制御回路PRSはエリ
アセンサ10上に形成された被写体像の空間周波数情報
からの最適補正値を得、焦点検出演算結果に対し補正を
行って撮影レンズの駆動を行う。
アセンサ10上に形成された被写体像の空間周波数情報
からの最適補正値を得、焦点検出演算結果に対し補正を
行って撮影レンズの駆動を行う。
【0070】次いで、上記構成によるカメラの自動焦点
調節装置について、以下のフローチャートに従って説明
を行う。
調節装置について、以下のフローチャートに従って説明
を行う。
【0071】図9はごく大まかなカメラ全体のシーケン
スのフローチャートである。
スのフローチャートである。
【0072】図6に示した回路に給電が開始されると、
制御回路PRSは図9のステップ(000)を経て、ス
テップ(001)から実行を開始していく。ステップ
(001)においては、レリーズボタンの第1段階押下
によりオンするスイッチSW1の状態検知を行い、オフ
ならばステップ(002)へ移行し、全てのフラグと変
数を初期化する。そしてスイッチSW1が再びオンされ
るのをステップ(001)にて検知する。
制御回路PRSは図9のステップ(000)を経て、ス
テップ(001)から実行を開始していく。ステップ
(001)においては、レリーズボタンの第1段階押下
によりオンするスイッチSW1の状態検知を行い、オフ
ならばステップ(002)へ移行し、全てのフラグと変
数を初期化する。そしてスイッチSW1が再びオンされ
るのをステップ(001)にて検知する。
【0073】一方、ステップ(001)において、スイ
ッチSW1がオンであればステップ(003)へ移行
し、カメラの動作を開始する。
ッチSW1がオンであればステップ(003)へ移行
し、カメラの動作を開始する。
【0074】ステップ(003)においては、測光や各
種スイッチ類の状態検知,表示等の「AE制御」サブル
ーチンを実行する。このサブルーチン「AE制御」が終
了すると、次いでステップ(004)へ移行する。
種スイッチ類の状態検知,表示等の「AE制御」サブル
ーチンを実行する。このサブルーチン「AE制御」が終
了すると、次いでステップ(004)へ移行する。
【0075】ステップ(004)においては、「AF制
御」サブルーチンを実行する。ここではセンサの蓄積,
焦点検出演算,距離画像や空間周波数の検出演算,レン
ズ駆動の自動焦点調節動作等を行う。このサブルーチン
「AF制御」が終了すると再びステップ(001)へ戻
り、スイッチSW1がオフするまでステップ(00
3),(004)を繰り返し実行していく。
御」サブルーチンを実行する。ここではセンサの蓄積,
焦点検出演算,距離画像や空間周波数の検出演算,レン
ズ駆動の自動焦点調節動作等を行う。このサブルーチン
「AF制御」が終了すると再びステップ(001)へ戻
り、スイッチSW1がオフするまでステップ(00
3),(004)を繰り返し実行していく。
【0076】図10は、前記ステップ(004)におい
て実行される「AF制御」サブルーチンのフローチャー
トである。
て実行される「AF制御」サブルーチンのフローチャー
トである。
【0077】「AF制御」サブルーチンがコールされる
と、ステップ(010)を経て、ステップ(011)以
降のAF制御を実行していく。
と、ステップ(010)を経て、ステップ(011)以
降のAF制御を実行していく。
【0078】まず、ステップ(011)において、「焦
点検出」サブルーチンを実行する。ここでは焦点検出動
作のための各センサへの像信号の蓄積,読み出しから焦
点検出演算を行い、各検出領域でのデフォーカス量を求
める。
点検出」サブルーチンを実行する。ここでは焦点検出動
作のための各センサへの像信号の蓄積,読み出しから焦
点検出演算を行い、各検出領域でのデフォーカス量を求
める。
【0079】続くステップ(012)においては、距離
画像と空間周波数の検出を行う「距離検出」サブルーチ
ンを行う。距離画像は次のステップでの焦点検出領域の
選択に用い、各領域での空間周波数特性もここで検出す
る。
画像と空間周波数の検出を行う「距離検出」サブルーチ
ンを行う。距離画像は次のステップでの焦点検出領域の
選択に用い、各領域での空間周波数特性もここで検出す
る。
【0080】次のステップ(013)においては、現在
の検出領域の中からどの領域を用いるかを選択する「領
