JPH07190265A - 管継手の製造方法及び管継手のハウジング - Google Patents

管継手の製造方法及び管継手のハウジング

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JPH07190265A
JPH07190265A JP8396394A JP8396394A JPH07190265A JP H07190265 A JPH07190265 A JP H07190265A JP 8396394 A JP8396394 A JP 8396394A JP 8396394 A JP8396394 A JP 8396394A JP H07190265 A JPH07190265 A JP H07190265A
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ball seat
seat portion
pipe
pipe joint
flange portion
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Takeo Hanaoka
威夫 花岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法精度の高い管継手を簡易な方法の下で製
造する。 【構成】 鋼管1の一端部を拡管成形してつば部2を形
成する。板金プレス加工によって一端が閉口しかつ他端
が径大部となる略中空円筒体を形成し、その後当該一端
閉口部を軸方向と垂直に切断して球座部18を形成す
る。この球座部18を電子ビーム溶接によって鋼管19
の外周に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管継手の製造方法及び
当該管継手に使用されるハウジングに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】適宜のクランプを有し、これを緩めるこ
とによって容易に取り外し可能ないわゆるクランプ付き
の管継手は、内部の洗浄や清掃が必要なポンプ回りなど
に使用されることがあるが、一般管の管継手としては可
撓性等の問題によりあまり使用されていない。そのため
適度の可撓性を必要とする従来の一般管の継手は、鋳造
法による鋳物品をさらに切削加工等によって精密加工を
施して製造されており、それゆえ量産性に問題があり、
価格も高価なものとなっていた。
【0003】これを改善するため、本出願の発明者は、
例えば特開平3−272387号「管継手のハウジン
グ」において、市販鋼管から簡単な加工を経て構成され
る管継手及び当該管継手に使用されるハウジングを既に
開示した。かかる技術において開示された管継手は、一
の管体の一端部に略テーパ状に開口したつば部を設け、
前記つば部の内周側に向けられる環状のへこみ部を有す
る球座部を他の管体の一端部に設け、前記つば部と球座
部を接触させた際に創出される略環状空間内にOリング
を配置させ、さらに前記つば部と球座部を外側からハウ
ジングで締め付けるように構成されている。
【0004】上記従来技術は、主としてハウジングの構
成に主眼がおかれており、一の管体の一端部に略テーパ
状に開口したつば部を設ける方法についての具体的言及
はなかった。また一方、前記つば部の内周側に向けられ
る環状のへこみ部を有する球座部を製造する方法として
は、市販鋼管を輪切りした上でこれを拡管加工する方法
を挙げていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術をさらに進めて、一の管体の一端部に略テーパ状に開
口したつば部を設ける方法を提供し、さらに前記つば部
の内周側に向けられる環状のへこみ部を有する球座部を
製造するにあたっても、より簡単にしかもより任意な形
状の球座部を形成できる方法を提供することを目的とす
る。
【0006】また本発明の別の目的は、上述の如く、一
の管体の一端部に略テーパ状に開口したつば部を設け、
前記つば部の内周側に向けられる環状のへこみ部を有す
る球座部を他の管体の一端部に設け、両者間にOリング
を介在させて前記つば部と球座部を外側からハウジング
で締め付けるように構成されている管継手の、接続作業
性を向上させるための新しいハウジングを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、まず請求項1では、一の管体の一端部に略テーパ状
に開口したつば部を設け、前記つば部の内周側に向けら
れる環状のへこみ部を有する球座部を他の管体の一端部
に設け、前記つば部と球座部を向き合わせて両者間にO
リングを介在させて前記つば部と球座部を外側からハウ
