JPH07191616A - タクシーの表示灯 - Google Patents

タクシーの表示灯

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JPH07191616A
JPH07191616A JP5329260A JP32926093A JPH07191616A JP H07191616 A JPH07191616 A JP H07191616A JP 5329260 A JP5329260 A JP 5329260A JP 32926093 A JP32926093 A JP 32926093A JP H07191616 A JPH07191616 A JP H07191616A
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靖彰 村木
Yutaka Konoo
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SANWA KEIKI KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タリフの表示面数に制限がなく、タリフの表
示内容の変更にも柔軟に対処でき、タリフ表示の切り替
えも迅速に行うことも可能で、且つ故障も少ない信頼性
に優れたタクシーの表示灯を提供せんとするものであ
る。 【構成】 前面に透視窓(4)を設けたケース(1)
と、多色発光可能な発光ダイオード素子(6)を縦横に
マトリックス状に配置し、その表示面を前記透視窓
(4)に向けた状態で前記ケース内に立設収納したLE
D表示パネル(7)と、タクシーの現在の状態を示すタ
リフの表示文字パターンを予め記憶させたメモリ回路を
内蔵し、タクシーメータから出力される制御信号に基づ
いて前記LED表示パネル(7)に、タクシーの現在の
状態を示すタリフをドットマトリックス文字で表示する
点灯制御回路とを備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、「空車」、「賃走」等
のタクシーの現在の状態を車外に知らせるためのタクシ
ーの表示灯に関する。
【0002】
【従来の技術】タクシーの状態を示すモードとしては、
「支払」、「空車」、「迎車」、「賃走」、「割増」、
「予約車」、「回送」等がある。これらはタリフと称さ
れ、車外の顧客や車内の乗客に告知することが義務づけ
られており、この目的を果たすためにタクシーには表示
灯が搭載されている。表示灯は運転席前方のダッシュボ
ード上に設置されており、通常はタクシーメータから出
力される制御信号に基づいてその表示内容が制御されて
おり、タクシーメータ本体に表示されるタリフと連動し
てその表示内容が切り替わるようになっている。
【0003】このようなタクシーの表示灯としては、帯
状のフィルム状シートを用いたものが従来より用いられ
ている。この種の表示灯は、図11に示すように「支
払」、「空車」、「迎車」、「賃走」、「割増」、「予
約車」、「回送」等のタリフの各文字を一定の順番で並
べ、且つ「空車」、「迎車」、「割増」等の特定のタリ
フについては、その文字色又は背景色を他のタリフと色
分けした透光性を有する帯状のフィルム状シートaを表
示手段として用いている。そして図12及び図13に示
す如く、前面にガラス板bを配置した透視窓cを有する
ケースd内に、前記フィルム状シートaを、上下にロー
ル状に巻き取り且つその間に該当タリフ面が張設状態と
なるようにして収納し、その背後に照明ランプeを配置
している。上下に巻き取られたフィルム状シートaに
は、巻き取り方向を正逆転できる巻き取り機構(図示せ
ず)が関連づけられており、この巻き取り機構のモータ
を制御する駆動制御回路(図示せず)もケースd内に一
体的に収納されている。
【0004】また同ケースd内の後部側には前記フィル
ム状シートaよりも細幅であってその表面にタリフを印
刷したフィルム状シートfが、前記フィルム状シートa
と同様、上下に巻き取られた状態で張設されており、ケ
ースd背面に開設した透視窓gを通じて車内乗客に現在
のタリフを告知できるように構成されている。フィルム
状シートfにも照明ランプhが設けられており、透視窓
gにはガラス板iが配置されている。
【0005】この種の表示灯では、タクシーメータ(図
示せず)から送られてくる制御信号に従ってフィルム状
