JPH07192932A - 可搬形静止誘導機器 - Google Patents

可搬形静止誘導機器

Info

Publication number
JPH07192932A
JPH07192932A JP33196893A JP33196893A JPH07192932A JP H07192932 A JPH07192932 A JP H07192932A JP 33196893 A JP33196893 A JP 33196893A JP 33196893 A JP33196893 A JP 33196893A JP H07192932 A JPH07192932 A JP H07192932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooler
trailer
transformer
pipe
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33196893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Togawa
安信 戸川
Junpei Ueno
純平 上野
Eisuke Toyoda
英輔 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33196893A priority Critical patent/JPH07192932A/ja
Publication of JPH07192932A publication Critical patent/JPH07192932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transformer Cooling (AREA)
  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両による道路の輸送寸法限界内において最
大限の容量を確保できる可搬形静止誘導機器を提供す
る。 【構成】 変圧器本体1、冷却器2を大きさをトレーラ
による輸送可能な所定形に且つ所要の容量、冷却量を満
たすように形成する。変圧器本体1と冷却器2を、一つ
のトレーラ11の長手方向に連ねて配置する。前方に位
置する変圧器本体1と後方に位置する冷却器2との間で
絶縁媒体が移動可能となるように、変圧器本体1と冷却
器2とを固定パイプ8によって接続する。他の部材はす
べて、変圧器本体1の短辺方向の断面で、道路の輸送可
能な寸法からはみ出さないように配置する。変圧器本体
1および冷却器2は牽引車12に接続されたトレーラ1
1上に積載して運搬可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電所や変電所におい
て電力用の変圧器およびリアクトルが故障して電気の供
給障害が生じた際に、その故障箇所に緊急輸送してただ
ちに運転を再開することを目的として、車両に積載した
可搬形静止誘導機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトルなどの静止誘導機器
は、その機器本体の大小や用途にかかわらず、基本的に
は鉄心、巻線、絶縁物および締付装置などにより構成さ
れている。鉄心は、磁束の通路となる部材であり、巻線
は磁束と鎖交する電流の通路となる部材である。また、
締付装置は前記の鉄心、巻線、絶縁物等の部材の相互位
置や機械的強度を保つためのものである。このような静
止誘導機器は、工場で組み立てられた後または移転の必
要が生じた際には、所定の手順によって据付現場に搬送
することになる。
【0003】このような搬送をおこなう際、容量が10
MVAを越える大型の静止誘導機器の場合には、輸送上
の制約から、ある程度まで分解して搬送し、現地で再組
立のうえ、絶縁媒体(絶縁油または絶縁ガス)を封入す
るという手順がとられている。ただし、たとえば油入変
圧器の中身には、繊維質の絶縁材料が多量に使用されて
いる。このような絶縁材料は、大気中に放出された状態
では吸湿しやすく、湿気を帯びると絶縁性能が大きく低
下する。そこで、工場においては完全に乾燥処理をおこ
ない、絶縁強度の高い新油が注油されている。したがっ
て、油入変圧器を据付現場まで輸送するにはできるだけ
分解程度を少なくして、途中で吸湿しないようにし、据
付現場における再組み立ておよび再乾燥の手数を省き、
据付日数を短縮することが望ましい。
【0004】この点を、図9に示す油入変圧器により説
明する。すなわち、油入変圧器においては、鉄心および
巻線を密封容器に収納することによって構成された変圧
器本体1を有している。この変圧器本体1の周囲四方に
