JPH07195793A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH07195793A
JPH07195793A JP5350872A JP35087293A JPH07195793A JP H07195793 A JPH07195793 A JP H07195793A JP 5350872 A JP5350872 A JP 5350872A JP 35087293 A JP35087293 A JP 35087293A JP H07195793 A JPH07195793 A JP H07195793A
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JP
Japan
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carriage
hammer
tubular member
locking
printing
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JP5350872A
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English (en)
Inventor
Taku Nakada
卓 中田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07195793A publication Critical patent/JPH07195793A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J23/00Power drives for actions or mechanisms
    • B41J23/32Electromagnetic power drives, e.g. applied to key levers
    • B41J23/34Electromagnetic power drives, e.g. applied to key levers applied to elements other than key levers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジの往復移動に対応させて1つのソ
レノイドを介して印字ハンマ駆動機構と訂正リボンのリ
フト機構とを選択的に駆動モータに作動連結することが
でき、もってソレノイド数を減少して印字装置のコスト
を低減させることができる印字装置を提供する。 【構成】 文字等の印字時にはキャリッジ8を印字方向
に移動させ、そのキャリッジ8の印字方向への移動に対
応して揺動レバー21、振子部材24、選択部材30を
介して印字ハンマ駆動機構Tを選択した状態でソレノイ
ド26に通電して印字ハンマ駆動機構Tを作動させ、ま
た、誤印字文字等の訂正時にはキャリッジ8を文字訂正
方向に移動させ、そのキャリッジ8の文字訂正方向への
移動に対応して揺動レバー21、振子部材24、選択部
材31を介してリボンリフト機構Uを選択した状態でソ
レノイド26に通電してリボンリフト機構Uを作動させ
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリッジ上に搭載さ
れた複数の活字素子を有する活字ホイールを使用し、活
字素子を選択しつつ背後から印字リボンを介して印字ハ
ンマにより叩打して印字用紙上に文字等の印字を行なう
とともに、誤印字した文字等を訂正リボンを介して訂正
可能なタイプライタ等の印字装置に関し、特に、かかる
印字装置に採用される印字ハンマを駆動する印字ハンマ
駆動機構と誤印字した文字等の訂正時に訂正リボンを揺
動する訂正リボンのリフト機構とをキャリッジの移動に
対応させて1つのソレノイドにより選択可能な印字装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャリッジ上に搭載された複
数の活字素子を有する活字ホイールを使用し、活字素子
を選択しつつ背後から印字リボンを介して印字ハンマに
より叩打して印字用紙上に文字等の印字を行なうととも
に、誤印字した文字等を訂正リボンを介して訂正可能な
各種の印字装置が提案されている。
【0003】例えば、特公平4−69071号公報、実
公平4−50126号公報には、印字ハンマ作動機構に
対応してハンマ作動機構用クラッチ手段及びハンマ作動
機構を作動可能な状態にするハンマ作動用電磁石を設け
るとともに、訂正リボンのリフト機構に対応してリフト
機構用クラッチ手段及びリフト機構を作動可能な状態に
するリフト機構用電磁石を設け、各電磁石と各クラッチ
手段とを選択的に作動させることにより各印字ハンマ作
動機構とリフト機構とを選択的に1個の駆動モータに作
動連結するようにしたタイプライタ等の印字装置が記載
されている。
【0004】前記各公報に記載された印字装置におい
て、印字ハンマ作動機構を作動させて活字ホイールの活
字素子を印字ハンマにより叩打して文字等の印字を行な
う場合には、ハンマ作動用電磁石を駆動してハンマ作動
機構を作動可能な状態にするとともに、ハンマ作動用ク
ラッチ手段により駆動モータと印字ハンマ作動機構とを
作動連結させることにより、印字ハンマにより活字素子
を叩打して印字用紙上に文字等が印字される。また、訂
正リボンのリフト機構を作動させて印字用紙上の誤印字
文字等を訂正リボンを介して訂正する場合には、キャリ
ッジを誤印字文字の位置に往動させるとともに、リフト
機構用電磁石を駆動してリフト機構を作動可能な状態に
し、リフト機構用クラッチ手段により駆動モータとリフ
ト機構とを作動連結させることにより、訂正リボンを上
方向に揺動し、その後にハンマ作動用電磁石を駆動して
ハンマ作動用クラッチ手段により駆動モータと印字ハン
マ作動機構とを作動連結して印字ハンマにて活字素子を
叩打し、誤印字文字等の訂正が行なわれるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た各特公平4−69071号公報、実公平4−5012
6号公報に記載された印字装置では、印字ハンマ作動機
構と訂正リボンのリフト機構のそれぞれに対応して各1
つの電磁石が設けられており、この結果、印字装置のコ
ストアップを招来することとなって製造コストを低減さ
