JPH07195199A - 粉末成形機 - Google Patents

粉末成形機

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JPH07195199A
JPH07195199A JP35347593A JP35347593A JPH07195199A JP H07195199 A JPH07195199 A JP H07195199A JP 35347593 A JP35347593 A JP 35347593A JP 35347593 A JP35347593 A JP 35347593A JP H07195199 A JPH07195199 A JP H07195199A
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Japan
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transmission mechanism
punch holder
slide table
powder
chuck
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JP35347593A
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Sadao Yamada
貞夫 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】少量多品種生産が可能で、占有面積の小さい粉
末成形機を提供する。 【構成】上下のパンチホルダー31,32はスライドテ
ーブル2の両側に、カム41,42、供給機構及びエジ
ェクタ機構は本体の両側にそれぞれ1組ずつ備えられ、
前記スライドテーブル2の往復直線運動に伴って、一方
のパンチホルダー対が加圧操作に向かうときに他方のパ
ンチホルダー対が成形体取り出し操作に向かい、一方の
パンチホルダー対が除圧操作に向かうときに他方のパン
チホルダーが粉末供給操作に向かうように、動力伝達機
構及び圧力伝達機構を制御する制御回路が備えられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属粉末、化成粉
末、セラミックス粉末等の粉末を金型内のキャビティに
充填し加圧成形する成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】金属粉末、セラミックス粉末等の粉末を
金型内のキャビティに充填し加圧成形する成形機とし
て、従来よりレシプロ式と称する単発式のものとロータ
リー式のものが有る。
【0003】単発式は、上下方向のみ往復動する上下の
パンチホルダーにそれぞれ凸型及び凹型を固定し、リン
ク、カム、シリンダー等の圧力伝達機構を介して、金型
に圧力を加えるものである。ロータリー式は、下パンチ
ホルダーを固定するテーブルが回転し、下パンチホルダ
ーが所定の位置に来たときに上パンチホルダーを下降さ
せ、圧力伝達機構を介して金型に圧力を加え、その他の
位置では粉末の充填又は金型からの成形体の取り出し操
作を行うことにより、同時に大量成形を可能とするもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの方式
も1種類の金型しかパンチホルダーに固定できないこと
及びパンチホルダーのストロークが一定であることによ
り、少量多品番の製品を成形することはできない。加え
てロータリー式の場合、1サイクルが速いので、金型の
損傷を防止するために複雑形状の製品を成形することが
できない。かといて、限られた面積の工場内で1品番ご
とに異なる成形機を設置することもできない。この発明
の目的は、少量多品種生産が可能で、占有面積の小さい
成形機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】その手段は、粉末を凹型
と凸型とで対をなす金型の間に充填し、加圧成形するも
のであって、本体と、粉末を金型に供給する供給機構
と、金型を保持し、カムフォロアーを有する上下のパン
チホルダーと、これらパンチホルダーに圧力を伝える圧
