JP2001304582A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2001304582A
JP2001304582A JP2001075806A JP2001075806A JP2001304582A JP 2001304582 A JP2001304582 A JP 2001304582A JP 2001075806 A JP2001075806 A JP 2001075806A JP 2001075806 A JP2001075806 A JP 2001075806A JP 2001304582 A JP2001304582 A JP 2001304582A
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Japan
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heated
heating
temperature
high frequency
power supply
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JP2001075806A
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English (en)
Inventor
Tomotaka Nobue
等隆 信江
Kenji Watanabe
賢治 渡辺
Akiyoshi Fukumoto
明美 福本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類や温度の異なる被加熱物を同時に所望の
適温に加熱できる高周波加熱装置を提供すること。 【解決手段】 被加熱物を収納する加熱室10に供給す
る高周波を発生する高周波発生手段17と、前記被加熱
物を載置する載置皿20を載置する回転台21と、前記
回転台21の周縁部に対面して設けた給電口19に前記
高周波発生手段17が発生した高周波を伝送する導波管
18と、被加熱物の温度の低い部位または複数の被加熱
物の同時加熱にあっては最低温度の被加熱物を前記給電
口19の前方に移動停止させる制御手段24とを備え、
前記回転台21は、前記給電口19ととともに高周波電
波の強弱のかたよりを作るべくその直径寸法を選択する
とともに、その外周に略同一幅の外枠を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波エネルギを
用いて被加熱物を誘電加熱する高周波加熱装置に関する
もので、特に赤外線センサで被加熱物の温度を検知しな
がら被加熱物を誘電加熱する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置において、赤外線セ
ンサを搭載したものはある。また、複数の食品を同時に
誘電加熱するために二段の載置皿を備えるものがある。
また、従来の高周波加熱装置は加熱室内に収納された被
加熱物の加熱の均一化を図ることに主眼がおかれこの加
熱の均一化の手段として、電波攪拌方式、被加熱物回転
方式、複数給電方式などが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の各種加熱方式
は、被加熱物の加熱の均一化が主眼であるため加熱室内
の特定領域に高周波が集中することを解消させるもので
あった。このために種類の異なる複数の被加熱物を同時
加熱する場合、一つの被加熱物が適温に加熱された時に
他の被加熱物は加熱不足であったり加熱されすぎてしま
い、種類の異なる複数の被加熱物を同時に適温に加熱す
ることが困難であった。
【0004】本発明は、種類の異なる被加熱物でも同時
に適温に加熱できる高周波加熱装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室
に供給する高周波を発生する高周波発生手段と、前記被
加熱物を載置する載置皿と、前記載置皿を載置する回転
台と、前記回転台の周縁部に対面して設けた給電口と、
前記給電口に前記高周波発生手段が発生した高周波を伝
送する導波管と、被加熱物の温度の低い部位または複数
の被加熱物の同時加熱にあっては最低温度の被加熱物を
前記給電口の前方に移動停止させる制御手段とを備え、
前記回転台は、前記給電口ととともに高周波電波の強弱
のかたよりを作り得る直径寸法を選択してなるものであ
り、載置皿上に載置した被加熱物を載置皿の回転に伴っ
