JPH07192585A - 真空インタラプタ用電極材料 - Google Patents

真空インタラプタ用電極材料

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JPH07192585A
JPH07192585A JP5335519A JP33551993A JPH07192585A JP H07192585 A JPH07192585 A JP H07192585A JP 5335519 A JP5335519 A JP 5335519A JP 33551993 A JP33551993 A JP 33551993A JP H07192585 A JPH07192585 A JP H07192585A
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JP
Japan
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powder
electrode
electrode material
vacuum interrupter
particle size
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5335519A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Yoshioka
信行 吉岡
Nobunao Suzuki
伸尚 鈴木
Toshimasa Fukai
利眞 深井
Taiji Noda
泰司 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Publication of JPH07192585A publication Critical patent/JPH07192585A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/02Contacts characterised by the material thereof
    • H01H1/0203Contacts characterised by the material thereof specially adapted for vacuum switches

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  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Contacts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮断性能が優れ、接触抵抗が低く、かつ溶着
性能にも優れる真空インタラプタ用電極材料を得る。 【構成】 50重量%から95重量%のAg粉体と5重
量%から50%重量のCr粉体とを混合し、この混合粉
体を3.5ton/cm2 の圧力でプレス成形し、得られた成形
体を、真空中(5×10-5Torr)で、Agの融点直下の
温度、例えば950℃で2時間加熱して得られる密度が
90%以上、組織中のCrの粒径が80μm以下である
電極材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀(以下、Agと記
す)とクロム(以下、Crと記す)からなる低接触抵抗
で遮断能力の優れた真空インタラプタ用電極材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に真空インタラプタ用の電極材料
は、銅(以下、Cuと記す)−ビスマス(以下、Biと
記す)系の材料が従来から用いられている。また、近年
では、Cu−Cr系からなる材料も用いられるようにな
って来ている。
【0003】Cu−Bi系電極材料は、主成分がCuで
あり、耐溶着性を高めるために1%程度以下のBiを含
有させたものである。この電極材料は接触抵抗が低いた
め、大電流通電用に適するが、耐電圧、遮断性能はCu
−Cr系電極材料に比べて劣る。
【0004】Cu−Cr系電極材料はCuマトリックス
中にCrが分散した組織を持つもので、耐電圧、遮断性
能は優れているが、接触抵抗が高い。特に、電流遮断後
の接触抵抗の増加が大きい。
【0005】なお、これらのほかにAg系の電極材料も
あるが、遮断性能が劣るため、主にAg−WC系で事故
電流遮断の責務のないスイッチに用いられるにとどまっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年における真空イン
タラプタの性能の向上等の要求に応えるため、Cu−B
i系電極材料よりも耐電圧、遮断性能の優れた大電流通
電用の接触抵抗の低い電極材料が臨まれているが、未だ
実現するに至っていない。
【0007】一方、電極材料の製造方法としては、機械
加工では価格上昇の不具合があることから、粉末冶金法
による製造の適用が望まれている。つまり、例えば、特
開昭53−149676号公報等に開示されているよう
に、金属の粉末材料を加圧成形し、これを焼結するので
ある。したがって、上記性能を有する電極材料でしかも
粉末治金法により製造されることが必要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは、接触抵
抗の低下に寄与し得るAg粉末を含むAg−Cr系電極
材料について、その組成及び組成中のCrの粒径と電極
の性能との関係について調べた。
【0009】平均粒径100μmのCr粉体と、−80
μm(80メッシュ)のAg粉体とを表1に示す割合で
混合し、3.5ton/cm2 の圧力でプレス成形し、得られた
成形体を5×10-5Torrの真空中で、950℃で2時間
加熱して焼結し、電極インゴットを作成した。インゴッ
トの密度比及び導電率を併せて表1に示す。得られた電
極の組織を顕微鏡により観察し、Cr粒子の大きさを測
定した。その結果を表1中に併せて示す。
【0010】
【表1】
【0011】得られた電極を真空インタラプタに組み込
み、電流遮断能力を調べた結果を図1に示す。図1にお
いては、粒径20μmのCrを10%含む電極材料の遮
断電流最大値としてある。なお、電流遮断を繰り返して
も、抵抗値の上昇は少なく、Cu−Cr電極に比較し、
通電能力が著しく向上したことが確認された。
【0012】同様にして、平均粒径が50μmのCr粉
体と、−80μmのAg粉体とを表2に示す割合で混合
し、3.5ton/cm2 の圧力でプレス成形し、得られた成形
体を5×10-5Torrの真空中で、2時間加熱して焼結
し、電極インゴットを作製した。インゴットの密度比及
び導電率を併せて表2に示す。得られた電極の組織を顕
微鏡により観察し、Cr粒子の大きさを測定した。その
結果も表2中に併せて示す。
【0013】
【表2】
【0014】得られた電極を真空インタラプタに組み込
み、電流遮断能力を調べた結果を図1に示す。なお、電
