JP3294636B2 - オートフォーカスカメラ - Google Patents

オートフォーカスカメラ

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JP3294636B2
JP3294636B2 JP18161392A JP18161392A JP3294636B2 JP 3294636 B2 JP3294636 B2 JP 3294636B2 JP 18161392 A JP18161392 A JP 18161392A JP 18161392 A JP18161392 A JP 18161392A JP 3294636 B2 JP3294636 B2 JP 3294636B2
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lens
sns
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、少なくとも中央と左
右の3つのセンサ領域に分割された焦点検出用センサ手
段を有するオートフォーカスカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動焦点カメラにおいては、焦点
検出用のセンサとして、左右で一対を成すCCD等のラ
インセンサが用いられている。そして、そのラインセン
サについては、そのセンサ領域が分割されているものや
いないものがあるが、多分割されているものでも分割さ
れたセンサ領域はレンズ位置等の情報に関係無くそのセ
ンサ領域は固定された状態である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、ズームレンズ等の情報に関わらずセン
サ領域は常に固定であったため、遠近競合を起こし易か
ったり、主被写体がいる可能性が低い場所についても無
駄な演算を行ってしまい、デフォーカスの為の演算時間
に時間がかかってしまっていた。
【0004】
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】 本発明の目的は、主被写体に重きを置い
たデフォーカス量検出を、短時間に行うことのできる
ートフォーカスカメラを提供することである。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも中央と左右の3つのセンサ
領域にそれぞれ分割され、基線長方向に並んだ一対のラ
インセンサ列から成る焦点検出用センサ手段を有し、該
焦点検出用センサ手段の一対の出力である2像信号のず
れ量によりピント合わせのための演算を行い、演算結果
に応じてピント合わせを行うオートフォーカスカメラに
おいて、前記中央のセンサ領域に対しての左右の各セン
サ領域の間隔を、 各センサ領域の範囲を一定のまま、
ズームレンズの焦点距離情報に応じて、焦点距離が長い
時に比して短い時の方が広くなるように設定する領域可
変手段を設け、焦点距離が短い時には、主被写体の撮影
画面内での位置は特定できないものとして、前記各セン
サ領域をそれぞれ離して位置させるようにしたことを特
徴とするものである。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例である自動焦
点カメラの要部構成を示すブロック図である。
【0014】 図1において、PRS1は2像のズレ量
Pを検出、即ち焦点状態を検出して撮影レンズの焦点調
節制御等を行うカメラの制御回路で、例えば内部にCP
U(中央演算処理部),RAM,ROM,EEPROM
(電気的消去可能プログラマブルROM)及び入出力ポ
ート等が配置された1チップマイクロコンピュータであ
り、前記ROM並びにEEPROM内にはAF制御を含
む一連のカメラの制御用ソフトウエア及びパラメータが
格納されている。DBUSはデータバスである。SHT
は、前記制御回路PRS1より制御信号CSHTが入力
している間、データバスDBUSを介して入力するデー
タを受け付け、該データに基づいて不図示のシャッタ先
幕及び後幕の走行制御を行うシャッタ制御回路である。
APRは、制御信号CAPRが入力している間、データ
バスDBUSを介して入力するデータを受け付け、該デ
ータに基づいて不図示の絞り機構を制御する絞り制御回
路である。DSP1は制御信号CDSPが入力している
間、データバスDBUSを介して入力するデータを受け
付け、該データに基づいて各種撮影情報を表示する表示
回路である。SWS1は、不図示のレリーズスイッチ、
連写モードスイッチ並びに各種情報設定用のスイッチ等
のスイッチ群である。
【0015】SPC1は測光回路であり、その出力であ
るアナログ測光信号SSPCは前記制御回路PRS1へ
送られ、該回路にてA/D変換されて前述のシャッタ制
御回路SHT及び絞り制御回路APRを制御するための
測光データとして用いられる。LCM1は、制御信号C
LCMが入力している間、データバスDBUSを介して
入力するデータを受け付け、該データに基づいて後述す
るレンズユニットとシリアル通信を行うレンズ通信回路
で、クロック信号LCKに同期してレンズ駆動用のデー
タDCLを後述するレンズ内制御回路へ伝送し、またこ
の時同時に該レンズ内制御回路から撮影レンズ(後述す
る)の現在位置等のレンズ情報DLCがシリアル入力す
る。BSYは後述する撮影レンズが移動中であることを
カメラ側に知らせるための信号で、この信号が発生して
いるときは前記シリアル通信は行われない。
【0016】 LNS1はレンズユニットである。LP
RS1は、シリアル入力したデータDCLに基づいてモ
ータMTRを駆動し、撮影レンズを移動させるレンズ内
制御回路で、内部に前記撮影レンズの焦点距離、開放F
値等の情報を記憶しているROMを有している。ZDS
はズームレンズ駆動回路で、ズームレンズの駆動を行
