JPH07190895A - 車両の診断装置 - Google Patents

車両の診断装置

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JPH07190895A
JPH07190895A JP5331335A JP33133593A JPH07190895A JP H07190895 A JPH07190895 A JP H07190895A JP 5331335 A JP5331335 A JP 5331335A JP 33133593 A JP33133593 A JP 33133593A JP H07190895 A JPH07190895 A JP H07190895A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解析によって制御システムの異常内容あるい
は異常箇所を具体的かつ正確に検出することができる適
切な診断用車両情報を収集・記憶することができ、車両
診断の精度を高めることができる車両診断装置を提供す
る。 【構成】 車両診断装置Sにおいては、トリガ信号が出
力されたときに、まず基本となる診断用車両情報がドラ
イブレコーダ2のICカード7に記憶され、続いてその
作動が診断用車両情報に影響を与える制御部品の運転状
態が変化させられ、この変更された運転状態における診
断用車両情報がICカード7に記憶される。そして、解
析ツール3を用いて、ICカード7に記憶された制御部
品の作動状態の変更前後の診断用車両情報データを比較
・解析することにより、制御システムの具体的な異常内
容及び異常箇所を正確に検出・把握することができ、車
両診断の精度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の診断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータを備えたコントロ
ールユニットによって、パワートレイン制御(例えば、
燃料噴射量制御、変速制御)、制動制御等の各種電子制
御を行うようにした自動車(車両)は従来より知られてい
るが、近年、自動車の機能ないしは性能の大幅な向上を
図るため、かかる電子制御の種類ないしは制御対象が拡
大される傾向が強い。そして、このようにコントロール
ユニットによって多種多様の電子制御が行われるように
なった自動車においては、多数の制御情報、例えば車
速、エンジン回転数、バッテリ電圧、エンジン水温、排
気ガス中のO2濃度(空燃比)、アクセル開度、スロット
ル開度、アクセル開度等がコントロールユニットに入力
されることになる。
【0003】しかしながら、このようにコントロールユ
ニットによって多種多様の電子制御を行うようにした自
動車においては、各種機能ないしは性能が大幅に高めら
れる反面、運転者が制御システムが正常に機能している
か否か、すなわち電子制御が正常に行われているか否か
等を判断するのが極めてむずかしくなる。そこで、コン
トロールユニット内に保有されている各種車両情報のう
ちの所定の車両情報(以下、これを診断用車両情報とい
う)を、制御システムが正常に機能しているか否かを診
断(車両診断)するための資料(車両診断用資料)として適
宜記憶するドライブレコーダを搭載した自動車が提案さ
れている(例えば、特開平1−260344号公報参
照)。そして、かかるドライブレコーダにおいては、制
御システムに何らかの異常が生じている可能性があると
考えられるときにはコントロールユニット内の診断用車
両情報がドライブレコーダに記憶されるようになってい
る。なお、制御システムの異常内容、異常箇所等を判定
する具体的な車両診断は、通常、ドライブレコーダに記
憶されている診断用車両情報を、自動車には搭載されて
いない解析ツールを用いて解析することにより行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに制御システムに何らかの異常が生じている可能性が
あると考えられるときにコントロールユニット内の診断
用車両情報をそのまま記憶するようにした従来のドライ
ブレコーダでは、解析ツールによる解析によって制御シ
ステムの異常内容あるいは異常箇所を具体的かつ正確に
検出することができる適切な診断用車両情報がなかなか
得られないといった問題がある。
【0005】例えば、制御システムに異常が生じている
と考えられるときには診断用車両情報として車速、エン
ジン回転数、バッテリ電圧、エンジン水温、空燃比、ア
クセル開度及びスロットル開度を記憶するドライブレコ
ーダが設けられた従来の自動車において、ある気筒のイ
ンジェクタ(燃料噴射弁)に故障(例えば、燃料噴射の停
止)が生じたとする。この場合、空燃比の目標空燃比に
対する偏差(空燃比偏差)が増大するので、これによって
制御システムに異常が生じている可能性があると判断さ
れ、上記の各診断用車両情報がドライブレコーダに記憶
されることになる。しかしながら、この場合、かかる診
断用車両情報を解析しても、空燃比が明らかに異常であ
りいずれかのインジェクタに異常が生じているかもしれ
ないという程度のことはわかるものの、どのインジェク
タが異常であるか、あるいはどのように異常であるかを
検出することはできない。
【0006】このように、例えば特開平1−26034
4号公報に開示されているような従来のドライブレコー
ダでは、解析によって制御システムの異常内容あるいは
異常箇所を具体的かつ正確に検出することができる適切
な診断用車両情報を得ることができない。本発明は、上
