JP3018848U - ウェストベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト挟着体に設けた起立片の変形又はベル
ト主体の浮上により生じる掛止機能の喪失を防止して、
ベルト挟着体でのベルト主体の挟着連結が確実且つ長期
にわたって維持される耐久性に優れたウェストベルトを
提供することを目的とする。 【構成】 一端部側の長手方向に二列のサイズ調節用孔
１を列設したベルト主体２と、鋸歯状挟着縁３を有する
挟着レバー４を基板５に対して開閉自在としたベルト挟
着体６を具備したバックル７とからなり、ベルト主体２
の他端部に二個の掛止孔８を幅方向に開設し、またベル
ト挟着体６の基板５の内面に、先端部がバックル７の方
向へ直角に折曲されて抜止爪９を形成した掛止突片１０
を、前記掛止孔８に対応させて形成し、前記ベルト主体
２の掛止孔８をベルト挟着体６の基板５の掛止突片１０
に引っ掛けた状態として鋸歯状挟着縁３でベルト主体２
の他端部を挟着連結した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種スボン、スラックス、スカート等の腰部或は腰部締め付けに使 用するウェストベルトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のウェストベルトは、フリーサイズの長いベルト主体の一端を、 バックル自体に連結した又はバックルに短ベルトを介して連結したベルト挟着体 に、鋸歯状挟着縁を有する挟着レバーを基板に対して開閉自在として挟着（実公 昭４２−１１７０６号公報、実開昭５２−１０４２５号公報、実開昭５３−１３ ５７２０号公報、実公平４−７７６８号公報）する構成のものが多く、これを使 用する場合には、購入した需要者においてベルト挟着体からベルト主体を外し、 自己のウェストサイズに合致する長さにベルトを切断した後、再度挟着体に挟着 する操作によって行っている。しかし、ウエスト部分に装着使用している場合に は、常に引っ張り力が作用する関係上、挟着レバーの鋸歯状挟着縁で押圧状態に 挟着するだけでは、挟着力が低下して、長く使用しているうちに、ベルト主体が ベルト挟着体から外れるようになるため、ベルト挟着具の基板に起立片を形成し て、これにベルト主体の一端部に開設した掛止孔を引っ掛けた上で鋸歯状挟着縁 で押圧状態に挟着するように改良されたウェストバンドもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記改良されたウェストバンドによれば、前者のウェストバンドに比べて耐久 性において優れるが、特にウェスト部分を強く締縛する必要がある分野において 使用する場合、例えば、工事作業者、バイク運転者、警察官、機動隊員等が使用 するウェストベルトにおいては、強い引っ張り力が常に作用することから、起立 片が倒れ、またベルト挟着体が基板の左右の起立側板に開閉自在に支持させた覆 板を兼ねた挟着レバーとの間に空間が形成されことから、挟着部のベルト主体が 前記空間へ浮上して起立片から外れるなど、起立片による掛止機能が失われる点 に解決すべき課題がある。

【０００４】 本考案は、ベルト挟着体に設けた起立片の変形又はベルト主体の浮上により生 じる掛止機能の喪失を防止して、ベルト挟着体でのベルト主体の挟着連結が確実 且つ長期にわたって維持される耐久性に優れたウェストベルトを提供することを 目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のウェストベルトは、一端部側の長手方向にサイズ調節用孔を列設した ベルト主体と、鋸歯状挟着縁を有する挟着レバーを基板に対して開閉自在とした ベルト挟着体を具備したバックルとからなり、ベルト主体の他端部を基板と挟着 レバーの間に配設して鋸歯状挟着縁で挟着するようにしたウェストベルトにおい て、ベルト主体の他端部に二個以上の掛止孔を幅方向に列設し、またベルト挟着 体の基板の内面に、先端部をバックルの方向へ折曲して抜止爪を形成した掛止突 片を、前記掛止孔に対応させて形成し、前記ベルト主体の掛止孔をベルト挟着体 の基板の掛止突起に引っ掛けた状態で、ベルト主体の他端部をベルト挟着体で挟 着連結したことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