う。ZPRSは前記ズームレンズの位置検出をブラシB
と位置検出センサS1,S2,S3,S4からなる位置
検出センサからの出力信号SA,SB,SC,SD,S
Eをもとにズームレンズの位置検出を行う回路である。
【0017】SDR1は、前記制御回路PRS1より入
力する各信号に従って左右で一対を成す1ラインが多分
割され、そのセンサ領域内で分割されたセンサ領域が基
線長方向に移動可能となっている焦点検出用のセンサ列
SR,SLを有する、例えばCCD等のラインセンサS
NS1を制御するセンサ駆動回路である。
【0018】次に、動作について、図3を用いて図2の
フローチャートにしたがって説明する。
【0019】なお、前記シャッタ制御回路SHT、絞り
制御回路APR,表示回路DSP1及び測光回路SPC
1の動作は、本発明とは直接関係ないので、ここではそ
の詳細は省略する。
【0020】 制御回路PRS1はスイッチ群SWS1
の内のレリーズスイッチの状態を調べ、該スイッチの操
作が行われたことを検知(ステップ(101))した
ら、まず、ズームレンズ位置検出回路で検出されている
ズームレンズの位置をレンズ内制御回路LPRS1及び
レンズ通信回路LCM1を介して取り込み、ここでズー
情報の処理を行い(ステップ(102))、この結果
に基づいてセンサ駆動回路SDR1を介して1ラインの
センサ領域内を移動可能な多分割されたセンサ領域を駆
動する(ステップ(103)→(104)、或は、ステ
ップ(103)→(105))。
【0021】例えば、ズームレンズがテレ側にあると位
置検出した場合には、主被写体がファインダ(撮影画
面)内の中央付近にいる可能性が高いと判断して、セン
サ駆動回路SDR1にて、多分割(ここでは仮に3分割
された状態)された領域を図3(a)に示すような位置
に移動させる(ステップ104)。逆に、ズームレンズ
がワイド側にあると位置検出した場合には、主被写体の
位置はどこか想定出来ないため、分割された領域を図3
(b)に示すような状態に移動させる(ステップ10
5)。
【0022】次に、制御回路PRS1は焦点検出を行う
ために蓄積開始信号STRを出力しセンサ駆動回路SD
R1を介して光電変換器SNSを駆動して、2像の信号
A(i),B(i)を得る。
【0023】 この時の制御回路PRS1,センサ駆動
回路SDR1及びラインセンサSNS1の各動作を簡単
に説明すると、制御回路PRS1に蓄積開始信号STR
が発生すると、センサ駆動回路SDR1はクリア信号C
LをラインセンサSNS1へ出力し、センサ列SL,S
Rの各光電変換部の電荷をクリアする。すると、ライン
センサSNS1は前段に配置されている二次結像レンズ
(図1では省略)によってセンサ列SL,SR上に形成
される光像の光電変換及び電荷蓄積動作を開始する。前
記の動作が開始してから所定の時間が経過すると、セン
サ駆動回路SDR1は転送信号SHをラインセンサSN
S1へ出力し、光電変換部に蓄積された電荷をCCD部
へ転送する。同時に前記センサ駆動回路SDR1は蓄積
終了信号ENDを制御回路PRS1へ出力し、該制御回
路PRS1からCCD駆動クロックCKが入力すると、
センサ駆動回路SDR1はCCD駆動信号φ1,φ2を
生成し該信号をラインセンサSNS1へ出力する。CC
D駆動信号φ1,φ2が入力すると、ラインセンサSN
S1はこの信号に従ってアナログ像信号SSNSを制御
回路PRS1へ出力する。これにより、制御回路PRS
1はCCD駆動クロックCKに同期してアナログ像信号
SSNSをA/D変換し、2像の像信号A(i),B
(i)としてRAMの所定のアドレスに格納する。
【0024】 前述のごとく2像の像信号A(i),B
(i)を格納したら、前記制御回路PRS1は続いて焦
点検出演算を行い、撮影レンズのデフォーカス状態を検
出する(ステップ(106))。この情報は制御信号C
LCM,データバスDBUSによってレンズ通信回路L
CM1へ送出する。レンズ通信回路LCM1は信号BS
Yが入力しなければ、撮影レンズが現在停止しているも
のと判断して、制御回路PRS1より送られてきたデフ
ォーカス情報をクロック信号LCKに同期してレンズ内
制御回路LPRS1へデータDCLを出力する。同時
に、前記レンズ内制御回路LPRS1から入力するレン
ズ情報DLCを得る。この情報は撮影レンズの状態等の
パラメータであり、カメラの撮影動作に用いられる。一
方、前記レンズ内制御回路LPRS1はカメラ本体側よ
り入力するデータDCLに基づいて、モータMTRを駆
動し、撮影レンズを前記データに対応した位置まで移
動、即ちエンコーダパルス信号をEPLの数が前記デー
タに一致するまで移動させる(ステップ(107))。
また、モータMTRを駆動している間、カメラ本体側へ
信号BSYを出力している。
【0025】前記実施例では、左右一対の1ラインのラ
インセンサSNS1を3つの小領域に分割した例で説明
を行ったが、この分割数は特に3分割でも無くとも良
く、4分割等であっても良い。また、この分割された小
領域が互いに交わらず移動しても、交わるように移動す
るものでも構わない。また、この分割された領域の移動
について、本文ではズームレンズがワイド側にいるかテ
レ側にいるかを判別して行っていたが、単焦点のレンズ
や長焦点のレンズ等の使用レンズによって分割された領
域を移動させても良い。
【0026】以上の第1の実施例によれば、左右で一対
を成す1ラインのラインセンサにおいて、そのセンサ領
域を移動可能に幾つかの小領域に分割し、レンズの焦点
距離情報等によってその分割された領域をセンサ領域上
で移動させ、つまり、例えば主被写体がファインダの中
央付近にいる可能性が高いような、ズームレンズがテレ
側時には図3(a)に示す様に3つの領域それぞれをセ
ンサ領域の中央付近に移動させ、両側でのデフォーカス
演算は極力行わないようにし、逆に、主被写体の位置の
推測が困難な、ズームレンズがワイド側時には図3
