JPH07191553A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07191553A
JPH07191553A JP5355342A JP35534293A JPH07191553A JP H07191553 A JPH07191553 A JP H07191553A JP 5355342 A JP5355342 A JP 5355342A JP 35534293 A JP35534293 A JP 35534293A JP H07191553 A JPH07191553 A JP H07191553A
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JP
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brush
vibrating
charging
magnet
vibration
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JP5355342A
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English (en)
Inventor
Shigekazu Enoki
繁和 榎木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置の重量を増加させることなく,
振動式の現像装置によって起こる振動を防止することを
第1の目的とする。 【構成】 磁石の磁力で磁性現像剤からなる磁性ブラシ
を形成し,前記磁石を振動させることにより磁性ブラシ
を振動させて,感光体上に形成された潜像を可視像化す
る現像装置111と,複数の線材からなる帯電ブラシを
振動させて感光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置10
9と,現像装置111の磁石の振動方向と振動ブラシ帯
電装置109の帯電ブラシの振動方向とを反対に振動さ
せる制御部801とを備え,現像装置111の磁石の振
動方向と振動ブラシ帯電装置109の帯電ブラシの振動
方向とを反対に振動させることにより,互いの振動を相
殺させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複写機,ファクシミリ
装置,プリンター装置等の画像形成装置に関し,より詳
細には,複数の線材からなる帯電ブラシを振動させて感
光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置を備えた画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において,
感光体の表面に電位を与える方法の一つとして,帯電ロ
ーラや,帯電ブラシを感光体に接触させて帯電させる接
触帯電方式の帯電方法がある。帯電ブラシを用いるもの
としては,導電性繊維を束ねてブラシ状とし,これに電
圧を与えるものが一般的である。この接触帯電方式の最
大の利点は,帯電に伴うオゾン発生量が少ないことであ
る。
【0003】また,接触帯電方式の欠点であるリークの
問題を回避するために,帯電ブラシの材質は電気的特性
が工夫されている。
【0004】なお,帯電ブラシ特有の接触点の少なさに
よって,微細な点での帯電ムラが発生し,画像品質が低
下するという不具合があるため,上記の帯電ブラシを振
動させることにより,帯電ムラを改善するようにした装
置も提供されている。
【0005】一方,従来の画像形成装置の一つとして,
感光体上の潜像を漏れなく現像できるようにするため
に,磁石の磁力で磁性現像剤からなる磁性ブラシを形成
し,前記磁石を振動させることにより磁性ブラシを振動
させて,感光体上に形成された潜像を可視像化する現像
装置を搭載した画像形成装置が提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
振動式の現像装置を搭載した画像形成装置にれば,磁石
を振動させることによって現像装置自体が振動し,その
振動を減ずるためにバランサーを設けて釣り合わせてい
るため,バランサーの重量によって画像形成装置本体の
重量が増加するという問題点があった。
【0007】また,上記従来の接触帯電方式の画像形成
装置によれば,帯電ブラシを振動させることにより,帯
電ムラを改善するようにしているものの,必ずしも充分
ではなく,微細な点での帯電ムラが発生するという問題
点があった。
【0008】さらに,近年の技術的な進歩で感光体表面
の機械的な負荷が減少しているため,無用のトナー付着
