JPH07191025A - 気相から免疫学的に活性な物質を回収および/または検出する方法並びにそのための装置 - Google Patents

気相から免疫学的に活性な物質を回収および/または検出する方法並びにそのための装置

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JPH07191025A
JPH07191025A JP6255372A JP25537294A JPH07191025A JP H07191025 A JPH07191025 A JP H07191025A JP 6255372 A JP6255372 A JP 6255372A JP 25537294 A JP25537294 A JP 25537294A JP H07191025 A JPH07191025 A JP H07191025A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 気相中に含まれるアナライトを、気体並びに
液体透過性の第1の担体マトリックス中に含まれるその
結合パートナーに免疫学的に結合させることによって該
アナライトを回収し、そして/または免疫学的に検出す
る方法を提供する。該方法は、a)該アナライトを含有
する気相を第1の担体マトリックス(免疫吸着剤)と接
触させ、b)第1の担体マトリックス中に含まれるが該
マトリックスに結合していない第1の結合パートナーに
該アナライトを結合させ、c)該アナライトと第1の結
合パートナーとの複合体および遊離の第1の結合パート
ナーを第1の担体マトリックスから溶出し、そしてd)
溶出された複合体または遊離の第1の結合パートナー
を、存在する該アナライトの量の指標として測定するこ
とからなる。 【効果】 この方法は非常に感度が高い上に、迅速な吸
着および検出が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫学的手法を用いて
気相から免疫学的に活性な物質(以後、免疫活性物質と
いう)(例えば、濫用薬物)を回収し、検出するための
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気相からの免疫活性物質の検出はコカイ
ンやカンナビノイドのような濫用薬物の検出において特
に重要になってきている。これまでに、手荷物の中にあ
る非合法的な濫用薬物の有無を調べる定置試験を行うた
めに、さまざまな手法および技術(例えば、X線装置、
GC−MSカップリング、ケミルミネッセンス検出器を
備えたGC)が用いられている。しかしながら、これら
システムのサイズ並びに重量、そして高コストがこのよ
うな技術の普及を阻んできた。主として、その機能がイ
オン移動度分光分析(IMS)を土台にしているポータ
ブル装置はあらゆる場所での使用に適している。ところ
が、それらは選択性および感度の点で問題がある。さら
に、これらの装置は粒状形態で存在する汚染物質の検出
に適しているにすぎない。現在、気相中の麻薬の唯一の
選択的検出法は薬物をかぎわける犬を用いることであ
る。しかし、このような動物の使用には、動物を利用で
きる時間が短いこと、動物が注意をそらすことがあると
いう事実、刺激性物質の存在、高いコストといった難点
が伴う。かくして、さまざまな条件下で使用可能な麻薬
検出用のポータブル装置は、非合法的な薬物の売買に対
する戦いにおいて大いなる前進を約束するであろう。
【0003】バイオセンサーはアナライトとバイオセン
サーに含まれる結合パートナーとの免疫反応の原理を利
用するものであり、免疫反応の高い選択性および特異性
ゆえに麻薬の検出には適している可能性がある。この種
のバイオセンサーは Ngen-Ngwainbi, J ら, J. Am. Che
m. Soc. 108 (1986), 5444-5447 に記載されている。こ
の文献では、センサーの反応性成分としてコカインの代
謝産物(ベンゾイルエクゴニン)に対する抗体を、9M
Hzの共振周波数を有する圧電トランスデューサとして
用いている。この抗体はセンサーの表面に物理的吸着に
よって固定化してある。検出の下限は0.5ppbであ
り、これは気相1リットルあたり2×10-11 モル(コ
カインおよびコカイン−HClの場合)に相当する。こ
のトランスデューサの質量感度は非常に低いので、かか
る装置の性能は実用に供するには適していない。
【0004】別の方法が JP-A-0374460 に記載されてい
る。この文献では、気相からの薬物の分子をポリエーテ
ルスルホン膜に吸着させ、溶出後に免疫反応により溶出
物中の該分子を検出するものである。この場合も感度が
きわめて低い。異なる方法が DE-A 41 21 493 に記載さ
れている。この文献によると、固定化抗体と標識トレー
サー(アナライトに相当する)とが互いに結合して、担
体の透過性不透明部分に存在する。アナライトを加える
と、それが抗体との結合に先立って標識トレーサーを置
換する。その後、遊離の標識トレーサーが担体の透明部
分に拡散する。トレーサー拡散の過程は、トレーサーに
用いた標識が色素であるため変色が起こるので、モニタ
ーすることが可能になる。この方法も非常に低い感度を
示す。
【0005】気相から濫用薬物を成功裏に検出するのに
必要な検出限界はこれらの方法を用いても達成し得な
い。例えば、コカインは20℃で6×10-12 モル/リ
ットル(気相)の飽和濃度を有する。しかし、実際上
は、濃度はかなり低く、従って検出を成功させるのに要
する検出下限は10-13 〜10-15 モル/リットル(気
相)の範囲となる。
【0006】このように低い濃度を気相から直接的に測
定することは不可能であるので、気相から免疫活性物質
を測定するための装置は吸着ユニットと検出ユニットを
含むことが有利である。薬物との戦いにおいては、気相
中に浮遊している薬物分子に加えて、粒子様薬物または
粒子と結合している薬物を検出することも必要である
(BKA によって発行された“Internationales Symposium
Detektion von Rauschgift”, Wiesbaden 1991を参照
のこと)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、気相
から検出しようとする物質を、後続の検出反応に適した
形態に変換するために使用される、気相からの免疫活性
物質の回収方法を提供することにある。本発明の更なる
課題は、高感度を示しかつ迅速な吸着または吸着と検出
を可能にするような、気相からの免疫活性物質の検出方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】気相からの免疫活性物質
とは、気相中に浮遊している物質、これら物質の粒子、
あるいは気相から得られる粒子に結合した物質のことで
ある。本発明の主題は、気相中に含まれるアナライト
