JPH07189757A - 休筒機構付きエンジンの燃料制御装置 - Google Patents

休筒機構付きエンジンの燃料制御装置

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JPH07189757A
JPH07189757A JP33365093A JP33365093A JPH07189757A JP H07189757 A JPH07189757 A JP H07189757A JP 33365093 A JP33365093 A JP 33365093A JP 33365093 A JP33365093 A JP 33365093A JP H07189757 A JPH07189757 A JP H07189757A
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JP
Japan
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cylinder
engine
valve
switching
mode
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Pending
Application number
JP33365093A
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English (en)
Inventor
Hiroki Tamura
宏記 田村
Naoki Yamazaki
直樹 山崎
Toshiyuki Miyata
敏行 宮田
Kazutoshi Noma
一俊 野間
Tetsuo Maeda
哲夫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、休止可能気筒をそなえた休筒機構
付きエンジンの燃料制御装置に関し、全筒運転から休筒
運転への切り換えに際し、切り換え未完了の判定を気筒
ごとに行ないうるようにして、エンジンが効率の良い安
定した運転を行ないうる制御を安価に実現できるように
することを目的とする。 【構成】 作動モード設定手段A4と弁可変駆動制御手
段A1と燃料供給制御手段A3と回転変動検出手段A5
とを備え、弁可変駆動制御手段A1の作動により回転変
動検出手段A5の検出結果に基づく弁非作動状態から弁
作動状態への切り換えが完了したか否かを判定して切り
換え未完了が判定されると切り換え未完了信号を出力す
る切り換え判定手段A2と、作動モード設定手段A4が
全筒モードを設定している状況下で切り換え判定手段A
2が切り換え未完了信号を出力すると所要の燃料供給手
段A3を非作動となす燃料供給制限手段A6とをそなえ
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気弁と排気弁との少
なくとも一方の開閉作動を弁作動切り換え手段により作
動状態と非作動状態とで選択的に切り換え可能な休止可
能気筒をそなえた休筒機構付きエンジンの燃料制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの運転中において、各エンジン
運転域に適した開閉タイミングで吸排気弁を駆動して出
力向上をはかるべく、低速カムもしくは高速カムを選択
的に切り換え駆動させることのできる弁可変駆動機構を
そなえるとともに、この弁可変駆動機構を利用して一部
気筒への吸気および燃料の供給を停止させ、出力低減や
低燃費化を図ることが知られている。
【0003】この種のエンジンの弁可変駆動機構を制御
する制御手段は、各種運転情報に基づき各運転モードを
設定し、例えば休筒モード域に入ると、そのモード内で
は、休筒気筒の吸排気弁の開閉作動を停止させるととも
に、休筒気筒への燃料供給を停止させる。そして、休筒
モードを離脱すると、休筒気筒の吸排気弁の開閉作動を
正常状態に戻し、休筒気筒への燃料供給を再開させる。
さらに、全筒運転時でも、低速モードでは低速カムを用
いて吸排気弁を駆動して低速時の体積効率を向上させ、
高速モードでは高速カムを用いて吸排気弁を駆動して、
高速時の体積効率を向上させ、各エンジン運転状態での
出力向上を図ることができるように構成される。
【0004】このような部分気筒運転を行なうために、
吸排気弁の開閉作動を、例えば作動油圧により駆動され
るロックピンにて不能として、特定気筒の吸排気弁を閉
弁状態に維持して開閉動作を停止させる弁可変駆動機構
が公知となっている。この弁可変駆動機構では、通常
時、作動油圧が作用せず吸排気弁を開閉作動させる状態
になっており、部分気筒運転時に作動油圧が作用してロ
ックピンが駆動され吸気弁,排気弁を常閉状態にするよ
うに動作する。
【0005】ところで、エンジンの弁可変駆動機構を制
御する弁可変駆動制御手段は、エンジンの各種運転情報
に基づき設定された各運転モードに、動弁系および燃料
供給系を速やかに切り換えられる必要がある。すなわ
ち、動弁系内の弁可変駆動機構を、電磁弁や同弁に切り
換えられる油圧回路等で駆動され、各種切り換え作動部
材が所定タイミングでその切り換えを完了させれば問題
がない。
【0006】しかしながら、各切り換え作動部材は経時
劣化等により切り換え不良を生じさせる可能性がある。
特に、休筒モードでの運転状態から全筒モードでの運転
への切り換えが行なわれると、直ちに休筒気筒の吸排気
弁の開閉作動を再開させることとなるが、この時に、切
り換え作動部材が作動不良を生じると、弁可変駆動制御
手段が全筒モードで制御を継続しているにもかかわら
ず、動弁系は休筒モードでの運転を継続する可能性があ
る。
【0007】このような場合に、バルブの作動状態を直
接的に検出するセンサが求められるが、これは未だ実用
化されていない。ここで、上述のような場合において、
動弁系が事実上休筒モードで運転され、燃料供給系が全
筒モードで運転されて、全気筒に燃料供給が継続される
と、休筒気筒に供給される燃料がサージタンクを経由し
て常時稼働の気筒側へ流れ込み、同気筒内でガソリンハ
ンマー現象を招来する可能性がある。
【0008】そこで、従来、例えば特開昭60−139
29号公報に開示されるような故障対策装置をそなえた
エンジンが提案されている。この従来技術では、吸排気
弁開閉動作停止手段の異常(故障)を検出するために、
吸排気弁開閉動作停止手段を構成する操作ロッドの移動
量を検出しうるポジションセンサを設け、このポジショ
ンセンサによる検出結果に基づいて、吸排気弁開閉動作
停止手段の異常(故障)を検出し、その検出結果に応じ
て故障対策を施している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、吸排気弁開閉動作停止手段の異常
(故障)を検出するために、高価なポジションセンサが
別途必要になりコスト増を招くことになるため、採用が
困難である。また、エンジン回転数およびスロットル開
度相当の全筒時負圧値と現在の吸気管負圧とを比較し
て、動弁系が全筒モードへの切り換えを完了したか否か
を判定し、切り換え未完了である場合には、燃料供給手
段を休筒モードで駆動するように制御する技術が考えら
れている。
【0010】これは、図19に示すように、横軸のスロ
ットル開度に対し吸気管負圧を正常時と比較して、1筒
フェールおよび2筒フェールを判断するものである。と
ころが、このような手段では、4気筒エンジンにおける
2気筒のフェール状態は検出可能であるものの、1気筒
のフェール状態は検出が困難であるという課題がある。
【0011】すなわち、図20は、上述のような原理に
より吸気管負圧を利用して気筒のフェール状態を検出し
うる検出運転領域特性を示すもので、横軸のエンジン回
転数に対し縦軸に吸気管負圧をとって、各運転状態にお
いて採りうる特性を示している。ここで、最上の特性が
3筒全開運転特性を示し、2番目の特性が2筒全開運転
特性を示し、右下がり斜線領域が1筒フェール運転によ
りとりうる領域を示し、右上がり斜線領域が2筒フェー
ル運転により採りうる領域を示している。
【0012】この特性で示されるように1筒フェール領
域は2筒フェール領域に包含されており、1筒領域内に
対応する場合に、1筒フェールであるか2筒フェールで
あるかを識別することができない。したがって、当然
に、どの気筒がフェール状態にあるかも識別することが
できない。
【0013】すなわち、フェール気筒を認識して、フェ
ール気筒以外の気筒についての最大限の運転を行なうよ
うに構成することができないという課題がある。本発明
は、このような課題に鑑み創案されたもので、全筒運転
から休筒運転への切り換えに際し、切り換え未完了の判
定を気筒ごとに行ないうるようにして、エンジンが効率
の良い安定した運転を行ないうる制御を安価に実現でき
