JP3432239B2 - 管路補修装置 - Google Patents

管路補修装置

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JP3432239B2
JP3432239B2 JP01225393A JP1225393A JP3432239B2 JP 3432239 B2 JP3432239 B2 JP 3432239B2 JP 01225393 A JP01225393 A JP 01225393A JP 1225393 A JP1225393 A JP 1225393A JP 3432239 B2 JP3432239 B2 JP 3432239B2
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一弥 磯野
久夫 三谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排水管等の管路を補
修する場合に、補修材を管路の内面に押圧保持させて行
なう補修作業に用いる管路補修装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】排水管等の管路の補修においては、補修
材を管路の内面に押圧保持させて行なう補修方法が従来
から行なわれている。
【0003】このような補修方法においては、その補修
作業中にもその管路内を流れる排水等の液体の流通を可
能とすることが望まれる。
【0004】そのため、このような補修作業に用いる補
修装置は、筒状の本体の外周側にこの本体を囲む可撓膜
を設置して、この可撓膜と前記本体との間に膨張室を形
成し、前記筒状をなす本体の内側を前記液体の流通路
(以下、液体流路という)としている。
【0005】そして、かかる補修装置を用いた補修作業
においては、前記補修装置の可撓膜の外周側に熱硬化性
合成樹脂あるいは常温硬化性合成樹脂を含浸した補修材
を装着して前記膨張室内に加圧流体を導入することによ
り、前記可撓膜を外側に張り出させ、前記補修材を管路
の内面側に押圧させ,前記合成樹脂を硬化させることに
よって管路の補修が行なわれる。
【0006】かかる補修方法においては、前記補修材に
含浸させたこれらの合成樹脂の硬化時間は、管路内の温
度条件の影響を受け、その温度が低温である場合には硬
化時間が長時間となるので作業時間が長くなる。
【0007】このような作業時間を短縮するうえでは、
前記補修装置の膨張室に供給する加圧流体の温度を高
め、これによって前記可撓膜の外側に装着された補修材
の合成樹脂の硬化を促進させることが考えられる。
【0008】そして、とくに、このように加熱すること
によって合成樹脂の硬化を促進する場合において、前記
合成樹脂が補修構造として健全に硬化するためには、前
記合成樹脂は所定の温度のもとで所定時間で硬化させる
ことが望まれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の管路補修装置においては、前記のように膨張室の壁面
を形成する本体の内側に直接排水等の液体が接触しつつ
流通するものとなっている。
【0010】そして、かかる排水等の液体は、その温度
や流量が必ずしも常時一定の状態ではないので、かかる
液体による膨張室からの損失熱量は液体の前記不確定な
要素により左右され、膨張室の有する熱量の変動に伴っ
て補修材の合成樹脂に対する加熱温度も不確定的に変化
することとなる。
【0011】このような要因による加熱温度の不確定的
な変動は、健全な補修構造を管路に実現するための加熱
温度管理を煩雑なものとするものである。
【0012】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、健全な合成樹脂からなる管路の補修構造
を、比較的簡単な加熱温度管理により得ることを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、筒状の本体の外周側にこの
本体を囲む可撓膜を設置して、この可撓膜と前記本体と
の間に膨張室を形成するとともに、前記本体の内周側に
液体流路を形成し、前記可撓膜の外周側に加熱により硬
化が促進される合成樹脂を含浸した補修材を装着して前
記膨張室内に加熱された加圧流体を導入することによ
り、前記可撓膜を外側に張り出させ、前記補修材を管路
の内面側に押圧して前記合成樹脂を硬化させ管路補修を
行なう管路補修装置において、前記膨張室と前記液体流
路との間に前記本体の表面に沿う層状の断熱材で形成さ
れている断熱手段を配置したことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、管路補修装置の
