JPH0719421U - 防音パネル - Google Patents
防音パネルInfo
- Publication number
- JPH0719421U JPH0719421U JP5552993U JP5552993U JPH0719421U JP H0719421 U JPH0719421 U JP H0719421U JP 5552993 U JP5552993 U JP 5552993U JP 5552993 U JP5552993 U JP 5552993U JP H0719421 U JPH0719421 U JP H0719421U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape
- soundproof panel
- soundproof
- room
- bellows
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 室内の形状に合わせて、容易に形状を変えて
取り付けられ、かつ安価な防音パネルを提供することを
目的としている。 【構成】 形状が可変の防音層を有する防音パネルであ
って、防音層の変形された形状を保持する形状保持部材
を備えた構造。
取り付けられ、かつ安価な防音パネルを提供することを
目的としている。 【構成】 形状が可変の防音層を有する防音パネルであ
って、防音層の変形された形状を保持する形状保持部材
を備えた構造。
Description
【0001】
本考案は、例えば、防音室、防音カプセル、住宅の壁や天井あるいはパーティ ションなどに用いられる防音パネルに関するものである。
【0002】
従来の防音パネルは、特別な枠組を作成して、この中に多孔質材料であるロッ クウールやグラスウールなどを充填して構成されていたり、板状材料である合板 、石膏ボード、セメント板あるいは有孔板である有孔アルミニウム板などで構成 されていたりしている。そして、部屋の個性や使用目的に応じて、これらを適宜 選択して、室内の壁、天井および床などに取り付けて使用している。
【0003】
この従来の防音パネルによれば、防音パネルを室内に取り付ける際、枠組みや 板状材料あるいは有孔板である防音パネルは剛性を有しているので、枠組み全体 や防音パネル全体を室内の天井や壁、床の形状に合わせて作成して、これを室内 に取り付けなければならない。つまり、天井がアーチ状になっていたり、壁に曲 面があったりする場合には、枠組み全体または防音パネル全体をその形状に合わ せてアーチ状にしたり、曲面にしたりして、個々にかつ特別に作成しなければな らない。したがって、枠組み全体や防音パネル全体を特別に作成する分、手間が かかり煩雑になるとともに生産コストが嵩むという問題がある。
【0004】 また、上述のようにして作成した防音パネルを、実際に室内に取り付けるとき に、室内の形状がよく再現できないなどして、微調整を必要とする場合には、こ の微調整に非常に手間がかかり、実質上困難であるという問題が生じる。また、 室内の形状を変えたい場合や変える必要がある場合には、もう一度防音パネル全 体を室内の形状に合わせて作成し直さなければならないという問題が生じる。
【0005】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであり、室内の形 状に合わせて、容易に形状を変えて取り付けられ、かつ安価な防音パネルを提供 することを目的としている。
【0006】
本考案は、上記目的を達成するために、形状が可変の防音層を有する防音パネ ルであって、防音層の変形された形状を保持する形状保持部材を備えたことを特 徴としている。
【0007】
この防音パネルによれば、形状が可変の防音層を有する防音パネルが、防音層 の変形された形状を保持する形状保持部材を備えているので、防音パネルの形状 を任意に設定して、防音層を変形すれば、形状保持部材によって防音パネル全体 の形状が設定形状に保持される。
【0008】
以下、本考案の好ましい実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】 図1は、本実施例に係る第1実施例の防音パネルの全体斜視図である。また、 図2はその水平断面図(II−II断面)であり、図3はその縦断面図(III−III断 面)である。図2および図3に示すように、本実施例の防音パネル1は、防音層 としてのグラスウール2と、グラスウール2の前面と裏面を覆う前後遮音シート (防音層)3、4と、これらの端面を挟持する左右縦枠5および上下横枠(形状 保持部材)6と、前遮音シート3の前面および後遮音シート4の裏面に設けられ たジャバラボード7、7と、ジャバラボード7、7のそれぞれの表面に設けられ た布クロス8、8とから構成されている。より具体的には、この防音パネル1は 、前後遮音シート3、4で覆われたグラスウール2を左右縦枠5および上下横枠 6で挟持し、前面および裏面にジャバラボード7を設けて、左右縦枠5や上下横 枠6、ジャバラボード7でグラスウール2を包むように保持し、表面材である布 クロス8で表面化粧されて構成されている。
【0010】 グラスウール2は、ガラスを溶融し、蒸気または高圧空気を吹き付けて作成し た綿状の繊維であり、多孔質材料の代表的なものである。防音パネル1は、この グラスウール2を挟持して多層構造にすることにより、特に中・高音域の音に対 して音の透過を低減することができ、単に空気層を内部に形成した多層構造の防 音パネルと比して、より高い遮音性能を得ることができる。
