JPH07193298A - 磁気抵抗材料を用いた機器およびその製造方法 - Google Patents
磁気抵抗材料を用いた機器およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH07193298A JPH07193298A JP6308464A JP30846494A JPH07193298A JP H07193298 A JPH07193298 A JP H07193298A JP 6308464 A JP6308464 A JP 6308464A JP 30846494 A JP30846494 A JP 30846494A JP H07193298 A JPH07193298 A JP H07193298A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- magnetic field
- temperature
- substrate
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N50/00—Galvanomagnetic devices
- H10N50/80—Constructional details
- H10N50/85—Magnetic active materials
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10S428/90—Magnetic feature
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10S428/922—Static electricity metal bleed-off metallic stock
- Y10S428/9265—Special properties
- Y10S428/928—Magnetic property
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/11—Magnetic recording head
- Y10T428/1107—Magnetoresistive
Landscapes
- Hall/Mr Elements (AREA)
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 室温に近い温度での磁気抵抗率が大きな材料
を得る。 【構成】 公称組成がXMnOyであって磁気抵抗を呈す
る材料の膜61を有する機器において、Xは、Laと、
Ca,Sr,Baのうちの少なくとも一つとする。膜材
料の磁気抵抗率の絶対値は200%以上となる。ただ
し、磁気抵抗率は、(R(H)−R0)/R(H)で定
義される。R(H)は、かけられた磁場の大きさHが6
テスラのときの膜の抵抗、R0は磁場がないときの膜の
抵抗である。さらに、膜は基板60の上に配置され、し
かもその基板とエピタキシャルで、2≦y≦3.5であ
り、磁気抵抗率は1000%以上である。また、この膜
の製造工程の中に、酸素を含む雰囲気中での熱処理工程
を含む。
を得る。 【構成】 公称組成がXMnOyであって磁気抵抗を呈す
る材料の膜61を有する機器において、Xは、Laと、
Ca,Sr,Baのうちの少なくとも一つとする。膜材
料の磁気抵抗率の絶対値は200%以上となる。ただ
し、磁気抵抗率は、(R(H)−R0)/R(H)で定
義される。R(H)は、かけられた磁場の大きさHが6
テスラのときの膜の抵抗、R0は磁場がないときの膜の
抵抗である。さらに、膜は基板60の上に配置され、し
かもその基板とエピタキシャルで、2≦y≦3.5であ
り、磁気抵抗率は1000%以上である。また、この膜
の製造工程の中に、酸素を含む雰囲気中での熱処理工程
を含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気抵抗材料、およ
び磁気抵抗材料を含む機器(たとえば、磁場プローブ、
記録ヘッド等)に関する。
び磁気抵抗材料を含む機器(たとえば、磁場プローブ、
記録ヘッド等)に関する。
【0002】
【従来の技術】ある材料の「磁気抵抗」(MR)は、そ
の材料に磁場Hをかけたときの抵抗R(H)から磁場を
かけないときの抵抗R0を引いたものをいう。この抵抗
の差Δ(=R(H)−R0)は、(たとえばR(H)で
割って)正規化して磁気抵抗率として、パーセントで表
すことが多い。
の材料に磁場Hをかけたときの抵抗R(H)から磁場を
かけないときの抵抗R0を引いたものをいう。この抵抗
の差Δ(=R(H)−R0)は、(たとえばR(H)で
割って)正規化して磁気抵抗率として、パーセントで表
すことが多い。
【0003】従来の材料(たとえばパーマロイ)は通
常、プラス数パーセントのMR率をもつものが多い。最
近はMR率の大きなものも現れており、たとえば、Fe
/CrまたはCu/Coの金属多重層構造で、室温で、
40%のものまで観察された。たとえば、E.F.フラ
ートン(Fullerton)、Applied Physics Letters, Vol.63
(12), p.1699に記載がある。低温(典型的には50K以
下)における高いMR率も、Eu1-xGdxSeで観察
された。MRの値(絶対値)が従来の材料よりも著しく
大きいものは通常「巨大MR」と呼ばれる。これに関し
ては、たとえば、P.M.レビ(Levy)、Science, Vol.2
56, p.972に記載されている。
常、プラス数パーセントのMR率をもつものが多い。最
近はMR率の大きなものも現れており、たとえば、Fe
/CrまたはCu/Coの金属多重層構造で、室温で、
40%のものまで観察された。たとえば、E.F.フラ
ートン(Fullerton)、Applied Physics Letters, Vol.63
(12), p.1699に記載がある。低温(典型的には50K以
下)における高いMR率も、Eu1-xGdxSeで観察
された。MRの値(絶対値)が従来の材料よりも著しく
大きいものは通常「巨大MR」と呼ばれる。これに関し
ては、たとえば、P.M.レビ(Levy)、Science, Vol.2
56, p.972に記載されている。
【0004】もっと最近になって、混合金属酸化物にお
いて巨大MR率が観察された。K.チャハラ(Chahara)
他、Applied Physics Letters, Vol.63(14), p.1990-19
92には、La0.72Ca0.25MnOzにおいて−53%の
率の記載がある。この材料は、室温でのMRはほとんど
ゼロであった。
いて巨大MR率が観察された。K.チャハラ(Chahara)
他、Applied Physics Letters, Vol.63(14), p.1990-19
92には、La0.72Ca0.25MnOzにおいて−53%の
率の記載がある。この材料は、室温でのMRはほとんど
ゼロであった。
【0005】R.フォン・ヘルムホルト(von Helmholt)
他、Physical Review Letters, Vol.71(14), pp.2331-2
333は、室温において、ペロブスカイト様のLa.67Ba
.33Mn酸化物の薄膜で、約150%のMR率を得たと
報告している。堆積したままの膜は常磁性であったが、
それから熱処理(900℃、大気中で12時間)をした
後は、そのサンプルは、強磁性の磁化曲線を示した。そ
の材料のバルク(塊)サンプルは金属強磁性体であっ
て、キュリー温度は343Kであるが、MR率は小さい
ということが知られている。
他、Physical Review Letters, Vol.71(14), pp.2331-2
333は、室温において、ペロブスカイト様のLa.67Ba
.33Mn酸化物の薄膜で、約150%のMR率を得たと
報告している。堆積したままの膜は常磁性であったが、
それから熱処理(900℃、大気中で12時間)をした
後は、そのサンプルは、強磁性の磁化曲線を示した。そ
の材料のバルク(塊)サンプルは金属強磁性体であっ
て、キュリー温度は343Kであるが、MR率は小さい
ということが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】商用目的には、室温