は、冷却器2が接続されている。一方、変圧器本体1の
上部には、一次および二次のブッシング3およびコンサ
ベータ4が設けられている。また、その他に図示してい
ないが制御盤・負荷時タップ切換器とその電動操作機構
がある場合もある。なお、ガス絶縁変圧器の場合には、
4のコンサベータは備えていない。
【0005】変圧器本体1は大きくて重いので、トレー
ラ等の大型の車両で運搬することが多いが、上記の理由
により分解することは望ましくない。このため、変圧器
本体1の外形寸法は、図10に示すように、輸送可能な
寸法の範囲内(図中一点鎖線で示す範囲内)に納めなく
てはならない。そして、変圧器本体1以外の各部分はト
レーラで運搬できるように細分化し、梱包することが普
通である。
【0006】一方、容量の大きくない30MVA程度の
電力用変圧器の場合であって、分解をしないでトレーラ
に乗せて搬送することができるものも開発されている。
このような全装可搬形の変圧器では、図11(A)
(B)に示すように、牽引車12の後方にトレーラ11
が連結され、このトレーラ11の上に変圧器本体1が搭
載されている。この変圧器本体1には冷却器2、ブッシ
ング3、コンサベータ4等が設けられている。
【0007】このような全装可搬形の変圧器は、ある地
域で使用している変圧器に故障が生じた際に緊急に持込
み、故障器の代替えとして直ちに運転を再開させること
ができる。これは、電気の供給が非常に大切になってい
る社会情勢のもとで、停電の時間を短縮するという大き
な役割を果たす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような静止誘導機器には、以下のような問題点があっ
た。すなわち、大容量で大型の静止誘導機器の場合に
は、輸送時に分解した各部品を組立てた後に、絶縁媒体
を封入しなくてはならない。このため、現地での組立て
時間が長くなり、緊急の場合などにおいて役立つことは
少ない。一方、全装可搬形の静止誘導機器の場合には、
搬送には手間がかからないが、小型のため大容量を必要
とする設備には用いることができず、不便である。
【0009】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その第1の目的
は、車両による輸送寸法限界内において最大限の容量を
確保できる可搬形静止誘導機器を提供することである。
【0010】本発明の第2の目的は、静止誘導機器の機
器本体と冷却器との接続状態を保持したままで、長手方
向に複数台接続された車両によって牽引することができ
る可搬形静止誘導機器を提供することである。
【0011】本発明の第3の目的は、静止誘導機器の機
器本体と冷却器とを分離させた状態で牽引でき、搬送先
で機器本体と冷却器とを容易に接続できる可搬形静止誘
導機器を提供することである。
【0012】本発明の第4の目的は、静止誘導機器の機
器本体と冷却器とを分離させた状態で搬送した後、搬送
先で機器本体と冷却器との接続する際に、絶縁媒体の封
入を容易におこなうことができる可搬形静止誘導機器を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、密封容器内に鉄心および
巻線を収納した機器本体と、前記密封容器内に絶縁媒体
を循環させることにより前記機器本体の冷却をおこなう
冷却器とを少なくとも有し、車両により搬送される可搬
形静止誘導機器において、前記機器本体と前記冷却器と
を車両の長手方向に連ねて配置し、前記機器本体と前記
冷却器とをパイプによって接続し、前記機器本体および
前記冷却器を、前記車両によって輸送可能な所定形とし
たことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、密封容器内に鉄心
および巻線を収納した機器本体と、前記密封容器内に絶
縁媒体を循環させることにより前記機器本体の冷却をお
こなう冷却器とを有し、連結した状態で走行する複数の
車両により搬送される可搬形静止誘導機器において、前
記機器本体と前記冷却器とをパイプによって接続し、前
記機器本体および前記冷却器を、前記連結された複数の
車両のそれぞれ別の車両上に配置し、且つ前記機器本体
および前記冷却器をそれぞれ配置した車両によって輸送
可能な所定形に形成したことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の可
搬形静止誘導機器において、前記パイプを、前記機器本
体および前記冷却器に着脱可能な構成としたことを特徴
とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の可
搬形静止誘導機器において、前記機器本体および前記冷
