JPH0719788B2 - ボンディング用金合金細線 - Google Patents
ボンディング用金合金細線Info
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- JPH0719788B2 JPH0719788B2 JP1041188A JP4118889A JPH0719788B2 JP H0719788 B2 JPH0719788 B2 JP H0719788B2 JP 1041188 A JP1041188 A JP 1041188A JP 4118889 A JP4118889 A JP 4118889A JP H0719788 B2 JPH0719788 B2 JP H0719788B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、半導体素子上の電極と外部リードとを接合す
るために使用する耐熱性に優れた金合金細線に関する。
るために使用する耐熱性に優れた金合金細線に関する。
(従来技術と問題点) 従来、ケイ素半導体素子上の電極と外部リードとの間を
接続するボンディング線としては、金細線が使用されて
きた。このように金細線が多用されてきたのは、金ボー
ルの形成が真円球状となり、形成された金ボールの硬さ
が適切であって、接合時の圧力によってケイ素半導体素
子を損傷することがなく、確実な接続ができ、その信頼
性が極めて高いためであった。しかし、金細線を自動ボ
ンダーにかけて金細線の先端を溶融して金ボールを形成
させて接合を行なうと、金細線は再結晶化温度が低く耐
熱性を欠くために、金ボール形成の直上部において引張
強度が不足し断線を起したり、断線をまぬがれて接合さ
れた金細線は樹脂封止によって断線したり、又、半導体
素子を封止用樹脂で保護した場合、ワイヤフローを呈し
短絡を起すという問題がある。
接続するボンディング線としては、金細線が使用されて
きた。このように金細線が多用されてきたのは、金ボー
ルの形成が真円球状となり、形成された金ボールの硬さ
が適切であって、接合時の圧力によってケイ素半導体素
子を損傷することがなく、確実な接続ができ、その信頼
性が極めて高いためであった。しかし、金細線を自動ボ
ンダーにかけて金細線の先端を溶融して金ボールを形成
させて接合を行なうと、金細線は再結晶化温度が低く耐
熱性を欠くために、金ボール形成の直上部において引張
強度が不足し断線を起したり、断線をまぬがれて接合さ
れた金細線は樹脂封止によって断線したり、又、半導体
素子を封止用樹脂で保護した場合、ワイヤフローを呈し
短絡を起すという問題がある。
これを解決するために、接続時に形成させる金ボールの
形状および硬さを損わない程度に、高純度金中に微量の
添加元素を加えて破断強度と耐熱性を向上させた種々の
ボンディング用金合金細線が公表されているが、接合の
ループ高さが高く、適切でないため、近年急速に普及し
つつある薄形パッケージ用デバイスに対応させるには十
分でないという問題がある。
形状および硬さを損わない程度に、高純度金中に微量の
添加元素を加えて破断強度と耐熱性を向上させた種々の
ボンディング用金合金細線が公表されているが、接合の
ループ高さが高く、適切でないため、近年急速に普及し
つつある薄形パッケージ用デバイスに対応させるには十
分でないという問題がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、常温お
よび高温の引張強度を向上せしめ、接合のループ高さを
低くして薄形パッケージ用デバイスに適するボンディン
グ用金合金細線を提供することを目的とするものであ
る。
よび高温の引張強度を向上せしめ、接合のループ高さを
低くして薄形パッケージ用デバイスに適するボンディン
グ用金合金細線を提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、99.99重量%以上の純度を有する高純度金に
イットリウム3〜100重量ppm、カルシウム1〜50重量pp
m、ゲルマニウム5〜50重量ppmをそれぞれ添加し、これ
ら添加元素の総量が9〜110重量ppmの範囲とするボンデ
ィング用金合金細線である。
イットリウム3〜100重量ppm、カルシウム1〜50重量pp
m、ゲルマニウム5〜50重量ppmをそれぞれ添加し、これ
ら添加元素の総量が9〜110重量ppmの範囲とするボンデ
ィング用金合金細線である。
本発明は、高純度金に耐熱性を向上するイットリウムと
カルシウムを、更に常温の機械的強度を向上するゲルマ
ニウムを添加することにより、これら三元素の相剰作用
によって常温の機械的強度と耐熱性を一段と向上させ、
ワイヤフローを起さず、接合時のループ高さを低くし
て、且つ高速自動ボンダーにも適合させるものである。
カルシウムを、更に常温の機械的強度を向上するゲルマ
ニウムを添加することにより、これら三元素の相剰作用
によって常温の機械的強度と耐熱性を一段と向上させ、
ワイヤフローを起さず、接合時のループ高さを低くし
