JPH086133A - 情報入力スイッチ及びカメラ - Google Patents

情報入力スイッチ及びカメラ

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Publication number
JPH086133A
JPH086133A JP15552194A JP15552194A JPH086133A JP H086133 A JPH086133 A JP H086133A JP 15552194 A JP15552194 A JP 15552194A JP 15552194 A JP15552194 A JP 15552194A JP H086133 A JPH086133 A JP H086133A
Authority
JP
Japan
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switch
sns
camera
lens
displacement
Prior art date
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Application number
JP15552194A
Other languages
English (en)
Inventor
Terutake Kadohara
輝岳 門原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH086133A publication Critical patent/JPH086133A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一部材により、複数の情報入力操作を容易
に行え、かつ、該スイッチを安価なものにする。 【構成】 上下方向のストローク操作がなされることに
より、その変位に応じて複数の信号を発生する第1の信
号発生部TBU,SW1,SW2と、一次元方向あるい
は二次元方向の操作がなされることにより、その変位に
応じて複数の信号を発生する第2の信号発生部TBU
(TB,ENCX,ENCY)とを備え、上下方向のス
トローク操作と一次元方向あるいは二次元方向の操作の
両方を単一の部材で行えるようにし、それぞれの方向
の、各変位(操作停止位置)に応じた信号を発生させる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等に用いられ、
各種の情報入力を単一の部材で可能とする情報入力スイ
ッチ及び該スイッチを備えたカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在カメラに用いられているスイッチの
殆どは、上下方向のボタン型プッシュスイッチや、ダイ
アル型のロータリースイッチで占められている。
【0003】これらは上下あるいは回転方向といった単
一の変位検出機能のみの構成となっている。特に、レリ
ーズボタンは半押し状態と全押し状態の2段階検出のみ
が主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年カメラ機能の多様
化が進み、撮影状態のままで様々なスイッチ操作を強い
られる場合が多く、2個以上のスイッチを同時に操作す
るといった事も普通となっている。
【0005】このような操作を撮影姿勢を崩さずに行う
事は、ある程度の経験や慣れを必要とし、一般的な人々
ではなかなかうまくいかないところである。
【0006】この点、視線検出によるスイッチングは姿
勢の崩れなくして同時操作可能であり、平面的な方向検
知も行える点で優れているが、視線検出自体に準備動作
(キャリブレーションなどと呼ばれている)が必要であ
ったり、眼鏡,撮影姿勢等の条件にまだ左右される事が
多い。しかも信号の複雑な演算処理を必要とする事か
ら、高度な演算装置がいるなどまだまだ高価なスイッチ
である。
【0007】(発明の目的)本発明の目的は、単一部材
により、複数の情報入力操作を容易に行えるようにする
と共に、該スイッチを安価なものにすることのできる情
報入力スイッチ及びカメラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1又は4記載の本発明は、上下方向のスト
ローク操作がなされることにより、その変位に応じて複
数の信号を発生する第1の信号発生部と、一次元方向の
操作がなされることにより、その変位に応じて複数の信
号を発生する第2の信号発生部とを備え、また、同じく
上記の目的を達成するために、請求項2又は4記載の本
発明は、上下方向のストローク操作がなされることによ
り、その変位に応じて複数の信号を発生する第1の信号
発生部と、二次元方向の操作がなされることにより、そ