記従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、解析によって制御システムの異常内容あるいは異常
箇所を具体的かつ正確に検出することができる適切な診
断用車両情報を収集・記憶することができ、車両診断の
精度を高めることができる車両の診断装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、車両の状態を示す所定の車両情報を
適宜車両診断用資料として記憶する車両情報記憶手段
と、その作動が上記所定の車両情報に影響を与える制御
部品の作動状態を、車両情報記憶手段に所定の車両情報
が記憶された後で変化させる作動状態変更手段と、該作
動状態変更手段によって上記制御部品の作動状態が変化
されられた後における上記所定の車両情報をさらに車両
診断用資料として記憶する変更車両情報記憶手段とが設
けられていることを特徴とする車両の診断装置を提供す
る。
【0008】第2の発明は、第1の発明にかかる車両の
診断装置において、車両情報記憶手段が、トリガ信号が
入力されたときに所定の車両情報を車両診断用資料とし
て記憶するようになっていることを特徴とする車両の診
断装置を提供する。
【0009】第3の発明は、第2の発明にかかる車両の
診断装置において、車両情報記憶手段によって記憶され
る所定の車両情報の異常を検出する車両情報異常検出手
段が設けられていて、作動状態変更手段が、その作動が
車両情報異常検出手段によって異常が検出された車両情
報に影響を与える制御部品の作動状態のみを変化させる
ようになっていることを特徴とする車両の診断装置を提
供する。
【0010】第4の発明は、第1又は第2の発明にかか
る車両の診断装置において、その作動が所定の車両情報
に影響を与える制御部品が補機であることを特徴とする
車両の診断装置を提供する。
【0011】第5の発明は、第1又は第2の発明にかか
る車両の診断装置において、その作動が所定の車両情報
に影響を与える制御部品がエンジン制御部品であること
を特徴とする車両の診断装置を提供する。
【0012】第6の発明は、第4の発明にかかる車両の
診断装置において、補機がエアコンであることを特徴と
する車両の診断装置を提供する。
【0013】第7の発明は、第5の発明にかかる車両の
診断装置において、エンジン制御部品がインジェクタで
あることを特徴とする車両の診断装置を提供する。
【0014】第8の発明は、第5の発明にかかる車両の
診断装置において、エンジン制御部品がEGRバルブで
あることを特徴とする車両の診断装置を提供する。
【0015】第9の発明は、第5の発明にかかる車両の
診断装置において、エンジン制御部品がパージバルブで
あることを特徴とする車両の診断装置を提供する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 <第1実施例>図3に示すように、車両診断装置を備え
た自動車WD(車両)には、パワートレイン制御(例え
ば、燃料噴射制御、点火時期制御、変速制御)、駆動・
制動制御(例えば、ABS制御、トラクション制御)、空
調制御等の各種電子制御を行うコントロールユニット1
と、車両診断用資料となる所定の車両情報(以下、これ
を診断用車両情報という)を記憶するドライブレコーダ
2とが搭載され、これらのコントロールユニット1とド
ライブレコーダ2とは、後で説明するように時分割式の
多重伝送システム5(図1参照)によってリンクされてい
る。なお、コントロールユニット1は特許請求の範囲に
記載された「作動状態変更手段」及び「車両情報異常検出
手段」を含む多機能制御ツールであり、ドライブレコー
ダ2は特許請求の範囲に記載された「車両情報記憶手
段」、「変更車両情報記憶手段」及び「車両情報異常検出手
段」を含む多機能制御ツールである。
【0017】以下、自動車WDの車両診断装置について
説明する。図1に示すように、自動車WDの電子制御シ
ステム(コントロールユニット1によって制御される各
制御部品を含む)が正常に機能しているか否か等を診断
するための車両診断装置Sは、夫々自動車WD(図3参
照)に搭載されたコントロールユニット1及びドライブ
レコーダ2と、自動車WDには搭載されていない解析ツ
ール3と、これらの各機器1,2,3をリンクする複数の
通信手段とで構成されている。
【0018】コントロールユニット1は、マイクロコン
ピュータを備えた、自動車WDの総合的な制御装置であ
るとともに車両診断装置Sの一部であって、図示してい
ないが、車速センサ、エンジン回転数センサ、電圧セン
サ、水温センサ、O2センサ、アクセルセンサ、ノック
センサ等の各種センサ、あるいはエアコンスイッチ、電
気負荷スイッチ、ブレーキスイッチ、パワステスイッチ
等の各種スイッチと、複数のハーネスで接続されてい
る。そして、コントロールユニット1にはこれらの各セ
ンサ及び各スイッチから出力される信号、すなわち自動
車WDの状態を示す各種情報が入力され、コントロール
ユニット1はこれらの各種情報に基づいて、各種制御部
品(例えば、インジェクタ、EGRバルブ、パージバル
ブ、各種アクチュエータ等)を介して自動車WDの電子
制御を行うようになっている。
【0019】コントロールユニット1とドライブレコー
ダ2とをリンクし、両者1,2間で相互にデータ通信を
行わせる多重伝送システム5が設けられ、この多重伝送
システム5は、コントロールユニット1内に保有されて
いる各種車両情報中の診断用車両情報をドライブレコー
ダ2に伝送することができるようになっている。多重伝
送システム5が、ドライブレコーダ2からコントロール
ユニット1へも情報を伝送することができるのはもちろ