却器と前記パイプとの接続部分に弁を設け、前記パイプ
に、前記パイプ内の空気の排出用および前記パイプ内へ
の絶縁媒体封入用の開口部を少なくとも一つ設けたこと
を特徴とする。
【0017】
【作用】以上のような構成を有する本実施例の作用は以
下の通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、
車両の長手方向に連ねられた機器本体および冷却器が、
車両によって輸送可能な所定形なので、車両上の積載可
能面積を有効に活用でき、大容量の可搬形静止誘導機器
を構成することができる。
【0018】請求項2記載の発明では、機器本体と冷却
器のそれぞれが配置されたの車両によって輸送可能な所
定形なので、連結させた複数の車両に、機器本体と冷却
器とを分載させることが可能となる。したがって、機器
本体および冷却器を車両の長手方向にさらに大型化する
ことができ、大容量化が可能となる。
【0019】請求項3記載の発明では、機器本体と冷却
器とを接続するパイプを、機器本体および冷却器から取
り外すことができるので、搬送時において、複数の車両
に機器本体と冷却器とを分載させることが可能となる。
したがって、搬送中に車両の連結部分に曲りが生じても
支障はない。
【0020】請求項4記載の発明では、機器本体側の弁
および冷却器側の弁に、パイプを接続し、開口部からパ
イプ内の空気を真空ポンプによって抜く。そして、開口
部から絶縁媒体を封入した後に、機器本体側の弁および
冷却器側の弁を開く。すると、機器本体および冷却器に
絶縁媒体以外の空気が混入することを防止しながら、接
続作業をおこなうことができる。
【0021】
【実施例】本発明による可搬形静止誘導機器の実施例を
図面に従って以下に説明する。なお、以下の実施例にお
ける機器本体はすべて変圧器として構成したものである
が、リアクトルの場合においてもほぼ同様の構成であ
る。また、図中上方を後方、下方を前方とし、従来例と
同様の部材は同一の符号を付し、説明は省略する。
【0022】(1)第1実施例…図1、図2 請求項1記載の発明に対応する一実施例を、第1実施例
として以下に説明する。なお、請求項1記載の車両は牽
引車に接続されたトレーラ、パイプは固定パイプとす
る。本実施例は、変圧器を道路の輸送寸法限界内に入る
ように細長く作り、長いトレーラに乗せて搬送できるよ
うな構造にしたものである。
【0023】まず、本実施例の構成を以下に説明する。
すなわち、図1(A)(B)に示すように、変圧器本体
1と冷却器2は、トレーラの長手方向に連ねられ、トレ
ーラ上に載せられている。前方の変圧器本体1と後方の
冷却器2との間は固定パイプ8によって接続されてい
る。変圧器本体1の上部にはコンサベータ4が設けられ
ている。変圧器本体1の後部には負荷時タップ切換器5
が設けられ、この負荷時タップ切換器5には、変圧器本
体1の外部に設けられた電動操作機構6が接続されてい
る。変圧器本体1の前後には、ブッシング3が設けられ
ている。このブッシング3は、搬送先で据付けるとき
に、ケーブルヘッド7が接続される部分である。なお、
この他に図示していないが、制御盤がある場合もある。
また、ガス絶縁変圧器の場合には、コンサベータ4は備
えていない。
【0024】以上の部材を備えた変圧器本体1および冷
却器2は、全体として一つのトレーラによる道路の輸送
可能な寸法からはみ出さない大きさで、且つ、所要の容
量および冷却量を満たすように設定されている。
【0025】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、固定パイプ8内を絶縁媒体である変圧器油または絶
縁ガスが流れることによって、変圧器本体1の冷却作用
をおこなうことが可能となる。
【0026】そして、装置全体としては、トレーラの長
手方向に細長く、図示しない他の部品も合わせて、すべ
て輸送可能な寸法に納められている。したがって、図2
(A)(B)に示すように、牽引車12に接続されたト
レーラ11上に積載して搬送することができる。
【0027】また、冷却器2は変圧器本体1の周囲に配
設されているのではなく、変圧器本体1の後方にまとめ
られている。よって、変圧器本体1も冷却器2も、各々
の大きさを従来よりも大きくすることができる。したが
って、30MVA程度の小容量が限界であった可搬形の
静止誘導機器を、より大容量化させることができる。
【0028】(2)第2実施例…図3 請求項2記載の発明に対応する一実施例を、第2実施例
として以下に説明する。なお、請求項2記載の車両はト
レーラA、トレーラB、パイプはフレキシブルパイプと
し、第1実施例と同様の部材は同一の符号を付す。
【0029】第1実施例の構成によっても、一つのトレ
ーラの長手方向の長さ以内に変圧器本体1および冷却器
