JPH06314532A - 真空インタラプタ用電極材料 - Google Patents

真空インタラプタ用電極材料

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Publication number
JPH06314532A
JPH06314532A JP5104003A JP10400393A JPH06314532A JP H06314532 A JPH06314532 A JP H06314532A JP 5104003 A JP5104003 A JP 5104003A JP 10400393 A JP10400393 A JP 10400393A JP H06314532 A JPH06314532 A JP H06314532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
powders
contact resistance
sintering
electrode material
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5104003A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Yoshioka
信行 吉岡
Taiji Noda
泰司 野田
Toshimasa Fukai
利真 深井
Nobunao Suzuki
伸尚 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Priority to US08/233,887 priority patent/US5489412A/en
Priority to DE69411803T priority patent/DE69411803T2/de
Priority to EP94106496A priority patent/EP0622816B1/en
Priority to CN94105230A priority patent/CN1057633C/zh
Priority to KR1019940009244A priority patent/KR0124483B1/ko
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  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐電圧特性、遮断性能に優れ、かつ接触抵抗
の低い電極材料を得る。 【構成】 50重量%から95重量%のAg粉体と5重
量%から50%重量のCr粉体を混合し、この混合粉体
を3.5ton/cm2 の圧力でプレス成形し、得られた成形体
を、真空中(5×10-5Torr)で、Agの融点直下の温
度、例えば950℃で2時間加熱し、焼結体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀(以下、Agと記
す)とクロム(以下、Crと記す)からなる低接触抵抗
で遮断能力の優れた真空インタラプタ用電極材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に真空インタラプタ用の電極材料
は、銅(以下、Cuと記す)−ビスマス(以下、Biと
記す)系の材料が従来から用いられている。また、近年
では、Cu−Cr系からなる材料も用いられるようにな
って来ている。
【0003】Cu−Bi系電極材料は、主成分がCuで
あり、耐溶着性を高めるために1%程度以下のBiを含
有させたものである。この電極材料は接触抵抗が低いた
め、大電流通電用に適するが、耐電圧、遮断性能はCu
−Cr系電極材料に比べて劣る。
【0004】Cu−Cr系電極材料はCuマトリックス
中にCrが分散した組織を持つもので、耐電圧、遮断性
能は優れているが、接触抵抗が高い。特に、電流遮断後
の接触抵抗の増加が大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年における真空イン
タラプタの性能の向上等の要求に応えるため、Cu−B
i系電極材料よりも耐電圧、遮断性能の優れた大電流通
電用の接触抵抗の低い電極材料が臨まれているが、未だ
実現するに至っていない。
【0006】Cu−Cr系電極材料の接触抵抗の低減を
図るため、Cu−Ag−Cr系の電極材料が考えられた
が、接触抵抗の増加が著しく、採用されるには至らなか
った。この接触抵抗の増加の原因は、CuとAgとが反
応することによると考えられている。
【0007】一方、電極材料の製造方法としては、機械
加工では価格上昇の不具合があることから、粉末冶金法
による製造の適用が望まれている。つまり、例えば、特
開昭53−149676号公報等に開示されているよう
に、金属の粉末材料を加圧成形し、これを焼結するので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは、接触抵
抗の低下に寄与し得るAg粉末を含むAg−Cr系電極
材料について、その組成を変えて電極材料を成形し、実
際に電極として採用して性能を調べた。
【0009】ここでは、−150μmのCr粉体と、−
80μmのAg粉体とを表1に示す割合で混合し、3.5
ton/cm2 の圧力でプレス成形し、成形体を得た。表1に
は、成形体を焼結後、電極として使用した場合の導電
率、焼結後得られた電極の密度比を併せて示す。
【0010】
【表1】
【0011】得られた電極についての接触抵抗を図1に
示す。図1には、Cu−Cr系電極材料の接触抵抗を併
せて示す。また、図2には遮断回数と接触抵抗との関係
を示す。
【0012】これらより、Ag−Cr系電極材料として
は、Agを50〜95重量%含み、、かつ、Crを5〜
50重量%含むものとすればよいことがわかる。また、
成形体の焼結温度は、Agの融点直下の温度(800〜
950℃)がよいことがわかった。800℃以下では焼
結が進行せず、所期の電極性能が得られず、さらに、9
50℃以上では、電極の一部が溶融したり、フクレ等の
変形が生じてしまう。さらに、電極密度は90%以上で
あるこが要求される。90%以下では導電率が低く、か
つ焼結不足となり、強度が低下してしまうからである。
【0013】したがって、本発明に係る真空シンタラプ
タ用電極材料は、50重量%から95重量%のAg粉体
と5重量%から50重量%のCr粉体とを混合し、この
混合粉体を圧縮成形し、Agの融点直下の温度で焼結し
て、密度が90%以上となるようにしたことを特徴とす
るものであ。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る真空インタラプタ用電極
材料の一実施例について発明する。出発原料として、ふ
るい分けされた粒径が150μm以下(−150μm)
