JPH07197085A - 洗浄剤 - Google Patents
洗浄剤Info
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- JPH07197085A JPH07197085A JP33763893A JP33763893A JPH07197085A JP H07197085 A JPH07197085 A JP H07197085A JP 33763893 A JP33763893 A JP 33763893A JP 33763893 A JP33763893 A JP 33763893A JP H07197085 A JPH07197085 A JP H07197085A
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- Japan
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- chlorine gas
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/48—Medical, disinfecting agents, disinfecting, antibacterial, germicidal or antimicrobial compositions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/16—Organic compounds
- C11D3/20—Organic compounds containing oxygen
- C11D3/2075—Carboxylic acids-salts thereof
- C11D3/2086—Hydroxy carboxylic acids-salts thereof
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、殺菌・抗菌(殺カビ・抗カビ)効
果を持ち、しかも塩素ガスを発生しない人体に対して安
全性の高い洗浄剤を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、濃度が0.1〜3%以下の乳酸を
含有し、家庭用品品質表示法における塩素ガス発生試験
で、塩素ガス発生濃度が1ppm を超えない洗浄剤であ
る。
果を持ち、しかも塩素ガスを発生しない人体に対して安
全性の高い洗浄剤を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、濃度が0.1〜3%以下の乳酸を
含有し、家庭用品品質表示法における塩素ガス発生試験
で、塩素ガス発生濃度が1ppm を超えない洗浄剤であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄剤に関する。特に詳
しくは、本発明の洗浄剤は一般家庭、公衆施設、産業機
器などの除菌・抗菌を特徴とする。
しくは、本発明の洗浄剤は一般家庭、公衆施設、産業機
器などの除菌・抗菌を特徴とする。
【0002】
【従来の技術】近年、暖房設備の完備、室内の気密化に
伴い、家庭、事務所、学校などの室内におけるカビの発
生が増加している。カビの発生は、美観、保健衛生上も
好ましくない。カビを防止するには、かぜ通しを良くし
て乾燥に保ち清潔にすることが必要である。
伴い、家庭、事務所、学校などの室内におけるカビの発
生が増加している。カビの発生は、美観、保健衛生上も
好ましくない。カビを防止するには、かぜ通しを良くし
て乾燥に保ち清潔にすることが必要である。
【0003】しかしながら、湿度の高い浴室やトイレ、
洗面所、あるいは冷蔵庫、オーブン、ミキサーなどの電
子機器、畳、カーペットなどは、カビが発生しやすい。
さらに攪拌機、混練機、充填機、地下ケーブル、医療機
器などの様々な機器にもカビが発生し、汚れ、不衛生、
感染、漏電などの障害をもたらす。また、最近は乾燥条
件下にあっても生育する好乾燥性カビの存在も多数報告
され、カビ発生によるアレルギー性諸症状の発症例も非
常に多い。
洗面所、あるいは冷蔵庫、オーブン、ミキサーなどの電
子機器、畳、カーペットなどは、カビが発生しやすい。