ジングで締め付けるように構成した管継手における、前
記一の管体につば部を設けるにあたり、管材の一端部を
拡管成形することを特徴とする、管継手の製造方法を提
供する。
【0008】またつば部を構成する他の方法として、請
求項2に記載したような、まず板金プレス加工によって
一端が閉口しかつ他端が略テーパ状に拡径開口した略中
空円筒体を形成し、その後当該一端閉口部分を軸方向と
垂直に切断し、その後電子ビーム溶接によってこのつば
部を前記一の管体の一端部外周に固着させることを特徴
とする管継手の製造方法も提供できる。
【0009】これらのようにしてつば部を設けた後、請
求項3に記載したように、さらにその後この管材全体を
例えばAl−Mg−ZnなどのAl−Mg系合金や、あ
るいはSn−Zn系合金でメッキしたり、また請求項4
に記載したように、管材全体の表面に樹脂被膜を設けて
もよい。
【0010】また請求項5では、一の管体の一端部に略
テーパ状に開口したつば部を設け、前記つば部の内周側
に向けられる環状のへこみ部を有する球座部を他の管体
の一端部に設け、前記つば部と球座部を向き合わせて両
者間にOリングを介在させて前記つば部と球座部を外側
からハウジングで締め付けるように構成した管継手にお
ける、前記球座部を製造するにあたり、まず板金プレス
加工によって一端が閉口しかつ他端が径大部となる略中
空円筒体を形成し、その後当該一端閉口部を軸方向と垂
直に切断することを特徴とする、管継手の製造方法を提
供する。
【0011】さらに請求項6では、一の管体の一端部に
略テーパ状に開口したつば部を設け、前記つば部の内周
側に向けられる環状のへこみ部を有する球座部を他の管
体の一端部に設け、前記つば部と球座部を向き合わせて
両者間にOリングを介在させて前記つば部と球座部を外
側からハウジングで締め付けるように構成した管継手に
おける、前記他の管体に球座部を設けるにあたり、まず
板金プレス加工によって一端が閉口しかつ他端が径大部
となる略中空円筒体を形成し、その後当該一端閉口部を
軸方向と垂直に切断し、その後電子ビーム溶接によって
この球座部を前記他の管体の一端部外周に固着させるこ
とを特徴とする、管継手の製造方法を提供する。
【0012】かかる場合、請求項7に記載したように、
電子ビーム溶接によって球座部を他の管体の一端部外周
に固着させた後に、この球座部を含めた当該他の管体全
体を例えばAl−Mg−ZnなどのAl−Mg系合金
や、あるいはSn−Zn系合金でメッキしたり、また請
求項8に記載したように球座部を含めた当該他の管体全
体の表面に樹脂被膜を設けてもよい。
【0013】一方請求項9では、上記のような管継手に
使用されるハウジングとして、2つの半割略半円体によ
って構成され、半割略半円体の一の突き合わせ端部が、
板バネによるヒンジ機構で連結されていることを特徴と
する、管継手のハウジングを提供する。
【0014】
【作用】請求項1によれば、管材の一端部を拡管成形す
るだけで、一の管体に管継手のつば部を形成させること
ができる。
【0015】また請求項2に記載した方法によれば、ま
ず板金プレス加工によって一端が閉口しかつ他端が略テ
ーパ状に拡径開口した略中空円筒体を形成し、その後当
該一端閉口部分を軸方向と垂直に切断して、これを電子
ビーム溶接によって一の管体の一端部外周に固着させる
ので、一枚の板材から簡単なプレス、切断加工を経てつ
ば部を構成でき、しかも電子ビーム溶接による極めて高
い深溶込み溶接によって管体の一端部外周に、このつば
部を迅速かつ精密に固着させることができる。
【0016】また後述の実施例に記載したように、前記
のように軸方向と垂直に切断した閉口部分は、そのまま
閉塞キャップとして用いることができ、さらに切断部分
を2カ所に設定することにより、当該閉塞キャップと前
記つば部との間にレジューサを形成することも可能であ
る。
【0017】請求項3によれば、上記のようにして構成
した管材全体をAl−Mg系合金やSn−Zn系合金で
メッキするので、このつば部を有する管材全体が極めて
高い防食性を有し、しかも耐熱性のある防食処理となっ
ている。
【0018】請求項4のように樹脂被膜を設けても、こ
のつば部を有する管材全体が極めて高い防食性を有す
る。しかも請求項3より安価に製造できる。
【0019】請求項5では、板金プレス加工によって一
端が閉口しかつ他端が径大部となる略中空円筒体を形成
し、その後当該一端閉口部を軸方向と垂直に切断して成
形加工するので、一枚の板材から簡単なプレス、切断加
工によって球座部を製造することができる。
【0020】請求項6では、上記のように構成した球座
部を、極めて高い深溶込み溶接によって管体の一端部外