域選択」サブルーチンを実行する。本実施例では距離画
像により主被写体領域を判別し、そこに含まれる領域を
主検出領域としている。
の検出領域の中からどの領域を用いるかを選択する「領
域選択」サブルーチンを実行する。本実施例では距離画
像により主被写体領域を判別し、そこに含まれる領域を
主検出領域としている。
【0081】ステップ(014)においては、「レンズ
駆動」サブルーチンを実行する。ここでは上記ステップ
(011)で検出されたデフォーカス量のうち、上記ス
テップ(013)にて選択された領域のデフォーカス量
に上記ステップ(012)で検出した空間周波数に基づ
いた補正値での補正を行い、その結果に基づいてレンズ
駆動を行う。「レンズ駆動」サブルーチンは図11にそ
のフローを示している。
駆動」サブルーチンを実行する。ここでは上記ステップ
(011)で検出されたデフォーカス量のうち、上記ス
テップ(013)にて選択された領域のデフォーカス量
に上記ステップ(012)で検出した空間周波数に基づ
いた補正値での補正を行い、その結果に基づいてレンズ
駆動を行う。「レンズ駆動」サブルーチンは図11にそ
のフローを示している。
【0082】レンズ駆動完了後はステップ(015)よ
り「AF制御」サブルーチンをリターンする。
り「AF制御」サブルーチンをリターンする。
【0083】図11は、上記ステップ(015)におい
て実行される「レンズ駆動」サブルーチンのフローチャ
ートである。
て実行される「レンズ駆動」サブルーチンのフローチャ
ートである。
【0084】このサブルーチンが実行されると、ステッ
プ(101)において、レンズLNSと通信して、2つ
のデータ「S」,「PTH」を入力する。
プ(101)において、レンズLNSと通信して、2つ
のデータ「S」,「PTH」を入力する。
【0085】ここで、レンズ係数「S」は撮影レンズの
「焦点調節光学系の移動量対像面移動量の係数」であ
る。即ち、撮影レンズの焦点調節光学系を光軸方向に単
位長さ移動させたときの撮影レンズの像面移動量を表
す。例えば、全体繰り出しタイプの単レンズの場合に
は、撮影レンズ全体が焦点調節光学系に相当するから焦
点調節光学系の移動はそのまま撮影レンズの像面移動と
なる訳であるから「S=1」であり、ズームレンズの場
合にはズーム光学系の位置によって「S」は変化する。
「焦点調節光学系の移動量対像面移動量の係数」であ
る。即ち、撮影レンズの焦点調節光学系を光軸方向に単
位長さ移動させたときの撮影レンズの像面移動量を表
す。例えば、全体繰り出しタイプの単レンズの場合に
は、撮影レンズ全体が焦点調節光学系に相当するから焦
点調節光学系の移動はそのまま撮影レンズの像面移動と
なる訳であるから「S=1」であり、ズームレンズの場
合にはズーム光学系の位置によって「S」は変化する。
【0086】一方、「PTH」は焦点調節光学系LNS
の光軸方向の移動に連動したエンコーダENCFの出力
1パルス当りの同光学系の移動量である。
の光軸方向の移動に連動したエンコーダENCFの出力
1パルス当りの同光学系の移動量である。
【0087】続くステップ(102)においては、選択
された焦点検出領域での検出空間周波数MM[本/m
m]における補正値「αMMx」(x=1或は2)を入
力する。この補正値「αMMx」は焦点調節すべきデフ
ォーカス量と同じ単位(例えば[μm])で表現してい
る。
された焦点検出領域での検出空間周波数MM[本/m
m]における補正値「αMMx」(x=1或は2)を入
力する。この補正値「αMMx」は焦点調節すべきデフ
ォーカス量と同じ単位(例えば[μm])で表現してい
る。
【0088】ところで、焦点調節すべきデフォーカス量
DEF,上記S,PTH及びαにより焦点調節光学系の
移動量をエンコーダの出力パルス数に換算した値、いわ
ゆるレンズ駆動量FPは次式で与えられることになる。
DEF,上記S,PTH及びαにより焦点調節光学系の
移動量をエンコーダの出力パルス数に換算した値、いわ
ゆるレンズ駆動量FPは次式で与えられることになる。
【0089】FP=〔(DEF+α)・S〕/PTH 次のステップ(103)は上式をそのまま実行してい
る。
る。
【0090】ステップ(104)においては、上記ステ
ップ(103)で求めたレンズ駆動量FPをレンズに送
出して焦点調節光学系の駆動を命令する。
