JPH07190285A - 管路補修用補修材およびその使用方法 - Google Patents

管路補修用補修材およびその使用方法

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JPH07190285A
JPH07190285A JP5330644A JP33064493A JPH07190285A JP H07190285 A JPH07190285 A JP H07190285A JP 5330644 A JP5330644 A JP 5330644A JP 33064493 A JP33064493 A JP 33064493A JP H07190285 A JPH07190285 A JP H07190285A
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JP
Japan
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repair material
repair
hole
branch pipe
pipe
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Application number
JP5330644A
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English (en)
Inventor
Hisao Mitani
久夫 三谷
Kazuya Isono
一弥 磯野
Kenji Hasegawa
健司 長谷川
Hiroaki Shinohara
廣明 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Kansei Co
Original Assignee
Asahi Tec Corp
Kansei Co
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/18Appliances for use in repairing pipes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枝管を有する管路での補修作業において、本
管と枝管との連通を容易に行えるようにする。 【構成】 未硬化の合成樹脂を含浸させ本管31の内面
に沿わせて配置し、前記合成樹脂を硬化させる管路補修
用補修材33において、補修材33の非周縁部に透孔3
6を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、未硬化の合成樹脂を
含浸させ管路の内面に沿わせて配置し、前記合成樹脂を
硬化させる管路補修用補修材およびこの補修材の使用方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、排水管等の管路を補修する場
合に、未硬化の合成樹脂を含浸させた補修材を管路の内
面側に沿わせて押圧保持させ、含浸された未硬化の合成
樹脂を硬化させるものがある。
【0003】ところで、一般に管路には、枝管等との合
流や分岐のための分岐部が形成されている。
【0004】このような分岐部を有する管路(本管)に
ついて補修を行なう場合、従来、枝管等の開口された管
路の内面に沿って補修材を押圧させて硬化させ、その後
に、枝管の開口部に該当する部位の補修材に穿孔して管
路と枝管との連通を確保することとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の補修
方法によれば、枝管の開口の内側に存在する補修材が硬
化しているので、この補修材への穿孔作業が困難であ
り、さらにその穿孔作業は管路の内側から行うことが必
要であるのでその作業が面倒である。
【0006】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、枝管を有する管路での補修作業におい
て、管路(本管)と枝管との連通を容易に行えるように
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
未硬化の合成樹脂を含浸させ管路の内面に沿わせて配置
し、前記合成樹脂を硬化させる管路補修用補修材におい
て、補修材の非周縁部に透孔を形成してあることを特徴
とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の管路補修用補修材において、前記透孔はスリット部
