JPH07196271A - リニアモータ駆動方式エレベーターのリニアモータ支持装置 - Google Patents
リニアモータ駆動方式エレベーターのリニアモータ支持装置Info
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- JPH07196271A JPH07196271A JP6184504A JP18450494A JPH07196271A JP H07196271 A JPH07196271 A JP H07196271A JP 6184504 A JP6184504 A JP 6184504A JP 18450494 A JP18450494 A JP 18450494A JP H07196271 A JPH07196271 A JP H07196271A
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Abstract
最小に減らし得るリニアモータ駆動方式エレベーターの
リニアモータ支持装置を提供しようとするものである。 【構成】 固定子下方側端に掛合され固定子に加えられ
る張力を調整する張力調整手段と、該張力調整手段と支
持フレーム間に掛合され固定子の左右方向振動を吸収す
る固定子変位手段とを備えてリニアモータ駆動方式エレ
ベーターのリニアモータ支持装置が構成されている。
Description
エレベーターのリニアモータ支持装置に係るもので、詳
しくは、固定子とガイドレール間の相対変位を調整し、
該固定子に加えられる負荷を低減させたリニアモータ支
持装置に関するものである。
ベーターにおいては、昇降室の駆動用として広い面積の
機械室が必要となり、高層のビルディングを建てる場合
において過度の占有面積を必要とするので、近来、該占
有面積を減らし、振動及び騒音も一層良好に減らし得る
リニアモータ駆動方式エレベーターが広く使用されてい
る。
ベーターにおいては、図4及び図5に示すように、6方
の面が開放された略6面体状の支持枠体が組まれ、該支
持枠体の後部両方側枠がガイドレール7として形成さ
れ、該支持枠体の低部枠が支持フレーム8として形成さ
れ、該支持フレーム8の中央の前記ガイドレール間にリ
ニアモータ支持装置50を介して固定子1が設立され、
該固定子1を貫通し上下方向昇降自在に略長方体状の固
定枠4が前記ガイドレール7間に挟合され、該固定枠4
の内部には前記固定子1の外周面に所定ギャップを有し
て嵌合された可動子2が収納され、前記固定枠4上部に
ロープ6の一方側端が掛止され該ロープ6の他方側端は
昇降室5に掛止され、該ロープ6が前記支持枠体の上部
枠にスライド自在に掛合され、これら固定子1及び可動
子2の電磁作用により該可動子2が昇降し、該可動子2
の方向と逆方向に昇降室5が昇降されるようになってい
る。又、前記固定子1の外周面と前記可動子2の内周面
間には所定のエアギャップ(air gap)が形成さ
れ、該可動子2の上下側端にはそのエアギャップを恒常
維持させるため複数個のエアギャップ調整ローラー3の
基端が夫々掛止され、これらエアギャップ調整ローラー
3の先方側端は夫々固定子1の外周面に接触され、可動
子2と一緒に滑動しながら昇降されるようになってい
る。従って、リニアモータが駆動される場合、固定子1
の外周面を沿って可動子2が上下方向に昇降するが、こ
の場合、該可動子2は固定枠4と一緒にガイドレール7
に案内されながら昇降され、該固定枠4にロープ6を介
し連結された昇降室5も可動子2の昇降方向の逆方向に
昇降されるようになっている。
減少させるため、該固定子1の下方側端と前記支持フレ
ーム上面間には、ターンバックル12及びコイルスプリ
ング11を備えたリニアモータ支持装置50が次のよう
に掛止されている。即ち、図6に示すように、固定子1
の下方側端に支持ピン14′を介してヨーク14の上方
側端が掛止され、該ヨーク14の下方側端に円形連結環
9のボールジョイント13が揺動自在に掛合され、該円
形連結環9の空間内にターンバックル12の上方側端が
連結環16を介して掛合され、該ターンバックル12の
下方側端にコイルスプリング11の上方側端が連結環1
6′を介して掛合され、該コイルスプリング11の下方
側端は円形連結環10を介して前記支持フレーム8上面
に掛止されて、リニアモータ支持装置50が構成されて
いる。従って、エレベーターの走行時、可動子2の上下
方向昇降により固定子1に負荷が加えられ、振動又は衝
撃が発生すると、ターンバックル12の揺動及びコイル
スプリング11の弾性によりそれら振動及び衝撃が吸収
され、エレベーターが安定に走行されるようになってい
る。
来装置においては、可動子の上下方向昇降を案内するガ
イドレールと固定子とが正確な平行状態を維持し、負荷
(重力)を受ける方向が一致する場合は、その固定子に
加えられる振動及び衝撃が良好に吸収され、エレベータ
ーが振動せずに安定に運行されるが、平行状態を正確に