せることが困難なものであった。
【0006】また、前記各印字ハンマ作動機構及びリフ
ト機構はキャリッジ上に配設されており、これより各機
構に対応するハンマ作動用電磁石とリフト機構用電磁石
とをキャリッジ上に搭載する必要があることから、キャ
リッジ上で2つの電磁石を配置するためのスペースを設
けなければならず、この結果、キャリッジが大型化して
しまい、かかる点からしても印字装置のコストを低減さ
せることが困難であるという問題があった。
【0007】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、キャリッジの往復移動に対応さ
せて1つのソレノイドを介して印字ハンマ駆動機構と訂
正リボンのリフト機構とを選択的に駆動モータに作動連
結することができ、もってソレノイド数を減少して印字
装置のコストを低減させることができる印字装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、複数の活字素子を有する活字ホイールが搭載
されたキャリッジをプラテンに沿って第1方向及び第1
方向とは逆の第2方向に移動させるキャリッジ移動機構
と、前記キャリッジ移動機構を介してキャリッジが前記
第1方向に移動される際に第1位置に揺動されるととも
に、キャリッジが前記第2方向に移動される際に第2位
置に揺動され、一対の第1係止部と第2係止部とを有す
る揺動機構と、駆動モータを介して回転され第1支持部
と第2支持部とを有する回転体と、第1支持部に遊嵌さ
れ周囲に第1係止突起が設けられた第1筒状部材と、第
2支持部に遊嵌され周囲の第2係止突起が設けられた第
2筒状部材と、第1支持部と第1筒状部材との間に配置
されるとともに回転体からの回転力を接断する第1クラ
ッチ機構と、第2支持部と第2筒状部材との間に配置さ
れるとともに回転体からの回転力を接断する第2クラッ
チ機構と、第1筒状部材の回転に従って回転されるハン
マカム部材と、第2筒状部材の回転に従って回転される
リフトカム部材とを有する作動機構と、前記ハンマカム
部材の回転に対応して印字ハンマを介して前記活字ホイ
ールの活字素子を叩打する印字ハンマ駆動機構と、前記
リフトカム部材の回転に対応して訂正リボンを上下に揺
動するリボンリフト機構と、前記揺動機構の第1係止部
に選択的に係合される第1係合部が設けられるとともに
前記第1筒状部材の第1係止突起に係止される第1係止
爪を有し前記印字ハンマ駆動機構を選択する第1選択部
材と、揺動機構の第2係止部に選択的に係合される第2
係合部が設けられるとともに前記第2筒状部材の第2係
止突起に係止される第2係止爪を有し前記リボンリフト
機構を選択する第2選択部材とを有する選択機構と、前
記揺動機構の第1係止部と前記第1選択部材の第1係合
部とを係合した状態で前記第1係止爪と第1筒状部材の
第1係止突起との係止を解除するとともに、揺動機構の
第2係止部と前記第2選択部材の第2係合部とを係合し
た状態で前記第2係止爪と第2筒状部材の第2係止突起
との係止を解除する1つのソレノイド機構とを備えた構
成とされる。
【0009】
【作用】前記構成を有する本発明では、キャリッジがキ
ャリッジ移動機構を介してプラテンに沿って第1方向に
移動された場合、かかるキャリッジの移動に対応して揺
動機構が第1位置に揺動される。このように第1位置に
揺動された揺動機構の第1係止部には、選択機構におけ
る第1選択部材の第1係合部が係合されており、また、
第1選択部材の第1係止爪が回転体の第1支持部に遊嵌
された第1筒状部材の第1係止突起に係止されている。
この状態においては、駆動モータにより回転される回転
体から第1筒状部材へ伝達される回転力は第1クラッチ
機構を介して断たれており、また、第1係止爪と第1係
止突起との係止により第1筒状部材は、その回転が停止
されている。
【0010】この後、前記のように揺動機構の第1係止
部と第1選択部材の第1係合部とを係合した状態でソレ
ノイド機構が励磁されると、第1係止爪と第1係止突起
との係止が解除され、これにより第1クラッチ機構を介
して回転体と第1筒状部材とが作動連結される。この結
果、ハンマカム部材が第1筒状部材の回転に従って回転
され、かかるハンマカム部材の回転に対応して印字ハン
マ駆動機構の印字ハンマが活字ホイールの活字素子を叩
打する。これにより、文字等の印字が行なわれる。
【0011】また、キャリッジがキャリッジ移動機構を
介してプラテンに沿って第2方向に移動された場合、か
かるキャリッジの移動に対応して揺動機構が第2位置に
揺動される。このように第2位置に揺動された揺動機構
の第2係止部には、選択機構における第2選択部材の第
2係合部が係合されており、また、第2選択部材の第2
係止爪が回転体の第2支持部に遊嵌された第2筒状部材
の第2係止突起に係止されている。この状態において
は、駆動モータにより回転される回転体から第2筒状部
材へ伝達される回転力は第2クラッチ機構を介して断た
れており、また、第2係止爪と第2係止突起との係止に
より第2筒状部材は、その回転が停止されている。
【0012】この後、前記のように揺動機構の第2係止
部と第2選択部材の第2係合部とを係合した状態でソレ
ノイド機構が励磁されると、第2係止爪と第2係止突起
との係止が解除され、これにより第2クラッチ機構を介
して回転体と第2筒状部材とが作動連結される。この結
果、リフトカム部材が第2筒状部材の回転に従って回転
され、かかるリフトカム部材の回転に対応してリボンリ
フト機構により訂正リボンが上下に揺動される。
【0013】
【実施例】以下、本発明をタイプライタについて具体化
した一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明す
る。先ず、タイプライタを構成する各種の機構の内キャ
リッジ移動機構Oについて図1乃至図3に基づき説明す
る。ここに、図1はタイプライタの概略平面図、図2は
タイプライタの要部側断面図、図3はキャリッジ移動機
構Oの要部平面図である。
【0014】これらの各図において、タイプライタ1は
一対のフレーム2、3を有し、各フレーム2、3間には
キャリッジガイド軸4が取付部材5を介して固定されて
おり、また、同様に、ガイド軸4と平行してラック6が
取付部材7を介して固定されている。ガイド軸6は後述
するキャリッジ8に設けられたガイド孔14に挿入さ