力伝達機構と、成形体を金型から取り出すエジェクタ機
構と、パンチホルダーを鉛直方向に往復動可能に支持
し、水平移動しうるスライドテーブルと、スライドテー
ブルに推進力を伝える動力伝達機構と、本体に固定さ
れ、スライドテーブルの水平運動に基づいて前記パンチ
ホルダーを供給機構、圧力伝達機構又はエジェクタ機構
の位置まで案内するカムとを備えている粉末成形機にお
いて、前記上下のパンチホルダーはスライドテーブルの
両側に、カム、供給機構及びエジェクタ機構は本体の両
側にそれぞれ1組ずつ備えられ、前記スライドテーブル
の往復直線運動に伴って、一方のパンチホルダー対が加
圧操作に向かうときに他方のパンチホルダー対が成形体
取り出し操作に向かい、一方のパンチホルダー対が除圧
操作に向かうときに他方のパンチホルダーが粉末供給操
作に向かうように、動力伝達機構及び圧力伝達機構を制
御する制御回路が備えられていることを特徴とする。
【0006】ここで、動力伝達機構としては、雄ネジ及
び雌ネジのいずれか一方がスライドテーブルに固定さ
れ、他方がサーボモーターによって駆動されるボールネ
ジ、又は、スライドテーブルに固定されたラックと、サ
ーボモーターによって駆動されるピニオンが挙げられ
る。
【0007】上記粉末成形機で望ましいのは、カムが、
圧力伝達機構に向かうにつれて上下のパンチホルダーを
近づかせるように傾斜したカム面を有し、圧力伝達機構
が、本体に回転可能に固定されたウオームホイル、これ
と噛み合うウオームギヤ及びウオームホイル軸に偏心位
置で連結され、カム面の延長線上に接線を有するローラ
からなり、供給機構及びエジェクタ機構が、下パンチホ
ルダーを保持しうる凹部と凹部に連続して傾斜した下内
面を有するチャック、上端がチャックの下外面に連結
し、下端が本体に連結したスプリング、チャックに上下
運動を付与する直動カム及びこの直動カムを前記スプリ
ングの復原力に抗して駆動させる駆動源からなるもので
ある。
【0008】同じく望ましいのは、カムが、圧力伝達機
構に向かうにつれて上下のパンチホルダーを近づかせる
ように傾斜したカム面を有し、圧力伝達機構が、ラムの
中腹に径大のフランジを有する加圧シリンダ、本体に固
定され、この加圧シリンダに対して傾斜してフランジに
対向する表面とこの傾斜面からラムが嵌入する貫通孔と
を有するフレーム及び前記傾斜面に摺動することにより
前記フランジの位置決めをする楔からなり、供給機構及
びエジェクタ機構が、下パンチホルダーを保持しうる凹
部と凹部に連続して平坦な下内面を有するチャック及び
このチャックを上下運動させるラムを有する供給・エジ
ェクタシリンダからなるものである。
【0009】更に望ましいのは、チャックの下内面に、
プランジャーが鉛直方向の弾力をもって固定され、チャ
ックと加圧機構との間に円柱状のカムフォロアーがその
軸方向に出入可能に本体に固定されていて、下パンチホ
ルダーが、加圧操作に向かう途中、プランジャーを乗り
越えた後、円柱状カムフォロアーを連れ回りさせながら
その下をくぐるようにしたものである。
【0010】
【作用】
[請求項1〜3]上下のパンチホルダーがスライドテー
ブルの両側に1対ずつ備えられ、一方のパンチホルダー
対が加圧・除圧操作に向かうときに他方のパンチホルダ
ー対が成形体取り出し・粉末供給操作に向かうので、2
種類の成形体を並行して同時に製造することができる。
尚、スライドテーブルの駆動源としてサーボモーターを
用いれば、加圧保持時間、圧力の印加速度を調整するこ
とができる。
【0011】[請求項4,5]上下のパンチホルダー
は、傾斜したカム面に案内されて圧力伝達機構に向かう
につれて互いに近づく。それによって、圧力の加除操作
に入るときのパンチホルダーのストロークが必要最小距
離に短縮されるので、圧力伝達機構の駆動エネルギーを
節約することができる。また、加圧操作に入るときに粉
末が飛散しない。
【0012】[請求項4]圧力伝達機構が、上記ローラ
である場合、スライドテーブルの推進力によってパンチ
ホルダーの移動とともにローラが連れ廻り、上下のパン
チホルダーが上下のローラ間に押し込まれることによっ
て、金型間に圧力が加わる。その後、スライドテーブル