維持しない場合は、固定子の振動及び衝撃が良好に吸収
されないため、エレベーターが揺動され安定に運行し得
なくなるという不都合な点があった。
正確に一致するように設計することは極めて難しく、通
常、固定子とガイドレール間の相対変位が該固定子のエ
アギャップ調整ローラーに加えられ、該エアギャップ調
整ローラーが磨耗してエレベーターの故障の原因となる
ため、固定子とガイドレール間の相対変位を固定子のリ
ニアモータ支持装置により良好に吸収させるべきである
が、従来装置は実際的にこれを実現することができない
という不都合な点があった。
め、本発明者達は研究を重ねた結果、次のようなリニア
モータ駆動方式エレベーターのリニアモータ支持装置を
提供しようとするものである。
とガイドレールとが重力線上に一致せずに相対変位が発
生しても、該相対変位を固定子により吸収させ、該固定
子に加えられる振動を低減し得るリニアモータ駆動式エ
レベーターのリニアモータ支持装置を提供しようとする
ものである。
子下方側端に掛合され該固定子に加えられる張力を調整
する張力調整手段としてのコイルスプリング及びヨーク
と、該張力調整手段とエレベーター支持フレーム間に掛
合され固定子とエレベーターガイドレール間の相対変位
量だけ固定子を揺動させ負荷量を減少させる固定子変位
手段と、を備えたリニアモータ駆動方式エレベーターの
リニアモータ支持装置を構成することにより達成され
る。
降により振動又は衝撃が発生すると、それら振動及び衝
撃による張力がエアギャップ調整ローラー及び張力調整
手段により吸収調整され、左右方向の振動及び衝撃は固
定子変位手段により殆ど完全に吸収調整され、エアギャ
ップ調整ローラーの偏磨状態が防止され、エレベーター
の安全運行が実現される。
細に説明する。本発明に係るリニアモータ駆動方式エレ
ベーターにおいては、図1及び図2に示すように、従来
と同様に組まれた支持枠体の底部枠が支持フレーム8と
して形成され、該支持枠体の後部両方側枠はガイドレー
ル7として形成され、それらガイドレール7間の前記支
持フレーム8上面にリニアモータ支持装置50′を介し
て固定子1が立設され、該固定子1を貫通し上下方向昇
降自在に略長方体状の固定枠4が前記ガイドレールの間
にガイドローラー15を介して挟合され、該固定枠4内
部には前記固定子1外周面に所定ギャップを有して嵌合
される可動子2が収納され、それら固定子1及び可動子
2の電磁作用により可動子2が固定枠4と一緒に固定子
1外周面を沿って上下方向に昇降され、前記固定枠4に
ロープ(図示されず)を介し連結された昇降室(図示さ
れず)が該可動子2の反対方向に昇降されるようになっ
ている。又、固定子1と可動子2間のエアギャップを調
整するエアギャップ調整ローラー3が該可動子2の上下
両方側端に複数個掛止され、それらエアギャップ調整ロ
ーラー3の先方側端が固定子1外周面に接触されるよう
になっている。
においては、図2に示すように、前記固定子1の下方側
の端に所定長さ及び下方側端に所定径の円板状段部27
aを有したスプリングロッド21が支持ピン22を有し
て下方向きに掛止され、該スプリングロッド21の外周
面に所定径及び軸孔を夫々有した中空円筒状のヨーク2
3が支持具24′を介し上下方向揺動自在に嵌合され、
該ヨーク23内部の前記円板状に段部27aと支持具2
4′間のスプリングロッド21外周面にコイルスプリン
グ24が掛合され、該ヨーク23の下方側壁には所定径
の球形頭部25aを有したボールリンク25が螺合さ
れ、該コイルスプリング24の弾性力により前記ヨーク
23は通常前記固定子1側に付勢支持され、張力が加え
られる際に該張力がこれらコイルスプリング24及びヨ
ーク23により吸収されるように張力調整手段が構成さ
れている。
は所定長さを有した支持棒26の上方側端が揺動自在に
係合され該支持棒26の下方側端に軸ピン41が横手方
向に嵌合され、該軸ピン41両方側端にローラーベアリ
ング40,40′が夫々回動自在に嵌合されている。
又、該支持棒26の挿合される長孔31aを有した所定
径の円板状上部カバー31と、後述する支持フレーム8
上面に固定された固定軸28の挿合される軸孔を有した
所定径の円板状下部カバー33と、これら上部カバー3
1及び下部カバー33の外周辺の間に延長して形成され
る所定高さの側壁と、により回転体30が構成され、該
回転体30は前記支持棒26の外周面下部と前記固定軸
28外周面上部間に振動自在に掛合され、前記各ローラ
ーベアリング40,40′と後述するスラストベアリン
グ29,29′とが該回転体30内部に収納され、夫々
上下部カバー31,33に当接して回動されるようにな
っている。更に、前記回転体30内部に挿合される前記
固定軸28の上方側端には所定径の円板状段部28aが
形成され、該段部28aと前記下部カバー33内方側面
間の固定軸外周面にはベアリング支持具32,32′を
介してスラストベアリング29,29′が回動自在に嵌