周に迅速に固着させることができる。
【0021】請求項7によれば、上記のようにして構成
した管材全体をAl−Mg系合金やSn−Zn系合金で
メッキするので、球座部を有する管材全体が極めて高い
防食性を有し、しかも耐熱性のある防食処理となってい
る。
【0022】請求項8のように樹脂被膜を設けても、球
座部を有する管材全体に対して高い防食性を持たせるこ
とができる。しかも請求項7より安価に製造できる。
【0023】請求項9では、2つの半割略半円体によっ
てハウジングが構成され、これら半割略半円体の一の突
き合わせ端部が、板バネによるヒンジ機構で連結されて
いるので、ハウジング自体は一体化されつつ、しかもつ
ば部と球座部の外周に装着する際のホールド性が向上す
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
れば、図1は本実施例にしたがってつば部をもった管体
を構成するために使用した鋼管1の断面を示しており、
この鋼管1は市販鋼管を必要長さに輪切り切断して得た
ものである。この鋼管1の一端部を拡管成形加工して、
図2に示したように、一端部につば部2を形成させる。
このように鋼管1の端部を拡管させるには、例えばベー
リング(Belling)加工させることによって容易に実現で
きる。
【0025】他方このつば部2に向き合わせられる球座
部は、図3乃至図6に示されたプロセスを経て構成さ
れ、鋼管の外周に固着される。即ち、まず円板状の金属
板からなる板材11を、図3に示したようなポンチ12
とダイス13を有するプレス成形加工装置14によっ
て、一端が閉口し、他端に径大部を有する所定の中空円
筒体に成形加工する。図3の矢印方向にポンチ12を押
し下げてプレス成形された上記板材11が中空円筒体1
5となった様子を図4に示す。
【0026】図4からわかるように、この中空円筒体1
5は、一端部(図4における下端部)が閉口し、他端部
(図4における上端部)には環状のへこみ部16から続
く径大部17を有する形状となっている。
【0027】次にかかる形状の中空円筒体15の径大部
17端縁部を図4中の矢印A方向に環状にカットし、ま
たを中空円筒体15の胴部を同図中の矢印B方向にした
がって、輪切り切断する。これらの切断加工によって成
形された球座部18の断面の様子を図5に示した。さら
にこの球座部18における上記輪切り切断部近傍の外周
回りCを適宜テーパ成形加工する。このようにして本実
施例における球座部18が形成される。
【0028】なおそのようにして矢印B方向にしたがっ
て輪切り切断した際の、閉口部側の部材は、閉塞キャッ
プの形態を有しており、球座部18とかかる閉塞キャッ
プが同時に製作される。
【0029】そして流路を構成する鋼管19の端部を、
上記球座部18内に挿入して各々の端部を合わせ、この
状態で電子ビーム溶接によって、球座部18を鋼管19
の端部外周に固着させる。以上の過程を各製造工程を経
て、管継手材は製造される。
【0030】次にこれら各管継手材による継手接続につ
いて図7乃至図9に基づいて説明すると、球座部18の
へこみ部16にOリング20を嵌めた後、つば部2と球
座部18とを向き合わせ、これらつば部2と球座部18
の外側から、2つの半割半円体21、22によって構成
されたハウジング23をかぶせ、ボルト24とナット2
5でこれら半割半円体21、22を締め付けて、ハウジ
ング23を固定することによって、各管継手は継手接続
される。
【0031】より詳細に説明すると、まず半割半円体2
1、22は全く同一構成であり、プレス成形加工によっ
て製作されるものである。そして半割半円体21の両端
部には、夫々両サイドにリブ26を有するクランプ部2
7、28が一体成形され、さらに一端のクランプ部27
には上記ボルト24挿入用の貫通孔が穿たれている。
【0032】また一方半割半円体22の両端部にも、夫
々両サイドにリブ29を有するクランプ部30、31が
一体成形され、さらに一端のクランプ部30にも上記ボ
ルト24挿入用の貫通孔が穿たれている。かかる構成ま
で半割半円体21、22は全く同一構成である。そして
クランプ部30の外側端面には、前記貫通孔周縁部にナ
ット25が溶接固定されている。
【0033】そして以上の構成にかかる半割半円体2
1、22は、板バネ32によってヒンジ連結されてい
る。即ち、図8、9に示したように、断面が略M型の板
バネ32を、各半割半円体21、22の各クランプ部2
8、31に跨るようにして、図8における太矢印方向に
嵌め込み、各半割半円体21、22をヒンジ連結したも
のである。上記板バネ32は、図9における細矢印で示
される付勢力を有しているので、上記のようにヒンジ連
結されているハウジング23を、つば部2と球座部18