が発生し,地肌汚れが起こるという問題点があった。す
なわち,一般的に用いられる有機感光体は,その表面が
帯電されることによって空気中の酸素と反応し,酸化被
膜を形成する。通常,感光体表面はトナーとの摩擦では
帯電しないか,あるいは同極性に帯電することにより,
無用のトナー付着を回避しているが,この酸化被膜が感
光体表面の摩擦帯電物性を変化させて,異なる極性に帯
電するようになるため,無用のトナー付着が発生し,地
肌汚れが発生する。
【0009】なお,感光体表面の酸化被膜を削るための
手段を新たに設けることにより,感光体表面を常に新鮮
な状態にして,無用のトナー付着を回避し,地肌汚れを
防止することができるが,コストが増すという問題が発
生する。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,画像形成装置の重量を増加させることなく,振動式
の現像装置によって起こる振動を防止することを第1の
目的とする。
【0011】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,帯電ムラをなくして,より均一な帯電を行え
るようにすることを第2の目的とする。
【0012】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,無用のトナー付着を防止して地肌汚れをなく
すことを第3の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために,磁石の磁力で磁性現像剤からなる磁
性ブラシを形成し,前記磁石を振動させることにより磁
性ブラシを振動させて,感光体上に形成された潜像を可
視像化する現像装置と,複数の線材からなる帯電ブラシ
を振動させて感光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置
と,前記現像装置の磁石の振動方向と前記振動ブラシ帯
電装置の帯電ブラシの振動方向とを反対に振動させる振
動制御手段とを備えた画像形成装置を提供するものであ
る。
【0014】また,本発明は上記第2および3の目的を
達成するために,複数の線材からなる帯電ブラシを振動
させて感光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置を備えた
画像形成装置において,前記振動ブラシ帯電装置は,前
記感光体の画像幅方向の往復運動と共に画像縦方向の往
復運動を同時に行って前記帯電ブラシを振動させる画像
形成装置を提供するものである。
【0015】なお,前記振動ブラシ帯電装置は,振動源
からの振動を平行4節両クランク機構によって,前記感
光体の画像幅方向の往復運動と共に画像縦方向の往復運
動に変換し,前記帯電ブラシを振動させるものである。
【0016】
【作用】本発明の画像形成装置は,振動制御手段におい
て現像装置の磁石の振動方向と振動ブラシ帯電装置の帯
電ブラシの振動方向とを反対に振動させることにより,
振動が互いの振動を相殺する。
【0017】また,本発明の画像形成装置において,振
動ブラシ帯電装置は,感光体の画像幅方向の往復運動と
共に画像縦方向の往復運動を同時に行って帯電ブラシを
振動させることにより,帯電ブラシと感光体との接触領
域が飛躍に増加する。また,振動駆動された帯電ブラシ
で酸化被膜が削られる。
【0018】
【実施例】以下,本発明の画像形成装置について,〔実
施例1〕,〔実施例2〕の順で図面を参照して詳細に説
明する。
【0019】〔実施例1〕図1は,実施例1の画像形成
装置であるプリンター101の外観を示す概略構成図で
ある。プリンター101の上面には,蓋102が開閉自
在に取り付けられている。プリンター101の上面の操
作部分は,図1(a)に示すように,蓋102を閉めた
状態のときは,この蓋102によって覆われるようにな
っている。図1(b)は蓋102を開放した状態のプリ
ンター101の概略構成図である。このとき,蓋102
の図中手前面には印字用紙Pをプリンター101内部に
案内する用紙ガイド103が設けられており,この用紙
ガイド103に沿って上方から印字用紙Pを所定の位置
まで挿入して印字の準備を行うようになっている。
【0020】また,操作表示部104から所定の指示を
与える等の操作により,図示しないパーソナルコンピュ
ーター等から出力されたデータが印字された印字用紙P
が,プリンター101の前面に設けられた排出口105
から排出される。なお,プリンター101は,ボタン1
06を押下することによってプリンター101の上部筐
体を開放し,この中の各種部品をプリンター101の外
に取り出せるように構成されている。