るようにした、休筒機構付きエンジンの燃料制御装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の休筒
機構付きエンジンの燃料制御装置は、吸気弁と排気弁と
の少なくとも一方の開閉作動を弁作動切り換え手段によ
り作動状態と非作動状態とで選択的に切り換え可能な休
止可能気筒をそなえた休筒機構付きエンジンにおいて、
上記休止可能気筒を休止させない全筒モードと所定気筒
を休止させる休筒モードとのいずれかを上記エンジンの
運転状態情報に応じ目標作動モードとして設定する作動
モード設定手段と、同作動モード設定手段によって設定
された目標モードに対応する作動状態となるように上記
弁作動切り換え手段を制御する弁可変駆動制御手段と、
上記作動モード設定手段によって設定された目標作動モ
ードに対応し、全筒モード時には上記休止可能気筒に関
連する燃料供給手段を作動させるとともに、休筒モード
時には所定の休止可能気筒に関連する燃料供給手段を非
作動とする燃料供給制御手段とをそなえ、上記エンジン
の回転変動状態を検出する回転変動検出手段と、上記弁
可変駆動制御手段の作動により上記回転変動検出手段の
検出結果に基づく弁非作動状態から弁作動状態への切り
換えが完了したか否かを判定して切り換え未完了が判定
されると切り換え未完了信号を出力する切り換え判定手
段と、上記作動モード設定手段が全筒モードを設定して
いる状況下で上記切り換え判定手段が切り換え未完了信
号を出力すると所要の上記燃料供給手段を非作動となす
燃料供給制限手段とをそなえて構成されたことを特徴と
している。
【0015】
【作用】上述の本発明の休筒機構付きエンジンの燃料制
御装置では、休止可能気筒を休止させない全筒モードと
所定気筒を休止させる休筒モードとのいずれかが、作動
モード設定手段により、エンジンの運転状態情報に応じ
目標作動モードとして設定される。そして、弁可変駆動
制御手段が、作動モード設定手段によって設定された目
標モードに対応する作動状態となるように、弁作動切り
換えにより吸気弁と排気弁との少なくとも一方の開閉作
動が選択的に切り換えられ、作動状態と非作動状態とが
切り換えられる。そして、燃料供給制御手段により、全
筒モード時には休止可能気筒に関連する燃料供給手段が
作動され、休筒モード時には所定の休止可能気筒に関連
する燃料供給手段が非作動となる。また、回転変動検出
手段がエンジンの回転変動状態を検出し、回転変動検出
手段の検出結果に基づく弁非作動状態から弁作動状態へ
の切り換えが弁可変駆動制御手段の作動により完了した
か否かを判定して、切り換え未完了が判定されると、切
り換え判定手段から切り換え未完了信号が出力される。
切り換え未完了信号の出力が、全筒モードを設定されて
いる状況下で行なわれると、燃料供給制限手段により、
所要の燃料供給手段が非作動となる。
【0016】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
の休筒機構付きエンジンの燃料制御装置について説明す
ると、図1はその制御系を示すブロック図、図2は本装
置を適用されるエンジンシステムを示す全体構成図、図
3,図4はいずれもその装置の制御特性を示す特性図、
図5〜図12はいずれもその制御要領を示すフローチャ
ート、図13はその回転変動検出手段の要部を示す模式
的斜視図、図14はその回転変動検出手段の動作を示す
図、図15〜図18はいずれもその制御特性を示す図で
ある。
【0017】さて、本実施例の装置を適用される自動車
用のエンジンシステムは、図2に示すように構成されて
おり、DOHC直列4気筒のガソリン燃料を用いる燃料
噴射式のエンジン1に装着されている。このエンジン1
のシリンダヘッド2には、各気筒に連通可能なインテー
クマニホルドIMの一端が取り付けられ、インテークマ
ニホルドIMの他端にはサージタンク37が取り付けら
れて、吸気路IRを構成しており、吸気路IRはさら
に、サージタンク37に連通する吸気管やエアクリーナ
38等をそなえている。
【0018】シリンダヘッド2の他側には、各気筒に連
通可能なエキゾーストマニホルドEMが取り付けられ、
エキゾーストマニホルドEMには排気管等からなる排気
路ERが連結されている。吸気路IRにおけるエアクリ
ーナ38の下流側には、スロットルバルブ40が配設さ
れており、スロットルバルブ40の回転軸41は、ステ
ッパモータをそなえた弁駆動アクチュエータ42により
回動されるように構成されている。
【0019】弁駆動アクチュエータ42は、後述のエン
ジンコントロールユニット(ECU)32に接続され、
所定の制御信号により所望の回転を行なわせるように構
成されている。また、スロットルバルブ40には、その
スロットル開度に相当するスロットル開度信号θsをE
CU32に出力するスロットル開度センサ36が取り付
けられている。
【0020】さらに、吸気路IRのサージタンク37に
は、吸気管負圧に応じた負圧信号Pbを出力する負圧セ
ンサ35が装着されている。なお、負圧センサ35によ
り検出されたデータの一例を図4(a),(b)に示
す。ここで、図4(a)はエンジン回転数Neがアイド
ル時のPb−θs線図、図4(b)はエンジン回転数N
eが3000rpm時のPb−θs線図であり、図中破
線は休筒時、実線は全筒時を示している。
【0021】ところで、各気筒の図示しない吸気ポート
は図示しない吸気弁により、図示しない排気ポートは図
示しない排気ポートにより開閉されるようになってお
り、各吸排気弁は周知のDOHC式の動弁系4により駆
動されるようになっている。動弁系4は、シリンダヘッ
ド2に取り付けられた吸排カム軸5,6と、吸排ロッカ
軸7,8をそなえている。
【0022】吸排カム軸5,6それぞれの一端にはタイ
ミングギヤ9,10が固着され、タイミングギヤ9,1
0がタイミングベルト11を介し、図示しないクランク
シャフト側に連結されて、エンジン回転の1/2の回転
数で駆動されるように構成されている。なお、吸排ロッ
カ軸7,8は、各気筒ごとに分断して装備されている。
【0023】そして、各気筒の吸排気弁は全て周知の動
弁系で開閉されるように構成されており、その一例が、
本出願人による特願平4−232322号の明細書およ
び図面に開示されている。この動弁系には、弁可変駆動
機構の要部を成す弁作動切り換え手段としての低高切り
換え手段ML,MHが装着されている。低高切り換え手
段ML,MHは、切り換え油路23を油圧ポンプ25に
対し断続可能に連結する1,4気筒用の低電磁弁26お
よび2,3気筒用の低電磁弁30をそなえている。ま
た、低高切り換え手段ML,MHは、切り換え油路24
を油圧ポンプ25に対し断続可能に連結する1,4気筒
用の高電磁弁27および2,3気筒用の高電磁弁31と
をそなえている。なお、油圧ポンプ25は、図示のよう
にオイルタンクに連通接続されている。
【0024】低高電磁弁26,30,27,31は、そ
れぞれ3方弁で構成されており、オン時に各図示しない
油圧アクチュエータに圧油を供給し、オフ時に各油圧ア
クチュエータをドレーンに接続するようになっている。
また、低高電磁弁26,30,27,31は、後述のE
CU32に接続されており、所定の制御信号により所望
の切り換え動作を行なわせるように構成されている。
【0025】さらに、低高切り換え手段ML,MHは、
低電磁弁26,30と高電磁弁27,31とが共にオフ
のとき、低速モードで図示しない吸排気弁を駆動するよ
うになっている。他方、低高電磁弁26,30,27,
31が共にオンのとき、図示しない吸排気弁を高速モー
ドで駆動するようになっている。さらに、低電磁弁26
のみオンの場合には、休筒気筒としての第1気筒(#
1)と第4気筒(#4)における図示しない吸排気弁を
空作動させる休筒モードが達成されるようになってい
る。
【0026】ところで、シリンダヘッド2には、燃料供
給手段FSが装着されており、燃料供給手段FSは、各
気筒の図示しない吸気ポートに燃料を噴射する4個のイ
ンジェクタ28と、燃圧調整手段29とをそなえてい
る。燃圧調整手段29は、各インジェクタ28に対し、
燃料供給源50からの燃料を定圧調整した上で供給する
ように構成されており、これらのインジェクタ28が、
噴射駆動制御を行なう燃料制御手段としてのECU32
に接続されている。
【0027】ECU32は、図1に示すように、マイク
ロコンピュータでその要部を構成され、運転情報に応じ
て設定された作動モードに応じてインジェクタ駆動制
御、点火制御等を行なうように構成されている。すなわ
ち、ECU32は、特に,図1に示すように、弁可変駆
動制御手段A1と、切り換え判定手段A2と、燃料供給
制御手段A3と、作動モード設定手段A4と、回転変動
検出手段A5と、燃料供給制限手段A6との機能を有し
ている。
【0028】まず、作動モード設定手段A4は、エンジ