て給電口に近づいた時に強く加熱することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、被加熱物
を収納する加熱室と、前記加熱室に供給する高周波を発
生する高周波発生手段と、前記被加熱物を載置する載置
皿と、前記載置皿を載置する回転台と、前記回転台の周
縁部に対面して設けた給電口と、前記給電口に前記高周
波発生手段が発生した高周波を伝送する導波管と、被加
熱物の温度の低い部位または複数の被加熱物の同時加熱
にあっては最低温度の被加熱物を前記給電口の前方に移
動停止させる制御手段とを備え、回転台は、前記回転台
は、前記給電口ととともに高周波電波の強弱のかたより
を作り得る直径寸法を選択してなるものであり、載置皿
上に載置した被加熱物を載置皿の回転に伴って給電口に
近づいた時に強く加熱することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、回転台に回転軸を
中心とする十字形の枠組みを設けたものであり、請求項
3記載の発明は、さらに、十字形の枠組みの幅を外枠の
幅より狭くしてなるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0009】(実施例1)図1は本発明の実施例1を示
す高周波加熱装置の外観構成図、図2は図1の断面構成
図である。
【0010】図1および図2において、加熱室10は金
属材料から構成された金属境界部である右側壁面11、
左側壁面12、奥壁面13、上壁面14、底壁面15及
び被加熱物を加熱室10内に出し入れする開閉壁面であ
る開閉扉16により略直方体形状に構成され、給電され
た高周波をその内部に実質的に閉じ込めるように形成し
ている。17は加熱室10に給電する高周波を発生する
高周波発生手段であるマグネトロン、18はマグネトロ
ン17が発生した高周波を加熱室10に導く導波管、1
9は加熱室10と導波管18とを高周波的に結合すると
ともにマグネトロン17が発生した高周波を加熱室10
内に放射する給電口であり開閉扉16からみて右側壁面
11の前後方向の略中央に設けている。20は被加熱物
を載置する載置皿であり、回転台21に載置する。給電
口19は回転台21の周縁部と対面する位置に設けてい
る。22は回転台21とともに載置皿20を回転させる
回転駆動手段である駆動モータであり、一方向にのみ回
転する。この駆動モータ22を動作させることで回転台
21および載置皿20が回転する。
【0011】23はマグネトロン17を駆動するインバ
ータ駆動電源部、24は装置全体の動作を制御する制御
手段である。25は赤外線センサであり4個の検出素子
を有している。各検出素子は右側壁面11の給電口19
の上方に設けた二つの孔26、27を介して載置皿20
の表面の赤外線量あるいは被加熱物が載置された状態で
は被加熱物の表面の赤外線量を検出し検出した信号は制
御手段24に入力させている。赤外線センサ25の4個
の検出素子の検出領域は図2において一点破線の丸印2
8a〜28dで示す領域に設定している。検出領域28
aは載置皿20の略中央領域、検出領域28dは載置皿
20の周縁領域、検出領域28b、28cはその間の領
域に設定している。これにより赤外線センサ25は載置
皿20の半径分を検出領域とし載置皿20を回転させる
ことで載置皿20のほぼ全域の温度を検出することがで
きる。制御手段24は、操作部から入力された加熱情
報、赤外線センサ25および駆動モータ22の回転軸を
介して被加熱物の重量を検出する重量センサ(図示して
いない)からの信号に基いて、インバータ駆動電源部2
3の動作および駆動モータ22の動作を制御して加熱室
10内に収納された被加熱物を誘電加熱する。
【0012】また載置皿20はセラミック材料からなる
丸皿構成とし、回転台21は金属材料にて構成してい
る。また底壁面15および上壁面14の加熱室10の外
側には輻射加熱用のヒータ(図示していない)を設けて
いる。
【0013】また、操作部には、自動加熱制御をする
「解凍」キーや「あたため」キー、使用者の意図に基い
て加熱を実行する「加熱時間入力部」や「加熱温度入力
部」、加熱中の被加熱物温度を表示する表示部、加熱開
始を入力する「スタート」キー、および入力条件をクリ
アしたり加熱を中断する場合に使用する「取消」キーな
どを備えている。
【0014】次に本発明が主眼とする種類の異なる被加
熱物でも同時に適温に加熱させるため手段とその作用に
ついて図3および図4を用いて説明する。
【0015】図3は加熱室内に形成させる不均一な高周
波分布による加熱特性を示す。被加熱物はそれぞれに水