の変位に応じて複数の信号を発生する第2の信号発生部
とを備え、上下方向のストローク操作と一次元方向ある
いは二次元方向の操作の両方を単一の部材で行えるよう
にし、それぞれの方向の、各変位(操作停止位置)に応
じた信号を発生させるようにしている。
【0009】
【実施例】以下、本発明をカメラのレリーズボタン(シ
ャッタ用スイッチ)に適用した場合の実施例について詳
細に説明する。この実施例では、レリーズボタンの第1
段階の押下状態での左右方向の変位入力で、撮影者によ
る焦点検出領域の移動を可能としている。
【0010】図1は本発明の一実施例に係るカメラの具
体的な電気的構成の一例を示すブロック図である。
【0011】図1において、PRSはカメラの制御回路
で、例えば内部にCPU(中央処理装置),ROM,R
AM,A/D変換機能を有する1チップのマイクロコン
ピュータである。この制御回路PRSはROMに格納さ
れたカメラのシーケンス・プログラムに従って、自動露
出制御機能,自動焦点調節機能,フィルムの巻上げ・巻
戻し等のカメラの一連の動作を行っている。そのため
に、該制御回路PRSは通信用信号SO,SI,SCL
K、通信選択信号CLCM,CSDR,CDDRを用い
て、カメラ本体内の周辺回路およびレンズ内制御装置と
通信を行って、各々の回路やレンズの動作を制御する。
【0012】SOは前記制御回路PRSから出力される
データ信号、SIは前記制御回路PRSに入力されるデ
ータ信号、SCLKは前記信号SO,SIの同期クロッ
クである。
【0013】LCMはレンズ通信バッファ回路であり、
カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに電力
を供給するとともに、制御回路PRSからの選択信号C
LCMが高電位レベル(以下、“H”と略記し、低電位
レベルは“L”と略記する)のときには、カメラとレン
ズ間の通信バッファとなる。
【0014】前記制御回路PRSが通信選択信号CLC
Mを“H”にして同期クロックSCLKに同期して所定
のデータを信号SOとして送出すると、レンズ通信回路
LCMはカメラ・レンズ間通信接点を介して、SCL
K,SOの各々のバッファ信号LCK,DCLをレンズ
へ出力する。それと同時にレンズからの信号DLCのバ
ッファ信号をSIに出力し、制御回路PRSはSCLK
に同期してSIからレンズのデータを入力する。
【0015】DDRは、各種スイッチSWSの検知及び
レリーズボタンに内蔵されたトラックボールユニットT
BUからの変位信号STBUによる変位検知と表示用の
回路であり、信号CDDRが“H”の時に選択されて、
SO,SI,SCLKを用いて制御回路PRSによって
制御される。即ち、制御回路PRSから送られてくるデ
ータに基づいてカメラの表示部DSPの表示を切り替え
たり、カメラの各種操作部材のオン・オフ状態を通信に
よって制御回路PRSに報知する。
【0016】SW1,SW2はレリーズ用のスイッチで
あり、図4にて後述する様にレリーズボタンに内蔵され
たトラックボールユニットTBUの第1段階及び第2段
階の押圧操作によりオン,オフする。制御回路PRSは
前記スイッチSW1のオンで測光,自動焦点調節を行
い、スイッチSW2のオンをトリガとして露出制御とそ
の後のフィルムの巻上げを行うことになる。
【0017】なお、前記スイッチSW2はマイクロコン
ピュータである制御回路PRSの「割り込み入力端子」
に接続され、前記スイッチSW1のオン時のプログラム
実行中でも該スイッチSW2のオンによつて割り込みが
かかり、直ちに所定の割り込みプログラムへ制御を移す
ことができる構成となっている。
【0018】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ・ダウン及びシャッタばねチャージ用のモー
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転、逆転の制御が行われる。制御回路PRSから各駆動
回路MDR1,MDR2に入力されている信号M1F,
M1R,M2F,M2Rはモータ制御用の信号である。
【0019】MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕
走行開始用マグネットで、信号SMG1,SMN2、増
幅トランジスタTR1,TR2で通電され、制御回路P
RSによりシャッタ制御が行われる。
【0020】なお、モータ駆動回路MDR1,MDR2
の制御やシャッタ制御は、本発明と直接関わりがないの
で、詳しい説明は省略する。
【0021】レンズ内制御回路LPRSにLCKに同期
して入力される信号DCLは、カメラからレンズLNS
に対する命令のデータであり、命令に対するレンズの動