ンの運転状態情報に応じ、休止可能気筒を休止させない
全筒モードとして低速カムにより駆動する低速モードお
よび高速カムにより駆動する高速モードのいずれか、も
しくは、所定気筒を休止させる休筒モードとして第1,
4気筒を空作動させる休筒モードを目標作動モードとし
て設定し、設定された目標作動モードに現作動モードを
切り換える切り換え信号を出力するように構成されてい
る。
【0029】そして、弁可変駆動制御手段A1が、作動
モード設定手段A4によって設定された目標作動モード
に対応する作動状態となるように、弁作動切り換え手段
としての低高切り換え手段ML,MHを制御するように
なっている。また、燃料供給制御手段A3により、作動
モード設定手段A4によって設定された目標作動モード
が全筒モードである時には休止可能気筒に関連する燃料
供給手段FSを作動させるとともに、目標作動モードが
休筒モードである時には所定の休止可能気筒に関連する
燃料供給手段FSを非作動とする動作が行なわれるよう
になっている。
【0030】そして、回転変動検出手段A5により、エ
ンジン1の回転変動状態が検出されるようになってお
り、その構成および動作については後述する。さらに、
切り換え判定手段A2は、回転変動検出手段A5の検出
結果に基づく弁非作動状態から弁作動状態への切り換え
が弁可変駆動制御手段A1の作動により完了したか否か
を判定して、切り換え未完了が判定されると切り換え未
完了信号を出力するように構成されている。
【0031】また、燃料供給制限手段A6は、作動モー
ド設定手段A4により全筒モードを設定している状況下
で、切り換え判定手段A2から切り換え未完了信号を出
力されると、所要の燃料供給手段FSを非作動となすよ
うに構成されている。さらに、切り換え判定手段A2
は、エンジン回転数Neおよびスロットル開度θs相当
の全筒時負圧値と、現在の吸気管負圧Pbとを比較し
て、動弁系が全筒モードへの切り換えを完了したかどう
かの判定も行なうように構成されている。切り換え判定
手段A2の判定信号が全筒モードへの切り換え未完了で
あると、燃料供給制御手段A3は、燃料供給手段FSを
休筒モードで駆動させるようになっている。
【0032】なお、ECU32は、クランク角センサで
構成されるエンジン回転センサ33と、水温センサ34
と、負圧センサ35と、スロットル開度センサ36とを
接続されており、これらのセンサにより、エンジン回転
数Ne,水温WT,吸気負圧Pbおよびスロットル開度
θsが検出されるようになっている。ところで、前掲の
回転変動検出手段A5は、以下に詳述するように構成さ
れており、エンジンに駆動される回転軸(クランク軸あ
るいはカム軸)の瞬時回転数偏差|ΔNe|を検出する
回転数変動検出手段または瞬時角加速度偏差|Δα|を
検出する角加速度変動検出手段をそなえており、これら
は次のように構成されている。
【0033】すなわち、図13に示すように、エンジン
回転センサとしてのクランク角センサ33、気筒判別セ
ンサ230およびコントローラとしてのECU32を主
要要素としてそなえており、クランク角センサ33は、
エンジンのクランク軸201あるいはカム軸と一体に回
転する回転部材221をそなえている。回転部材221
の周縁には、半径方向へ突出する第1および第2のベー
ン221A,221Bが形成されており、このベーン2
21A,221Bに対し両面から対向するように装備さ
れた検出部222が、回転部材221の回動に伴うベー
ン221A,221Bの通過を、光学的にもしくは電磁
気的に検出し、対応するパルス出力を行なうように構成
されている。
【0034】そして、ベーン221A,221Bは、各
々が一定角度のクランク軸回転角度あるいはカム軸回転
角度に対応する周方向長さをそなえており、所定角度間
隔ごとに周方向に離隔して配設されている。すなわち、
隣合うベーンの対向縁は相互に180度の角度間隔をも
って配設されている。
【0035】ところで、気筒判別センサ230は、図示
しないカムシャフトに固着されており、クランク軸20
1が2回転してカムシャフトが1回転する間に、カムシ
ャフトが1つの気筒に対応する特定の回転位置をとるご
とに、パルス出力を発生するようになっている。そし
て、点火動作が所定の気筒番号順(#1,#3,#4,
#2)に行なわれる4気筒エンジンに搭載される本実施
例の装置は、例えば、第2ベーン221Bの端縁(前端
221B′または後端)が検出部222を通過したとき
に、第1気筒グループをなす第1気筒および第4気筒の
いずれか一方(好ましくは、当該一方の気筒での主に膨
張行程)に対応する第1クランク軸回転角度領域あるい
は第1カム軸回転角度領域にクランク軸あるいはカム軸
が突入するとともに、第1ベーン221Aの端縁が検出
部222を通過したときに、クランク軸が第1回転角度
領域あるいは第1カム軸回転角度領域から離脱するよう
になっている。
【0036】同様に、第1ベーン221Aの端縁の通過
時に、第2気筒グループを構成する第3および第2気筒
のいずれか一方に対応する第2クランク軸回転角度領域
あるいは第2カム軸回転角度領域に突入し、ついで、第
2ベーン221Bの端縁の通過時に同領域からの離脱が
行なわれるようになっている。そして、第1気筒と第4
気筒との識別、および第3気筒と第2気筒との識別は、
気筒判別センサ230の出力に基づいて行なわれるよう
に構成されている。
【0037】このような構成により、瞬時回転数または
瞬時角加速度の検出は次のように行なわれる。すなわ
ち、エンジン運転中、ECU32はクランク角センサ3
3からのパルス出力と気筒判別センサ230の検出信号
とを逐次入力され、演算を周期的に繰り返し実行する。
【0038】また、ECU32は、クランク角センサ3
3からのパルス出力が、気筒判別センサ230からのパ
ルス出力の入力時点以降に順次入力したもののうちの何
番目のものであるかを判別する。これにより、入力され
たクランク角センサ33からのパルス出力が、何番目の
気筒に対応するものであるかを識別され、好ましくは、
主に膨張行程(出力行程:瞬時回転数ではBTDC75°, 瞬
時角加速度ではBTDC5 °)を現時点で実行中の気筒が識
別気筒として識別される。
【0039】そして、ECU32は、クランク角センサ
33からのパルス入力に応じて、識別気筒グループm
(mは1または2)に対応するクランク軸回転角度領域
あるいはカム軸回転角度領域への突入を判別すると、周
期計測用タイマ(図示略)をスタートさせる。ついで、
クランク角センサ33から次のパルス出力を入力する
と、ECU32は、識別気筒グループmに対応するクラ
ンク軸回転角度領域あるいはカム軸回転角度領域からの
離脱を判別し、周期計測用タイマの計時動作を停止させ
て計時結果を読み取る。
【0040】この計時結果は、識別気筒グループmに対
応するクランク軸回転角度領域あるいはカム軸回転角度
領域への突入時点から当該領域からの離脱時点までの時
間間隔TN(n)、すなわち、識別気筒グループに対応
する2つの所定クランク角によって定まる周期TN
(n)を表している。ここで、周期TN(n)における
添字nは、当該周期が識別気筒におけるn回目(今回)
の点火動作に対応することを表す。
【0041】また、周期TN(n)は、4気筒エンジン
では識別気筒グループの180度クランク角間周期(隣
合う気筒における運転状態BTDC75°またはBTDC5 °相互
の時間間隔)になり、より一般的には、N気筒エンジン
での(720/N)度クランク角間周期になる。なお、
今回の識別気筒に対応するクランク軸回転角度領域ある
いはカム軸回転角度領域からの離脱を表す上記パルス出
力は、次の識別気筒に対応するクランク軸回転角度領域
への突入をも表す。
【0042】したがって、このパルス出力に応じて、次
の識別気筒についての気筒識別ステップが実行されると
ともに、当該次の識別気筒に係る周期計測を開始すべ
く、周期計測用タイマがリスタートされる。なお、クラ
ンク角センサとしては、カム軸付きのものを使用する方
がクランク軸付きのものを使用するよりコスト面で有利
となる。
【0043】このような動作により、ECU32は18
0度クランク間周期TN(n)を検出するが、#1気筒
から#4気筒に至る一連の状態を図示すると、図11に
示すようになり、180度クランク間周期は、TN(n
−3)からTN(n)で表される。これらの検出値を用
いて当該周期におけるクランク軸の角加速度α(n)を
次式により算出する。
【0044】 α(n)=1/TN(n) ・{ KL(m)/TN(n)-KL(m-1)/TN(n-1)} ここで、KL(m),KL(m-1) はセグメント補正値であり、今
回の識別気筒に関連して、ベーン製造上および取り付け
上のベーン角度間隔のばらつきによる周期測定誤差を除
去するための補正を行なうべく、ECU32により次式