シートaを巻き取りあるは巻き戻して所定のタリフ表示
位置で停止させ、該当タリフの文字を照明ランプeによ
って照らしだし、車内外の顧客に対して「空車」、「賃
走」等のタクシーの現在状態を知らせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な表示灯には以下、列記するような様々な問題があっ
た。 タリフ表示の切り替えは、各タリフが順番に一連配置
されたフィルム状シートaを巻き取り機構によって繰り
出して該当するタリフ表示位置で停止させるものである
からタリフの切り替えに時間を要する。タリフの順番は
当然このような事態を想定して、各タリフ間の移行頻度
を配慮して決められているものの、タリフの切り替えが
瞬時に行えないという本質的問題の解消策にはなってい
ない。例えば各タリフの表示文字が図11に示すような
順番で並んでいる場合、「回送」から「空車」に移行さ
せるにはシートの全てを巻き戻す必要があり、多くの時
間を必要とする。またシート上で隣接する「支払」から
「空車」への移行であったとしても、シートを機械的機
構で巻き取るものである以上、移行には最低でも2〜3
秒の時間を要し、この僅かの時間差のために次の顧客の
獲得機会を逃すことがあった。 フィルム状シートaは機械的機構によって巻き取られ
るものであるから、その巻き取り後のロール径の大きさ
制限や、巻き取り時間との関係から自ずとその長さに制
限があり、現状のフィルム状シートaでは図11に示す
ように9面のタリフ表示スペースを確保するのが精一杯
である。しかしながら、タクシーのタリフは次々と新し
いタリフが新設される傾向にあり、例えば障害者割引や
高速道路走行モードの新設等が既に提案されているが、
従来のシート巻き取り方式ではこのようなタリフの新設
に対応できない問題がある。またタリフはフィルム状シ
ートaに印刷されているため既存タリフの部分変更も不
可能であり、既存タリフの部分変更であってもフィルム
状シートa全体を取り替える必要がある。 フィルム状シートaは照明ランプeによって照明され
ているが、この照明ランプeが劣化して切れる場合があ
る。特に夜間等において照明ランプeが切れた場合に
は、タクシーの現在状態を車外顧客に知らせることはで
きないので、照明ランプe取り替えのために営業所への
帰還を余儀なくされることがある。 機械的駆動方式であるため駆動機構が故障しやすい問
題がある。 前面側のフィルム状シートaと背面側のフィルム状シ
ートfの巻き取り動作は連動させているものの、長期間
使用するとシートの伸びや機械的駆動部品の劣化現象等
に起因して、僅かではあるが表示内容がずれる問題があ
る。本発明はかかる現況に鑑みてなされたものであり、
タリフの表示面数に制限がなく、タリフの表示内容の変
更にも柔軟に対処でき、タリフ表示の切り替えも迅速に
行うことも可能で、且つ故障も少ない信頼性に優れたタ
クシーの表示灯を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明者等は鋭意検討した結果、LED表示パネルを用い
ることを着想した。現在、LED表示パネルを構成する
各表示素子は多色発光が可能なものでもその発色数は
赤、緑、橙に限られている。これは発光ダイオード素子
の発光波長がその半導体材料のバンドギャップによって
一義的に規定されるためであり、多色発光ダイオード素
子も構造的には赤色発光が可能な半導体材料と緑色発光
が可能な半導体材料のそれぞれ異なる半導体材料より作
製された2種類の発光ダイオードエレメントを封入した
形態をとっている。そして赤色と緑色の発光は各発光ダ
イオードエレメントの単独点灯によって実現し、他方、
橙色の発光は赤色と緑色の両発光ダイオードエレメント
を同時発光させることにより実現している。
【0008】従来のシート巻き取り方式の表示灯におけ
る各タリフの色分けは、例えば「空車」が赤、「割増」
が緑、「迎車」が黄色、「賃走」、「支払い」、「回
送」及び「予約車」等が青で着色されている場合が多い
が、これら全てが法令で決められている訳ではなく、法
令で規制されているのは「空車」の赤と「割増」の緑と
のみである。したがって、色分けは「空車」の赤と「割
増」の緑とのみが遵守されていればよいので既存の多色
発光ダイオード素子の発色数でも十分対応可能であるこ
とに気づいた。
【0009】このような着想に立脚して完成された本発