が復動するとともに、パンチホルダーがローラを離れ
る。これによって、除圧される。一方、除圧操作と並行
してスプリングの弾力に抗して直動カムを駆動させてチ
ャックを上方に押し上げておく。続いてパンチホルダー
は、供給機構及びエジェクタ機構の位置に移動する。そ
こで、下パンチホルダーがスライドテーブルの推進力に
よってチャックの下内面を登り、それとともに成形体が
離型する。そして、下パンチホルダーは、チャックの凹
部に保持される。成形体を取り出した後、スプリングの
復原力をもってチャックを下パンチホルダーとともに下
方に引き下げ、粉末を金型に供給し、次の成形サイクル
を開始する。
【0013】尚、ウオームギヤを回転させると、ローラ
軸に偏心して連結したウオームホイルがこれと噛み合い
つつ回転し、それに伴ってローラ軸が上下方向に変位す
る。従って、圧力の加除操作時のパンチホルダーのスト
ロークを微調整することが可能となる。
【0014】[請求項5]圧力伝達機構が、上記加圧シ
リンダである場合、パンチホルダーは、カム面から離れ
た直後に上下の加圧シリンダのラムに挟まれる。そし
て、シリンダから圧力が加えられる。その後、除圧し、
スライドテーブルが復動するとともに、パンチホルダー
は、供給機構及びエジェクタ機構の位置に移動する。下
パンチホルダーがチャックの下内面の上方に来たところ
でスライドテーブルが一時停止し、その状態で供給・エ
ジェクタシリンダのラムを作動させてこのチャックを上
方に押すことにより、下パンチホルダーが上昇し、成形
体が離型する。成形体を取り出した後、スライドテーブ
ルが同方向に移動し、下パンチホルダーは、チャックの
凹部に保持される。そこで、供給・エジェクタシリンダ
のラムを戻し、チャックを下パンチホルダーとともに引
き下げ、粉末を金型に供給し、次の成形サイクルを開始
する。
【0015】尚、楔をフレームの斜面に沿って摺動させ
ると、楔と対向するフランジによって加圧シリンダのラ
ムの停止位置が変位し、パンチホルダーのストロークを
微調整することが可能となる。
【0016】[請求項6]下パンチホルダーが、加圧操
作に向かう途中、プランジャーを乗り越えた後、円柱状
カムフォロアーを連れ回りさせながらその下をくぐるよ
うにしたので、プランジャーを乗り越える際に溢れた粉
末を升切りしたうえで、カムフォロアーをくぐる際に粉
末の上面が凹型の開口縁よりも下がる。従って、粉末が
均等に充填され、しかも凸型突入時に粉末が飛散しな
い。
【0017】
【実施例】
−実施例1− この発明の第一の実施例を図1及び図2とともに説明す
る。図1は、圧力伝達機構を加圧ローラ、スライドテー
ブルへの動力伝達機構をボールネジとした粉末成形機の
正面図、図2は、右側面図である。
【0018】粉末成形機は、本体1、鉛直方向断面がコ
の字形で左右に水平移動し得るスライドテーブル2、こ
のスライドテーブル2に鉛直方向に往復動可能に支持さ
れた上パンチホルダー31、同じく下パンチホルダー3
2、スライドテーブル2の上方で本体1に固定された上
カム41及び同じくスライドテーブル2の下方で固定さ
れた下カム42、並びに以下に詳述するように粉末を金
型に供給する供給機構、スライドテーブル2に推進力を
伝える動力伝達機構、パンチホルダーに圧力を伝える圧
力伝達機構及び成形体を金型から取り出すエジェクタ機
構及び制御装置からなる。尚、上下のパンチホルダー3
1,32間には、図示しない金型が保持されている。そ
して、上下のパンチホルダー31,32、上下カム4
1,42、供給機構、圧力伝達機構及びエジェクタ機構
は、いずれも正面に向かって左右対称に1組づつ合計2
組設けられている。
【0019】上パンチホルダー31には、車形状のカム
フォロアー33が背面側に突出して付けられ、下パンチ
ホルダー32には、下端に鍔状部34が形成されてい
る。また、上カム41には、水平面と水平面に続いて下
降する斜面からなるカム面が形成され、他方下カム42
には、水平面と水平面に続いて上昇する斜面からなるカ
ム面が形成されている。これら上下のカム41,42
は、スライドテーブルの水平運動に基づいて前記パンチ
ホルダーを供給機構、圧力伝達機構又はエジェクタ機構
の位置まで案内する。