(b)に示す様に3つの領域をセンサ領域の左端、中
央、右端となるように移動させ、広い領域を3つの領域
に分割されたセンサによってデフォーカス演算を行う様
にしている為、従来の様に単に1ラインのセンサ領域全
てを用いてデフォーカス演算をするものに比べて、同程
度の精度を保持しながら、そのデフォーカス演算のため
の時間を短縮することができる。
【0027】(第2の実施例)図4は本発明の第2の実
施例に係る自動焦点調節装置の焦点調節光学系の斜視図
を示す図である。
【0028】 図4中、MSKは視野マスクであり、中
央に十字形の開口部MSK−1、両側の周辺部に縦長の
開口部MSK−2、MSK−3を有している。FLDL
はフィールドレンズであり、視野マスクの3つの開口部
MSK−1,MSK−2,MSK−3に対応して、3つ
の部分FLDL−1,FLDL−2,FLDL−3から
成っている。DPは絞りであり、中心部には上下左右に
一対ずつ計4つの開口DP−1a,DP−1b,DP−
4a,DP−4bを、また左右の周辺部分には一対2つ
の開口DP−2a,DP−2b及びDP−3a,DP−
3bがそれぞれ設けられている。前記フィールドレンズ
FLDLの各領域FLDL−1,FLDL−2,FLD
L−3はそれぞれこれらの開口対DP−1,DP−4,
DP−2,DP−3を不図示の対物レンズの射出瞳付近
に結像する作用を有している。AFLは4対計8つのレ
ンズAFL−1a,AFL−1b,AFL−4a,AF
L−4b,AFL−2a,AFL−2b,AFL−3
a,AFL−3bから成る二次結像レンズであり、絞り
DPの各開口に対応して、その後方に配置されている。
SNS2は4対計8つのセンサ列SNS−1a,SNS
−1b,SNS−4a,SNS−4b,SNS−2a,
SNS−2b,SNS−3a,SNS−3bから成るラ
インセンサであり、各二次結像レンズAFLに対応して
その像を受光するように配置されている。
【0029】この図4に示す焦点調節光学系では、撮影
レンズの焦点がフィルム面より前方にある場合、各セン
サ列対上に形成される被写体像は互いに近づいた状態に
なり、焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離
れた状態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影
レンズの焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各セ
ンサ列対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算
を施せば、撮影レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォー
カス量を検出する事が出来る。
【0030】以上で説明したような構成をとることによ
り、不図示の対物レンズにより撮影または観察される範
囲の中心付近では、光量分布が上下または左右の一方向
にのみ変化するような物体に対しても測距する事が可能
となり、中心以外の視野マスクの周辺の開口部MSK−
2、MSK−3に対応する位置にある物体に対しても測
距する事が出来る。
【0031】図5は図4の焦点調節光学系を持つ自動焦
点調節装置をカメラ内に収納した場合の配置を示したも
のである。
【0032】図中、LNSはズーム撮影レンズ、QRM
はクイックリターンミラ、FSCRNは焦点板、PPは
ペンタプリズム、EPLは接眼レンズ、FPLNはフィ
ルム面、SMはサブミラー、MSKは視野マスク、IC
Fは赤外カットフィルタ、FLDLはフィールドレン
ズ、RM1、RM2は第1,第2の反射ミラ、SHMS
Kは遮光マスク、DPは絞り、AFLは二次結像レン
ズ、AFPは反射面AFP−1と射出面AFP−2を有
するプリズム部材、SNSはカバーガラスSNSCG及
び受光面SNSPLNを有する前出のラインセンサであ
る。
【0033】前記プリズム部材AFPは、アルミ等の金
属反射膜を蒸着した反射面AFP−1を有し、二次結像
レンズAFLからの光束を反射して、射出面AFP−2
に偏光する作用を有している。
【0034】図6は図4及び図5の如き自動焦点調節装
置を備えたカメラの具体的な構成の一例を示すブロック
図である。
【0035】図6において、PRS2はカメラの制御回
路で、例えば内部にCPU(中央処理装置)、ROM、
RAM、A/D変換機能を有する1チップのマイクロコ
ンピュータである。PRS2はROMに格納されたカメ
ラのシーケンス・プログラムに従って、自動露出制御機
能、自動焦点調節機能、フィルムの巻上げ・巻戻し等の
カメラの一連の動作を行っている。そのために、制御回
路PRSは通信用信号SO,SI,SCLK、通信選択
信号CLCM,CSDR,CDDRを用いて、カメラ本
体内の周辺回路およびレンズ内制御装置と通信を行っ
て、各々の回路やレンズの動作を制御する。
【0036】SOは制御回路PRS2から出力されるデ
ータ信号、SIは制御回路PRS2に入力されるデータ
信号、SCLKは信号SO,SIの同期クロックであ
る。
【0037】 LCM2はレンズ通信バッファ回路であ
り、カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに
電力を供給するとともに、制御回路PRS2からの選択
信号CLCMが高電位レベル(以下、“H”と略記し、
低電位レベルは“L”と略記する)のときには、カメラ
とレンズ間の通信バッファとなる。
【0038】 制御回路PRS2が通信選択信号CLC
Mを“H”にして同期クロックSCLKに同期して所定
のデータを信号SOとして送出すると、レンズ通信回路
LCM2はカメラ・レンズ間通信接点を介して、SCL
K,SOの各々のバッファ信号LCK,DCLをレンズ
へ出力する。それと同時にレンズからの信号DLCのバ