明の表示灯は、前面に透視窓を設けたケースと、多色発
光可能な発光ダイオード素子を縦横にマトリックス状に
配置し、その表示面を前記透視窓に向けた状態で前記ケ
ース内に立設収納したLED表示パネルと、タクシーの
現在の状態を示すタリフの表示文字パターンを予め記憶
させたメモリ回路を内蔵し、タクシーメータから出力さ
れる制御信号に基づいて前記LED表示パネルに、タク
シーの現在の状態を示すタリフをドットマトリックス文
字で表示する点灯制御回路とを備えたことを特徴として
いる。
【0010】LED表示パネルの輝度不足を補う目的
で、LED表示パネルの周囲に輝度の高い赤色発光ダイ
オード素子を複数個配置して注意喚起用の補助照明部を
構成し、LED表示パネルの表示文字が空車であるとき
に、当該補助照明部を点灯可能に構成することも好まし
い。
【0011】ダッシュボード上面に設置される表示灯内
部の電子回路の過剰昇温を防止するために空冷手段を設
けることも可能であり、例えば、ケースの下面及び上面
に通気孔を開設し且つケース下面に脚部を形成して、ケ
ース内部を通過してケース下方からケース上方に抜ける
通風路を形成してもよい。このような通風路を形成した
ケースはダッシュボード上面に設けられたエアー吹き出
し口に近接設置するとその空冷効果はより高まる。
【0012】更に、ケース背面には乗客用タリフ表示部
が設けられるが、この乗客用タリフ表示部を、タリフの
全種類又は主たるタリフの内容が記載された透光板と、
その背後の対応位置に配置された発光ダイオード素子と
から構成することや、あるいはこの乗客用タリフ表示部
もケース前面と同様にLED表示パネルより構成するこ
とが考慮される。
【0013】また表示灯内部にはLED表示パネルによ
る案内機構に加えて、音声案内装置を内蔵させて、車内
乗客に対しての音声によるタリフ表示内容の告知や、更
には他の各種情報サービスを試みるようにしてもよい。
【0014】
【作用】このような構成の表示灯は、タクシーメータか
ら出力される制御信号を受けて、この制御信号に対応す
るタリフの表示文字のパターンを点灯制御回路に搭載さ
れたメモリ回路から呼び出すとともに、この呼び出した
表示文字のパターンに基づいてLED表示パネルを構成
する各発光ダイオード素子を点灯させる。また、タクシ
ーメータからの制御信号の支配を離れて、特殊なタリフ
を表示したい場合は、表示灯側部や背面に適宜取り付け
られた手動スイッチを操作してタリフの表示文字を切り
替える。
【0015】請求項2記載のように、LED表示パネル
の周囲に輝度の高い補助照明部を構成したときには、
「空車」モードにおいて、特に「空車」文字を目立たせ
る必要があると判断した場合に自動又は手動操作により
補助照明部を点灯させる。
【0016】請求項3に記載された空冷手段を設けた場
合は、ケース内を通過する通風路が形成され、電子回路
の過剰昇温が防止される。特にケースをダッシュボード
上面のエアー吹き出し口に近設配置したときには、ダッ
シュボード上面のエアー吹き出し口から吹き出すエアー
が、表示灯のケース下面の脚部の存在によりケース下面
とダッシュボード上面との間に形成された間隙を通じて
ケース下面の通気孔からケース内に流れ込むので、直射
日光による回路基板の過剰昇温が効果的に防止される。
【0017】請求項4記載のように、ケース背面に設け
た乗客用タリフ表示部を、タリフの全種類又は主たるタ
リフの内容が連記された透光板と、その背後の対応位置
に配置された発光ダイオード素子とから構成した場合
は、前面のLED表示パネルに表示したタリフ内容に対
応する発光ダイオード素子を点灯させてタリフの内容が
連記された透光板の該当位置を照らしだすことによっ
て、車内の乗客に現在のタリフを知らせる。
【0018】請求項5記載のように乗客用タリフ表示部
もLED表示パネルより構成した場合は、ドットマトリ
ックス表示で現在のタリフを表示する。ドットマトリッ
クス表示であるからソフトウェア制御により他の情報を
表示することもできる。
【0019】請求項6記載のように音声案内装置を内蔵
させた場合は、視覚表示によるタリフ告知と同時に音声
によるタリフ告知もなされる。音声案内装置はタリフの
告知以外に各種情報提供にも応用される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示した実施例に基づ