(約25℃)で、より高いMRを示す材料が望まれる。
より高いMR率が得られれば、特に、機器の感度が向上
し、新たな応用の可能性も出てくる。室温で操作可能と
なれば、機器の設計が格段に簡素化され、著しいコスト
低減がはかられ、信頼性向上の可能性もある。この出願
は、室温において200%以上(絶対値)のMR率を示
す混合金属酸化物を開示する。また、この出願は、その
ような材料の製造方法をも開示する。
(約25℃)で、より高いMRを示す材料が望まれる。
より高いMR率が得られれば、特に、機器の感度が向上
し、新たな応用の可能性も出てくる。室温で操作可能と
なれば、機器の設計が格段に簡素化され、著しいコスト
低減がはかられ、信頼性向上の可能性もある。この出願
は、室温において200%以上(絶対値)のMR率を示
す混合金属酸化物を開示する。また、この出願は、その
ような材料の製造方法をも開示する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前掲のヘルムホルトら著
の論文は、初め常磁性であったLa−Ba−Mn酸化物
の膜が熱処理(900℃、空気中で12時間)により、
より高いピーク温度の、そしてそのピークがより鋭くと
がった、強磁性体に変換されたということが開示されて
いる。また、これらの改善がその熱処理の間の均質化に
関係するということが示されている。
の論文は、初め常磁性であったLa−Ba−Mn酸化物
の膜が熱処理(900℃、空気中で12時間)により、
より高いピーク温度の、そしてそのピークがより鋭くと
がった、強磁性体に変換されたということが開示されて
いる。また、これらの改善がその熱処理の間の均質化に
関係するということが示されている。
【0008】従来の技術の示唆にかからわず、本発明の
発明者らは、(均質化との関連でかもしれない)適用可
能な他の機構を見いだした。この機構は、異なる予備技
術を必要とする。この新たな技術を用いることにより、
室温でMR率(磁気抵抗率)が著しく改善された材料が
できた。
発明者らは、(均質化との関連でかもしれない)適用可
能な他の機構を見いだした。この機構は、異なる予備技
術を必要とする。この新たな技術を用いることにより、
室温でMR率(磁気抵抗率)が著しく改善された材料が
できた。
【0009】より具体的には、25℃で磁気抵抗を呈
し、公称上の組成がXMnOyの材料の膜を有する機器
を得た。ここにXは、Laと、Ca,Sr,Baのうち
の少なくとも一つである。重要なことは、酸素含有量
(サブスクリプトyで表される)は、その材料の膜が、
25℃で絶対値200%以上のMR率となるように選ぶ
ことである。MR率は、(R(H)−R0)/R(H)
で定義される。ここに、R(H)は、磁場Hがかけられ
たその材料膜の抵抗値(または抵抗率)であり、R0は
磁場がないときの抵抗値(または抵抗率)である。磁場
の強さは6テスラである。
し、公称上の組成がXMnOyの材料の膜を有する機器
を得た。ここにXは、Laと、Ca,Sr,Baのうち
の少なくとも一つである。重要なことは、酸素含有量
(サブスクリプトyで表される)は、その材料の膜が、
25℃で絶対値200%以上のMR率となるように選ぶ
ことである。MR率は、(R(H)−R0)/R(H)
で定義される。ここに、R(H)は、磁場Hがかけられ
たその材料膜の抵抗値(または抵抗率)であり、R0は
磁場がないときの抵抗値(または抵抗率)である。磁場
の強さは6テスラである。
【0010】この材料膜の改善された特性は、その機器
の新しい製造方法にも関連する。その方法は、公称上の
組成がXMnOy'(y’は通常、yと異なる)の膜を基
板上(たとえばMgO,SrTiO3であって、中間膜
をもっていてもよい)に形成する工程と、その膜を熱処
理する工程とを含む。
の新しい製造方法にも関連する。その方法は、公称上の
組成がXMnOy'(y’は通常、yと異なる)の膜を基
板上(たとえばMgO,SrTiO3であって、中間膜
をもっていてもよい)に形成する工程と、その膜を熱処
理する工程とを含む。
【0011】重要なことは、膜の熱処理の間の少なくと
も一部分で、その膜が酸素を含む雰囲気と接触し、その
雰囲気における酸素の分圧を環境の空気の酸素分圧より
も高くしてあることである。望ましい実施例では、雰囲
気は、環境圧力下で流動する酸素である。その熱処理が
完了した後にその材料が、25℃で、6Tの磁場で、少
なくとも200%(絶対値)のMR率となるように、熱
処理の温度と時間を選択する。
も一部分で、その膜が酸素を含む雰囲気と接触し、その
雰囲気における酸素の分圧を環境の空気の酸素分圧より
も高くしてあることである。望ましい実施例では、雰囲
気は、環境圧力下で流動する酸素である。その熱処理が
完了した後にその材料が、25℃で、6Tの磁場で、少
なくとも200%(絶対値)のMR率となるように、熱
処理の温度と時間を選択する。
【0012】典型的には、その膜は、一つの基板(たと
えば、支持体(たとえばSiウェーハ)とその上のバッ
ファ膜(たとえばMgO)からなる。)の上に形成され
る。基板材料の例をあげると、MgO,SrTiO3,
LaAlO3がある。
えば、支持体(たとえばSiウェーハ)とその上のバッ
ファ膜(たとえばMgO)からなる。)の上に形成され
る。基板材料の例をあげると、MgO,SrTiO3,
LaAlO3がある。
【0013】上述のように、(多結晶の)適当な酸化物
のバルクサンプルは、大きなMRを示さない。この、バ
ルクサンプルと薄膜との違いは、図1のMRのデータに
例示される。図1で、曲線1及び2は、それぞれ、バル
クサンプルと薄膜のデータである。公称組成は、La
0.67Ca0.33MnOyである。
のバルクサンプルは、大きなMRを示さない。この、バ
ルクサンプルと薄膜との違いは、図1のMRのデータに
例示される。図1で、曲線1及び2は、それぞれ、バル
クサンプルと薄膜のデータである。公称組成は、La
0.67Ca0.33MnOyである。
【0014】適当な熱処理の後に、関連する酸化物は室
温で強磁性となっている。図2は、本発明による材料の
磁化ループの例を示す。この材料は900℃の流れてい
るO2の中で3時間加熱された。実験上の理由で、測定
は280Kで行った。25℃での結果でもほとんど同じ
であろう。
温で強磁性となっている。図2は、本発明による材料の
磁化ループの例を示す。この材料は900℃の流れてい
るO2の中で3時間加熱された。実験上の理由で、測定
は280Kで行った。25℃での結果でもほとんど同じ
であろう。
【0015】図3は、別の熱処理条件について、MR率
の結果を温度に対して示す。この材料の公称組成は、L
a0.67Ca0.33MnOy(yは3程度)である。曲線3
0は堆積したままの材料を表し、曲線31は700℃の
流れるO2の中で30分間加熱された材料を表し、曲線
32は800℃の流れるO2の中で3時間加熱された材
料を表す。このデータは、室温でのMRが、熱処理条件
(時間及び温度)に強く依存することを示している。
の結果を温度に対して示す。この材料の公称組成は、L
a0.67Ca0.33MnOy(yは3程度)である。曲線3
0は堆積したままの材料を表し、曲線31は700℃の
流れるO2の中で30分間加熱された材料を表し、曲線
32は800℃の流れるO2の中で3時間加熱された材
料を表す。このデータは、室温でのMRが、熱処理条件
(時間及び温度)に強く依存することを示している。
【0016】このデータはまた、従来技術による結果に
比べて、本発明によれば、酸素濃度の高い雰囲気で熱処
理をすることにより、著しい改良があることをも示して
いる。好ましい実施例においては、機器の規定動作温度
(たとえば25℃)またはそれに近い温度で磁気抵抗率
が最大になるように、熱処理条件(たとえば時間、温度
及び酸素分圧)を選択する。
比べて、本発明によれば、酸素濃度の高い雰囲気で熱処
理をすることにより、著しい改良があることをも示して
いる。好ましい実施例においては、機器の規定動作温度
(たとえば25℃)またはそれに近い温度で磁気抵抗率
が最大になるように、熱処理条件(たとえば時間、温度
及び酸素分圧)を選択する。
【0017】図4と図5は、それぞれ、190Kおよび
(約)26℃における膜の抵抗率を表し、6テスラで、
それぞれ、1400および410%のMR率を示す。