200ccを入れた2つのマグカップとし、給電口19
と回転台21の回転の中心軸とを結ぶ線上において載置
皿20の中心位置に対して対称に給電口側とその反対側
の2個所にマグカップを載置した条件の下での特性であ
る。横軸は被加熱物の載置位置、縦軸は給電口側マグカ
ップの温度上昇値と給電口の反対側に置いたマグカップ
の温度上昇値との比である。図3中でAはそれぞれのマ
グカップを載置皿20の中央にくっつけて置いた場合、
Cは載置皿20の周縁側にそれぞれ離して置いた場合、
Bはその中間の位置にそれぞれ置いた場合を示す。ま
た、実線29と破線30は回転台の直径寸法がそれぞれ
245mmと200mmの場合の特性を示す。これらの
直径寸法は回転台21の周縁部と給電口19との隙間寸
法(図2中でLで示す)を導波管18内を伝搬する高周
波の伝搬波長を基準に選択した。すなわち、導波管18
は幅寸法を90mmとし、その伝搬波長は約166mm
であり、この伝搬波長の略1/4と略3/8の寸法の隙
間寸法を形成する回転台21の直径寸法としている。回
転台21の直径が200mmでは、給電口側および反対
側の水負荷の昇温比率はほぼ同等であるが、直径245
mmの回転台では給電側においた水負荷を強く加熱でき
た。回転台21の直径寸法が245mmの場合は、給電
口19から放射された高周波を回転台21に沿って伝搬
させるように作用させることができ、載置皿の中央にく
っつけてマグカップを置いた場合でも給電口近傍に存在
する被加熱物を強く加熱できる。図4には実施例1の回
転台21の外観図を示す。
【0016】次に上記構成からなる高周波加熱装置の操
作手順と制御内容について図5を用いて説明する。なお
下記の説明内容は本発明の特徴をより明確にするために
複数の被加熱物を自動加熱調理する制御内容について説
明する。複数の被加熱物を加熱室内に収納載置した後、
使用者は操作部上の「あたため」キーを選択をする(S
101)。次に「スタート」キーを押す(S102)こ
とで被加熱物の誘電加熱が開始される。なお、S103
は「スタート」キーが押されたことを確認するものであ
り、「スタート」キーに先立って「取消」キーが押され
るとS101に戻る。S104でインバータ駆動電源部
23を動作させてマグネトロン17を動作させ給電口1
9を介して加熱室10内に高周波を供給する。またS1
05で回転台21の駆動モータ22を動作させて載置皿
20を回転させる。駆動モータ22は同期モータで構成
しており、商用電源周波数が60Hzの場合、載置皿2
0を一回転させるのに要する時間は10秒である。
【0017】S106では、制御手段24は駆動モータ
22に駆動電力を供給した時刻からの経過時間を計数す
るとともに0.5秒間隔で赤外線センサ25の検出信号
を取り込む。この検出信号は現在温度を示す4行1列の
レジスタ1に格納し、次の信号(すなわち0.5秒後)
が入力されるまでその信号値を保持する。一方制御手段
24は4行40列のマトリックスからなるレジスタ2を
備えている。このマトリックスレジスタ2は載置皿20
上のいわゆる温度分布データを格納するものである。駆
動モータ22に電力が供給されると直ちにその時刻にお
ける赤外線センサ25の検出信号を取り込みレジスタ1
に格納する。そして0.5秒経過後にはレジスタ1のデ
ータをレジスタ2の第1列の4行1列のレジスタに格納
した後、赤外線センサ25の現時点での検出信号をレジ
スタ1に格納する。駆動モータ22の動作経過時間に伴
い、随時検出信号がレジスタ2に格納され10秒経過す
ると載置皿20上の全域の温度分布がレジスタ2の1列
から20列に格納されることになる。制御手段24は次
の10秒間に取り込んだ検出データをレジスタ2の21
列から40列に格納する。そして20.5秒以降の検出
データはレジスタ2の1列から順次上書き格納する。
【0018】制御手段24は、レジスタ2の1列から2
0列のデータと21列から40列のデータをそれぞれ比
較し、既定した温度上昇、たとえば2℃、を超過する列
には被加熱物が存在すると判別する。この結果に基づい
て載置皿20上の複数の被加熱物の存在位置を判定しS
107に進む。なお、この判定処理中においても載置皿
20は連続的に回転を継続させているので制御手段24
は赤外線センサ25から新たな信号を随時取り込んでい
る。
【0019】つぎにS107ではレジスタ2の被加熱物
が存在すると判定した列群(各列の平均温度で代表させ
る)の最高温度と最低温度との温度差を既定した温度
差、たとえば10℃と比較する。温度差が10℃未満の