を、気体並びに液体透過性の第1の担体マトリックス中
に含まれる該アナライトの結合パートナーに免疫学的に
結合させることによって該アナライトを回収する方法に
関する。この方法は、 a)該アナライトを含有する気相を第1の担体マトリッ
クス(免疫吸着剤)と接触させ、 b)第1の担体マトリックス中に含まれるが該マトリッ
クスに結合していない第1の結合パートナーに該アナラ
イトを結合させ、 c)該アナライトと第1の結合パートナーからなる複合
体および遊離の第1の結合パートナーを第1の担体マト
リックスから溶出し、そして d)場合により、該アナライトを該複合体から遊離させ
ることを特徴としている。
【0009】本発明のもう一つの主題は、気相中に含ま
れるアナライトを、気体並びに液体透過性の第1の担体
マトリックス中に含まれる該アナライトの結合パートナ
ーに免疫学的に結合させることによって該アナライトを
免疫学的に検出する方法に関する。この方法は、 a)該アナライトを含有する気相を第1の担体マトリッ
クス(免疫吸着剤)と接触させ、 b)第1の担体マトリックス中に含まれるが該マトリッ
クスに結合していない第1の結合パートナーに該アナラ
イトを結合させ、 c)該アナライトと第1の結合パートナーとの複合体お
よび遊離の第1の結合パートナーからなる混合物を第1
の担体マトリックスから溶出し、そして d)溶出された複合体または遊離の第1の結合パートナ
ーを、存在する該アナライトの量の指標として測定する
ことを特徴としている。
【0010】アナライトの適当な結合パートナーはモノ
クローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよい抗体、
もしくはその断片(例えば、Fab、Fab’)であ
る。また、薬物と結合するような体内に存在する受容
体、例えばカンナビノイド受容体も適している(Matsud
a ら, Nature 346 (1990) 561-564 )。好適な担体マト
リックスは、親水性または吸湿性の材料、例えばセルロ
ース、セルロースニトレートやセルロースアセテートの
ような改質セルロース、ヒドロキシアルキル化セルロー
ス、あるいはエピクロルヒドリンのような物質で架橋さ
れた改質および非改質セルロースをベースにした材料か
ら構成される。ガラス繊維やポリエステルからできたマ
トリックスも適している。これらの材料は単独で使用し
ても、あるいは担体マトリックスの親水性部分が広くな
るように他の配合材料と組み合わせて使用してもよい。
【0011】好ましい態様では、第1の担体マトリック
スが、場合により他の担体マトリックスも、粒子(例え
ば、真珠のようなもの、DD-A 296 005参照)または繊
維、例えばセルロース系の濾紙(EP-A 374 684、EP-A 0
470 565)を形成するように構造化される。試験担体の
製作に用いられる他の材料は EP-A 0 374 684 、EP-A 0
353 570およびEP-A 353 501に記載されている。
【0012】第1の担体マトリックスは、気相からの免
疫活性物質の濃縮を可能にするように気体透過性でなけ
ればならない。技術的に実施しやすい、吸着剤より高い
圧力勾配(200〜500ミリバール)にあっては、気
体透過性は1mL/分から100L/分の範囲、好まし
くは100mL/分から20L/分、特に好ましくは5
00mL/分から10L/分の範囲である。
【0013】アナライトを吸着させておくことのほか
に、第1の担体マトリックス(免疫吸着剤)のもう一つ
の重要な要件は、結合パートナーと免疫活性物質との間
に、例えば拡散によって、免疫反応を起こさせることで
ある。これを達成するために、第1のマトリックスは吸
着の開始前に必要な液体を含むことができ、また、液体
の添加後に免疫反応を起こさせることもできる。
【0014】第1のマトリックス中の好ましい液体は水
である。第1のマトリックスが吸着前にすでに液体を含
んでいる場合、その含量は第1のマトリックスの総重量
の10〜90%の範囲である。用いる水は溶解剤として
30重量%までの有機物質(例えば、ジメチルスルホキ
シド、グリセロール)を含んでいてもよい。結合パート
ナーの溶解性を高めるために、0.01〜1%の界面活
性剤(例えば、トゥイーン (Tween TM) 20、トゥイー
ン80、オクチルグルコシド、ポリドカノールおよび/
またはシンペロニック (SynperonicTM) 、例えばF6
8)を添加することが好ましい。
【0015】吸着に続いて、標識した結合パートナーの
検出に基づいてアナライトを検出する場合は、これまで
にイムノアッセイに関して記載されているあらゆる標識
を本発明に従って使用することができる。それらには、
例えば、酵素標識、蛍光色素標識、放射性標識、金、ル
ミネセンスを発する物質または二酸化セレンを用いる標
識、あるいはラテックス粒子のような着色ポリマーによ
る標識が含まれる。
【0016】しかし、本発明においては、標識として酵
素を用いることが有利であり、これをその後の酵素的発
色反応によって検出する。特に好ましい酵素として、β
−D−ガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ま
たはペルオキシダーゼを挙げることができる。それらは
クロロフェノールレッド−β−D−ガラクトシド、p−
ニトロフェニル−ホスフェート、AMPPD(3−(メ
トキシスピロ{1,2−ジオキセタン−3,2’−トリ
シクロ〔3.3.1.1.3,7〕デカン}フェニルホ
スフェート二ナトリウム)またはABTSTMのような基
質を用いることによって検出可能である。本発明の他の
好ましい実施態様は、標識として蛍光色素を使用するも
のであり、この場合は液体試料中に含まれるアナライト
の濃度に依存して抗体と結合するために蛍光量子効率ま
たは消極容量が変化する。酵素標識を用いる場合は、例
えば DD 222896、DD 222897 および DD 280790に記載さ
れるような増幅反応とともに増幅系を使用することによ
って標識検出の際の感度を高めることが特に好ましい。
【0017】特に好ましい標識はルミネセンスの検出を
可能にするものであり、例えばAMPPD(3−(メト
キシスピロ{1,2−ジオキセタン−3,2’−トリシ
クロ〔3.3.1.1.3,7〕デカン}フェニルホス
フェート二ナトリウム)、またはCSBD(3−(メト
キシスピロ{1,2−ジオキセタン−3,2’−(5−
クロロ)−トリシクロ〔3.3.1.1.3,7〕デカ
ン}フェニルホスフェート二ナトリウム)と組み合わせ
たアルカリホスファターゼ、あるいはルミノールと組み
合わせたペルオキシダーゼのような酵素標識;ルミネセ
ンスを発することができる分子を用いる場合は、カルシ
ウムイオンが引き金になってルミネセンスを発するエク
オリン (aequorin) (Biochemistry 1992, Vol. 31, p.