作は予め決められている。レンズ内制御回路LPRSは
所定の手続きに従ってその命令を解析し、焦点調節や絞
り制御の動作や、出力DLCからレンズの各部動作状況
(焦点調節光学系の駆動状況や、絞りの駆動状態等)や
各種パラメータ(開放Fナンバ、焦点距離、デフォーカ
ス量対焦点調節光学系の移動量の係数等)の出力を行
う。
【0022】この実施例では、ズームレンズの例を示し
ており、カメラから焦点調節の命令が送られた場合に
は、同時に送られてくる駆動量・方向に従って焦点調節
用モータLTMRを信号LMF,LMRによって駆動し
て、光学系を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。光
学系の移動量は該光学系に連動して回動するパルス板の
パターンをフォトカプラにて検出し、移動量に応じた数
のパルスを出力するエンコーダ回路ENCFのパルス信
号SENCFでモニタし、レンズ内制御回路LPRS内
のカウンタで係数しており、所定の移動が完了した時点
でレンズ内制御回路LPRS自身が信号LMF,LMR
を“L”にして前記モータLMTRを制御する。
【0023】このため、一旦カメラから焦点調節の命令
が送られた後は、カメラの制御回路PRSはレンズの駆
動が終了するまで、レンズ駆動に関して全く関与する必
要がない。また、カメラから要求があった場合には、上
記カウンタの内容をカメラに送出することも可能な構成
になっている。
【0024】カメラから絞り制御の命令が送られた場合
には、同時に送られてくる絞り段数に従って絞り駆動用
としては公知のステッピングモータDMTRを駆動す
る。なお、ステッピングモータDMTRはオープン制御
が可能なため、動作をモニタするためのエンコーダを必
要としない。
【0025】ENCZはズーム光学系に付随したエンコ
ーダ回路であり、レンズ内制御回路LPRSは該エンコ
ーダ回路ENCZからの信号SENCZを入力してズー
ム位置を検出する。レンズ内制御回路LPRS内には各
ズーム位置におけるレンズ・パラメータが格納されてお
り、カメラ側の制御回路PRSから要求があった場合に
は、現在のズーム位置に対応したパラメータをカメラに
送出する。
【0026】SPCは撮影レンズを介した被写体からの
光を受光する露出制御用の測光センサであり、その出力
SSPCは制御回路PRSのアナログ入力端子に入力さ
れ、A/D変換後所定のプログラムに従って、自動露出
制御に用いられる。
【0027】SDRはCCD等から構成される焦点検出
用のラインセンサSNSのセンサ駆動回路であり、不図
示のリモコンからの信号の受信用センサSRMの出力S
SRMの処理回路であり、信号CSDRが“H”のとき
選択されて、SO,SI,SCLKを用いて制御回路P
RSにて制御される。
【0028】前記センサ駆動回路SDRからラインセン
サSNSへ与える信号φSEL0,φSEL1は制御回
路PRSからの信号SEL0,SEL1そのもので、φ
SEL0=“L”,φSEL1=“L”のときセンサ列
SNS−1(SNS−1a,SNS−1b)を、φSE
L0=“H”φSEL1=“L”のときセンサ列SNS
−4(SNS−4a,SNS−4b)を、φSEL0=
“L”、φSEL1=“H”のときセンサ列SNS−2
(SNS−2a,SNS−2b)を、φSEL0=
“H”、φSEL1=“H”のときセンサ列SNS−3
(SNS−3a,SNS−3b)をそれぞれ選択する信
号である。
【0029】蓄積終了後に、信号SLE0,SEL1を
適当に設定して、それからクロックφSH、φHRSを
送ることにより、信号SEL0,SEL1(φSEL
0,φSEL1)で選択されたセンサ列の像信号が出力
VOUTから順次シリアルに出力される。
【0030】VP1,VP2,VP3,VP4はそれぞ
れ各センサ列SNS−1(SNS−1a,SNS−1
b)、SNS−2(SNS−2a,SNS−2b)、S
NS−3(SNS−3a,SNS−3b)、SNS−4
(SNS−4a,SNS−4b)の近傍に配置された被
写体輝度モニタ用センサからのモニタ信号で、蓄積開始
とともにその電圧が上昇し、これにより各センサ列の蓄
積制御が行われる。
【0031】信号φRES,φVRSはセンサのリセッ
ト用クロック、φHRS,φSHは像信号の読出し用ク
ロック、φT1,φT2,φT3,φT4はそれぞれ各
センサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
【0032】前記センサ駆動回路SDRの出力VIDEO
は、ラインセンサSNSからの像信号VOUTと暗電流出力
の差をとった後、被写体の輝度によって決定されるゲイ
ンで増幅された像信号である。上記暗電流出力とは、セ
ンサ列中の遮光された画素の出力値であり、センサ駆動