れ、キャリッジ8がプラテンPに沿って往復移動する際
にキャリッジ8を摺動案内するものである。また、ラッ
ク6にはラック歯6Aが形成されており、かかるラック
歯6Aは後述するキャリッジモータ9のピニオン11に
噛合される中間ギヤ130のギヤ歯130Bに噛合され
ている。かかるラック6は、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリアセタール、ポリアミド、ABS樹脂等の合成
樹脂材から形成されている。
【0015】キャリッジ8は、ラック6と同様、合成樹
脂材から一体に成形されてなり、キャリッジ8上にはキ
ャリッジモータ9が板材10上に配設されている。前記
板材(モータホルダ)10は一端にて軸101のまわり
を回動可能にキャリッジ8に取着されており、他端はキ
ャリッジ8の支持部102上に摺動可能に載置されてい
る。また、キャリッジモータ9のモータ軸にはピニオン
11が固着されており、かかるピニオン11は、板材1
0に軸12を介して回転可能に取り付けられた中間ギヤ
130のギヤ歯130A(図2中上方のギヤ歯)に噛合
され、また、中間ギヤ130のギヤ歯130B(図2中
下方のギヤ歯)はラック6のラック歯6Aに噛合されて
いる。尚、ラック6は、図2に示すように、各フレーム
2、3間に配設される底板15に形成された突起部15
Aと15Bとにより固定されている。また、前記板材1
0とキャリッジ8との間には引きばね103が架設され
ており、板材10を、中間ギヤ130のギヤ歯130B
がラック6の歯6Aに噛合する方向へ付勢している。
【0016】従って、キャリッジモータ9が、図3中時
計方向に回転されると、同方向に回転されるピニオン1
1を介して中間ギヤ130は反時計方向に回転され、こ
れにより中間ギヤ130のギヤ歯130Bとラック6の
ラック歯6Aとを介してキャリッジ8は図1、図3中右
方向に移動される。一方、キャリッジモータ9が、図3
中反時計方向に回転されると、同方向に回転されるピニ
オン11を介して中間ギヤ130は時計方向に回転さ
れ、これにより中間ギヤ130のギヤ歯130Bとラッ
ク6のラック歯6Aとを介してキャリッジ8は図1、図
3中左方向に移動されるものである。
【0017】また、キャリッジ8の前方位置(図2中左
方位置)には、ガイド孔14が形成されており、このガ
イド孔14には前記ガイド軸4が挿通されている。更
に、各フレーム2、3間にはプラテンPLが回転可能に
配設されており、かかるプラテンPLには印字用紙(図
示せず)が周回されて後述する印字ハンマ駆動機構Tを
介して駆動される印字ハンマ16により活字ホイール1
7の活字素子18が背後から叩打されることにより印字
用紙上に文字等の印字が行なわれる。
【0018】尚、印字ハンマ16を介して1文字印字す
る毎に印字用紙を送る印字用紙送り機構、活字ホイール
17における活字素子18を選択する活字選択機構につ
いては、前記従来技術において説明して特公平4−69
071号公報、実公平4−50126号公報に記載され
た機構と同一の機構が採用されているので、ここではこ
れらの各印字用紙送り機構、活字選択機構の詳細につい
ては省略する。
【0019】次に、前記キャリッジ8の移動に従って揺
動される揺動機構P、揺動機構Pによる揺動に基づいて
印字ハンマ駆動機構Tと訂正リボンのリボンリフト機構
Uのいずれかを選択する選択機構Q、選択機構Qにより
印字ハンマ駆動機構Tと訂正リボンのリボンリフト機構
Uのいずれかが選択された状態でトリガされるソレノイ
ド機構R、ソレノイド機構Rにより作動される作動機構
Sについて図4乃至図12に基づき説明する。ここに、
図4はキャリッジ8の移動に基づき揺動機構P、選択機
構Qを介して印字ハンマ駆動機構Tが選択された状態を
示す平面図、図5は図4の状態でソレノイド機構Rがト
リガされた状態を示す平面図、図6はキャリッジ8の移
動に基づき揺動機構P、選択機構Qを介してリボンリフ
ト機構Uが選択された状態を示す平面図、図7は図6の
状態でソレノイドがトリガされた状態を示す平面図、図
8はトリガされていないソレノイド機構Rを模式的に示
す側面図、図9はトリガされたソレノイド機構Rを模式
的に示す側面図、図10は図4に対応する振子部材とソ
レノイドのアーマチャとの関係を示す説明図、図11は
図6に対応する振子部材とソレノイドのアーマチャとの
関係を示す説明図、図12は作動機構Sを示す断面図で
ある。
【0020】この揺動機構P,選択機構Q,ソレノイド
機構R,作動機構Sは、前記キャリッジ移動機構Oの図
1中右方に設けられており、図1中には、キャリッジ8
の左右移動により従動回転される従動ギヤ13のみが示
されている。この従動ギヤ13は後述する揺動機構Pを
構成する。
【0021】図4乃至図7において、前記従動ギヤ13
に隣接して、頭部が軸部よりも径大に形成された軸20
がキャリッジ8に打込まれており、その軸20のキャリ
ッジ8への取付面と軸20の頭部下面との間には、揺動
レバー21の基端部と、前記従動ギヤ13に噛合するギ
ヤ歯22Aが形成されたギヤ22が回転可能に取り付け
られており、図4中、ギヤ22は揺動レバー21の下面
に摺接している。また、図中明示されていないが、前記
軸20のキャリッジ8への取付面と前記ギヤ22との間
には、軸20の軸部に挿入された圧縮ばねが配置されて
おりこの圧縮ばねにより前記ギヤ22及び揺動レバー2
1は、前記軸20の頭部下面に付勢されている。
【0022】揺動レバー21は、概略「く」字状の形状
を有し、先端部にはピン23が下方に向けて設けられて
いる。尚、ギヤ22は揺動レバー21に前記圧縮ばねに
より常に圧接されているので、従動ギヤ13の回転によ
り揺動レバー21が、時計方向又は反時計方向揺動され
て一定以上の負荷が生じたときには、一定量揺動した位
置でギヤ22と揺動レバー21との間で滑りが生じ、こ
れにより揺動レバー21はその揺動された位置で保持さ
れるようにされている。つまり、前記ギヤと揺動レバー
21との間には、滑りクラッチが介在しているのであ
る。
【0023】揺動レバー21の下方でキャリッジ8には
振子部材24が配置されており、また、かかる振子部材
24は、ソレノイド26のアーマチャ27に取り付けら
れている。ここで、振子部材24とソレノイド26との
関係を図4、図8乃至図11を参照して説明する。各図
において、振子部材24は、揺動レバー21のピン23
が遊嵌される長孔25が形成された連結部24Aと連結
部24Aから垂下された垂下部24Bとから構成され
る。このように構成された振子部材24は、垂下部24
Bの一端に形成された支持ピン24Cがソレノイド26
のアーマチャ27に回動可能に支持されており、これよ
り振子部材24はピン23と支持ピン24Cとにより回
動可能に保持され、ソレノイド26のアーマチャ27に
形成された一対の規制片27Aとの間で図4等中左右方
向に回動可能に保持されている。また、連結部24Aと
垂下部24Bとが連結される部分(垂下部24Bの上端
部、図10、図11参照)には、一対の係止部28が形
成されており、各係止部28は、後述するように、振子
部材24が左又は右方向に回動された際に、選択部材3
0、31に形成された係合片33、38選択的に係合さ
れるものである。
【0024】また、ソレノイド26のアーマチャ27は
軸29の回りに回動可能に支持されており、図示しない
引きバネを介して、図8中反時計方向に常時付勢されて
いる。これにより、アーマチャ27は、ソレノイド26
に通電された場合、引きバネの付勢力に抗して時計方向
に回動され、ソレノイド26に電磁吸着されるものであ
る(図9参照)。
【0025】次に、前記揺動レバー21の揺動に基づい
て回動される振子部材24の回動を介して、印字ハンマ
駆動機構Tと訂正リボンのリボンリフト機構Uのいずれ
かを選択する選択機構Qについて説明する。かかる選択
機構Qは、振子部材24の両側に配設され同一の形状を
有する一対の選択部材30、31から構成され(図4乃
至図7参照)、各選択部材30、31は、図8、図9に
示すように、アーマチャ27を支持する軸29に回動可
能に支持されている。
【0026】一方の選択部材30において、上端には係
止爪32が形成され、また、その中央部で振子部材24
側には係合片33が形成されている。かかる係合片33
は、前記振子部材24が図10中反時計方向に回動した
時に、その係止部28に係合可能とされるものである。
また、選択部材30の中央部で係合片33が形成された
側と反対側には、バネ掛け片34が形成されており、こ
のバネ掛け片34とキャリッジ8の底壁から立設された
バネ掛け部材35の上端との間には、前記アーマチャ2
7の引きバネと同様の引きバネ36が掛装されている
(図8、図9参照)。これにより、選択部材30は引き
バネ36の作用により、図8中反時計方向に常時付勢さ
れている。
【0027】また、他方の選択部材31において、上端
には係止爪37が形成され、また、その中央部で振子部
材24側には係合片38が形成されている。かかる係合
片38は、前記振子部材24が図10中時計方向に回動
した時に、その係止部28が係合可能とされるものであ
る(図11参照)。また、選択部材31の中央部で係合
片38が形成された側と反対側には、バネ掛け片39が
形成されており、このバネ掛け片39とキャリッジ8の
底壁から立設されたもう1つのバネ掛け部材35の上端
との間には、前記引きバネ36と同一の引きバネ40が
掛装されている。これにより、選択部材31は、前記選
択部材30と同様に、引きバネ40の作用により図8中
反時計方向に常時付勢されている。
【0028】次に、前記ソレノイド26により回動され
るアーマチャ27をトリガとして印字ハンマ駆動機構T
及び訂正リボンのリボンリフト機構Uを作動させる作動
機構Sについて説明する。かかる作動機構Sは、駆動モ
ータ41、駆動モータ41から回転力が付与されて回転
される回転体42、回転体42の内部に配設されたクラ
ッチスプリング43、44、各クラッチスプリング4
3、44により選択的に回転体42からの回転力が伝達
されて回転されるハンマカム45及びリフトカム46等
から構成される。
【0029】図4において、キャリッジ8上には一方向
に回転される駆動モータ41が設置されており、かかる
駆動モータ41の駆動軸41Aにはピニオン47が固着
されている。また、ピニオン47に隣接して軸48に回
転可能に支持されたアイドルギヤ49が設けられてお
り、アイドルギヤ49には2つのギヤ歯49A、49B
が形成されている。そして、ピニオン47はギヤ歯49
Aに噛合され、また、ギヤ歯49Bには回転体42に一
体形成された被動ギヤ50が噛合している。
【0030】ここで、回転体42、各クラッチスプリン
グ43、44、ハンマカム45、及び、リフトカム46
について図12を参照して説明する。図12において、
駆動モータ41の近傍位置には、キャリッジ8の側壁と
支持壁51との間に支持軸52Aが支持されており、こ
の支持軸52Aには回転体42が回転可能に支持されて
いる。回転体42には、前記アイドルギヤ49のギヤ歯
49Bが噛合される被動ギヤ50が一体に形成されてお
り、また、被動ギヤ50の両側には円筒状の第1支持部
52(図12中左側の支持部)と第2支持部53(図1
2中右側の支持部)が設けられている。
【0031】第1支持部52には第1筒状部材54が遊
嵌され、かかる第1筒状部材54の周面には180度間
隔で2つの係止突起55が形成されている。各係止突起
55は、前記した選択部材30の係止爪32が弾性的に
係止可能とされている。また、第1支持部52と第1筒
状部材54との間にはクラッチスプリング43が介挿さ
れている。かかるクラッチスプリング43は、常に一方
向に回転される回転体42に対し係止突起55と係止爪
32との係止解除に応答して縮径してクラッチオンとな
るような巻き方向を有しており、クラッチオンすると回
転体42の回転が第1筒状部材54に選択的に伝達され
る。尚、係止突起55と係止爪32とが係止している場
合には、クラッチスプリング43は拡径してクラッチオ
フとなり、よって回転体42の回転は第1筒状部材54
には伝達されない。
【0032】また、回転体42に隣接して支持軸52A
にはハンマカム45が回転可能に支持されており、この
ハンマカム45の小径部45Aと第1筒状部材54との
間にもクラッチスプリング43が存在している。従っ
て、クラッチスプリング43が縮径してクラッチオンと
なった場合には、前記のように回転体42の回転が第1
筒状部材54に伝達されるとともに、ハンマカム45に
も伝達される。これにより、係止突起55と係止爪32
との係止が解除された場合(後述する)には、クラッチ
スプリング43がクラッチオンとなり、回転体42の回
転に従って第1筒状部材54とハンマカム45とは共に
回転されることとなる。
【0033】ハンマカム45は、側面視で図13に示す
ような形状に形成されており、相互に対向する2位置
(180度間隔を有する)には凹所45Aが形成されて
いる。また、ハンマカム45の周面には、印字ハンマ駆
動機構T(後述する)における作動レバー63に設けら
れたカムフォロア69が追従して当接され、カムフォロ
ア69が各凹所45Aに入り込んだ時点で作動レバー6
3が作動してハンマ16が駆動されて文字等の印字が行
なわれる。この点については後述する。
【0034】また、前記回転体42に設けられた第2支
持部53には第2筒状部材56が遊嵌され、かかる第2
筒状部材56の周面には180度間隔で2つの係止突起
57が形成されている。各係止突起56は、前記した選
択部材31の係止爪37が弾性的に係止可能とされてい
る。また、第2支持部53と第2筒状部材56との間に
はクラッチスプリング44が介挿されている。かかるク
ラッチスプリング44は、常に一方向に回転される回転
体42に対し係止突起57と係止爪37との係止解除に
応答して縮径してクラッチオンとなるような巻き方向を
有しており、クラッチオンすると回転体42の回転が第
2筒状部材56に選択的に伝達される。尚、係止突起5
7と係止爪37とが係止している場合には、クラッチス
プリング44は拡径してクラッチオフとなり、よって回
転体42の回転は第2筒状部材56には伝達されない。
【0035】更に、回転体42に隣接して支持軸52A
にはリフトカム46が回転可能に支持されており、この
リフトカム46の小径部46Aと第2筒状部材56との
間にはクラッチスプリング44が存在している。従っ
て、クラッチスプリング44が縮径してクラッチオンと
なった場合には、前記のように回転体42の回転が第2
筒状部材56に伝達されるとともに、リフトカム46に
も伝達される。これにより、係止突起57と係止爪37
との係止が解除された場合(後述する)には、クラッチ
スプリング44がクラッチオンとなり、回転体42の回
転に従って第2筒状部材56とリフトカム46とは共に
回転されることとなる。
【0036】リフトカム46は、側面視で図14に示す
ような形状に形成されており、所定形状に形成してなる
カム溝59が設けられている。かかるカム溝59には、
印字リボンを収納したリボンカセットCが載置されると
ともに、訂正リボンCRを巻回してリボンスプール74
が取り付けられたホルダ部材70に設けられたフォロア
ピン72が挿嵌されるものである。これよりリフトカム
46の回転に従ってフォロアピン72はカム溝59に追
従して上下動し、この結果、ホルダ部材70は上下方向
にバイブレートしてリボンカセットC、訂正リボンCR
のリフト動作が行なわれるものである。尚、かかる点に
ついては後述する。
【0037】続いて、印字ハンマ駆動機構Tについて図
13を参照して説明する。図13は印字機構を示す側面
図であり、印字ハンマ16は、ハンマ軸60を介して、
その中間部にて回動可能に支持され、また、印字ハンマ
16のプラテンPL側の側端部には活字叩打部61が形
成されるとともに、その他端部には係合部62が形成さ
れている。また、印字ハンマ16の後方位置には作動レ
バー63がレバー軸64を介して回動可能に支持されて
おり、この作動レバー63の印字ハンマ16側にはハン
マ係止部65が形成され、また、ハンマ係止部65と反
対側には腕部66が形成されている。そして、ハンマ係
止部65には印字ハンマ16の係合部62が係合され、
また、腕部66に形成された係止溝66Aとキャリッジ
8に設けられたピン67との間には引きバネ68が掛装
されている。更に、腕部66のほぼ中央位置にはカムフ
ォロア69が設けられており、また、かかるカムフォロ
ア69に近接して前記したハンマカム45が位置してい
る。ハンマカム45は、図13に示すような形状に形成
されており、その周面には相互に対向する位置に凹所4
5Aが設けられている。また、図示はしていないが、ハ
ンマ軸60にはねじりばねが支持され、このねじりばね
により、印字ハンマ16は図13中時計方向に付勢され
ている。尚、このねじりばねの付勢力は、引きばね68
の付勢力よりも充分小さい値に設定されている。
【0038】かかる構成において、引きバネ68の付勢
力を介して作動レバー63は常時時計方向に付勢され、
また、カムフォロア69は常時ハンマカム45の周面に
当接されている。そして、ハンマカム45が前記のよう
に回転されると、カムフォロア69は凹所45Aに入り
込み、この時点において、引きバネ68の付勢力が作動
レバー63の腕部66に強く作用する。これにより、作
動レバー63は時計方向に急激に回動され、ハンマ係止
部65が印字ハンマ16の係合部62をはね上げる。こ
の結果、印字ハンマ16はハンマ軸60を介して反時計
方向に回動されることとなり、活字叩打部61により活
字ホイール17の活字素子18が叩打されて文字等がプ
ラテンPL上に支持された印字用紙上に印字されるもの
である。
【0039】次に、前記リフトカム46を介してリボン
カセットC及び訂正リボンCRをリフトするリボンリフ
ト機構Uについて図14を参照して説明する。図14は
リボンリフト機構Uを示す側面図である。図14におい
て、ホルダ部材70は軸71に回動可能に支持され、か
かるホルダ部材70上には印字リボンを収納したリボン
カセットCが載置されている。また、ホルダ部材70の
側壁には、前記リフトカム46のカム溝59に挿嵌され
るフォロアピン72が設けられ、更に、フォロアピン7
2の前方位置(図14中右方位置)にはスプール軸73
が形成されており、このスプール軸73には訂正リボン
CRを巻回したリボンスプール74が取着されている。
【0040】そして、前記のようにしてリフトカム46
が回転されると、その回転に従ってフォロアピン72が
カム溝59に追従して上下動することとなり、これによ
りホルダ部材70は上下方向にバイブレートしてリボン
カセットC及び訂正リボンCRのリフト動作が行なわれ
るものである。
【0041】尚、図14は前記リボンリフト機構Uを介
して訂正リボンCRのリボンスプール74をリフトした
状態を示しており、この状態で前記印字ハンマ駆動機構
Tを駆動することにより、訂正リボンCRを介して印字
ハンマ16が活字素子18を叩打して誤印字文字等の訂
正が行なわれる。これに対して、リボンカセットC内の
印字リボンを介して文字等の印字を行なう場合には、リ
フトカム46を図14の状態から180度回転させてフ
ォロアピン72をカム溝59に沿って案内し、ホルダ部
材70を下方に移動させることにより印字リボンと活字
素子18とを対向させた後、印字ハンマ駆動機構Tを駆
動することにより、印字リボンを介して印字ハンマ16
が活字素子18を叩打して文字等の印字が行なわれるも
のである。
【0042】尚、前記した訂正リボンCRの送り機構、
リボンカセットC内に収納された印字リボンの送り機構
については、前記従来技術において説明した特公平4−
69071号公報、実公平4−50126号公報に記載
された機構と同一のものであるので、ここではその説明
を省略する。
【0043】前記のように構成された各キャリッジ移動
機構O、揺動機構P、選択機構R、作動機構S、印字ハ
ンマ駆動機構T、リボンリフト機構Uを介して行なわれ
る印字ハンマ16の印字動作、及び、訂正リボンCRの
リフト動作について説明する。先ず、印字動作について
説明する。文字等の印字時にはキャリッジ8が、キャリ
ッジモータ9を介して図1中矢印A方向(右方向)に移
動される。このとき、キャリッジモータ9及びピニオン
11は図1中時計方向に回転され、これにより中間ギヤ
130は反時計方向に回転される。かかる中間ギヤ13
0の反時計方向への回転に基づき、ギヤ歯130Bとラ
ック6のラック歯6Aとの噛合を介してキャリッジ8は
矢印A方向に移動されるものである。
【0044】このようにキャリッジ8が矢印A方向に移
動されると、揺動レバー21は、ギヤ22のギヤ歯22
Aが従動ギヤ13を介してラック6のラック歯6Aに噛
合されていることから、揺動レバー21とギヤ22との
間に滑りが生じるまで一定の揺動量だけ時計方向に揺動
されるとともに、その揺動位置で保持される(図4参
照)。前記揺動レバー21の揺動に対応して、揺動レバ
ー21のピン23が振子部材24の長孔25内を移動し
ながら振子部材24を図4中左方向に押圧する。これに
より、振子部材24は、支持ピン24Cの回りにアーマ
チャ27上で垂下部24Bが規制片27Aに当接するま
で図4及び図10中左方向に回動され、係止部28が選
択部材30の係合片33に係合される。このように、印
字動作時にキャリッジ8が印字方向(図1中矢印A方
向)に移動されると、そのキャリッジ8の移動に伴い揺
動レバー21、振子部材24を介して選択部材30側が
選択されることが分かる。この状態が図4、図8、図1
0に示されている。
【0045】この後、ソレノイド26が通電されると、
アーマチャ27がソレノイド26側に電磁吸着される。
これにより、振子部材24は、係合部28を選択部材3
0の係合片33に係合した状態で、アーマチャ27と共
に軸29の回りに図8中時計方向に回動されるととも
に、選択部材30も同様に引きバネ36の付勢力に抗し
て時計方向に回動される。この結果、選択部材30の上
端に形成された係止爪32が、第1筒状部材54の係止
突起55から離脱される。この状態が図5、図9に示さ
れている。
【0046】ところで、作動機構Sにおける回転体42
は、駆動モータ41、駆動軸41Aに固着されたピニオ
ン47、アイドルギヤ49、被動ギヤ50を介して一定
の方向(選択部材30の係止爪32と第1筒状部材54
の係止突起55とが係止される方向)に常時回転されて
おり、また、このとき第1筒状部材54は、係止爪32
と係止突起55との係止により、第1支持部52と第1
筒状部材54との間に配置されたクラッチスプリング4
3がクラッチオフとされて、その回転が停止された状態
にある。
【0047】そして、前記したように、ソレノイド26
の通電により係止爪32と係止突起55との係止が解除
された場合には、クラッチスプリング43がクラッチオ
ンの状態となり、これにより回転体42の第1支持部5
2と第1筒状部材54、及び、第1筒状部材54とハン
マカム45とは、クラッチスプリング43を介して相互
に連結された状態となる。この結果、回転体42の回転
がハンマカム45に伝達されることとなり、ハンマカム
45が回転される。
【0048】前記のようにハンマカム45が回転される
と、その回転に伴ってハンマカム45は、カムフォロア
69を介して作動レバー63を引きバネ67の付勢力に
抗してレバー軸64の回りに図13中反時計方向に回動
させる。そして、一定量回転した時点でカムフォロア6
9が凹所45Aに入り込み、この瞬間に作動レバー63
は引きバネ68の付勢力により時計方向に急激に回動す
る。これにより、印字ハンマ16が、作動レバー63の
ハンマ係止部65、印字ハンマ16の係合部62を介し
てハンマ軸60の回りに反時計方向に回動される。この
結果、活字叩打部61が活字ホイール17の活字素子1
8をリボンカセットCの印字リボンを介して叩打し、印
字用紙上に文字等の印字が行なわれるものである。
【0049】次に、訂正リボンCRのリフト動作につい
て説明する。この場合、印字用紙上に誤印字された文字
等を訂正リボンCRを介して訂正すべくキャリッジ8
は、図1中矢印B方向に1文字間隔より若干大きくバッ
クスペースされるとともに、印字ハンマ16により誤印
字した文字等の活字素子18を訂正リボンCRを介して
叩打して文字訂正する際には、矢印A方向に移動される
ものである。かかるキャリッジ8の移動動作は1文字訂
正毎に行なわれる。このように、文字訂正時において、
キャリッジ8を前記のように移動させるのは、各機構に
設けられているギヤ間で生じるバックラッシュを補正し
て正確に文字訂正を行なうようにするためである。
【0050】先ず、文字訂正を行なう場合、キャリッジ
8が、キャリッジモータ9を介して図1中矢印B方向
(右方向)に移動される。このとき、キャリッジモータ
9及びピニオン11は図1中反時計方向に回転され、こ
れにより中間ギヤ130は時計方向に回転される。かか
る中間ギヤ130の時計方向への回転に基づき、ギヤ歯
130Bとラック6のラック歯6Aとの噛合を介してキ
ャリッジ8は矢印B方向に移動されるものである。
【0051】このようにキャリッジ8が矢印B方向に移
動されると、揺動レバー21は、ギヤ22のギヤ歯22
Aが従動ギヤ13を介してラック6のラック歯6Aに噛
合されていることから、揺動レバー21とギヤ22との
間に滑りが生じるまで一定の揺動量だけ反時計方向に揺
動されるとともに、その揺動位置で保持される(図6参
照)。前記揺動レバー21の揺動に対応して、揺動レバ
ー21のピン23が振子部材24の長孔25内を移動し
ながら振子部材24を図6中右方向に押圧する。これに
より、振子部材24は、支持ピン24Cの回りにアーマ
チャ27上で垂下部24Bが規制片27Aに当接するま
で図6及び図11中右方向に回動され、係止部28が選
択部材31の係合片38に係合される。このように、印
字動作時にキャリッジ8が文字訂正方向(図1中矢印B
方向)に移動されると、そのキャリッジ8の移動に伴い
揺動レバー21、振子部材24を介して選択部材31側
が選択されることが分かる。この状態が図6、図8、図
11に示されている。
【0052】この後、ソレノイド26が通電されると、
アーマチャ27がソレノイド26側に電磁吸着される。
これにより、振子部材24は、係合部28を選択部材3
1の係合片38に係合した状態で、アーマチャ27と共
に軸29の回りに図8中時計方向に回動されるととも
に、選択部材31も同様に引きバネ40の付勢力に抗し
て時計方向に回動される。この結果、選択部材31の上
端に形成された係止爪37が、第2筒状部材56の係止
突起57から離脱される。この状態が図7、図9に示さ
れている。
【0053】ところで、作動機構Sにおける回転体42
は、駆動モータ41、駆動軸41Aに固着されたピニオ
ン47、アイドルギヤ49、被動ギヤ50を介して一定
の方向(選択部材31の係止爪37と第2筒状部材56
の係止突起57とが係止される方向)に常時回転されて
おり、また、このとき第2筒状部材56は、係止爪37
と係止突起57との係止により、第2支持部53と第2
筒状部材56との間に配置されたクラッチスプリング4
4がクラッチオフとされて、その回転が停止された状態
にある。
【0054】そして、前記したように、ソレノイド26
の通電により係止爪37と係止突起57との係止が解除
された場合には、クラッチスプリング44がクラッチオ
ンの状態となり、これにより回転体42の第2支持部5
3と第2筒状部材56、及び、第2筒状部材56とリボ
ンリフトカム46とは、クラッチスプリング44を介し
て相互に連結された状態となる。この結果、回転体42
の回転がリボンリフトカム46に伝達されることとな
り、リボンリフトカム46が回転される。
【0055】前記のようにリボンリフトカム46が回転
されると、その回転に伴ってカムフォロア72が、リボ
ンリフトカム46に形成されたカム溝59に沿って追従
しつつ上方に移動することとなる。これより、ホルダ部
材70が、カムフォロア72の上方への移動に従って上
方に移動され、これに伴って訂正リボンCRを巻回した
リボンスプール74も図14に示す状態まで上方にリフ
トされる。この時点において、訂正リボンCRと活字ホ
イール17の活字素子18とは相互に対向されている。
【0056】続いて、印字ハンマ16により印字用紙上
の誤印字文字等を訂正リボンCRを介して叩打すること
により文字訂正を行なうため、キャリッジ8は、前記の
ように訂正リボンCRが上方にリフトされた状態を保持
したまま、図1中矢印A方向に移動される。かかるキャ
リッジ8の矢印A方向への移動に基づき、キャリッジ移
動機構O、揺動機構P、選択機構Q、ソレノイド機構
R、作動機構Sにおいて前記印字動作で説明したと同じ
動作が行なわれ、この後、印字ハンマ駆動機構Tを介し
て前記と同様の印字動作が行なわれる。これにより、印
字用紙上に誤印字された文字等は、訂正リボンCRによ
り訂正されるものである。
【0057】次に、本実施例に係るタイプライタ1の制
御系について図15を参照して説明する。図15は本実
施例に係るタイプライタ1の制御ブロック図である。図
1において、タイプライタ1の制御系は、タイプライタ
1の各種動作を制御するCPU80を核として構成され
ており、このCPU80にはタイプライタ1の制御上必
要な各種の制御プログラムや各種のデータテーブルを記
憶するROM81、及び、CPU80により演算された
演算結果(データ)を一時的に記憶するRAM82が接
続されている。また、CPU80にはキーボード83が
接続され、CPU80はキーボード83上に設けられた
文字キーや各種の機能キーから入力されたデータに基づ
きROM81に記憶されたプログラムに従って各種の演
算を行なうものである。
【0058】また、CPU80にはソレノイド26が接
続されており、ソレノイド26はCPU80による制御
下に所定のタイミングで通電されて前記したように選択
部材30の係止爪32と第1筒状部材54の係止突起5
5との係止、又は、選択部材31の係止爪37と第2筒
状部材56の係止突起57と係止を選択的に解除するも
のである。更に、CPU80にはモータドライバ84を
介してキャリッジモータ9が接続され、キャリッジモー
タ9はCPU80により回転制御されて文字等の印字時
にはキャリッジ8を図1中矢印A方向に移動させるとと
もに、誤印字文字等の訂正時にはキャリッジ8を図1中
矢印B方向に移動させるものである。
【0059】更に、CPU80にはモータドライバ85
を介して駆動モータ41が接続されており、かかる駆動
モータ41はCPU80からの制御信号に基づきモータ
ドライバ85を介して、前記したように一定の方向に回
転制御されるものである。かかる駆動モータ41の回転
により、前記した揺動機構P、選択機構Qが作動される
とともに、作動機構Sにおける各クラッチバネ43、4
4のクラッチオンとクラッチオフとが選択的に行なわ
れ、これにより前記したように印字ハンマ駆動機構Tと
訂正リボンリフト機構Uとを選択的に作動させるもので
ある。
【0060】以上詳細に説明した通り本実施例に係るタ
イプライタ1では、文字等を印字用紙上に印字する際に
はキャリッジモータ9等を介してキャリッジ8を印字方
向に(図1中矢印A方向)に移動させるとともに、その
キャリッジ8の移動に基づいて揺動レバー21を揺動さ
せて振子部材24と選択部材30とを係合状態に保持
し、かかる係合状態を保持したままソレノイド26に通
電して選択部材30と第1筒状部材54との係合を解除
することにより、クラッチスプリング43をクラッチオ
ンにして駆動モータ41により回転される回転体42と
共にハンマカム45を回転させて印字ハンマ機構Tを作
動させるようにし、また、誤印字文字等の訂正を行なう
際にはキャリッジモータ9等を介してキャリッジ8を文
字訂正方向(図1中矢印B方向)に移動させるととも