【0021】図2は,上記プリンター101の横断面図
である。蓋102の用紙ガイド103に沿って所定の位
置まで挿入された印字用紙Pは,レジストローラ107
の位置で所定のタイミングを取って装置内へ搬送され,
装置内を移動して潜像担持体としての感光体ドラム10
8の表面に形成されたトナー像が転写される。
【0022】感光体ドラム108は,本発明の振動ブラ
シ帯電装置109により,例えば,−700Vの表面電
位を与えられる。次いで,レーザービーム等の露光手段
110により像露光されて,例えば,画像部が−100
Vの表面電位の静電潜像とされる。
【0023】この静電潜像は,現像装置111内に収容
された負に帯電した一成分磁性現像剤としてのトナーT
で反転現像され可視化される。現像の際は地肌汚れを防
止するために,例えば,−500Vの現像バイアスがこ
の現像装置111に印加される。現像されたトナー像
は,転写ローラー112により印字用紙Pに写し取られ
る。続いて,この印字用紙Pは定着装置113の一対の
熱ローラーの間を通過することで,トナー像が定着され
てプリンター101の前面に設けられた排出口105か
ら排出される。
【0024】一方,転写ローラー112によりトナー像
が印字用紙Pに写し取られた感光体ドラム108は,そ
の上の残留トナーがクリーニング装置114により除去
されて,繰り返し使用される。
【0025】図3は,プリンター101の上部筐体を開
放して現像装置111を取り出した状態を示し,現像装
置111は,プリンター101の上方へほぼ垂直に引き
出すことで,後述する磁石駆動モーターM0 との結合が
解けるようになっている。なお,現像装置111は,こ
の例に限らず感光体ドラム108,クリーニング装置1
14等と共に一体で取り出せる構成のものであっても良
い。また,現像装置111は,トナーTを貯留する部分
と現像機構部分とに分けて構成され,トナー貯留部分の
みを取り出して交換できる構成のものであっても構わな
い。
【0026】図4は,現像装置111の全体構成を示
し,この現像装置111の外側には,プリンター101
に装着したときに所定の位置に収まるように現像装置1
11を案内するためのガイド手段である溝401が設け
られている。この溝401は,例えば,プリンター10
1本体内部に設けられた凸状の位置決め部材(図示せ
ず)に沿うことにより現像装置111がプリンター10
1本体内部の所定の位置に収まるような関係とされる。
【0027】現像装置111の前面には,内部に収容し
たトナーTが自重による移動で通過して現像装置111
外部に排出される排出口としての開口部402が設けら
れている。この開口部402の下方には,トナーTをそ
の磁力で保持して現像装置111外部に磁気ブラシを形
成する磁石403が設けられている。なお,図示の例に
おいては,磁石403として永久磁石を用いている。
【0028】図5は,磁石403を振動させる磁石振動
手段の概略構成図である。磁石403は,磁石振動手段
によって図5の矢印Aで示すように感光体ドラム108
の幅方向に振動可能に保持されている。磁石403の両
端部分にはスイングレバー501が取り付けられてお
り,磁石403はスイングレバー501を介して現像装
置111本体に取り付けられている。スイングレバー5
01は,厚肉部501aと薄肉部501bとがU字形で
繋がり,厚肉部501aは現像装置111本体に固定さ
れており,薄肉部501bは固定部材を介して磁石40
3に固定されている。そして薄肉部501bはその面に
垂直な方向へは自由に変形できるようになっている。
【0029】また,磁石403の背部(現像装置111
内部側)には凹部502aが現像装置111内部側を向
くようにホルダー502が固着されている。そして,駆
動モーターM0 の駆動軸に取り付けられた偏芯カム50
3の外周面と,このホルダー502の凹部502a内面
とが嵌合するようになっている。ホルダー502と偏芯
カム503との嵌合は,前述したように図4に示した溝
401のガイド作用によって現像装置111をプリンタ
ー101の所定位置に装着することで行われる。
【0030】上記で示したように,実施例1では,スイ
ングレバー501,ホルダー502および偏芯カム50
3を有する駆動モーターM0 で磁石振動手段を構成して
いる。
【0031】図6は,印字用紙P上の画像幅と磁石40
3の長さとの長手方向における関係を示し,図示の如
く,磁石403の長手方向の長さ(図中にマグネット幅
と記載する)は,印字用紙Pにトナー像を転写する最大
幅であり,感光体ドラム108上の静電形成領域の感光
体ドラム108幅方向における幅(図中に画像域と記載