(約)26℃における膜の抵抗率を表し、6テスラで、
それぞれ、1400および410%のMR率を示す。
【0018】あるサンプルが室温で大きなMRをもつた
めには、そのサンプルは通常、室温で強磁性でなければ
ならない。しかし、発明者らは、O2濃度の高い雰囲気
での適当な熱処理により強磁性が得られることを見いだ
した。たとえば、公称組成La0.67Ca0.33MnO
yで、キュリー温度が約350Kの材料が製造された。
めには、そのサンプルは通常、室温で強磁性でなければ
ならない。しかし、発明者らは、O2濃度の高い雰囲気
での適当な熱処理により強磁性が得られることを見いだ
した。たとえば、公称組成La0.67Ca0.33MnO
yで、キュリー温度が約350Kの材料が製造された。
【0019】本発明による材料作りで重要なことは、酸
素濃度を高めた(O2分圧を周囲の空気よりも高くす
る。望ましくは1気圧程度高くするが、1気圧を越えて
もよい。)雰囲気で熱処理をすることにより酸素化学量
を最適化することである。
素濃度を高めた(O2分圧を周囲の空気よりも高くす
る。望ましくは1気圧程度高くするが、1気圧を越えて
もよい。)雰囲気で熱処理をすることにより酸素化学量
を最適化することである。
【0020】本発明による酸化物膜は、種々の適当な方
法により形成できる。たとえば、レーザアブレーション
(レーザ削摩)、スパッタリング、蒸着、分子ビームエ
ピタキシ、イオンビーム堆積、電気的または非電気的堆
積の方法がある。膜の厚さは、ユーザの要求により、典
型的には、5nm〜100μmの範囲である。膜は、通
常は基板上に形成されるが、独立のものであってもよ
い。膜は多結晶でもよいが、多くの場合、基板にエピタ
キシャル成長させる。後者の場合、基板(たとえばSr
TiO3,MgO,LaAlO3)の格子定数は、必要な
酸化物の格子定数に近い(典型的には約5%以内)。
法により形成できる。たとえば、レーザアブレーション
(レーザ削摩)、スパッタリング、蒸着、分子ビームエ
ピタキシ、イオンビーム堆積、電気的または非電気的堆
積の方法がある。膜の厚さは、ユーザの要求により、典
型的には、5nm〜100μmの範囲である。膜は、通
常は基板上に形成されるが、独立のものであってもよ
い。膜は多結晶でもよいが、多くの場合、基板にエピタ
キシャル成長させる。後者の場合、基板(たとえばSr
TiO3,MgO,LaAlO3)の格子定数は、必要な
酸化物の格子定数に近い(典型的には約5%以内)。
【0021】単数または複数のバッファ層(膜)の使用
もありうる。たとえば、ある種の機器への適用では、支
持体としてSiを用い、これに、酸化物の毒作用を防ぐ
ための適当なバッファ材料(たとえばLaAlO3もし
くは他の酸化物または金などの不活性金属)を組み合わ
せるのが望ましい。
もありうる。たとえば、ある種の機器への適用では、支
持体としてSiを用い、これに、酸化物の毒作用を防ぐ
ための適当なバッファ材料(たとえばLaAlO3もし
くは他の酸化物または金などの不活性金属)を組み合わ
せるのが望ましい。
【0022】レーザアブレーションその他の適当な技術
による膜形成は通常、熱い(500〜1000℃、望ま
しくは600〜900℃)基板上への堆積を含み、これ
は望ましくは酸素を含有する雰囲気中で実施される。
による膜形成は通常、熱い(500〜1000℃、望ま
しくは600〜900℃)基板上への堆積を含み、これ
は望ましくは酸素を含有する雰囲気中で実施される。
【0023】ついで、酸素濃度を高めた雰囲気中で熱処
理がなさる。すなわち、一般に300〜1000℃の温
度範囲にその膜をおき、25℃で必要なMR率(たとえ
ば絶対値で最低200%)が得られるレベルにまでその
材料の酸素含有量を上昇させるのに必要な有効時間だ
け、膜温度を維持する工程を含む。典型的には、その時
間は10分から100時間の範囲である。望ましくない
基板・膜間相互作用を最小限にするために、望ましい温
度は850℃以下であり、望ましい時間は12時間以下
である。
理がなさる。すなわち、一般に300〜1000℃の温
度範囲にその膜をおき、25℃で必要なMR率(たとえ
ば絶対値で最低200%)が得られるレベルにまでその
材料の酸素含有量を上昇させるのに必要な有効時間だ
け、膜温度を維持する工程を含む。典型的には、その時
間は10分から100時間の範囲である。望ましくない
基板・膜間相互作用を最小限にするために、望ましい温
度は850℃以下であり、望ましい時間は12時間以下
である。
【0024】この新しい方法の効果の詳しい理由はまだ
完全には明らかにされていないが、実験結果によれば、
酸素の化学量が重要な役割を果たしているようである。
たとえば、不活性雰囲気(Ar)内のLa−Ca−Mn
ー酸化物膜の熱処理はMRの損失をもたらすことがわか
った。
完全には明らかにされていないが、実験結果によれば、
酸素の化学量が重要な役割を果たしているようである。
たとえば、不活性雰囲気(Ar)内のLa−Ca−Mn
ー酸化物膜の熱処理はMRの損失をもたらすことがわか
った。
【0025】特定の範囲のMR率を得るのに適した酸素
含有量のはっきりした範囲はまだ決定されていない。し
かし、その決定には、ある程度の実験的努力と既知の技
術の適用が必要なだけである。たとえば、P.K.ギャ
ラガ(Gallagher)他、Materials Research Bulletin, Vo
l.22, pp.995-1006に、関連する技術が開示されてい
る。発明者らの現在の評価では、yの適当な値は、2〜
3.5の範囲である。
含有量のはっきりした範囲はまだ決定されていない。し
かし、その決定には、ある程度の実験的努力と既知の技
術の適用が必要なだけである。たとえば、P.K.ギャ
ラガ(Gallagher)他、Materials Research Bulletin, Vo
l.22, pp.995-1006に、関連する技術が開示されてい
る。発明者らの現在の評価では、yの適当な値は、2〜
3.5の範囲である。
【0026】発明者らのほとんどの実験で使った材料
は、La:Ca(またはSrまたはBa)の比が2:1
であるが、有用な組成がこの比に限定されるわけではな
い。特に、キュリー温度が室温以上となりうるような好
ましい組成という観点からは、La−Ca−Mn−酸化
物内のCa含有量は、0.25〜0.40が望ましく、
La−Ba−Mn−酸化物内のBa含有量は、0.20
〜0.45が望ましく、La−Sr−Mn−酸化物内の
Sr含有量は、0.18〜0.50が望ましい。
は、La:Ca(またはSrまたはBa)の比が2:1
であるが、有用な組成がこの比に限定されるわけではな
い。特に、キュリー温度が室温以上となりうるような好
ましい組成という観点からは、La−Ca−Mn−酸化
物内のCa含有量は、0.25〜0.40が望ましく、
La−Ba−Mn−酸化物内のBa含有量は、0.20
〜0.45が望ましく、La−Sr−Mn−酸化物内の
Sr含有量は、0.18〜0.50が望ましい。
【0027】本発明による酸化膜は、種々の機器に適用
可能である。そのような機器の例として、図6に磁場プ
ローブが模式的に示されている。図6で、60は基板、
61は本発明によるMn酸化膜、62は電流源63をM
n酸化膜に接続するリード線、64はMn酸化膜を電圧
計75に接続するリード線である。
可能である。そのような機器の例として、図6に磁場プ
ローブが模式的に示されている。図6で、60は基板、
61は本発明によるMn酸化膜、62は電流源63をM
n酸化膜に接続するリード線、64はMn酸化膜を電圧
計75に接続するリード線である。
【0028】ヘルムホルトらによる開示(前出)によれ
ば、La0.67Ba0.33MnOx膜のMRについて「…多
結晶サンプルはエピタキシャルサンプルと違いがなかっ
た。」とされているが、発明者らの知見では、エピタキ
シャル膜はMR特性が著しく改善できた。図7は、La
AlO3の基板とエピタキシャルである公称組成La0.6
7Ca0.33MnOyの膜の実施例の抵抗率を、横軸を磁場
として表したグラフである。この膜は、700℃で、O
2の分圧が100mTorrのもとで堆積させ、900
℃で、3気圧のO2の中で30分間の堆積後処理を行っ
たものである。その結果得られた材料は、77Kで、H