回路SDRは制御回路PRSからの信号DSHによって
コンデンサにその出力を保持し、これと像信号との差動
増幅を行う。出力VIDEOは制御回路PRSのアナログ入
力端子に入力されており、制御回路PRSは同信号をA
/D変換後、そのデジタル値をRAM上の所定のアドレ
スへ順次格納してゆく。
【0033】信号/TINTE 1,/TINTE 2,/TINTE
3,/TINTE 4は、それぞれセンサ列SNS−1(SN
S−1a,SNS−1b)、SNS−2(SNS−2
a,SNS−2b)、SNS−3(SNS−3a,SN
S−3b)、SNS−4(SNS−4a,SNS−4
b)に蓄積された電荷が適正となり、蓄積が終了したこ
とを表す信号で、制御回路PRSはこれを受けて像信号
の読出しを実行する。
【0034】信号BTIME はセンサ駆動回路SDR内の像
信号増幅アンプの読出しゲイン決定のタイミングを与え
る信号で、通常上記センサ駆動回路SDRはこの信号が
“H”となった時点でのモニタ信号VP1〜VP4の電
圧から、対応するセンサ列の読出しゲインを決定する。
具体的には、予め制御回路PRSからSCLK,SOを
用いて送られたゲイン決定用データに基づいて生成され
た比較レベルと、信号BTIME のタイミングにおけるモニ
タ信号VP1〜VP4のレベルとの上下関係より決定さ
れる。この実施例においては、この比較レベルがモニタ
信号VP1〜VP4に対して共通となっている。
【0035】CK1,CK2は上記クロックφRES,
φVRS,φHRS,φSHを生成するために制御回路
PRSからセンサ駆動回路SDRへ与えられる基準クロ
ックである。
【0036】制御回路PRSが通信選択信号CSDRを
“H”として所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆動
回路SDRに送出することによって、ラインセンサSN
Sの蓄積動作が開始される。
【0037】これにより、4つのセンサ列対で各センサ
上に形成された被写体像の光電変換が行われ、ラインセ
ンサSNSの光電変換素子部には電荷が蓄積される。同
時に各センサの輝度モニタ用センサの信号VP1〜VP
4が上昇していき、この電圧が所定レベルに達すると、
センサ駆動回路SDRは前記信号/TINTE 1〜/TINTE
4がそれぞれ独立に“L”となる。
【0038】制御回路PRSはこれを受けてクロックC
K2に所定の波形を出力する。センサ駆動回路SDRは
基準クロックCK2に基づいてクロックφSH,φHR
Sを生成してラインセンサSNSに与え、このラインセ
ンサSNSは前記クロックによって像信号を出力し、制
御回路PRSは自ら出力しているCK2に同期して内部
のA/D変換機能でアナログ入力端子に入力されている
出力VIDEO をA/D変換後、ディジタル信号としてRA
Mの所定アドレスへ順次格納し、所定の焦点検出演算を
行い、撮影レンズのデフォーカス量を求める。
【0039】なお、センサ駆動回路SDR,ラインセン
サSNSの動作については2対のセンサ列を有する焦点
検出装置として特開昭63−216905号等で開示さ
れているので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0040】図2は上記の焦点検出装置を備えたカメラ
の光学系の配置を示す図である。
【0041】図2において、LNSはズーム撮影レン
ズ、QRMはクイックリターンミラー、FSCRNは焦
点板、ILCは液晶表示装置、PPはペンタプリズム、
AELは測光レンズ、SPCは測光センサ、EPLは接
眼レンズ、FPLNはフィルム面、SMはサブミラー、
MSKは視野マスク、ICFは赤外カットフィルタ、F
LDLはフィールドレンズ、RM1,RM2は第1,第
2の反射ミラー、SHMSKは遮光マスク、DPは絞
り、AFLは二次結像レンズ、AFPは反射面と射出面
を有するプリズム部材、SNSはカバーガラス及び受光
面を有する前出のラインセンサである。
【0042】前記プリズム部材AFPは、アルミニウム
等の金属反射膜を蒸着した反射面を有し、二次結像レン
ズAFLからの光束を反射して、射出面に偏光する作用
を有している。
【0043】図3は上記焦点検出装置の概略構成を示す
図である。
【0044】図3において、MSKは視野マスクであ
り、中央に十字形の開口部MSK−1、両側の周辺部に
縦長の開口部MSK−2,MSK−3を有している。F
LDLはフィールドレンズであり、視野マスクの3つの
開口部MSK−1,MSK−2,MSK−3に対応し
て、3つの部分FLDL−1,FLDL−2,FLDL
−3から成っている。DPは絞りであり、中心部には上
下左右に一対ずつ計4つの開口DP−1a,DP−1
b,DP−4c,DP−4dを、また左右の周辺部分に