んである。なお、コントロールユニット1内に保有され
ている車両情報は、各センサ及び各スイッチから入力さ
れた各種信号(例えば、車速、エンジン回転数、バッテ
リ電圧、エンジン水温、O2センサ出力、アクセル開度
等)と、これらの信号に基づいてコントロールユニット
1内で演算された各種情報(例えば、空燃比、充填効率
等)とからなる。
【0020】多重伝送システム5は、第1伝送線5a(B
US+)と第2伝送線5b(BUS−)とを備えた、シリア
ル通信を行う普通の時分割式の多重伝送システムであっ
て、基本的には、後で説明するようにドライブレコーダ
2からコントロールユニット1にトリガ信号が出力され
たときに、コントロールユニット1内の診断用車両情報
を所定の伝送周期(例えば、50msec)でドライブレコー
ダ2に伝送するようになっている。両伝送線5a,5bは
夫々、一端がコントロールユニット1に接続され、他端
がドライブレコーダ2の第1コネクタ6に接続され、コ
ントロールユニット1とドライブレコーダ2との間で相
互にデータをやりとりさせることができるようになって
いる。なお、伝送線を4線式としてもよい(BUS+、
BUS−、B+、アース)。
【0021】ドライブレコーダ2には、SRAM記憶媒
体であるICカード7が設けられ、このICカード7は
コントロールユニット1から多重伝送システム5を介し
てドライブレコーダ2に伝送された診断用車両情報をメ
モリ空間内に時系列的に記憶するようになっている。
【0022】また、ドライブレコーダ2には第2コネク
タ8が設けられ、この第2コネクタ8にはトリガ用導線
9の一端が接続され、このトリガ用導線9の他端はアー
ス部10(車体)に接続(アース)され、さらにトリガ用導
線9の途中にトリガスイッチ11が介設されている。こ
こで、トリガスイッチ11がオンされるとドライブレコ
ーダ2からコントロールユニット1にトリガ信号が出力
されるようになっている。なお、トリガスイッチ11
は、制御システムに異常が生じている可能性があると考
えられる所定の条件が成立したときにコントロールユニ
ット1によって自動的にオンするようにしても、あるい
は運転者によってマニュアル操作でオンするようにして
も、さらには両者を併用するようにしてもよい。
【0023】そして、コントロールユニット1にトリガ
信号が入力されると、コントロールユニット1及びドラ
イブレコーダ2は、後で説明するように、まずコントロ
ールユニット1内の診断用車両情報を所定の周期で所定
時間だけ収集(サンプリング)し、これらの収集された診
断用車両情報を多重伝送システム5を介してコントロー
ルユニット1からドライブレコーダ2に所定の伝送周期
で伝送してICカード7に記憶させるようになってい
る。すなわち、制御システムに何らかの異常が生じてい
る可能性があると考えられるときにはトリガスイッチ1
1がオンされ、まずこの時点から所定時間内に収集され
た複数の診断用車両情報がICカード7に記憶されるわ
けである。
【0024】さらに、この後コントロールユニット1及
びドライブレコーダ2は、後で説明するように、その作
動が診断用車両情報に影響を与える各種制御部品(例え
ば、エアコン等の補機、あるいはインジェクタ、EGR
バルブ、パージバルブ等のエンジン制御部品)の作動状
態を変化させた上で、再度診断用車両情報を所定の周期
で収集し、これらの収集された診断用車両情報を多重伝
送システム5を介してコントロールユニット1からドラ
イブレコーダ2に伝送してICカード7に記憶させるよ
うになっている。
【0025】つまり、基本的には、トリガスイッチ11
がオンされたときには、まずこの運転状態における複数
の各診断用車両情報が収集されてICカード7に記憶さ
れ、次にその作動が診断用車両情報に影響を与える制御
部品の作動状態が変化させられた後、この変更された運
転状態において再度複数の各診断用車両情報が収集され
てICカード7に記憶されるわけである。なお、制御部
品は、より具体的には後で説明するとおり、1つづつ作
動状態が変化させられ、1つの制御部品の作動状態が変
化させられる毎に診断用車両情報が収集・記憶され、こ
の後該制御部品の作動状態が元に戻されて次の制御部品
の作動状態が変化させられるといった動作が繰り返され
る。このように、ICカード7に記憶された上記制御部
品の作動状態が変化する前後の診断用車両情報を比較し
つつ解析することによって、制御システム(コントロー
ルユニット1によって制御される制御部品を含む)の異
常内容あるいは異常箇所を具体的かつ正確に検出できる
わけである。
【0026】さらに、ドライブレコーダ2には第3コネ
クタ12が設けられている。この第3コネクタ12は、
接続コード13を用いて解析ツール3の接続導線14に
接続することができるようになっている。なお、接続コ
ード13及び解析ツール3は自動車WDには搭載されて
いない。そして、解析ツール3の接続導線14が、接続
コード13を介して第3コネクタ12に接続されたとき
には、ドライブレコーダ2のICカード7に記憶されて
いる各種車両情報が解析ツール3に入力されるようにな
っている。
【0027】解析ツール3は、コントロールユニット1
及びドライブレコーダ2で収集・記憶すべき診断用車両
情報の項目及び収集・記憶方法を設定してこれをコント
ロールユニット1及びドライブレコーダ2に指令する一
方、ドライブレコーダ2のICカード7に記憶された診
断用車両情報を解析することによって、自動車WDの電
子制御システムの異常の有無を検出し、異常があれば異
常箇所及び異常内容を具体的に検出(把握)する解析ツー
ル(コンピュータ)であって、解析結果を第1ディスプレ