でセグメント補正値KL(m)が算出される。
【0045】 KL(m)={KL(m-2)*(1-XMFDKFG)+KR(n)*(XMFDKFD) } ただし、XMFDKFG はセグメント補正値ゲインを示してい
る。また、 KL(m)におけるm は対応する気筒グループご
とに設定されるもので、気筒グループ#1,#3に対し
m=1,気筒グループ#2,#4に対しm=2がそれぞ
れ対応し、図14に示すように KL(1) , KL(2)が順次繰
り返される。
【0046】そして、KL(m-1) におけるm−1は、対応
するmの直前のものを意味しているため、 KL(m)= KL
(1)のときKL(m-1) =KL(2), KL(m)= KL(2)のときKL(m-
1) =KL(1) を示している。さらに、上式におけるKL(m-
2) は、同一気筒グループにおける前の回の KL(m)を示
しており、#4気筒の演算時におけるKL(m-2) は前の#
1気筒における KL(1)が用いられ、#1 気筒の演算時に
おけるKL(m-2) は前の#4気筒における KL(1)が用いら
れる。#2気筒の演算時におけるKL(m-2) は前の#3気
筒における KL(2)が用いられ、#3気筒の演算時におけ
るKL(m-2) は前の#2気筒における KL(2)が用いられ
る。
【0047】一方、上式におけるKR(n) は次式で求めら
れる。 KR(n) =3 ・TN(n) /{TN(n) +TN(n-1) +TN(n-2) } これは、2回前の計測時間TN(n-2) から今回の計測時間
TN(n) までの平均計測時間に対応した計測値であり、セ
グメント補正値KL(m)の算出に際し、KR(n) に対し
て、セグメント補正値ゲインXMFDKFG による一次フィル
タ処理が前述の式を用いて行なわれる。
【0048】このようにして求められた角加速度α
(n)を用いて、瞬時角加速度偏差|Δα|もしくは瞬
時回転数偏差|ΔNe|が算出される。 |Δα| =α(n−1)−α(n)(≧0) |ΔNe|=1/2π・{α(n−1)−α(n)} なお、この演算は、演算精度を例えば2倍にした分解能
向上方式に基づいて実施される。
【0049】算出された瞬時角加速度偏差|Δα|もし
くは瞬時回転数偏差|ΔNe|は切り換え判定手段A2
に出力されるが、切り換え判定手段A2では、算出値と
所定の閾値との比較が行なわれ、変動の大きい場合とし
ての偏差が閾値を超える回数をカウントされて、カウン
ト値が、所定の点火回数(例えば200点火)内におい
て所定値(例えば48行程)以上の場合に、当該気筒に
ついて故障(切り換え未完了)が判定される。
【0050】また、切り換え判定手段A2における切り
換え未完了の判定は、次の条件を満たす場合に行なわれ
るように構成される。 (1)全筒運転時であること。 (2)エンストや始動から所定時間T1が経過し、定常
運転状態になっていること。
【0051】(3)エンジンの冷却水温WTが所定値W
T1より高く、定常運転状態になっていること。 (4)エンジン回転数Neが所定の範囲内にあり、定常
運転状態であること。 (5)スロットル開度センサ36により検出されるスロ
ットル開度TPSが所定値TP2より大きくないこと。
【0052】これらの判定が、後述のフローチャートに
より、各気筒ごとに行なわれるようになっている。そし
て、この判定結果が切り換え判定手段A2から出力さ
れ、切り換え未完了の判定時には、燃料供給制御手段A
3による燃料供給手段FSの作動が、燃料供給制限手段
A6により制限されるようになっている。
【0053】すなわち、切り換え未完了の気筒に対する
燃料供給が停止され、当該気筒が休筒状態での他気筒へ
の燃料供給が行なわれるようになっている。次に、上述
のごとく構成された本実施例の装置による、諸動作を説
明する。まず、エンジンコントロールユニット(EC
U)32は、図示しないメインスイッチのキーオンによ
りメインルーチンでの制御に入る(図5)。
【0054】ここでは、各機能のチェック、初期値セッ
ト等の初期機能セットが行なわれ(ステップp1)、続
いて、エンジンの各種運転情報を読み取り(ステップp
2)、その後気筒作動切り換え処理を行なう(ステップ
p3)。この気筒作動切り換え処理では、エンジン回転
数Ne、軸トルク(Pb,Neより別ルーチンで算出し
ておく)Teより図3に示すような休筒運転域B1にあ
るか否かを各閾値Ne2′について判定し、さらにその
他の休筒条件が判定されて休筒条件が成立すると、低電
磁弁26のみをオン作動され、他の電磁弁30,27,
31をすべてオフ状態に切り換えて、メインルーチンに
リターンする。
【0055】他方、その時のエンジン回転数Neが、設
定値Ne1′(図3参照)より小さい場合には低速モー
ドを設定するとともに、小さくない場合には高速モード
を設定し、低速モードでは低高電磁弁26,30,2
7,31を全てオフに切り換えて低速モードを達成し、
高速モードでは低高電磁弁26,30,27,31を全
てオンに切り換えて高速モードを達成し、リターンす
る。
【0056】この後、メインルーチンのステップp3か
らp4に至ると、後述の燃料供給処理を、ステップp5
ではエンジン制御処理を行なって、ステップp2にリタ
ーンする。ところで、ステップp4の燃料供給処理で
は、割り込み処理されるインジェクタ駆動処理の空燃比
や、水温、大気温、大気圧等の補正値を予め算出され
る。そして、各気筒の吸気行程時のクランクパルスの割
り込みに合わせて、図6のようなインジェクタ駆動処理
が実行される。
【0057】すなわち、図6に示すステップg1では、
現在燃料カット域か否かを示すフラグFCFIGを参照
判定し、FCFIG=「1」である場合には燃料カット
域にあるため、そのままリターンされる。一方、FCF
IG=「1」でない場合には、「NO」ルートを通じス
テップg2が実行され、その時も吸入空気情報(空燃比
A/N,ブースト圧Pb)に応じて、全筒運転時基本噴
射パルス幅Tb1および休筒運転時基本噴射パルス幅T
b2を算出する。
【0058】ついで、ステップg3では、休筒モードで
あるかどうかが判断され、休筒モード時には「YES」
ルートを通じステップg7が実行される。ステップg7
では休筒運転時基本噴射パルス幅Tb2に対し空燃比指
令や水温、大気温、大気圧等の補正値Kによる補正を行
なった、目標噴射時間幅Tinjを算出する。そして、
目標噴射時間幅Tinjのパルスで常時作動気筒のドラ
イバを作動させ、インジェクタ28による該当気筒(#
2,#3)への燃料噴射が行なわれる。このとき、第1
気筒(#1)と第4気筒(#4)への燃料噴射は停止さ
れる。
【0059】一方、ステップg3において休筒モードで
はないと判断されると「NO」ルートを通じステップg
4以下の処理が行なわれる。まず、休筒対象の気筒中、
全筒モードへの切り換え未完了(フェール気筒)がない
場合には、ステップg4において「NO」ルートを採
り、ステップg5,ステップg6による全筒モードでの
運転が行なわれる。
【0060】すなわち、ステップg5では、全筒運転時
基本噴射パルス幅Tb1に対し空燃比指令や水温、大気
温、大気圧等に対応した補正値Kによる補正を行なっ
た、目標噴射時間幅Tinjを算出する。そして、ステ
ップg6において、目標噴射時間幅Tinjのパルスで
全気筒のドライバを作動させ、インジェクタ28による
全気筒への燃料噴射が行なわれる。
【0061】そして、休筒対象の2気筒において、全筒
運転状態への切り換えが未完了のフェール気筒がある場
合には、次のような動作が行なわれる。すなわち、後述
の図7に示す故障フラグ設定ルーチンにおいて、第1気
筒と第4気筒とのいずれか一方もしくは双方がフェール
気筒である場合に、故障フラグFF1が「1」となるた
め、ステップg4において「YES」ルートをとり、ス
テップg7とステップg8が実行される。これは、休筒
モードにおける運転状態と同一であり、休筒対象の2気
筒の一方もしくは双方がフェールである場合には、休筒
運転が行なわれることになる。
【0062】なお、故障フラグ設定ルーチンを気筒ごと
に実行し、気筒ごとに故障フラグFF1と故障フラグF
F2とを設定するようにして、休筒対象の気筒の内、フ
ェール気筒を特定するようにした場合には、図8に示す
インジェクタ駆動ルーチンに沿う動作が行なわれる。す
なわち、図8に示すステップf1では、現在燃料カット
域か否かを示すフラグFCFIGを参照判定し、FCF
IG=「1」である場合には燃料カット域にあるため、
そのままリターンされる。
【0063】一方、FCFIG=「1」でない場合に
は、「NO」ルートを通じステップf2が実行され、そ
の時も吸入空気情報(空燃比A/N,ブースト圧Pb)
に応じて、全筒運転時基本噴射パルス幅Tb1,休筒運
転時基本噴射パルス幅Tb2およびフェール1筒燃料カ