は一対2つの開口DP−2a,DP−2b及びDP−3
a,DP−3bがそれぞれ設けられている。
【0045】前記フィールドレンズFLDLの各領域F
LDL−1,FLDL−2,FLDL−3はそれぞれこ
れらの開口対DP−1,DP−2,DP−3を不図示の
対物レンズの射出瞳付近に結像する作用を有している。
【0046】AFLは4対計8つのレンズAFL−1
a,AFL−1b、AFL−4a,AFL−4b、AF
L−2a,AFL−2b、AFL−3a,AFL−3b
から成る二次結像レンズであり、絞りDPの各開口に対
応して、その後方に配置されている。SNSは4対計8
つのセンサ列SNS−1a,SNS−1b、SNS−4
a,SNS−4b、SNS−2a,SNS−2b、SN
S−3a,SNS−3bから成るラインセンサであり、
各二次結像レンズAFLに対応してその像を受光するよ
うに配置されている。
【0047】この図3に示す焦点検出系では、撮影レン
ズの焦点がフィルム面より前方にある場合、各センサ列
対上に形成される被写体像は互いに近づいた状態にな
り、焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離れ
た状態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影レ
ンズの焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各セン
サ列対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算を
施せば、撮影レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォーカ
ス量を検出する事が出来る。
【0048】続いて、上下方向のストローク検出型スイ
ッチとボール等の回転検出型スイッチを、単一の操作部
材として構成したスイッチについて説明する。
【0049】図4は、トラックボールユニットTBUの
構成とレリーズ用スイッチSW1,SW2の位置的関係
を模擬的に描いたものである。
【0050】図4(A)はトラックボールユニットTB
Uの構成を示す図であり、一般的なマウス用のトラック
ボールと同じである。
【0051】ボールTBの回転方向を2つのエンコーダ
ENCX,ENCYで検出し、その信号を回路DDRに
出力するものである。この出力を受ける回路DDRは各
々のエンコーダ出力から回転方向を検出し、制御回路P
RSに出力する。
【0052】一方、図4(B)〜(D)は、トラックボ
ールユニットTBUとレリーズ用スイッチSW1,SW
2の位置関係及び動作状態の説明図である。
【0053】構造的には、トラックボールユニットTB
U全体でスイッチSW1,SW2を押し込んでオン,オ
フさせている。
【0054】カメラに具備された状態での操作方法は、
図4(E)に示したように、レリーズボタンに内蔵され
たトラックボールユニットTBUのボールTBの上端部
を露出させておき、その部分を従来のボタン感覚で押し
込み、更に回転させることも可能なボタンとして扱うこ
ととなる。
【0055】図5はごく大まかなカメラ全体のシーケン
スを示すフローチャートである。
【0056】図1に示した回路に給電が開始されると、
制御回路PRSは図5のステップ(000)から動作を
開始していく。
【0057】ステップ(001)において、レリーズボ
タン(ボールTB)の第1段階押下によりオンするスイ
ッチSW1の状態検知を行い、オフならばステップ(0
02)へ移行し、全てのフラグと変数を初期化する。そ
してスイッチSW1が再びオンされるのをステップ(0
01)にて検知する。
【0058】一方、ステップ(001)にてスイッチS
W1がオンであればステップ(003)へ移行し、以後
カメラの動作を開始あるいは継続する。
【0059】ステップ(003)においては、測光や各
種スイッチ類の状態検知,表示等の「AE制御」サブル
ーチンを実行する(詳細は後述する)。そして、この
「AE制御」サブルーチンが終了すると、次いでステッ
プ(004)へ移行し、「AF制御」サブルーチンを実
行する。ここではセンサの蓄積,焦点検出演算,レンズ
駆動の自動焦点調節動作を行う(詳細は後述する)。そ
して、この「AF制御」サブルーチンが終了すると再び
ステップ(001)へ戻り、スイッチSW1がオフする
までステップ(003),(004)を繰返し実行して
いく。
【0060】なお、この実施例のフローチャートでは、
本発明には直接関係ないため、レリーズ動作について省
略している。
【0061】図6は、図5のステップ(003)におい
て実行される「AE制御」サブルーチンを示すフローチ
ャートであり、この動作はステップ(010)を介して