する)よりも短くなるように設定されている。
【0032】そして,磁石403は上記磁石振動手段に
よって,磁気ブラシが感光体ドラム108上の静電形成
領域の感光体ドラム108は幅方向における全幅,すな
わち,図6中の画像域全域にわたって対向するように,
該方向に所定の振幅量をもって振動するようになってい
る。図示の例では,上記振幅量は駆動モーターM0 の偏
芯カム503の偏芯量に応じて設定できる。なお,実用
的な振幅量としては5mm以下,好ましくは3mm以下
が設定される。
【0033】ここで,磁石403は,図5で詳細に説明
された機構により適当な振動数と振幅を与えられて左右
に振動するが,振幅(図6のマグネット振幅)を,例え
ば2mmに設定し,最大通紙幅を例えばA4サイズ(2
10mm×297mm)とする。この場合,感光体ドラ
ム108としては,当然のことながら,幅が210mm
を越えるものが選ばれる。そして,A4サイズの両側に
それぞれ幅5mmの余白部分を設けて残りを画像域とす
ると,画像域の幅は200mmとなる。従って,上述し
たように磁石403の振幅が2mmに設定されているこ
とから,このときの磁石403の長さを,画像域の幅2
00mmから振幅2mmを減じた値,すなわち,198
mmとすれば画像域が完全にカバーされることになる。
【0034】ここで,通常,この磁石403,駆動機構
およびトナータンクを外装部材で包んで現像装置111
とするので,現像装置111の全幅は磁石403の幅
(198mm)と振幅(2mm)とを合わせた長さ(2
00mm)より増えることになる。現像装置111の外
装部材としては,一般に厚さ1mm程度の樹脂材料を用
いることが多い。さらに,外装部材と磁石403との隙
間にはスポンジ等のトナー漏れ防止用シール部材が取り
付けられる。これらを合わせても磁石403の幅と振幅
とを合わせた長さに付加される長さは数mmでよい。従
って,この例では,現像装置111の幅は最大通紙幅に
ほぼ等しい長さにすることが可能である。換言すれば,
感光体ドラム108の幅を越える長さは全く必要としな
い。
【0035】以上の構成において,現像装置111をプ
リンター101の所定位置に装着し,偏芯カム503と
ホルダー502とが嵌合した状態で駆動モーターM0
駆動を開始すると,ホルダー502の凹部502a内面
と偏芯カム503の外周とがこすれあい,ホルダー50
2を介して磁石403を感光体ドラム108幅方向に振
動させる。ここで,磁石403は偏芯カム503の偏芯
量に応じて,磁気ブラシが感光体ドラム108上の潜像
形成領域の感光体ドラム108幅方向における全幅に対
応するように振動することにより,感光体ドラム108
上の潜像形成領域全域を磁気ブラシに摺刷することがで
きる。
【0036】ここで,仮に潜像の進行速度(すなわち,
感光体ドラム108の回転速度)を50mm/sec,
磁石403の振動数を50ヘルツ,磁石403の振幅を
2mmとすると,磁石403の一点は感光体ドラム10
8上に1mmピッチで山谷2mmのサインカーブを描
く。そして,磁石403の感光体ドラム108に対向す
る面403a(図5参照)の,感光体ドラム108表面
移動方向における幅(厚さ)aが十分ないときは,上記
サインカーブが感光体ドラム108上の可視像の両端に
残るが,図5に示すように,幅aが十分にある磁石40
3を用いれば,上記潜像の進行速度が過度に速い場合は
対応できないものの,通常の潜像の進行速度においては
十分に1mmピッチでカバーでき,実用上の問題はな
い。
【0037】図7は,振動ブラシ帯電装置109の概略
構成図を示し,多数の線材からなる帯電ブラシ701は
摺動部702に固着される。摺動部702は嵌合部70
3aで上部のリニアモーター703と結合されており,
図中の矢印A方向(長手方向)に自由に移動できるよう
になっている。
【0038】以上の構成において,振動ブラシ帯電装置
109の動作を説明する。図示されない電源から,リニ
アモーター703に所定の交流電圧が印加されると,摺
動部702に設けられている磁石と反応して帯電ブラシ
701が矢印A方向に振動する。このときの電圧と周波
数を選択することにより,この帯電ブラシ701の振動
数と振幅を任意に選ぶことができる。なお,この帯電ブ
ラシ701に印加する電圧は,後述する制御部801に
よって制御されている。
【0039】図8は,現像装置111の磁石403の振
動方向と振動ブラシ帯電装置109の帯電ブラシ701
の振動方向とを反対に振動させる制御部801を示す。
具体的には,制御部801は,現像装置111の駆動モ
ーターM0 への印加電圧を制御して磁石403の振動方
向を制御し,振動ブラシ帯電装置109のリニアモータ