1433-1442)、または過酸化物が引き金になってルミネセ
ンスを発するアクリジニウムエステルである。
【0018】本発明で用いる抗体は、適当な動物を対応
する抗原で免疫化する公知の方法により製造される。免
疫後に抗体を回収して、アナライトに対して最も高い特
異性並びに親和性を示すと思われる抗体を選択する。ま
た、当業者ならばモノクローナル抗体や抗体断片の製造
にも精通しているだろう。測定を実施するにあたって
は、第1工程において、アナライトと第1の結合パート
ナーとの複合体および遊離の第1の結合パートナーを第
1のマトリックスから溶出する。この溶出液から、公知
のイムノアッセイによりアナライトを測定することがで
きる。
【0019】好ましい実施態様では、担体マトリックス
は本質的に4つのゾーンを含んでいる(図1参照): 1.担体に結合していない第1の結合パートナー(抗体
と標識との結合体)を含有する第1の担体マトリック
ス、 2.アナライトに結合していない該結合体を固定化され
たアナライト類似体に結合させ、場合により測定するた
めの第2の担体マトリックス(捕捉マトリックス)、 3.標識を測定するための第3の担体マトリックス、 4.場合により、第1の担体マトリックスの前に配置さ
れる、溶出に適する液体を保持する貯蔵容器(好ましく
は、これは担体フリースである)。
【0020】測定を実施するためには、圧力差を生じさ
せて分析すべき気体を第1の担体マトリックス中に引き
込むかポンプ移送する。免疫吸着剤上でアナライトが十
分濃縮されて、アナライトと結合パートナーとの複合体
が形成されたようならば、溶出剤を貯蔵容器から第1の
担体マトリックスへ、例えば加圧することによって、移
行させる。この第1工程においては、アナライトと結合
パートナーとの複合体形成を行わせることが可能であ
る。第1の担体マトリックスの可溶性成分が第2の担体
マトリックス(捕捉マトリックス)中に溶出し、そこで
はアナライトとの免疫学的結合に入らなかった量の受容
体を担体に結合した過剰のアナライト類似体に結合させ
る。アナライトと特異的受容体との複合体は第3の担体
マトリックスに移行させ、そこで標識を検出する。
【0021】例えば、抗体とアクリジニウムエステルと
の結合体を第1の担体マトリックス(免疫吸着剤)上で
使用する場合は、検出領域での検出を、アルカリ過酸化
物が引き金になって発生するルミネセンスを測定するこ
とにより行う。抗体とアルカリホスファターゼとの結合
体を第1の担体マトリックス上で使用する場合は、検出
領域中のルミフォス(Lumiphos)(3−(メトキシスピ
ロ{1,2−ジオキセタン−3,2’−トリシクロ
〔3.3.1.1.3,7〕デカン}フェニルホスフェ
ート二ナトリウム)のようなルミネセンス産生AP基質
または色素産生AP基質(X−Gal、NBT)を用い
て第2の担体マトリックス(捕捉マトリックス)への拡
散後にルミネセンスを測定する。結合体として抗体と金
ゾルとの結合体を使用する場合は、捕捉マトリックスに
よるクロマトグラフィー後に第3の担体マトリックスに
おいて検出を視覚的に行う。このような捕捉マトリック
スは例えば EP-A 0052769 、EP-A 0167171および EP-A
0470565 に記載されている。
【0022】用いる結合体が抗体とエクオリンとの結合
体である場合は、第3の担体マトリックスに含浸させた
カルシウムイオンによって、あるいはカルシウムイオン
を添加することによって第3の担体マトリックスでルミ
ネセンスを測定する。別の実施態様では、第1の結合パ
ートナー(抗体)を標識せず、第1のマトリックスから
溶出された抗体−アナライト複合体と遊離の抗体との混
合物を、アナライト類似体を被覆した第2の固相とイン
キュベートする。次に、第1のアナライト抗体(好まし
くは、その定常部)に対する第2の標識抗体を用いて全
混合物とインキュベートして洗浄し、そして基質反応
(例えば、ABTSTMとの反応)により第1のマトリッ
クスから溶出された結合または遊離の第1の抗体の量を
検出する。標識されていない第1のアナライト抗体の代
わりにアナライト抗体と標識(例えば、ペルオキシダー
ゼ)との結合体を用いるならば、例えばペルオキシダー
ゼとアナライト抗体に対する抗体との第2の検出用結合
体を用いるインキュベーション並びに洗浄工程を省くこ
とができる。さらに、アナライト抗体−酵素結合体の代
わりにアナライト抗体−アクリジニウムエステル結合体
を用いて、それをアルカリ過酸化物溶液と反応させてル
ミノメトリック検出を行うことも可能である。
【0023】抗体と標識の結合体は簡単な湿潤法で担体
材料に添加することができる。また、結合体の溶液を乾
燥担体上に加え、該溶液を吸収させ、そして過剰の液体
を落下させるか、遠心分離するか、または空気を速やか
に吸引することにより過剰の液体を分離する方法も可能
である。好ましい方法では、結合体を緩衝溶液(例え
ば、PBS、またはpH5〜9の他の慣用バッファー)
中で担体に加える。担体の透過性と安定性を向上させる
ため、該溶液はトゥイーン20、トゥイーン80、オク
チルグルコシド、ポリドカノール、シンペロニックF6
8などの非変性界面活性剤、あるいはグリセロールやD
MSOのような有機溶媒、および/またはポリエチレン
グリコールおよび/またはタンパク質添加剤(例えば、
ウシ血清アルブミンまたは非特異的IgG)を含んでい
てもよい。
【0024】溶出する際には、PBSやpH範囲5〜9
の他の慣用バッファーのような緩衝溶液を用いることが
有利である。本発明のもう一つの主題は、気相中の免疫
活性物質を回収および/または検出するための装置に関
し、該装置は a)該アナライトの第1の結合パートナーを溶出可能な
形態で含有する気体並びに液体透過性の担体マトリック
ス、 b)該アナライトと第1の結合パートナーとの複合体ま
たは遊離の第1の結合パートナーを単離して、必要なら
ば、その後の反応で測定できるようにする、溶出液の捕
捉システムを含んでいる。
【0025】本発明による免疫吸着剤のマトリックスは
フリースや膜のように平坦であっても、層状(例えば、
カラムの形)であってもよい。平坦なマトリックスの場
合では、吸着のために1mL〜100L/分、好ましく
は100mL〜20L/分、特に好ましくは500mL
〜10L/分の容量流れを用いるとすると、面積2mm
2 〜100cm2 および深さ0.1〜10mmの丸型表