イ15及び第2ディスプレイ16に表示することができ
るようになっている。なお、解析ツール3にはディスク
装置17が設けられ、フロッピーディスク18を介して
各種情報ないしはプログラムが解析ツール3に入力され
る一方、解析ツール3の解析結果がフロッピーディスク
18に格納されるようになっている。
【0028】以下、ドライブレコーダ2の内部構成を説
明する。図1及び図2に示すように、ドライブレコーダ
2には、夫々前記した、診断用車両情報を記憶するIC
カード7、多重伝送システム5に接続される第1コネク
タ6、トリガ用導線9に接続される第2コネクタ8、接
続コード13に接続される第3コネクタ12の他に、ア
ナログ入力及びデジタル入力を処理する入力インターフ
ェイス部20と、コントロールユニット1と多重伝送通
信を行う通信部21と、演算部と制御部とを備えるとと
もにRAM及びROMを内蔵していて各種制御ないしは
各種情報処理を行うCPU22と、各部に電力を供給す
る電源部24と、電源部24をバックアップするバッテ
リバックアップ部25とが設けられている。なお、バッ
テリバックアップ部25としては、具体的には例えば充
電式のカドニカ電池などが用いられ、15分程度は電源
部24をバックアップすることができるようになってい
る。
【0029】ここで、各コネクタ6,8,12と、入力イ
ンターフェイス部20と、通信部21と、CPU22
と、ICカード7のうち互いに情報をやりとりするもの
同士は、図2に示されているようなリンク形態で第1〜
第6バスB1〜B6によって互いにリンクされている。
また、各コネクタ6,8,12と、入力インターフェイス
部20と、通信部21と、CPU22と、ICカード7
とは第1〜第4導線L1〜L4を介して、電源部24又
はバッテリバックアップ部25から電力が供給されるよ
うになっている。
【0030】以下、図4に示すフローチャートに従っ
て、適宜図1〜図3を参照しつつ、車両診断装置Sにお
ける、コントロールユニット1及びドライブレコーダ2
による具体的な診断用車両情報の収集・記憶方法と車両
診断方法とを説明する。図4に示すように、ステップ#
1では、コントロールユニット1によって、複数の各診
断用車両情報が基本データとして、所定時間T1だけ所
定のサンプリング周期でもって高速で収集(サンプリン
グ)され、収集された各診断用車両情報はコントロール
ユニット1内のRAMに所定の順序に並べて一時的に記
憶される。診断用車両情報としては車速、エンジン回転
数、バッテリ電圧、エンジン水温、O2センサ出力すな
わち排気ガス中のO2濃度(空燃比)、アクセル開度及び
ノックセンサ信号(ノッキング強度)が選定されている。
なお、診断用車両情報がこれらに限定されるものではな
いのはもちろんである。
【0031】ステップ#2では、トリガスイッチ11が
オンされてドライブレコーダ2からコントロールユニッ
ト1にトリガ信号が出力されたか否か、実質的には制御
システムに何らかの異常が生じている可能性があると推
定しうる現象が発生したか否かが判定される。ここで、
トリガ信号が出力されていないと判定された場合は(N
O)、制御システムに異常は生じていないので、以下の
全ステップをスキップしてステップ#1に復帰する。
【0032】他方、ステップ#2でトリガ信号が出力さ
れていると判定された場合は(YES)、ステップ#3で
コントロールユニット1のRAMに記憶されている各診
断用車両情報が、並べられている順に多重伝送システム
5を介して所定の伝送周期でドライブレコーダ2の第1
コネクタ6に伝送された後、通信部21とCPU22と
を介してICカード7に記憶される(データストア)。こ
の後、ステップ#4〜ステップ#11が順に実行され
る。
【0033】ステップ#4では、多重伝送システム5を
介してドライブレコーダ2からコントロールユニット1
(ECU)にエアコンを停止させる命令が送信される。こ
れに従って、コントロールユニット1は、エアコンをオ
ン/オフするエアコンスイッチ(A/CSW)に対して設
けられたアクチュエータを駆動してエアコンの作動を停
止させる(アクチュエータ駆動1)。なお、エアコンは、
その作動ないしは作動状態の変化が診断用車両情報に影
響を与える制御部品の1つである。
【0034】ステップ#5では、コントロールユニット
1によって、ステップ#1の場合と同様の収集方法で所
定時間T2だけ各診断用車両情報が収集され、収集され
た診断用車両情報はコントロールユニット1内のRAM
に所定の順序に並べて一時的に記憶された後、すぐにス
テップ#3の場合と同様の伝送方法でドライブレコーダ
2に伝送されICカード7に記憶される。つまり、ステ
ップ#3で記憶された基本的な診断用車両情報とは、エ
アコンを停止させた点においてのみ条件が異なる診断用
車両情報がICカード7に記憶される。この後、ドライ
ブレコーダ2からコントロールユニット1にエアコンの
作動状態を元に戻す命令が送信される。これに従って、
コントロールユニット1は、エアコンスイッチに対して
設けられたアクチュエータをステップ#4の場合とは逆
に駆動してエアコンの作動状態を元に戻す。
【0035】このように、エアコンによる負荷がない状
態における診断用車両情報データを収集・記憶している
ので、ICカード7内の診断用車両情報を解析ツール3
を用いて解析したときには、ISC(アイドル・スピー
ド・コントロール)のデューティ比が異常であるか否
か、あるいは吸入空気量が異常であるか否か等が判明す
る。したがって、ISCバルブの故障の有無あるいはエ
アフローセンサ又はスロットル弁の故障の有無等を検出
(把握)することができることになり、車両診断の精度が
