JPH07192784A - 建物屋上設置構造物の接地構造及び接地方法 - Google Patents

建物屋上設置構造物の接地構造及び接地方法

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JPH07192784A
JPH07192784A JP5331204A JP33120493A JPH07192784A JP H07192784 A JPH07192784 A JP H07192784A JP 5331204 A JP5331204 A JP 5331204A JP 33120493 A JP33120493 A JP 33120493A JP H07192784 A JPH07192784 A JP H07192784A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高構造物への落雷時に、建物への雷サージ電
流の侵入を低減可能とする。 【構成】 屋上の一個所以上に設置された排気筒2へ避
雷導線9を接続し、排気筒2へ落雷の際に避雷導線9を
経由して雷サージ電流を大地へ逃がす建物屋上設置構造
物の接地構造であって、避雷導線9を原子炉建物1の外
壁10の外側へ引き出して外側に避雷導線9と接続する
引き下げ導体12を設けるとともに、引き下げ導体12
を原子炉建物1の周囲に布設した接地系3に接続し、引
き下げ導体12は、雷サージ電流を接地系3へ導き原子
炉建物1内へ雷サージ電流の侵入量を減少させ、排気筒
2の設置側の外壁10と同等以下のサージインピーダン
スを有する。 【効果】 建物内部の電位傾度を平坦化でき、設備の誤
動作及び損傷等の被害を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物屋上に設置された
高構造物の接地方法に係り、特に建物屋上の中心部以外
に設置された高構造物へ落雷し、雷サージ電流が建物内
で片寄って流れることにより、建物内で電位差が発生を
防止するのに好適な建物屋上設置高構造物の接地構造及
び接地方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建物屋上設置高構造物の接地構造
においては、例えば通信局舎や電力所では、その建物の
屋上中心部に通信鉄塔を設置している例が多い。これら
の建物では、特にその接地線を設けている例はなく、局
舎等の建物を介して、雷サージ電流を大地へ逃す方式を
とっている。建物の中心部付近に屋上構造物がある場合
は、雷サージ電流は、ほぼ均一に各壁面に分流するので
同一階における電位傾度は大きくならない。
【0003】また従来の原子力プラントでは、建物の外
壁に多くの鉄筋が埋め込まれていて雷サージ電流が流れ
易くなっているため、建物と排気筒とを各々独立して接
地しており、この時の排気筒の接地方法は、排気筒脚部
より建物周辺の地下に布設されている接地系へ直接接地
している。これにより高構造物である排気筒へ落雷して
も、排気筒付近の接地系電位上昇を構内の接地系電位上
昇と大差のないようにしている。そして、排気筒と建物
周辺の接地系とを接続することにより構内接地系電位上
昇を平坦化し、構内の電位傾度が大きくならないように
してケーブル等への誘導による被害を防止している。
【0004】また、鉄筋コンクリート製の原子炉建物で
は、落雷時に雷サージ電流を原子炉建物の鉄筋並びに外
壁及び原子炉建物の屋上(受雷部)より避雷導線を経由
して建物周辺に布設している接地系に流している。な
お、このとき布設している避雷導線は、JIS A42
01で規定された本数が設けられている(布設間隔50
m以内)。従って雷のような高周波電流に対しては、避
雷導線のサージインピーダンスの方が建物の鉄筋及び外
壁のサージインピーダンスより大きく、ほとんどの雷サ
ージ電流が建物の鉄筋び外壁に流れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の建物屋上設置高
構造物の接地構造にあっては、例えば原子力プラントの
原子炉建物と排気筒とを一体化した場合、原子炉建物の
最上階に燃料プール及び燃料取替機等を有していること
から建物の中心付近に排気筒の基礎を設けることが困難
であり、排気筒は建物の屋上の端部に設けられる。この
