JPH0719316A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH0719316A
JPH0719316A JP14483293A JP14483293A JPH0719316A JP H0719316 A JPH0719316 A JP H0719316A JP 14483293 A JP14483293 A JP 14483293A JP 14483293 A JP14483293 A JP 14483293A JP H0719316 A JPH0719316 A JP H0719316A
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electromagnet
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friction clutch
casing
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Tetsuhisa Nakamura
哲久 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 差動制限用電磁摩擦クラッチの電磁石のエア
ギャップ調整が容易であり、差動制限特性が安定したデ
ファレンシャル装置を提供する。 【構成】 この発明のデファレンシャル装置23は、ケ
ーシング25内に配置されエンジンの駆動力を車輪側に
分配する差動機構31と、その差動トルクを受ける回転
ケース27内に配置された差動制限用の摩擦クラッチ7
9と、回転ケース27の外部に配置されアーマチャ81
を吸引して摩擦クラッチ79を締結させる電磁石87と
を備え、電磁石87はベアリング99を介して回転ケー
ス27を支承すると共にケーシング25に固定されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のデファレンシ
ャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−248919号公報に図3の
ような車両の「動力伝達装置」が記載されている。これ
は、4輪駆動(4WD)車のトランスファ201であ
り、エンジンの駆動力はハイロー切換機構203から差
動機構205を介して前輪用出力シャフト207と後輪
用出力シャフト209に分配される。差動機構205の
差動はクラッチ機構211により制限される。このクラ
ッチ機構211は前輪側の回転体213と後輪側の回転
体215とを連結する多板式のメインクラッチ217と
電磁多板式のパイロットクラッチ219とカム221と
を備えており、パイロットクラッチ219が締結される
とボールカム221に差動機構205の差動トルクが掛
り、そのカムスラスト力によりメインクラッチ217が
締結されて、差動を制限する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パイロットクラッチ2
19のクラッチ部223とアーマチャ225は回転体2
13の内部に配置され、電磁石227はケーシング22
9に固定されており、回転体213と電磁石227との
間には磁気が通るエアギャップ231,231が形成さ
れている。しかし、電磁石227がケーシング229に
直接支持され、それに対して回転体213はベアリング
233、回転体215、シャフト209、ベアリング2
35、スプロケット237などを介してケーシング22
9に支承されているから、エアギャップ231を所定の
間隔に調整することが難しい。エアギャップ231は磁
気抵抗が大きいからわずかな間隔変化でも差動制限特性
が大幅に変動し、差動制限力を適正に制御できない。
【0004】そこで、この発明は、差動制限用電磁摩擦
クラッチの電磁石のエアギャップ調整が容易であり、差
動制限特性が安定したデファレンシャル装置の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のデファレンシ
ャル装置は、ケーシング内に配置されエンジンの駆動力
を車輪側に分配する差動機構と、その差動トルクを受け
る回転ケース内に配置された差動制限用の摩擦クラッチ
と、回転ケースの外部に配置されアーマチャを吸引して
摩擦クラッチを締結させる電磁石とを備え、この電磁石
はケーシングに固定されていると共にベアリングを介し
て回転ケースを支承していることを特徴とする。
【0006】
【作用】回転ケースはベアリングを介して電磁石に直接
支承され、電磁石はケーシングに固定されているから、
従来例と異って電磁石と回転ケース間のガタが小さい。
従って、電磁石の磁気が通るエアギャップの調整が容易
であり、調整後のエアギャップの変動も小さいから、摩
擦クラッチによる差動制限特性が安定する。
【0007】
【実施例】図1と図2により一実施例の説明をする。図
1はこの実施例のデファレンシャル装置をセンターデフ
に用いたトランスファを示し、図2はこのトランスファ
を用いた4WD車の動力系を示す。図1の左方はこの車
両の前方である。又、符号を附していない部材等は図示
されていない。
【0008】図2のように、この動力系はエンジン1、
トランスミッション3、図1のトランスファ5、プロペ
ラシャフト7、フロントデフ9(前輪側のデファレンシ
ャル装置)、左右の前輪11,13、プロペラシャフト
15,リヤデフ17(後輪側のデファレンシャル装
置)、左右の後輪19,21などから構成されている。
【0009】エンジン1の駆動力はトランスミッション
3からトランスファ5内のセンターデフ23(前後輪間
に配置された実施例のデファレンシャル装置)を介して
フロントデフ9とリヤデフ17とに分配され、各デフ
9,17からそれぞれ左右の前輪11,13と後輪1
9,21とに分配される。
【0010】図1のように、トランスファケース25
(ケーシング)内には前後端が開放された回転ケース2
7が配置されており、トランスミッション3の出力軸2
9がこの回転ケース27を貫通している。回転ケース2
7の内部には差動機構31が配置されている。この差動
機構31はピニオンシャフト33上に回転自在に支承さ
れたピニオンギヤ35と、ピニオンギヤ35と噛合った
前側と後側のサイドギヤ37,39とを備えている。ピ
ニオンシャフト33のボス部41は出力軸29とスプラ
イン連結されている。前側のサイドギヤ37は回転ケー