面または他の付形表面を使用することが可能である。特
に、表面積が0.2〜5cm2 で、深さが0.5〜2m
mのマトリックスを用いることが好ましい。これより深
い層を用いる場合には、面積が3mm2 〜25cm
2 で、層の厚さが3mm〜20cmであるカラム様の形
状を用いることが好適である。好ましい面積は10〜1
00mm2 で、層の深さは1〜10cmである。マトリ
ックス材料の形は球や繊維であってもよく、不規則な中
心部をもっていても、ゲルであってもよい。
【0026】捕捉システムも平坦(担体マトリックス)
またはカラム様の形状であってよく、液体を保持する容
器のような形状をしていてもよい。好ましくは、担体
は、輸送ラインを形成するように、互いに液体接触して
いる本質的に隣接した複数の毛管活性試験領域(担体マ
トリックス)から構成されており、この輸送ラインに沿
って液体が毛管力により免疫吸着剤を通って検出領域の
方に移動する。試験領域自体の数は重要でなく、その数
は免疫反応に必要な試薬類が試験領域に別々にまたは一
緒に加えられるかどうかによって決まる。
【0027】EP-A 0 374 684に記載されるように、接着
剤を使って試験領域を担体ホイルに固着させる。気体を
通すために、担体ホイルには穴が設けてあり、その開口
部の上に試験領域(第1の担体マトリックス)が載るよ
うにする。その後、接着した担体ホイルを個々の担体に
カットするが、その際気体透過性の開口部が第1の担体
マトリックスの下でほぼ中央にくるようにする。
【0028】図1は試験担体の例を示すものであり、こ
こで各符号は次のものを表す: 1:溶出剤を受け取るフリース 2:担体ホイル6の吸引開口部3の上にある免疫吸着マ
トリックス 3:吸引開口部 4:捕捉マトリックス 5:検出マトリックス 別の実施態様において、本発明の装置は、免疫吸着剤、
捕捉マトリックスおよび/または検出領域と接触してい
る少なくとも1つのバッファー領域を含んでいてもよ
い。これは反応条件(例えば、イオン強度、pH値)を
最適に調整するための補助物質を含有する。バッファー
領域は多孔性の材料、好ましくはセルロース、ポリエス
テルまたはナイロン製のフリースから構成される。結合
体を添加するのに適した担体材料並びに方法は EP-A 03
53570 号に記載されている。特に好ましい材料はポリエ
ステル、セルロースまたはガラス繊維をベースにした多
孔性材料である。
【0029】アナライト類似体を捕捉マトリックスに固
定化するにあたっては、公知の方法、例えば化学的方法
あるいは免疫沈降法を用いることができる。しかし、好
ましい方法では、捕捉領域の材料に(ストレプト)アビ
ジンのような生物学的結合パートナーを結合させ、そし
て抗体および/または本発明によるペプチドを他の生物
学的結合パートナー(例えば、ビオチン)に結合させた
状態で加える。その後、生物学的結合パートナー同士の
結合(例えば、ビオチン/ストレプトアビジンの結合)
によりアナライト類似体または抗体の固定化が完了す
る。かかる固定化法は EP-A 0374684 に記載されてい
る。
【0030】必要ならば、検出ゾーンの上または下に捕
捉マトリックスを設けることができる(EP-A 0353500を
参照のこと)。検出ゾーンは標識した成分と接触したと
きに検出可能な変化を受ける標識に適した検出用基質を
含有する試薬系を含むことが好ましいが、直接測定でき
る標識(例えば、蛍光標識)を用いる場合は検出ゾーン
が複合体の直接検出に役立つ。検出ゾーンが基質を含む
場合は、該ゾーンを、疎水的にブロックされた溶解可能
なフィルム、ティッシュまたはフリースから作ることが
好ましい。この種の担体は EP-A 0353501 に記載されて
いる。液体試料が基質の領域の先端に達したら、それを
担体から溶出し、検出反応を開始させる。
【0031】検出可能な物質の例として、コカイン、ヘ
ロイン、カンナビノール、カンナビジオール、テトラヒ
ドロカンナビノールなどの薬物分子、ニトログリコー
ル、ニトログリセリン、ニトロペンタ、ヘキソゲン、オ
クトゲン、テトラニトロメタン、トリニトロトルエン、
トリニトロベンゼン、トリニトロアニソール、トリアミ
ノトリニトロトルエン、ヘキサニトロスチルベンなどの
爆薬、多環式芳香族炭化水素、ポリ塩化ビフェニル、除
草剤および殺虫剤(例えば、アトラシン、パラチオン、
シマシン)並びに臭いの強い化合物(例えば、テルピネ
オール、ライム、カリオフィル、樟脳、ファルネソー
ル)を挙げることができる。
【0032】本発明装置の好ましい実施態様(図2)は
次の要素を含んでいる: 1.本発明による免疫吸着剤 2.真空ポンプ 3.バルブ 4.三方バルブ 5.検出ユニット 6.シグナル処理および表示ユニット 7.溶出剤を含む貯蔵容器 8.圧力ポンプ 9.グライダー 10. グライダー用の駆動ユニット 11. 測定溶液の受け器 12. 電力供給 13. オペレーティングコンソール 14. 気体出口 15. 気体試料入口 16. ハウジング 17. 気体状の試料分子、粒子に結合した試料分子、また
は粒子状の試料
【0033】最初の作業サイクルでは、真空ポンプ2を
使って、吸着すべき分子17を含む気体試料を試料入口
15から免疫吸着剤1を通して引き入れる。気体は出口
14を通って該装置から排出される。必要ならば、分析
すべき材料に付着している、試料粒子や試料分子を吸着
している粒子をブローイングまたはブラッシングによっ
て吸引流れの中に取り込む。このために、試料の取り込
みに先立ってバルブ3を閉じて、免疫吸着剤と真空ポン
プの間のバルブ4を開け、さらにグライダー9を開け
る。吸着剤1に分析すべき量の気体試料が吸着された
ら、駆動ユニット10を作動させてグライダー9を閉じ
る。次に、バルブ3を開け、同時にバルブ4を切り替え
て吸着剤と検出ユニット間を自由に通過できるようにす
る。その後、圧力ポンプ8を使って貯蔵容器7から免疫
吸着剤を通して溶出剤を移送する。吸着剤1の出口にあ
る溶出液は今やアナライト分子17と標識抗体との複合
体を含み、気体試料中に含まれるアナライトの量に応じ
て未結合の標識抗体をも含むが、この溶出液はもう一つ
のユニットにおいて利用される。それは検出ユニット5
であり、ここで試料中に存在するアナライト分子17の
量をその後の(免疫学的)反応により測定する。次に、
圧力ポンプ8を再度作動させて貯蔵容器7からの溶出剤