を有することを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、非周縁部
に透孔を形成した補修材に、未硬化の合成樹脂を含浸さ
せ、前記補修材の透孔を管路の枝管開口部に臨ませるよ
うに前記補修材を管路の内面に沿わせて配置し、前記合
成樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の発明は、前記した請
求項3記載の管路補修用補修材の使用方法において、前
記透孔を前記枝管の開口より小さく形成し、前記透孔近
傍の部位となる補修材を前記枝管の開口側から奥に向け
て屈曲させ、前記枝管の内面に沿わせて延在させた後、
前記合成樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の補修材あるいは請求項3記載の
補修材の使用方法によれば、補修材の非周縁部に予め透
孔を形成してあるので、この補修材の透孔を管路の枝管
開口部に臨ませるように前記補修材を管路の内面に沿わ
せて配置し、前記合成樹脂を硬化させることにより、そ
のまま補修材の硬化後に本管と枝管との連通が確保さ
れ、両者の連通の確保が容易となる。
【0012】また、請求項2記載の補修材によれば、ス
リット部の存在により前記透孔の近傍に過大な張力が作
用することを回避できるので、透孔の近傍の補修材を枝
管内に押し込まれやすく、本管と枝管とを良好に連通さ
せることができる。
【0013】そして、請求項4記載の補修材の使用方法
によれば、前記した請求項2記載の管路補修用補修材の
使用方法において、透孔近傍の部位となる補修材を前記
枝管の開口側から奥に向けて屈曲させ、前記枝管の内面
に沿わせて延在させた後、補修材に含浸された合成樹脂
を硬化させるので、本管の内面に沿う補修材には一体に
枝管の内面に沿う部分が形成される。
【0014】そのため、かかる補修材による補修構造に
おいては、枝管の開口に対応する補修材の縁部が本管の
内面から離間した位置となるので、その補修材の縁部か
ら補修材と管路内面との間への浸入水が管路の内面にま
で到達しにくく、補修材の管路内面への密着性が損なわ
れるおそれが少ない。
【0015】
【実施例】以下、図面に示す実施例によりこの発明を説
明するが、まず、図1から図6に示す第1実施例を説明
する。
【0016】まず、管路補修作業において補修材の使用
に用いられる補修装置について主に図5により説明す
る。
【0017】この実施例における補修装置1は、円筒状
の本体2を有する。
【0018】この本体2は、多数の透孔2aが形成され
た鋼板製の,いわゆるパンチメタルからなる。
【0019】そして、前記本体2の内側には、本体2の
両端部に設置されたエンドプレート4の間に渡って補修
装置1の中心軸Oを共通として同心状に内筒5が設置さ
れ、前記本体2との間に筒状の空室6が形成されてお
り、この内筒5の内周側は管路内を流れる液体流路7と
されている。
【0020】前記本体2の外周側には、ゴム等のシート
状の可撓材料を概ね円筒状に形成した可撓膜8が装着さ
れ、この可撓膜8の両端部が前記本体2の端部にそれぞ
れ止めリング11で気密に取り付けられ、可撓膜8の内
側に円筒状の膨張室Rが形成され,その膨張室Rの外側
の前記可撓膜8の表面は膨張部Bとされている。
【0021】なお、この実施例においては、前記膨張部
Bの中央上面に前記可撓膜8を外側に膨出成形してなる
膨出部8aが一体に形成されている。
【0022】そして、前記空室6内において、一方のエ
ンドプレート4上には給気孔4aが形成されており、こ
の給気孔4aには不図示の電気ヒータを内装した吹出管
12が設置されている。
【0023】この実施例で用いられる電気ヒータは、い
わゆる瞬間温風加熱器であって、所定量の空気を供給し
つつ電気ヒータに所定の電圧を印加することによって、
前記吹出管12内で瞬時に適宜温度の熱風とするもので
ある。
【0024】この実施例において、前記両側のエンドプ
レート4には、外側下方に延在するステー9aが固着さ
れており、これらのステー9aの下端部には回動可能に
軸支した車輪9bがそれぞれ2つずつ設けられている
(図1,3参照)。
【0025】そして、前記給気孔4aには空気圧縮機1
4の吐出口から延びる給気ホース15が接続され前記吹
出管12内に圧縮空気を供給するようになっており、同
時に前記吹出管12に内蔵された電気ヒータには発電機
等の電源装置16から電圧調整装置17を経る電源回路
18が接続されて電源を供給するようになっている。
【0026】前記電圧調整装置17により電気ヒータに