時はS111に進み、各列群の最高温度と終了加熱温度
とを比較する。終了加熱温度に達していない時はS10
5に戻り、終了加熱温度に達するとS112に進む。S
107で温度差が10℃以上になるとS108に進む。
【0020】S108ではレジスタ2の被加熱物が存在
すると判定した列群の中の最低温度に対応する列が給電
口19に対面する位置に来た時点で駆動モータ22への
供給電力を遮断する。そして駆動モータ22の動作経過
時間の計数を停止する。この状態において、給電口19
に対面する位置に存在する被加熱物は他方の被加熱物よ
りも強く誘電加熱される。また赤外線センサ25は強く
加熱されている被加熱物の表面温度のみを随時監視して
いる。この時に赤外線センサ25から取り込むデータは
レジスタ1のみである。
【0021】次にS109ではレジスタ1の温度と終了
加熱温度との比較を行う。終了加熱温度に達していたら
S112に進む。終了加熱温度に達していない時はS1
10に進む。
【0022】S110では、強く加熱している被加熱物
から得られる現在の温度データが先の最低温度から既定
値以上の温度値に上昇したかどうかを判定する。この時
の既定値は、たとえば先の温度差の1.5倍の15℃と
する。
【0023】所定温度に達していない場合はS108に
戻りS108の内容を実行する。そしてレジスタ1の温
度が所定の温度に達したとS110で判断するとS11
1に進む。S111はレジスタ2の各列の平均温度の最
高温度が既定した終了加熱温度に達したかどうかを判定
する。終了加熱温度に達していない場合は、S105に
戻る。
【0024】S105では再び駆動モータ22に駆動電
力を供給する。これにより載置皿20が再び回転を始め
るとともに駆動モータ22の動作経過時間の計数を再び
開始する。また、赤外線センサ25の検出信号データも
順次レジスタ1に取り込むとともにレジスタ2のデータ
を更新する。この時レジスタ2の更新開始列はS108
実行時において最低温度データを有した列である。従っ
て、今の時点では載置皿20上の被加熱物の存在位置は
既知の状態である。なお、駆動モータ22が20秒以上
連続して動作した場合はレジスタ2のデータはすべて更
新されるので被加熱物の存在位置を再度判定しても構わ
ない。
【0025】S109でレジスタ1の最高温度が終了加
熱温度に達したと判断した時あるいはS111でレジス
タ2の被加熱物の存在位置に対応する各列毎の平均温度
が終了加熱温度に達したと判断した時にはS112に進
む。
【0026】S112ではインバータ駆動電源23の動
作を停止しS113に進む。S113では駆動モータ2
2の電力供給を停止して被加熱物の誘電加熱を完了す
る。
【0027】次に被加熱物を載置した載置皿の具体的な
動きを図6および図7を用いて説明する。
【0028】図6は、冷凍ごはん31(−18℃)と冷
蔵ハンバーグ32(7℃)とを別々に入れて加熱する時
の様子を示す。加熱を開始すると載置皿20が矢印33
で示す方向に回転する。すなわち図6(a)の状態に載
置した場合、載置皿20の回転により図6(b)のよう
に被加熱物は加熱室10内を移動していく。この間に制
御手段は0.5秒間隔で赤外線センサ25の検出領域2
8a〜28dからの検出信号を取り込む。図6(a)の
状態では赤外線センサ25は冷凍ごはん31とその器お
よび冷蔵ハンバーグ32の皿の温度をそれぞれ検出す
る。一方図6(b)の状態では赤外線センサ25は検出
領域28aの検出素子が冷蔵ハンバーグ32の皿と載置
皿20の温度を検出し、検出領域28bの検出素子が冷
凍ごはん31の器と載置皿20の温度を検出し、検出領
域28c、28dは載置皿20のみの温度を検出する。
【0029】そして載置皿20が1回転した時点から制
御手段が載置皿上の被加熱物の存在位置の判定を開始す
る。載置皿20がさらに1回転すると制御手段は複数の
被加熱物の存在を確認するとともにそれぞれの被加熱物
の温度情報を知る。そして被加熱物が存在すると判定し
たレジスタ2の各列毎の平均温度の最高温度と最低温度
との温度差が10℃を超えると最低温度であるレジスタ
2の列が給電口に対面する位置に来ると駆動モータの電
力を遮断する。これにより、低い温度の食品、たとえば
冷凍ごはん31が給電口19に対面する位置に存在する
状態で載置皿20が停止し冷凍ごはん31を冷蔵ハンバ
ーグ32に対して強く加熱して二つの食品の温度差を縮
小させる。
【0030】またこの状態で冷凍ごはん31が所望の温
度以上に加熱されると載置皿20が再び回転する。そし
てそこそこに加熱されたごはんとそこそこに加熱された