ッファ信号をSIに出力し、制御回路PRS2はSCL
Kに同期してSIからレンズのデータを入力する。
【0039】 DDRはスイッチ検知および表示用回路
であり、信号CDDRが“H”のとき選択されて、S
O,SI,SCLKを用いて制御回路PRS2から制御
される。即ち、制御回路PRS2から送られてくるデー
タに基づいてカメラの表示回路DSP2の表示を切り替
えたり、カメラの各種操作部材のオン・オフ状態を通信
によって制御回路PRS2に報知する。
【0040】SW1,SW2は不図示のレリーズボタン
に連動したスイッチで、レリーズボタンの第1段階の押
下によりスイッチSW1がオンし、引き続いて第2段階
の押下でスイッチSW2がオンする。制御回路PRS2
はスイッチSW1のオンで測光、自動焦点調節を行い、
スイッチSW2のオンをトリガとして露出制御とその後
のフィルムの巻上げを行う。
【0041】なお、スイッチSW2はマイクロコンピュ
ータである制御回路PRS2の「割り込み入力端子」に
接続され、スイッチSW1のオン時のプログラム実行中
でも該スイッチSW2のオンによつて割り込みがかか
り、直ちに所定の割り込みプログラムへ制御を移すこと
ができる構成となっている。
【0042】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ・ダウンおよびシャッタばねチャージ用のモ
ータであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により
正転、逆転の制御が行われる。制御回路PRS2から各
駆動回路MDR1,MDR2に入力されている信号M1
F,M1R,M2F,M2Rはモータ制御用の信号であ
る。
【0043】MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕
走行開始用マグネットで、信号SMG1,SMN2、増
幅トランジスタTR1,TR2で通電され、制御回路P
RS2によりシャッタ制御が行われる。
【0044】なお、モータ駆動回路MDR1,MDR2
の制御やシャッタ制御は、本発明と直接関わりがないの
で、詳しい説明は省略する。
【0045】レンズ内制御回路LPRS2にLCKに同
期して入力される信号DCLは、カメラからレンズユニ
ットLNS2に対する命令のデータであり、命令に対す
るレンズの動作は予め決められている。レンズ内制御回
路LPRS2は所定の手続きに従ってその命令を解析
し、焦点調節や絞り制御の動作や、出力DLCからレン
ズの各部動作状況(焦点調節光学系の駆動状況や、絞り
の駆動状態等)や各種パラメータ(開放Fナンバ、焦点
距離、デフォーカス量対焦点調節光学系の移動量の係数
等)の出力を行う。
【0046】この実施例では、ズームレンズの例を示し
ており、カメラから焦点調節の命令が送られた場合に
は、同時に送られてくる駆動量・方向に従って焦点調節
用モータLTMRを信号LMF、LMRによって駆動し
て、光学系を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。光
学系の移動量は光学系に連動して回動するパルス板のパ
ターンをフォトカプラにて検出し、移動量に応じた数の
パルスを出力するエンコーダ回路ENCFのパルス信号
SENCFでモニタし、レンズ内制御回路LPRS2内
のカウンタで係数しており、所定の移動が完了した時点
でレンズ内制御回路LPRS2自身が信号LMF,LM
Rを“L”にして前記モータLMTRを制御する。
【0047】このため、一旦カメラから焦点調節の命令
が送られた後は、カメラの制御回路PRS2はレンズの
駆動が終了するまで、レンズ駆動に関して全く関与する
必要がない。また、カメラから要求があった場合には、
上記カウンタの内容をカメラに送出することも可能な構
成になっている。
【0048】カメラから絞り制御の命令が送られた場合
には、同時に送られてくる絞り段数に従って絞り駆動用
としては公知のステッピングモータDMTRを駆動す
る。なお、ステッピングモータDMTRはオープン制御
が可能なため、動作をモニタするためのエンコーダを必
要としない。
【0049】ENCZはズーム光学系に付随したエンコ
ーダ回路であり、レンズ内制御回路LPRS2は該エン
コーダ回路ENCZからの信号SENCZを入力してズ
ーム位置を検出する。レンズ内制御回路LPRS2内に
は各ズーム位置におけるレンズ・パラメータが格納され
ており、カメラ側の制御回路PRS2から要求があった
場合には、現在のズーム位置に対応したパラメータをカ
メラに送出する。
【0050】SPC2は撮影レンズを介した被写体から
の光を受光する露出制御用のセンサであり、その出力S
SPCは制御回路PRS2のアナログ入力端子に入力さ
れ、A/D変換後所定のプログラムに従って、自動露出
制御に用いられる。
【0051】SDR2はCCD等から構成される焦点検
出用のラインセンサSNS2のセンサ駆動回路であり、
信号CSDRが“H”のとき選択されて、SO,SI,
SCLKを用いて制御回路PRS2から制御される。
【0052】 センサ駆動回路SDR2からラインセン
SNS2へ与える信号φSEL0,φSEL1は制御
回路PRS2からの信号SEL0,SEL1そのもの
で、φSEL0=“L”,φSEL1=“L”のときセ
ンサ列対SNS−1(SNS−1a,SNS−1b)
を、φSEL0=“H”φSEL1=“L”のときセ
ンサ列対SNS−4(SNS−4a,SNS−4b)
を、φSEL0=“L”φSEL1=“H”のときセ
ンサ列対SNS−2(SNS−2a,SNS−2b)
を、φSEL0=“H”φSEL1=“H”のときセ
ンサ列対(以下、単にセンサと記す)SNS−3(SN
S−3a,SNS−3b)をそれぞれ選択する信号であ
る。
【0053】蓄積終了後に、信号SLE0,SEL1を
適当に設定して、それからクロックφSH、φHRSを