=0Tでは抵抗率11.6Ω・cm、H=6Tでは抵抗
率9.1mΩ・cmであった。またこの場合、抵抗率の
変化のほとんどが2T以下で起こった。
ば、La0.67Ba0.33MnOx膜のMRについて「…多
結晶サンプルはエピタキシャルサンプルと違いがなかっ
た。」とされているが、発明者らの知見では、エピタキ
シャル膜はMR特性が著しく改善できた。図7は、La
AlO3の基板とエピタキシャルである公称組成La0.6
7Ca0.33MnOyの膜の実施例の抵抗率を、横軸を磁場
として表したグラフである。この膜は、700℃で、O
2の分圧が100mTorrのもとで堆積させ、900
℃で、3気圧のO2の中で30分間の堆積後処理を行っ
たものである。その結果得られた材料は、77Kで、H
=0Tでは抵抗率11.6Ω・cm、H=6Tでは抵抗
率9.1mΩ・cmであった。またこの場合、抵抗率の
変化のほとんどが2T以下で起こった。
【0029】この材料は、6Tおよび77KでMR率が
1.27×105%であった。発明者らの知る限りで
は、これは、マンガナイト膜においてこれまでに報告さ
れたうちで最も高いMR率である。この高いMR率は、
LaAlO3よりも大きな格子不整合をもつ基板すなわ
ち(100)MgO上に形成された類似の膜においてみ
られた約200%以下の比較的低いMR率と対照的であ
る。
1.27×105%であった。発明者らの知る限りで
は、これは、マンガナイト膜においてこれまでに報告さ
れたうちで最も高いMR率である。この高いMR率は、
LaAlO3よりも大きな格子不整合をもつ基板すなわ
ち(100)MgO上に形成された類似の膜においてみ
られた約200%以下の比較的低いMR率と対照的であ
る。
【0030】ここで、少なくとも一つの結晶学的軸が単
結晶基板と膜とで共通の場合、膜は、その基板と「エピ
タキシャル」である。単結晶基板はSiウェーハのよう
なバルク(塊)の単結晶でなくともよく、非単結晶材料
の上の単結晶膜のようなものでもよい。したがって、単
結晶Siウェーハとその上に形成されたアモルファス
(たとえばSiO2)層(膜)と、その上に形成された
単結晶チタン酸ビスマス膜とからなる基板は、「単結
晶」基板である。ここでいう「エピタキシャル」には、
基板とその上の膜との間の連続な場合を含むが、これに
限定されるものではない。
結晶基板と膜とで共通の場合、膜は、その基板と「エピ
タキシャル」である。単結晶基板はSiウェーハのよう
なバルク(塊)の単結晶でなくともよく、非単結晶材料
の上の単結晶膜のようなものでもよい。したがって、単
結晶Siウェーハとその上に形成されたアモルファス
(たとえばSiO2)層(膜)と、その上に形成された
単結晶チタン酸ビスマス膜とからなる基板は、「単結
晶」基板である。ここでいう「エピタキシャル」には、
基板とその上の膜との間の連続な場合を含むが、これに
限定されるものではない。
【0031】材料が、c軸向き傾向にあり、2゜未満の
c軸x線ロッキング曲線内でFWHM(半値全幅)を持
つならば、膜は「実質的に」単結晶である。多くの場
合、その材料はXminが20%未満(望ましくは10%
未満)という要求を満たす。ここに、Xminは、よく知
られたラザフォードの後方散乱率である。
c軸x線ロッキング曲線内でFWHM(半値全幅)を持
つならば、膜は「実質的に」単結晶である。多くの場
合、その材料はXminが20%未満(望ましくは10%
未満)という要求を満たす。ここに、Xminは、よく知
られたラザフォードの後方散乱率である。
【0032】図7の膜は、比較的密度の高いターゲット
からのパルスレーザ堆積により形成された。このような
ターゲットの使用は、少ない欠陥(たとえば特異点およ
び/または空洞)をもつ高品質の膜をもたらし、エピタ
キシを改善するので好ましい。そのような高密度ターゲ
ットは、たとえば、従来の温度(1000〜1100
℃)よりも高い温度(1300℃)で焼結することによ
り作成できた。
からのパルスレーザ堆積により形成された。このような
ターゲットの使用は、少ない欠陥(たとえば特異点およ
び/または空洞)をもつ高品質の膜をもたらし、エピタ
キシを改善するので好ましい。そのような高密度ターゲ
ットは、たとえば、従来の温度(1000〜1100
℃)よりも高い温度(1300℃)で焼結することによ
り作成できた。
【0033】磁気抵抗材料としては室温または室温に近
い温度で大きなMR率をもつのが望ましいことが多い。
しかし、たとえば液体窒素の温度(77K)またはそれ
以上の温度で大きなMR率を呈する材料は技術的応用範
囲が広い。そのような温度は簡単にかつ安価に得られ、
維持できるからである。
い温度で大きなMR率をもつのが望ましいことが多い。
しかし、たとえば液体窒素の温度(77K)またはそれ
以上の温度で大きなMR率を呈する材料は技術的応用範
囲が広い。そのような温度は簡単にかつ安価に得られ、
維持できるからである。
【0034】しかし、最大抵抗値となる温度が、処理条
件の影響を受けるということは重要である。特に、堆積
途中における酸素分圧(pO2)が高いほど(たとえば1
00mTorrよりも高い場合)、膜の最高抵抗温度が
高くなることがわかった。特に室温近くにおける磁化
も、堆積途中のの酸素分圧が高いほど増大する傾向にあ
った。たとえば、酸素分圧約300mTorrで堆積し
たLa−Ca−Mn−O膜は、2000ガウスより大き
な磁場中で磁化(4πM)されたとき、260K,28
0Kでそれぞれ、1300%、470%のMR率を呈し
た。
件の影響を受けるということは重要である。特に、堆積
途中における酸素分圧(pO2)が高いほど(たとえば1
00mTorrよりも高い場合)、膜の最高抵抗温度が
高くなることがわかった。特に室温近くにおける磁化
も、堆積途中のの酸素分圧が高いほど増大する傾向にあ
った。たとえば、酸素分圧約300mTorrで堆積し
たLa−Ca−Mn−O膜は、2000ガウスより大き
な磁場中で磁化(4πM)されたとき、260K,28
0Kでそれぞれ、1300%、470%のMR率を呈し
た。
【0035】MR膜の種々の応用において、アモルファ
ス基板上の結晶膜(たとえばSiウェーハ上のSiO2
膜)を形成できると有利である。これによりたとえば、
MRセンサを、Siウェーハの内部またはその上に配置
された必要な回路と組み合わせることができるからであ
る。しかし発明者らのこれまでの知見では、SiO2の
上に直接堆積されるこのタイプの酸化膜は、通常、多結
晶であってMR率は比較的低い。
ス基板上の結晶膜(たとえばSiウェーハ上のSiO2
膜)を形成できると有利である。これによりたとえば、
MRセンサを、Siウェーハの内部またはその上に配置
された必要な回路と組み合わせることができるからであ
る。しかし発明者らのこれまでの知見では、SiO2の
上に直接堆積されるこのタイプの酸化膜は、通常、多結
晶であってMR率は比較的低い。
【0036】発明者らはこの問題を、アモルファス層の
上に「テンプレート」膜を形成した化合物基板の上に酸
化膜を堆積することによって解決した。そのテンプレー
ト膜の材料は、適当な結晶対称性の表面を提供するもの
であって、その膜の上に堆積される酸化膜材料の少なく
とも一つのエピタキシ関連の格子寸法に近い(通常、±
8%以内)格子寸法をもつ材料から選択する。
上に「テンプレート」膜を形成した化合物基板の上に酸
化膜を堆積することによって解決した。そのテンプレー
ト膜の材料は、適当な結晶対称性の表面を提供するもの
であって、その膜の上に堆積される酸化膜材料の少なく
とも一つのエピタキシ関連の格子寸法に近い(通常、±
8%以内)格子寸法をもつ材料から選択する。
【0037】これまでのところ、La−Ca−Mn−酸
化物に好適なテンプレート材料の例としては、Bi4T
i3Ox(ただし、xは約12である)がある。Bi4T
i3O1 2は正方格子対称性をもち、a=0.541n
m,b=0.545nm,c=3.282nmである。
Bi4Ti3O12の<100>面間隔は、La0.67Ca
0.33MnOy(これは、a=0.389の立方体であ
る)の<100>面間隔とほぼ整合する。Bi4Ti3O
12の<100>面間隔は、La0.67Ca0.33MnOyの
<100>面間隔の約2倍だからである。
化物に好適なテンプレート材料の例としては、Bi4T