2を収めるには限界がある。本実施例は、装置全体が一
つのトレーラの長手方向の長さを超えるものであって
も、変圧器本体1と冷却器2とを二つのトレーラに分載
させることによって、搬送可能な構成としたものであ
る。
【0030】まず、本実施例の構成を以下に説明する。
すなわち、基本的な構成は第1実施例と同様であるが、
図3(A)(B)に示すように、変圧器本体1と冷却器
2とがフレキシブルパイプ8aによって接続され、二つ
のトレーラA11aおよびトレーラB13に分載されて
いる点に相違がある。すなわち、変圧器本体1は、トレ
ーラA11aによる道路の輸送可能な寸法からはみ出さ
ない大きさで、且つ、所要の容量を満たすように設定さ
れている。冷却器2は、トレーラB13による道路の輸
送可能な寸法からはみ出さない大きさで、且つ、所要の
冷却量を満たすように設定されている。トレーラA11
aは牽引車12に接続され、トレーラA11aとトレー
ラB13とは連結器14によって連結されている。
【0031】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、変圧器本体1と冷却器2とがトレーラA11aとト
レーラB13とに分載可能なので、変圧器本体1および
冷却器2を第1実施例よりもさらに大形化させることが
でき、大容量化が可能となる。
【0032】また、トレーラA11aとトレーラB13
との間の連結器14部分には、走行に当たって曲がりを
生じる。しかし、変圧器本体1と冷却器2を連結するパ
イプは固定パイプではなく、柔軟性のあるフレキシブル
パイプ8aなのでトレーラA11aとトレーラB13と
の間の曲がりが生じても、それにしたがってフレキシブ
ルパイプ8aが曲がるので支障はない。よって、搬送作
業をスムーズにおこなうことができる。
【0033】(3)第3実施例…図4、図5 請求項3および請求項4の発明に対応する一実施例を、
以下に説明する。なお、請求項3記載のパイプは連結パ
イプとし、第2実施例と同様の部材は同一の符号を付
す。
【0034】本実施例は、変圧器本体1を搬送中には作
動させる必要はないので、搬送時には、変圧器本体1と
冷却器2とを接続しているパイプを外して、変圧器本体
1と冷却器2とを分離させることができるように構成し
たものである。
【0035】まず、本実施例の構成を以下に説明する。
本実施例は、基本的には第2実施例の構成と同じである
が、図4(A)(B)に示すように、変圧器本体1の後
側面には、本体側パイプフランジ9が設けられ、冷却器
2の前部には接続される冷却器側パイプフランジ10が
設けられている点が相違する。すなわち、変圧器本体1
と冷却器2とには、それぞれ絶縁媒体が封入されてい
る。そして、本体側パイプフランジ9および冷却器側パ
イプフランジ10と、連結パイプ8bとの接続部分に
は、図示はしないが、絶縁媒体の漏れを防止する弁およ
び盲蓋が設けられている。
【0036】本体側パイプフランジ9と冷却器側パイプ
フランジ10との間は、搬送先において連結パイプ8が
接続されるが、この連結パイプ8の構成を以下に示す。
すなわち、図5に示すように、連結パイプ8には二つの
開口部8c,8dが設けられている。開口部8c内には
排気用弁15が設けられ、開口部8dには絶縁媒体封入
弁16が設けられている。
【0037】以上のような構成を有する本実施例は、第
2実施例と同様に、変圧器本体1および他の部品をトレ
ーラA11aに積載し、冷却器2をトレーラB13に積
載して搬送する。そして、搬送先においては変圧器を使
用する前に、本体側パイプフランジ9および冷却器側パ
イプフランジ10の弁を閉じた状態で、本体側パイプフ
ランジ9と冷却器側パイプフランジ10との間を連結パ
イプ8によって接続する。そして、連結パイプ8内部の
空気を、真空ポンプによって開口部8cの排気弁15を
開いて吸い出す。このとき、開口部8dの絶縁媒体封入
弁16は閉じている。次に、絶縁媒体封入弁16を開い
て開口部8dから絶縁媒体を封入する。その後、本体側
パイプフランジ9と冷却器側パイプフランジ10の弁を
開くことで、絶縁媒体が変圧器本体1および冷却器2の
間を流れるようにする。すると、変圧器内に絶縁媒体以
外の空気が混入することなく、変圧器本体1と冷却器2
との接続をおこなうことができる。
【0038】以上のような本実施例によれば、変圧器本
体1から冷却器2のみを分離し、変圧器本体1と冷却器
2それぞれに絶縁媒体を封入したまま輸送することがで
きる。そして、搬送先においては、変圧器本体1および
冷却器2に連結パイプ8を接続し、連結パイプ8内の小
容量部分に絶縁媒体を封入するだけでよいので、短い作
業時間で運転を再開することができる。