本体の外側に形成された膨張室と,本体の内側に形成さ
れた液体流路との間に、前記本体の表面に沿う層状の断
熱材で形成されている断熱手段を配置してあるので、前
記液体流路を排水等の液体が流通することにともなって
不確定的に生じる,膨張室からの熱量の損失が低減され
る。
【0015】すなわち、膨張室からの損失熱量の不確定
的な変動量が小さくなるので、膨張室内の熱量を比較的
均一に維持することができ、膨張室の可撓膜の外側の合
成樹脂を一定温度に加熱することを比較的簡単な温度管
理によってすることができ、健全な合成樹脂からなる管
路の補修構造を容易に実施することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面により実施例を説明する。
【0017】まず、図1から図3により第1実施例を説
明する。
【0018】この実施例の補修装置1は、その中心軸部
分に円筒状の本体2を有する。
【0019】この本体2の一端部には、多数の透孔3a
が形成された鋼板からなるパンチメタル部3が構成され
ている。
【0020】そして、前記本体2の内側には、本体2の
両端部に設置されたエンドプレート4の間に渡って同心
状に内筒5が設置され、前記本体2との間に筒状の空室
6が形成されており、この内筒5の内周側は管路内を流
れる液体流路7とされている(図1,図3参照)。
【0021】そして、前記本体2の外周側には、ゴム等
のシート状の可撓材料を概ね円筒状に形成した可撓膜8
が装着され、この可撓膜8の両端部が前記本体2の端部
にそれぞれ止めリング11で気密に取り付けられ、可撓
膜8と前記本体2との間には円筒状の膨張室Rが形成さ
れ,その膨張室Rの外側の前記可撓膜8の表面は膨張部
Bとされている。
【0022】したがって、前記空室6と膨張室Rとは前
記パンチメタル部3の多数の透孔3aを介して互いに連
通している。
【0023】なお、この実施例は加圧流体として圧縮空
気を用いたものであり、その流れ方向は図中に矢印で示
す。
【0024】そして、前記空室6内において、一方のエ
ンドプレート4上には給気孔13が形成されており、こ
の給気孔13にはケーシング12aに覆われた電気ヒー
タ12が設置されている。
【0025】この実施例で用いられる電気ヒータ12
は、いわゆる瞬間温風加熱器であって、電気ヒータ12
に所定量の空気を供給しつつ所定の電圧を印加すること
によって、前記ケーシング12a内で瞬時に適宜温度の
熱風とするものである。
【0026】したがって、この実施例でのケーシング1
2aは空気の加熱室としての機能を有するものである。
【0027】なお、この実施例において、前記両側のエ
ンドプレート4には、外側下方に延在するステー9aが
固着されており、これらのステー9aの下端部には回動
可能に軸支した車輪9bがそれぞれ2つずつ設けられて
いる(図2参照)。
【0028】この実施例においては、前記給気孔13に
は空気圧縮機14の吐出口から延びる給気ホース15が
接続され前記ケーシング12a内に圧縮空気を供給する
ようになっており、同時に前記ケーシング12aに内蔵
された電気ヒータ12には発電機等の電源装置16から
電圧調整装置17を経る電源回路18が接続されて電源
を供給するようになっている。
【0029】なお、前記電圧調整装置17は電気ヒータ
12の発熱量を調節する調整手段に該当するものであ
り、これにより電気ヒータ12に供給する電源電圧を調
整することによって圧縮空気の温度を適宜に調節するこ
とができる。
【0030】したがって、この補修装置1の前記膨張室
Rには空気圧縮機14からの圧縮空気が前記電気ヒータ
12で適度に加熱された状態で供給され、これによって
可撓膜8はそのように加熱された空気によって管路31
の半径方向外側に膨出されるものである。
【0031】かかる補修装置1の膨張室Rに供給される
空気の全体経路は、次のようである(図1参照)。
【0032】大気中から吸い込まれ空気圧縮機14で加
圧された空気は、第1の可変絞り21aおよび第1の圧
力計22を経た後、前記給気ホース15を介して補修装
置1に供給される。補修装置1に達した空気は、前記給
気孔13を経て前記電気ヒータ12のケーシング12a
内に供給される。
【0033】このケーシング12a内において、供給さ
れた空気は前記のようにケーシング12a内に内蔵され
た電気ヒータ12によって加熱され、瞬時に所要温度の
温風となる。
【0034】温風となった空気は、ケーシング12aか
ら前記空室6内に吹き出し、一部はその空室6内に流
れ、残部はパンチメタル部3の透孔3aを経て膨張室R
内に供給され、膨張室Rを膨張させ補修装置1としての
補修動作が行なわれる。
【0035】膨張室Rに供給された温風は、膨張室R内