ステップ(011)より開始される。
【0062】先ずステップ(011)において、露出制
御のための測光動作を行う。そして、受光センサSPC
の出力を制御回路PRS内でA/D変換し、続くステッ
プ(012)において、その結果を基に所定のプログラ
ムに従った露出演算を行い、制御値を決定する。次のス
テップ(013)においては、各種スイッチ検知を行う
「スイッチ検知」サブルーチンを行い(詳細は後述す
る)、続くステップ(014)において、スイッチの状
態や露出制御値,合焦状態に応じて各表示を切換え、次
のステップ(015)にてこの「AE制御」サブルーチ
ンを終了し、メインルーチンへリターンする。
【0063】図7は、図5のステップ(004)におい
て実行される「AF制御」サブルーチンのフローチャー
トであり、この動作はステップ(020)を介してステ
ップ(021)より開始される。
【0064】先ずステップ(021)において、「焦点
検出」サブルーチンを実行する。ここでは焦点検出動作
のための各センサへの像信号の蓄積,読出しから焦点検
出演算を行う。続くステップ(022)においては、焦
点調節を行う対象領域を決定する「領域選択」サブルー
チンを行う。基本的には自動選択で行うが、撮影者が変
更するようにスイッチ操作を行った場合は、それに従っ
た領域での演算結果を採用する。そして、次のステップ
(023)において、「レンズ駆動」サブルーチンを実
行する。ここでは、上記ステップ(022)で決定され
た領域のデフォーカス量に基いてレンズ駆動を行う。レ
ンズ駆動終了後はステップ(024)にてこの「AF制
御」サブルーチンを終了し、メインルーチンへリターン
する。
【0065】図8は、図6のステップ(013)で行わ
れる「スイッチ検知」サブルーチンでのトラックボール
ユニットTBUでの変位入力に関する動作を示すフロー
チャートであり、この動作はステップ(100)を介し
てステップ(101)より開始される。
【0066】先ずステップ(101)においては、制御
回路PRSは回路DDRを介したりして各スイッチの入
力状態を検知する。そして、ステップ(102)におい
て、スイッチSW1がオンしているか否かの判別を行
う。これは、トラックボールユニットTBUの出力はス
イッチSW1のオン中のみ有効とする為である。判別の
結果、スイッチSW1がオフであれば、ステップ(10
8)へ移行してこの「AE制御」サブルーチンを終了
し、メインルーチンへリターンする。
【0067】一方、スイッチSW1がオンであった場合
にはステップ(103)へ移行し、ここでスイッチSW
2がオンしていないかの判別を行う。これは、スイッチ
SW2がオンしているならば、直ちにレリーズ動作に入
るため、トラックボールユニットTBUの出力は無効と
する為である。判別の結果、スイッチSW2がオンであ
れば、ステップ(108)へ移行してこの「AE制御」
サブルーチンを終了し、メインルーチンへリターンす
る。
【0068】また、スイッチSW2がオフであった場合
にはステップ(104)へ移行し、ここで現在合焦中で
あるか否かの判別を行う。これは、先述したように、本
実施例では基本的に測距領域(焦点検出領域)は自動選
択としており、その結果に対して撮影者が変更を求めた
時にのみ領域変更するものとしている為である。判別の
結果、合焦でなければ、ステップ(108)へ移行して
この「AE制御」サブルーチンを終了し、メインルーチ
ンへリターンする。
【0069】また、合焦中であった場合にはステップ
(105)へ移行し、ここでトラックボールユニットT
BUによる変位入力、特にここで図3から明らかな様に
測距点が横方向のみに並んでいるので、左右のみの変位
に着目してその有無を判別している。判別の結果、変位
入力が無ければ、ステップ(108)へ移行してこの
「AE制御」サブルーチンを終了し、メインルーチンへ
リターンする。
【0070】また、トラックボールユニットTBUによ
る変位入力が有った場合にはステップ(106)へ移行
し、ここで検知された変位が所定量より大きいか否かの
判別を行う。これは、トラックボールユニットTBUに
よる誤入力を防止する為のもので、応答性を損なわない
程度の微動は無視する。判別の結果、変位が所定量以下
であった場合には、ステップ(108)へ移行してこの
「AE制御」サブルーチンを終了し、メインルーチンへ
リターンする。
【0071】また、検知された変位が所定量より大きい
場合にはステップ(107)へ移行し、測距領域の変更
要求入力があったとして測距点の変更を指示する。そし
て、次のステップ(108)にて「スイッチ検知」サブ
ルーチンを終了し、メインルーチンへリターンする。
【0072】図9は、図7のステップ(022)で行わ
れる「領域選択」サブルーチンを示すフローチャートで