て、且つ高速自動ボンダーにも適合させるものである。
イットリウムの添加量が3重量ppm未満であるときは、
耐熱性が向上せず、封止樹脂の影響を受けてワイヤフロ
ーを呈し、且つループ高さにバラツキが生じ不安定な接
合となる。逆に、イットリウムの添加量が50重量ppm近
傍を超えると、その添加にかかわらず耐熱性効果は飽和
状態となって余り向上せず、110重量ppmを超えると、ボ
ール表面に酸化皮膜が形成され、ボール形状に歪を生
じ、且つイットリウムが金の結晶粒界に折出して脆性を
生じ、伸線加工性を阻害する。その好ましい添加量は3
〜60重量ppmである。
耐熱性が向上せず、封止樹脂の影響を受けてワイヤフロ
ーを呈し、且つループ高さにバラツキが生じ不安定な接
合となる。逆に、イットリウムの添加量が50重量ppm近
傍を超えると、その添加にかかわらず耐熱性効果は飽和
状態となって余り向上せず、110重量ppmを超えると、ボ
ール表面に酸化皮膜が形成され、ボール形状に歪を生
じ、且つイットリウムが金の結晶粒界に折出して脆性を
生じ、伸線加工性を阻害する。その好ましい添加量は3
〜60重量ppmである。
カルシウムの添加量が1重量ppm未満であるときは、イ
ットリウムおよびゲルマニウムとの相剰作用に欠け、耐
熱性が不安定となり、ループ高さにバラツキを生じ、僅
かながらワイヤフローを呈する。逆に、50重量ppmを超
えると、ボール表面に酸化皮膜が形成され、ボール形状
に歪を生じ、且つカルシウムが金の結晶粒界に折出して
脆性を生じ、伸線加工性を阻害する。その好ましい添加
量は1〜40重量ppmである。
ットリウムおよびゲルマニウムとの相剰作用に欠け、耐
熱性が不安定となり、ループ高さにバラツキを生じ、僅
かながらワイヤフローを呈する。逆に、50重量ppmを超
えると、ボール表面に酸化皮膜が形成され、ボール形状
に歪を生じ、且つカルシウムが金の結晶粒界に折出して
脆性を生じ、伸線加工性を阻害する。その好ましい添加
量は1〜40重量ppmである。
ゲルマニウムの添加量が5重量ppm未満であるときは、
常温の機械的強度をより向上できない。逆に50重量ppm
を超えると、ボール表面に酸化皮膜が形成され、ボール
形状に歪を生じ、ボンディング時の再結晶による結晶粒
界破断を起して、ネック切れか生じやすくなる。その好
ましい添加量は5〜30重量ppmである。
常温の機械的強度をより向上できない。逆に50重量ppm
を超えると、ボール表面に酸化皮膜が形成され、ボール
形状に歪を生じ、ボンディング時の再結晶による結晶粒
界破断を起して、ネック切れか生じやすくなる。その好
ましい添加量は5〜30重量ppmである。
従って、イットリウム、カルシウム、ゲルマニウムの添
加総量を9〜110重量ppmとするが、好ましい添加総量は
9〜50重量ppmである。
加総量を9〜110重量ppmとするが、好ましい添加総量は
9〜50重量ppmである。
(実施例) 以下、実施例について説明する。
金純度が99.99重量%以上の電解金を用いて、第1表に
示す化学成分の金合金を高周波真空溶解炉で溶解鋳造
し、その鋳塊を圧延した後、常温で伸線加工を行ない最
終線径を25μmφの金合金細線とし、大気雰囲気中で連
続焼鈍して伸び値が4%になるように調質する。
示す化学成分の金合金を高周波真空溶解炉で溶解鋳造
し、その鋳塊を圧延した後、常温で伸線加工を行ない最
終線径を25μmφの金合金細線とし、大気雰囲気中で連
続焼鈍して伸び値が4%になるように調質する。
得られた金合金細線について、常温引張強度、高温引張
強度(250℃、30秒保持)、接合のループ高さ、モール
ド時のワイヤフローおよびボール形状を調べた結果を第
1表に併記した。
強度(250℃、30秒保持)、接合のループ高さ、モール
ド時のワイヤフローおよびボール形状を調べた結果を第
1表に併記した。
接合のループ高さは、高速自動ボンダーを使用して半導
体素子上の電極と外部リードとの間を接合した後、形成
されるループの頂高とチップの電極面とを光学顕微鏡で
観察してその高さを測定する。
体素子上の電極と外部リードとの間を接合した後、形成
されるループの頂高とチップの電極面とを光学顕微鏡で
観察してその高さを測定する。
ワイヤフローは、高速自動ボンダーで半導体素子上の電
極と外部リードとを接合し、薄形モールドの金型内にセ
ットして封止用樹脂を注入した後、得られたパッケージ
をX線で観察し、封止用樹脂によるボンディング線の歪
み、すなわち、直線接合からの最大わん曲距離と接合ス
パン距離とを測定し、歪値からワイヤフローの良否を評
価した。
極と外部リードとを接合し、薄形モールドの金型内にセ
ットして封止用樹脂を注入した後、得られたパッケージ
をX線で観察し、封止用樹脂によるボンディング線の歪
み、すなわち、直線接合からの最大わん曲距離と接合ス
パン距離とを測定し、歪値からワイヤフローの良否を評
価した。
○印:歪値3%未満(薄形パッケージに適合する) △印:歪値3〜10% ×印:歪値11%以上 ボールの形状は、高速自動ボンダーを使用し、電気トー