高められる。
【0036】ステップ#6では、ドライブレコーダ2か
らコントロールユニット1(ECU)にキャニスタのパー
ジを停止させる(パージソレノイドを停止させる)命令が
送信される。これに従って、コントロールユニット1は
パージバルブ(アクチュエータ)を閉止してパージを停止
させる(アクチュエータ駆動2)。なお、パージバルブ
は、その作動ないしは作動状態の変化が診断用車両情報
に影響を与える制御部品の1つである。
【0037】ステップ#7では、コントロールユニット
1によって、ステップ#1の場合と同様の収集方法で所
定時間T3だけ各診断用車両情報が収集され、収集され
た診断用車両情報はコントロールユニット1内のRAM
に所定の順序に並べて一時的に記憶された後、すぐにス
テップ#3の場合と同様の伝送方法でドライブレコーダ
2に伝送されICカード7に記憶される。つまり、ステ
ップ#3で記憶された基本的な診断用車両情報とは、パ
ージを停止させた点においてのみ条件が異なる診断用車
両情報がICカード7に記憶される。この後、ドライブ
レコーダ2からコントロールユニット1にパージバルブ
(パージソレノイド)を元に戻す命令が送信される。これ
に従って、コントロールユニット1はパージバルブ(ア
クチュエータ)を元の位置に戻し、パージ状態を元に戻
す。
【0038】このように、キャニスタのパージを停止し
た状態における診断用車両情報データを収集・記憶して
いるので、ICカード7内の診断用車両情報を解析ツー
ル3を用いて解析したときには、パージバルブの故障の
有無あるいは、インジェクタの異常のみにより燃料噴射
量の異常が生じているか否か等を検出(把握)することが
できることになり、車両診断の精度が高められる。
【0039】ステップ#8では、ドライブレコーダ2か
らコントロールユニット1(ECU)にEGRを停止させ
る命令が送信される。これに従って、コントロールユニ
ット1はEGRバルブ(アクチュエータ)を閉止してEG
Rを停止させる(アクチュエータ駆動3)。なお、EGR
バルブは、その作動ないしは作動状態の変化が診断用車
両情報に影響を与える制御部品の1つである。
【0040】ステップ#9では、コントロールユニット
1によって、ステップ#1の場合と同様の収集方法で所
定時間T4だけ各診断用車両情報が収集され、収集され
た診断用車両情報はコントロールユニット1内のRAM
に所定の順序に並べて一時的に記憶された後、すぐにス
テップ#3の場合と同様の伝送方法でドライブレコーダ
2に伝送されICカード7に記憶される。つまり、ステ
ップ#3で記憶された基本的な診断用車両情報とは、E
GRを停止させた点においてのみ条件が異なる診断用車
両情報がICカード7に記憶される。この後、ドライブ
レコーダ2からコントロールユニット1にEGRバルブ
を元に戻す命令が送信される。これに従って、コントロ
ールユニット1はEGRバルブ(アクチュエータ)を元の
位置に戻し、EGR状態を元に戻す。
【0041】このように、EGRを停止した状態におけ
る診断用車両情報データを収集・記憶しているので、I
Cカード7内の診断用車両情報を解析ツール3を用いて
解析したときには、EGR停止状態におけるノッキング
の発生の有無に基づいて、点火時期(進角量)の異常の有
無すなわち進角装置の故障の有無等を検出(把握)するこ
とができることになり、車両診断の精度が高められる。
【0042】ステップ#10では、ドライブレコーダ2
からコントロールユニット1(ECU)に、1つの気筒の
インジェクタ(燃料噴射弁)の燃料噴射量を10%だけ減
らす命令が送信される。これに従って、コントロールユ
ニット1はインジェクタ(アクチュエータ)を駆動して該
インジェクタの燃料噴射量を10%だけ減量する(アク
チュエータ駆動4)。なお、インジェクタは、その作動
ないしは作動状態の変化が診断用車両情報に影響を与え
る制御部品の1つである。
【0043】ステップ#11では、コントロールユニッ
ト1によって、ステップ#1の場合と同様の収集方法で
所定時間T5だけ各診断用車両情報が収集され、収集さ
れた診断用車両情報はコントロールユニット1内のRA
Mに所定の順序に並べて一時的に記憶された後、すぐに
ステップ#3の場合と同様の伝送方法でドライブレコー
ダ2に伝送されICカード7に記憶される。つまり、ス
テップ#3で記憶された基本的な診断用車両情報とは、
ある1つの気筒のインジェクタの燃料噴射量を10%だ
け減量させた点においてのみ条件が異なる診断用車両情
報がICカード7に記憶される。この後、ドライブレコ
ーダ2からコントロールユニット1に該インジェクタの
燃料噴射量を元に戻す命令が送信される。これに従っ
て、コントロールユニット1は該インジェクタをステッ
プ#10の場合とは逆に駆動して燃料噴射量を元に戻
す。なお、ステップ#10〜ステップ#11は、全気筒
のインジェクタについて順次実行される。第1実施例で
は、自動車WDのエンジンは4気筒であるので、ステッ
プ#10〜ステップ#11が4回繰り返される。この
後、ステップ#1に復帰する。
【0044】このように、各気筒のインジェクタの燃料
噴射量を順次10%づつ減量させた状態における4種の
診断用車両情報データを収集・記憶しているので、IC
カード7内の診断用車両情報を解析ツール3を用いて解
析したときには、O2センサ出力(空燃比)が異常である
場合、該O2センサ出力に基づいてどのインジェクタが
故障しているかを検出(把握)することができることにな
り(故障しているインジェクタの燃料噴射量を減量して
もO2センサ出力は変化しない)、車両診断の精度が高め
られる。