のCr粉体と粒径が80μm以下(−80μm)のAg
粉体とを前述の表1に示した割合で混合して混合粉体を
得、この混合粉体を金型に充填し、3.5ton/cm2 の圧力
でプレス成形し成形体を得た。
【0015】次いで、得られた成形体を、真空中(5×
10-5Torr)で、Agの融点直下の温度である950℃
で2時間加熱して焼結し、電極用インゴットを得た。得
られた電極用インゴットそれぞれの密度は表1の通りで
あった。また、得られた電極用インゴットを電子顕微鏡
で観察すると、Agマトリックス中にCr粒子が均一に
分散していることが確認された。
【0016】得られた電極用インゴットを所定の電極形
状、例えば図3に示す如き形状に加工して電極1とし、
これを真空インタラプタに組み込み、接触抵抗を測定し
た。図中、2はリード棒である。
【0017】その結果、前述の図1に示したように、C
u−Cr系電極材料に比べ、接触抵抗が低減した。ここ
で、接触抵抗は図2の条件で遮断を繰り返した場合の最
大値をプロットしたものである。
【0018】図2は、80重量%Ag−20重量%Cr
の電極を横軸に示す条件で遮断試験を行った結果を、8
0重量%Cu−20重量%Crの電極と比較して示す。
この図に示すように、80重量%Ag−20重量%Cr
の電極は、電流遮断を繰り返しても抵抗値の上昇は少な
く、80重量%Cu−20重量%Crの電極に比較し著
しく向上したことが確認された。
【0019】図4,5には電流遮断後の80重量%Ag
−20重量%Crの電極と80重量%Cu−20重量%
Crの電極の組織を示す。これらは、顕微鏡写真を図面
に表わしたものである。Cu−Cr電極の表面は、図5
に示すように溶融層Aで覆われており、その組織は、
0.5μm以下のCrが微細分散した構造となっている。
これは、電流遮断時のエネルギで電極が溶融した際、C
u,Crの均一の液相が形成され、瞬時に急冷されるた
めに形成されたものと考えられる。そして、Crの微細
分散により硬度が大きくなり、接触抵抗値が大きくなる
と考えられる。一方、Ag−Cr電極は、図4に示すよ
うに明瞭な分散層はなく、CrとAgが分散した組織を
持つ。このため、接触抵抗の増加がなされないものと考
えられる。図中、Aは溶融層である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る真空インタラプタ用電極材
料によれば、Agの粉体とCrの粉体の割合を特定し、
特定の温度下で焼結し、密度も特定したことにより、C
u−Cr系電極に比べ接触抵抗の低い真空インタラプタ
を得ることができる。また、電流遮断を繰り返しても接
触抵抗の増加のない真空インタラプタを得るこができ
る。さらに、Cu−Cr系電極を使用した真空インタラ
プタの場合には、操作器の主体路導体が大きく、かつ放
熱用の大きなフィンが必要なため高価で寸法も大きくな
っていたが、本発明に係る電極材料によれば、これらの
問題も解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】Agに対するCrの含有量の違いによる接触抵
抗値を示すグラフである。
【図2】遮断回数による接触抵抗値の変化を示すグラフ
である。
【図3】電極の一例の断面図である。
【図4】遮断後の80重量%Ag−20重量%Cr電極
の金属組織を示す断面図である。
【図5】遮断後の80重量%Cu−20重量%Cr電極
の金属組織を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電極 2 リード棒 A 溶融層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 伸尚 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舎内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50重量%から95重量%の銀粉体と5
    重量%から50重量%のクロム粉体とを混合し、この混
    合粉体を圧縮成形し、銀の融点直下の温度で焼結して、
    密度が90%以上となるようにしたことを特徴とする真
    空インタラプタ用電極材料。
JP5104003A 1993-04-30 1993-04-30 真空インタラプタ用電極材料 Withdrawn JPH06314532A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5104003A JPH06314532A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 真空インタラプタ用電極材料
US08/233,887 US5489412A (en) 1993-04-30 1994-04-26 Electrode material
DE69411803T DE69411803T2 (de) 1993-04-30 1994-04-26 Elektrode und Verfahren zur Herstellung eines Elektrodenmaterials
EP94106496A EP0622816B1 (en) 1993-04-30 1994-04-26 Electrode and process for forming an electrode material
CN94105230A CN1057633C (zh) 1993-04-30 1994-04-28 电极材料
KR1019940009244A KR0124483B1 (ko) 1993-04-30 1994-04-29 전극 형성 공정

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5104003A JPH06314532A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 真空インタラプタ用電極材料

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JPH06314532A true JPH06314532A (ja) 1994-11-08

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ID=14369105

Family Applications (1)

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JP5104003A Withdrawn JPH06314532A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 真空インタラプタ用電極材料

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