i3Ox(ただし、xは約12である)がある。Bi4T
i3O1 2は正方格子対称性をもち、a=0.541n
m,b=0.545nm,c=3.282nmである。
Bi4Ti3O12の<100>面間隔は、La0.67Ca
0.33MnOy(これは、a=0.389の立方体であ
る)の<100>面間隔とほぼ整合する。Bi4Ti3O
12の<100>面間隔は、La0.67Ca0.33MnOyの
<100>面間隔の約2倍だからである。
【0038】SiO2上のチタン酸ビスマス・テンプレ
ート膜は、通常、c軸を向く傾向が強い。他の例では、
イットリアで安定化したジルコニア(YSZ)は、<1
00>格子パラメータが0.516nmであって、これ
はSiの<100>格子パラメータ0.545nmとわ
ずか6%しか違わない。
ート膜は、通常、c軸を向く傾向が強い。他の例では、
イットリアで安定化したジルコニア(YSZ)は、<1
00>格子パラメータが0.516nmであって、これ
はSiの<100>格子パラメータ0.545nmとわ
ずか6%しか違わない。
【0039】上述の対称性および格子寸法についての要
求のほかに、テンプレート材料は、融点が処理温度の最
高値よりも高く、処理温度において機械的にも化学的に
も安定であることが必要である。
求のほかに、テンプレート材料は、融点が処理温度の最
高値よりも高く、処理温度において機械的にも化学的に
も安定であることが必要である。
【0040】
【作用】上述の手段により、比較的室温に近い温度で磁
気抵抗率の大きな材料を得ることができる。
気抵抗率の大きな材料を得ることができる。
【0041】
[実施例1] (100)LaAlO3基板上に、レー
ザアブレーション(レーザ削摩)によって、公称組成L
a0.67Ca0.33MnOyの厚さ100nmの膜を堆積し
た。ターゲットとしては上記組成のもので直径12mm
厚さ5mmのものを使用した。アブレーションは酸素雰
囲気(100mTorr)のもとで行った。できた膜は
基板とエピタキシャルであって、ターゲットとほとんど
同じ組成であった。その膜を炉心管内で、1気圧700
℃の流動酸素内で30分間維持した。サンプルを炉心管
から取り出して冷却した後に、通常の方法により膜の抵
抗を測定した。その膜は、膜内の電流の方向に平行な6
Tの磁場の中で、最大で約1400%の磁気抵抗率を示
した。
ザアブレーション(レーザ削摩)によって、公称組成L
a0.67Ca0.33MnOyの厚さ100nmの膜を堆積し
た。ターゲットとしては上記組成のもので直径12mm
厚さ5mmのものを使用した。アブレーションは酸素雰
囲気(100mTorr)のもとで行った。できた膜は
基板とエピタキシャルであって、ターゲットとほとんど
同じ組成であった。その膜を炉心管内で、1気圧700
℃の流動酸素内で30分間維持した。サンプルを炉心管
から取り出して冷却した後に、通常の方法により膜の抵
抗を測定した。その膜は、膜内の電流の方向に平行な6
Tの磁場の中で、最大で約1400%の磁気抵抗率を示
した。
【0042】[実施例2] 実施例1の堆積したままの
膜の一部を1気圧800℃の流動酸素内で30分間熱処
理した。その膜は、6Tの磁場の中で、室温近く(25
℃)で約410%の磁気抵抗率を示した。
膜の一部を1気圧800℃の流動酸素内で30分間熱処
理した。その膜は、6Tの磁場の中で、室温近く(25
℃)で約410%の磁気抵抗率を示した。
【0043】[実施例3] 実施例1の堆積したままの
膜の他の一部を実施例2とほぼ同様に熱処理した。ただ
し、酸素の代わりにアルゴンを用いた。その膜は、約7
%の磁気抵抗率を示し、その抵抗率は、実施例2のサン
プルよりも4桁大きかった。
膜の他の一部を実施例2とほぼ同様に熱処理した。ただ
し、酸素の代わりにアルゴンを用いた。その膜は、約7
%の磁気抵抗率を示し、その抵抗率は、実施例2のサン
プルよりも4桁大きかった。
【0044】[実施例4] 次の基板を用意した。すな
わち、単結晶(100)Siウェーハと、単結晶(10
0)Siウェーハの上に約100nmのYSZおよび5
0nmのチタン酸ビスマス(Bi4Ti3Ox、ただし、
xは12程度)を形成したものと、単結晶(100)S
iウェーハの上に約100nmのアモルファスSiO2
を形成し、さらにそのSiO2の上に約50nmチタン
酸ビスマスを形成したものと、である。
わち、単結晶(100)Siウェーハと、単結晶(10
0)Siウェーハの上に約100nmのYSZおよび5
0nmのチタン酸ビスマス(Bi4Ti3Ox、ただし、
xは12程度)を形成したものと、単結晶(100)S
iウェーハの上に約100nmのアモルファスSiO2
を形成し、さらにそのSiO2の上に約50nmチタン
酸ビスマスを形成したものと、である。
【0045】YSZおよびチタン酸化膜は、前述のパル
スレーザ堆積技術により堆積した。YSZ膜は、c軸を
向く傾向が強く、実質的に単結晶であった。チタン酸膜
は、c軸と交差する傾向が強くaーb面は基板面に対し
て実質的に平行である。
スレーザ堆積技術により堆積した。YSZ膜は、c軸を
向く傾向が強く、実質的に単結晶であった。チタン酸膜
は、c軸と交差する傾向が強くaーb面は基板面に対し
て実質的に平行である。
【0046】基板上に、公称組成La0.67Ca0.33Mn
Oy(ただし、yは3程度)の厚さ約100nmの膜
を、実施例1とほぼ同様に、同じ公称金属組成のターゲ
ットからのレーザアブレーションにより、堆積した。堆
積途中の温度は基板600〜700℃とし、その堆積は
100mTorrの酸素分圧のもとに行われた。Bi4
Ti3Ox/YSZ/Si基板およびBi4Ti3Ox/S
iO2/Si基板の上の成長はエピタキシャルであっ
た。
Oy(ただし、yは3程度)の厚さ約100nmの膜
を、実施例1とほぼ同様に、同じ公称金属組成のターゲ
ットからのレーザアブレーションにより、堆積した。堆
積途中の温度は基板600〜700℃とし、その堆積は
100mTorrの酸素分圧のもとに行われた。Bi4
Ti3Ox/YSZ/Si基板およびBi4Ti3Ox/S
iO2/Si基板の上の成長はエピタキシャルであっ
た。
【0047】堆積の後に、その膜を1気圧の酸素中で7
50℃で、2時間、熱処理した。その結果えられた膜の
MRを、従来の4点プローブ技術により、温度の関数と
して測定した。かけた磁場は2Tであった。最大MR率
は、温度範囲110〜140Kで発生し、Si基板上の
膜では30%未満、Bi4Ti3Ox/YSZ/Si基板
上の膜では80%、Bi4Ti3Ox/SiO2/Si基板
上の膜では1370%であった。
50℃で、2時間、熱処理した。その結果えられた膜の
MRを、従来の4点プローブ技術により、温度の関数と
して測定した。かけた磁場は2Tであった。最大MR率
は、温度範囲110〜140Kで発生し、Si基板上の
膜では30%未満、Bi4Ti3Ox/YSZ/Si基板
上の膜では80%、Bi4Ti3Ox/SiO2/Si基板
上の膜では1370%であった。
【0048】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、比較的
室温に近い温度で磁気抵抗率の大きな材料を得ることが
できる。
室温に近い温度で磁気抵抗率の大きな材料を得ることが
できる。
【図1】磁気抵抗率のデータの例を、横軸を温度として
示すグラフ。
示すグラフ。
【図2】磁化ループの例を示すグラフ。
【図3】磁気抵抗率のデータの例を、横軸を温度として
示すグラフ。
示すグラフ。
【図4】抵抗率の例を、横軸を磁場の強さとして示すグ
ラフ。
ラフ。
【図5】抵抗率の例を、横軸を磁場の強さとして示すグ
ラフ。
ラフ。
【図6】本発明による材料を含む機器の実施例を示す模
式図。
式図。
【図7】抵抗率の例を、横軸を磁場の強さとして示すグ
ラフ。
ラフ。
60 基板 61 Mn酸化膜 62、64 リード線 63 電流源 75 電圧計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク トーマス マクコーマック アメリカ合衆国、07901 ニュージャージ ー、サミット、ニュー イングランド ア ベニュー 96 (72)発明者 ラマモーシー ラメッシュ アメリカ合衆国、07701 ニュージャージ ー、ティントン フォールズ、パロミノ プレイス 29