【0045】図5に、ステップ#1〜ステップ#11が
実行されて、診断用車両情報がドライブレコーダ2のI
Cカード7に記憶された場合の、ICカード7のメモリ
空間内における診断用車両情報データの格納状態ないし
は配列状態の一例を示す。なお、図5に示す例では、ス
テップ#3で記憶された基本となる診断用車両情報(ノ
ーマルデータ)がメモリ空間M1に格納され、ステップ
#5で記憶された診断用車両情報(エアコンオフ時のデ
ータ)がメモリ空間M2に格納され、ステップ#7で記
憶された診断用車両情報(パージオフ時のデータ)がメモ
リ空間M3に格納され、ステップ#9で記憶された診断
用車両情報(EGRオフ時のデータ)がメモリ空間M4に
格納され、ステップ#10が4回繰り返し実行されて記
憶された診断用車両情報(インジェクタ1〜4減量時の
データ)が夫々メモリ空間M5〜M8に格納されてい
る。また、図5においてT1〜T5は、夫々前記した、
各診断用車両情報を収集するのに要する時間である。
【0046】そして、車両診断装置Sでは、このように
してICカード7に記憶された診断用車両情報を解析ツ
ール3を用いて解析することにより車両診断が行われる
が、前記したとおりICカード7には、各制御部品の作
動状態が変化する前後の診断用車両情報が記憶されてい
るので、これらを比較しつつ解析することによって、制
御システムの異常内容あるいは異常箇所を具体的かつ正
確に検出(把握)することができ、車両診断の精度が大幅
に高められる。
【0047】<第2実施例>以下、第2実施例を説明す
るが、第2実施例のハード構成は図1〜図3に示す第1
実施例と同様であり、診断用車両情報の収集・記憶方法
ないしは車両診断方法が異なるのみであるので、以下で
は説明の重複を避けるため図6に示すフローチャートに
従って、適宜図1〜図3を参照しつつコントロールユニ
ット1及びドライブレコーダ2による診断用車両情報の
収集・記憶方法と車両診断方法とについてのみ説明す
る。なお、第1実施例にかかる図4に示すフローチャー
トと共通する部分については、説明の重複を避けるた
め、第1実施例での説明を引用するのにとどめる。
【0048】第2実施例では、基本的には、コントロー
ルユニット1ないしはドライブレコーダ2が、所定の診
断用車両情報(エンジン水温、O2センサ出力、ノックセ
ンサ信号)の異常を検出することができるようになって
いて、すなわち診断用車両情報の異常検出ロジックを備
えていて、基本となる診断用車両情報を収集・記憶した
後、異常が検出された診断用車両情報に影響を与える制
御部品の作動状態のみを変化させ、この後でさらに各診
断用車両情報を収集・記憶するようになっている。
【0049】ステップ#21、ステップ#22及びステ
ップ#23は、夫々、図4に示すフローチャートのステ
ップ#1、ステップ#2及びステップ#3と同一の処理
を行う。この後、ステップ#24〜ステップ#34が実
行される。ステップ#24では水温が異常であるか否か
が判定され、水温が異常であると判定された場合は(Y
ES)、ステップ#25〜ステップ#26で、その作動
ないしは作動状態の変化が水温に影響を与えるエアコン
の作動状態のみを変化させた上で、各診断用車両情報の
収集・記憶が行われ、この後ステップ#21に復帰す
る。具体的には、ステップ#25及びステップ#26
は、夫々、図4に示すフローチャートのステップ#4及
びステップ#5と同一の処理を行う。
【0050】ステップ#24で水温が異常ではないと判
定された場合は(NO)、さらにステップ#27でO2
ンサ出力値(空燃比)が異常であるか否かが判定され、O
2センサ出力値が異常であると判定された場合は(YE
S)、ステップ#28〜ステップ#29でその作動ない
しは作動状態の変化がO2センサ出力値に影響を与える
パージバルブの作動状態のみを変化させた上で各診断用
車両情報の収集・記憶が行われ、続いてステップ#30
〜ステップ#31でその作動ないしは作動状態の変化が
2センサ出力値に影響を与えるインジェクタの作動状
態のみを変化させた上で各診断用車両情報の収集・記憶
が行われ、この後ステップ#21に復帰する。なお、ス
テップ#30〜ステップ#40が、4気筒分(4回)繰り
返し実行されるのは第1実施例の場合と同様である。具
体的には、ステップ#28及びステップ#29は、夫
々、図4に示すフローチャートのステップ#6及びステ
ップ#7と同一の処理を行う。また、ステップ#30及
びステップ#31は、夫々、図4に示すフローチャート
のステップ#10及びステップ#11と同一の処理を行
う。
【0051】ステップ#27でO2センサ出力値が異常
ではないと判定された場合は(NO)、さらにステップ#
32でノックセンサ信号が異常(ノック信号大)であるか
否かが判定され、ノックセンサ信号が異常であると判定
された場合は(YES)、ステップ#33〜ステップ#3
4でその作動ないしは作動状態の変化がノックセンサ信
号に影響を与えるEGRバルブの作動状態のみを変化さ
せた上で各診断用車両情報の収集・記憶が行われ、この
後ステップ#21に復帰する。具体的には、ステップ#
33及びステップ#34は、夫々、図4に示すフローチ
ャートのステップ#8及びステップ#9と同一の処理を
行う。他方、ステップ#32でノックセンサ信号が異常
ではないと判定された場合は(NO)、トリガ信号が出力
されてはいるが、結局その作動ないしは作動状態の変化
が診断用車両情報に影響を与える制御部品がすべて正常
であるということになるので、何もせずにステップ#2
1に復帰する。
【0052】図7に、ステップ#24で水温が異常であ
ると判定された場合において、診断用車両情報がドライ