供給する電源電圧を調整することによって圧縮空気の温
度を適宜に調節することができる。
【0027】吹出管12は、図5に示すように、前記内
筒5より下方となる空室6の下部において補修装置1の
軸方向に延在して設置されており、吹出管12は前記中
心軸Oよりも管路である本管31の底部31a側に位置
している。
【0028】そして、この吹出管12の吹出口は、吹出
管12のほぼ全長に渡って一定の間隔で多数設置されて
おり本管31の底部31aに向けて開口されている。
【0029】したがって、この吹出管12から吹き出さ
れた熱風は、内筒5に妨げられずに本体2に形成された
多数の透孔2aを経て、本管31の底部31aに対応し
て位置する可撓膜8の内面側に吹き付けられてこの部分
を重点的に加熱するとともに、同時に加熱された空気が
膨張室Rに供給されることによって前記可撓膜8を本管
31の半径方向外側に膨出させるものである。
【0030】かかる補修装置1の膨張室Rに供給される
空気の全体経路は、次のようである。
【0031】大気中から吸い込まれ空気圧縮機14で加
圧された空気は、第1の可変絞り21aおよび第1の圧
力計22を経た後、前記給気ホース15を介して補修装
置1に供給される。補修装置1に達した空気は、前記給
気孔4aを経て吹出管12内に供給される。
【0032】供給された空気はこの吹出管12内におい
て、前述のように電気ヒータによって加熱され、瞬時に
所要温度の熱風となって膨張室R内に供給され、膨張室
Rを膨張させて補修装置1としての補修動作を行ない、
同時に可撓膜8を内面側から加熱する。
【0033】この後、熱風は上昇して膨張室Rの上部に
開口する排気孔23から排気ホース24および第2の可
変絞り21bを経て大気中に排出される。
【0034】なお、図中26は空室6内の空気圧を測定
する第2の圧力計、27はサーミスタ等の温度センサで
あって膨張室Rから排出され排気ホース24中を流通す
る空気温度を計測するものである。
【0035】このように構成された補修装置1を用いて
の排水管等の管路の補修作業は次のように行なわれる。
【0036】図3において、31は管路としての本管、
32はマンホールを示し、本管31には枝管35との合
流のための分岐部Gが形成されており、以下の説明にお
いては前記分岐部Gの近傍に不図示の損傷箇所が生じて
いるものとする。
【0037】まず、地上で前記補修装置1の膨張室Rが
収縮状態のまま、その膨張部Bとなる可撓膜8の外周面
に、補修材33を装着する。
【0038】この実施例の補修材33は、シート状に形
成されたガラス繊維やプラスチック繊維製の不織布から
なる基材に、加熱により硬化が促進される未硬化の合成
樹脂としての,液状のエポキシ樹脂や不飽和ポリエステ
ル樹脂等を含浸させたものである。
【0039】そして、この補修材33には、図2に示す
ように、補修材33の周縁部から離れた部位(非周縁部
という)には透孔36が補修材33の周縁部から独立し
た状態で形成されている。なお、この明細書において、
透孔とは、補修材の表裏を貫通するものであって、孔の
内部を切除した切抜き穴のみならずスリットをも含む概
念である。
【0040】この透孔36は、図2において、補修材3
3の上部中央に形成されており、補修装置1の膨出部8
aより幾分大きめの円孔からなる切抜き穴部36aと、
この切抜き穴部36aに連なる4つのスリット部36b
とを有するものである。
【0041】これらの4つのスリット部36bは、この
補修材33を前記中心軸Oに対して直角に補修装置1に
巻回して装着した場合にそれぞれ中心軸Oに対して傾斜
しており、好ましくは例えば45度の向きに傾斜するよ
うに形成されている。
【0042】これは、後述するように補修装置1を膨張
させて補修材33を本管31に押圧させる場合に、透孔
36の近傍の補修材33に過大な張力が作用することを
防止し、透孔36の近傍の補修材33が膨出部8aによ
り枝管35内に押し込まれやすくするためである。
【0043】このような補修材33が装着される補修装
置1においては、先に少し触れたように膨張部Bとなる
可撓膜8の上部中央に可撓膜8を膨出形状に成形した膨
出部8aが一体に形成されている。
【0044】この膨出部8aは、前記枝管35の開口部
35aの形状と概ね同様の円形であり、前記開口部35
aより若干小さめに形成されたものである。また、この
膨出部Bにはめ合わされる前記透孔36の切抜き穴部3
6aも前記開口部35aより小さく設定されている(図
4参照)。
【0045】そして、かかる補修装置1への前記補修材
33の装着は、前記透孔36の切抜き穴部36a内に膨