き説明する。図1〜図6は本発明の表示灯の代表的実施
例を示し、図1は正面方向から見た斜視図、図2は背面
方向から見た斜視図、図3は底面図、図4は左側面図、
図5は内部機構の概略を示す断面説明図、図6は回路構
成の概略を示すブロック図である。
【0021】図中1は耐熱性及び耐光性に優れた合成樹
脂材料より作成され外装ケースである。ケース1の前面
には広面積の開口2が形成されており、この開口2には
ガラス板や透明樹脂板等の透明板3が装着されて透視窓
4が構成されている。ケース1内部における、前記透視
窓4に対面する位置には多色発光可能な発光ダイオード
素子6を縦横にマトリックス状に配置して構成したLE
D表示パネル7が配置され、当該LED表示パネル7を
取り囲む周囲位置には、赤色発光可能な高輝度な発光ダ
イオード素子8が複数個配置され前記LED表示パネル
7に対する補助照明部9を構成している。
【0022】LED表示パネル7を構成する各発光ダイ
オード素子6は、赤色の発光ダイオードエレメントと緑
色の発光ダイオードエレメントを一体的に封入した構成
であり、赤色エレメント単独、緑色エレメント単独及び
両エレメントの同時点灯を選択することで赤、緑及び橙
の3色を切り替え発光できるものが使用されている。現
状では発光ダイオード素子の発色数が限られているた
め、このような工夫をしているが、将来的に他の色の発
色が可能な発光ダイオード素子が登場すれば、これを用
いて、発色数を増やすことも当然考慮される。LED表
示パネル7は、後述する点灯制御回路の指令に基づき、
各発光ダイオード素子6を点灯又は消灯させ、図7に示
すようなドットマトリックス方式のタリフ文字を表示で
きるように周辺回路と接続されている。図7で示すもの
は「空車」表示の場合であるが、「支払」、「迎車」、
「賃走」、「割増」、「予約車」、「回送」等の他のタ
リフも同様にドットマトリックス文字で表示される。本
実施例では、「空車」は赤色、「割増」は緑色で表示を
行い、他は橙色で表示している。
【0023】LED表示パネル7の周囲位置に設けた補
助照明部9は注意喚起用に用いられる。LED表示パネ
ル7は広面積であるため高価であり、しかも輝度の高い
ものはより一層高価である。本発明では、通常輝度のL
ED表示パネルを用いながらも、必要なときは高輝度な
補助照明部9をLED表示パネル7の点灯と同時点灯さ
せることによってLED表示パネル7の表示内容を目立
たせることができるように工夫している。
【0024】乗務員にとって、タリフの表示内容の中で
特に目立たせる必要があるのは乗客獲得につながる「空
車」表示である。したがって、本実施例においても「空
車」表示のときに補助照明部9を自動的あるいは手動に
よって点灯できるようにしている。また、補助照明部9
を構成する発光ダイオード素子8は「空車」文字の表示
色である赤色の発光ダイオード素子が用いられる。「空
車」表示の場合でも補助照明部9は点灯させないほうが
好ましい場合もある。例えば、夜間走行等であって車内
が暗いときには補助照明部9が発する光がフロントガラ
スで反射して安全走行の妨げになる場合があり、また夜
間は周囲が暗いので補助照明部9の支援がなくても「空
車」文字は充分目立たせることができることからこのよ
うな場合は補助照明部9の点灯は不要である。したがっ
て本実施例では補助照明部9の点灯を「空車」表示と連
動させて自動的に行う場合であっても必要に応じて補助
照明部9を消灯できるように構成している。尚、補助照
明部9の点灯及び消灯を周囲の明るさを自動検知して自
動制御することも可能である。
【0025】図2は表示灯Aの背面を示している。背面
側には、乗客用タリフ表示部10、割増表示欄11、登
録番号表示欄12、事業者名表示欄13、登録者証・乗
務員証掲示欄14が設けられている。乗客用タリフ表示
部10は、開口10aの内奥に間隔をあけて横一列に並
べた複数の発光ダイオード素子10b……と、前記開口
10aを閉鎖するタリフ一覧表示パネル10cとから構
成されている。タリフ一覧表示パネル10cには「支
払」、「迎車」、「賃走」、「空車」、「予約車」、
「回送」等の基本的なタリフが印刷されており、各タリ
フ種別の背後位置には前記各発光ダイオード素子10b
……のそれぞれが位置づけられる。現状のものではタリ
フの種別数は8種程度であるが、この数は増やすことが
可能であり、例えば将来の運賃改定に伴うタリフの新設