ハンバーグがほぼ均等に誘電加熱されていく。ごはんと
ハンバーグとのどちらかの温度が終了加熱温度75℃に
達すると誘電加熱を完了する。これによりごはんとハン
バーグはそれぞれ適温に同時加熱できる。
【0031】また図7は冷凍ハンバーグ34(−18
℃)と冷凍ポテト35(−18℃)とを混載した皿を加
熱する時の様子を示す。この場合、載置皿20の矢印3
6方向の回転に伴って赤外線センサ25の検出領域28
a、28b、28cがそれぞれの被加熱物の上を通過す
るが、上記例と同様に被加熱物の存在位置判定が行われ
た後、冷凍ハンバーグ34の存在位置に対応するレジス
タ2の列が既定した温度差以上の下で最低温度となった
場合には図7(b)で示すように冷凍ハンバーグ34が
給電口に対面する位置で、かつ赤外線センサ25の検出
領域28a〜28bに該当する位置で載置皿20の回転
が停止し、冷凍ハンバーグ34を冷凍ポテト35に対し
て強く誘電加熱する。以降の動作は上述した通りであ
り、ハンバーグとポテトとのどちらかの温度が終了加熱
温度に達することで誘電加熱を完了しいずれも適温に加
熱された状態となる。
【0032】(実施例2)次に本発明の実施例2につい
て説明する。実施例2が実施例1と相違する点は回転台
の駆動モータ(図1の22相当)を双方向に回転制御し
たことである。この双方向回転制御を用いた載置皿の具
体的な動きを図8を用いて図6と対比しながら説明す
る。
【0033】図8は、図6と同様に冷凍ごはん31(−
18℃)と冷蔵ハンバーグ32(7℃)とを別々に入れ
て加熱する時の様子を示す。駆動モータは加熱初期には
一方向に回転制御する。加熱を開始すると載置皿20が
矢印37で示す方向に回転する。すなわち図8(a)の
状態に載置した場合、載置皿20の回転により図8
(b)のように被加熱物は加熱室10内を移動してい
く。この間に制御手段は0.5秒間隔で赤外線センサ2
5の検出領域28a〜28dからの検出信号を取り込
む。図8(a)の状態では赤外線センサ25は冷蔵ハン
バーグ32とその皿の温度をそれぞれ検出する。一方図
8(b)の状態では赤外線センサ25は冷凍ごはん31
と載置皿20の温度を検出する。
【0034】そして載置皿20が1回転した時点から制
御手段が載置皿上の被加熱物の存在位置の判定を開始す
る。載置皿20がさらに1回転すると制御手段は複数の
被加熱物の存在を確認するとともにそれぞれの被加熱物
の温度情報を知る。そして被加熱物が存在すると判定し
たレジスタ2の各列毎の平均温度の最高温度と最低温度
との温度差が10℃を超えると最低温度であるレジスタ
2の列が給電口に対面する位置に来ると駆動モータの電
力を遮断する。これにより、低い温度の食品、たとえば
冷凍ごはん31が給電口19に対面する位置に存在する
状態で載置皿20が停止する。この後駆動モータを双方
向(矢印38)回転制御し載置皿20を往復回転させ
る。この往復回転範囲は給電口前方の停止位置を中心と
して略±45度の回転角度(図中39)としている。こ
れにより、冷凍ごはん31の局部の過加熱を回避しなが
ら冷蔵ハンバーグ32に対して冷凍ごはん31全体を強
く加熱して二つの食品の温度差を縮小させている。この
往復回転の場合にも赤外線センサ25は往復回転の周期
に連動した時間周期にて温度を取り込む。この場合、レ
ジスタ1に取り込んだ温度データは次のデータを取込む
タイミングにてレジスタ2の指定した列に転送しその列
のデータを更新する。
【0035】またこの往復回転状態での加熱期間におい
て冷凍ごはん31が所望の温度以上に加熱されると駆動
モータを再び一方向回転制御して載置皿20を一方向に
回転させる。そしてそこそこに加熱されたごはんとそこ
そこに加熱されたハンバーグがほぼ均等に誘電加熱され
ていく。ごはんとハンバーグとのどちらかの温度が終了
加熱温度75℃に達すると誘電加熱を完了する。これに
よりごはんとハンバーグは局部過加熱なくそれぞれ適温
に同時加熱できる。
【0036】以上、本実施例では種類の異なる2つの被
加熱物を同時に加熱した場合について述べたが、種類の
異なる3つの被加熱物を同時に加熱する場合も、2つの
被加熱物を同時に加熱する場合に準じて行えばよい。す
なわち、3つの被加熱物を同時に加熱する場合、最初は
載置皿を回転させながら加熱し、ある時点での被加熱物
のそれぞれの温度のうち最も温度の低い被加熱物を選出
し、この被加熱物が電波の強い部分にきたときに載置皿
の回転を停止し、電波の強い状態の中で加熱する。そし
て、また載置皿を回転させ前記過程を繰り返すことによ
りすべての被加熱物を適温に加熱することができる。