【0020】供給機構は、粉末を貯蔵するホッパー5
1,ホッパー51から落とされた粉末を金型に充填する
フィーダ52、フィーダ52を金型に向かって往復動さ
せるフィーダエアシリンダ53及びチャック54を備え
ている。チャック54は、下パンチホルダー32の鍔状
部34を保持するために下カム42に向かってコの字形
状に開口した凹部58と凹部58に連続して傾斜した下
内面を有する。そして、チャック54は、本体1に連結
したスプリング(図示省略)にて下方に引っ張られてお
り、更にこのチャック54に調節ネジ57を介して上下
運動を付与する直角三角形状の直動カム55及びこの直
動カム55を前記スプリングの復原力に抗して駆動させ
るエアシリンダー56が備えられている。このうち、チ
ャック54、直動カム55、スプリング及びエアシリン
ダー56は、エジェクタ機構をも兼ねる。
【0021】動力伝達機構は、スライドテーブル2の下
面に固定された雌ネジ61及びこれと噛み合う雄ネジ6
2からなるボールネジ6であって、雄ネジ62は、本体
1背面に設けられたサーボモーター63によってタイミ
ングベルト64を介して駆動される。
【0022】圧力伝達機構は、スライドテーブル2上方
で本体1に回転可能に固定された上ウオームホイル7
1、これと噛み合う上ウオームギヤ72及びウオームホ
イル71軸に偏心位置で連結され、上カム41面の延長
線上に接線を有する上加圧ローラ73と、スライドテー
ブル2下方に同様に設けられた下ウオームホイル74、
下ウオームギヤ75及び下加圧ローラ76とからなる。
但し、上ウオームギヤ72はスライドテーブル2に対し
て垂直に、下ウオームギヤ75はスライドテーブル2と
平行に付けられている。
【0023】制御装置は、図示しないが、上記スライド
テーブル2の往復直線運動に伴って、例えば左(右)の
パンチホルダー対が加圧操作に向かうときに右(左)の
パンチホルダー対が成形体取り出し操作に向かい、左
(右)のパンチホルダー対が除圧操作に向かうときに右
(左)のパンチホルダーが粉末供給操作に向かうよう
に、動力伝達機構及び圧力伝達機構を制御する制御回路
が組まれている。
【0024】本例の粉末成形機によって粉末を成形する
ときの作動状況を以下に説明する。先ず、サーボモータ
ー63を駆動させることによって、ボールネジ6を回転
させ、その回転力によりスライドテーブル2が水平に往
復動する。
【0025】スライドテーブル2が左端から右端に移動
すると、粉末が充填された金型を保持している左側上下
のパンチホルダー31,32が、カム41,42面に案
内されながら水平移動する。途中、カム41,42面の
斜面に差し掛かると上パンチホルダー31は下降し始
め、下パンチホルダー32は上昇し始める。それに伴っ
て、上下のパンチホルダー31,32が互いに接近す
る。一方、その間、右側上下のパンチホルダー31,3
2は、既に加圧操作を終え、右側のカム41,42面に
案内されながら互いに離隔し、右端に移動する。
【0026】左側上下のパンチホルダー31,32は、
カム41,42面の斜面を通過した途端に、スライドテ
ーブル2に加わる推進力によって上加圧ローラ73と下
加圧ローラ76の間に押し込まれる。このとき、上下の
加圧ローラ73,76は、パンチホルダー31,32に
連れられて廻る。それと同時にパンチホルダー31,3
2間に圧力が加わる。この状態で瞬時ないし一定時間ス
ライドテーブル2を停止させて、保圧することによっ
て、金型内の粉末が所定形状に成形される。一方、その
間、右側のエアシリンダー56が作動して、チャック5
4直下のスプリング(図示省略)の弾力に抗して直動カ
ム55を外側に押し、それに伴ってチャック54の調節
ネジ57が直動カム55に案内され、チャック54が上
昇する。調節ネジ57が直動カム55の頂点に達したと
ころで、チャック54が停止する。そこへ右端に向かっ
てきた右側の下パンチホルダー32の鍔状部34がスラ
イドテーブル2の推進力によってチャック54の下内面
を登り、チャックの凹部58に保持される。下パンチホ
ルダー32の上昇時に成形体Wが金型の凹型キャビティ
から押し出されているので、シュートS上を滑ってコン
ベア(図示省略)に送られる。