ー703に印加する電圧を制御して帯電ブラシ701の
移動方向を制御している。このとき,磁石403が移動
する方向と反対の方向に帯電ブラシ701が移動する関
係で帯電ブラシ701の移動方向が決定されている。
【0040】これらの駆動制御において,好ましい条件
は,磁石403と帯電ブラシ701の振動数を整数倍の
関係に置くことで,最も好ましいのは振動数を一致させ
ることである。実施例1においては,商用周波数の50
ヘルツまたは60ヘルツを用いるが,この周波数の振動
で画像形成に支障はない。なお,高い周波数の振動は,
より緻密でシャープな画像を与える。
【0041】また,実施例1では,磁石403の質量
と,摺動部702を含む帯電ブラシ701の質量とをほ
ぼ等しいものとする。そして,制御部801の駆動制御
によって同期を取って両者を反対方向へ振動させるの
で,現像装置111と振動ブラシ帯電装置109の振動
が互いの振動を相殺して,振動式の現像装置111によ
って起こるプリンター101(画像形成装置)の振動を
防止することができる。また,バランサーを必要としな
いのでプリンター101の重量を増加させることなく,
振動を防止することができる。
【0042】さらに,従来の装置において,現像装置全
体の振動を吸収するためにプリンター101と現像装置
111との間に設けられていた振動吸収部材がなくて
も,プリンター101の振動が抑えられ,大きな効果を
奏することが確認できた。
【0043】〔実施例2〕図9は,実施例2の振動ブラ
シ帯電装置901を有する画像形成装置の概略図を示
す。実施例2の画像形成装置は,複数の線材からなる帯
電ブラシを振動させて感光体ドラム903を帯電させる
振動ブラシ帯電装置901において,帯電ブラシの振動
を,感光体ドラム903の画像幅方向の往復運動と共に
画像縦方向の往復運動を同時に行うようにしたものであ
る。
【0044】図において,901は振動ブラシ帯電装
置,902は現像装置,903は感光体ドラム,904
は転写ローラー,905はクリーニング装置を示す。
【0045】感光体ドラム903の上方には,振動ブラ
シ帯電装置901が設けられ,振動することによって感
光体ドラム903を摺擦しながら,図示しない電源から
供給された電圧を印加し,所定の電位を与えるようにな
っている。この振動ブラシ帯電装置901は,画像幅方
向である,図中の矢印A方向に振動すると共に,画像縦
方向(図中の矢印B方向)にも振動を加えるものであ
る。
【0046】なお,同図では,振動ブラシ帯電装置90
1の奥行きの長さを感光体ドラム903の幅よりも短く
してあるが,その長さの限定を意図したものではない。
振動する帯電ブラシを用いる場合は,その振動の振幅の
分,帯電の作動範囲が広がるので短いブラシで目的が達
成される特徴がある。
【0047】また,振動ブラシ帯電装置901へ2方向
の振動を加える方法としては,それぞれの振動方向毎に
作動機構を設けても良いし,一つの振動源から方向を変
換する機構を介して作動させるようにしても良い。具体
的には,前者の例としては,モーターの回転を偏芯させ
て往復運動とするものを,それぞれの軸に取り付ける方
法や,直接的に往復運動させるものとしてリニアモータ
ーや,電磁ソレノイドのような手段を直交的に配置して
振動させる方法が挙げられる。また,後者の例として
は,カムや,クランクあるいはシャフトを組み合わせる
ことにより,一つの駆動源の運動を直交する方向に分解
する手段を適用することができる。
【0048】図10は,実施例2の振動ブラシ帯電装置
901の構成を示し,ここでは,一つの駆動源(モータ
ー)の回転を直接変換する機構を示す。実施例2では,
平行な4節の一辺を固定した回転リンク機構であり,ヘ
ッドの任意の点が回転運動するものである。そしてヘッ
ド全体は前後方向と,これに直交する左右方向の成分を
有する振動が与えられるものである。
【0049】図において,906は複数の線材からなる
帯電ブラシ,907は帯電ブラシが取り付けられたヘッ
ド,908はベアリング,909および910は偏芯軸
Aおよび偏芯軸B,L1〜L4は4つのリンク(節)を
示す仮想線である。
【0050】振動ブラシ帯電装置901は,ヘッド90
7に埋め込まれたベアリング908に取り付けられた偏
芯軸A,Bと,ヘッド907に固定された帯電ブラシ9
06と,図示しない電源,駆動モーターおよびベアリン
グとから構成されている。
【0051】振動ブラシ帯電装置901のヘッド907
は,回転中心V,Wを中心とした偏芯軸A,Bのそれぞ
れの回転によって回転するクランク運動を生じる。すな
わち,偏芯軸A,Bと回転中心V,Wとを結ぶ,仮想線
が平行な4つのリンクを形成する。このうちリングL1