さらに攪拌機、混練機、充填機、地下ケーブル、医療機
器などの様々な機器にもカビが発生し、汚れ、不衛生、
感染、漏電などの障害をもたらす。また、最近は乾燥条
件下にあっても生育する好乾燥性カビの存在も多数報告
され、カビ発生によるアレルギー性諸症状の発症例も非
常に多い。
【0004】また、環境問題への関心の高まりと共に環
境汚染の原因となる排水への関心も高まり、より環境に
優しいものが求められている。毎日の家事による手荒れ
も主婦にとっては大きな問題となっている。
境汚染の原因となる排水への関心も高まり、より環境に
優しいものが求められている。毎日の家事による手荒れ
も主婦にとっては大きな問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、このようなカビ
の除去および防止する市販の薬剤として、次亜塩素酸塩
を用いた強アルカリ性溶液や、塩酸を用いた強酸性溶液
が市販されている。このような薬剤はいずれもカビ除去
に一定の効果を示すが、強アルカリ(pH12以上)や
強酸(pH3以下)であるため非常に危険であり、皮膚
に付着した場合はやけど、皮の剥離、失明などの危険性
がある。
の除去および防止する市販の薬剤として、次亜塩素酸塩
を用いた強アルカリ性溶液や、塩酸を用いた強酸性溶液
が市販されている。このような薬剤はいずれもカビ除去
に一定の効果を示すが、強アルカリ(pH12以上)や
強酸(pH3以下)であるため非常に危険であり、皮膚
に付着した場合はやけど、皮の剥離、失明などの危険性
がある。
【0006】また塩素系の防カビ剤は悪臭が強く、鼻、
喉に炎症を起こし、眼に対する刺激も強く、十分な換気
を行いながら作業する事が必要である。また、このよう
な物理化学的作用の強い防カビ剤を常用すると慢性的な
呼吸障害が生じかねない。
喉に炎症を起こし、眼に対する刺激も強く、十分な換気
を行いながら作業する事が必要である。また、このよう
な物理化学的作用の強い防カビ剤を常用すると慢性的な
呼吸障害が生じかねない。
【0007】そこで、本件出願人は、かかる課題を解決
するために、乳酸を含有する防カビ剤を既に提供してい
るが(特開平5−908号)、この出願は防カビに発明
の主眼を置いており、塩素ガス発生量に対する考慮が不
十分であった。
するために、乳酸を含有する防カビ剤を既に提供してい
るが(特開平5−908号)、この出願は防カビに発明
の主眼を置いており、塩素ガス発生量に対する考慮が不
十分であった。
【0008】更に、現在人体・環境への考慮もされ始め
てはきたが、効果優先の意識はまだ強く、消費者の選択
余地も十分ではない。環境問題が社会問題となってきた
近年、効果のみでなく、環境への優しさも同時に追求さ
れ始めてきている。
てはきたが、効果優先の意識はまだ強く、消費者の選択
余地も十分ではない。環境問題が社会問題となってきた
近年、効果のみでなく、環境への優しさも同時に追求さ
れ始めてきている。
【0009】そこで、本発明は、普段に手軽に使用でき
る洗浄剤に殺菌・抗菌(殺カビ・抗カビ)効果を持た
せ、かつ、環境にも優しく、人体に対しても危険性の少
ない洗浄剤を提供することを目的とする。
る洗浄剤に殺菌・抗菌(殺カビ・抗カビ)効果を持た
せ、かつ、環境にも優しく、人体に対しても危険性の少
ない洗浄剤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件発明者は、鋭意検討
した結果、乳酸又は乳酸誘導体の濃度を3%以下に抑え
れば、家庭用品品質表示法における塩素ガス発生試験
で、塩素ガス発生濃度が1ppm を越えないことを発見
し、本発明を成すに至った。
した結果、乳酸又は乳酸誘導体の濃度を3%以下に抑え
れば、家庭用品品質表示法における塩素ガス発生試験
で、塩素ガス発生濃度が1ppm を越えないことを発見
し、本発明を成すに至った。
【0011】すなわち、本発明は、濃度が0.1〜3%
以下の乳酸を含有し、家庭用品品質表示法における塩素
ガス発生試験で、塩素ガス発生濃度が1ppm を超えない
洗浄剤を提供する。
以下の乳酸を含有し、家庭用品品質表示法における塩素
ガス発生試験で、塩素ガス発生濃度が1ppm を超えない
洗浄剤を提供する。