Claims (10)
- 【請求項1】 Xが、Laと、Ca,Sr,Baのうち
の少なくとも一つであるときに、公称組成がXMnOy
であって磁気抵抗を呈する材料の膜(61)を有する機
器において、 かけられた磁場の大きさHが6テスラのときの膜の抵抗
をR(H)とし、磁場がないときの膜の抵抗をR0とす
るときに、前記膜の材料の(R(H)−R0)/R
(H)で定義される磁気抵抗率の絶対値が200%以上
であって、上記yは、その膜に前記磁気抵抗率を与える
ものが選択されることを特徴とする、磁気抵抗材料を用
いた機器。 - 【請求項2】 前記膜は基板(60)の上に配置され、
しかもその基板とエピタキシャルで、2≦y≦3.5で
あり、また、前記磁気抵抗率は1000%以上であるこ
とを特徴とする請求項1の機器。 - 【請求項3】 前記基板はSi支持体とバッファ層とを
具備する化合物基板であって、前記膜は前記バッファ層
と実質的にエピタキシャルであるかまたは前記基板は実
質的に単結晶テンプレート膜を具備することを特徴とす
る請求項2の機器。 - 【請求項4】 前記テンプレート膜は、アモルファス層
と前記磁気抵抗を呈する膜との間に配置されることを特
徴とする請求項3の機器。 - 【請求項5】 前記アモルファス層はSiO2であり、
前記テンプレート膜はチタン酸ビスマスであることを特
徴とする請求項4の機器。 - 【請求項6】 その機器の動作温度が、前記磁気抵抗率
の絶対値が最大となるピーク温度にほぼ等しいことを特
徴とする請求項1の機器。 - 【請求項7】 前記材料の公称組成は、0.25≦x≦
0.40としてLa1ー xCaxMnOyか、0.18≦x
≦0.50としてLa1ーxSrxMnOyか、0.20≦
x≦0.45としてLa1ーxBaxMnOyか、のいずれ
かであることを特徴とする請求項1の機器。 - 【請求項8】 前記磁気抵抗を呈する膜は、1100℃
より高い温度で焼結されたターゲットからのレーザアブ
レーションを含む処理により形成されることを特徴とす
る請求項1ないし7のいずれかの機器。 - 【請求項9】 a)Xが、Laと、Ca,Sr,Baの
うちの少なくとも一つであるときに、公称組成がXMn
Oyの材料の膜を形成する工程と、 b)前記膜を、酸素を含む雰囲気中で熱処理する工程
と、 を含み、かつ、 c)前記雰囲気の酸素分圧は環境の空気の酸素分圧より
も高く、 d)かけられた磁場の大きさHが6テスラのときの膜の
抵抗をR(H)とし、磁場がないときの膜の抵抗をR0
とするときに、前記膜の材料の(R(H)−R0)/R
(H)で定義される磁気抵抗率の絶対値が200%以上
であるように、上記熱処理の時間および温度が選択され
ることを特徴とする、磁気抵抗材料を用いた機器の製造
方法。 - 【請求項10】 前記酸素分圧は1気圧以上であり、熱
処理温度は300〜800℃の範囲であり、熱処理時間
は10分〜12時間であり、かつ、2≦y≦3.5であ
ることを特徴とする請求項9の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US15476693A | 1993-11-18 | 1993-11-18 | |
US154766 | 1993-11-18 | ||
US228168 | 1994-04-15 | ||
US08/228,168 US5549977A (en) | 1993-11-18 | 1994-04-15 | Article comprising magnetoresistive material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07193298A true JPH07193298A (ja) | 1995-07-28 |
JP2963354B2 JP2963354B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=26851760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6308464A Expired - Fee Related JP2963354B2 (ja) | 1993-11-18 | 1994-11-18 | 磁気抵抗材料を用いた機器およびその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5549977A (ja) |
EP (1) | EP0654835B1 (ja) |
JP (1) | JP2963354B2 (ja) |
DE (1) | DE69404267T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008270677A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-06 | National Institute For Materials Science | ドープド・ペロブスカイト・マンガナイト単結晶を用いた巨大異方性磁気抵抗素子 |
Families Citing this family (35)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0732428B1 (en) * | 1995-03-17 | 2000-05-17 | AT&T Corp. | Method for making and artice comprising a spinel-structure material on a substrate |
JP2723082B2 (ja) * | 1995-06-26 | 1998-03-09 | 日本電気株式会社 | 酸化物磁性体及びそれを用いた磁気検出素子 |
JPH09231523A (ja) * | 1996-02-27 | 1997-09-05 | Nec Corp | 磁気抵抗効果ヘッド |
US5792569A (en) * | 1996-03-19 | 1998-08-11 | International Business Machines Corporation | Magnetic devices and sensors based on perovskite manganese oxide materials |
US5840420A (en) * | 1996-03-21 | 1998-11-24 | The University Of Alabama | Magnetoresistance elements exhibiting thermally stable giant magnetoresistance effect |
US5764056A (en) * | 1996-05-16 | 1998-06-09 | Seagate Technology, Inc. | Nickel-manganese as a pinning layer in spin valve/GMR magnetic sensors |
US6337991B1 (en) | 1996-11-05 | 2002-01-08 | Corning Applied Technologies Corp. | Large temperature coefficient of resistance material |
US6117571A (en) * | 1997-03-28 | 2000-09-12 | Advanced Technology Materials, Inc. | Compositions and method for forming doped A-site deficient thin-film manganate layers on a substrate |
ES2128263B1 (es) * | 1997-05-28 | 1999-12-16 | Consejo Superior Investigacion | Dispositivos magnetoresistivos para la deteccion de presencia y posicion de piezas metalicas. |