をこのシステムを通して移送する。こうして、該システ
ムを洗浄し、同時に、用いる測定溶液を受け器11に移
送する。検出ユニットに含まれるシグナルをオペレーテ
ィングコンソール13により操作される機能ユニット6
を用いて処理し、表示する。すべての構成要素への電力
供給は交換可能な蓄電池12によって行い、すべての構
成要素をハウジング16の中に配置する。
【0034】第1の担体マトリックスからの抗体−抗原
複合体を他の担体マトリックスおよび/または反応容器
に移すにあたって、第1の担体マトリックス中に存在す
る溶媒を機械的に絞り出すか、追加の溶出剤を通して加
圧または吸引することが好ましい。機械的な圧力を使用
する代わりに、追加の溶出剤の輸送を毛管力、濃度勾配
および/または静水圧によって行うこともできる。
【0035】絞り出しによって溶媒を除去したり、追加
の溶出剤を通すためには、圧力または真空の適用を必要
とするプレスあるいは吸引によることが好ましい。
【0036】
【実施例】
〔実施例1〕 a)ベンゾイルエクゴニンマレイミドエチルアミドの製
無水アセトニトリル200mL中で、ベンゾイルエクゴ
ニン塩酸塩2.4gにN−ヒドロキシスクシンイミド1
gおよびジシクロヘキシルカルボジイミド1.8gを加
え、その後3時間攪拌した。沈殿を濾過により除き、濾
液を蒸発させ、ニトロメタンに取り上げ、再度濾過し
た。溶媒の蒸発後、これをエーテルで細かくすりつぶし
た。その結果、ベンゾイルエクゴニンスクシンイミジル
エステル1.13gが得られた。マレイミドエチルアミ
ン塩酸塩(WO 90/15798 参照)0.47gと一緒にし
て、この生成物を無水アセトニトリル100mL中に取
り上げた。トリエチルアミン1.1gを加え、室温で1
2時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、酢酸エチル5
0mLに取り上げ、炭酸水素ナトリウム溶液で3回抽出
した。酢酸エチル相を蒸発させ、生成物をHCl飽和ジ
オキサン10mL中に溶解して塩酸塩に変換した。この
生成物を再度濾過し、エーテルで洗浄したところ、ベン
ゾイルエクゴニンマレイミドエチルアミド塩酸塩1gが
得られた。
【0037】b)コカイン免疫原の製造 0.1Mリン酸カリウムバッファー(pH8.5)25
mL中に含まれるウシ血清アルブミン300mgを、ジ
オキサン5mL中に溶解したS−アセチルチオプロピオ
ン酸スクシンイミジルエステル106.6mgと室温で
3時間反応させた。ACA202によるゲルクロマトグ
ラフィーにかけ0.1Mリン酸カリウムバッファー(p
H8.5)を用いて修飾ウシ血清アルブミンを低分子量
の反応生成物から分離した。その結果、リン酸カリウム
バッファー(pH8.5)57.5mL中に生成物31
0.5mgを含有する溶液が得られた。
【0038】100mgの修飾ウシ血清アルブミンに相
当する量の該溶液を1Mヒドロキシルアミン溶液4.7
mLと反応させた。次に、ベンゾイルエクゴニンマレイ
ミドエチルアミド塩酸塩49.4mgを加え、4℃で1
2時間反応させた。得られたコカイン免疫原を、ACA
202によるゲルクロマトグラフィーにかけ0.1Mリ
ン酸カリウムバッファー(pH8.5)を用いて低分子
量の反応生成物から分離した。その結果、0.1Mリン
酸カリウムバッファー(pH8.5)中に溶解したコカ
イン免疫原95mgが得られた。
【0039】c)コカインに対する抗体の調製 10匹のヒツジを完全フロインドアジュバント中のコカ
イン免疫原で免疫した。各動物に投与した用量は初回と
その後の免疫感作につき200μgであった。免疫感作
を1か月おきに行った。得られた血清はマイクロタイタ
ープレート検定でコカインに対する抗体の存在を調べ
た。そのために、ストレプトアビジンを被覆したマイク
ロタイタープレートを、ベンゾイルエクゴニンスクシン
イミジルエステルとN−(ビオチニルアミノカプロイ
ル)−1,8−ジアミノ−3,6−ジオキサオクタンか
ら製造したベンゾイルエクゴニン−〔N’−ビオチニル
アミノカプロイル)−(3,6−ジオキサ−8−アミノ
オクチル)アミド〕とインキュベートし、洗浄し、その
後再度分析すべき血清とインキュベートし、洗浄し、そ
して検出のためにペルオキシダーゼとウサギ抗ヒツジイ
ムノグロブリンとの結合体とインキュベートし、洗浄
し、その後基質を加えた。EP-A 0547 029 の実施例12
に従ってコカインに対する相対的親和性を測定した。S
4987からの血清が良好なコカイン親和性を示すこと
から、それを更なる試験のために選択した。
【0040】d)コカインに対する抗体とアルカリホス
ファターゼとの結合体の調製 DE精製したコカインに対するポリクローナルヒツジ抗
体(PAB<コカイン>S−IgG(DE))を、硫安
沈殿並びにDEAE−セファロースクロマトグラフィー
を用いて当業者に知られた方法により、脱脂した原血清
(ヒツジ)から単離した。
【0041】PAB<BZE>S−IgG(DE)の免
疫吸着精製 コカイン免疫吸着剤の調製 実施例1b(ビオチニル化工程を含まない)のコカイン
ポリハプテンを、グルタルジアルデヒド活性化アフィニ
ティー吸着剤(活性化スフェロシル (Spherosil)、Boeh
ringer Mannheim 社製、カタログ番号 665 525)に製造
元の説明書に従って結合させた。
【0042】免疫吸着 (PAB<コカイン>S−IgG(DE))をPBS/
アジド(50 mmol/l リン酸カリウム, pH7.5, 150 mmol/
l 塩化ナトリウム, 0.1%アジ化ナトリウム)に対して透
析し、適切な寸法の吸着カラム(吸着剤の結合能とIg
G(DE)の力価による)に室温で2時間にわたり加え
た。未結合のタンパク質をPBS/アジドで洗い、結合
した抗体を1Mプロピオン酸を用いて室温で溶出した。
溶出液を30mMリン酸ナトリウムバッファー(pH
7.1)に対して透析した。
【0043】PAB<BZE>S−IgG(IS)−A
P結合体の調製 IgGの活性化 免疫吸着により精製したIgGを30mMリン酸ナトリ
ウムバッファー(pH7.1)中10mg/1mLのタ
ンパク質濃度で、5倍過剰モル量のマレイミド−ヘキサ
ノイル−N−ヒドロキシ−スクシンイミドエステル(M
HS)と25℃で1時間インキュベートした。この混合
物にMHSに対して100倍過剰モル量のL−リシン/