等に対応可能とするために予め新設タリフ記載用の予備
欄を設けておくことも好ましい。このタリフ一覧表示パ
ネル10cは取り替え可能に取りつけられるもので、運
賃改定に伴うタリフの変更等にも対応可能となってい
る。
【0026】割増表示欄11は開口11aの内奥に位置
づけられた複数(図例のものでは4個)の発光ダイオー
ド素子11b……と、開口11aを閉鎖する割増表示パ
ネル11cとより構成されている。発光ダイオード素子
11b……を複数個用いているのは割増表示パネル11
cの全体を均一照明するためである。
【0027】登録番号表示欄12は開口12aの内奥に
位置づけられた複数の発光ダイオード素子12b……
と、開口12aを閉鎖する登録番号表示パネル12cと
より構成され、また事業者名表示欄13は開口13aの
内奥に位置づけられた複数の発光ダイオード素子13b
……と、開口13aを閉鎖する事業者名表示パネル13
cとから構成されている。登録者証・乗務員証掲示欄1
4には両側に係止立壁14aが形成されており、この係
止立壁14aには登録者証・乗務員証14bが装着され
る。
【0028】図3は表示灯Aの底面を示している。ケー
ス1底面には通気孔15が開設されるとともに突起状の
脚部16が形成されており、ケース1底面と設置面との
間隙を通じてケース1下面からエアーを吸い込み、ケー
ス1上面に設けた通気孔17からエアーを排気できるよ
うに構成されている。
【0029】図4は表示灯Aの左側面図である。表示灯
Aの側面には、使用頻度が少なく特殊なタリフ表示を行
うための手動切替えスイッチ18が設けられている。手
動切替えスイッチ18によって表示するタリフ例として
は、例えば高速道路走行モードであることを示す「高
速」表示や、「観光」、「貸切」、「緊急」、「寿」等
の表示がある。表示灯Aの右側面には図1に示すように
タクシーメータからの信号を受け取るためのケーブル5
が導出されている。
【0030】本表示灯Aの内部構造の概略は図5で示さ
れる。ケース1内には前面側に透視窓4に近設して基板
19を立設しており、この基板19にLED表示パネル
7と補助照明部9を構成する発光ダイオード素子8……
が取りつけられている。またケース1内中央より背面側
には回路群を搭載した基板20を立設しており、ケース
1背面に形成した各表示欄に対応させて基板20上所定
位置には発光ダイオード素子10b,11b等が取付け
られている。
【0031】このような構成を有する表示灯Aの回路は
図6で示すように、LED表示パネル7、補助照明部の
発光ダイオード素子8、乗客用タリフ表示部の発光ダイ
オード素子10bと、これらの点灯及び消灯を制御する
点灯制御回路21とから主として構成される。点灯制御
回路21はタクシーメータBから受け取った制御信号に
基づき前記LED表示パネル7と乗客用タリフ表示部の
発光ダイオード素子10bの点灯・消灯を制御するもの
であり、特にLED表示パネル7への文字表示は、点灯
制御回路21に搭載されたメモリ回路21aに記録され
た文字パターンに従って制御する。メモリ回路21aと
してはROMを用いることが一般的であり、運賃改定等
に伴ってタリフの新設や変更があったときにはROMを
取り替えることによって対応する。メモリ回路21aと
してはバッテリーでバックアップされたスタティックR
AMを用いたりあるいは不揮発RAMを用いるようにし
て、メモリ内ソフトの書換えのみによってタリフの新設
や変更に対応できるようにしてもよい。また、図示しな
いがソフト書換えが容易となるよう、ソフト書換え信号
を入力するための外部端子を設けることも考慮される。
また、点灯制御回路21にはタクシーメータBからの信
号とは別に前述したように、使用頻度の少ないタリフを
表示するための手動切替えスイッチ18が併設されてい
る。
【0032】このような表示灯Aは、タクシーメータB
から出力される制御信号によって制御されるものであ
り、タクシーメータBからタリフ切替えの制御信号を受
け取ると、その制御信号に基づいて、点灯制御回路21
に搭載されたメモリ回路21aから該当するタリフの表
示文字のパターンを呼び出したうえ、この文字パターン
に基づいてLED表示パネル7を構成する各発光ダイオ
ード素子6を点灯又は消灯させ、図7に示すようにタリ
フをドットマトリックス文字によって表現する。またそ
れと同時に乗客用タリフ表示部10の発光ダイオード素
子10b……のうち該当する発光ダイオード素子や割増