を加熱した後、本体2の電気ヒータ12とは逆側の端部
に形成された排気孔23から第2の可変絞り21bの設
置された排気ホース24を介して装置外に排出される。
【0036】なお、図中26は空室6内の空気圧を測定
する第2の圧力計、27はサーミスタ等の温度センサで
あって,膨張室Rから排出され排気ホース24中を流通
する空気温度を計測するものである。
【0037】このように構成された補修装置1を用いて
の排水管等の管路31の補修作業は次のように行なわれ
る。
【0038】図2において、31は管路、32はマンホ
ールを示し、管路31にはひび割れ31aが存在してい
る。
【0039】まず、地表で前記補修装置1の膨張室Rが
収縮状態のまま、その膨張部Bとなる可撓膜8の外周面
に、次のような補修材33を巻き付けて装着される。
【0040】すなわち、補修材33は、シート状に形成
されたガラス繊維やプラスチック繊維製基材に、加熱に
より硬化が促進される合成樹脂を含浸させたものであ
る。
【0041】この種の合成樹脂としては、熱硬化性合成
樹脂や常温硬化性合成樹脂が該当し、具体的には例えば
液状のエポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂が用いら
れる。
【0042】前記のように補修材33を装着した補修装
置1を管路31の内部のひび割れ31aに臨む位置に配
置する。
【0043】この補修装置1の配置作業は、前記ひび割
れ31aの存在する管路31の両側に設置されているマ
ンホール32で位置決めロープ34を両側から引き合う
ことにより行なわれる。
【0044】補修装置1が所要の位置に配置された後、
前記空気圧縮機14を作動させ、補修装置1の膨張室R
内に圧縮空気を供給する。
【0045】この場合、前記空気圧縮機14から供給さ
れる圧縮空気は、前記可変絞り21a,21bを適宜操
作し,第1の圧力計22を読みとり調整することによ
り、所望の空気圧で供給する。
【0046】圧縮空気の供給にともなって、補修装置1
は管路31の半径方向に膨張し、図1および図3に示す
ように前記補修材33は管路31の内周面上に押圧状態
となる。
【0047】このとき、前記補修材33は、前記ひび割
れ1aの内側にも補修材33が密着した状態となる。
【0048】そして、この実施例では、このように補修
材33を管路31の内面上に押圧させるための圧縮空気
は、前記のように加熱室としてのケーシング12a内を
経て加熱された状態で空室6に供給され、この加熱され
た空気の一部が前記空室6を適度に加温するとともに、
残部は前記パンチメタル部3の多数の透孔3aを経て膨
張室R内に供給される。
【0049】したがって、前記補修材33を加熱する直
接の加熱熱源は前記膨張室R内の加熱された空気である
が、前記膨張室Rと液体流路7との間に断熱手段として
前記空室6が形成されているため、直接の加熱熱源であ
る膨張室Rの熱量が前記液体流路7を流れる液体Lによ
って奪われることが抑制される。
【0050】そして、さらにこの実施例においては、前
記空室6の液体流路7側の壁面を形成する内筒5の外周
面上には、グラスウールからなる断熱材層35が形成さ
れており、これによって空室6からの熱量の損失の軽減
が図られ、間接的に前記膨張室R内の熱量の増大を図っ
ている。
【0051】なお、この断熱材層35には、ロックウー
ル,けい酸カルシウム発泡断熱体あるいは発泡ポリウレ
タン,発泡ポリスチレン等の各種の断熱材料を使用する
こともできる。
【0052】また、前記のように、この空室6内に加熱
した空気の一部を供給することとし、このように適宜熱
量を供給することによって、この空室6の温度を高め、
前記膨張室Rと空室6との温度差を小さくし、空室6を
通じての熱量の損失を一層防止して、膨張室R内の熱量
変動を抑制することとしている。
【0053】膨張室R内に供給された圧縮空気は、パン
チメタル部3の位置する一端側から他端側に向けて環状
に形成された膨張室R内を周方向に分散して流れ,膨張
部Bの全周にわたって装着された補修材33を加熱す
る。
【0054】そして、膨張室Rの他端部に形成された排
気口23から排気ホース24を通じて補修装置1外に導
かれ、大気中に放出される。
【0055】このような空気経路において、第2の圧力
計26の圧力値と前記第1の圧力計22の指示する圧力
値とを得ることによって、補修装置1の膨張部Bによる
補修材33の管路31の内面への押圧力の状況を正確に
知ることができ、もしその押圧力が不適当な場合には前
記可変絞り21a,21bを調整することによりその押
圧力を適切に調整することができる。
【0056】前記のように膨張室Rには、このような経
路により圧縮空気が供給されるので、膨張室Rには加熱