の外側にかぶせた際のホールド性は良好である。
【0034】またさらに作業性を向上させるため、上記
ボルト24は、予めクランプ部27の貫通孔に挿入さ
れ、ボルト止め輪33よって係止されている。なお上記
ボルト24は、充電式トルクドライバ対応の六角孔24
aをボルト頭に有しており、装着締付の作業のシンプル
化、省力化がさらに図られている。
【0035】そして上記のようにハウジング23を、つ
ば部2と球座部18の外側にかぶせた後、ボルト24を
ナット25に螺着させることによって、ハウジングの締
め付け固定は完了されるのである。このようにハウジン
グ23の一連の締め付け固定作業もきわめて迅速にかつ
容易におこなえるものである。
【0036】なお、上記の実施例においてつば部2を有
する鋼管1、球座部18を有する鋼管19を、夫々事前
にAl−Mg系合金やSn−Zn系合金でメッキした
り、あるいはその表面に樹脂被膜を設けておけば、防食
機能が高い管継手とすることができる。。かかる場合、
特にAl−Mg−Zn合金でメッキした場合には、従来
一般の溶融亜鉛メッキよりも格段にすぐれた防食管継手
を構成することが可能である。
【0037】次につば部を管体の外周に設ける他の実施
例について説明すると、例えば既述の球座部の製作プロ
セスにおいて説明したプレス成形と同様な手順を経て、
まず円板状の板材から図10に示したような一端が閉口
し、かつ他端がテーパ状に拡径開口した中空円筒体41
を製作する。次にこの中空円筒体41の軸と直角方向
に、図中のD、Eにてこの中空円筒体41を輪切り切断
する。
【0038】そうすると開口部側の部材は、図11に示
したような形態を有するつば部42を構成する。その後
は同図に示したように、管体43の端部外周にこのつば
部42をレーザビーム溶接によって固着すれば、管体4
3の端部につば部42を簡単に設けることができる。ま
た防食性を持たせる場合には、図11の状態から、その
ままAl−Mg系合金やSn−Zn系合金でメッキした
り、あるいはその表面に樹脂被膜を設ければよい。
【0039】なお図10の中空円筒体41を、図中の
D、Eにて輪切り切断した際の、閉口部側の部材は、図
12に示したような形態を有する閉塞キャップ44を構
成している。したがって本実施例によれば、つば部42
とかかる閉塞キャップ44を同時に形成することができ
る。またこの閉塞キャップ44の開口端面の径は、例え
ば図12中の矢印方向に縮径させることにより、これを
容易に縮小させることができ、管径の異なった管の開口
端部の閉塞に使用することができる。
【0040】また図13、図14は、つば部を製作する
ための他の例を示し、図13に示した中空円筒体51
は、同図に示すように一端部の閉口部分51aと、他端
のテーパ状に拡径開口した部分51cとの間に、さらに
径が漸次拡大している中間部分51bを創出するよう
に、板金をプレス加工したものである。かかる形態の中
空円筒体51を、図13中のF、G、H、Iの部分で、
軸方向と直角に輪切り切断すると、前記閉口部分51a
は、図14(a)に示したように閉塞キャップ52を構
成し、中間部分51bは図14(b)に示したようにレ
ジューサ53を構成し、拡径開口した部分51cは、図
14(c)に示したようにつば部54を構成する。
【0041】したがってこの実施例によれば、つば部5
4を製作すると同時に、閉塞キャップ52、さらにはレ
ジューサ53をも同時に製作することができる。例えば
水配管においては、管継手の他に、閉塞キャップやある
いは異なった管径の管路を構成する際のレジューサが使
われることが多い。したがってこの実施例はかかる実情
に即した例であり、資材を有効に利用することができ、
それに伴ってコストも低廉に抑えることが可能となって
いる。
【0042】
【発明の効果】請求項1によれば、管材の一端部を拡管
成形するだけで、一の管体に管継手のつば部を形成させ
ることができるので、本発明が対象とする、一の管体の
一端部に略テーパ状に開口したつば部を設け、前記つば
部の内周側に向けられる環状のへこみ部を有する球座部
を他の管体の一端部に設け、前記つば部と球座部を向き
合わせて両者間にOリングを介在させて前記つば部と球
座部を外側からハウジングで締め付けるように構成した
管継手における、前記一端部に略テーパ状に開口したつ
ば部を有する一の管体を極めて容易に製造することが可
能である。もちろん市販の各種鋼管、管材を必要長さに
輪切り切断して、これを上記管継手の管材としてそのま
ま使用することができるので、上記製造容易性と相俟っ
て、極めて低廉なコストの下で量産できるものである。
【0043】また請求項2によっても、つば部を簡単に