送ることにより、信号SEL0,SEL1(φSEL
0,φSEL1)で選択されたセンサ列対の像信号が出
力VOUTから順次シリアルに出力される。
【0054】VP1,VP2,VP3,VP4はそれぞ
れ各センサSNS−1(SNS−1a,SNS−1
b)、SNS−2(SNS−2a,SNS−2b)、S
NS−3(SNS−3a,SNS−3b)、SNS−4
(SNS−4a,SNS−4b)の近傍に配置された被
写体輝度モニタ用センサからのモニタ信号で、蓄積開始
とともにその電圧が上昇し、これにより各センサ列の蓄
積制御が行われる。
【0055】信号φRES、φVRSはセンサのリセッ
ト用クロック、φHRS、φSHは像信号の読出し用ク
ロック、φT1、φT2、φT3、φT4はそれぞれ各
センサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
【0056】センサ駆動回路SDR2の出力VIDEO は、
ラインセンサSNS2からの像信号VOUTと暗電流出力の
差をとった後、被写体の輝度によって決定されるゲイン
で増幅された像信号である。上記暗電流出力とは、セン
サ列中の遮光された画素の出力値であり、センサ駆動回
路SDR2は制御回路PRS2からの信号DSHによっ
てコンデンサにその出力を保持し、これと像信号との差
動増幅を行う。出力VIDEO は制御回路PRS2のアナロ
グ入力端子に入力されており、制御回路PRS2は同信
号をA/D変換後、そのデジタル値をRAM上の所定の
アドレスへ順次格納してゆく。
【0057】信号/TINTE 1、/TINTE 2、/TINTE
3、/TINTE 4は、それぞれセンサSNS−1(SNS
−1a,SNS−1b)、SNS−2(SNS−2a,
SNS−2b)、SNS−3(SNS−3a,SNS−
3b)、SNS−4(SNS−4a,SNS−4b)に
蓄積された電荷で適正となり、蓄積が終了したことを表
す信号で、制御回路PRS2はこれを受けて像信号の読
出しを実行する。
【0058】 信号BTIME はセンサ駆動回路SDR2内
の像信号増幅アンプの読出しゲイン決定のタイミングを
与える信号で、通常上記センサ駆動回路SDR2はこの
信号が“H”となった時点でのモニタ信号VP1VP
の電圧から、対応するセンサ列対の読出しゲインを決
定する。
【0059】CK1,CK2は上記クロックφRES,
φVRS,φHRS,φSHを生成するために制御回路
PRS2からセンサ駆動回路SDR2へ与えられる基準
クロックである。
【0060】制御回路PRS2が通信選択信号CSDR
を“H”として所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆
動回路SDR2に送出することによって、ラインセンサ
SNS2の蓄積動作が開始される。
【0061】 これにより、4つのセンサ列対で各セン
サ上に形成された被写体像の光電変換が行われ、ライン
センサSNS2の光電変換素子部には電荷が蓄積され
る。同時に各センサの輝度モニタ用センサの信号VP1
〜VP4が上昇していき、この電圧が所定レベルに達す
ると、センサ駆動回路SDR2は前記信号/TINTE 1〜
/TINTE 4がそれぞれ独立に“L”となる。
【0062】制御回路PRS2はこれを受けてクロック
CK2に所定の波形を出力する。センサ駆動回路SDR
2は基準クロックCK2に基づいてクロックφSH,φ
HRSを生成してラインセンサSNS2に与え、このラ
インセンサSNS2は前記クロックによって像信号を出
力し、制御回路PRS2は自ら出力しているCK2に同
期して内部のA/D変換機能でアナログ入力端子に入力
されている出力VIDEOをA/D変換後、デジタル信号と
してRAMの所定アドレスへ順次格納してゆく。
【0063】なお、センサ駆動回路SDR2,ラインセ
ンサSNS2の動作については2対のセンサ列を有する
焦点検出装置として特開昭63ー216905号等で開
示されているので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0064】以上のようにして、制御回路PRS2は各
センサ列対上に形成された被写体像の像情報を受け取っ
て、その後所定の焦点検出演算を行い、撮影レンズのデ
フォーカス量を知る事が出来る。
【0065】次いで、上記構成によるカメラの自動焦点
調節時の動作について、以下のフローチャートにしたが
って説明する。
【0066】図7はごく大まかなカメラ全体のシーケン
スのフローチャートである。
【0067】図6に示した回路に給電が開始されると、
制御回路PRS2は図7のステップ(000)から実行
を開始していく。ステップ(001)において、レリー
ズボタンの第1段階押下によりオンするスイッチSW1
の状態検知を行い、オフならばステップ(002)へ移
行し、スイッチSWXの状態検知を行う。このスイッチ
SWXを押しながらスイッチSW1の押し直しが行われ
ると、焦点検出領域の変更を行うのが該第2の実施例の
特徴である。この実施例ではこのスイッチSWXを露出
制御値の補正用スイッチとする。ここで、露出制御値補
正用スイッチSWXがオフならばステップ(003)へ
移行し、全てのフラグと変数を初期化する。露出制御値
補正用スイッチSWXがオンであれば、焦点検出領域の
変更に備え、続くステップ(004)にてフラグSWX
ONを1セットし、スイッチSW1が再びオンされるの
をステップ(001)にて検知する。
【0068】一方、ステップ(001)でスイッチSW
1がオンであればステップ(005)へ移行し、カメラ
の動作を開始する。
【0069】ステップ(005)では測光や各種スイッ
チ類の状態検知、表示等の「AE制御」サブルーチンを
実行する。サブルーチン「AE制御」が終了すると、次
いでステップ(006)へ移行する。
【0070】ステップ(006)で「AF制御」サブル