【0039】また、変圧器本体1と冷却器2とは、トレ
ーラA11aとトレーラB13とに完全に分離して積載
されるので、カーブの多い道でトレーラA11aとトレ
ーラB13との間に大きな曲りが生じても、支障はな
い。
【0040】(4)第4実施例…図6、図7 請求項3および請求項4記載の発明に対応する一実施例
を、以下に説明する。なお、第3実施例と同様の部材は
同一の符号を付す。第3実施例では、搬送先で変圧器本
体1と冷却器2とをトレーラの長手方向に連ねて設置す
ることとしたが、本実施例は、変圧器本体1と冷却器2
とを平行に並べて設置できる構成にしたものである。
【0041】すなわち、基本的な構成は第3実施例と同
じであるが、本実施例では、図6(A)(B)に示すよ
うに、本体側パイプフランジ9が、変圧器本体1におけ
るトレーラの長手側に対応する側面に設けられ、冷却器
側パイプフランジ10が冷却器2におけるトレーラの長
手方向と平行な面に設けられている点が相違する。した
がって、本体側パイプフランジ9と冷却器側パイプフラ
ンジ10とは、変圧器本体1と冷却器2との短辺方向に
渡された連結パイプ8によって接続可能な構成となる。
【0042】以上のような構成を有する第3実施例の作
用、効果は、以下の通りである。すなわち、第3実施例
と同様に、変圧器本体1と冷却器2はトレーラA11a
とトレーラB13とに分載して搬送する。搬送後、図7
(A)(B)に示すように、変圧器本体1と冷却器2と
を平行に配置して、本体側パイプフランジ9と冷却器側
パイプフランジ10との間を連結パイプ8によって接続
する。その後の手順は、第3実施例と同様である。
【0043】以上のように、第4実施例によれば、第3
実施例と同様に、変圧器本体1と冷却器2とは、トレー
ラAとトレーラBとに完全に分離して積載されるので、
カーブの多い道でトレーラAとトレーラBとの間に大き
な曲りが生じても、支障がない。
【0044】さらに、搬送先において変圧器本体1と冷
却器2とは平行に配置されるので、変圧器本体1の長手
方向のみに長くならず、スペース効率のよい装置を構成
できる。
【0045】(5)第5実施例…図8 請求項3および請求項4記載の発明に対応する一実施例
を、以下に説明する。第3実施例および第4実施例にお
ける連結パイプ8には、排気用弁15が設けられた開口
部8cが排気用、絶縁媒体封入弁16が設けられた開口
部8dが絶縁媒体封入用として、別々に設けられている
が、本実施例は、一つの開口部に排気用と絶縁媒体封入
用とを兼用させたものである。
【0046】このような一つの開口部によって連結パイ
プ8内の排気および絶縁媒体の封入を可能とするため
に、本実施例においては、以下に示すような吸排気用弁
継手を用いる。すなわち、吸排気用弁継手18は、図8
に示すように、T字形のパイプの両肩端に排気用弁15
および絶縁媒体封入弁16を設け、図中下端に連結パイ
プ8の一つの開口部に接続するための接続フランジ21
を設けたものである。
【0047】このような吸排気用弁継手18は、トレー
ラによる変圧器の搬送後、以下のように使用する。すな
わち、吸排気用弁継手18の接続フランジ21を、連結
パイプ8の一つの開口部に接続し、連結パイプ8内部の
空気を真空ポンプによって排気用弁15を通して吸い出
す。次に、絶縁媒体封入弁16を通して絶縁媒体を封入
する。その後、本体側パイプフランジ9と冷却器側パイ
プフランジ10の弁を開くことで、絶縁媒体が変圧器本
体1および冷却器2の間を流れるようにする。すると、
変圧器内に絶縁媒体以外の空気が混入することがない。
【0048】以上のように吸排気用弁継手18を用いる
ことによって、大型の連結パイプ8に設ける開口部は一
つで済む。また、吸排気用弁継手は作業用の道具として
1個備えれば何回でも繰り返し使用できる。したがっ
て、製造コストの点で有利となる。
【0049】(6)その他の実施例 本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の形状、材質、大きさ等は適宜変更可能であ
る。
【0050】すなわち、フレキシブルパイプ8の材質
は、柔軟性があるもので絶縁媒体が封入可能な強度を備
えたものであれば、どのようなものでもよい。たとえ
ば、ゴム製でも、ステンレス製の可撓継ぎ手でもよい。
【0051】さらに、第3実施例および第4実施例で
は、トレーラA11aとトレーラB13とを連結して運
行させていたが、トレーラA11aとトレーラB13と
を別々の牽引車12に牽引させることもできる。このよ
うに搬送することによって、道路が狭く曲がり角度の大
きな道路でも、トレーラA11aとトレーラB13との
間の連結部の曲りを気にする必要はなくなり、走行の容
易化およびスピードアップを図ることができる。