ップ(103)で求めたレンズ駆動量FPをレンズに送
出して焦点調節光学系の駆動を命令する。
【0091】次のステップ(105)においては、レン
ズLNSと通信して上記ステップ(104)で命令した
レンズ駆動量FPの駆動が終了したか否かを検知し、駆
動が終了するとステップ(106)へ移行して「レンズ
駆動」サブルーチンをリターンする。
ズLNSと通信して上記ステップ(104)で命令した
レンズ駆動量FPの駆動が終了したか否かを検知し、駆
動が終了するとステップ(106)へ移行して「レンズ
駆動」サブルーチンをリターンする。
【0092】本実施例によれば、基本性能の良さや使い
易さはそのままに、更に精度を高めることを優先する為
に、従来のずれ方式の焦点検出装置にエリアセンサを搭
載し、被写体の空間周波数をも検出可能とすることで、
焦点検出位置即ち像高のみならず検出した空間周波数に
も応じた補正を焦点検出結果に行う事で、常に最良像面
位置を求めることが可能となる。
易さはそのままに、更に精度を高めることを優先する為
に、従来のずれ方式の焦点検出装置にエリアセンサを搭
載し、被写体の空間周波数をも検出可能とすることで、
焦点検出位置即ち像高のみならず検出した空間周波数に
も応じた補正を焦点検出結果に行う事で、常に最良像面
位置を求めることが可能となる。
【0093】したがって、比較的広い焦点外れ範囲の検
出が可能であり、広角から望遠に至るまでも比較的良好
な焦点検出が可能な従来のずれ方式においても、被写体
の空間周波数の影響をも的確に解除可能となり、更に使
い易く、信頼性の高い装置を提供可能となる。
出が可能であり、広角から望遠に至るまでも比較的良好
な焦点検出が可能な従来のずれ方式においても、被写体
の空間周波数の影響をも的確に解除可能となり、更に使
い易く、信頼性の高い装置を提供可能となる。
【0094】(変形例)以上説明してきた実施例では、
周辺視野に対する補正値をサジッタルとメリジオナルの
中間値に簡略化したが、検出結果として明確になれば、
それぞれ最適な値で補正することはより厳密な焦点調節
を可能とする有効な方法である。特に焦点深度の浅い、
明るいレンズの開放側撮影時には有効となる。
周辺視野に対する補正値をサジッタルとメリジオナルの
中間値に簡略化したが、検出結果として明確になれば、
それぞれ最適な値で補正することはより厳密な焦点調節
を可能とする有効な方法である。特に焦点深度の浅い、
明るいレンズの開放側撮影時には有効となる。
【0095】また、焦点検出領域が本実施例の様にセン
サでなくエリアセンサであっても良く、特に本実施例に
よりも像高が大きい領域での焦点検出には有効となる。
サでなくエリアセンサであっても良く、特に本実施例に
よりも像高が大きい領域での焦点検出には有効となる。
【0096】本実施例によれば、比較的広い焦点外れ範
囲の検出が可能で、しかも広角から望遠に至るまでも比
較的良好な焦点検出が可能な従来のずれ方式において
も、被写体の空間周波数の影響をも的確に排除可能とな
り、更に使いやすく信頼性の高い焦点調節装置の提供が
可能となる。
囲の検出が可能で、しかも広角から望遠に至るまでも比
較的良好な焦点検出が可能な従来のずれ方式において
も、被写体の空間周波数の影響をも的確に排除可能とな
り、更に使いやすく信頼性の高い焦点調節装置の提供が
可能となる。
【0097】また、本発明は、一眼レフカメラに適用し
た場合を想定しているが、レンズシャッタカメラ等のカ
メラに適用可能であり、更にはその他の光学装置(双眼
鏡等)においても適用できるものである。
た場合を想定しているが、レンズシャッタカメラ等のカ
メラに適用可能であり、更にはその他の光学装置(双眼
鏡等)においても適用できるものである。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光電変換手段の出力から画面領域内の空間周波数を検出
する空間周波数検出手段と、光学系の複数の空間周波数
に対する変調伝達関数特性を記憶する記憶手段と、検出
された空間周波数に応じて、検出デフォーカス量に補正
を加える補正手段とを設け、いわゆるずれ方式の自動焦
点調節装置にエリアセンサである光電変換手段を具備し
(新たに或は他の用途に用いられているエリアセンサを
兼用して)、焦点検出対象の空間周波数を検出し、焦点