が固定されている関係とされている。そこで,回転中心
Vあるいは回転中心Wにおいて偏芯軸AあるいはBを回
転させると,リンクL2は回転中心Wを中心として回転
し,リンクL4は回転中心Vを中心として回転する。そ
して,リンクL2とリンクL4を結ぶリンクL3は,距
離が一定で,かつ,リンクL1と平行な関係に保たれ
る。また,リンクL2とリンクL4は常時平行である。
【0052】図において,リンクL1は明示されない
が,例えば,画像形成装置の筐体そのものを利用するこ
とができるし,振動ブラシ帯電装置901と同様のヘッ
ドを画像形成装置に取り付けるようにするものであって
も構わない。偏芯軸を回転させるために取り付ける駆動
モーターは,回転中心Vでも回転中心Wでもどちらでも
構わない。また,駆動モーターが取り付けられた偏芯軸
と反対側の偏芯軸の回転中心は,従動側となり,自由に
回転できるベアリングで画像形成装置の筐体に取り付け
れば良い。
【0053】この機構の特性として,リンクL1とリン
クL3とは平行で同じ長さであること,リンクL2とリ
ンクL4とは平行で同じ長さであること,さらに4つの
リンクのうちの一つが固定されていることが必要である
のは勿論である。
【0054】実施例2において,リンクL2とリンクL
4の長さは,振動ブラシ帯電装置901のヘッド907
の動きを規定するものであり,本発明では0.1mm〜
5mm,好ましくは1mm〜3mmの範囲で選択される
ものである。偏芯軸の回転数も同様に振動ブラシ帯電装
置901のヘッド907の振動数を決めるものであり,
本発明における好適な範囲は,1000rpm〜600
0rpm,好ましくは2400rpm〜4800rpm
である。また,好ましい回転数によって得られるヘッド
907の振動数は,40ヘルツ〜80ヘルツである。
【0055】振動数と振幅を決める手がかりは,帯電ブ
ラシ906の多数の線材の植毛密度である。この密度が
高ければ振幅を減らすことが可能となる。振幅が減れ
ば,より高い周波数を装置の無用な騒音を伴わないで用
いることも可能である。
【0056】上記の平行4節両クランク機構は,一つの
駆動源で画像幅方向の往復運動と共に,画像縦方向の往
復運動を帯電ブラシ906に与えることができる機能を
達成するものであり,小型ながら緻密で,均一な帯電を
与える点において優れた効果をもたらすものである。
【0057】このようにして振動ブラシ帯電装置901
を,画像幅方向の往復運動に加えて,それに直交する縦
方向の往復運動を与えると,帯電ブラシを形成している
個々の線材は,画像幅方向の往復運動のみの場合と比較
して,感光体ドラム903の表面を緻密に摺擦すること
ができる。従って,感光体ドラム903の表面に接触す
る線材から与えられる電荷が,緻密に分布することとな
り,接触帯電における帯電の均一化を図ることができ
る。
【0058】また,他の効果としては,これら複数の線
材が接触的に感光体ドラム903の表面を擦るので,こ
の表面に生じた酸化被膜が均一に削られて,感光体ドラ
ム903の表面が常に新鮮な状態として使用可能とな
る。
【0059】一般的には,感光体の摩擦帯電特性は,ト
ナーがこの表面と接触し,摺擦する方式の現像にあって
は,重要な管理項目であり,その表面酸化による特性変
化に注意がはらわれている。通常,酸化被膜の形成は,
トナーが感光体表面に付着し易くなる方向に摩擦帯電特
性を変化させるものである。従って,実施例2に示すよ
うに,感光体ドラム903の表面が常に新鮮な面として
提供されるので,地肌汚れの防止が効果的になされるこ
とになる。また,現像工程直前の帯電工程において,感
光体ドラム903の表面から酸化被膜が除去されること
も,大変好都合である。
【0060】なお,感光体の表面に電荷を与え,かつ,
その表面酸化被膜を削るための帯電ブラシの線材の条件
は,感光体の種類によって適宜選択されるべきものであ
るが,一例としては,直径が5〜100μm(好ましく
は,20〜80μm)の導電性で,可撓性の線材を用い
ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の画像形成
装置は,磁石の磁力で磁性現像剤からなる磁性ブラシを
形成し,前記磁石を振動させることにより磁性ブラシを
振動させて,感光体上に形成された潜像を可視像化する
現像装置と,複数の線材からなる帯電ブラシを振動させ
て感光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置と,前記現像
装置の磁石の振動方向と前記振動ブラシ帯電装置の帯電
ブラシの振動方向とを反対に振動させる振動制御手段と