【0052】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、機器本体
および冷却器を、車両に対応した形状および大きさに形
成し、機器本体と冷却器との間をパイプによって接続す
るという簡単な構成によって、車両による輸送寸法限界
内において最大限の容量を確保できる可搬形静止誘導機
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可搬形静止誘導機器の第1実施例
における設置時を示すもので、(A)はその平面図であ
り、(B)はその側面図である。
【図2】本発明による可搬形静止誘導機器の第1実施例
における搬送時を示すもので、(A)はその平面図であ
り、(B)はその側面図である。
【図3】本発明による可搬形静止誘導機器の第2実施例
における搬送時を示すもので、(A)はその平面図であ
り、(B)はその側面図である。
【図4】本発明による可搬形静止誘導機器の第3実施例
における搬送時を示すもので、(A)はその平面図であ
り、(B)はその側面図である。
【図5】図4、図6の実施例における連結パイプを示す
断面図である。
【図6】本発明による可搬形静止誘導機器の第4実施例
における搬送時を示すもので、(A)はその平面図であ
り、(B)はその側面図である。
【図7】本発明による可搬形静止誘導機器の第4実施例
における変圧器本体と冷却器との接続時を示すものであ
り、(A)はその平面図であり、(B)はその側面図で
ある。
【図8】本発明の第5実施例に用いる吸排気用弁継手を
示す断面図である。
【図9】通常の静止誘導機器の組立例を示す側面図であ
る。
【図10】図9の静止誘導機器を搬送用に分解した時の
機器本体を示す側面図である。
【図11】全装可搬形静止誘導機器の一例を示すもの
で、(A)はその平面図であり,(B)はその側面図で
ある。
【符号の説明】
1…変圧器本体 2…冷却器 3…ブッシング 4…コンサベータ 5…負荷時タップ切換器 6…電動操作機構 7…ケーブルヘッド 8…固定パイプ 8a…フレキシブルパイプ 8b…連結パイプ 8c,8d…開口部 9…本体側パイプフランジ 10…冷却器側パイプフランジ 11…トレーラ 11a…トレーラA 12…牽引車 13…トレーラB 14…連結器 15…排気用弁 16…絶縁媒体封入弁 18…吸排気用弁継手 19…排気用弁 20…絶縁媒体封入弁 21…接続フランジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器内に鉄心および巻線を収納した
    機器本体と、前記密封容器内に絶縁媒体を循環させるこ
    とにより前記機器本体の冷却をおこなう冷却器とを少な
    くとも有し、車両により搬送される可搬形静止誘導機器
    において、 前記機器本体と前記冷却器とを車両の長手方向に連ねて
    配置し、 前記機器本体と前記冷却器とをパイプによって接続し、 前記機器本体および前記冷却器を、前記車両によって輸
    送可能な所定形としたことを特徴とする可搬形静止誘導
    機器。
  2. 【請求項2】 密封容器内に鉄心および巻線を収納した
    機器本体と、前記密封容器内に絶縁媒体を循環させるこ
    とにより前記機器本体の冷却をおこなう冷却器とを有
    し、連結した状態で走行する複数の車両により搬送され
    る可搬形静止誘導機器において、 前記機器本体と前記冷却器とをパイプによって接続し、 前記機器本体および前記冷却器を、前記連結された複数
    の車両のそれぞれ別の車両上に配置し、且つ前記機器本
    体および前記冷却器をそれぞれ配置した車両によって輸
    送可能な所定形に形成したことを特徴とする可搬形静止
    誘導機器。
  3. 【請求項3】 前記パイプを、前記機器本体および前記
    冷却器に着脱可能な構成としたことを特徴とする請求項
    2記載の可搬形静止誘導機器。
  4. 【請求項4】 前記機器本体および前記冷却器と前記パ
    イプとの接続部分に弁を設け、 前記パイプに、前記パイプ内の空気の排出用および前記
    パイプ内への絶縁媒体封入用の開口部を少なくとも一つ
    設けたことを特徴とする請求項3記載の可搬形静止誘導
    機器。