ーチンを実行する。ここではセンサの蓄積、焦点検出演
算、レンズ駆動の自動焦点調節動作を行う。サブルーチ
ン「AF制御」が終了すると再びステップ(001)へ
戻り、スイッチSW1がオフするまでステップ(00
5)、(006)を繰り返し実行していく。
【0071】なお、本実施例のフローチャートでは、レ
リーズ動作については記述していないが、レリーズ動作
は本発明と直接関りないのであえて省略している。
【0072】図8は前記ステップ(006)において実
行される「AF制御」サブルーチンのフローチャートで
ある。
【0073】「AF制御」サブルーチンがコールされる
と、ステップ(010)を経て、ステップ(011)以
降のAF制御を実行していく。
【0074】まず、ステップ(011)にて「焦点検
出」サブルーチンを実行する。ここでは焦点検出動作の
ための各センサへの像信号の蓄積、読みだしから焦点検
出演算を行う(詳細は図9及び図10にて後述する)。
【0075】次のステップ(012)では現在の選択領
域の中からどの領域を選び、そのデフォーカス量を用い
るかを選択する「領域選択」サブルーチンを実行する。
本実施例では、選択領域が全域、即ち自動選択の場合に
露出制御値補正スイッチSWXを押しながらスイッチS
W1を押し直す事により、選択領域が変更できるものと
している(詳細は図11にて後述する)。
【0076】ステップ(013)では「レンズ駆動」サ
ブルーチンを実行する。ここでは、ステップ(011)
で検出されたデフォーカス量の中で、ステップ(01
2)で選択された領域のデフォーカス量に基づいてレン
ズ駆動を行う(詳細は図12にて後述する)。
【0077】レンズ駆動完了後はステップ(014)よ
り「AF制御」サブルーチンをリターンする。
【0078】図9及び図10は前記ステップ(011)
において実行されるサブルーチン「焦点検出」のフロー
チャートである。
【0079】このサブルーチンがコールされると、ステ
ップ(110)を経て、ステップ(111)以降の焦点
検出動作を実行していく。
【0080】先ず、ステップ(111)にて、電源がオ
ンして1回目のAF制御であるか否かを判別し、1回目
である場合にはステップ(112)へ移行し、選択セン
サを初期化する。
【0081】次いでステップ(113)でサブルーチン
「蓄積開始」を実行する。このサブルーチンはセンサの
蓄積動作を開始させるルーチンであり、具体的にはセン
サ駆動回路SDR2へ蓄積開始命令を送出して、ライン
センサSNS2の蓄積動作を開始させ、それとともに上
記センサ駆動回路SDR2からの各センサ蓄積終了信号
/TINTE 1〜/TINTE 4によって制御回路PRS2が
「蓄積完了割り込み」を実行できるように割り込み機能
を許可するサブルーチンである。これにより4つのセン
サSNS−1〜SNS−4がそれぞれ蓄積完了となった
時点で各々の蓄積完了割り込みが実行されることにな
る。
【0082】各センサの蓄積終了は信号/TINTE 1〜/
TINTE 4の立ち下がりによって検知することが出来、こ
れらの信号は制御回路PRS2の「割り込み機能付き入
力端子」に接続されている。図9の図中、破線で示され
ているが割り込み制御を表しており、信号/TINTE 1
〜/TINTE 4による割り込みが発生した場合には、同図
のを介して、図10に示した各割り込みルーチンへ制
御が移行する。従って、例えばセンサSNS−1の電荷
蓄積が適正となって、センサ駆動回路SDR2からの信
号/TINTE 1が立ち下がれば、これに応答して図10の
ステップ(150)以降の割り込みルーチンへ移行する
事が出来る。
【0083】図10のステップ(150)以降の割り込
みルーチンは、センサSNS−1の像信号を入力するた
めのルーチンである。
【0084】ステップ(151)にてセンサSNS−1
の像信号を入力後、ステップ(152)にて割り込みル
ーチンをリターンする。像信号の入力は、制御回路PR
S2のアナログ入力端子に入力される出力VIDEO をシリ
アルA/D変換し、そのデジタルデータを所定RAM領
域へ順次格納していくことで達成される。
【0085】センサSNS−2,SNS−3,SNS−
4の蓄積が終了した場合にも同様な割り込み制御で、そ
れぞれ図10のステップ(153),(156),(1
59)へ移行し、各センサの像信号入力が行われる。
【0086】サブルーチン「蓄積開始」や像信号入力の
具体的方法については特開昭63ー216905等で開
示されているので、詳細な説明は省略する。
【0087】図9に戻って、説明を続ける。
【0088】各センサの像信号入力処理は割り込み制御
にしているので、図中ステップ(114)〜(126)
の焦点検出演算等の実行中に蓄積完了時点で随時優先し
て処理されることになる。
【0089】さて、ステップ(113)でセンサの蓄積
動作が開始されると、ステップ(114)に移行する。
【0090】ステップ(114)ではセンサSNS−1
の焦点検出演算が終了しているかどうか判定し、終了し
ていない場合にはステップ(115)へ移行する。
【0091】ステップ(115)にて、センサSNS−
1の像信号入力の割り込み処理が既に完了しているか否
かを判定し、完了していればステップ(116)に移行
してセンサSNS−1の像信号に基づく焦点検出演算を
実行する。デフォーカス量検出のための具体的な演算方
法は、特開昭61ー160824号公報等に開示されて
いるので、詳細な説明は省略する。
【0092】 ステップ(114)でセンサSNS−1
の焦点検出演算が終了している場合或は、ステップ(1
15)でセンサSNS−1の像信号の入力が完了してい
ない場合、或は、ステップ(116)でセンサSNS−
1の焦点検出演算が終了した後はステップ(117)へ
移行する。
【0093】ステップ(117),(118),(11
9)では上述した処理をセンサSNS−2に対し行う。