製造でき、しかも同時に閉塞キャップやレジューサなど
を製造することも容易である。また請求項1の方法より
もより精密な寸法精度を実現させることが可能である。
【0044】請求項3によれば、上記のようにして構成
した管材全体をAl−Mg系合金やSn−Zn系合金で
メッキするので、このつば部を有する管材全体が極めて
高い防食性を有しており、上記請求項1、2の効果に加
えて、さらに防食性のある管継手材を構成することが可
能である。しかも耐熱性のある防食処理であるから、管
路内を流れる流体の温度を選ばず使用できる。
【0045】請求項4によっても上記請求項3と同様、
つば部を有する管材全体が極めて高い防食性を有し、さ
らにより安価に製造できる効果が得られる。
【0046】請求項5によれば、一枚の板材から簡単な
プレス、切断加工によって球座部を製造することができ
るので、上記の本発明が対象とする管継手における球座
部を極めて容易にかつ低廉なコストの下で量産可能であ
る。また従来の輪切り切断した管材を拡径加工する方法
よりも、より精密でかつ自由な形態の球座部を形成する
ことが可能である。
【0047】請求項6では、上記のように構成した球座
部を、極めて高い深溶込み溶接によって管体の一端部外
周に迅速に固着させることができるので、高い寸法精度
の下で球座部を管材の外周に固着することが可能であ
る。
【0048】請求項7によれば、上記のようにして構成
した管材全体をAl−Mg系合金やSn−Zn系合金で
メッキするので、球座部を有する管材全体が極めて高い
防食性を有し、上記請求項6の効果に加えて、さらに防
食性のある管継手材を構成することが可能である。しか
も耐熱性のある防食処理であるから、管路内を流れる流
体の温度を選ばず使用できる。
【0049】請求項8によっても上記請求項7と同様、
球座部を有する管材全体が極めて高い防食性を有し、さ
らにより安価に製造できる効果が得られる。
【0050】請求項9によれば、ハウジング自体は一体
化されつつ、しかもつば部と球座部の外周にこのハウジ
ングを装着する際のホールド性が向上している。従っ
て、管継手による継手接続の作業性が極めて良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】つば部を形成するのに用いた鋼管の側面断面図
である。
【図2】拡管させてその一端部につば部を形成した鋼管
の側面断面図である。
【図3】板材をプレス加工する様子を示す説明図であ
る。
【図4】プレス加工によって成形された中空円筒体の側
面断面図である。
【図5】中空円筒体の一端閉口部を切断して形成された
球座部の側面断面図である。
【図6】球座部を鋼管の一端部外周に固着した様子を示
す側面断面図である。
【図7】実施例に従った管継手によって継手接続した様
子を示す一部断面説明図である。
【図8】実施例に従った管継手によって継手接続した様
子を示す平面図である。
【図9】実施例に従った管継手によって継手接続した様
子を示す軸方向正面図である。
【図10】つば部を構成するための他の実施例の図であ
って、プレス加工によって成形された中空円筒体の断面
図である。
【図11】図10の中空円筒体を輪切り切断して得られ
たつば部を管体の外周に固着した様子を示す縦断面図で
ある。
【図12】図10の中空円筒体を輪切り切断して得られ
た閉塞キャップの縦断面図である。
【図13】つば部を構成するための他の実施例の図であ
って、プレス加工によって成形された中空円筒体の断面
図である。
【図14】図13の中空円筒体を輪切り切断して得られ
た配管部材の断面図であって、(a)は閉塞キャップ、
(b)はレジューサ、(c)はつば部である。
【符号の説明】
1 鋼管 2 つば部 15 中空円筒体 16 へこみ部 17 径大部 18 球座部 19 鋼管 20 Oリング 21 半割半円体 22 半割半円体 23 ハウジング 24 ボルト 25 ナット 32 板バネ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の管体の一端部に略テーパ状に開口し
    たつば部を設け、前記つば部の内周側に向けられる環状
    のへこみ部を有する球座部を他の管体の一端部に設け、
    前記つば部と球座部を向き合わせて両者間にOリングを
    介在させて前記つば部と球座部を外側からハウジングで
    締め付けるように構成した管継手における、前記一の管
    体につば部を設けるにあたり、管材の一端部を拡管成形
    することを特徴とする、管継手の製造方法。
  2. 【請求項2】 一の管体の一端部に略テーパ状に開口し
    たつば部を設け、前記つば部の内周側に向けられる環状
    のへこみ部を有する球座部を他の管体の一端部に設け、