上記のように構成されたウェストベルトは、ベルト主体の掛止孔を引っ掛ける 掛止突片の先端の抜止爪が、ベルト主体の浮上を阻止するとともに、掛止突片の 傾倒によっても掛止機能を維持するように作用する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の実施例に係るウェストベルトの一部を省略した分解正面図、図 ２は図１のＡ−Ａ線に相当する位置の結合状態における断面図であって、一端部 側の長手方向に二列のサイズ調節用孔１を列設したベルト主体２と、鋸歯状挟着 縁３を有する挟着レバー４を基板５に対して開閉自在としたベルト挟着体６を具 備したバックル７とからなり、ベルト主体２の他端部に二個の掛止孔８を幅方向 に開設し、またベルト挟着体６の基板５の内面に、先端部がバックル７の方向へ 直角に折曲されて抜止爪９を形成した掛止突片１０を、前記掛止孔８に対応させ て形成し、前記ベルト主体２の掛止孔８をベルト挟着体６の基板５の掛止突片１ ０に引っ掛けた状態として鋸歯状挟着縁３でベルト主体２の他端部を挟着連結し た構成となっている。

【０００８】 ベルト主体２としては、天然又は合成樹脂繊維からなる織物帯、皮革、合成皮 革を使用する。

【０００９】 なお上記実施例においては、幅方向に二個の掛止孔８を設けた場合について説 明したが、複数列の掛止孔８を長手方向に設けて、長さ調節のために切断しても 掛止孔８が残されるようにする場合もある。

【００１０】 またバックルは図示したものに限定されるものではなく、ベルト挟着体を具備 した公知の各種バックルを含むものである。

【００１１】

【考案の効果】

上記のように構成されたウェストベルトによれば、ベルト主体の掛止孔を引っ 掛ける掛止突片の先端の抜止爪が、ベルト主体の浮上を阻止するとともに、掛止 突片の傾倒によっても掛止機能を維持するように作用することから、従来の技術 の欄に記載した改良されたウェストベルトのように、常に作用する強い引っ張り 力によって起立片が倒れたり、また覆板を兼ねた挟着レバーと基板との間に形成 された空間へ挟着部のベルト主体が浮上して起立片から外れるなどの掛止機能喪 失が解消され、ベルト挟着体の挟着レバーの鋸歯状挟着縁による挟着と、抜止爪 を有する掛止突片への掛止孔の掛止との協同で、ベルト挟着体でのベルト主体の 挟着連結が確実且つ長期にわたって維持できる耐久性に優れたウェストベルトを 提供する

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るウェストベルトの一部を
省略した分解正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に相当する位置の結合状態にお
ける断面図である。

【符号の説明】

１ サイズ調節用孔 ２ ベルト主体 ３ 鋸歯状挟着縁 ４ 挟着レバー ５ 基板 ６ ベルト挟着体 ７ バックル ８ 掛止孔 ９ 抜止爪 １０ 掛止突片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端部側の長手方向にサイズ調節用孔
   (1) を列設したベルト主体(2) と、鋸歯状挟着縁(3) を
   有する挟着レバー(4) を基板(5) に対して開閉自在とし
   たベルト挟着体(6) を具備したバックル(7) とからな
   り、ベルト主体(2) の他端部を基板(5) と挟着レバー
   (4) の間に配設して鋸歯状挟着縁(3) で挟着するように
   したウェストベルトにおいて、ベルト主体(2) の他端部
   に二個以上の掛止孔(8) を幅方向に列設し、またベルト
   挟着体(6) の基板の内面に、先端部をバックル(7) の方
   向へ折曲して抜止爪(9) とした掛止突片(10)を、前記掛
   止孔(8) に対応させて形成し、前記ベルト主体(2) の掛
   止孔(8) をベルト挟着体(6)の基板(5) の掛止突片(10)
   に引っ掛けた状態で、ベルト主体(2) の他端部をベルト
   挟着体(6) で挟着連結したことを特徴とするウェストベ
   ルト。
2. 【請求項２】 ベルト主体(2) の他端部幅方向に列設し
   た掛止孔(8) を、長手方向に複数列として設けた請求項
   １記載のウェストベルト。