場合、排気筒への落雷による雷サージ電流が、排気筒設
置側の建物の壁面の方により多く分流し、各階の同一高
さで電位差が生じてケーブル等へ好ましくない誘導を発
生させる。または避雷導線のサージインピーダンスが建
物の鉄筋及び外壁のサージインピーダンスより大きいの
で、ほとんどの雷サージ電流が建物の鉄筋び外壁に流れ
て建物内設備に悪影響を及ぼす等の問題点がある。
【0006】本発明の目的は、雷サージ電流が建物内で
片寄って流れることによる建物内電位差の発生を防止で
きる建物屋上設置高構造物の接地構造及び接地方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る建物屋上設置高構造物の接地構造は、
屋上の少なくともいずれか一個所に設置された高構造物
へ避雷導線を接続し、高構造物へ落雷の際に避雷導線を
経由して雷サージ電流を大地へ逃がす建物屋上設置構造
物の接地構造において、避雷導線を建物の外壁の外側へ
引き出して避雷導線と接続する引き下げ導体を外側に設
けるとともに、引き下げ導体を建物の周囲に布設した接
地系に接続し、引き下げ導体は、雷サージ電流を接地系
へ導いて建物内へ該雷サージ電流の侵入量を減少させ、
高構造物の設置側の外壁と同等以下のサージインピーダ
ンスを有する構成とする。
【0008】そして引き下げ導体は、建物の外壁内に埋
込まれ該外壁内の鉄筋と接続されている構成でもよい。
【0009】また引き下げ導体は、建物の外壁のほぼ全
面に布設された導電体である構成でもよい。
【0010】さらに建物屋上設置構造物の接地方法にお
いては、屋上の少なくともいずれか一個所に設置された
高構造物へ避雷導線を接続し、高構造物へ落雷の際に避
雷導線を経由して雷サージ電流を大地へ逃がす建物屋上
設置構造物の接地方法において、避雷導線を建物の外壁
の外側へ引き出して外側に設けた引き下げ導体に接続す
るとともに、引き下げ導体を建物の周囲に布設した接地
系に接続し、高構造物の設置側の外壁と同等以下のサー
ジインピーダンスを有する引き下げ導体により、雷サー
ジ電流を接地系へ導き建物内へ雷サージ電流の侵入量を
減少させ、建物内の電位傾度の平坦化をはかる構成とす
る。
【0011】そして引き下げ導体を、建物の外壁内に埋
込み該外壁内の鉄筋と接続する構成でもよい。
【0012】また導電体で形成した引き下げ導体を、建
物の外壁のほぼ全面に布設する構成でもよい。
【0013】さらに原子力発電所建屋においては、前記
いずれか一つの建物屋上設置構造物の接地構造を備えた
構成とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、原子炉建物屋上の排気筒及び
鉄塔からの避雷導線を、建物外壁まで引き出して引き下
げ導体と接続し、引き下げ導体を建物周辺の接地系に接
続するため、原子炉建物外壁の外側に引き下げ導体で形
成された落雷時の雷サージ電流分流ルートにより、原子
炉建物屋上配置の排気筒へ落雷時に、雷サージ電流の一
部分を雷サージ電流分流ルートにより直接接地系へ流
し、原子炉建物内部への侵入を低減するため、雷サージ
電流が建物の外壁よりサージインピーダンスの低い引き
下げ導体に導かれて排気筒設置側の電位上昇が抑えら
れ、建物内設備に悪影響を及ぼす可能性が低減される。
【0015】また、排気筒及び鉄塔からの避雷導線と建
物周辺に布設している接地系とを接続する引き下げ導体
を原子炉建物外壁へ埋込み、さらに原子炉建物外壁内の
鉄筋と接続する場合においても、排気筒設置側の原子炉
建物外壁のサージインピーダンスが低減するため、排気
筒設置側の電位上昇が抑制され、建物内設備に悪影響を
及ぼす可能性が低減される。
【0016】さらに、原子炉建物の排気筒設置側外壁の
ほぼ全面に導電率の高い銅板等の導電体を布設する場合
においても、高周波の雷サージ電流が建物外壁に布設し
た導電体を流れ、原子炉建物内部への侵入が低減される
ため、排気筒設置側の電位上昇が抑制され、建物内設備
に悪影響を及ぼす可能性が低減される。
【0017】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1を参照しながら
説明する。図1に示すように、屋上の少なくともいずれ
か一個所に設置された高構造物(排気筒)2へ避雷導線