【0037】また、一つの被加熱物で大きさが大きく、
被加熱物内で温度差が生じる場合は、一つの被加熱物が
温度の高い被加熱物と温度の低い被加熱物との二つの被
加熱物からなっていると仮定すれば、本実施例と同様の
手法により一つの被加熱物全体を適温にすることができ
る。
【0038】以上述べたように、本実施例では給電口と
回転台とで高周波電波の強弱のかたよりをつくり、電波
の強弱の差を利用し、温度の低い被加熱物は強い電波で
強く加熱し、温度の高い被加熱物は弱い電波で弱く加熱
することにより、被加熱物全体を適温に加熱することが
できる。
【0039】なお、本実施例では赤外線センサに4個の
検出素子を用いた場合につき述べたが、通常素子の温度
測定範囲は直径約3cmの円の範囲であり、これより大
きくなると温度の識別精度が低下し誤差が大きくなる。
また、範囲を狭くすれば精度は向上するが高コストとな
る。通常高周波加熱装置の食品の載置皿の半径は15c
m位であり、この場合半径全体の温度を測定するには5
個の検出素子が必要であるが、載置皿の中央または端あ
るいは素子の検出範囲間を除き本実施例では4個とし
た。前記のように検出素子数は本実施例の数に限定され
るものではなく、載置皿の大きさ、要求精度により決め
たらよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、給電口
と回転台の外枠等との相対位置関係により、載置皿上で
の高周波分布は給電口に近い側の高周波電界強度が強い
分布を形成する。この不均一な高周波分布により載置皿
上に載置した被加熱物は載置皿の回転に伴って給電口に
近づくと強く加熱することができ、この加熱方法を用い
ることで、種類や温度の異なる被加熱物を同時に所望の
適温に加熱することができる。すなわち、給電口から加
熱室内に放射した高周波は回転台の周縁部に結合して回
転台上を伝搬する。これにより、被加熱物が載置皿の略
中央に置かれた時でも給電口に近い側を反対側よりも強
く加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の高周波加熱装置の外観構成
【図2】同高周波加熱装置の要部断面図
【図3】同高周波加熱装置の回転台を用いた加熱特性図
【図4】同高周波加熱装置の回転台の外観構成図
【図5】同高周波加熱装置の制御内容を示すフローチャ
ート
【図6】(a)同高周波加熱装置の具体例1の加熱制御
の様子を示す図 (b)同高周波加熱装置の具体例1の加熱制御の様子を
示す図
【図7】(a)同高周波加熱装置の具体例2の加熱制御
の様子を示す図 (b)同高周波加熱装置の具体例2の加熱制御の様子を
示す図
【図8】(a)本発明の実施例2の高周波加熱装置の具
体例の加熱制御の様子を示す図 (b)同高周波加熱装置の具体例の加熱制御の様子を示
す図
【符号の説明】
10 加熱室 17 マグネトロン(高周波発生手段) 18 導波管 19 給電口 20 載置皿 21 回転台 22 駆動モータ(回転駆動手段) 24 制御手段 25 赤外線センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/78 H05B 6/78 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱
    室に供給する高周波を発生する高周波発生手段と、前記
    被加熱物を載置する載置皿と、前記載置皿を載置する回
    転台と、前記回転台の周縁部に対面して設けた給電口
    と、前記給電口に前記高周波発生手段が発生した高周波
    を伝送する導波管と、被加熱物の温度の低い部位または
    複数の被加熱物の同時加熱にあっては最低温度の被加熱
    物を前記給電口の前方に移動停止させる制御手段とを備
    え、前記回転台は、前記給電口ととともに高周波電波の
    強弱のかたよりを作るべくその直径寸法を選択するとと
    もに、その外周に略同一幅の外枠を有してなる高周波加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 回転台は、回転軸を中心とする十字形の
    枠組みを有してなる請求項1記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 十字形の枠組みの幅を外枠の幅より狭く
    してなる請求項1記載の高周波加熱装置。
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