を備えたため,画像形成装置の重量を増加させることな
く,振動式の現像装置によって起こる振動を防止するこ
とができる。
【0062】また,本発明の画像形成装置は,複数の線
材からなる帯電ブラシを振動させて感光体を帯電させる
振動ブラシ帯電装置を備えた画像形成装置において,前
記振動ブラシ帯電装置は,前記感光体の画像幅方向の往
復運動と共に画像縦方向の往復運動を同時に行って前記
帯電ブラシを振動させるため,帯電ムラをなくして,よ
り均一な帯電を行えるようにすることができる。また,
無用のトナー付着を防止して地肌汚れをなくすことがで
きる。
【0063】また,振動源からの振動を平行4節両クラ
ンク機構によって,前記感光体の画像幅方向の往復運動
と共に画像縦方向の往復運動に変換し,前記帯電ブラシ
を振動させることにより,小型ながら緻密で,均一な帯
電を与える点において優れた効果をもたらすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のプリンター(画像形成装置)の外観
を示す概略構成図である。
【図2】実施例1のプリンター(画像形成装置)の横断
面図である。
【図3】実施例1においてプリンターの上部筐体を開放
して現像装置を取り出した状態を示す説明図である。
【図4】現像装置の全体構成を示す概略図である。
【図5】現像装置における磁石を振動させる磁石振動手
段の概略構成図である。
【図6】印字用紙上の画像幅と磁石の長さとの長手方向
における関係を示す説明図である。
【図7】振動ブラシ帯電装置の概略構成図である。
【図8】実施例における現像装置の磁石の振動方向と振
動ブラシ帯電装置の帯電ブラシの振動方向とを反対に振
動させる制御部を示す説明図である。
【図9】実施例2の振動ブラシ帯電装置を有する画像形
成装置の概略図である。
【図10】実施例2の振動ブラシ帯電装置の構成を示す
説明図である。
【符号の説明】
B 磁気ブラシ M0 駆動モーター T トナー P 印字用紙 101 プリンター 102 蓋 104 操作表示部 108 感光体ドラム 109 振動ブラシ帯電装置 111 現像装置 403 磁石 501 スイングレバー 502 ホルダー 503 偏芯カム 701 帯電ブラシ 702 摺動部 703 リニアモーター 801 制御部 901 振動ブラシ帯電装置 902 現像装置 903 感光体ドラム 904 転写ローラー 905 クリーニング装置 906 帯電ブラシ 907 ヘッド 908 ベアリング 909 偏芯軸A 910 偏芯軸B L1〜L4 リンク(節)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石の磁力で磁性現像剤からなる磁性ブ
    ラシを形成し,前記磁石を振動させることにより磁性ブ
    ラシを振動させて,感光体上に形成された潜像を可視像
    化する現像装置と,複数の線材からなる帯電ブラシを振
    動させて感光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置と,前
    記現像装置の磁石の振動方向と前記振動ブラシ帯電装置
    の帯電ブラシの振動方向とを反対に振動させる振動制御
    手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の線材からなる帯電ブラシを振動さ
    せて感光体を帯電させる振動ブラシ帯電装置を備えた画
    像形成装置において,前記振動ブラシ帯電装置は,前記
    感光体の画像幅方向の往復運動と共に画像縦方向の往復
    運動を同時に行って前記帯電ブラシを振動させることを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記振動ブラシ帯電装置は,振動源から
    の振動を平行4節両クランク機構によって,前記感光体
    の画像幅方向の往復運動と共に画像縦方向の往復運動に
    変換し,前記帯電ブラシを振動させることを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置。
JP5355342A 1993-12-24 1993-12-24 画像形成装置 Pending JPH07191553A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048016A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Sharp Corp 画像形成装置

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