表示欄11の発光ダイオード素子11b……を選択的に
点灯する。
【0033】タクシーメータBからの制御信号の支配を
離れて、「高速」、「観光」、「貸切」、「緊急」、
「寿」等の特殊なタリフを表示したい場合は、手動切替
えスイッチ18を操作してタリフの表示文字を切り替え
る。
【0034】また昼間等において、空車文字が目立たな
いと判断した場合等には、図示外の手動スイッチ等を操
作したり、あるいは自動的に補助照明部9を点灯させて
「空車」文字を目立たせるものである。尚、ここでは常
態においては補助照明部9は点灯せず必要に応じて点灯
させることとしているが、これとは逆に、常態において
は補助照明部9は点灯するようにしておき、夜間等の不
要時のみ手動又は自動的に補助照明部9を消灯させるよ
うにしてもよい。
【0035】ところで表示灯Aはダッシュボード上に設
置されることから直射日光の照射を受けやすくケース内
部が高温化することが懸念される。前述したように本実
施例ではケース1の上下面に通気孔15、17を設けて
ケース内部にエアーの通風路を形成し、これによって内
部回路の過剰昇温を防止している。
【0036】空冷効果をより高めるには図8に示すよう
に表示灯Aをダッシュボード上面のエアー吹き出し口C
に近づけて配置することも考慮される。このような場
合、エアー吹き出し口Cから吹き出したエアーは、突起
状の脚部16の存在によって形成される設置面とケース
1下面との間隙を通じてケース1内に効果的に導入され
る。尚、図示しないがケース1下面の前方のみに脚部を
設けて表示灯Aをやや傾斜させて設置してもよい。
【0037】以上説明したのは本発明の表示灯の代表的
実施例であったが、図9及び図10で示すような他の実
施例も考えられる。例えば、図9として示したものは、
ケース1背面側にケース1前面に設けたLED表示パネ
ル7と同様の広面積のLED表示パネル22を設けた場
合である。ここには大きな文字でタリフを表示したり、
あるいは、「毎度ご乗車ありがとうございます。」等の
メッセージやその他、有益な各種情報を表示することが
考えられる。
【0038】図10は表示灯Aに音声案内装置23を組
み込み、タリフの音声告知を始めとして各種案内や情報
サービスを録音音声や合成音声で行う例である。
【0039】
【発明の効果】本発明のタクシーの表示灯は、多色発光
可能な発光ダイオード素子を縦横にマトリックス状に配
置したLED表示パネルと、タクシーの現在の状態を示
すタリフの表示文字パターンを予め記憶させたメモリ回
路を内蔵し、タクシーメータから出力される制御信号に
基づいて前記LED表示パネルに、タクシーの現在の状
態を示すタリフをドットマトリックス文字で表示する点
灯制御回路とを備えさせた構成としたので、従来のシー
ト巻き取り方式の表示灯に比べて以下列記する効果を有
する。 タリフ表示の切替えを瞬時に行うことができるので、
乗客降車後の次の顧客の獲得機会を逃すことが少ない。 タリフ表示文字の変更や追加はメモリ回路のデータを
書き換えたり追加することで対応できるから、料金改定
等に伴うタリフの変更や新設に対して柔軟に対応するこ
とができる。特にタリフの増設に関してはメモリ容量が
許す限り、自由に行うことができる。 LED表示パネルは照明ランプに比べて長寿命であ
り、また本表示灯には機械的駆動機構は一切用いていな
いから、営業途中で動作不能になるような事故が発生す
ることはなく、長期間にわたって安定使用できる。
【0040】請求項2記載のように、LED表示パネル
の周囲に輝度の高い赤色発光ダイオード素子を複数個配
置して注意喚起用の補助照明部を構成したときには、必
要時に補助照明部を点灯させて「空車」文字を目立たせ
ることができる。
【0041】請求項3に記載された空冷手段を設けた場
合は、ケース内部の電子回路が効果的に冷やされるの
で、直射日光の照射に起因する内部回路の過剰昇温が抑
制される。
【0042】請求項4記載のように、ケース背面に設け
た乗客用タリフ表示部を、タリフの全種類又は主たるタ
リフの内容が連記された透光板と、その背後の対応位置
に配置された発光ダイオード素子とから構成した場合
は、前面のLED表示パネルに表示されるタリフ内容と
背面の乗客用タリフ表示部に表示されるタリフ内容を常
に完全一致させることができる。
【0043】請求項5記載のように乗客用タリフ表示部