【0011】 前後遮音シート3、4は、ゴムに鉛を混合して構成され、厚さ1mm程度のシ ート状に形成されている。この遮音シート3、4は、グラスウール2の表面およ び裏面にこれを覆うように設けられ、グラスウール2とともに防音層を構成して いる。遮音シート3、4は、特に高音域の音に対して高い遮音性能を持つととも に、グラスウール2の繊維質がほつれて、ジャバラボード7の折れ目に入り込ま ないようにする機能を有している。
【0012】 左右縦枠5は、材質が石膏ボード、ハードボード、MDF、合板あるいは金属 などで構成され、前後遮音シート3、4を取り付けたグラスウール2の左右の両 端面を挟持している。また、上下横枠6は、左右縦枠5の材質と同様の材質で構 成され、そのグラスウール2の上下の両端面を覆うようにして、ジャバラボード 7、7間にはめ込みによって取り付けられている。防音パネル1の形状は、この 上下横枠6の形状に従って変えることができ、この変化した形状を、上下横枠6 で保持するようになっている。
【0013】 ジャバラボード7は、材質が金属やゴムあるいは柔軟性のある合成樹脂、例え ばポリエチレンやポリプロピレンなどで構成され、多数の三角柱9が横方向に互 いに連結されてジャバラ状に形成されており、左右縦枠5と平行な縦方向の軸線 を中心にして各連結点10で自在に折れ曲がるようになっている。また、このジ ャバラボード7は、各三角柱9の連結点10以外の一角が防音パネル1の中央側 に位置して形成されているために、防音パネル1の表面は三角柱9の側面が連続 する連続面となる。
【0014】 布クロス8は、ジャージなどの伸縮性のあるものも含めて布で構成されており 、左右縦枠5を含めて、ジャバラボード7の表面を覆うようにして設けられてい る。この布クロス8は、ジャバラボード7の折れ目を隠すとともに、柔軟性や弾 力性があるためジャバラボード7の折れ曲がりにも対応することができる。また 、布クロス8は表面材としての役割も有しており、したがって、布クロス8には 、部屋の個性や使用目的に応じた模様が施される。
【0015】 つぎに、この防音パネルの組立手順および室内への取付方法について説明する 。
【0016】 まず、組立手順としては、グラスウール2の前面および裏面に前後遮音シート 3、4を取り付ける。つぎに、この両面に、ジャバラボード7の連続面が表面側 に出て平らになるように、ジャバラボード7を取り付ける。さらに、これらを左 右縦枠5で強固に挟持する。そして、表面材である布クロス8を、左右縦枠5も 含めてジャバラボード7の前面および裏面に、これらを覆うように取り付ける。 この場合、グラスウールの吸音性能ひいては遮音性能はその繊維層の密度や厚さ によって異なるので、多種のグラスウールからそれらを適宜選択して使用するこ とになる。
【0017】 つぎに、室内への取付方法について説明する。まず、図4に示すように、取り 付けるべき室内の壁や天井の形状に合わせて、防音パネル1の形状を設定する。 つぎに、図5に示すように、設定した防音パネル1の形状に従って上下横枠6の 形状を決め、これを予め作成しておく。そして、上述のようにして組み立てられ た防音パネル1に、この上下横枠6をはめ込む。これにより、防音パネル1の形 状は、上下横枠6の形状に倣って、ジャバラボード2の折れ目にそって変化する 。すなわち、上下横枠6は、そのはめ込みによって、防音パネル1の形状を変化 させるとともに、その形状を室内に合致した形状に保持する形状保持部材の役割 を果たすことになる。そして、この状態で防音パネル1を室内に取り付ける。こ の際、防音パネル1の形状を室内に合わせて微調整をしたい場合あるいは微調整 をする必要がある場合には、上下横枠6を一旦外して、その形状を調整すること により、容易に微調整をすることができる。
【0018】 このように、防音パネル1は、上下横枠6の形状を変化させることによって、 その形状を任意に変えることができるので、例えば、図6および図7に示すよう な曲面やアーチ面を得たい場合には、それらの形状に従って上下横枠6を予め作 成し、これを防音パネル1にはめ込んで、防音パネル1の形状を曲面やアーチ面 に形成する。
【0019】 つぎに、本考案の第2実施例について説明する。第2実施例の防音パネル1は 第1実施例のそれと比較し、基本的構成は同じであり、両者の差異は、第2実施 例の防音パネル1の左右縦枠5および上下横枠6が可撓性部材、例えばゴムや合 成樹脂などで構成され、かつそのジャバラボード7の折れ曲がりの具合が堅めに 設定されている点である。すなわち、第1実施例では、上下横枠6が形状保持部 材を構成しているのに対し、第2実施例では、ジャバラボード7が形状保持部材 を構成している。
【0020】 ここで、この防音パネル1の室内への取付方法について説明する。まず、この 防音パネル1は、第1実施例と同じ組立手順に従って組み立てられ、さらに上下 横枠6まで組み立てた状態で、取り付けるべき部屋に搬入される。つぎに、防音 パネル1は、室内の形状に合わせて、ジャバラボード7の折れ目に沿って形状を 変化させながら、直接、室内に取り付けられる。この場合、室内の形状に合わさ れた防音パネル1の形状は堅めのジャバラボード7が芯になって保持され、この ジャバラボード7が、形状保持部材の役割を果たすことになる。そして、この方 法によれば、特に、アーチ天井などに防音パネル1を取り付ける際には、防音パ ネルは容易かつ迅速に取り付けることができる。
【0021】 このようにして得られる本実施例の防音パネル1は、第1実施例では、上下横 枠6をはめ込む前の段階まで、第2実施例では、全組立手順にわたって一律に組 み立てることができるので、汎用性が向上し、手間がかからず安価なものになる という利点がある。また、第1実施例および第2実施例の防音パネル1は、とも に、その形状が任意に変えられるために、そのデザインに幅を持たせることがで きる。