出部8aを臨ませるように、収縮状態である膨張部B上
に直接巻き付けて装着する。
【0046】前記補修材33のように、補修材がシート
状である場合には、補修材33の補修装置1への装着
は、補修材33の他端部が前記透孔36内に臨む膨出部
8a上に重ならないように補修材33同士の重複部Dを
設定し、膨張室Rの膨張に伴っての可撓膜8に対する補
修材33の位置ずれのおそれを軽減させることが好まし
い(図1,4参照)。
【0047】また、この実施例の補修装置1において
は、前記膨出部8aが補修材33の前記透孔36内に位
置して係合状態となっているので、前記膨出部8aは膨
張室Rの膨張に伴う補修材33の位置ずれに対するずれ
止めとしても機能する。
【0048】なお、補修材としては後述するように予め
筒状に形成したものを用いてもよく、また補修材に含浸
される合成樹脂を透過しない,塩化ビニルフィルム等の
不透過性フィルムを前記膨張部B上に巻き付けて装着
し、その不透過性フィルム上から補修材33を装着する
こととしてもよい。
【0049】前記のように補修材33を装着した後、そ
の補修装置1を損傷の存在する分岐部Gに配置する。
【0050】このとき、前記補修装置1は、前記膨出部
8aが枝管35の開口部35aに向き合うとともに、前
記吹出管12の吹出口が本管31の底部31a側に向い
た姿勢で配置される(図4および図6(a)参照)。
【0051】この補修装置1の配置作業は、損傷箇所が
存在する分岐部Gの両側に設置されているマンホール3
2で位置決めロープ34を両側から引き合うことにより
行なわれる。なお、この配置作業において、前記膨出部
8aの向きが本管31の周方向にずれを生じる場合に
は、前記膨張部Bを含む本体2等を例えば電動モータで
中心軸Oまわりに回転駆動するようにした補修装置を補
修作業に使用することとして、その位置調整を行うこと
とすればよい。
【0052】補修装置1が所要の位置に配置された後、
前記空気圧縮機14を作動させ、補修装置1の膨張室R
内に圧縮空気を供給する。
【0053】この場合、前記空気圧縮機14から供給さ
れる圧縮空気は、第1,第2の圧力計22,26を読み
とり、前記可変絞り21a,21bを適宜操作し調整す
ることにより、第2の圧力計26が所望の空気圧を示す
ように供給する。
【0054】圧縮空気の供給にともなって、補修装置1
は本管31の半径方向に膨張し、前記補修材33は本管
31の内面上に押圧状態となる。
【0055】同時に、前記膨出部8aは膨張室R内に供
給された圧縮空気で膨出して前記枝管35の開口部35
a内に挿入され、これに伴って、膨出部8aの外側に装
着された補修材33のうち前記透孔36の近傍部分も枝
管35内に押し込まれる(図6(b)参照)。
【0056】この後、膨張室R内にさらに圧縮空気が供
給されると、前記膨出部8aがゴム等の可撓性を有する
シートからなるものであり、かつ、この膨出部8aに装
着した補修材33もある程度の伸縮性を有するので、こ
の膨出部8aは枝管35内に押し込まれた補修材33を
枝管35の内面側に押圧するように膨張しつつ、枝管3
5の奥に向けて伸長することとなる。
【0057】そして、この場合、前記膨出部8aの内部
には前記圧縮空気が存在しているので、その圧力は枝管
35内に押し込まれた補修材33を枝管35の内面に垂
直に押しつけ(図6(c)中の矢印参照)、枝管35内
において補修材33と枝管35の内面との密着を確実に
行なわせる。
【0058】そのうえ、この実施例では、供給する圧縮
空気が、前記のように吹出管12内で電気ヒータにより
加熱された状態で膨張室R内に供給されるものであり、
前記膨出部8aの内側にもその熱風が供給されるので、
枝管35内の補修材33の硬化を促進することができ
る。
【0059】したがって、この実施例においては、従来
より均一に硬化され健全で所要の強度の発現された合成
樹脂で高い剛性の補修構造が本管31の内面上および枝
管35の内面上に密着して一体に形成され、同時に前記
透孔36によって枝管35内に本管31との連通穴が形
成される。
【0060】補修材33の硬化が完了すると、吹出管1
2内の電気ヒータへの通電や空気の供給を停止し,補修
装置1の膨張室R内の空気の排出を行なう。
【0061】これによって、所定の圧力で膨張状態にあ
った補修装置1の可撓膜8は収縮し、位置決めロープ3
4を引くことによって補修装置1を本管31内からマン
ホール32中に引き出すことにより、枝管35の内面に
沿った補修材33は枝管35の内面に付着した状態で枝
管35内に残留し、本管と31と枝管35とが連通した
状態の補修構造が得られる。