JP33196893A 1993-12-27 1993-12-27 可搬形静止誘導機器 Pending JPH07192932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33196893A JPH07192932A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 可搬形静止誘導機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33196893A JPH07192932A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 可搬形静止誘導機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07192932A true JPH07192932A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18249667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33196893A Pending JPH07192932A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 可搬形静止誘導機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07192932A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1775740A1 (en) * 2004-07-22 2007-04-18 Asea Brown Boveri, S.A. Multi-voltage power transformer for a high-voltage electric power transmission network (politrafo)
JP2013171850A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 変圧器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1775740A1 (en) * 2004-07-22 2007-04-18 Asea Brown Boveri, S.A. Multi-voltage power transformer for a high-voltage electric power transmission network (politrafo)
JP2008507144A (ja) * 2004-07-22 2008-03-06 アセア ブラウン ボヴェリ, ソシエダッド アノニマ 高電圧送電網用のマルチ電圧電源自動変圧器(ポリトランス)
JP2013171850A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 変圧器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7849704B2 (en) Cryogenic apparatus of superconducting equipment
US3235823A (en) High voltage three phase transformer
JPH07192932A (ja) 可搬形静止誘導機器
US5210679A (en) Customer's power receiving and transforming system
JP3660609B2 (ja) 変圧器の分解輸送方法
JP3139899B2 (ja) 特別高圧受電装置及びその据付方法
JP3302793B2 (ja) 分解輸送変圧器の組立方法
JPS6223441B2 (ja)
JPS58124215A (ja) 分割型変圧器の組立方法
JPS6339942Y2 (ja)
JPH11176647A (ja) 油入変圧器の輸送及び組立方法
JP2778877B2 (ja) 単相変圧器の組立法
CN109160052B (zh) 一种gis母线管道运输工装结构
JPH06176931A (ja) 分解輸送変圧器
JPS6138844B2 (ja)
KR20220144957A (ko) 2축 트레일러를 구비한 전력용 변압기 및 이를 포함하는 모듈형 변전소 시스템
JPS6018815Y2 (ja) ガス絶縁誘導電気機器
JP3436805B2 (ja) 分解輸送変圧器
JP2007067108A (ja) 分割輸送形静止誘導電器
JP2000021644A (ja) 三相負荷時タップ切換器を備えた変圧器
JPS6336655Y2 (ja)
JP2593634Y2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2901443B2 (ja) 分割形変圧器の組立方法
JP2573313B2 (ja) 無電圧タップ切換器付き自冷式ガス絶縁変圧器
JPH1012450A (ja) ガス絶縁変圧器