された直後の空気が常に供給され、かつ、前記のように
この膨張室Rからの熱量損失が抑制されているので、液
体流路7等により不確定的な熱量の変動が少ない。
【0057】このため、前記圧力計22.26や温度セ
ンサ27からの信号および前記可変絞り21a,21b
の開度等から演算して得られる加熱温度の演算値と現実
の加熱温度との誤差が小さくなる。
【0058】したがって、作業者が可変絞り21a,2
1bや不図示の電圧調整つまみを手動操作することによ
り行なう加熱温度調整、あるいは不図示の演算装置によ
り行なう自動的な加熱温度調整が正確かつ容易となり、
安定的に精度良く所望の温度とすることができる。
【0059】それゆえ、比較的容易な加熱温度管理によ
って、補修材33に含浸された合成樹脂を適切に硬化を
促進することができ、健全な補修構造を得ることが容易
である。
【0060】このようにして、この実施例においては、
所要の強度の発現された合成樹脂で筒状に硬化した高い
剛性の補修構造が管路31の内面上に密着して形成さ
れ、管路31のひび割れ31aの存在する部位の補修が
行なわれる。
【0061】補修材33の硬化が完了すると、前記電気
ヒータ12への通電を停止し,補修装置1の膨張室R内
の空気の排出を行なう。
【0062】これによって、所定の圧力で膨張状態にあ
った補修装置1の可撓膜8は収縮し、位置決めロープ3
4を引くことによって補修装置1を管路31内からマン
ホール32中に引出し補修作業を終了することができ
る。
【0063】次に、図4に示す第2実施例を説明する
が、この第2実施例は前記第1実施例とは電気ヒータ1
2の設置位置および加熱された圧縮空気を延長管38の
先端から吹き出すこととした点のみが相違する。
【0064】なお、以下の各実施例の説明においては、
前記第1実施例との相違点についてのみ説明し、前記第
1実施例と共通の事項については図中に同一の参照番号
を付与してその説明を省略することとする。
【0065】すなわち、この第2実施例において、電気
ヒータ12は前記第1実施例と同様のいわゆる瞬間温風
加熱器であるが、一方のエンドプレート4の外側に設置
されている。
【0066】そして、この電気ヒータ12の先端側は、
エンドプレート4に片持ち状に支持されその先端が開放
した延長管38の末端部に接続されるものである。
【0067】したがって、この補修装置1のエンドプレ
ート4の外側に設置された電気ヒータ12のケーシング
12a内で加熱された圧縮空気は、延長管38内を経て
空室6の他端部側で放出される。
【0068】そのため、加熱された圧縮空気は前記空室
6内に一旦排出され、これがこの空室6内を前記一端側
に流れ戻った後、パンチメタル部3を経て膨張室Rに供
給されることとなる。
【0069】このように、空室6内で他端部側に延びる
延長管38を用いて、空室6の他端部側で加熱された圧
縮空気を排出するので、加熱された圧縮空気の空室6内
での滞溜時間が長く,空室6の温度が高まることによ
り、膨張室R内の温度との温度差が小さくなるので、膨
張室Rからの空室6側への熱損失が一層軽減される利点
がある。
【0070】次に、図5に示す第3実施例を説明する。
【0071】この第3実施例においては、撹拌室41と
ファン42とを設置してあること、および銅管からなる
スパイラル管43と電熱線44とを用いて電気ヒータを
構成してある点が前記第1実施例とは相違する。
【0072】すなわち、この第3実施例においては、本
体2のパンチメタル部3を他端部側に配置し、このパン
チメタル部3とこれに対応する内筒5の他端部との間に
空室6とは区画された撹拌室41が空室6と並んで形成
されている。
【0073】この撹拌室41内においては、内筒5の外
周上に軸受けされて回転可能としたファン42が設置さ
れている。
【0074】そして、この補修装置1の一端部側のエン
ドプレート4から前記撹拌室41が位置する他端部側に
向けて、空室6内の内筒5の外側に捲回されたスパイラ
ル管43が延在設置され、このスパイラル管43の他端
は前記撹拌室41内のファン42に臨む位置に設置され
ている。
【0075】このスパイラル管43の内部には、その他
端の近傍位置まで電熱線44が配置されており、かつこ
のスパイラル管43には給気ホース15から圧縮空気が
供給されるようになっている。
【0076】したがって、前記スパイラル管43は加熱
室を構成するものであり、この実施例ではその加熱室の
長さは十分長い寸法が確保され、これによって圧縮空気
への伝熱量を高めるとともに、スパイラル管43の表面
からの熱放射によって空室6の温度レベルを維持するた
めである。
【0077】そして、前記撹拌室41において、スパイ
ラル管43の先端から加熱された圧縮空気が吐出する