HClを加えて反応を停止させ、10mMリン酸カリウ
ム、50mM塩化ナトリウム、10mM MgCl
2 (pH6.1)に対して透析した。
【0044】アルカリホスファターゼの活性化 アルカリホスファターゼ(EIA級、Boehringer Mannh
eim 社製、カタログ番号 567 744)を30mMトリエタ
ノールアミン、3M NaCl、0.1mMZnC
2 、1mM MgCl2 (pH7.0)中10mg/
mLのタンパク質濃度で、30倍過剰モル量のスクシン
イミジルアセチルチオプロピオネート(SATP)とと
もに25℃で1時間インキュベートした。この反応混合
物にL−リシン/HClを加えて10mMとすることに
より反応を停止させ、10mMリン酸カリウム、50m
M塩化ナトリウム(pH7.5)に対して透析した。保
護SH基を脱アセチル化するために1Mヒドロキシルア
ミン溶液を20mMまで、そして0.1M EDTAを
最高0.5mMまで加えて、この混合物を25℃で15
分間インキュベートした。活性化AP溶液は直ちにカッ
プリング反応に使用した。
【0045】カップリング 活性化APと活性化IgGの溶液同士を等モル量で混合
し、pHを6.8〜7.0に調整し、再蒸留水を使って
AP濃度を5mg/mLに調節した。25℃で3時間反
応させた後、混合物にN−エチルマレイミド(5mMま
で、25℃で30分)および1Mヒドロキシルアミン溶
液(pH7.5)(20mM、25℃で1時間)を順次
加えて反応を停止させた。結合体の溶液を50mMトリ
エタノールアミン/HCl、150mM NaCl、1
mM MgCl2 、0.1mMZnCl2 (pH7.
6)に対して透析し、10mg/mLウシ血清アルブミ
ンおよび3M NaClを加えた。
【0046】e)ビオチニル化コカインポリハプテンの
調製 リン酸バッファー(pH8)中25mg/mLの濃度の
ウサギIgGを、ジメチルスルホキシド中に溶解した6
倍モル量のS−アセチルチオプロピオン酸スクシンイミ
ジルエステルと反応させた。25℃で1時間後、1M/
Lのリシン溶液を加えて反応を停止させた。次に、1m
M/LのEDTAを用いて0.1M/Lリン酸カリウム
バッファー(pH6)に対して透析を行った。続いて、
pHを7.8に調整し、1M/Lヒドロキシルアミン溶
液(pH7.5)を20mM/Lまで加えて25℃で1
時間インキュベートした。カップリングを行うために、
ジメチルスルホキシドに溶解した5倍過剰モル量のベン
ゾイルエクゴニンマレイミドエチルアミド塩酸塩を、ス
ルフヒドリル基で修飾されるウサギIgGの溶液に攪拌
しながら加えた。25℃で2時間インキュベートした
後、0.1M/Lシステイン溶液を1mM/Lまで、そ
して0.5M/Lヨウ素アセトアミド溶液を5mM/L
まで順次加えて反応を停止させた。この混合物を0.1
M/Lリン酸カリウムバッファー(pH8.5)に対し
て一夜透析し、膜濾過により10mg/mLのタンパク
質濃度に濃縮した。その後、得られたコカインポリハプ
テンを、ジメチルスルホキシドに溶解した8倍過剰モル
量のビオチニルカプロン酸スクシンイミジルエステルで
ビオチニル化した。この混合物を20mM/L酢酸ナト
リウム(pH4.3)に対して透析し、FPLCで精製
した。
【0047】〔実施例2〕 a)抗コカイン抗体とアルカリホスファターゼとの結合
体を含有する第1の担体マトリックス(免疫吸着剤)の
調製 線密度3.3dtexおよび長さ4mmのポリエステル
繊維80部、線密度1.7dtexおよび長さ3mmの
ビスコースステープルファイバー20部、および長さ4
mmのポリビニルアルコール繊維20部からなるフリー
スを製造した。繊維材料のポリエステル、ビスコースス
テープルファイバーおよびポリビニルアルコールを、十
分に脱イオン化した水を用いて0.3%の密度で混合タ
ブ内でバラバラにした。次に、繊維材料を循環篩にポン
プ移送した。水を繊維材料から除きながら、すなわち真
空にして水を抜き取りながら、繊維を篩面上で配向さ
せ、乾燥シリンダー上で約20%の乾燥含量を有するフ
リースとして接触乾燥させた。得られたフリースは面積
重量が80g/cm2 で、厚さが0.32mmであっ
た。
【0048】このフリースから、直径18mmの円形デ
ィスクをパンチで抜き取り、それぞれに実施例1dによ
り調製した抗コカイン抗体とアルカリホスファターゼと
の結合体(遊離の第1の結合パートナー)の濃度500
ng/mlの溶液20μLを含浸させた。本発明による
免疫吸着剤の一例が得られた。
【0049】b)気相からのコカインの測定 本発明による免疫吸着剤を図3に記載の支持体に取り付
けた。免疫吸着剤を固定させた支持体はフロースルー制
御真空ポンプ(GSA50−01型)に接続した。図3
において、符号は次のものを表す: 1.プラスチックチューブ 2.フリース様吸着材料のためのガイド 3.フリース様吸着材料 4.真空ポンプに対する吸引方向 コカインの気相は、固形コカイン(遊離塩基)の加熱基
体に向けて20℃で窒素ガスを送るようになっている試
験スタンドを用いて供給した。この試験スタンドの全体
的な気体の管理は、均質な品質の気体が確実に得られる
ように恒温条件下で行った。試験スタンドの出口での一
定品質の気体の存在は基準分析装置(複数の連続して配
置した凝縮トラップに試験気体を導入し、GC/MSで
分析する)で測定した。20℃の一定温度では、約2n
g/Lのコカイン濃度が維持され、これはこの温度にお
いて理論的に予測されるコカインの飽和濃度に一致する
(Lawrenceら, Can. J. Chem. 62, 1984) 。更なる希釈
セクションにおいて、コカインの気体を窒素ガスで希釈
して飽和濃度の1%、すなわち20pg/Lまたは10
-14 モル/Lのコカイン濃度にした。
【0050】支持体では、処理量を5L/分に設定し、
これを気体導管に配置したフローメーター(ロタメータ
ー)でチェックした。ここでは、約140ミリバールの
圧力降下が観測された。希釈したコカインの気体は、所
定の流速でもって、試験スタンドの出口で吸着材料に3
0秒、1分、2分、4分および8分間吸着させた。これ
は、免疫吸着剤が総量で50、100、200、400
および1000ngのコカインと接触したことに当た
る。
【0051】次に、免疫吸着剤を溶出用バッファー(50
mM/L HEPES, 0.9% NaCl, 0.05% トゥイーン20, pH 6.
