JPH0719320U - ネクタイ止め - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネクタイに止め跡が付かないとともに、物を
引っ掛かけたり傷つけたりする恐れがないネクタイ止め
を提供する。 【構成】 隣接するワイシャツボタン３６間を延在可能
な細長部材（細帯状部材１１、１６、２７など）の両端
部に、ワイシャツボタン３６を挿入して掛け止め可能な
ボタン穴（スリット穴１２など）を形成するか、ボタン
掛け止め部材（ループ部材１７、リング部材２２など）
を取り付けた構造からなる。細長部材をネクタイ３１の
広幅部３２の裏部の狭幅部３３通し３４に挿通するとと
もに、両端部のボタン穴に対応するワイシャツボタン３
６を掛け止めることにより、ネクタイ３１をその狭幅部
通し３４を介してワイシャツ部の前部に保持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ワイシャツの首元部から垂下するネクタイの乱れを防止するため に用いるネクタイ止めに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種のネクタイ止めとしては、ネクタイの垂下部の中間部をワイシャツ部と ともに挟むクリップ式のネクタイピンが慣用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし慣用のクリップ式のネクタイピンには、ネクタイに止め跡（クリップ跡 ）が付くほか、突出部に物が引っ掛かったり、該突出部に対する接触によって物 が傷付いたりするなどの問題がある。

【０００４】 この考案は慣用のクリップ式のネクタイピンに認められる上記のような問題に 鑑み、ネクタイに止め跡を付けることがなく、かつ物が引っ掛かったり傷付いた りする恐れがないネクタイ止めを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るネクタイ止めは、隣接するワイシャツボタン間を延在可能な細 長部材の両端部に、ワイシャツボタンに掛け止め可能なボタン穴を設けた構造か らなっている。

【０００６】 細長部材は、布類、皮革類（人工皮革を含む）、プラスチック類、ゴム類、金 属類等の軟質（可撓性）や硬質（不可撓性）の紐状部材（チエーンを含む）、細 帯状部材、棒状部材（線状部材を含む）、細板状部材などで構成することができ る。またボタン穴は、細長部材自体に形成するスリット穴（閉じ眼穴）（スリッ トしたままの穴、スリット後かがった穴など）や開き穴（開き眼穴）（鳩目穴な ど）で構成することができるほか、細長部材の両端部に付加するボタン掛け止め 部材としてループ部材やリング部材などによるループ穴やリング穴などで構成す ることもできる。さらに細長部材自体に形成する両端部のボタン穴は、その間を 延びるスリットなどの切り欠きを介して連通（接続）させ、これにより全体とし て細長部材の両端部間を延びる細長い穴を有するような形にすることもできる。

【０００７】

【作用】

この考案のネクタイ止めは、一般には、細長部材を、ワイシャツの首元から垂 れ下がるネクタイの広幅部（表延在部）の裏部に付設されているネクタイの狭幅 部（裏延在部）通しに、上下に延びるように挿通するとともに、両端部のボタン 穴に、対応する隣接のワイシャツボタンを挿入して掛け止めるという形で、ネク タイをその狭幅部通しを介してワイシャツの前面部に保持する。なお細長部材を 軟質（可撓性）の部材で構成する場合には、両端部のボタン穴に対するワイシャ ツボタンの挿入、掛け止めは、場合によっては、あたかもネクタイ止めでループ を形成するように、一つの同じワイシャツボタンによって行なうことができる。

【０００８】

【実施例】

第１図ないし第４図にはこの考案のネクタイ止めの代表的な四つの実施例の構 成概要が略示してある。まず第１図に示す第１の実施例は、ボタン穴を細長部材 自体に形成する場合の例で、帯状の布、皮革、軟質プラスチック、ゴムなどから なる軟質の細帯状部材１１の両端部に、スリット穴１２を形成した構造からなっ ており、仮想線で示すように、ネクタイ３１の広幅部３２の裏部の狭幅部３３通 し３４に対する挿入と、スリット穴１２に対するワイシャツボタン３６の掛け止 めとを介して、ネクタイ３１をワイシャツの前部に保持する。

【０００９】 第２図に示す第２の実施例及び第３図の第３の実施例は、いずれもボタン穴を 細長部材に付加するボルト掛け止め部材で構成する例で、前者は帯状の布、皮革 、軟質プラスチック、ゴムや硬質プラスチックや金属などからなる軟質や硬質の 細帯状部材１６の両端に、ループ穴１８を有するループ部材１７を取り付けた構 造からなっており、後者は、金属や硬質プラスチックなどの硬質材料製のチエー ン２１の両端部に、リング穴２３を有するリング部材２２を取り付けた構造から なっている。

【００１０】 また第４図に示す第４の実施例は、細長部材の両端部に形成するボタン穴を連 通させる場合の最も単純な例で、軟質プラスチック、ゴムなどの弾性を有する細 帯状部材２６の幅方向の中央部に、両端部間を延びるスリット穴２７を形成した 構造からなっている。この実施例は細帯状部材２６の実質部を開くような形で、 ワイシャツボタンを掛け止めることができることから、ワイシャツボタンの掛け 止めが容易である。

【００１１】 この考案はこのほか、細長部材の一端部にボタン穴を形成する一方、細長部材 の他端部にループ部材やリング部材を取り付けたり、細長部材を紐状部片と帯状 部片、紐状部片と棒状部片、帯状部片と帯板状部片などのように形態を異にした 部片を結合して形成するなど、種々の形態で実施することができるもので、図示 例の構造に限定されるものではない。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したところから明らかなように、この考案のネクタイ止めによれば、 ネクタイの狭幅部通しを介してネクタイをワイシャツの前部に保持するので、ネ クタイに止め跡が付かないともに、前や横への突出部がなくかつネクタイによっ て被覆された形になるので、物が引っ掛かったり、傷付いたりする恐れは全くな い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るネクタイ止めの第１の実施例の
使用状態を含む正面図である。

【図２】この考案に係るネクタイ止めの第２の実施例の
正面図である。

【図３】この考案に係るネクタイ止めの第３の実施例の
正面図である。

【図４】この考案に係るネクタイ止めの第４の実施例の
正面図である。

【符号の説明】

１１ 細帯状部材 １２ スリット穴 １６ 細帯状部材 １７ ループ部材 １８ ループ穴 ２１ チエーン ２２ リング部材 ２３ リング穴 ２６ 細帯状部材 ２７ スリット穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 隣接するワイシャツボタン間を延在可能
   な細長部材の両端部に、ワイシャツボタンに掛け止め可
   能なボタン穴を設けてなるネクタイ止め。