ブレコーダ2のICカード7に記憶された場合の、IC
カード7のメモリ空間内における診断用車両情報データ
の格納状態ないしは配列状態の一例を示す。なお、図7
に示す例では、ステップ#23で記憶された基本となる
診断用車両情報(ノーマルデータ)がメモリ空間N1に格
納され、ステップ#26で記憶された診断用車両情報
(エアコンオフ時のデータ)がメモリ空間N2に格納され
ている。また、図7においてT1〜T2は、夫々前記し
た、診断用車両情報を収集するのに要した時間である。
【0053】そして、車両診断装置Sでは、このように
してICカード7に記憶された診断用車両情報を解析ツ
ール3を用いて解析することにより車両診断が行われる
が、前記したとおりICカード7には、その作動が、異
常が検出された診断用車両情報に影響を与える制御部品
の作動状態が変化する前後の診断用車両情報が記憶され
ているので、これらを比較しつつ解析することによっ
て、制御システムの異常内容あるいは異常箇所を具体的
かつ正確に検出(把握)することができ、車両診断の精度
が大幅に高められる。
【0054】また、第2実施例では異常が検出された診
断用車両情報に影響を与える制御部品についてのみその
作動状態を変化させるだけであるので、制御部品の作動
が不必要に変化させられず、制御システムないしは自動
車WDの動作が安定する。さらに、ドライブレコーダ2
のICカード7には、車両診断に必要とされる必要最小
限の診断用車両情報のみが記憶されることになるので、
ICカード7のメモリを有効に(能率的に)利用すること
ができる。
【0055】なお、第2実施例において、所定の診断用
車両情報、すなわちエンジン水温、O2センサ出力(空燃
比)又はノックセンサ信号の異常が検出されたときに
は、その旨を運転者に報知する報知手段を設けてもよ
い。また、第1実施例及び第2実施例において、ドライ
ブレコーダ2自体にICカード7に記憶されている診断
用車両情報を解析する機能をもたせ、ドライブレコーダ
2によって制御システムの異常内容及び異常箇所が検出
(把握)されたときには、その異常内容及び異常箇所を運
転者に報知するようにしてもよい。
【0056】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、車両情報記
憶手段及び変更車両情報記憶手段に記憶されている車両
情報に基づいて車両診断が行われることになるが、この
場合その作動が上記車両情報に影響を与える制御部品の
作動状態が変化する前後の車両情報を比較・解析するが
できるので、制御システムの異常内容あるいは異常箇所
を具体的かつ正確に検出(把握)することができ、車両診
断の精度を大幅に高めることができる。
【0057】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、トリガ信号
が入力されたときに所定の車両情報が車両診断用資料と
して記憶されるようになっているので、車両に何らかの
異常が生じている可能性があると思われる現象が発生し
たときにトリガ信号を出力するようにすれば、車両の異
常を迅速かつ的確に検出・把握することができ、かつ不
必要な診断用車両情報が記憶されるのを防止することが
できる。
【0058】第3の発明によれば、基本的には第2の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、異常が検出
された診断用車両情報に影響を与える制御部品について
のみその作動状態が変化させられるので、制御部品の作
動が不必要に変化させられず、制御システムないしは車
両の動作が安定する。また、変更車両情報記憶手段には
不必要な車両情報が記憶されず、車両診断に必要とされ
る必要最小限の車両情報のみが記憶されることになるの
で、変更車両情報記憶手段のメモリ容量を小さくするこ
とができ、あるいはメモリを有効に(能率的に)利用する
ことができる。
【0059】第4の発明によれば、基本的には第1又は
第2の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、そ
の作動が所定の車両情報に影響を与える制御部品が補機
とされているので、補機に異常が生じたときにはその異
常内容及び異常箇所を正確に検出・把握することができ
る。
【0060】第5の発明によれば、基本的には第1又は
第2の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、そ
の作動が所定の車両情報に影響を与える制御部品がエン
ジン制御部品とされているので、エンジン制御部品に異
常が生じたときにはその異常内容及び異常箇所を正確に
検出・把握することができる。
【0061】第6の発明によれば、基本的には第4の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、その作動が
所定の車両情報に影響を与える制御部品がエアコンであ
るので、エアコンに異常が生じたときにはその異常内容
及び異常箇所を正確に検出・把握することができる。
【0062】第7の発明によれば、基本的には第5の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、その作動が
所定の車両情報に影響を与える制御部品がインジェクタ
であるので、インジェクタに異常が生じたときにはその
異常内容及び異常箇所を正確に検出・把握することがで
きる。
【0063】第8の発明によれば、基本的には第5の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、その作動が