【0094】更にステップ(120),(121),
(122)ではセンサSNS−3に対して、ステップ
(123),(124),(125)ではセンサSNS
−4に対して、それぞれ上述の処理を行う。
【0095】ステップ(126)では全てのセンサに対
して対応した焦点検出演算が終了したか否かを判定し、
終了していない場合はステップ(114)へ、全て終了
している場合はステップ(127)へ移行する。
【0096】ここまでをまとめると、ステップ(11
3)で蓄積動作を開始させた後は、各センサの像信号が
割り込み処理で読み込まれるのを待ちながらステップ
(114)〜(126)を繰り返し実行して、像信号の
読み込まれたセンサから順次焦点検出演算を行っている
ことになる。
【0097】全てのセンサの焦点検出演算が終了する
と、ステップ(127)にて、「焦点検出」サブルーチ
ンをリターンする。
【0098】図11は前記ステップ(012)において
実行されるサブルーチン「領域選択」のフローチャート
である。
【0099】このサブルーチンがコールされると、ステ
ップ(210)を経て、ステップ(211)以降の領域
選択動作を実行していく。
【0100】先ず、ステップ(211)にて現在合焦中
であるかを判定する。これは本実施例の主旨である合焦
後の焦点検出領域の変更を行う状態かどうかの判断の1
つである。合焦中でないならばステップ(220)へ進
み、合焦表示を解除して、通常の焦点検出動作を行うの
でそのままステップ(212)へ移行する。
【0101】ステップ(212)では今回の焦点検出動
作でデフォーカス検出可能な、しかもより後ピント(焦
点調節光学系の焦点位置より被写体の焦点検出位置が手
前側)の検出デフォーカスを呈するセンサを選択する。
尚、本実施例では焦点検出領域は全て後ピント優先の自
動選択としている。
【0102】一方、ステップ(211)で現在合焦中の
場合は、ステップ(214)に移行し、先述した露出制
御値補正用スイッチSWXのオン,オフを示すフラグS
WXONの状態を判定する。フラグSWXONが“1”
の場合には、撮影者による焦点検出領域の変更動作と判
断し、次の変更動作に備えステップ(215)にてフラ
グSWXONを“0”にする。
【0103】続くステップ(216)では、今回の焦点
検出動作でデフォーカス検出可能な、しかも最も小さい
前ピント(焦点調節光学系の焦点位置より被写体の焦点
検出位置が後ろ側)の検出デフォーカスを呈するセンサ
を選択する。なぜならば、前回の焦点検出動作では最も
後ピントの検出デフォーカス量に対して焦点調節され合
焦しているので、そのセンサ(この時点での選択されて
いるセンサ)は今回の焦点検出動作では少なくとも合焦
範囲内のデフォーカスしか呈していない。従って、この
センサを除いての後ピント優先の領域選択では、今回の
焦点検出動作で最も小さい(しかし合焦範囲よりは大き
い)前ピントの検出デフォーカスを示すセンサを選択す
れば良い事となる。
【0104】しかし、ステップ(217)で判断してい
るように、今回の焦点検出動作で前ピントを示すセンサ
が無い場合には、領域選択を初期状態に戻す動作を行う
為にステップ(212)へ移行する。
【0105】一方、ステップ(214)にてフラグSW
XONが“0”の場合には通常の合焦状態と判断し、ス
テップ(218)にて今回の選択デフォーカスを「0」
とし、ステップ(221)にて合焦表示を行い、その後
ステップ(219)に移行し、この「領域選択」サブル
ーチンをリターンする。
【0106】ステップ(213)では選択したセンサの
デフォーカス量を今回の選択デフォーカス量とし、ステ
ップ(219)へ移行してこの「領域選択」サブルーチ
ンをリターンする。
【0107】図12に「レンズ駆動」サブルーチンのフ
ローチャートを示す。
【0108】このサブルーチンが実行されると、ステッ
プ(311)においてレンズユニットLNS2と通信し
て、2つのデータ「S」,「PTH」を入力する。
【0109】ここで、焦点調節すべきデフォーカス量D
EF、上記S,PTHにより焦点調節光学系の移動量を
エンコーダの出力パルス数に換算した値、いわゆるレン
ズ駆動量FPは次式で与えられることになる。
【0110】FP=DEF・S/PTH ステップ(312)は上式をそのまま実行している。
【0111】次のステップ(313)では前記ステップ
(312)で求めたレンズ駆動量FPをレンズユニット
LNS2に送出して焦点調節光学系の駆動を命令する。
【0112】次のステップ(314)で、レンズと通信
してステップ(313)で命令したレンズ駆動量FPの
駆動が終了したか否かを検知し、駆動が終了するとステ
ップ(315)へ移行して「レンズ駆動」サブルーチン
をリターンする。
【0113】(第3の実施例)以上説明してきた第2の
実施例において、焦点検出領域の変更を行うための所定
のスイッチSWXを露出制御値の補正用スイッチと兼用
していた。しかし、カメラのファインダを覗いたままで
操作可能なスイッチであれば基本的に問題ない。例え
ば、露出制御値の固定用スイッチ(AEロックスイッ
チ)や、選択領域変更の専用スイッチを設けて使用する
ことも可能である。
【0114】尚、上記の露出制御値の固定用スイッチを
用いた場合、露出制御値の固定動作は解除する必要もあ
る。多点測距に連動した多分割測光の場合などは、選択
領域の変更に伴い最適な露出制御値に改める必要がある
からである。
【0115】一方、選択領域の変更を、撮影画面内の全
領域内での自動選択結果から個々の領域への切り換えと
してきた。しかしこれをより簡便に使えるように、撮影
画面内の全領域内での自動選択結果から撮影画面の中央
部分の領域への切り換えのみとしても良い。
【0116】上記の仕様による本発明の第3の実施例に
おけるサブルーチン「領域選択」のフローチャートを、
図13に示す。
【0117】このサブルーチンがコールされると、ステ