8)400μLとともに1分間振とうした。その後、マ
イクロタイタープレートのウェルを、溶出用バッファー
中のベンゾイルエクゴニン−〔N’−ビオチニルアミノ
カプロイル)−(3,6−ジオキサ−8−アミノオクチ
ル)アミド〕10ngの溶液100μLとともに60分
間インキュベートし、続いて洗浄用バッファー(0.9% N
aCl + 0.05%トゥイーン20)で3回洗った。
【0052】免疫吸着剤の溶出液100μL、これは吸
着されたコカインの量に応じて遊離の第1の結合パート
ナー(抗コカイン抗体とアルカリホスファターゼとの結
合体)および第1の結合パートナーとコカインとの複合
体を含有するものであるが、これをマイクロタイタープ
レートのウェルに加え、60分間インキュベートし、続
いて洗浄用バッファーで3回洗った。
【0053】検出反応を行うために、基質溶液(0.4
mM/LのCSBD、つまり3−(メトキシスピロ
{1,2−ジオキセタン−3,2’−トリシクロ〔3.
3.1.1.3,7〕デカン}フェニルホスフェート二
ナトリウム、0.1Mジエタノールアミン中の10%サ
ファイアエンハンサー、1mM/L MgCl2 、pH
10.0)100μLを加え、ルミネセンスを60秒間
測定した。
【0054】測定結果 コカインの吸着量(pg) ルミネセンス(相対単位/60秒) 0 6767.2 50 5602.3 100 4766.8 200 3901.7 400 3834.3 800 3871.0 得られた検量線を図4に示してある。
【0055】正確にはかった量のコカインをイムノアッ
セイにおいて用いる比較試験では、吸着および溶出後に
測定されたコカインの収量がコカインの添加量に対して
79%であった。
【0056】〔実施例3〕 a)担体の構造(図1) 担体フリース(1) ポリエステルフリースはドイツ連邦共和国ハッツフェル
ドのビンツェル (Binzer) により製造されたものであ
る。これは10%のクラロンで強化された純粋なポリエ
ステルフリースである。厚さが1.0〜1.2mmで、
吸収容量は1800mL/m2 である。
【0057】第1の担体マトリックス(免疫吸着剤)
(2) ポリエステル80部とビスコースステープルファイバー
20部と強化材としてのクラロン20部からなる、厚さ
0.32mm、吸着容量500mL/m2 の混合フリー
スに、次の成分:3.8×10-8M/Lの抗コカイン抗
体とアルカリホスファターゼとの結合体(遊離の第1の
結合パートナー)(実施例1dにより製造したもの)お
よび3mM/L NaCl、1mM/L MgCl2
0.1mM/L ZnCl2 、30mM/Lトリエチル
アミン、pH7.6を含有する溶液を含浸させ、その後
乾燥した。
【0058】第2の担体マトリックス(捕捉マトリック
ス)(4) 20%のエタドゥリン (etadurin) で強化した100%
のリンターからなる、厚さ0.35mm、吸着容量37
2mL/m2 のフリースに、次の成分:10mM/Lリ
ン酸ナトリウム、pH7.5、200mg/Lの重合ス
トレプトアビジン(EPS 0 331 127 の実施例1cにより
製造したもの)を含有する溶液を含浸させ、その後乾燥
した。
【0059】次いで、予備含浸させたフリースに、再
度、次の成分:10mM/Lリン酸ナトリウム、pH
7.5、200mg/Lのビオチニル化コカインポリハ
プテン(実施例1cにより製造したもの)を含有する溶
液を含浸させ、その後乾燥した。
【0060】第3の担体マトリックス(検出領域)
(5) 2%のエタドゥリンで強化した100%のリンターから
なる、厚さ0.35mm、吸収容量372mL/m2
フリースを使用した。図1に示すような幅6mmの担体
ホイルに担体マトリックスを固着させた。担体ホイルは
直径が3mmの吸引開口部3を有し、この開口部3が第
1の担体マトリックス(免疫吸着剤)の下でその中央に
くるように配置した。
【0061】b)気相からのコカインの測定 チューブ(それをシールするためのOリングを有する)
のためのガイド(案内装置)を特徴とする支持体に担体
を配置した。実施例2bに記載するように、チューブを
真空ポンプに接続した。気体試料を集めながら、第1の
担体マトリックスの下にあるOリングを有するチューブ
を担体ホイルに押しつけ、気体が第1の担体マトリック
スと担体ホイルの開口部を通って流れるようにした。
【0062】飽和の0.1%、すなわち2pg/Lまた
は6.6×10-15 M/Lのコカイン(実施例2bによ
り製造したもの)を含む気体を、担体の第1の担体マト
リックス(免疫吸着剤)を通して2L/分の流速で15
秒間(合計量:1pg)または2.5分間(合計量:1
0pg)吸引した。飽和の10%、すなわち200pg
/Lまたは6.6×10-13 M/Lのコカイン(実施例
2bにより製造したもの)を含む気体を、担体の第1の
担体マトリックス(免疫吸着剤)を通して1L/分の流
速で30秒間(合計量:100pg)および10L/分
の流速で30秒間(合計量:1000pg)吸引した。
【0063】その後、担体を支持体から取り外し、担体
フリースをバッファー溶液(150 mM/L NaCl, 50 mM/Lリ
ン酸カリウムバッファー, pH7.2 )の中に10秒間浸し
た。担体フリースによって吸い上げられた液体を第3の
担体マトリックス(検出領域)にクロマトグラフ的に移
行させた。DIN821パンチャーを使って、第3の担
体マトリックスから円形部分を抜き取り、これをフリー
スの上面を上に向けてマイクロタイタープレートのウェ
ルに入れた。ルミネセンスマイクロタイタープレート読
取り機(ルミノスキャン)において、100μLの基質
溶液(ルミフォス530、3−(メトキシスピロ{1,
2−ジオキセタン−3,2’−トリシクロ〔3.3.