ス27に形成され、後側のサイドギヤ39はハブ43に
形成されている。
【0011】回転ケース27の外周にはスプロケット4
5が形成されており、プロペラシャフト7側のスプロケ
ットにチェーン47を介して連結されている。又、ハブ
43は出力軸49にスプライン連結されており、出力軸
49はベアリング51を介してトランスファケース25
に支承されると共に、フランジ53を介してプロペラシ
ャフト15側に連結されている。フランジ53とトラン
スファケース25の間にはシール55が配置されてい
る。トランスファ3の出力軸29は、ベアリング57を
介してトランスファケース25に支承されており、ベア
リング59,61を介して回転ケース27とハブ43と
をそれぞれ支承すると共に、ベアリング63,65を介
して、出力軸49に支承されている。
【0012】トランスミッション3の出力軸29からピ
ニオンシャフト33を介して差動機構31に入力するエ
ンジン1の駆動力はピニオンギヤ35を介してサイドギ
ヤ37,39からそれぞれ前輪側と後輪側とに分配され
ると共に、前後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギ
ヤ35の自転と公転とにより前後各側に差動分配され
る。
【0013】回転ケース27とハブ43との間には多板
式のメインクラッチ67が配置されている。その後方で
は押圧部材69がハブ43に対して軸方向移動自在にス
プライン連結されている。又、ハブ43の外周にはカム
リング71が配置されている。カムリング71と、押圧
部材69との間にはボールカム73が形成されており、
カムリング71と回転ケース27との間にはカム反力を
受けるベアリング75とワッシャ77とが配置されてい
る。
【0014】回転ケース27とカムリング71との間に
は多板式のパイロットクラッチ79(摩擦クラッチ)が
配置されており、その前方にはアーマチャ81が配置さ
れ止め輪83で位置決めされている。又、回転ケース2
7の後壁85の後方にはリング状の電磁石87が配置さ
れている。電磁石87のヨーク89と後壁85との間に
はエアギャップ91が形成されており、後壁85には電
磁石87の磁力の短絡を防ぐステンレス鋼のリング93
が配置され太線で描いたようにエアギャップ91を含め
た磁気回路95が形成される。
【0015】電磁石87はボルト97によりトランスフ
ァケース25に固定されると共にベアリング99を介し
て回転ケース27の後端部を支承している。従って、エ
アギャップ91の径方向間隔を容易に調整し、その値に
保持することができる。又、電磁石87とトランスファ
ケース25との間にはシム101が配置され、その厚さ
調整によりエアギャップ91の幅(軸方向寸法)調整も
容易に正確に行える。こうしてエアギャップ91は間隔
と幅共に容易に正確に調整することが可能になると共
に、調整した値は変動しないから、エアギャップ91と
磁気回路95との磁気抵抗が安定する。
【0016】こうして、センターデフ23が構成されて
いる。
【0017】電磁石87がアーマチャ81を吸引すると
パイロットクラッチ79が押圧されて締結する。この状
態で差動機構31の差動トルクがボールカム73に掛
り、そのカムスラスト力によりメインクラッチ67が押
圧部材69に押されて締結する。各クラッチ67,79
の連結力により差動機構31の差動が制限される。この
差動制限力を充分に大きくすると前後輪間の差動がロッ
クされて車両の直進安定性が向上し、適度に緩めて差動
を許容すると円滑で安定した旋回が行えると共に、タイ
トコーナーブレーキング現象が防止される。又、パイロ
ットクラッチ79を開放するとボールカム73のカムス
ラスト力が消失してメインクラッチ67も開放され、差
動はフリーになる。
【0018】上記のように、エアギャップ91の磁気抵
抗が安定しているから電磁石87によって制御される差
動制限特性が安定し、車両の走行状態や路面条件に応じ
て差動制限力を最適に制御できるから、車両の操縦性と
安定性とが向上する。
【0019】なお、この発明のデファレンシャル装置は
フロントデフやリヤデフとして用いてもよく、又実施例
のようなメインクラッチとパイロットクラッチとを備え
た構成ではなく、電磁石で締結される単一の摩擦クラッ
チで差動を制限するように構成してもよい。
【0020】
【発明の効果】この発明のデファレンシャル装置は、差
動制限用の電磁摩擦クラッチの回転ケースをベアリング
と電磁石とを介してケーシングに支承することにより、
電磁石の磁気が通るエアキャップの調整を容易にし変動
を防止したから、差動制限力を正確に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す断面図である。
【図2】この実施例を用いた車両の動力系を示すスケル
トン機構図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
23 センターデフ(デファレンシャル装置) 25 トランスファケース(ケーシング) 27 回転ケース 31 差動機構 79 パイロットクラッチ(摩擦クラッチ) 87 電磁石 99 ベアリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に配置されエンジンの駆動
    力を車輪側に分配する差動機構と、その差動トルクを受
    ける回転ケース内に配置された差動制限用の摩擦クラッ
    チと、回転ケースの外部に配置されアーマチャを吸引し
    て摩擦クラッチを締結させる電磁石とを備え、この電磁
    石はケーシングに固定されていると共にベアリングを介
    して回転ケースを支承していることを特徴とするデファ
    レンシャル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100802678B1 (ko) 2006-09-18 2008-02-12 현대자동차주식회사 차량용 휠 스피드 센서 및 에어갭 자동보정방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100802678B1 (ko) 2006-09-18 2008-02-12 현대자동차주식회사 차량용 휠 스피드 센서 및 에어갭 자동보정방법

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