が、この圧縮空気流により前記ファン42が回転駆動さ
れ、撹拌室41内に供給された圧縮空気を撹拌してその
温度の均一化を行ない、これをパンチメタル部3の透孔
3aを経て膨張室R内に供給する。
【0078】これによって、膨張室R内の温度分布が均
一化され、補修材33は管路31の全周に渡って均一な
硬化を行なわせることができる。
【0079】なお、かかるファン42は圧縮空気流によ
り駆動するものに限らず、電動モータ等で駆動すること
としてもよい。
【0080】次に、図6に示す第4実施例を説明する。
この第4実施例においては断熱手段として前記第1実施
例のように空室6を形成したものでなく、層状の断熱材
48を設置したものである点、および加熱手段が補修装
置1外に設置され、予め加熱された圧縮空気が補修装置
1に供給される点が異なる。
【0081】この第4実施例の断熱材48としては、例
えば独立気泡のウレタン発泡体等の合成樹脂発泡体を用
いることができ、この断熱材48は本体2の内周側に全
周に渡って付着させて層状に形成したものである。
【0082】このような補修装置1においても、前記断
熱材48が存在することによって、膨張室Rの熱が液体
流路7側から損失することが軽減され、不確定的な熱損
失が小さくなるので、補修材33の加熱温度管理が容易
になる。
【0083】次に、図7から図9に示す第5実施例につ
いて説明する。
【0084】この第5実施例においては、本体2の全体
を多数の透孔3aが形成されたパンチメタルで形成した
ものである。
【0085】この本体2と内筒5との間の一端側にファ
ン42を有する撹拌室41と、4つの加熱室51a,5
1b,51c,51dとが形成されている(図8参
照)。
【0086】そして、この補修装置1の撹拌室41とは
逆側となる他端部側において、本体2と内筒5との他端
部側を閉じるエンドプレート52は水密に開閉可能とさ
れている。
【0087】これは、前記本体2と内筒5との間に軸方
向に延びる空間として形成された前記4つの加熱室51
a,51b,51c,51dへの加熱材53の出し入れ
のためである。
【0088】加熱材53は、図9に示すように、不織布
紙からなる袋54中に生石灰55と水の入った小袋56
とを収納させたもので、使用に際してピン57等で小袋
56に穴をあけて生石灰と水との化学反応を生じさせ、
その化学反応熱を熱源とするものである。
【0089】なお、加熱材53としては生石灰と水とを
用いたものに限らず、鉄等の金属粉と反応助剤および保
水剤を主体とする混合物であって金属の酸化反応により
発熱するものを用いてもよい。
【0090】このような加熱材53を前記各加熱室51
a,51b,51c,51dにセットして、補修装置1
を管路31の所要の位置に配置した後、給気ホース15
を介して圧縮空気の供給を行なう。
【0091】前記給気ホース15からの圧縮空気は、ま
ず補修装置1の撹拌室41に供給される。
【0092】この撹拌室41においては、内筒5の外周
上に軸受けされたファン42が設置されているが、この
第5実施例のファン42は電動モータで駆動されるもの
であり、その近傍に乾電池等からなる電源58が設置さ
れこれにより駆動するようになっている。
【0093】このファン42の回転駆動により、前記撹
拌室41に供給された圧縮空気は、透孔3aを介して膨
張室Rにも達するが、主には各加熱室51a,51b,
51c,51dに分散して供給される。
【0094】これにより、それまで各加熱室51a,5
1b,51c,51d中において加熱されていた空気は
膨張室Rに押し出されることとなり、膨張室Rに加熱さ
れた空気が所要の圧力で供給される。
【0095】そして、この場合において、膨張室Rと液
体流路7との間には各加熱室51a,51b,51c,
51dが位置しているので、膨張室Rからの熱収支が液
体流路7の状況により変動することが少ない。
【0096】そのうえ、これらの各加熱室51a,51
b,51c,51dの壁面を形成する内筒5の外周上に
断熱材層35が設置されているので、各加熱室51a,
51b,51c,51dからの熱損失も少なく、前記加
熱材53による発熱量を一定に設定しておくことにより
補修材33を温度のばらつきの少ない状態で加熱するこ
とができ、健全な補修構造を得ることができる。
【0097】なお、以上説明した各実施例においては加
圧流体として圧縮空気を用いたものであるが、本願発明
はこれに限らず、加圧流体として水等の液体を用いるも
のであっても良いことはいうまでもない。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、管路補修装置の本体の外側に形成された膨
張室と,本体の内側に形成された液体流路との間に、