ット運転時基本噴射パルス幅Tb3を算出する。つい
で、ステップf3では、休筒モードであるかどうかが判
断され、休筒モード時には「YES」ルートを通じステ
ップf5が実行される。ステップf5では休筒運転時基
本噴射パルス幅Tb2に対し空燃比指令や水温、大気
温、大気圧等の補正値Kによる補正を行なった、目標噴
射時間幅Tinjを算出する。そして、目標噴射時間幅
Tinjのパルスで常時作動気筒のドライバを作動さ
せ、インジェクタ28による該当気筒(#2,#3)へ
の燃料噴射が行なわれる。このとき、第1気筒(#1)
と第4気筒(#4)への燃料噴射は停止される。
【0064】一方、ステップf3において休筒モードで
はないと判断されると「NO」ルートを通じステップf
41以下の処理が行なわれる。まず、休筒対象の気筒
中、全筒モードへの切り換え未完了(フェール気筒)が
ない場合には、ステップf41,ステップf42のいず
れにおいても「NO」ルートを採り、ステップf6,ス
テップf7による全筒モードでの運転が行なわれる。
【0065】すなわち、ステップf6では、全筒運転時
基本噴射パルス幅Tb1に対し空燃比指令や水温、大気
温、大気圧等に対応した補正値Kによる補正を行なっ
た、目標噴射時間幅Tinjを算出する。そして、目標
噴射時間幅Tinjのパルスで全気筒のドライバを作動
させ、インジェクタ28による全気筒への燃料噴射が行
なわれる。
【0066】そして、休筒対象の2気筒において、全筒
運転状態への切り換えが未完了のフェール気筒がある場
合には、次のような動作が行なわれる。すなわち、第1
気筒のみがフェール気筒である場合には、後述するクラ
ンク割り込みルーチンにおいて故障フラグのうちFF1
のみが「1」となっているため、ステップf41におい
て「YES」ルートをとるとともに、ステップf43に
おいて「NO」ルートをとり、ステップf45とステッ
プf47とが実行される。ステップf45では、フェー
ル1筒燃料カット運転時基本噴射パルス幅Tb3に対し
空燃比指令や水温、大気温、大気圧等に対応した補正値
Kによる補正を行なった、目標噴射時間幅Tinjを算
出する。そして、ステップf47において、目標噴射時
間幅Tinjのパルスで第1気筒N1を除く気筒のドラ
イバを作動させ、インジェクタ28による第1気筒N1
を除く気筒への燃料噴射が行なわれる。
【0067】一方、第4気筒のみがフェール気筒である
場合には、後述するクランク割り込みルーチンにおいて
故障フラグのうちFF2のみが「1」となっているた
め、ステップf41において「NO」ルートをとるとと
もに、ステップf42において「YES」ルートをと
り、ステップf44とステップf46とが実行される。
ステップf44では、フェール1筒燃料カット運転時基
本噴射パルス幅Tb3に対し空燃比指令や水温、大気
温、大気圧等に対応した補正値Kによる補正を行なっ
た、目標噴射時間幅Tinjを算出する。そして、ステ
ップf46において、目標噴射時間幅Tinjのパルス
で第4気筒N2を除く気筒のドライバを作動させ、イン
ジェクタ28による第4気筒N2を除く気筒への燃料噴
射が行なわれる。
【0068】そして、第1気筒および第4気筒の双方が
フェール気筒である場合には、後述するクランク割り込
みルーチンにおいて故障フラグFF1,FF2の双方が
「1」となっているため、ステップf41において「Y
ES」ルートをとるとともに、ステップf42において
「YES」ルートをとり、ステップf5とステップf8
とが実行される。これは、休筒モードにおける運転状態
と同一であり、休筒対象の2気筒がフェールである場合
には、休筒運転が行なわれることになる。
【0069】ところで、所定クランク角ごとの割り込み
処理によって実行される故障フラグ設定ルーチンは、図
7に示すように構成されており、各ステップに沿う動作
が行なわれる。まず、ステップh1において、この故障
フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウンターCOU
NTの「1」カウントアップが行なわれる。
【0070】そして、ステップh2において、前述の回
転変動検出手段A5によるエンジン回転の変動算出値
(回転数変動ΔNeまたは角加速度変動Δα)が読み込
まれる。次いで、ステップh3において、故障フラグF
F1が「1」であるかどうかを判断され、すでに故障フ
ラグFF1が「1」に設定されている場合には、ステッ
プh4以降の動作が実行されず、リターン動作が行なわ
れる。これは、いずれかの気筒について故障状態である
ため、諸動作を行なわず休筒モードでの運転を継続させ
るものであって、故障フラグFF1が「1」の状態は例
えばキースイッチオフまで続行され、次のキースイッチ
オンでリセットされる。
【0071】一方、ステップh3において「NO」ルー
トを採った場合には、ステップh4において、全気筒運
転の指令中であるかどうかが判断され、指令中でない場
合は「NO」ルートを通じステップh11およびステッ
プh12が実行された後、リターン動作が行なわれる。
なお、ステップh11はカウンターCOUNTのリセッ
ト動作であり、全筒による定常運転になるまでは,故障
フラグ設定ルーチンの判定動作を行なわないようにする
ため、定常運転が行なわれるまでリセットが継続され
る。また、判定累積値F11のリセットも行なわれる
が、これは、故障判定動作を開始する際に設定されてい
るべき初期値セットである。
【0072】そして、全筒運転指令が行なわれると、ス
テップh4において「YES」ルートを採り、ステップ
h5が実行されて、次に示すような条件を満足している
かどうかが判断され、故障フラグ設定ルーチンの判定動
作を行ないうる運転状態になっているかどうかが判定さ
れる。 ・エンストや始動から所定時間T1が経過し、定常運転
状態になっていること。
【0073】・エンジンの冷却水温WTが所定値WT1
より高く、定常運転状態になっていること。 ・エンジン回転数Neが所定の範囲内にあり、定常運転
状態であること。 ・スロットル開度センサ36により検出されるスロット
ル開度TPSが所定値TP2より大きくないこと。
【0074】これらの判定が、各気筒ごとに行なわれる
ようになっている。条件が満足されていない場合には、
「NO」ルートを通じステップh11およびステップh
12が実行された後、リターン動作が行なわれる。な
お、ステップh11はカウンターCOUNTのリセット
動作であり、故障フラグ設定ルーチンの判定動作を行な
わないようにするため、定常運転が行なわれるまでリセ
ットが継続される。また、判定累積値F11のリセット
も行なわれるが、これは、故障判定動作を開始する際に
設定されているべき初期値セットである。
【0075】他方、上記条件が満足されると、故障フラ
グ設定ルーチンの判定動作を行なわせるべく「YES」
ルートを通じてステップh6以下が実行される。すなわ
ち、ステップh6では瞬時回転数偏差|ΔNe|または
瞬時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP(Ne,TP
S)以下かどうかが判断され、以下でない場合は、故障
に対応するような変動がないため、判定累積値F11を
累積することなく、「YES」ルートを通じステップh
8に至る。
【0076】一方、瞬時回転数偏差|ΔNe|または瞬
時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP(Ne,TP
S)以下の場合には、故障に対応するような変動があっ
たものとして、「NO」ルートを通じステップh7が実
行され、判定累積値F11が累積される。ここで、所定
値MAP(Ne,TPS)は、予めエンジンコントロー
ルユニット(ECU)32に記憶されたマップから読み
込まれるもので、エンジン回転センサ33で検出された
エンジン回転数Neとスロットル開度センサ36で検出
されたスロットル開度TPSをパラメータとして設定さ
れる。
【0077】ついで、ステップh8において、故障フラ
グ設定ルーチンの実行回数を示すカウンターCOUNT
が所定値Sに達したかどうかが判断され、達していない
場合には「NO」ルートを通じリターン動作が行なわれ
て、故障判定は次回の故障判定ルーチンの実行を待つこ
とになる。一方、故障フラグ設定ルーチンの実行回数を
示すカウンターCOUNTが所定値Sに達すると、所定
のサンプリング期間が経過したことになり、「YES」
ルートを通じステップh9の判断が実行される。
【0078】すなわち、ステップh9では、判定累積値
F11が所定値FNGより大きいかどうかを判断され、
超えている場合は、故障に対応する回転変動の大きい状
態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回数を超
えている場合であるため、「YES」ルートを通じステ