【0027】図1及び図2は、正面左側のパンチホルダ
ー31,32が加圧操作中、右側のパンチホルダー3
1,32が成形体取り出し操作中にあるところを現して
いる。
【0028】次に、右側のエアシリンダー56の減圧し
て、スプリングの復原力により直動カム55を内側に戻
す。それに伴ってチャック54が下パンチホルダー32
とともに下降し、所定位置で停止する。その状態で、ホ
ッパー51より粉末をフィーダ52に落とし、フィーダ
エアシリンダ53を作動させて凹型(図示省略)に粉末
を供給する。その後、スライドテーブル2を右端から左
端に移動させる。それに伴って、下パンチホルダー32
の鍔状部34がチャック54の凹部から外れ、下カム4
2面に向かう。そして、上下のパンチホルダー31,3
2は、前述の左側のパンチホルダー31,32の加圧操
作と同様に加圧操作に向かう。他方、左側のパンチホル
ダー31,32は、加圧操作を終えて、前述の右側のパ
ンチホルダー31,32と同様に成形体取り出し及び粉
末供給操作に向かう。
【0029】以上のように、この粉末成形機によれば、
一方のパンチホルダー対が加圧・除圧操作に向かうとき
に他方のパンチホルダー対が成形体取り出し・粉末供給
操作に向かうので、キャビティ形状の異なる金型を左右
のパンチホルダーに固定すれば、2種類の成形体を並行
して同時に製造することができる。
【0030】加圧操作時のパンチホルダー31,32の
ストロークを変更したい場合、次のように行う。すなわ
ち、上ウオームギヤ72を手で回転させる。すると、上
ウオームホイル71が回転するとともに、上加圧ローラ
73が上ウオームホイル71と偏心して連結しているの
で、鉛直方向に変位し、上パンチホルダー31のストロ
ークが変わる。下パンチホルダー32も同様である。ま
た、金型内の粉末充填量や成形体取り出しの際の凹型の
突き出し寸法は、調節ネジ57を上下させることによっ
て、調整することが可能である。
【0031】−実施例2− この発明の第二の実施例を図3及び図4とともに説明す
る。図3は、圧力伝達機構を加圧シリンダ、スライドテ
ーブルへの動力伝達機構をラック及びピニオンとした粉
末成形機の正面図、図4は、右側面図である。
【0032】粉末成形機は、本体1、スライドテーブル
2、上下のパンチホルダー31,32、上下のカム4
1,42、供給機構、動力伝達機構、圧力伝達機構、エ
ジェクタ機構及び制御装置からなる点で、実施例1と基
本的に同一である。従って、実施例1と実質的に変わら
ない要素については、同じ符号を付した。但し、下カム
42、供給機構、圧力伝達機構及びエジェクタ機構は、
以下に詳述する点で相違する。先ず、動力伝達機構は、
スライドテーブル2に固定されたラック65と、サーボ
モーター63によって駆動されるピニオン66である。
【0033】供給機構は、チャック54及びこのチャッ
ク54を上下運動させるラム48を有する供給・エジェ
クタシリンダ43からなる。チャック54は、下パンチ
ホルダー32を保持しうる凹部58と凹部58に連続し
て平坦な下内面を有し、下内面が実施例1における下カ
ム42をも兼ねている。チャック54の下面は、本体1
のフレーム59に上下動可能に固定されたボールスライ
ドユニット44と固着しており、供給・エジェクタシリ
ンダ43の作動時に、チャック54に保持された下パン
チホルダー32の垂直度を維持するようになっている。
そして、チャック54には、凹部58より中央寄りにプ
ランジャー45が、スプリング等により鉛直方向に弾力
をもって設けられている。ラム48は、外周に雄ネジが
形成されており、この雄ネジ部に2個の雌ネジ49,4
9がフレーム59を挟んで締結されている。また、チャ
ック54と後述の下加圧シリンダ84との中間に、円柱
状のカムフォロアー46が前後動可能に本体1に固定さ
れている。
【0034】圧力伝達機構は、スライドテーブル2の上
方で本体1に固定されている上加圧シリンダ81と、上
加圧シリンダ81に対して傾斜した表面を上部に有し、
本体1に固定された下フレーム82と、フレーム82の
傾斜面に摺動する直角三角形状の楔83と、スライドテ
ーブル2の下方で同様に設けられた下加圧シリンダ8
4、下フレーム85及び楔86とからなる。これら加圧
シリンダ81,84は、ラムの中腹に径大のフランジ8
6,87を有する。そして、フレーム82,85及び楔
83,86には、ラムが嵌入する貫通孔が軸方向に設け
られている。但し、楔83,86に設けられた貫通孔
は、ラムよりも左右方向又は前後方向に径大で楕円に近
い長穴になっており、楔83と楔86とは、互いに直交
している。
【0035】本例の粉末成形機によって粉末を成形する
ときの作動状況を以下に説明する。先ず、サーボモータ
ー63を駆動させることによって、ピニオン66を回転
させると、ラック65が噛み合ってスライドテーブル2
が水平に往復動する。
【0036】スライドテーブル2が左端から右端に移動
すると、粉末が充填された金型を保持している左側上下
のパンチホルダー31,32が、カム41,42面に案
内されながら水平移動する。途中、上パンチホルダー3
1は、カム41の斜面に差し掛かると下降し始める。そ
れに伴って、上下のパンチホルダー31,32が互いに
接近する。但し、下パンチホルダー32は、プランジャ
ー45を乗り越える際に若干上昇し、続いてカムフォロ
アー46に当たるとカムフォロアー46を連れ回りさせ
ながら一旦下降する。その結果、上昇時には充填粉末が
溢れるので、粉箱の壁面や図示しない遮蔽板等によって
升切りをすることにより、均等に充填することができる
し、下降時には充填粉末の上面が凹型の開口端縁より下
がるので、凸型の突っ込みの際に粉末の飛散を防止する
ことができる。一方、その間、右側上下のパンチホルダ
ー31,32は、既に加圧操作を終え、右側のカム4
1,42面に案内されながら互いに離隔し、右端に向か
って移動する。この際、カムフォロアー46は、エアシ
リンダ47の作動により、手前に引き下がっており、下
パンチホルダー32と当たらない。
【0037】左側上下のパンチホルダー31,32は、
カム41面及びカムフォロアー46から離れた後に、上
下の加圧シリンダ81,84のラムの間に挟まれる。続
いて加圧シリンダ81,84が作動し、それと同時にパ
ンチホルダー31,32間に圧力が加わる。この状態で
瞬時ないし一定時間スライドテーブル2を停止させて、
保圧することによって、金型内の粉末が所定形状に成形
される。一方、その間、右側の上下のパンチホルダー3
1,32は、右端に向かう途中、下パンチホルダー32
がチャック54の下内面の上方に来たところでスライド
テーブル2とともに停止する。その状態で供給・エジェ
クタシリンダ43のラムを作動させてこのチャック54
を上方に押すことにより、下パンチホルダー32が上昇
し、成形体が離型する。成形体Wは、金型の凹型キャビ
ティから押し出されているので、シュートS上を滑って
コンベア(図示省略)に送られる。
【0038】図3及び図4は、正面左側のパンチホルダ
ー31,32が加圧操作中、右側のパンチホルダー3
1,32が粉末供給操作中にあるところを現している。
2点鎖線は、スライドテーブル2の移動に伴う下パンチ
ホルダー32の動きを現す想像線である。
【0039】次に、成形体を送り出した後、スライドテ
ーブル2が更に右端方向に移動し、下パンチホルダー3
2は、チャック54の凹部58に保持される。そこで、
供給・エジェクタシリンダ43のラムを戻す。それに伴
ってチャック54が下パンチホルダー32とともに下降
し、所定位置で停止する。その後の粉末供給操作は、実
施例1と同様である。
【0040】以上のように、本例の粉末成形機によって
も、一方のパンチホルダー対が加圧・除圧操作に向かう
ときに他方のパンチホルダー対が成形体取り出し・粉末
供給操作に向かうので、キャビティ形状の異なる金型を
左右のパンチホルダーに固定すれば、2種類の成形体を
並行して同時に製造することができる。
【0041】加圧操作時のパンチホルダー31,32の
ストロークを変更したい場合、次のように行う。すなわ
ち、楔83の調節ネジを手で廻す。すると、楔83がフ
レーム82の斜面に沿って摺動するとともに上下に変位
する。上加圧シリンダー81のラムの停止位置は、フラ
ンジ86と楔83との当接位置で決まるので、上パンチ
ホルダー31のストロークが変わる。下パンチホルダー
32も同様である。また、金型内の粉末充填量や成形体
取り出しの際の凹型の突き出し寸法は、供給・エジェク
タシリンダー43の雌ネジ49を上下させることによっ
て、調整することが可能である。
【0042】−実施例3− この発明の第三の実施例を図5、図6、図7及び図8と
ともに説明する。図5は、圧力伝達機構を加圧シリン
ダ、スライドテーブルへの動力伝達機構をスライドテー
ブルへの動力伝達機構をボールネジとした粉末成形機の
正面図、図6は、右側面図、図7は、その動力伝達機構
を図6のA位置から眺めた背面図、図8は、図6のB−
B線に沿って切断されたところの要部断面図である。
【0043】本例の粉末成形機は、圧力伝達機構を中央
に1組しか備えていない点と、動力伝達機構がボールネ
ジである点を除き、実施例2と基本的に同一構造であ
る。すなわち、図6及び図7に示すように、スライドテ
ーブル2の背面にボールネジ6の雌ネジ61が固着され
ている。
【0044】圧力伝達機構は、実施例2と同様、上下の
加圧シリンダ81,84を主体とするが、実施例2と異
なり、上下加圧シリンダー81,84及び上下フレーム
82,85は1組しか備えていない。但し、ストローク
を左右の上下パンチホルダー31,32で異ならせるた
め、上下の楔83,86は、水平断面がU字形に開口し
た片口状をなしており、加圧シリンダー81,84の両
側に大きさを違えて1組ずつ合計2組備えている。従っ
て、例えば上パンチホルダー31のストローク調整手段
として、フレーム82は、斜面の無い固定部82aと、
左右の楔83,83がそれぞれ摺動する2つの斜面を有
する可動部82bとからなる。そして、この可動部82
bを固定部82a上で水平移動させ得るスライドシリン
ダー9が、本体1に固定されており、可動部82bをス
ライドさせることで、大きさや角度の異なる左右の楔8
3,83を交換利用することができる。
【0045】本例でも判るように、動力伝達機構と圧力
伝達機構とは、任意の組み合わせが可能である。また、
圧力伝達機構は、1組でも十分であり、これによって、
更に粉末成形機が占有する設置面積を減らすことが可能
となる。
【0046】
【発明の効果】2種類の成形体を並行して同時に製造す
ることができるので、成形機が占有する設置面積を増や
すことなく、多品番の製品を短時間で製造することがで
きる。しかもパンチホルダーのストローク、粉末充填量
等、左右異なる条件で成形可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例の係る粉末成形機を示す正面図で
ある。
【図2】上記粉末成形機の右側面図である。
【図3】第二の実施例の係る粉末成形機を示す正面図で
ある。
【図4】上記粉末成形機の右側面図である。
【図5】第三の実施例の係る粉末成形機を示す正面図で
ある。
【図6】上記粉末成形機の右側面図である。
【図7】上記粉末成形機の動力伝達機構を図6のA位置
から眺めた背面図である。
【図8】図6のBB線に沿って切断された要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…粉末成形機本体 2…スライドテーブル 31,32…パンチホルダー 33…カムフォロアー 34…鍔状部 41,42…カム 43〜47,51〜58…供給・エジェクタ機構 43…供給・エジェクタシリンダー 44…ボールスライドユニット 45…プランジャー 46…カムフォロアー 47,56…エアシリンダー 48…供給・エジェクタ用ラム 49…調節用雌ネジ 51…ホッパー 52…フィーダ 53…フィーダエアシリンダー 54…チャック 55…直動カム 57…調節ネジ 58…凹部 59…フレーム 6,61〜66…動力伝達機構 6…ボールネジ 61…雌ネジ 62…雄ネジ 63…サーボモーター 64…タイミングベルト 65…ラック 66…ピニオン 71〜76,81〜87,9…圧力伝達機構 71,74…ウオームホイル 72,75…ウオーム軸 73,76…加圧ローラ 81,84…加圧シリンダー 82,85…フレーム 83,86…楔 87,88…フランジ 9…スライドシリンダー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末を凹型と凸型とで対をなす金型の間