9を接続し、高構造物2へ落雷の際に避雷導線9を経由
して雷サージ電流を大地へ逃がす建物屋上設置構造物の
接地構造であって、避雷導線9を建物(原子炉建物)1
の外壁10の外側へ引き出して外側に避雷導線9と接続
する引き下げ導体12を設けるとともに、引き下げ導体
12と建物1の周囲に布設した接地系3とを接続し、引
き下げ導体12は、雷サージ電流を接地系3へ導き建物
1内へ雷サージ電流の侵入量を減少させ、高構造物2の
設置側の外壁10と同等以下のサージインピーダンスを
有する構成とする。すなわち原子炉建物1には、原子炉
を格納し計装制御機器等の設備が多数設置してあり接地
系3が周囲の大地に埋設されている。また、接地系3は
電位上昇の平坦化を図るためメッシュ接地構造であり、
さらに構内の建物間の接地系は建物間の接地系電位の電
位差を抑えるため、すべて接続されている。
【0018】一方、排気筒2はの原子炉建物(原子力発
電所建屋)1の屋上の端部に設置されている。図2は排
気筒2の全体を示すものであり、排気筒2は排気筒筒身
4、鉄塔5及び架台と一体化した脚部6等で形成され、
排気筒筒身4の先端に避雷針7を有している。図3は排
気筒の下部及び排気筒の設置側の原子炉建物1の屋上端
部を拡大したものである。図3に示すように、排気筒筒
身4及び鉄塔5に導体接続板8を設け、各々の導体接続
板8から雷サージ電流を流す避雷導線9を原子炉建物外
壁10まで引き出している。このとき避雷導線9は排気
筒下に設置している避雷導線9用トレイ11により原子
炉建物外壁10まで引き出している。また図4に示す引
き下げ導体12は、排気筒2設置側の原子炉建物外壁1
0の壁面と同等以下のサージインピーダンスとなる10
0本で形成している。なお引き下げ導体12の布設状態
は図4の原子炉建物外壁10の断面図に示すように、排
気筒筒身4及び鉄塔5に設けた導体接続板8からの避雷
導線9を、排気筒下の避雷導線用トレイ11により原子
炉建物外壁10の頂部に布設している黄銅板13まで引
き出し、引き下げ導体12と接続し、さらに引き下げ導
体12を原子炉建物1の周辺に布設している接地系3と
接続し、かつ原子炉建物外壁10の外側に設けている。
また引き下げ導体12はプラントの美観を損なわないた
め塩化ビニール管14内に挿通してあり、塩化ビニール
管14はそれを支えるサポート15と原子炉建物外壁1
0内の埋込金具16とで原子炉建物外壁10に固定して
いる。ここで引き下げ導体12は、排気筒2設置側の原
子炉建物外壁10の壁面と同等以下のサージインピーダ
ンスを有するため、雷サージ電流は、原子炉建物外壁1
0の壁面と塩化ビニール管14内に挿通している100
本の引き下げ導体12とへ分流し、雷サージ電流の一部
分は直接、原子炉建物1の周辺に布設している接地系3
へ導かれる。
【0019】以上の構成により、排気筒2への落雷時
に、雷サージ電流は排気筒2の排気筒筒身4及び鉄塔5
から排気筒2の脚部6へと伝搬する。さらに一部分の雷
サージ電流は、排気筒2の排気筒筒身4及び鉄塔5の導
体接続板8から引き出した避雷導線9から原子炉建物外
壁10頂部に布設している黄銅板13を経由し、黄銅板
13に接続される引き下げ導体12と、そして建物周辺
に布設している接地系3とを伝搬し、直接、大地へ雷サ
ージ電流を導き原子炉建物1の内部への雷サージ電流の
侵入を低減できる。
【0020】以上の雷サージ電流の分流ルートにより、
原子炉建物1の内部の同一高さにおいて電位傾度を抑え
ることができ、原子炉建物1の内部に布設しているケー
ブル等への誘導ノイズを低減できる。
【0021】第1の実施例によれば、雷サージ電流を接
地系3に導く引き下げ導体12を原子炉建物外壁10の
外側に設けているので施工が容易である。また建設中の
プラントならびに既設プラントにも適用可能であり、必
要に応じて引き下げ導体12の追設が容易であるという
効果がある。
【0022】次に本発明の第2の実施例を図5を参照し
ながら説明する。本実施例では、第1の実施例に示した
原子炉建物外壁10の外側に設置し塩化ビニール管14
内に挿通している100本の引き下げ導体12を、排気
筒2設置側の原子炉建物外壁10の壁面に埋め込んだも
のである。図6は原子炉建物外壁10内の鉄筋17と引
き下げ導体12との取合いを示す原子炉建物外壁10の