【0012】本発明で用いられる乳酸はD−乳酸、L−
乳酸、D,L−乳酸のいずれかであってもよい。特に発
酵法で得られたL−乳酸は人体で代謝され安全性が高く
好ましい。かかる乳酸を洗浄剤として使用するには、乳
酸を水溶液として使用するのが好ましい。かかる乳酸水
溶液は0.1〜3%である。濃度がこの範囲より低いと
十分な防カビ効果が表れない。また濃度がこの範囲より
も表1に示すように高いと家庭用品品質表示法に定める
ところの塩素ガス発生試験において人が長時間耐え得る
限度である1ppm を越える。
乳酸、D,L−乳酸のいずれかであってもよい。特に発
酵法で得られたL−乳酸は人体で代謝され安全性が高く
好ましい。かかる乳酸を洗浄剤として使用するには、乳
酸を水溶液として使用するのが好ましい。かかる乳酸水
溶液は0.1〜3%である。濃度がこの範囲より低いと
十分な防カビ効果が表れない。また濃度がこの範囲より
も表1に示すように高いと家庭用品品質表示法に定める
ところの塩素ガス発生試験において人が長時間耐え得る
限度である1ppm を越える。
【0013】
【表1】 なお、表1は、家庭用品品質表示法における「塩素ガス
発生試験(酸性タイプ)」により試験したもので、試験
溶液は、L−乳酸濃度が7、5、4、3%の水溶液で、
pH3.5になるように苛性ソーダで調整したものであ
る。
発生試験(酸性タイプ)」により試験したもので、試験
溶液は、L−乳酸濃度が7、5、4、3%の水溶液で、
pH3.5になるように苛性ソーダで調整したものであ
る。
【0014】また、乳酸は食品添加物としても使用され
ているように、極めて安全性の高い物質であり、その乳
酸の持つ殺菌・抗菌(殺カビ・抗カビ)作用及び、汚れ
分解作用を利用する。
ているように、極めて安全性の高い物質であり、その乳
酸の持つ殺菌・抗菌(殺カビ・抗カビ)作用及び、汚れ
分解作用を利用する。
【0015】乳酸は酢酸についで解離定数の小さい有機
酸であり、特に、光学活性体のL−乳酸は輸液にも使用
され体内代謝される生体安全性の高い酸であり、蒸気圧
が低く悪臭がない。この発酵L−乳酸を使用した洗浄剤
の安全性試験の結果を表2,3に、殺カビ試験の結果を
表4に示す。
酸であり、特に、光学活性体のL−乳酸は輸液にも使用
され体内代謝される生体安全性の高い酸であり、蒸気圧
が低く悪臭がない。この発酵L−乳酸を使用した洗浄剤
の安全性試験の結果を表2,3に、殺カビ試験の結果を
表4に示す。
【0016】《安全性・眼刺激性試験》 〔試験動物〕日本白色種雄ウサギを日本エスエルシー株
式会社から購入し、1週間以上の予備飼育を行って健康
に異常のないことを確認したあと、9匹を試験に使用し
た。試験動物はFRP製ケージに個別に収容し、室温2
2±2℃、照明時間12時間/日に設定した飼育室にて
飼育した。飼料はウサギ用固形飼料(CR−3、日本ク
レア株式会社)を給与し、飲料水は水道水を自由摂取さ
せた。
式会社から購入し、1週間以上の予備飼育を行って健康
に異常のないことを確認したあと、9匹を試験に使用し
た。試験動物はFRP製ケージに個別に収容し、室温2
2±2℃、照明時間12時間/日に設定した飼育室にて
飼育した。飼料はウサギ用固形飼料(CR−3、日本ク
レア株式会社)を給与し、飲料水は水道水を自由摂取さ
せた。
【0017】〔試験方法〕各試験動物の両眼を、試験開
始前24時間以内にフルオレセインナトリウムを用いて
検査し、異常のないことを確かめた。
始前24時間以内にフルオレセインナトリウムを用いて
検査し、異常のないことを確かめた。
【0018】体重を測定後、試験動物をI群(6匹)と
II群(3匹)に分け、各試験動物の片眼結膜嚢内に検体
0.1mlを点眼した。他眼は無処理の対照とした。この
後、I群は非洗浄群とし、II群は30秒後に精製水を用
いて1分間洗浄を行った。観察は点眼後24、48、7
2時間及び4、7日にスリットランプを用いて角膜、虹
彩及び結膜について行い、採点基準に従って採点した。
また、点眼後24時間及び7日の観察終了後に、フルオ
レセインナトリウムを用いて角膜障害の有無を更に詳細
に観察した。
II群(3匹)に分け、各試験動物の片眼結膜嚢内に検体
0.1mlを点眼した。他眼は無処理の対照とした。この