ップh10において故障フラグFF1を「1」に設定さ
れる。
【0079】他方、ステップh9において、判定累積値
F11が所定値FNGより大きくないと判断された場合
は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、故
障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合であ
るため、「NO」ルートを通じステップh10における
故障フラグFF1の設定が回避される。そして、この
後、ステップh11におけるカウンターCOUNTのリ
セット動作および判定累積値F11のリセットが行なわ
れる。これにより、次の故障判定サイクルが開始される
ことになり、以下、所定サイクルごとに上記の故障判定
が行なわれる。
【0080】ところで、上記の故障判定フラグ設定ルー
チンは休筒対象の2気筒を区別しないで故障フラグFF
1のみを設定するように構成されているが、回転変動Δ
NeまたはΔαの検出は、対象気筒を識別できる状態で
行なわれるように構成されているため、上記の故障判定
フラグ設定ルーチンを休筒対象の2気筒について、気筒
ごとに実行することができる。
【0081】このように構成した場合には、図9,10
に示すように、休筒対象の一方の気筒(例えば第1気
筒)についての故障フラグFF1を設定し、他方の気筒
(例えば第4気筒)について故障フラグFF2を設定さ
れる。すなわち、この場合は、まず、ステップs1にお
いて、直前燃焼工程気筒を読み込んでから、ステップs
2において、前述の回転変動検出手段A5によるエンジ
ン回転の変動算出値(回転数変動ΔNeまたは角加速度
変動Δα)が読み込まれる。
【0082】次いで、ステップs3において、走行状態
かアイドル状態かが判定され、もし走行状態である場合
は、ステップs4で、全気筒運転の指令中であるかどう
かが判断され、指令中でいない場合には、「NO」ルー
トを通じリターン動作が行なわれる。また、指令中であ
る場合は「YES」ルートを採り、ステップs5〜s8
が実行されて、次に示すような条件を満足しているかど
うかが判断され、故障フラグ設定ルーチンの判定動作を
行ないうる運転状態になっているかどうかが判定され
る。
【0083】・エンジンの冷却水温WTが所定値WT1
より高く、定常運転状態になっていること(ステップs
5)。 ・エンジン回転数Neが所定の範囲内にあり、定常運転
状態であること(ステップs6)。 ・エンストや始動から所定時間T1が経過し、定常運転
状態になっていること(ステップs7)。
【0084】・スロットル開度センサ36により検出さ
れるスロットル開度TPSが所定値TP2より大きくな
いこと(ステップs8)。 これらの判定が、各気筒ごとに行なわれるようになって
いる。そして、条件が満足されていない場合には、「N
O」ルートを通じリターン動作が行なわれる。他方、上
記条件が満足されると、故障フラグ設定ルーチンの判定
動作を行なわせるべく「YES」ルートを通じてステッ
プs9以下が実行される。
【0085】すなわち、ステップs9で休筒用気筒N1
かどうかが判定され、ステップs10で休筒用気筒N2
かどうかが判定される。もし、休筒用気筒N1である場
合は、ステップs9で「YES」ルートをとって、ステ
ップs11で、瞬時回転数偏差|ΔNe|または瞬時角
加速度偏差|Δα|が所定値MAP(Ne,TPS)以
下かどうかかが判断され、以下の場合は、故障に対応す
るような変動がないため、気筒N1のための判定累積値
F11を「1」だけデクリメントする(ステップs1
2)。なお、判定累積値F11を「1」だけデクリメン
トした結果が、「0」よりも小さくなった場合は、判定
累積値F11は「0」にしておく(ステップs13)。
【0086】なお、ステップs12,s13のような処
理は省略することもできる。一方、瞬時回転数偏差|Δ
Ne|または瞬時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP
(Ne,TPS)以下でない場合には、故障に対応する
ような変動があったものとして、「NO」ルートを通じ
ステップs14が実行され、判定累積値F11が「1」
だけインクリメントして判定累積値F11が累積され
る。ここで、所定値MAP(Ne,TPS)は、予めエ
ンジンコントロールユニット(ECU)32に記憶され
たマップから読み込まれるもので、エンジン回転センサ
33で検出されたエンジン回転数Neとスロットル開度
センサ36で検出されたスロットル開度TPSをパラメ
ータとして設定される。
【0087】ついで、所定のサンプリング期間が経過し
た後(故障フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウン
ターCOUNTが所定値に達した後)、ステップs15
の判断が実行される。すなわち、ステップs15では、
判定累積値F11が所定値FNGより大きいかどうかを
判断され、大きい場合は、故障に対応する回転変動の大
きい状態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回
数を超えている場合であるため、「YES」ルートを通
じステップs16において故障フラグFF1を「1」に
設定される。
【0088】他方、ステップs15において、判定累積
値F11が所定値FNGより大きくないと判断された場
合は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、
故障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合で
あるため、「NO」ルートを通じステップs16におけ
る故障フラグFF1の設定が回避される。また、もし、
休筒用気筒N2である場合は、ステップs9で「NO」
ルート、ステップs10で「YES」ルートをとって、
ステップs17で、瞬時回転数偏差|ΔNe|または瞬
時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP(Ne,TP
S)以下かどうかかが判断され、以下の場合は、故障に
対応するような変動がないため、気筒N2のための判定
累積値F21を「1」だけデクリメントする(ステップ
s18)。なお、判定累積値F21を「1」だけデクリ
メントした結果が、「0」よりも小さくなった場合は、
判定累積値F21は「0」にしておく(ステップs1
9)。
【0089】なお、この場合も、ステップs18,s1
9のような処理は省略することができる。一方、瞬時回
転数偏差|ΔNe|または瞬時角加速度偏差|Δα|が
所定値MAP(Ne,TPS)以下でない場合には、故
障に対応するような変動があったものとして、「NO」
ルートを通じステップs20が実行され、判定累積値F
21が「1」だけインクリメントして判定累積値F21
が累積される。ここで、所定値MAP(Ne,TPS)
は、予めエンジンコントロールユニット(ECU)32
に記憶されたマップから読み込まれるもので、エンジン
回転センサ33で検出されたエンジン回転数Neとスロ
ットル開度センサ36で検出されたスロットル開度TP
Sをパラメータとして設定される。
【0090】ついで、所定のサンプリング期間が経過し
た後(故障フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウン
ターCOUNTが所定値に達した後)、ステップs21
の判断が実行される。すなわち、ステップs21では、
判定累積値F21が所定値FNGより大きいかどうかを
判断され、大きい場合は、故障に対応する回転変動の大
きい状態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回
数を超えている場合であるため、「YES」ルートを通
じステップs22において故障フラグFF2を「1」に
設定される。
【0091】他方、ステップs21において、判定累積
値F21が所定値FNGより大きくないと判断された場
合は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、
故障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合で
あるため、「NO」ルートを通じステップs22におけ
る故障フラグFF2の設定が回避される。また、もしス
テップs3で、アイドル状態であると判定された場合
は、ステップs23で、全気筒運転の指令中であるかど
うかが判断され、指令中でいない場合には、「NO」ル
ートを通じリターン動作が行なわれるが、指令中である
場合は「YES」ルートを採り、ステップs24〜s2
6が実行されて、次に示すような条件を満足しているか