【0062】なお、補修材33の装着の際に前記したよ
うに不透過性フィルムを用いた場合には、その不透過性
フィルムの一端を補修装置1に接続しておくことによ
り、補修装置1とともにマンホール32中に引き出すこ
ととすればよく、また、本管31と枝管35との連通を
とくに良好にする等の必要に応じて、ホルソー等の工具
を用いて枝管35内の補修材33の内面等を仕上げるこ
ととしてもよい。
【0063】このようにして構成された補修構造におい
ては、補修材33の端部は、枝管35の内部に位置し、
補修材33と本管31の内面との合面までの距離が離間
しており、かつ屈曲した別の面となっているので、補修
材33の前記端部からの浸入水が補修材33と本管31
の内面との合面に到達しにくく、補修材33と本管31
内面との密着性が損なわれにくい。
【0064】そのため、枝管35を有する本管31の補
修作業において、水密性の優れた補修構造を提供するこ
とができ、本管31と枝管35との連通を容易に確保す
ることができる。
【0065】以上の説明においては、膨出部8aを有す
る補修装置1を用いて補修材33を使用することとした
が、前記図6に相当する図7各図において示すように、
膨出部8aを有しない補修装置1を用いても使用するこ
とができる。
【0066】この場合においても、前記と同様に透孔3
6を枝管35の開口部35aの直下に臨ませ(図7
(a)参照)、この状態で補修装置1の膨張室Rに圧縮
空気を供給することにより補修装置1の可撓膜8を膨張
させる。
【0067】これによって、可撓膜8の外側に巻回装着
された補修材33は本管31の内面側に押圧され、さら
に膨張室Rへの圧縮空気の供給を続けると、枝管35の
開口部35aに対向する部分の可撓膜8は枝管35の開
口部35a内側に膨出し、この際、透孔36の周囲の部
位の補修材33は、前記可撓膜8の膨出に連れて枝管3
5の開口部35a内に押し込まれる(図7(b)参
照)。
【0068】そして、さらに、圧縮空気の供給を継続す
ると、枝管35内に膨出された可撓膜8は、前記した実
施例の場合と同様に、枝管35内に押し込まれた補修材
33を枝管35の内面側に押圧しながら膨張することと
なる。
【0069】これによって、この場合においても、枝管
35内に押し込まれた補修材33が枝管35の内面に垂
直に押しつけられ、前記と同様の補修が行なわれる(図
7(c)参照)。
【0070】なお、このような補修装置1においては、
可撓膜8はきわめて良好な伸縮性を有することが望まし
い。
【0071】次に、補修材の第2実施例について説明す
るが、この第2実施例の補修材41は予め筒状の形態に
形成されたものである。
【0072】この第2実施例の補修材41はその形状お
よび補修装置1への装着のみが前記第1実施例と相違す
るものであり、補修材41の材質や補修作業内容等のそ
の他の点は第1実施例と同様である。
【0073】以下においては、相違点のみについて説明
を行い、第1実施例と同様の事項についての説明は省略
する。
【0074】すなわち、この補修材41は、補修すべき
本管31の内径に概ね一致する筒状に予め製作されたも
のであって、使用すべき補修装置1の外径より大きめの
筒状となっており、この筒状の補修材41には図中のO
−O方向に沿って補修装置1を挿入して使用するもので
ある。
【0075】また、この補修材41のO−O方向の長さ
は、前記のように装着して使用される補修装置1の膨張
部Bの長さと一致するものとなっている。
【0076】そして、この補修材41において、補修材
41の非周縁部である,前記O−O方向の中央部の位置
には、前記第1実施例と同様の透孔36が形成されてい
る。
【0077】このような補修材41の補修装置1への装
着は、補修装置1をO−O方向に挿入して、前記膨出部
8aを透孔36の切抜き穴部36aに臨ませるように行
われる(図9参照)。したがって、大径の補修材41を
小径の補修装置1に装着することに伴う補修材41の重
複部Dが補修装置1の外周上のいずれかの位置に生じる
が、これらの重複部Dは前記透孔36の位置を避けて適
所に形成させることとすればよい。
【0078】このように補修材41を装着した補修装置
1は、前記第1実施例の場合と同様に補修作業を行なう
ことができる。
【0079】以上説明した各実施例において、透孔36
は切抜き穴部36aとスリット部36bとを有し、スリ
ット部36bを中心軸O−Oに対して45度の方向に設
定したものを説明したが、本願の発明はこれに限らず、
図10に示すように、スリット部36bを中心軸O−O
方向およびこれに直交方向とに設定した透孔43として