検出視野位置、即ち像高のみならず該空間周波数を用い
て検出デフォーカス量に補正を加えるようにしている。
光電変換手段の出力から画面領域内の空間周波数を検出
する空間周波数検出手段と、光学系の複数の空間周波数
に対する変調伝達関数特性を記憶する記憶手段と、検出
された空間周波数に応じて、検出デフォーカス量に補正
を加える補正手段とを設け、いわゆるずれ方式の自動焦
点調節装置にエリアセンサである光電変換手段を具備し
(新たに或は他の用途に用いられているエリアセンサを
兼用して)、焦点検出対象の空間周波数を検出し、焦点
検出視野位置、即ち像高のみならず該空間周波数を用い
て検出デフォーカス量に補正を加えるようにしている。
【0099】よって、焦点検出光学系を変更することな
く、焦点検出対象の空間周波数の影響を排除でき、常に
最良像面位置に基づいた焦点調節を行うことができる。
く、焦点検出対象の空間周波数の影響を排除でき、常に
最良像面位置に基づいた焦点調節を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る焦点検出装置及び測光
装置を備えた一眼レフレックスカメラの光学系の配置を
示す図である。
装置を備えた一眼レフレックスカメラの光学系の配置を
示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る焦点検出装置の概略構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係わる空間周波数検出装置
の概略構成を示す斜視図である。
の概略構成を示す斜視図である。
【図4】図3の空間周波数検出装置を図1のカメラに搭
載した際の構成を示す斜視図である。
載した際の構成を示す斜視図である。
【図5】同じく図3の空間周波数検出装置を図1のカメ
ラに搭載した際の構成を示す斜視図である。
ラに搭載した際の構成を示す斜視図である。
【図6】図1の一眼レフカメラの電気的構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】本発明の一実施例に係わるレンズのMFT特性
を示す図である。
を示す図である。
【図8】同じく本発明の一実施例に係わるレンズのMF
T特性を示す図である。
T特性を示す図である。
【図9】図1の一眼レフカメラの大まかな動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図10】図9のステップ(003)における「AE制
御」の動作を示すフローチャートである。
御」の動作を示すフローチャートである。
【図11】図9のステップ(004)における「AF制
御」の動作を示すフローチャートである。
御」の動作を示すフローチャートである。
10 エリアセンサ PRS 制御回路 ICC 空間周波数検出用センサ及び駆動回路 SNS センサ SDR センサ駆動回路 LNS レンズ LPRS レンズ内制御回路 ENCF 焦点調節用レンズの移動量検出エンコーダ
Claims (8)
- 【請求項1】 光学系を通過した焦点検出対象からの光
束を受光する複数の光電変換手段と、一対の光電変換手
段の出力分布の相対位置から前記光学系のデフォーカス
量を検出する焦点検出手段と、入力されるデフォーカス
量に基づいて前記光学系中の焦点調節光学系を駆動して
焦点調節を行う駆動手段とを備えた自動焦点調節装置に
おいて、 光電変換手段の出力から画面領域内の空間周波数を検出
する空間周波数検出手段と、前記光学系の複数の空間周
波数に対する変調伝達関数特性を記憶する記憶手段と、
検出された空間周波数に応じて、検出デフォーカス量に
補正を加える補正手段とを設けたことを特徴とする自動
焦点調節装置。 - 【請求項2】 前記光電変換手段にて画面領域内に形成
される複数の焦点検出領域から主たる焦点検出対象領域
を選択する検出領域選択手段を具備し、前記補正手段
は、検出領域選択手段にて選択された領域で検出された
空間周波数に応じて、検出デフォーカス量に補正を加え
る手段であることを特徴とする請求項1記載の自動焦点
調節装置。 - 【請求項3】 撮影レンズを通過した被写体からの光束
を受光する複数の光電変換手段と、一対の光電変換手段
の出力分布の相対位置から前記撮影レンズのデフォーカ