に、そのキャリッジ8の移動に基づいて揺動レバー21
を揺動させて振子部材24と選択部材31とを係合状態
に保持し、かかる係合状態を保持したままソレノイド2
6に通電して選択部材31と第2筒状部材56との係合
を解除することにより、クラッチスプリング44をクラ
ッチオンにして駆動モータ41により回転される回転体
42と共にリボンリフトカム46を回転させてリボンリ
フト機構Uを作動させるようにしたので、1つのソレノ
イド26を使用して印字ハンマ駆動機構Tとリボンリフ
ト機構Uの相互を駆動モータ41に選択的に作動連結す
ることができる。
【0061】これにより、各印字ハンマ機構とリボンリ
フト機構に対応してそれぞれ1つのソレノイド26が必
要であった前記従来のタイプライタとは異なり、1つの
ソレノイド26を設けることにより、ソレノイドの数を
減少してタイプライタ1のコストを低減させることがで
きるものである。尚、本発明は前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、キャリッジ
の往復移動に対応させて1つのソレノイドを介して印字
ハンマ駆動機構と訂正リボンのリフト機構とを選択的に
駆動モータに作動連結することができ、もってソレノイ
ド数を減少して印字装置のコストを低減させることがで
きる印字装置を提供することができ、その産業上奏する
効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイプライタの概略平面図である。
【図2】タイプライタの要部側断面図である。
【図3】キャリッジ移動機構の要部平面図である。
【図4】キャリッジの移動に基づき揺動機構、選択機構
を介して印字ハンマ駆動機構が選択された状態を示す平
面図である。
【図5】図4の状態でソレノイド機構がトリガされた状
態を示す平面図である。
【図6】キャリッジの移動に基づき揺動機構、選択機構
を介してリボンリフト機構が選択された状態を示す平面
図である。
【図7】図6の状態でソレノイドがトリガされた状態を
示す平面図である。
【図8】トリガされていないソレノイド機構を模式的に
示す側面図である。
【図9】トリガされたソレノイド機構を模式的に示す側
面図である。
【図10】図4に対応する振子部材とソレノイドのアー
マチャとの関係を示す説明図である。
【図11】図6に対応する振子部材とソレノイドのアー
マチャとの関係を示す説明図である。
【図12】作動機構を示す断面図である。
【図13】印字機構を示す側面図である。
【図14】リボンリフト機構を示す側面図である。
【図15】タイプライタの制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 タイプライタ 6 ラック 8 キャリッジ 9 キャリッジモータ 13 中間ギヤ 16 印字ハンマ 17 活字ホイール 18 活字素子 21 揺動レバー 24 振子部材 26 ソレノイド 27 アーマチャ 28 係止部 30、31 選択部材 32、37 係止爪 33、38 係合片 41 駆動モータ 42 回転体 43、44 クラッチバネ 45 ハンマカム 46 リフトカム 50 被動ギヤ 52 第1支持部 53 第2支持部 54 第1筒状部材 55、57 係止突起 56 第2筒状部材 59 カム溝 69 カムフォロア 70 ホルダ部材 72 フォロアピン 74 リボンスプール C リボンカセット CR 訂正リボン PL プラテン O キャリッジ移動機構 P 揺動機構 Q 選択機構 R ソレノイド機構 S 作動機構 T 印字ハンマ駆動機構 U リボンリフト機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の活字素子を有する活字ホイール
    が搭載されたキャリッジをプラテンに沿って第1方向及
    び第1方向とは逆の第2方向に移動させるキャリッジ移
    動機構と、 前記キャリッジ移動機構を介してキャリッジが前記第1
    方向に移動される際に第1位置に揺動されるとともに、
    キャリッジが前記第2方向に移動される際に第2位置に
    揺動され、一対の第1係止部と第2係止部とを有する揺
    動機構と、 駆動モータを介して回転され第1支持部と第2支持部と
    を有する回転体と、第1支持部に遊嵌され周囲に第1係
    止突起が設けられた第1筒状部材と、第2支持部に遊嵌
    され周囲の第2係止突起が設けられた第2筒状部材と、
    第1支持部と第1筒状部材との間に配置されるとともに
    回転体からの回転力を接断する第1クラッチ機構と、第
    2支持部と第2筒状部材との間に配置されるとともに回
    転体からの回転力を接断する第2クラッチ機構と、第1
    筒状部材の回転に従って回転されるハンマカム部材と、
    第2筒状部材の回転に従って回転されるリフトカム部材
    とを有する作動機構と、 前記ハンマカム部材の回転に対応して印字ハンマを介し
    て前記活字ホイールの活字素子を叩打する印字ハンマ駆
    動機構と、 前記リフトカム部材の回転に対応して訂正リボンを上下
    に揺動するリボンリフト機構と、 前記揺動機構の第1係止部に選択的に係合される第1係
    合部が設けられるとともに前記第1筒状部材の第1係止
    突起に係止される第1係止爪を有し前記印字ハンマ駆動
    機構を選択する第1選択部材と、揺動機構の第2係止部
    に選択的に係合される第2係合部が設けられるとともに
    前記第2筒状部材の第2係止突起に係止される第2係止
    爪を有し前記リボンリフト機構を選択する第2選択部材
    とを有する選択機構と、 前記揺動機構の第1係止部と前記第1選択部材の第1係
    合部とを係合した状態で前記第1係止爪と第1筒状部材
    の第1係止突起との係止を解除するとともに、揺動機構
    の第2係止部と前記第2選択部材の第2係合部とを係合
    した状態で前記第2係止爪と第2筒状部材の第2係止突
    起との係止を解除する1つのソレノイド機構とを備えた
    ことを特徴とする印字装置。
JP5350872A 1993-12-28 1993-12-28 印字装置 Pending JPH07195793A (ja)

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