US5856008A (en) * | 1997-06-05 | 1999-01-05 | Lucent Technologies Inc. | Article comprising magnetoresistive material |
US5854587A (en) * | 1997-06-26 | 1998-12-29 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | REx M1-x Mny O.sub.δ films for microbolometer-based IR focal plane arrays |
ES2141666B1 (es) * | 1997-10-24 | 2000-11-16 | Consejo Superior Investigacion | Potenciometro modulado magneticamente basado en las propiedades magnetoresistivas de oxidos de manganeso. |
US6134090A (en) * | 1998-03-20 | 2000-10-17 | Seagate Technology Llc | Enhanced spin-valve/GMR magnetic sensor with an insulating boundary layer |
US6356420B1 (en) | 1998-05-07 | 2002-03-12 | Seagate Technology Llc | Storage system having read head utilizing GMR and AMr effects |
US6693033B2 (en) | 2000-02-10 | 2004-02-17 | Motorola, Inc. | Method of removing an amorphous oxide from a monocrystalline surface |
DE10031229C1 (de) * | 2000-06-23 | 2001-11-22 | Dresden Ev Inst Festkoerper | Stromabhängiges resistives Bauelement |
US6501973B1 (en) | 2000-06-30 | 2002-12-31 | Motorola, Inc. | Apparatus and method for measuring selected physical condition of an animate subject |
US6555946B1 (en) | 2000-07-24 | 2003-04-29 | Motorola, Inc. | Acoustic wave device and process for forming the same |
US6590236B1 (en) * | 2000-07-24 | 2003-07-08 | Motorola, Inc. | Semiconductor structure for use with high-frequency signals |
US6493497B1 (en) | 2000-09-26 | 2002-12-10 | Motorola, Inc. | Electro-optic structure and process for fabricating same |
US6638838B1 (en) | 2000-10-02 | 2003-10-28 | Motorola, Inc. | Semiconductor structure including a partially annealed layer and method of forming the same |
US6501121B1 (en) | 2000-11-15 | 2002-12-31 | Motorola, Inc. | Semiconductor structure |
US6559471B2 (en) | 2000-12-08 | 2003-05-06 | Motorola, Inc. | Quantum well infrared photodetector and method for fabricating same |
DE10110292C1 (de) * | 2001-02-26 | 2002-10-02 | Dresden Ev Inst Festkoerper | Stromabhängiges resistives Bauelement |
US6673646B2 (en) | 2001-02-28 | 2004-01-06 | Motorola, Inc. | Growth of compound semiconductor structures on patterned oxide films and process for fabricating same |
US6709989B2 (en) | 2001-06-21 | 2004-03-23 | Motorola, Inc. | Method for fabricating a semiconductor structure including a metal oxide interface with silicon |
US6531740B2 (en) | 2001-07-17 | 2003-03-11 | Motorola, Inc. | Integrated impedance matching and stability network |
US6646293B2 (en) | 2001-07-18 | 2003-11-11 | Motorola, Inc. | Structure for fabricating high electron mobility transistors utilizing the formation of complaint substrates |
US6693298B2 (en) | 2001-07-20 | 2004-02-17 | Motorola, Inc. | Structure and method for fabricating epitaxial semiconductor on insulator (SOI) structures and devices utilizing the formation of a compliant substrate for materials used to form same |
US6498358B1 (en) | 2001-07-20 | 2002-12-24 | Motorola, Inc. | Structure and method for fabricating an electro-optic system having an electrochromic diffraction grating |
US6667196B2 (en) | 2001-07-25 | 2003-12-23 | Motorola, Inc. | Method for real-time monitoring and controlling perovskite oxide film growth and semiconductor structure formed using the method |
US6639249B2 (en) | 2001-08-06 | 2003-10-28 | Motorola, Inc. | Structure and method for fabrication for a solid-state lighting device |
US6589856B2 (en) | 2001-08-06 | 2003-07-08 | Motorola, Inc. | Method and apparatus for controlling anti-phase domains in semiconductor structures and devices |
US6673667B2 (en) | 2001-08-15 | 2004-01-06 | Motorola, Inc. | Method for manufacturing a substantially integral monolithic apparatus including a plurality of semiconductor materials |