合され、前記固定軸28の下方側端は前記支持フレーム
8上面に螺合され、該固定軸28外周面を中心に前記回
転体30の下部カバー33がスラストベアリング29,
29′を介し揺動されるように固定変位手段が構成され
ている。
るリニアモータ駆動方式エレベーターのリニアモータ支
持装置の作用を説明すると次のようである。先ず、エレ
ベーターの運転中、昇降室及び固定枠4が昇降された振
動及び衝撃が発生すると、それら振動及び衝撃は固定子
1に伝達されてエアギャップ調整ローラー3により1次
吸収され、再び固定子1に伝達される。次いで、下方向
きの振動及び衝撃はヨーク23及び該ヨーク23内のコ
イルスプリング24により吸収され、左右方向の振動及
び衝撃は支持棒26及び回転体30に伝達され、これら
支持棒26が回転体30上部カバー31の長孔31a内
で左右方向に揺動することにより吸収され、残りの左右
方向振動は該回転体30が固定軸28外周面を基準に左
右方向に揺動することにより殆ど完全に吸収される。即
ち、前記支持棒26の下方側端が回転体30の上部カバ
ー31の長孔31a内に左右方向揺動自在に挿合され、
該回転体30は支持棒26にローラーベアリングを介し
て揺動自在に係合されているため、前記固定子1から発
生する全ての左右方向振動は支持棒26が長孔31a内
で左右方向に揺動することにより吸収され、固定子1か
ら発生した残りの左右方向振動は該回転体30の下部カ
バー33がスラストベアリング29,29′を介し前固
定軸28外周面に揺動自在に嵌合されているため該回転
体30が固定軸28外周面を揺動することにより殆ど完
全に吸収される。
アモータ駆動方式エレベーターのリニアモータ支持装置
においては、固定子の下方側端と支持フレーム間に、該
固定子の振動及び衝撃を殆ど完全に吸収する張力調整手
段と固定子変位手段とにより構成されているため、固定
子及びガイドレールの重力線が非平行の場合発生する振
動と通常の場合発生する固定子の振動及び衝撃とを殆ど
完全に吸収し、エアギャップ調整ローラーに加えられる
負荷を減少させてエアギャップ調整ローラーの偏磨現象
を低減し、エレベーターの安全運行を図り得るという効
果がある。
ーの一部の構成を示した概略縦断面図である。
した縦断面図である。
のc−c線矢印方向平面図である。
した概略斜視図である。
部の構成を示した概略縦断面図である。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 固定子及び該固定子外周面に昇降自在に
嵌合された可動子を有するリニアモータと、該可動子の
収納された固定枠と、該固定枠が可動子と一緒に上下方
向に昇降されるように案内するガイドレールと、前記固
定子及びガイドレールを支持する支持フレームと、前記
固定子と支持フレーム間に掛合されるリニアモータ支持
装置と、を備えたリニアモータ駆動方式エレベーターに
おいて、 前記リニアモータ支持装置は、前記固定子下端に掛合さ
れ該固定子に加えられる張力を調整する張力調整手段
と、該張力調整手段と前記支持フレーム間に掛合され前
記固定子と前記ガイドフレーム間の相対変位量だけ該固
定子を揺動させ負荷量を減少させる固定子変位手段と、
を備えてなるリニアモータ駆動方式エレベーターのリニ
アモータ支持装置。 - 【請求項2】 前記張力調整手段は、前記固定子下端に
掛止されるスプリングロッドと、該スプリングロッド外
周面下部に掛合されるコイルスプリングと、該コイルス
プリングを収納して前記スプリングロッド外周面に揺動
自在に掛合された中空円筒状のヨークと、該ヨーク下方
壁面に掛止されたボールリンクと、を備えた請求項1記
載のリニアモータ駆動方式エレベーターのリニアモータ
支持装置。 - 【請求項3】 前記固定子変位手段は、前記張力調整手
段のボールリンクに揺動自在に係合された支持棒と、前
記支持フレーム上面に螺合された固定軸と、それら支持
棒と固定軸間に揺動自在に掛合された左右側方向の振動
及び衝撃を吸収する中空円筒状の回転体と、を備えた請
求項1記載のリニアモータ駆動方式エレベーターのリニ
アモータ支持装置。 - 【請求項4】 前記支持棒は、前記回転体上方壁面に所
定長さ及び幅を有して穿孔形成された長孔内に振動自在
に挿合され、それら支持棒の下方側端と回転体上方壁内
面間にはローラーベアリングが軸ピンを介して回動自在
に嵌合された請求項3記載のリニアモータ駆動方式エレ
ベーターのリニアモータ支持装置。 - 【請求項5】 前記回転体の下方壁面には所定径の軸孔
が穿孔形成され、該軸孔により回転体の下方壁面が前記
支持フレーム上の固定軸に揺動自在に嵌合され、それら
固定軸外周面と回転体内部底面間にスラストベアリング
が回動自在に嵌合された請求項3記載のリニアモータ駆
動方式エレベーターのリニアモータ支持装置。
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