あり、この動作はステップ(200)を介してステップ
(201)より開始される。
【0073】先ずステップ(201)において、現在合
焦中であるか否かの判別を行う。これは先述しているよ
うに、本実施例において最初は自動選択にて領域決定を
行うものとしている為である。判別の結果、まだ合焦前
であるならばステップ(202)へ移行し、ここで測距
領域の決定を行う。ここでは、3つの測距点(4セン
サ)の中で最もカメラに近い被写体が測距されたものを
選択する(近点優先)。但し、余りにも近いものや、像
信号の信頼性が悪いものなどは対象から除外するなどの
措置は行う。その後はステップ(205)へ進んで「領
域選択」サブルーチンを終了し、メインルーチンへリタ
ーンする。
【0074】一方、合焦中であるならばステップ(20
1)からステップ(203)へ移行し、先述の「スイッ
チ検知」サブルーチンで領域変更指示が有ったか否かを
判別し、領域変更指示が無ければそのままステップ(2
05)へ移行して「領域選択」サブルーチンを終了し、
メインルーチンへリターンする。
【0075】また、領域変更指示が有ったならばステッ
プ(203)からステップ(204)へ移行し、ここで
上記ステップ(107)で変更指示に対する測距点(セ
ンサ)のデフォーカス量を今回の検出量とし、次のステ
ップ(205)にて「領域選択」サブルーチンを終了
し、メインルーチンへリターンする。
【0076】なお、上記の実施例では、図10(A)の
様に、測距領域が横方向のみに展開されていたが、図1
0(B)の様に、縦,横両方向に展開した場合や、特開
平5−107063号に開示されている様な撮影画面内
を自由に移動可能な〔図10(C)参照〕場合などで
は、移動方向の入力手段として特に有効なスイッチとな
る。
【0077】また、先の実施例では左右以外の変位検知
を無視していたが、これを露出補整用の入力とすること
も有効となる。例えば、手前に回せばマイナス補正、反
対に回せばプラス補正などとする。
【0078】さらに、測距領域(焦点検出領域)の変更
とは異なり、マニュアル露出制御における絞りとシャッ
タ制御値のアップ・ダウンに使い分けてもよい。例え
ば、前後方向は絞り値の変更で、左右方向はシャッタス
ピードの変更といった具合である。
【0079】更に、レリーズボタンとは別のスイッチに
トラックボールユニットTBUを用いてもよい。例え
ば、レリーズボタンと同時操作可能な位置(背蓋などで
親指で操作可能)に1段階の押下検出タイプを配置し、
レリーズボタンの1段階押下状態でトラックボールユニ
ットTBUをそのまま回せば露出補正、押して回せば測
距領域の移動といった使い方も有効となる。
【0080】本実施例によれば、ボール等の回転検出型
スイッチであるトラックボールユニットTBUを、上下
方向のストローク検出型スイッチであるレリーズボタン
内に組み込み、単一の操作部材としているため、一つの
操作部材で複数の入力操作が同時に、しかも簡単に行う
ことができ、撮影姿勢のまま無理なく誰でも、複雑なス
イッチ操作を行う事なく、複数の情報入力を可能にする
ことができる。
【0081】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、トラックボールユニットTBU(エンコーダENC
X,ENCY、及び、ボールTB)、スイッチSW1,
SW2が本発明の情報入力スイッチに相当する。
【0082】以上が実施例の構成と本発明の構成の対応
関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限定さ
れるものではなく、請求項で示した機能、又は実施例が
もつ機能が達成できる構成であればどのようなものであ
ってもよいことは言うまでもない。
【0083】(変形例)本発明は、一眼レフカメラ,レ
ンズシャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用し
た場合を述べているが、その他の光学機器や他の装置、
更には構成ユニットとしても適用することができるもの
である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上下方向のストローク操作がなされることにより、その
変位に応じて複数の信号を発生する第1の信号発生部
と、一次元方向あるいは二次元方向の操作がなされるこ
とにより、その変位に応じて複数の信号を発生する第2
の信号発生部とを備え、上下方向のストローク操作と一
次元方向あるいは二次元方向の操作の両方を単一の部材
で行えるようにし、それぞれの方向の、各変位(操作停
止位置)に応じた信号を発生させるようにしている。
【0085】よって、単一部材により、複数の情報入力