    前記つば部と球座部を向き合わせて両者間にOリングを
    介在させて前記つば部と球座部を外側からハウジングで
    締め付けるように構成した管継手における、前記一の管
    体につば部を設けるにあたり、 まず板金プレス加工によって一端が閉口しかつ他端が略
    テーパ状に拡径開口した略中空円筒体を形成し、その後
    当該一端閉口部分を軸方向と垂直に切断し、その後電子
    ビーム溶接によってこのつば部を前記一の管体の一端部
    外周に固着させることを特徴とする、管継手の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 つば部を設けた後、このつば部を含めた
    当該一の管体全体をAl−Mg系合金又はSn−Zn系
    合金でメッキすることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載の管継手の製造方法。
  4. 【請求項4】 つば部を設けた後、このつば部を含めた
    当該一の管体全体の表面に樹脂被膜を設けることを特徴
    とする、請求項1又は2に記載の管継手の製造方法。
  5. 【請求項5】 一の管体の一端部に略テーパ状に開口し
    たつば部を設け、前記つば部の内周側に向けられる環状
    のへこみ部を有する球座部を他の管体の一端部に設け、
    前記つば部と球座部を向き合わせて両者間にOリングを
    介在させて前記つば部と球座部を外側からハウジングで
    締め付けるように構成した管継手における、前記球座部
    を製造するにあたり、まず板金プレス加工によって一端
    が閉口しかつ他端が径大部となる略中空円筒体を形成
    し、その後当該一端閉口部を軸方向と垂直に切断するこ
    とを特徴とする、管継手の製造方法。
  6. 【請求項6】 一の管体の一端部に略テーパ状に開口し
    たつば部を設け、前記つば部の内周側に向けられる環状
    のへこみ部を有する球座部球座部を他の管体の一端部に
    設け、前記つば部と球座部を向き合わせて両者間にOリ
    ングを介在させて前記つば部と球座部を外側からハウジ
    ングで締め付けるように構成した管継手における、前記
    他の管体に球座部を設けるにあたり、まず板金プレス加
    工によって一端が閉口しかつ他端が径大部となる略中空
    円筒体を形成し、その後当該一端閉口部を軸方向と垂直
    に切断し、その後電子ビーム溶接によってこの球座部を
    前記他の管体の一端部外周に固着させることを特徴とす
    る、管継手の製造方法。
  7. 【請求項7】 電子ビーム溶接によって球座部を他の管
    体の一端部外周に固着させた後に、この球座部を含めた
    当該他の管体全体をAl−Mg系合金又はSn−Zn系
    合金でメッキすることを特徴とする、請求項6の管継手
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 電子ビーム溶接によって球座部を他の管
    体の一端部外周に固着させた後に、この球座部を含めた
    当該他の管体全体の表面に樹脂被膜を設けることを特徴
    とする、請求項6の管継手の製造方法。
  9. 【請求項9】 一の管体の一端部に略テーパ状に開口し
    たつば部を設け、前記つば部の内周側に向けられる環状
    のへこみ部を有する球座部を他の管体の一端部に設け、
    前記つば部と球座部を向き合わせて両者間にOリングを
    介在させて前記つば部と球座部を外側からハウジングで
    締め付けるように構成した管継手における前記ハウジン
    グを、2つの半割略半円体によって構成し、半割略半円
    体の一の突き合わせ端部を、板バネによるヒンジ機構で
    連結したことを特徴とする、管継手のハウジング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001170466A (ja) * 1999-11-10 2001-06-26 Sulzer Chemtech Ag 精密鋳物要素を備えた静的混合装置
JP2011220475A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Kubota Corp 管継手および管継手用のスペーサ
KR101103783B1 (ko) * 2011-09-29 2012-01-13 케이제이씨 주식회사 클램프형 파이프 이음장치

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