1.1.3,7〕デカン}フェニルホスフェート二ナト
リウムの調製物、Boehringer Mannheim 社製)を加え、
ルミネセンスを10分間測定した。
【0064】ブランク値を測定するために、コカインの
気体を吸着させずに担体をバッファー溶液に浸し、クロ
マトグラフ的に移行させ、そして分析した。
【0065】測定結果 コカインの吸着量(pg) ルミネセンス(相対単位/60秒) ブランク 60.46 1 76.86 10 106 100 134.4 1000 244.7 得られた検量線を図5に示してある。
【0066】〔実施例4〕実施例2bとの関連において
記載した試験スタンドで用いたコカインの気体の代わり
に、コカインの粒子を含む気体を、実施例2aからの第
1の担体マトリックス(免疫吸着剤)および/または実
施例3の担体に吸着させた。コカイン1部と乳糖100
0部の粉末状混合物で予め汚染させておいたポリエチレ
ン表面の1cm上で試料を採取した。この混合物5mg
を220cm2 の表面積にわたって広げた。試料を採取
しながら、粒状汚染物質の除去をサポートするために、
約1cmの距離から直径約1mmのノズルによって発生
した5L/分の加圧空気流にも該表面をさらした。全て
の試験は1ngより少ないコカイン量に相当する測定値
をもたらした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による試験担体の例を示す。
【図2】本発明による装置の好ましい実施態様を示す。
【図3】本発明による免疫吸着剤を固定させるための支
持体を示す。
【図4】実施例2に記載した免疫吸着剤を用いて測定し
たコカインの検量線を示す。
【図5】実施例3に記載した担体を用いて測定したコカ
インの検量線を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチャン クライン ドイツ連邦共和国 82362 ヴァイルハイ ム ブルエテンシュトラーセ 16番地 (72)発明者 ハンス−ペーター ヨセル ドイツ連邦共和国 82362 ヴァイルハイ ム プラエラテンヴェーク 7番地 (72)発明者 ルパート ヘルマン ドイツ連邦共和国 82362 ヴァイルハイ ム イン デル アオ 23番地 (72)発明者 ヨセフ マイアー ドイツ連邦共和国 82362 ヴァイルハイ ム シュメドルシュトラーセ 15番地 (72)発明者 ハラルド エルトル ドイツ連邦共和国 82538 ゲルティング アレブッヘルヴェーク 4シー番地 (72)発明者 ヘルムート オベルプリラー ドイツ連邦共和国 83620 ヴェスターハ ム アム ミューエルバッハ 8ビー番地 (72)発明者 ラインホールド ヒルパート ドイツ連邦共和国 82272 モーレンヴァ イス エルレンシュトラーセ 12番地 (72)発明者 フロリアン ビンダー ドイツ連邦共和国 83278 トラオンスタ イン ヌスバオマーシュトラーセ 29番地 (72)発明者 ヨセフ リッター ドイツ連邦共和国 80339 ミュンヘン ランズバーゲルシュトラーセ 45番地

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相中に含まれるアナライトを、気体並
    びに液体透過性の第1の担体マトリックス中に含まれる
    その結合パートナーに免疫学的に結合させることによっ
    て該アナライトを回収する方法であって、 a)該アナライトを含有する気相を第1の担体マトリッ
    クス(免疫吸着剤)と接触させ、 b)第1の担体マトリックス中に含まれるが該マトリッ
    クスに結合していない第1の結合パートナーに該アナラ
    イトを結合させ、 c)該アナライトと第1の結合パートナーからなる複合
    体および遊離の第1の結合パートナーを第1の担体マト
    リックスから溶出し、そして d)場合により、該アナライトを該複合体から遊離させ
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 気相中に含まれるアナライトを、気体並
    びに液体透過性の第1の担体マトリックス中に含まれる
    その結合パートナーに免疫学的に結合させることによっ
    て該アナライトを免疫学的に検出する方法であって、 a)該アナライトを含有する気相を第1の担体マトリッ
    クス(免疫吸着剤)と接触させ、 b)第1の担体マトリックス中に含まれるが該マトリッ
    クスに結合していない第1の結合パートナーに該アナラ
    イトを結合させ、 c)該アナライトと第1の結合パートナーからなる複合
    体および遊離の第1の結合パートナーを第1の担体マト
    リックスから溶出し、そして d)溶出された複合体または遊離の第1の結合パートナ
    ーを、存在する該アナライトの量の指標として測定する
    ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 第1の結合パートナーが標識を有し、溶
    出された複合体中に結合された標識または溶出された未
    結合の標識を、存在する該アナライトの量の指標として
    測定することを特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1の結合パートナーが標識されておら
    ず、 a)溶出量の第1の結合パートナーを、第1の結合パー
    トナーに対する第2の標識した結合パートナーに結合さ
    せ、そして b)このように結合した標識を存在する該アナライトの
    量の指標として測定することを特徴とする、請求項2記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 第1の結合パートナーの第2の結合パー
    トナーへの結合を第2の担体マトリックスで行い、標識
    の測定を第3の担体マトリックスで行うことを特徴とす
    る、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 免疫吸着剤が10〜90%の液体含量を
    有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つ
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1の工程でアナライトを実質的に乾燥
    したマトリックスに非特異的に吸着させ、第2の工程で
    液体を加えて該アナライトと標識した結合パートナーと
    の間で免疫反応を起こさせることを特徴とする、請求項
    6記載の方法。
  8. 【請求項8】 液体が0〜30%の極性有機溶媒および
    0〜1%の界面活性剤を含有する水であることを特徴と
    する、請求項6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】 気相中に含まれるアナライトを回収し、
    そして/または免疫学的に検出する装置であって、 a)該アナライトの第1の結合パートナーを溶出可能な
    形態で含有する気体並びに液体透過性の担体マトリック
    ス、 b)該アナライトと第1の結合パートナーからなる複合
    体または遊離の第1の結合パートナーを後続の反応で単
    離または測定できるようにする、溶出液の捕捉システム
    を含んでなる装置。
  10. 【請求項10】 担体マトリックスが10mL/分から1
    0L/分までの気体透過性を有することを特徴とする、
    請求項9記載の装置。
JP6255372A 1993-10-20 1994-10-20 気相から免疫学的に活性な物質を回収および/または検出する方法並びにそのための装置 Expired - Lifetime JP2732804B2 (ja)

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