もよい。
【0080】また、切抜き穴のみからなるもの,あるい
はスリット部36bのみからなるものを透孔44として
用いてもよい(図11参照)。
【0081】さらに、本願を実施する場合、前記補修装
置において膨張室を膨張させる流体として圧縮空気に代
えて液体を供給するものであってもよく、また、補修装
置として風船体状の補修装置を用いることとしてもよ
い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の補
修材あるいは請求項3記載の補修材の使用方法によれ
ば、補修材の非周縁部に予め透孔を形成してあるので、
この補修材の透孔を管路の枝管開口部に臨ませるように
前記補修材を管路の内面に沿わせて配置し、前記合成樹
脂を硬化させることにより、そのまま補修材の硬化後に
本管と枝管との連通が確保され、両者の連通の確保が容
易となる。
【0083】また、請求項2記載の補修材によれば、ス
リット部の存在により前記透孔の近傍に過大な張力が作
用することを回避できるので、透孔の近傍の補修材を枝
管内に押し込まれやすく、本管と枝管とを良好に連通さ
せることができる。
【0084】そして、請求項4記載の補修材の使用方法
によれば、前記した請求項2記載の管路補修用補修材の
使用方法において、透孔近傍の部位となる補修材を前記
枝管の開口側から奥に向けて屈曲させ、前記枝管の内面
に沿わせて延在させた後、補修材に含浸された合成樹脂
を硬化させるので、本管の内面に沿う補修材には一体に
枝管の内面に沿う部分が形成される。
【0085】そのため、かかる補修材による補修構造に
おいては、枝管の開口に対応する補修材の縁部が本管の
内面から離間した位置となるので、その補修材の縁部か
ら補修材と管路内面との間への浸入水が管路の内面にま
で到達しにくく、補修材の管路内面への密着性が損なわ
れるおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の補修材を装着した補修装置の上面
図である。
【図2】第1実施例の補修材の全体形状を示す図であ
る。
【図3】補修作業の説明図である。
【図4】図3のX−X線に沿う,内部構造を省略した断
面図である。
【図5】補修装置の断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、膨出部を有する補修装置の
膨出部の動作説明図である。
【図7】(a)〜(c)は、膨出部を有しない補修装置
の可撓膜の動作説明図である。
【図8】第2実施例の補修材の一部を破断した正面図で
ある。
【図9】第2実施例の補修材を装着した補修装置の,図
4に相当する断面図である。
【図10】透孔の変形例の説明図である。
【図11】透孔の他の変形例の説明図である。
【符号の説明】
31 本管(管路) 33,41 補修材(管路補修用補修材) 35 枝管 35a 開口部 36,43,44 透孔
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 廣明 大阪府吹田市千里山竹園1−18−7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化の合成樹脂を含浸させ管路の内面
    に沿わせて配置し、前記合成樹脂を硬化させる管路補修
    用補修材において、 補修材の非周縁部に透孔を形成してあることを特徴とす
    る管路補修用補修材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管路補修用補修材におい
    て、前記透孔はスリット部を有することを特徴とする管
    路補修用補修材。
  3. 【請求項3】 非周縁部に透孔を形成した補修材に、未
    硬化の合成樹脂を含浸させ、前記補修材の透孔を管路の
    枝管開口部に臨ませるように前記補修材を管路の内面に
    沿わせて配置し、前記合成樹脂を硬化させることを特徴
    とする管路補修用補修材の使用方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の管路補修用補修材の使用
    方法において、前記透孔を前記枝管の開口より小さく形
    成し、前記透孔近傍の部位となる補修材を前記枝管の開
    口側から奥に向けて屈曲させ、前記枝管の内面に沿わせ
    て延在させた後、前記合成樹脂を硬化させることを特徴
    とする管路補修用補修材の使用方法。
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