ップ(410)を経て、ステップ(411)以降の領域
選択動作を実行していく。
【0118】先ず、ステップ(411)にて先述の実施
例と同様に現在合焦中であるかを判定する。合焦中でな
いならばステップ(419)にて合焦表示を解除した
後、通常の焦点検出動作を行うのでそのままステップ
(412)へ移行する。
【0119】ステップ(412)では今回の焦点検出動
作でデフォーカス検出可能な、しかもより後ピント(焦
点調節光学系の焦点位置より被写体の焦点検出位置が手
前側)の検出デフォーカスを呈するセンサを選択する。
【0120】一方、ステップ(411)で現在合焦中の
場合は、ステップ(414)に移行し、スイッチSWX
のオン,オフを示すフラグSWXONの状態を判定す
る。この結果、フラグSWXONが“1”の場合には、
撮影者による焦点検出領域の変更動作と判断し、次の変
更動作に備えて次のステップ(415)にてフラグSW
XONを“0”にする。
【0121】続くステップ(416)では中央部分の焦
点検出領域の中で、前述の実施例と同様にデフォーカス
検出可能でより小さい前ピントの検出デフォーカスを呈
するセンサを選択する。
【0122】一方、ステップ(414)にてフラグSW
XONが“0”の場合には通常の合焦状態と判断し、ス
テップ(417)にて今回の選択デフォーカスを「0」
とし、ステップ(420)にて合焦表示を行った後、ス
テップ(418)に移行し、この「領域選択」サブルー
チンをリターンする。
【0123】ステップ(413)では選択したセンサの
デフォーカス量を今回の選択デフォーカス量とし、ステ
ップ(418)へ移行してこの「領域選択」サブルーチ
ンをリターンする。
【0124】以上の第2及び第3の実施例によれば、撮
影画面内の複数の領域に対し、自動的に選択された領域
が撮影者の意図と異なる場合(合焦表示を見て、或は、
ファインダ内でのピント状態を見て)、所定のスイッチ
(例えば、露出制御値の補正用スイッチや露出制御値の
固定用スイッチ)を押しながらレリーズ釦の第1段階押
下をやり直すという簡単な操作を行うことのみで、ファ
インダ内を覗いたままで選択領域の変更を行うことが可
能となる。
【0125】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、主被写体に重きを置いたデフォーカス量検出を、短
時間に行うことができる
【0126】
【0127】
【0128】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自動焦点カメラの
要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1のカメラの主要部分の動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】図2の動作説明を助けるための図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る焦点調節光学系の
斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施例を備えたカメラの要部構
成を示す図である。
【図6】同じく本発明の第2の実施例を備えたカメラの
主要部分のブロック図である。
【図7】同じく本発明の第2の実施例を備えたカメラの
全体の大まかな動作を示すフローチャートである。
【図8】図7の「AF制御」サブルーチンの動作を示す
フローチャートである。
【図9】図8の「焦点検出」サブルーチンの動作の一部
を示すフローチャートである。
【図10】図9の続きの動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】図8の「領域選択」サブルーチンの動作を示
すフローチャートである。
【図12】図8の「レンズ駆動」サブルーチンの動作を
示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例における「領域選択」
サブルーチンの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
PRS1,PRS2 制御回路 SDR1,SDR2 センサ駆動回路 LPRS1,LPRS2 レンズ内制御回路 SNS1,SNS2 ラインセンサ ZDS ズームレンズ駆動回路 ZPRS ズームレンズ位置検出回路 SW1,SWX スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−293833(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 G03B 13/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも中央と左右の3つのセンサ領
    域にそれぞれ分割され、基線長方向に並んだ一対のライ
    ンセンサ列から成る焦点検出用センサ手段を有し、該焦
    点検出用センサ手段の一対の出力である2像信号のずれ
    によりピント合わせのための演算を行い、演算結果に
    応じてピント合わせを行うオートフォーカスカメラにお
    いて、 前記中央のセンサ領域に対しての左右の各センサ領域の
    間隔を、 各センサ領域の範囲を一定のまま、ズームレ
    ンズの焦点距離情報に応じて、焦点距離が長い時に比し
    て短い時の方が広くなるように設定する領域可変手段を
    設け、焦点距離が短い時には、主被写体の撮影画面内で
    の位置は特定できないものとして、前記各センサ領域を
    それぞれ離して位置させるようにしたことを特徴とする
    オートフォーカスカメラ。
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