操作を容易に行え、かつ、該スイッチを安価なものにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラの電気的構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の焦点検出装置を具備したカメラの光学系
の配置関係を示す図である。
【図3】図2の焦点検出装置の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図4】図1のカメラに具備されるトラックボールユニ
ットトラックボールユニットTBUの構成とレリーズ用
スイッチSW1,SW2の位置的関係を模擬的に描いた
図である。
【図5】本発明の一実施例に係るカメラのごく大まかな
全体のシーケンスを示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ(003)において実行される
「AE制御」サブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】図5のステップ(004)において実行される
「AF制御」サブルーチンのフローチャートである。
【図8】図6のステップ(013)で行われる「スイッ
チ検知」サブルーチンでのトラックボールユニットTB
Uでの変位入力に関する動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】図7のステップ(022)で行われる「領域選
択」サブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】本発明を他の領域変更用に用いた場合につい
て説明する為の図である。
【符号の説明】
PRS カメラ内に具備される制御回路 SDR センサ駆動回路 TBU トラックボールユニット TB ボール ENCX ボールのX軸方向の移動量検出用のエ
ンコーダ ENCY ボールのY軸方向の移動量検出用のエ
ンコーダ SW1,SW2 レリーズ用スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向のストローク操作がなされるこ
    とにより、その変位に応じて複数の信号を発生する第1
    の信号発生部と、一次元方向の操作がなされることによ
    り、その変位に応じて複数の信号を発生する第2の信号
    発生部とを備えた情報入力スイッチ。
  2. 【請求項2】 上下方向のストローク操作がなされるこ
    とにより、その変位に応じて複数の信号を発生する第1
    の信号発生部と、二次元方向の操作がなされることによ
    り、その変位に応じて複数の信号を発生する第2の信号
    発生部とを備えた情報入力スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記第2の信号発生部内に、ボール部材
    を具備し、該ボール部材の回転操作により一次元方向あ
    るいは二次元方向の操作を行うことを特徴とする情報入
    力スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の情報入力スイッチ
    を、レリーズ用とその他の情報入力用として具備したこ
    とを特徴とするカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160053706A1 (en) * 2013-04-11 2016-02-25 Robert Bosch Gmbh Method for operating a common-rail system of a motor vehicle having a redundant common-rail-pressure sensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160053706A1 (en) * 2013-04-11 2016-02-25 Robert Bosch Gmbh Method for operating a common-rail system of a motor vehicle having a redundant common-rail-pressure sensor
US9863358B2 (en) * 2013-04-11 2018-01-09 Robert Bosch Gmbh Method for operating a common-rail system of a motor vehicle having a redundant common-rail-pressure sensor

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