断面図である。この鉄筋17は格子状に形成されてい
る。引き下げ導体12は、排気筒2の排気筒筒身4及び
鉄塔5の導体接続板8から引き出した避雷導線9と排気
筒下の避雷導線9用トレイ11上でクランプ18で接続
しテーピングしている。クランプ18で避雷導線9と接
続した引き下げ導体12を原子炉建物外壁10の内側か
ら壁面に埋め込み、格子状に形成している鉄筋17に接
続する。ここで図7に原子炉建屋外壁10内の鉄筋17
と引き下げ導体12の布設状態を示す。鉄筋17は現地
での作業工数短縮のためモジュール化しており、モジュ
ール19ごとの鉄筋17の組立ては、バン線20で巻き
つけ結合する。また、引き下げ導体12は、各モジュー
ル19ごとに、鉄筋17の外壁側にバン線20で接続
し、モジュール19間の組立ての際は、クランプ18で
接続し、テーピングを施す。また引き下げ導体12の原
子炉建物外壁10の壁面から外部への引出しは、原子炉
建物外壁1の地下のレベルより引出し接地系3と接続す
る。この排気筒2設置側の原子炉建物外壁10の壁面に
埋め込んでいる引き下げ導体12と原子炉建物外壁10
の鉄筋17等とを合わせた排気筒2設置側の原子炉建物
1の壁面のサージインピーダンスは、原子炉建物1の他
の壁面のサージインピーダンスより低くなる。すなわち
一部の雷サージ電流は引き下げ導体12と原子炉建物外
壁10の鉄筋17で構成する雷サージ電流の分流ルート
により原子炉建物外壁10を流れることにより原子炉建
物1の内部への侵入を低減できる。
【0023】この第2の実施例によれば、雷サージ電流
を接地系3に導く引き下げ導体12が排気筒2設置側の
原子炉建物外壁10の壁面に埋め込まれているのでプラ
ントの美観がよいという効果がある。
【0024】次に本発明の第3の実施例を図8及び図9
を参照しながら説明する。図3に示す排気筒筒身4及び
鉄塔5に設けた導体接続板8から図9に示す原子炉建物
外壁10の頂部に布設している黄銅板13まで、排気筒
下の避雷導線用トレイ11により引き出した避雷導線9
は、第1の施例例の構成と同様である。本実施例では、
図9の原子炉建物外壁10の断面図に示すように、排気
筒2設置側の原子炉建物外壁10に黄銅板(導電体)2
1を取り付ける。ここで黄銅板21の原子炉建物外壁1
0への取り付け状態は図9に示すように、原子炉建物外
壁10内の埋込金具22にボルト締めすることにより、
黄銅板21を原子炉建物外壁10に固定している。また
固定した黄銅板21と原子炉建物外壁10との間に原子
炉建物外壁10の亀裂を防止するためモルタル23を施
工している。さらに原子炉建物外壁10に固定した黄銅
板21と原子炉建物外壁10の頂部に布設している黄銅
板13とは導線24で接続する。同様に原子炉建物1の
周囲に埋設してある接地系3との接続も導線25で行
う。雷サージ電流は高周波のためサージインピーダンス
が低い黄銅板21の表面を流れ、雷サージ電流を原子炉
建物1の下に布設している接地系3へ流入させるため第
1,2の実施例に示した100本の引き下げ導体12と
同様、原子炉建物内部への雷サージ電流の流入を減少さ
せる役割を果たす。この雷サージ電流の分流ルートを設
けることにより第1,2の実施例に示した100本の引
き下げ導体12を削除することができるこの第3の実施
例によれば、雷サージ電流を接地系3へ導く黄銅板21
が排気筒2設置側の原子炉建物外壁10のほぼ全面に設
けられているため、第1,2の実施例に示す100本の
引き下げ導体12で構成する雷サージ電流の分流ルート
と比較するとサージインピーダンスをより小さくできる
という効果がある。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、高構造物へ落雷の際、
一部の雷サージ電流を引き下げ導体を経由して建物周囲
に布設した接地系へ導くことにより、建物内部への雷サ
ージ電流の侵入量を低減し、建物内部の電位傾度を平坦
化することにより計装及び制御機器の誤動作,損傷等の
被害を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の高構造物を説明する側面図である。
【図3】図1の要部を拡大した図である。