流遮断を繰り返しても、抵抗値の上昇は少なく、Cu−
Cr電極に比較し、通電能力が著しく向上したことが確
認されたのは前例と同様である。
【0015】同様にして、平均粒径8μmのCr粉体
と、−80μmのAg粉体とを表3に示す割合で混合
し、3.5ton/cm2 の圧力でプレス成形し、得られた成形
体を5×10-5Torrの真空中で、950℃で2時間加熱
して焼結し、電極インゴットを作製した。インゴットの
密度比及び導電率を併せて表3に示す。得られた電極の
組織を顕微鏡により観察し、Cr粒子の大きさを測定し
た。その結果も表3中に併せて示す。
【0016】
【表3】
【0017】得られた電極を真空インタラプタに組み込
み、電流遮断能力を調べた結果を図1に示す。なお、電
流遮断を繰り返しても、抵抗値の上昇は少なく、Cu−
Cr電極に比較し、通電能力が著しく向上したことが確
認されたことは前例と同様である。
【0018】以上より、Ag−Cr電極は遮断後の接触
抵抗の上昇がなく、接触抵抗はCrの粒径には依存せ
ず、Cr含有量とともに接触抵抗値は大きくなるが電流
遮断による上昇がないことがわかる。また、Cu−Cr
電極に比べ溶着性能にすぐれている。
【0019】一方、遮断性能はCrの粒径が小さいほう
がすぐれている。これは、Cr粒径が大きいと接点部で
発生したアークがCr粒子内で停滞し、アーク移動が速
やかに行われないが、Cr粒径が小さい場合には、Cr
粒子内での停滞がないためアークの移動が速く、電流遮
断が迅速に完了するものと考えられる。
【0020】Cr粒径と遮断性能との関係を図2に示
す。図2では、Cu−20Crの電極の溶着力を1.0
とした場合の目盛りを比較のため縦軸に併せて示してあ
る。この図2と前述の図1より、遮断性能を維持するた
めには、結果としての電極の組織中のCrの粒径が80
μm以下であることが望ましいことがわかる。
【0021】なお、成形体の焼結温度は、Agの融点直
下の温度(800〜950℃)がよいことがわかった。
800℃以下では、焼結が進行せず、所期の電極特性が
得られず、950℃以上では、電極の一部が溶融した
り、フクレ等の変形が生じてしまう。さらに、電極密度
は90%以上であることが要求される。90%以下では
導電率が低く、かつ焼結不足となり、強度が低下してし
まうからである。
【0022】したがって、本発明に係る真空インタラプ
タ用電極材料は、50重量%から95重量%の銀粉体と
5重量%から50重量%のクロム粉体とを混合してなる
混合粉体を圧縮、焼結してなり、密度が90%以上、組
織中のクロムの平均粒径が80μm以下であることを特
徴とするものである。
【0023】
【実施例】次に、本発明に係る真空インタラプタ用電極
材料の一実施例について説明する。出発原料として、平
均粒径が8μmのCr粉体と粒径が80μm以下(−8
0μm)のAg粉体とを前述の表3に示した割合で混合
して混合粉体を得、この混合粉体を金型に充填し、3.5
ton/cm2 の圧力でプレス成形し、直径85mmの成形体を
得た。
【0024】次いで、得られた成形体を、真空中(5×
10-5Torr)で、Agの融点直下の温度である950℃
で2時間加熱して焼結し、電極用インゴットを得た。得
られた電極用インゴットの密度比は前述の表3の通りで
あった。
【0025】得られた電極用インゴットを電子顕微鏡で
観察すると、Agマトリックス中にCr粒子が均一に分
散している組織となっていることが確認された。電極組
織内のCrの粒径は、出発原料に用いたCr粉末の粒径
より大きなものとなっている。特に、原料Cr粉が微細
なほど組織内のCr粒子/原料Cr粒子の比は大きい。
これは、微粒Cr粉ほど粒子間の結合が強く製造工程の
混合により分散が困難なためと思われる。
【0026】得られた電極用インゴットを直径80mmの
スパイラル電極形状に機械加工し、これを真空インタラ
プタに組み込み、電流遮断能力、接触抵抗を測定した。
その結果は、前述の図1の通りであった。
【0027】微細Crの均一組織を得る方法として実施
例では、Ag−Crの粉末混合による方法を採用した
が、結果的に電極組織内でCrが微粒化していればよ
い。従って、Cr粉末の製造方法としては、ガスアトマ
イズ法、水アトマイズ法、メカニカルアロイニング法、
湿式混合法などの他の方法でもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る真空インタラプタ用電極材
料によれば、粒径を特定したCrの粉体とAgの粉体と
の割合を特定すると共に、密度、組織内のCr粒径を特
定したことにより、Ag−WC系電極に比べて遮断性能
がすぐれ、かつCu−Cr系電極に比べて接触抵抗が低
く、しかも溶着性能にもすぐれる真空インタラプタを得
るこができる。溶着性能にすぐれることから、操作器の
ひきはずし力が小さくできるため遮断器の小型化が可能
となり、電極に高価なAgを用いても充分に安価な遮断
器を提供できる。
【0029】さらに、Cu−Cr系電極を使用した真空
インタラプタの場合には、操作器の主体路導体が大き
く、かつ放熱用の大きなフィンが必要なため高価で寸法
も大きくなっていたが、本発明に係る電極材料によれ
ば、これらの問題も解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】電極材料中におけるCr含有量と溶着力との関
係を示すグラフである。
【図2】電極材料中におけるCr粒径と遮断電流特性と
の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 泰司 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舎内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50重量%から95重量%の銀粉体と5
    重量%から50重量%のクロム粉体とを混合してなる混
    合粉体を圧縮、焼結してなり、密度が90%以上、組織
    中のクロムの平均粒径が80μm以下であることを特徴
    とする真空インタラプタ用電極材料。
  2. 【請求項2】 組織中のクロムの平均粒径が30μm以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の真空インタ
    ラプタ用電極材料。
  3. 【請求項3】 50重量%から95重量%の銀粉体と5
    重量%から50重量%のクロム粉体とを混合した混合粉
    体を圧縮して得られる成形体を銀の融点直下の温度で焼
    結して得られ、密度が90%以上、組織中のクロムの平
    均粒径が80μm以下であることを特徴とする真空イン
    タラプタ用電極材料。
JP5335519A 1993-12-28 1993-12-28 真空インタラプタ用電極材料 Withdrawn JPH07192585A (ja)

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