記本体の表面に沿う層状の断熱材で形成されている断熱
手段を配置してあるので、前記液体流路を排水等の液体
が流通することにともなって不確定的に生じる,膨張室
からの熱量の損失が低減される。
【0099】すなわち、膨張室からの損失熱量の不確定
的な変動量が小さくなるので、膨張室内の熱量を比較的
均一に維持することができ、膨張室の可撓膜の外側の合
成樹脂を一定温度に加熱することを比較的簡単な温度管
理によってすることができ、健全な合成樹脂からなる管
路の補修構造を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体構成図である。
【図2】第1実施例を用いた補修作業の説明図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】第2実施例の断面図である。
【図5】第3実施例の断面図である。
【図6】第4実施例の断面図である。
【図7】第5実施例の断面図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】加熱材の説明断面図である。
【符号の説明】
R 膨張室 1 補修装置(管路補修装置) 2 本体 6 空室(断熱手段) 7 液体流路 8 可撓膜 12 電気ヒータ(加熱手段) 12a ケーシング(加熱室) 17 電圧調整装置(調整手段) 22 第1の圧力計(第1の圧力検出手段) 26 第2の圧力計(第2の圧力検出手段) 31 管路 33 補修材 35 断熱材層
フロントページの続き (72)発明者 篠原 廣明 大阪府吹田市千里山竹園1−18−7 (56)参考文献 特開 平3−90758(JP,A) 実開 平3−91599(JP,U) 実開 平4−44592(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 51/00 - 55/24 F16L 29/147 B29C 63/00 - 65/82

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の本体の外周側にこの本体を囲む可
    撓膜を設置して、この可撓膜と前記本体との間に膨張室
    を形成するとともに、前記本体の内周側に液体流路を形
    成し、前記可撓膜の外周側に加熱により硬化が促進され
    る合成樹脂を含浸した補修材を装着して前記膨張室内に
    加熱された加圧流体を導入することにより、前記可撓膜
    を外側に張り出させ、前記補修材を管路の内面側に押圧
    して前記合成樹脂を硬化させ管路補修を行なう管路補修
    装置において、前記膨張室と前記液体流路との間に前記
    本体の表面に沿う層状の断熱材で形成されている断熱手
    段を配置したことを特徴とする管路補修装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管路補修装置において、
    前記断熱手段が前記本体に沿った環状の空室で形成され
    ていることを特徴とする管路補修装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の管路補修装置において、
    前記空室内に加熱室を配置し、この加熱室の内部に加熱
    手段を設置するとともにこの加熱室内に加圧流体を供給
    して、前記加圧流体を加熱し、この加熱された加圧流体
    を前記膨張室に供給することを特徴とする管路補修装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の管路補修装置において、
    前記空室内には装置外の加熱手段で予め加熱された加圧
    流体が供給されることを特徴とする管路補修装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の管路補修装置に
    おいて、前記空室の液体流路側の壁面に沿って層状の断
    熱材を設けたことを特徴とする管路補修装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の管路補修装置に
    おいて、前記加熱手段を電気ヒータとし、この電気ヒー
    タの発熱量を調整する調整手段を設置したことを特徴と
    する管路補修装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の管路補修装置に
    おいて、前記加熱された加圧流体を撹拌するファンを設
    置したことを特徴とする管路補修装置。
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