後、I群は非洗浄群とし、II群は30秒後に精製水を用
いて1分間洗浄を行った。観察は点眼後24、48、7
2時間及び4、7日にスリットランプを用いて角膜、虹
彩及び結膜について行い、採点基準に従って採点した。
また、点眼後24時間及び7日の観察終了後に、フルオ
レセインナトリウムを用いて角膜障害の有無を更に詳細
に観察した。
【0019】各試験動物の合計評点よりI群、II群それ
ぞれについて平均値を算出した。この値から、表2−1
に示した評価基準に基づき、検体の眼刺激性について評
価を行った。
ぞれについて平均値を算出した。この値から、表2−1
に示した評価基準に基づき、検体の眼刺激性について評
価を行った。
【0020】〔試験結果〕
【表2】 《安全性・皮膚一次刺激性試験》 〔試験動物〕日本白色種雄ウサギを日本エスエルシー株
式会社から購入し、一週間以上の予備飼育を行って、健
康に異常のないことを確認した後、3匹を試験に使用し
た。試験動物はFRP製ゲージに個別に収容し、室温2
2±2℃、照明時間12時間/日に設定した飼育室にて
飼育した。飼料はウサギ用固形飼料(CR−3、日本ク
レア株式会社)を給与し、飲料水は水道水を自動摂取さ
せた。
式会社から購入し、一週間以上の予備飼育を行って、健
康に異常のないことを確認した後、3匹を試験に使用し
た。試験動物はFRP製ゲージに個別に収容し、室温2
2±2℃、照明時間12時間/日に設定した飼育室にて
飼育した。飼料はウサギ用固形飼料(CR−3、日本ク
レア株式会社)を給与し、飲料水は水道水を自動摂取さ
せた。
【0021】〔試験方法〕各々の試験動物の体幹背部被
毛を試験の約24時間前に剪毛した。
毛を試験の約24時間前に剪毛した。
【0022】試験動物1匹につき、約6cm2 の面積で4
ケ所を設定し、そのうち2ケ所には真皮までは達しない
ように角化層にすり傷をつけ(有傷皮膚)、他の2ケ所
を無処置(無傷皮膚)とした。
ケ所を設定し、そのうち2ケ所には真皮までは達しない
ように角化層にすり傷をつけ(有傷皮膚)、他の2ケ所
を無処置(無傷皮膚)とした。
【0023】約2cm×3cmに裁断したガーゼパッチに、
検体0.5mlを均一に塗布し、これを有傷皮膚及び無傷
皮膚の各1ケ所ずつに貼付した後、絆創膏(日局)で固
定した。また、パッチが皮膚と接触するように3M−Bl
enderm手術用テープで保持した。残りの有傷皮膚及び無
傷皮膚は対照とした。
検体0.5mlを均一に塗布し、これを有傷皮膚及び無傷
皮膚の各1ケ所ずつに貼付した後、絆創膏(日局)で固
定した。また、パッチが皮膚と接触するように3M−Bl
enderm手術用テープで保持した。残りの有傷皮膚及び無
傷皮膚は対照とした。
【0024】暴露時間は4時間とし、その後パッチを取
り除き、暴露面に蒸留水で清拭した。除去後、1、2
4、48及び72時間に観察を行い、表3−1に従って
刺激反応の採点を実施した。
り除き、暴露面に蒸留水で清拭した。除去後、1、2
4、48及び72時間に観察を行い、表3−1に従って
刺激反応の採点を実施した。
【0025】〔試験結果〕
【表3】 《殺カビ試験》 〔試験方法〕試料を、内径26mmの試験管に10mlずつ
入れ、予め調整した各試験管かびの胞子懸濁液(106
個/ml)をそれぞれの試験管に1mlずつ入れる。この試
験管を20℃の恒温槽に入れ、所定の時間作用させる。
10分間、30分間、及び2時間目に作用試験液を1ml
とり、順次104 倍まで0.005%エロゾルOT滅菌
液で希釈する。作用試験液及び各希釈試験液から0.1
mlを無菌的に取りだしてポテトデキストロース寒天培地
平板に接種する。ポテトデキストロース寒天培地平板
は、27℃で7日間培養し、発育したかび集落を数えて
試料1ml当たりのかび数を求める。
入れ、予め調整した各試験管かびの胞子懸濁液(106
個/ml)をそれぞれの試験管に1mlずつ入れる。この試
験管を20℃の恒温槽に入れ、所定の時間作用させる。
10分間、30分間、及び2時間目に作用試験液を1ml
とり、順次104 倍まで0.005%エロゾルOT滅菌
液で希釈する。作用試験液及び各希釈試験液から0.1
mlを無菌的に取りだしてポテトデキストロース寒天培地
平板に接種する。ポテトデキストロース寒天培地平板