チ放電によって得られる金合金ボールを走査電子顕微鏡
で観察し、ボール表面に酸化物が生ずるもの、ボールの
形状がイビツになるもの、半導体素子の電極に良好な形
状で接合できないものを×印で、良好なものを○印で評
価した。
チ放電によって得られる金合金ボールを走査電子顕微鏡
で観察し、ボール表面に酸化物が生ずるもの、ボールの
形状がイビツになるもの、半導体素子の電極に良好な形
状で接合できないものを×印で、良好なものを○印で評
価した。
第1表から理解されるように、実施例1〜6は、本発明
で説明したイットリウム、カルシウム、ゲルマニウムが
個々の添加量においてもまた総量においても共に適量で
あるため、耐熱性が良好で、接合ループ高さを低く形成
することかでき、封止樹脂によるワイヤフローの影響も
無視することができ、且つボール形状も良好であるた
め、信頼性のある接合ができる。
で説明したイットリウム、カルシウム、ゲルマニウムが
個々の添加量においてもまた総量においても共に適量で
あるため、耐熱性が良好で、接合ループ高さを低く形成
することかでき、封止樹脂によるワイヤフローの影響も
無視することができ、且つボール形状も良好であるた
め、信頼性のある接合ができる。
しかし、比較例1は元素の総量が7重量ppmで許容限度
以下である上に、イットリウムが2重量ppm以下である
ため、ループ高さが高く、且つ歪値が3〜10%で樹脂封
止によるワイヤフローを呈し、また常温並びに高温の機
械的強度を共に向上できないため、好ましくない。ま
た、比較例2はカルシウムとゲルマニウムとはいずれも
が適量ではあるが、元素の総量が126重量ppmで許容限度
を越える上に、イットリウムの量が多いため接合時に形
成されるボールの表面に酸化皮膜が形成され、ボール形
状に歪みを生じ、且つイットリウムが金の結晶粒界に析
出して脆性を生じ、伸線加工に支障を来たし、好ましく
ない。比較例3は総量が75重量ppmで許容限度内である
が、カルシウムが多いために、ボール表面に酸化皮膜が
形成され、ボール形状に歪みを生じ、且つカルシウムが
金の結晶粒界に析出して脆性を生じ、伸線加工に支障を
来すため、好ましくない。更に比較例4は総量が73重量
ppmで許容限度内であるが、ゲルマニウムの量が多いた
めに、ボール表面に酸化皮膜が形成され、ボール形状に
歪みを生じ、ボンディング時の再結晶による結晶粒界破
断を起こし、ネック切れが生じやすくなるために好まし
くない。比較例5は総量が7.5重量ppmで許容限度以下で
ある上に、カルシウムが許容限度の1重量ppm以下であ
るために、イットリウム及ゲルマニウムとの相乗作用に
欠け、耐熱性が不安定となり、ループ高さにバラツキが
生じ、僅かながらワイヤフローを生じ、更に常温並びに
高温の機械的強度を共に向上できなかった。そして比較
例6はイットリウム,カルシウム,ベリリウム夫々は適
量であるが、それらの総和の量が適量である110重量ppm
を越えて120重量ppmとなっているため、ボール形状に歪
みを生じたり、表面に酸化皮膜を生じたり、半導体素子
の電極に良好な形状で接合できない等の不具合が生じ好
ましくない。このように比較例は、いずれにしても実用
に供し得なかった。
以下である上に、イットリウムが2重量ppm以下である
ため、ループ高さが高く、且つ歪値が3〜10%で樹脂封
止によるワイヤフローを呈し、また常温並びに高温の機
械的強度を共に向上できないため、好ましくない。ま
た、比較例2はカルシウムとゲルマニウムとはいずれも
が適量ではあるが、元素の総量が126重量ppmで許容限度
を越える上に、イットリウムの量が多いため接合時に形
成されるボールの表面に酸化皮膜が形成され、ボール形
状に歪みを生じ、且つイットリウムが金の結晶粒界に析
出して脆性を生じ、伸線加工に支障を来たし、好ましく
ない。比較例3は総量が75重量ppmで許容限度内である
が、カルシウムが多いために、ボール表面に酸化皮膜が
形成され、ボール形状に歪みを生じ、且つカルシウムが
金の結晶粒界に析出して脆性を生じ、伸線加工に支障を
来すため、好ましくない。更に比較例4は総量が73重量
ppmで許容限度内であるが、ゲルマニウムの量が多いた
めに、ボール表面に酸化皮膜が形成され、ボール形状に
歪みを生じ、ボンディング時の再結晶による結晶粒界破
断を起こし、ネック切れが生じやすくなるために好まし
くない。比較例5は総量が7.5重量ppmで許容限度以下で
ある上に、カルシウムが許容限度の1重量ppm以下であ
るために、イットリウム及ゲルマニウムとの相乗作用に
欠け、耐熱性が不安定となり、ループ高さにバラツキが
生じ、僅かながらワイヤフローを生じ、更に常温並びに
高温の機械的強度を共に向上できなかった。そして比較
例6はイットリウム,カルシウム,ベリリウム夫々は適
量であるが、それらの総和の量が適量である110重量ppm
を越えて120重量ppmとなっているため、ボール形状に歪
みを生じたり、表面に酸化皮膜を生じたり、半導体素子
の電極に良好な形状で接合できない等の不具合が生じ好