【図4】図1の要部を拡大した図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5の要部を拡大した図である。
【図7】図5の要部を拡大した斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の要部を拡大した図である。
【符号の説明】
1 原子炉建物 2 排気筒 3 接地系 4 排気筒筒身 5 鉄塔 6 脚部 7 避雷針 8 導線接続板 9 避雷導線 10 原子炉建物外壁 11 避雷導線用トレイ 12 引き下げ導体 13 黄銅板 14 塩化ビニール管 15 サポート 16 埋込金具 17 鉄筋 18 クランプ 19 モジュール 20 バン線 21 黄銅板 22 埋込金具 23 モルタル 24 導線 25 導線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、鉄筋コンクリート製の原子炉建物で
は、落雷時に雷サージ電流を原子炉建物の鉄筋並びに外
壁及び原子炉建物の屋上(受雷部)より避雷導線を経由
して建物周辺に布設している接地系に流している。な
お、このとき布設している避雷導線は、JIS A42
01で規定された本数が設けられている(布設間隔50
m以内)。従って雷のような高周波電流に対しては、避
雷導線のサージインピーダンスの方が建物の鉄筋及び外
壁のサージインピーダンスより大きく、ほとんどの雷サ
ージ電流が建物の鉄筋及び外壁に流れていた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋上の少なくともいずれか一個所に設置
    された高構造物へ避雷導線を接続し、該高構造物へ落雷
    の際に前記避雷導線を経由して雷サージ電流を大地へ逃
    がす建物屋上設置構造物の接地構造において、前記避雷
    導線を建物の外壁の外側へ引き出して該避雷導線と接続
    する引き下げ導体を前記外側に設けるとともに、該引き
    下げ導体を前記建物の周囲に布設した接地系に接続し、
    前記引き下げ導体は、前記雷サージ電流を前記接地系へ
    導いて前記建物内へ該雷サージ電流の侵入量を減少さ
    せ、前記高構造物の設置側の外壁と同等以下のサージイ
    ンピーダンスを有することを特徴とする建物屋上設置構
    造物の接地構造。
  2. 【請求項2】 引き下げ導体は、建物の外壁内に埋込ま
    れ該外壁内の鉄筋と接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の建物屋上設置構造物の接地構造。
  3. 【請求項3】 引き下げ導体は、建物の外壁のほぼ全面
    に布設された導電体であることを特徴とする請求項1記
    載の建物屋上設置構造物の接地構造。
  4. 【請求項4】 屋上の少なくともいずれか一個所に設置
    された高構造物へ避雷導線を接続し、該高構造物へ落雷
    の際に前記避雷導線を経由して雷サージ電流を大地へ逃
    がす建物屋上設置構造物の接地方法において、前記避雷
    導線を建物の外壁の外側へ引き出して該外側に設けた引
    き下げ導体に接続するとともに、該引き下げ導体を前記
    建物の周囲に布設した接地系に接続し、前記高構造物の
    設置側の外壁と同等以下のサージインピーダンスを有す
    る前記引き下げ導体により、前記雷サージ電流を前記接
    地系へ導き前記建物内へ該雷サージ電流の侵入量を減少
    させ、前記建物内の電位傾度の平坦化をはかることを特
    徴とする建物屋上設置構造物の接地方法。
  5. 【請求項5】 引き下げ導体を、建物の外壁内に埋込み
    該外壁内の鉄筋と接続することを特徴とする請求項4記
    載の建物屋上設置構造物の接地方法。
  6. 【請求項6】 導電体で形成した引き下げ導体を、建物
    の外壁のほぼ全面に布設することを特徴とする請求項4
    記載の建物屋上設置構造物の接地方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2又は3記載の建物屋上設置
    構造物の接地構造を備えたことを特徴とする原子力発電
    所建屋。
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