は、27℃で7日間培養し、発育したかび集落を数えて
試料1ml当たりのかび数を求める。
【0026】〔試験結果〕各カビ、菌に対する殺菌率を
表4に示した。
表4に示した。
【0027】
【表4】 表2、3の結果から、乳酸を主成分とする洗浄剤におい
ては界面活性剤等で強刺激性のものを使用しない限り人
体に対する安全性は高い。
ては界面活性剤等で強刺激性のものを使用しない限り人
体に対する安全性は高い。
【0028】表4からも見られるように、乳酸を含有す
る洗浄剤は高い殺カビ効果を持つ。また、乳酸は古くか
ら食品の保存にも用いられているように、防カビ効果を
有する。これは未解離乳酸が、カビ細胞内に入り代謝系
をくずしてカビを死滅させるか、乳酸菌自身が抗菌作用
を有する物質を産生していると思われる。
る洗浄剤は高い殺カビ効果を持つ。また、乳酸は古くか
ら食品の保存にも用いられているように、防カビ効果を
有する。これは未解離乳酸が、カビ細胞内に入り代謝系
をくずしてカビを死滅させるか、乳酸菌自身が抗菌作用
を有する物質を産生していると思われる。
【0029】本発明の洗浄剤には、乳酸のほか、界面活
性剤、クエン酸等の有機酸、溶剤・アルコール等を加え
ても良い。界面活性剤を加える事により、乳酸の殺菌・
抗菌(殺カビ・抗カビ)効果を向上させることができ、
クエン酸によりキレート効果を合わせ持たすことができ
る。
性剤、クエン酸等の有機酸、溶剤・アルコール等を加え
ても良い。界面活性剤を加える事により、乳酸の殺菌・
抗菌(殺カビ・抗カビ)効果を向上させることができ、
クエン酸によりキレート効果を合わせ持たすことができ
る。
【0030】また、溶剤・アルコールを添加することに
より、汚れの分解力を一層向上させ、殺菌・抗菌効果を
向上させる。但し、アルコールを添加を添加した場合、
塩素ガス発生量を多くする作用があるため、アルコール
添加は1%以下にする。
より、汚れの分解力を一層向上させ、殺菌・抗菌効果を
向上させる。但し、アルコールを添加を添加した場合、
塩素ガス発生量を多くする作用があるため、アルコール
添加は1%以下にする。
【0031】なお、本発明洗浄剤の代表的な組成として
は、L−乳酸0.1〜3%、界面活性剤0.1〜10
%、pH3〜5の水溶液が挙げられる。乳酸による殺菌
・抗菌(殺カビ・抗カビ)性を持ち、塩素ガスは発生せ
ず、弱酸性で人体に優しい洗浄剤が特徴となる。
は、L−乳酸0.1〜3%、界面活性剤0.1〜10
%、pH3〜5の水溶液が挙げられる。乳酸による殺菌
・抗菌(殺カビ・抗カビ)性を持ち、塩素ガスは発生せ
ず、弱酸性で人体に優しい洗浄剤が特徴となる。
【0032】
【作用】従来の塩素系及び強酸性のものは各々酸性、塩
素系のものと混合使用すると人体に有害な塩素ガスが多
量発生するが、本発明の洗浄剤は塩素系のものと混合使
用しても多くの塩素ガスは派生しない。家庭用品品質表
示法の塩素ガス発生試験において、「まぜるな危険」の
表示基準である1ppm を超えない。本発明の洗浄剤は基
材の表面に付着させ、物理的作用により、洗浄力の向上
を助ける。
素系のものと混合使用すると人体に有害な塩素ガスが多
量発生するが、本発明の洗浄剤は塩素系のものと混合使
用しても多くの塩素ガスは派生しない。家庭用品品質表
示法の塩素ガス発生試験において、「まぜるな危険」の
表示基準である1ppm を超えない。本発明の洗浄剤は基
材の表面に付着させ、物理的作用により、洗浄力の向上
を助ける。
【0033】
【実施例】本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明
する。
する。
【0034】L−乳酸3重量部、界面活性剤3重量部、
溶剤2重量部および水92重量部混合し洗浄剤を調整し
た。この洗浄剤を浴室に使用したところ、湯あか、水あ
かを良く落とし、しかも家庭用品品質表示法の塩素ガス
発生試験において1ppm を超えなかった。
溶剤2重量部および水92重量部混合し洗浄剤を調整し
た。この洗浄剤を浴室に使用したところ、湯あか、水あ
かを良く落とし、しかも家庭用品品質表示法の塩素ガス
発生試験において1ppm を超えなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の洗浄剤は、家庭用品品質表示法