ましくない。このように比較例は、いずれにしても実用
に供し得なかった。
結果からわかるように、本発明に係る実施例は耐熱性が
良好で、接合のループ高さを低く形成することができ、
封止樹脂によるワイヤフローの影響も無視することがで
き、且つボール形状も良好であるため信頼性のある接合
ができる。
良好で、接合のループ高さを低く形成することができ、
封止樹脂によるワイヤフローの影響も無視することがで
き、且つボール形状も良好であるため信頼性のある接合
ができる。
(効果) 以上説明した如く、本発明にかかる金合金細線は、高純
度金に耐熱性を向上するイットリウムとカルシウムを、
更に常温の機械的強度を向上するゲルマニウムを添加す
ることにより、これら三元素の相乗作用によって常温の
機械的強度と耐熱性を一段と向上できるので、常温並び
に高温引張強度が優れ、接合のループ高さが低く形成で
き、封止樹脂によるワイヤフローもなく、高速自動ボン
ダーに十分対応できると共に形成されるボール形状も真
球であるので、薄形パッケージ用デバイスのボンディン
グ線として信頼性よく実用に供せられる利点がある。従
って産業上に寄与する点が大である。
度金に耐熱性を向上するイットリウムとカルシウムを、
更に常温の機械的強度を向上するゲルマニウムを添加す
ることにより、これら三元素の相乗作用によって常温の
機械的強度と耐熱性を一段と向上できるので、常温並び
に高温引張強度が優れ、接合のループ高さが低く形成で
き、封止樹脂によるワイヤフローもなく、高速自動ボン
ダーに十分対応できると共に形成されるボール形状も真
球であるので、薄形パッケージ用デバイスのボンディン
グ線として信頼性よく実用に供せられる利点がある。従
って産業上に寄与する点が大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 栄一 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−30158(JP,A) 特開 昭53−105968(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】高純度金にイットリウム3〜100重量ppm、
カルシウム1〜50重量ppm、ゲルマニウム5〜50重量ppm
をそれぞれ添加し、これら添加元素の総量が9〜110重
量ppmの範囲とすることを特徴とするボンディング用金
合金細線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1041188A JPH0719788B2 (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | ボンディング用金合金細線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1041188A JPH0719788B2 (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | ボンディング用金合金細線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02219250A JPH02219250A (ja) | 1990-08-31 |
JPH0719788B2 true JPH0719788B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=12601441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1041188A Expired - Lifetime JPH0719788B2 (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | ボンディング用金合金細線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719788B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5945065A (en) * | 1996-07-31 | 1999-08-31 | Tanaka Denshi Kogyo | Method for wedge bonding using a gold alloy wire |
CN105803245B (zh) * | 2016-04-15 | 2017-10-20 | 浙江佳博科技股份有限公司 | 一种高性能键合合金丝及其制备方法与应用 |
-
1989
- 1989-02-20 JP JP1041188A patent/JPH0719788B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02219250A (ja) | 1990-08-31 |
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