US11398570B2 (en) | 2019-04-08 | 2022-07-26 | Kepler Computing Inc. | Doped polar layers and semiconductor device incorporating same |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4622613A (en) * | 1983-10-07 | 1986-11-11 | Matsushita Electric Industrials Co., Ltd. | Thin film magnetic head |
MY108176A (en) * | 1991-02-08 | 1996-08-30 | Hitachi Global Storage Tech Netherlands B V | Magnetoresistive sensor based on oscillations in the magnetoresistance |
US5304975A (en) * | 1991-10-23 | 1994-04-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetoresistance effect element and magnetoresistance effect sensor |
US5287238A (en) * | 1992-11-06 | 1994-02-15 | International Business Machines Corporation | Dual spin valve magnetoresistive sensor |
DE4425356C2 (de) * | 1993-09-29 | 1998-07-02 | Siemens Ag | Magnetoresistiver Sensor unter Verwendung eines Sensormaterials mit perowskitähnlicher Kristallstruktur |
-
1994
- 1994-04-15 US US08/228,168 patent/US5549977A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-11-09 EP EP94308245A patent/EP0654835B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-11-09 DE DE69404267T patent/DE69404267T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-11-18 JP JP6308464A patent/JP2963354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008270677A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-06 | National Institute For Materials Science | ドープド・ペロブスカイト・マンガナイト単結晶を用いた巨大異方性磁気抵抗素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69404267D1 (de) | 1997-08-21 |
US5549977A (en) | 1996-08-27 |
EP0654835B1 (en) | 1997-07-16 |
DE69404267T2 (de) | 1998-01-15 |
JP2963354B2 (ja) | 1999-10-18 |
EP0654835A1 (en) | 1995-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2963354B2 (ja) | 磁気抵抗材料を用いた機器およびその製造方法 | |
US7606010B2 (en) | Mg-Zn oxide tunnel barriers and method of formation | |
US7598555B1 (en) | MgO tunnel barriers and method of formation | |
KR100232667B1 (ko) | 교환결합막과 자기저항효과소자 | |
US7349187B2 (en) | Tunnel barriers based on alkaline earth oxides | |
US7570463B2 (en) | Magnetic tunnel junctions including crystalline and amorphous tunnel barrier materials | |
US7906231B2 (en) | Magnetic tunnel barriers and associated magnetic tunnel junctions with high tunneling magnetoresistance | |
US6528326B1 (en) | Magnetoresistive device and method for producing the same, and magnetic component | |
US7345855B2 (en) | Tunnel barriers based on rare earth element oxides | |
KR102628591B1 (ko) | 체적 단축 자기 결정형 이방성을 갖는 자기층의 스핀 전달 토크 스위칭을 위한 장치 및 방법 | |
JP6857421B2 (ja) | 強磁性トンネル接合体、それを用いたスピントロニクスデバイス、及び強磁性トンネル接合体の製造方法 | |
JP3217632B2 (ja) | 改善された磁気抵抗材料を含む製品 | |
Walser et al. | Heat induced antiferromagnetic coupling in multilayers with Ge spacers | |
Schwickert et al. | Magnetic tunnel junctions with AlN and AlNxOy barriers | |
JP3688559B2 (ja) | (La,Ba)MnO3系室温超巨大磁気抵抗材料 | |
JP2000357828A (ja) | 強磁性酸化物およびこれを用いた磁気抵抗素子 | |
US6330135B1 (en) | Magneto-resistance effect element based on a ferromagnetic oxide thin film on a stepped layer oxide | |
JPH09237716A (ja) | 交換結合膜、磁気抵抗効果素子および磁気抵抗効果素子の製造方法 | |
JPH09260139A (ja) | 磁気抵抗効果型素子とその製造方法 | |
Manako et al. | Thin Film Growth and Magnetotransport Study of (La, Sr) MnO 3 | |
Freisem et al. | Differences in properties of thin films of La0. 73Ca0. 27MnO3 grown on SrTiO3 or LaAlO3 by sputter deposition | |
Rose et al. | Oxidation‐induced high‐Curie‐temperature ferromagnetism in CoAl (100) | |
Loloee et al. | Epitaxial ferromagnetic Ni 3 FeN | |
JPH02212305A (ja) | 酸化物超伝導薄膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |