JPH0719486A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH0719486A
JPH0719486A JP15686093A JP15686093A JPH0719486A JP H0719486 A JPH0719486 A JP H0719486A JP 15686093 A JP15686093 A JP 15686093A JP 15686093 A JP15686093 A JP 15686093A JP H0719486 A JPH0719486 A JP H0719486A
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JP
Japan
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microwave
cooking
heating
liquid
closing plate
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JP15686093A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Noguchi
浩幸 野口
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理物の材質が牛乳等の液体であるか否かを
自動的に検出可能にし、操作性を向上させて使い勝手を
良くする。 【構成】 本発明の電子レンジは、マイクロ波発振手段
26から検知用のマイクロ波を調理物7へ向けて発振さ
せると共に、該調理物7を透過したマイクロ波をマイク
ロ波受信手段27により受信し、この受信信号のレベル
が判断用基準値よりも小さいときに、調理物7の材質が
牛乳等の液体であると自動的に判断する構成としたもの
である。これにより、調理物7の材質の判断が正確なも
のとなると共に、操作性が良くなる。そして、判断結果
に応じてマイクロ波の供給制御が可能になるから、牛乳
等の液体を加熱したときの加熱むらをなくすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理室内の調理物
にマイクロ波を照射して加熱するマグネトロンを備えて
成る電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子レンジでは、加熱調
理室の天井壁もしくは側壁の上部にマイクロ波供給口を
設け、マグネトロンにより生成したマイクロ波をこのマ
イクロ波供給口から加熱調理室内に供給して調理物を加
熱調理するように構成されている。この場合、加熱調理
室内の底部には回転皿が設けられており、調理物はその
回転皿上に載せられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、牛
乳や酒等の液体の調理物を加熱して暖める調理を行なっ
た場合、調理物の上部が熱くなっているのに対して調理
物の下部があまり暖まっていないという加熱むらが発生
することがあった。これは、調理物の上方に設けられた
マイクロ波供給口からマイクロ波を供給しているため、
上記した加熱むらが生ずるものと考えられる。
【0004】これに対して、本発明者は、マイクロ波を
加熱調理室内に供給するための供給口を加熱調理室側壁
の上下部に設けると共に、それら供給口のいずれか一方
から又は両方からマイクロ波を自由に供給可能にする構
成を考えた(この構成は公知ではない)。そして、調理
物が牛乳等の液体であるときには、下部側の供給口から
マイクロ波を供給して調理物を加熱するように加熱制御
すると、加熱むらがほとんど発生しなくなることがわか
った。しかし、この場合、使用者は調理物が液体である
ことを指定する操作を行なわなければ、上記したように
マイクロ波を下部側から供給させることができないの
で、操作が面倒で使い勝手が悪くなるという問題点が生
ずる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、調理物の材質が液体であることを自動
的に検出することができ、操作が簡単で使い勝手が良い
電子レンジを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子レンジは、
加熱調理室内の調理物にマイクロ波を照射して加熱する
マグネトロンを備えて成る電子レンジにおいて、前記調
理物へ向けて検知用のマイクロ波を発振するマイクロ波
発振手段を備え、このマイクロ波発振手段と対向するよ
うに設けられ前記調理物を透過したマイクロ波を受信す
るマイクロ波受信手段を備え、このマイクロ波受信手段
から出力される受信信号に基づいて前記調理物の材質が
液体であるか否かを判断する調理物判断手段を備えたと
ころに特徴を有する。
【0007】この場合、前記調理物判断手段の判断用基
準値を、前記調理物のうちの前記マイクロ波が透過する
方向の幅寸法に応じて設定する基準値設定手段を備える
構成とすることも考えられる。また、前記調理物判断手
段は、前記マグネトロンの駆動停止中に前記調理物の材
質を判断するように構成することも好ましい態様であ
る。
【0008】
【作用】物質にマイクロ波を照射した場合、マイクロ波
の減衰量は物質の種類によって異なる。特に、物質が水
やアルコール等の液体であるときには、その物質の比誘
電率及び誘電体損失角が大きくなるので、マイクロ波の
減衰量が大きくなる特性を有する。このため、調理物へ
向けてマイクロ波を照射してそのマイクロ波の減衰量、
即ち、調理物を透過したマイクロ波を受信してその受信
レベルを検出すれば、調理物が牛乳や酒等の液体である
か否かを判断することが可能になる。本発明は、この点
に着目してなされたものである。
【0009】即ち、上記手段によれば、マイクロ波発振
手段から検知用のマイクロ波を調理物へ向けて発振させ
ると共に、該調理物を透過したマイクロ波をマイクロ波
受信手段により受信し、このマイクロ波受信手段から出
力される受信信号に基づいて調理物の材質が液体である
か否かを判断するように構成したので、調理物の材質が
液体であるか否かを正確に且つ自動的に判断することが
でき、操作も簡単になる。そして、調理物の材質が液体
であることがわかれば、それに応じたマイクロ波の供給
制御が可能になるから、牛乳等の液体を加熱したときの
加熱むらを確実に防止することができる。
【0010】また、調理物の材質が液体であるか否かを
判断する調理物判断手段の判断用基準値を、調理物のう
ちのマイクロ波が透過する方向の幅寸法に応じて設定す
るように構成すれば、調理物の幅寸法が大小変動する場
合にも、調理物の材質の判断がより一層正確なものとな
る。更に、マグネトロンの駆動停止中に調理物の材質を
判断するように構成すれば、マグネトロンから供給され
る加熱用のマイクロ波の影響がなくなるので、それだけ
調理物の材質の判断が正確になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。まず、本実施例に係る電子レンジの概略構
成について簡単に述べる。図2に示すように、電子レン
ジの本体1内には加熱調理室2が設けられ、この加熱調
理室2の前面に扉3が開閉可能に設けられている。上記
加熱調理室2内の底部には、調理物が載置される回転皿
4が設けられ、この回転皿4は、本体1内に設けられた
ターンテーブル駆動用モータ5(図1参照)により回転
駆動されるように構成されている。さらに、詳しく図示
はしないが、回転皿4を支持する駆動軸は重量センサ6
(図1参照)に連結されており、この重量センサ6によ
り回転皿4上に載置された調理物7の重量が検出される
構成となっている。
【0012】また、本体1の前面には、前記扉3の右側
に位置して操作パネル8が設けられている。この操作パ
ネル8には、使用者が調理メニューの選択や調理開始の
指示等を行うための各種の操作キー9が設けられている
と共に、時刻や各種のメッセージ等を表示するための表
示器10が設けられている。そして、本体1内における
操作パネル8の背面側が機械室となっており、この機械
室内には、図3及び図4等にも示すように、マグネトロ
ン11及びその駆動回路、冷却ファン装置12(図1参
照)等が配設されている。
【0013】上記マグネトロン10により生成されたマ
イクロ波は、図3及び図4に示すように、導波管13を
通して前記加熱調理室2内に供給されるように構成され
ている。具体的には、加熱調理室2の右側壁2aの上下
部位には、図2及び図3に示すように、マイクロ波を供
給するための上部供給口14及び下部供給口15が形成
されている。そして、上記導波管13は、右側壁2aの
外側に、上部供給口14及び下部供給口15を含むよう
に上下に長く形成されていると共に、前記マグネトロン
11のアンテナ11aは、その導波管13の中央部分、
即ち、上部供給口14と下部供給口15との間に配置さ
れている。
【0014】さて、前記上部供給口14及び下部供給口
15は、それぞれ上開閉板16及び下開閉板17により
開閉されるようになっている。まず、上開閉板16につ
いて、その開閉構造について述べる。図4に示すよう
に、加熱調理室2の右側壁2aの裏側には、図示しない
取付具を介して上開閉板駆動用モータ18が取り付けら
れており、この上開閉板駆動用モータ18の回転軸18
aは上開閉板16の回動軸16aに連結されている。こ
のモータ18の回転軸18aにはギア19が一体回転す
るように取付けられている。また、上開閉板16の回動
軸16aは、上開閉板16と一体回転するように設けら
れている。これにより、上開閉板駆動用モータ18を正
逆回転駆動させることにより、上開閉板16を回動軸1
6aを回動支点としてその回りに正逆回転することがで
き、もって、上部供給口14を開閉する構成となってい
る。
【0015】更に、上開閉板駆動用モータ18と並ぶよ
うにしてポテンショメータ20が設けられており、この
ポテンショメータ20の入力軸20aには前記ギア19
と噛み合うギア21が取付けられている。上記ポテンシ
ョメータ20は、図5及び図6に示すように摺動抵抗器
20bからなるものであり、上開閉板駆動用モータ18
の回転角、従って上開閉板16の回動角に応じて摺動接
点20cが摺動し、これにて出力電圧Vpが変化するよ
うに構成されている(図7参照)。この結果、出力電圧
Vpから上開閉板16の回動角度、即ち、上開閉板16
の開閉状態が判るようになっている。
【0016】そして、前記下開閉板17の開閉構造も上
述した上開閉板16と同様に構成されており、従って、
図4に示すように、下開閉板駆動用モータ22、ギア2
3、ポテンショメータ24及びギア25が設けられてい
る。上記下開閉板駆動用モータ22を正逆回転駆動させ
ることにより、下開閉板17を回動軸17aを回動支点
としてその回りに正逆回転することができる構成となっ
ている。また、ポテンショメータ24から出力される出
力電圧Vpによって、下開閉板17の回動角度、即ち、
下開閉板17の開閉状態が判るようになっている。
【0017】一方、加熱調理室2の概略縦断正面と共に
電気的構成を示す図1において、加熱調理室2の右側壁
2aの下部には、マイクロ波発振手段26が配設されて
いる。このマイクロ波発振手段26は、例えばガンダイ
オードから構成されており、前記回転皿4に載置された
調理物7へ向けてマイクロ波(例えば周波数が2450
MHz)を発振出力する構成となっている。そして、加
熱調理室2の左側壁2bの下部には、上記マイクロ波発
振手段26と対向するようにマイクロ波受信手段27が
配設されている。このマイクロ波受信手段27は、例え
ばサーミスタ等を含んで成り、マイクロ波を熱に変換し
て検出するように構成されており、上記調理物7を透過
したマイクロ波を受信して、その受信信号を出力する構
成となっている。
【0018】また、加熱調理室2内には、上記調理物7
の幅寸法、特には、マイクロ波が透過する方向の幅寸法
dを検出する幅寸法検出手段28が設けられている。こ
の幅寸法検出手段28は、例えば2個の超音波センサ2
8a、28bから構成されており、一方の超音波センサ
28aは前記マイクロ波発振手段26の上方に配設され
ていると共に、他方の超音波センサ28bは前記マイク
ロ波受信手段27の上方に配設されている。各超音波セ
ンサ28a、28bは、超音波を調理物7へ向けて発振
し、該調理物7で反射した超音波を受信することによ
り、調理物7との間の距離を検出するように構成されて
いる。これにより、2個の超音波センサ28a、28b
からの検出結果に基づいて、調理物7の幅寸法dを検出
することができる構成となっている。
【0019】さて、図1の電気的構成において、制御装
置29は、マイクロコンピュータを主体として構成され
ており、前記重量センサ6、各種の操作キー9、ポテン
ショメータ20及び24、マイクロ波受信手段27、超
音波センサ28a及び28bからの各信号が入力される
と共に、扉3の開閉を検出する扉スイッチ30、加熱調
理室3内の水蒸気濃度を検出するガスセンサ31からの
各信号が入力されるようになっている。そして、制御装
置29は、それらの入力信号に基づき予め記憶された調
理プログラム等に従って、前記タ−ンテーブル駆動用モ
ータ5、表示器10、マグネトロン11、冷却ファン装
置12、上開閉板駆動用モータ18、下開閉板駆動用モ
ータ22、マイクロ波発振手段26、超音波センサ28
a及び28bを制御すると共に、ブザー32の鳴動を制
御する構成となっている。上記制御装置29が、調理物
判断手段及び基準値設定手段として機能するように構成
されている。
【0020】次に、上記構成の作用について図8及び図
9も参照して説明する。今、使用者が、例えば牛乳をあ
たためる調理を行ないたい場合には、牛乳を入れた容器
即ち調理物7を回転皿4上に置いて加熱調理室2内に収
容した後、調理時間を設定し、続いてスタートキーを操
作する。これにより、制御装置29は、図8のフローチ
ャートに示す手順で、加熱調理動作を実行する。
【0021】まず、スタートキーが操作されると、ステ
ップS1にて「YES」へ進み、最初に調理物7の幅寸
法dを検出する。具体的には、加熱調理室2の右側壁2
a側の超音波センサ28aにより、超音波を調理物7へ
向けて発振して右側壁2aと調理物7との間の距離を検
出する(ステップS2)。続いて、加熱調理室2の左側
壁2b側の超音波センサ28bにより、超音波を調理物
7へ向けて発振して左側壁2aと調理物7との間の距離
を検出する(ステップS3)。そして、検出した両距離
に基づいて調理物7の幅寸法dを算出する(ステップS
4)。この後、上記算出した幅寸法dに基づいて、調理
物7が液体であるか否かを判断するための判断用基準値
(しきい値)を決定する(ステップS5)。この場合、
判断用基準値を調理物7の幅寸法dに最も適した値にな
るように設定するものであり、具体的には、幅寸法dが
大きいときには判断用基準値を小さくし、幅寸法dが小
さいときには判断用基準値を大きくするように設定す
る。
【0022】次に、調理物7が液体であるか否かを判断
する。具体的には、マイクロ波発振手段26によりマイ
クロ波を調理物7へ向けて発振すると共に、調理物7を
透過したマイクロ波をマイクロ波受信手段27により受
信する(ステップS6)。続いて、マイクロ波受信手段
27からの受信信号の出力レベル(例えば電圧レベル)
が前記判断用基準値よりも小さいか否かを判断する(ス
テップS7)。ここで、受信信号のレベルが判断用基準
値よりも小さければ、調理物7の材質が液体であると判
断する。この判断は、調理物7が水やアルコール等の液
体であるときには、図8に示すように、その比誘電率及
び誘電体損失角が大きくなる(図中8斜線領域参照)の
で、調理物7を透過したマイクロ波の減衰量が大きくな
り、その結果、マイクロ波受信手段27により受信され
る受信信号のレベルが判断用基準値よりも小さくなるこ
とに基づいている。尚、マイクロ波の減衰量Pは、次の
式で算出することができる。
【0023】
【数1】 ここで、Kは定数(1/1.8) fはマイクロ波の周波数(2450MHz) Vはマイクロ波電界強度 tanδは誘電体損失角 εr は比誘電率である。
【0024】今の場合、調理物7の材質が液体であるか
ら、受信信号のレベルが判断用基準値よりも小さくな
り、ステップS7にて「YES」へ進む。続いて、加熱
調理室2の右側壁2aの上部供給口14を閉塞すると共
に、下部供給口15を開放する(ステップS8)。この
場合、上部供給口14が調理開始前に開放しているとき
には、上開閉板駆動用モータ18を回動駆動して上開閉
板16が閉塞する位置まで回動させる。また、下部供給
口15が調理開始前に閉塞しているときには、下開閉板
駆動用モータ22を回動駆動して下開閉板17が開放す
る位置まで回動させる。
【0025】そして、この状態で、マグネトロン11を
発振駆動させて加熱調理を開始させる(ステップS
9)。この場合、マグネトロン11から出力されたマイ
クロ波は、下部供給口15から加熱調理室2内に供給さ
れるようになるので、調理物7が牛乳等の液体であって
も加熱むらがほとんど発生することなく加熱される。こ
の後、設定された調理時間が経過すると、調理終了条件
が発生し、ステップS10にて「YES」へ進み、マグ
ネトロン11を駆動停止させて加熱調理を停止させる
(ステップS11)。そして、調理終了を知らせるため
のブザー32を鳴動させて調理動作を終了する。
【0026】一方、材質が液体ではない調理物を加熱調
理する場合は、上記したステップS7において、マイク
ロ波受信手段27により受信される受信信号のレベルが
判断用基準値よりも小さくならないから、ステップS7
にて「NO」へ進む。続いて、加熱調理室2の右側壁2
aの上部供給口14を開放すると共に、下部供給口15
を開放する(ステップS12)。この場合、上部供給口
14が調理開始前に閉塞しているときには、上開閉板駆
動用モータ18を回動駆動して上開閉板16が開放する
位置まで回動させる。また、下部供給口15が調理開始
前に閉塞しているときには、下開閉板駆動用モータ22
を回動駆動して下開閉板17が開放する位置まで回動さ
せる。そして、ステップS9へ進み、マグネトロン11
を発振駆動させて加熱調理を開始させる。この場合、マ
グネトロン11からのマイクロ波は、上部供給口14及
び下部供給口15の双方から加熱調理室2内へ供給され
て加熱調理が実行される。この後、調理終了時の処理
は、上述した調理終了時の処理と同様にして行なわれ
る。
【0027】このような構成の本実施例によれば、マイ
クロ波発振手段26から検知用のマイクロ波を調理物7
へ向けて発振させると共に、該調理物7を透過したマイ
クロ波をマイクロ波受信手段27により受信し、このマ
イクロ波受信手段27から出力される受信信号に基づい
て調理物7の材質が液体であるか否かを判断するように
構成したので、調理物7の材質が液体であるか否かを正
確に且つ自動的に判断することができる。このため、操
作性並びに使い勝手が向上する。そして、調理物7の材
質が液体であることがわかれば、それに応じたマイクロ
波の供給制御が可能になる。具体的には、マイクロ波を
加熱調理室2内に供給するための供給口14、15を加
熱調理室2の側壁の上下部に設け、調理物7が牛乳等の
液体である場合には、上部供給口14を閉塞し、マイク
ロ波を下部供給口15だけから加熱調理室2内に供給し
て調理物7を加熱する構成とし得ることから、従来構成
とは異なり、加熱むらが発生することを確実に防止する
ことができる。
【0028】尚、上記実施例では、開閉板16、17を
モータ18、22により回転駆動する構成としたが、こ
れに限定されるものではなく、例えばシリンダ等により
スライド移動させることにより供給口の開閉を行う構成
としても良い。また、開閉板16、17の開口量(回動
角度)を調節することにより、上部及び下部供給口1
4、15からのマイクロ波の供給量の割合を適宜変化さ
せるように構成しても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上の説明にて明らかなよう
に、マイクロ波発振手段から検知用のマイクロ波を調理
物へ向けて発振させると共に、該調理物を透過したマイ
クロ波をマイクロ波受信手段により受信し、このマイク
ロ波受信手段から出力される受信信号に基づいて調理物
の材質が液体であるか否かを判断するように構成したの
で、調理物の材質が液体であるか否かを正確に且つ自動
的に判断することができ、また、その判断結果に応じて
マイクロ波の供給制御が可能になるから、牛乳等の液体
を加熱したときの加熱むらをなくすことができるという
優れた効果を奏するものである。
【0030】また、調理物の材質が液体であるか否かを
判断する調理物判断手段の判断用基準値を、調理物のう
ちのマイクロ波が透過する方向の幅寸法に応じて設定す
るように構成したので、調理物の幅寸法が大小変動する
場合にも、調理物の材質の判断をより一層正確なものと
することができる。更に、マグネトロンの駆動停止中に
調理物の材質を判断するように構成したので、マグネト
ロンから供給される加熱用のマイクロ波の影響をなくな
り、それだけ調理物の材質の判断を正確に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、加熱調理室の
概略縦断正面と共に電気的構成を示す図
【図2】電子レンジ全体の斜視図
【図3】導波管周辺の縦断正面図
【図4】導波管周辺の構成を示す斜視図
【図5】ポテンショメータの内部構成を示す縦断正面図
【図6】ポテンショメータの回路構成を示す図
【図7】ポテンショメータの出力特性を示す図
【図8】フローチャート
【図9】各物質の比誘電率と誘電体損失角との関係を示
す図
【符号の説明】
図面中、1は本体、2は加熱調理室、7は調理物、8は
操作パネル、11はマグネトロン、12は冷却ファン装
置、13は導波管、14は上部供給口、15は下部供給
口、16は上開閉板、17は下開閉板、18は上開閉板
駆動用モータ、20はポテンショメータ、22は下開閉
板駆動用モータ、24はポテンショメータ、26はマイ
クロ波発振手段、27はマイクロ波受信手段、28は幅
寸法検出手段、28a、28bは超音波センサ、29は
制御装置(調理物判断手段、補正手段)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理室内の調理物にマイクロ波を照
    射して加熱するマグネトロンを備えて成る電子レンジに
    おいて、 前記調理物へ向けて検知用のマイクロ波を発振するマイ
    クロ波発振手段と、 このマイクロ波発振手段と対向するように設けられ前記
    調理物を透過したマイクロ波を受信するマイクロ波受信
    手段と、 このマイクロ波受信手段から出力される受信信号に基づ
    いて前記調理物の材質が液体であるか否かを判断する調
    理物判断手段とを備えたことを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 前記調理物判断手段の判断用基準値を、
    前記調理物のうちの前記マイクロ波が透過する方向の幅
    寸法に応じて設定する基準値設定手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 前記調理物判断手段は、前記マグネトロ
    ンの駆動停止中に前記調理物の材質を判断するように構
    成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれ
    かに記載の電子レンジ。
JP15686093A 1993-06-28 1993-06-28 電子レンジ Pending JPH0719486A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520568A (ja) * 2000-08-31 2004-07-08 フリゴスカンジア イクイップメント アーベー 物質中の選択された特性の分布を測定するための装置、方法及びシステム
JP2010071615A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

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