所定の車両情報に影響を与える制御部品がEGRバルブ
であるので、EGRバルブに異常が生じたときにはその
異常内容及び異常箇所を正確に検出・把握することがで
きる。
【0064】第9の発明によれば、基本的には第5の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、その作動が
所定の車両情報に影響を与える制御部品がパージバルブ
であるので、パージバルブに異常が生じたときにはその
異常内容及び異常箇所を正確に検出・把握することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる車両診断装置(第1,第2実施
例に共通)のシステム構成図である。
【図2】 図1中のドライブレコーダの内部構成を示す
ブロック図である。
【図3】 図1に示すコントロールユニット及びドライ
ブレコーダを搭載した自動車の側面図である。
【図4】 第1実施例における、診断用車両情報の収集
・記憶方法を示すフローチャートである。
【図5】 第1実施例における、ICカードのメモリの
データ記憶状態を示す図である。
【図6】 第2実施例における、診断用車両情報の収集
・記憶方法を示すフローチャートである。
【図7】 第2実施例における、ICカードのメモリの
データ記憶状態を示す図である。
【符号の説明】
WD…自動車 S…車両診断装置 1…コントロールユニット 2…ドライブレコーダ 3…解析ツール 5…多重伝送システム 7…ICカード 11…トリガスイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の状態を示す所定の車両情報を適宜
    車両診断用資料として記憶する車両情報記憶手段と、 その作動が上記所定の車両情報に影響を与える制御部品
    の作動状態を、車両情報記憶手段に所定の車両情報が記
    憶された後で変化させる作動状態変更手段と、 該作動状態変更手段によって上記制御部品の作動状態が
    変化されられた後における上記所定の車両情報をさらに
    車両診断用資料として記憶する変更車両情報記憶手段と
    が設けられていることを特徴とする車両の診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両の診断装置に
    おいて、 車両情報記憶手段が、トリガ信号が入力されたときに所
    定の車両情報を車両診断用資料として記憶するようにな
    っていることを特徴とする車両の診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された車両の診断装置に
    おいて、 車両情報記憶手段によって記憶される所定の車両情報の
    異常を検出する車両情報異常検出手段が設けられてい
    て、 作動状態変更手段が、その作動が車両情報異常検出手段
    によって異常が検出された車両情報に影響を与える制御
    部品の作動状態のみを変化させるようになっていること
    を特徴とする車両の診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載された車両
    の診断装置において、 その作動が所定の車両情報に影響を与える制御部品が補
    機であることを特徴とする車両の診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載された車両
    の診断装置において、 その作動が所定の車両情報に影響を与える制御部品がエ
    ンジン制御部品であることを特徴とする車両の診断装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載された車両の診断装置に
    おいて、 補機がエアコンであることを特徴とする車両の診断装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載された車両の診断装置に
    おいて、 エンジン制御部品がインジェクタであることを特徴とす
    る車両の診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載された車両の診断装置に
    おいて、 エンジン制御部品がEGRバルブであることを特徴とす
    る車両の診断装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載された車両の診断装置に
    おいて、 エンジン制御部品がパージバルブであることを特徴とす
    る車両の診断装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009090978A1 (ja) * 2008-01-15 2009-07-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両用制御装置
JP2013080431A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Denso Corp 電子制御装置
JP2014201085A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 株式会社デンソー 車両データ記録装置及び車両診断システム
JP2017141025A (ja) * 2017-05-10 2017-08-17 株式会社デンソー 車両診断システム

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