どうかが判断され、故障フラグ設定ルーチンの判定動作
を行ないうる運転状態になっているかどうかが判定され
る。
【0092】・エンジンの冷却水温WTが所定値WT1
より高く、定常運転状態になっていること(ステップs
24)。 ・エアコンがオンしていないこと(ステップs25)。 ・エンストや始動から所定時間T1が経過し、定常運転
状態になっていること(ステップs26)。
【0093】これらの判定が、各気筒ごとに行なわれる
ようになっている。そして、条件が満足されていない場
合には、「NO」ルートを通じリターン動作が行なわれ
る。他方、上記条件が満足されると、故障フラグ設定ル
ーチンの判定動作を行なわせるべく「YES」ルートを
通じてステップs27以下が実行される。すなわち、ス
テップs27で休筒用気筒N1かどうかが判定され、ス
テップs28で休筒用気筒N2かどうかが判定される。
もし、休筒用気筒N1である場合は、ステップs27で
「YES」ルートをとって、ステップs29で、瞬時回
転数偏差|ΔNe|または瞬時角加速度偏差|Δα|が
所定値MAP(Ne,TPS)以下かどうかかが判断さ
れ、以下の場合は、故障に対応するような変動がないた
め、気筒N1のための判定累積値F11を「1」だけデ
クリメントする(ステップs30)。なお、判定累積値
F11を「1」だけデクリメントした結果が、「0」よ
りも小さくなった場合は、判定累積値F11は「0」に
しておく(ステップs31)。
【0094】なお、ステップs30,s31のような処
理は省略することもできる。一方、瞬時回転数偏差|Δ
Ne|または瞬時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP
(Ne,TPS)以下でない場合には、故障に対応する
ような変動があったものとして、「NO」ルートを通じ
ステップs32が実行され、判定累積値F11が「1」
だけインクリメントして判定累積値F11が累積され
る。ここで、所定値MAP(Ne,TPS)は、予めエ
ンジンコントロールユニット(ECU)32に記憶され
たマップから読み込まれるもので、エンジン回転センサ
33で検出されたエンジン回転数Neとスロットル開度
センサ36で検出されたスロットル開度TPSをパラメ
ータとして設定される。
【0095】ついで、所定のサンプリング期間が経過し
た後(故障フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウン
ターCOUNTが所定値に達した後)、ステップs33
の判断が実行される。すなわち、ステップs33では、
判定累積値F11が所定値FNGより大きいかどうかを
判断され、大きい場合は、故障に対応する回転変動の大
きい状態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回
数を超えている場合であるため、「YES」ルートを通
じステップs34において故障フラグFF1を「1」に
設定される。
【0096】他方、ステップs33において、判定累積
値F11が所定値FNGより大きくないと判断された場
合は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、
故障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合で
あるため、「NO」ルートを通じステップs34におけ
る故障フラグFF1の設定が回避される。また、もし、
休筒用気筒N2である場合は、ステップs27で「N
O」ルート、ステップs28で「YES」ルートをとっ
て、ステップs35で、瞬時回転数偏差|ΔNe|また
は瞬時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP(Ne,T
PS)以下かどうかかが判断され、以下の場合は、故障
に対応するような変動がないため、気筒N2のための判
定累積値F21を「1」だけデクリメントする(ステッ
プs36)。なお、判定累積値F21を「1」だけデク
リメントした結果が、「0」よりも小さくなった場合
は、判定累積値F21は「0」にしておく(ステップs
37)。
【0097】なお、この場合も、ステップs36,s3
7のような処理は省略することができる。一方、瞬時回
転数偏差|ΔNe|または瞬時角加速度偏差|Δα|が
所定値MAP(Ne,TPS)以下でない場合には、故
障に対応するような変動があったものとして、「NO」
ルートを通じステップs38が実行され、判定累積値F
21が「1」だけインクリメントして判定累積値F21
が累積される。ここで、所定値MAP(Ne,TPS)
は、予めエンジンコントロールユニット(ECU)32
に記憶されたマップから読み込まれるもので、エンジン
回転センサ33で検出されたエンジン回転数Neとスロ
ットル開度センサ36で検出されたスロットル開度TP
Sをパラメータとして設定される。
【0098】ついで、所定のサンプリング期間が経過し
た後(故障フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウン
ターCOUNTが所定値に達した後)、ステップs39
の判断が実行される。すなわち、ステップs39では、
判定累積値F21が所定値FNGより大きいかどうかを
判断され、大きい場合は、故障に対応する回転変動の大
きい状態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回
数を超えている場合であるため、「YES」ルートを通
じステップs40において故障フラグFF2を「1」に
設定される。
【0099】他方、ステップs39において、判定累積
値F21が所定値FNGより大きくないと判断された場
合は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、
故障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合で
あるため、「NO」ルートを通じステップs40におけ
る故障フラグFF2の設定が回避される。このようにし
て設定された故障フラグFF1,FF2について、前述
した図8のインジェクタ駆動ルーチンを実行することに
より、気筒ごとの燃料カットが行なわれる。
【0100】なお、故障判定累積値F11とF21は走
行時とアイドル時で共用しているが、走行時に途中まで
カウントされた状態でアイドルに切り換わると、その途
中の値からカウントが始まるものとする。ところで、上
記実施例は、故障フラグ判定を検出された回転変動ΔN
eまたはΔαを用いて行なうように構成されているが、
図11,12に示す吸気管負圧Pbによる故障フラグ判
定ルーチンの構成を並列的にもしくは直列的に実行すべ
く装備することにより、より正確な制御が行なわれる。
【0101】すなわち、この場合は、まず、ステップq
1において、直前の燃焼行程にある気筒が読み込まれ、
次いでステップq2において、前述の図7におけるステ
ップh2と同様にして、回転変動ΔNeまたは角加速度
変動Δαが検出され、読み込まれる。そして、ステップ
q3において、全気筒運転の指令中であるかどうかが判
断され、指令中でない場合は「NO」ルートを通じステ
ップq4が実行された後、リターン動作が行なわれる。
なお、ステップq4はタイマーTIM7,TIM8のリ
セット動作であり、全筒による定常運転になるまでは,
故障フラグ判定ルーチンの判定動作を行なわないように
するため、定常運転が行なわれるまでリセットが継続さ
れる。
【0102】そして、全筒運転指令が行なわれると、ス
テップq3において「YES」ルートを採り、ステップ
q5が実行されて、次に示すような条件を満足している
かどうかが判断され、故障フラグ判定ルーチンの判定動
作を行ないうる運転状態になっているかどうかが判定さ
れる。 ・エンストや始動から所定時間T1が経過し、定常運転
状態になっていること。
【0103】・エンジンの冷却水温WTが所定値WT1
より高く、定常運転状態になっていること。 ・エンジン回転数Neが所定の範囲内にあり、定常運転
状態であること。 ・スロットル開度センサ36により検出されるスロット
ル開度TPSが所定値TP2より大きくないこと。
【0104】これらの判定が、各気筒ごとに行なわれ
る。この後、ステップq6,q7,q8において故障フ
ラグFF1,故障フラグFF2が「1」であるかどうか
が判断され、共に「1」である場合には、ステップq9
以下の復帰判定が行なわれる。すなわち、この場合に
は、休筒対象の2気筒が共にフェール状態であり、通常
はキーオフまで復帰しないが、吸気管内圧Pbによる運
転状態把握により、所定の状態では、フェール状態でな
いと復帰させるものである。
【0105】まず、ステップq9において吸気管内圧P
bが所定値MAP1(Ne,TPS)より大きいかどう