もLED表示パネルより構成した場合は、ドットマトリ
ックス表示でタリフを大きく表示したり、他の案内文や
有益な情報を表示することができる。
【0044】請求項6記載のように音声案内装置を内蔵
させた場合は、乗客用タリフ表示部によるタリフの視覚
表示とともに音声によるタリフ告知もなすことができ、
また各種案内や各種情報を音声で提供することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の代表的実施例を正面方向から見た斜
視図
【図2】 同実施例を背面方向から見た斜視図
【図3】 同実施例の底面図
【図4】 同実施例の左側面図
【図5】 同実施例の内部機構の概略を示す断面説明図
【図6】 同実施例の回路構成の概略を示すブロック図
【図7】 同実施例におけるLED表示パネルにドット
マトリックス文字によりタリフを表示した状態を示す説
明図
【図8】 同実施例において通気孔を通過するエアーの
流れを示す説明図
【図9】 他の実施例を示す背面図
【図10】 他の実施例の回路構成の概略を示すブロッ
ク図
【図11】 従来の表示灯に用いているフィルム状シー
トの説明図
【図12】 従来の表示灯を正面方向から見た斜視図
【図13】 従来の表示灯の内部機構の概略を示す断面
説明図
【符号の説明】
A 表示灯 B タクシーメー
タ C エアー吹き出し口 1 ケース 2 開口 3 透明板 4 透視窓 5 ケーブル 6 発光ダイオー
ド素子 7 LED表示パネル 8 発光ダイオー
ド素子 9 補助照明部 10 乗客用タリフ表示部 10a 開口 10b 発光ダイオード素子 10c タリフ一
覧表示パネル 11 割増表示欄 11a 開口 11b 発光ダイオード素子 11c 割増表示
パネル 12 登録番号表示欄 12a 開口 12b 発光ダイオード素子 12c 登録番号
表示パネル 13 事業者名表示欄 13a 開口 13b 発光ダイオード素子 13c 事業者名
表示パネル 14 登録者証・乗務員証掲示欄 14a 係止立壁 14b 登録者証・乗務員証 15 通気孔 16 脚部 17 通気孔 18 手動切替え
スイッチ 19 基板 20 基板 21 点灯制御回路 21aメモリ回路 22 LED表示パネル 23 音声案内装

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に透視窓を設けたケースと、 多色発光可能な発光ダイオード素子を縦横にマトリック
    ス状に配置し、その表示面を前記透視窓に向けた状態で
    前記ケース内に立設収納したLED表示パネルと、 タクシーの現在の状態を示すタリフの表示文字パターン
    を予め記憶させたメモリ回路を内蔵し、タクシーメータ
    から出力される制御信号に基づいて前記LED表示パネ
    ルに、タクシーの現在の状態を示すタリフをドットマト
    リックス文字で表示する点灯制御回路と、 を備えたタクシーの表示灯。
  2. 【請求項2】 LED表示パネルの周囲に輝度の高い赤
    色発光ダイオード素子を複数個配置して注意喚起用の補
    助照明部を構成し、LED表示パネルの表示文字が空車
    であるときに、当該補助照明部を点灯可能に構成してな
    る請求項1記載のタクシーの表示灯。
  3. 【請求項3】 ケースの下面及び上面に通気孔を開設し
    且つケース下面に脚部を形成して、ケース内部を通過し
    てケース下方からケース上方に抜ける通風路を形成して
    なる請求項1又は2記載のタクシーの表示灯。
  4. 【請求項4】 ケース背面には乗客用タリフ表示部が設
    けられているとともに、この乗客用タリフ表示部が、タ
    リフの全種類又は主たるタリフの内容が記載された透光
    板と、その背後の対応位置に配置された発光ダイオード
    素子とから構成されている請求項1、2又は3記載のタ
    クシーの表示灯。
  5. 【請求項5】 ケース背面には乗客用タリフ表示部が設
    けられているとともに、この乗客用タリフ表示部がLE
    D表示パネルより構成されている請求項1、2又は3記
    載のタクシーの表示灯。
  6. 【請求項6】 音声案内装置を内蔵させてなる請求項
    1、2、3、4又は5記載のタクシーの表示灯。
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