【0022】 なお、本考案の実施例では、2枚のジャバラボードでグラスウールを挟持して 、防音パネルの形状を変えるようにしているが、例えば、1枚のジャバラボード で形状を変えるようにしてもよい。また、実施例では、グラスウールをジャバラ ボードで挟持しているが、グラスウールでなく空気層でもよく、あるいは、他の 多孔質材料、例えば、ロックウールやスポンジなどでもよい。さらに、本考案の 防音パネルは、防音パネルとしての用途にとどまらず、図4、図6および図7に 示すような曲面パネルを形成することによって、音響反射板として使用すること も可能である。この場合、曲面パネルを形成した上に、部分的に曲面形状を変え ることができるので、反射角度などの音響調整ができるという利点がある。その 他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適宜変更することは可能で ある。
【0023】
以上詳述したように、本考案の防音パネルは、使用される部屋の個性や目的に 応じてその形状を変えることができるとともに、その取付調整が容易にできると いう効果を有するものである。
【図1】本考案を適用した防音パネルの全体斜視図であ
る。
る。
【図2】本考案を適用した防音パネルの水平断面図であ
る。
る。
【図3】本考案を適用した防音パネルの縦断面図であ
る。
る。
【図4】本考案を適用した曲面防音パネルである。
【図5】本考案を適用した図4の曲面防音パネルに使用
される上下横枠である。
される上下横枠である。
【図6】本考案を適用した他の曲面防音パネルである。
【図7】本考案を適用したアーチ状の防音パネルであ
る。
る。
1 防音パネル 2 グラスウール 6 上下横枠 7 ジャバラボード
Claims (1)
- 【請求項1】 形状が可変の防音層を有する防音パネル
であって、前記防音層の変形された形状を保持する形状
保持部材を備えたことを特徴とする防音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5552993U JPH0719421U (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 防音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5552993U JPH0719421U (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 防音パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719421U true JPH0719421U (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=13001266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5552993U Pending JPH0719421U (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 防音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719421U (ja) |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5552993U patent/JPH0719421U/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5896710A (en) | Acoustic panel system | |
JPS61259605A (ja) | 防音パネル | |
TW201404985A (zh) | 聲波阻尼裝置及設備 | |
EP3814582B1 (en) | Monolithic acoustical system | |
WO2020183689A1 (ja) | 音響調整棚 | |
JPH0719421U (ja) | 防音パネル | |
JPS6329768Y2 (ja) | ||
JPH0497700A (ja) | 乗物用天井スピーカ | |
JP2946680B2 (ja) | 遮音パネル | |
JPH04157900A (ja) | パネルスピーカ | |
JPH0249286Y2 (ja) | ||
CN216740157U (zh) | 一种影院隔音墙体结构 | |
JPS6313285Y2 (ja) | ||
JP3870710B2 (ja) | 防音パネルの取付構造 | |
JPS5936572Y2 (ja) | 防音壁材 | |
JP2579184Y2 (ja) | 防音パネル | |
JP3867661B2 (ja) | 吸音パネル及びその製造方法 | |
JPH0497697A (ja) | 乗物用天井スピーカ | |
JPH0715330U (ja) | 防音パネル | |
JPS6257523A (ja) | Oa機器用の金属製吸音衝立の製造方法 | |
JPH0752264Y2 (ja) | 内装壁装置 | |
JPH0724867Y2 (ja) | 部屋におけるスピーカ装置の設置構造 | |
JPS607159Y2 (ja) | 下地材 | |
JP3884400B2 (ja) | 底目地用の見切り材 | |
JPS6332811Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980303 |