の塩素ガス発生試験において「まぜるな危険」の表示基
準である1ppm を超えないので、人体及び環境に優し
い、より安全な洗浄剤となる。
の塩素ガス発生試験において「まぜるな危険」の表示基
準である1ppm を超えないので、人体及び環境に優し
い、より安全な洗浄剤となる。
【0036】更に、除菌・抗菌性を持った優れた洗浄剤
の効果を併せ持つ。
の効果を併せ持つ。
Claims (1)
- 【請求項1】 濃度が0.1〜3%以下の乳酸を含有
し、家庭用品品質表示法における塩素ガス発生試験で、
塩素ガス発生濃度が1ppm を超えない洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33763893A JP3322286B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33763893A JP3322286B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07197085A true JPH07197085A (ja) | 1995-08-01 |
JP3322286B2 JP3322286B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18310546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33763893A Expired - Fee Related JP3322286B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3322286B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11335696A (ja) * | 1998-05-28 | 1999-12-07 | Fuso Chemical Co Ltd | 除菌洗浄剤 |
JP2001269151A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-02 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 野菜の洗浄・殺菌方法 |
WO2006106673A1 (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Calpis Co., Ltd. | 耐熱性好酸性菌の増殖抑制剤、増殖抑制方法及び酸性飲料の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33763893A patent/JP3322286B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11335696A (ja) * | 1998-05-28 | 1999-12-07 | Fuso Chemical Co Ltd | 除菌洗浄剤 |
JP2001269151A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-02 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 野菜の洗浄・殺菌方法 |
WO2006106673A1 (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Calpis Co., Ltd. | 耐熱性好酸性菌の増殖抑制剤、増殖抑制方法及び酸性飲料の製造方法 |
JP4988560B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2012-08-01 | カルピス株式会社 | 酸性飲料の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3322286B2 (ja) | 2002-09-09 |
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