    に充填し、加圧成形するものであって、本体と、粉末を
    金型に供給する供給機構と、金型を保持し、カムフォロ
    アーを有する上下のパンチホルダーと、これらパンチホ
    ルダーに圧力を伝える圧力伝達機構と、成形体を金型か
    ら取り出すエジェクタ機構と、パンチホルダーを鉛直方
    向に往復動可能に支持し、水平移動しうるスライドテー
    ブルと、スライドテーブルに推進力を伝える動力伝達機
    構と、本体に固定され、スライドテーブルの水平運動に
    基づいて前記パンチホルダーを供給機構、圧力伝達機構
    又はエジェクタ機構の位置まで案内するカムとを備えて
    いるものにおいて、前記上下のパンチホルダーはスライ
    ドテーブルの両側に、カム、供給機構及びエジェクタ機
    構は本体の両側にそれぞれ1組ずつ備えられ、前記スラ
    イドテーブルの往復直線運動に伴って、一方のパンチホ
    ルダー対が加圧操作に向かうときに他方のパンチホルダ
    ー対が成形体取り出し操作に向かい、一方のパンチホル
    ダー対が除圧操作に向かうときに他方のパンチホルダー
    が粉末供給操作に向かうように、動力伝達機構及び圧力
    伝達機構を制御する制御回路が備えられていることを特
    徴とする粉末成形機。
  2. 【請求項2】 動力伝達機構が、雄ネジ及び雌ネジのい
    ずれか一方がスライドテーブルに固定され、他方がサー
    ボモーターによって駆動されるボールネジである請求項
    1に記載の粉末成形機。
  3. 【請求項3】 動力伝達機構が、スライドテーブルに固
    定されたラックと、サーボモーターによって駆動される
    ピニオンである請求項1に記載の粉末成形機。
  4. 【請求項4】 カムが、圧力伝達機構に向かうにつれて
    上下のパンチホルダーを近づかせるように傾斜したカム
    面を有し、圧力伝達機構が、本体に回転可能に固定され
    たウオームホイル、これと噛み合うウオームギヤ及びウ
    オームホイル軸に偏心位置で連結され、カム面の延長線
    上に接線を有するローラからなり、供給機構及びエジェ
    クタ機構が、下パンチホルダーを保持しうる凹部と凹部
    に連続して傾斜した下内面を有するチャック、上端がチ
    ャックの下外面に連結し、下端が本体に連結したスプリ
    ング、チャックに上下運動を付与する直動カム及びこの
    直動カムを前記スプリングの復原力に抗して駆動させる
    駆動源からなる請求項1〜3のいずれかに記載の粉末成
    形機。
  5. 【請求項5】 カムが、圧力伝達機構に向かうにつれて
    上下のパンチホルダーを近づかせるように傾斜したカム
    面を有し、圧力伝達機構が、ラムの中腹に径大のフラン
    ジを有する加圧シリンダ、本体に固定され、この加圧シ
    リンダに対して傾斜してフランジに対向する表面とこの
    傾斜面からラムが嵌入する貫通孔とを有するフレーム及
    び前記傾斜面に摺動することにより前記フランジの位置
    決めをする楔からなり、供給機構及びエジェクタ機構
    が、下パンチホルダーを保持しうる凹部と凹部に連続し
    て平坦な下内面を有するチャック及びこのチャックを上
    下運動させるラムを有する供給・エジェクタシリンダか
    らなる請求項1〜3のいずれかに記載の粉末成形機。
  6. 【請求項6】 チャックの下内面に、プランジャーが鉛
    直方向の弾力をもって固定され、チャックと加圧機構と
    の間に円柱状のカムフォロアーがその軸方向に出入可能
    に本体に固定されていて、下パンチホルダーが、加圧操
    作に向かう途中、プランジャーを乗り越えた後、円柱状
    カムフォロアーを連れ回りさせながらその下をくぐるよ
    うにした請求項4〜5のいずれかに記載の粉末成形機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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