ス量を検出する焦点検出手段と、入力されるデフォーカ
ス量に基づいて前記撮影レンズの焦点調節用レンズを駆
動して焦点調節を行う駆動手段とを備えた自動焦点調節
装置において、 光電変換手段の出力から撮影領域内の空間周波数を検出
する空間周波数検出手段と、前記撮影レンズの複数の空
間周波数に対する変調伝達関数特性を記憶する記憶手段
と、検出された空間周波数に応じて、検出デフォーカス
量に補正を加える補正手段とを設けたことを特徴とする
自動焦点調節装置。 - 【請求項4】 前記光電変換手段にて撮影領域内に形成
される複数の焦点検出領域から主被写体領域を選択する
検出領域選択手段を具備し、前記補正手段は、検出領域
選択手段にて選択された領域で検出された空間周波数に
応じて、検出デフォーカス量に補正を加える手段である
ことを特徴とする請求項3記載の自動焦点調節装置。 - 【請求項5】 前記変調伝達関数特性を記憶した記憶手
段は、前記撮影レンズ側に備わっていることを特徴とす
る請求項3記載の自動焦点調節装置。 - 【請求項6】 前記光電変換手段として、焦点検出用と
空間周波数検出用とがそれぞれ具備されており、焦点検
出用の前記光電変換手段はラインセンサであり、空間周
波数検出用の前記光電変換手段はエリアセンサであるこ
とを特徴とする請求項1又は3記載の自動焦点調節装
置。 - 【請求項7】 前記光電変換手段はエリアセンサであ
り、焦点検出用と撮影領域内の空間周波数検出用の光電
変換手段として兼用されることを特徴とする請求項1又
は3記載の自動焦点調節装置。 - 【請求項8】 前記光電変換手段は、カメラの撮像手段
であることを特徴とする請求項3記載の自動焦点調節装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15671295A JPH08327893A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 自動焦点調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15671295A JPH08327893A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 自動焦点調節装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08327893A true JPH08327893A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15633694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15671295A Pending JPH08327893A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 自動焦点調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08327893A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101394799B1 (ko) * | 2012-05-09 | 2014-05-15 | 한국과학기술원 | 현미경 초점 면 안정화 방법 및 장치 |
JP2019091067A (ja) * | 2019-02-01 | 2019-06-13 | キヤノン株式会社 | レンズ部およびその制御方法 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP15671295A patent/JPH08327893A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101394799B1 (ko) * | 2012-05-09 | 2014-05-15 | 한국과학기술원 | 현미경 초점 면 안정화 방법 및 장치 |
JP2019091067A (ja) * | 2019-02-01 | 2019-06-13 | キヤノン株式会社 | レンズ部およびその制御方法 |
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