かが判断される。ここで、所定値MAP1(Ne,TP
S)は、予めエンジンコントロールユニット(ECU)
32に記憶されたマップから読み込まれるもので、エン
ジン回転センサ33で検出されたエンジン回転数Neと
スロットル開度センサ36で検出されたスロットル開度
TPSをパラメータとして設定される。
【0106】ステップq9において大きくないと判断さ
れた場合には、正常な状態であるため、復帰判定タイマ
ーTIM7がカウントアップする状態で「NO」ルート
を通じステップq11に至る。他方、ステップq9にお
いて吸気管内圧Pbが所定値MAP1(Ne,TPS)
より大きいと判断された場合は、異常な状態であるため
ステップq10で復帰判定タイマーTIM7は「0」に
リセットされる。
【0107】そして、ステップq11において、復帰判
定タイマーTIM7が復帰判定値TOKを超えているか
どうかが判断され、超えている場合は正常な状態に戻っ
たものとして、ステップq12において故障フラグFF
1および故障フラグFF2をともに「0」に復帰させる
動作が行なわれる。一方、ステップq11において、復
帰判定タイマーTIM7が復帰判定値TOKを超えてい
ないと判断された場合には、故障フラグFF1および故
障フラグFF2を「0」に復帰させることなく、リター
ン動作が行なわれる。
【0108】ところで、故障フラグFF1と故障フラグ
FF2と両方が「1」でない場合は、ステップq6,q
8からステップq13,q14の処理を施す。すなわ
ち、ステップq13で休筒用気筒N1かどうかが判定さ
れ、ステップq14で休筒用気筒N2かどうかが判定さ
れる。もし、休筒用気筒N1である場合は、ステップq
13で「YES」ルートをとって、ステップq15で、
瞬時回転数偏差|ΔNe|または瞬時角加速度偏差|Δ
α|が所定値MAP(Ne,TPS)以下かどうかかが
判断され、以下の場合は、故障に対応するような変動が
ないため、気筒N1のための判定累積値F11を「1」
だけデクリメントする(ステップq16)。なお、判定
累積値F11を「1」だけデクリメントした結果が、
「0」よりも小さくなった場合は、判定累積値F11は
「0」にしておく(ステップq17)。
【0109】なお、ステップq16,q17のような処
理は省略することもできる。一方、瞬時回転数偏差|Δ
Ne|または瞬時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP
(Ne,TPS)以下でない場合には、故障に対応する
ような変動があったものとして、「NO」ルートを通じ
ステップq18が実行され、判定累積値F11が「1」
だけインクリメントして判定累積値F11が累積され
る。ここで、所定値MAP(Ne,TPS)は、予めエ
ンジンコントロールユニット(ECU)32に記憶され
たマップから読み込まれるもので、エンジン回転センサ
33で検出されたエンジン回転数Neとスロットル開度
センサ36で検出されたスロットル開度TPSをパラメ
ータとして設定される。
【0110】ついで、所定のサンプリング期間が経過し
た後(故障フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウン
ターCOUNTが所定値に達した後)、ステップq19
の判断が実行される。すなわち、ステップq19では、
判定累積値F11が所定値FNGより大きいかどうかを
判断され、大きい場合は、故障に対応する回転変動の大
きい状態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回
数を超えている場合であるため、「YES」ルートを通
じステップq20において故障フラグFF1を「1」に
設定される。
【0111】他方、ステップq19において、判定累積
値F11が所定値FNGより大きくないと判断された場
合は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、
故障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合で
あるため、「NO」ルートを通じステップq20におけ
る故障フラグFF1の設定が回避される。また、もし、
休筒用気筒N2である場合は、ステップq13で「N
O」ルート、ステップq14で「YES」ルートをとっ
て、ステップq21で、瞬時回転数偏差|ΔNe|また
は瞬時角加速度偏差|Δα|が所定値MAP(Ne,T
PS)以下かどうかかが判断され、以下の場合は、故障
に対応するような変動がないため、気筒N2のための判
定累積値F21を「1」だけデクリメントする(ステッ
プq22)。なお、判定累積値F21を「1」だけデク
リメントした結果が、「0」よりも小さくなった場合
は、判定累積値F21は「0」にしておく(ステップq
23)。
【0112】なお、この場合も、ステップq18,q1
9のような処理は省略することができる。一方、瞬時回
転数偏差|ΔNe|または瞬時角加速度偏差|Δα|が
所定値MAP(Ne,TPS)以下でない場合には、故
障に対応するような変動があったものとして、「NO」
ルートを通じステップq24が実行され、判定累積値F
21が「1」だけインクリメントして判定累積値F21
が累積される。ここで、所定値MAP(Ne,TPS)
は、予めエンジンコントロールユニット(ECU)32
に記憶されたマップから読み込まれるもので、エンジン
回転センサ33で検出されたエンジン回転数Neとスロ
ットル開度センサ36で検出されたスロットル開度TP
Sをパラメータとして設定される。
【0113】ついで、所定のサンプリング期間が経過し
た後(故障フラグ設定ルーチンの実行回数を示すカウン
ターCOUNTが所定値に達した後)、ステップq25
の判断が実行される。すなわち、ステップq25では、
判定累積値F21が所定値FNGより大きいかどうかを
判断され、大きい場合は、故障に対応する回転変動の大
きい状態の回数が、故障状態であると判断すべき所定回
数を超えている場合であるため、「YES」ルートを通
じステップq26において故障フラグFF2を「1」に
設定される。
【0114】他方、ステップq25において、判定累積
値F21が所定値FNGより大きくないと判断された場
合は、故障に対応する回転変動の大きい状態の回数が、
故障状態であると判断すべき所定回数に達しない場合で
あるため、「NO」ルートを通じステップq26におけ
る故障フラグFF2の設定が回避される。そして、ステ
ップq20,q26の後、或いは、ステップq7で「N
O」又はステップq8で「YES」の場合は、ステップ
q27にすすむ。
【0115】ステップq27では、吸気管内圧Pbが所
定値MAP2(Ne,TPS)以下となっているかどう
かが判断される。ここで、所定値MAP2(Ne,TP
S)は、予めエンジンコントロールユニット(ECU)
32に記憶されたマップから読み込まれるもので、エン
ジン回転センサ33で検出されたエンジン回転数Neと
スロットル開度センサ36で検出されたスロットル開度
TPSをパラメータとして設定される。また、MAP2
(Ne,TPS)>MAP1(Ne,TPS)となるよ
うに所定値MAP2(Ne,TPS)が設定されてお
り、ステップq9における復帰側の異常判定より厳しい
条件で異常を判定するようになっている。ステップq2
7において吸気管内圧Pbが所定値MAP2(Ne,T
PS)以下ではないと判断された場合には、故障状態の
可能性が高いため、「NO」ルートを通じ故障判定タイ
マーTIM8がカウントアップされてステップq29に
至る。
【0116】一方、ステップq27において吸気管内圧
Pbが所定値MAP2(Ne,TPS)以下であると判
断された場合には、故障状態の可能性が低く正常の可能
性が高いため、「YES」ルートを通じステップq28
で故障判定タイマーTIM8を「0」にリセットしてス
テップq29に至る。そして、ステップq29におい
て、故障判定タイマーTIM8が故障判定値TNGを超
えているかどうかが判断され、超えている場合には故障
しているものとして、ステップq30において故障フラ
グFF1および故障フラグFF2をともに「1」に設定
する動作が行なわれる。
【0117】上述のようなフローチャートに沿う動作に
より確実な制御が行なわれるが、その制御による制御特
性は図15〜図18に示すように示される。すなわち、
図15(a),(b)は、回転数変動ΔNeを示してお
り、正常時の振幅〔図15(a)参照〕に対し一筒フェ
ール時の振幅〔図15(b)参照〕が大きくなっている
ことが観察される。
【0118】また、図16は、横軸に回転数をとり、縦
軸にエンジン出力をとって、回転数変動ΔNeを用いた
本実施例の装置により検出される一筒フェール状態と2
筒フェール状態とを示している。そして、図17
(a),(b)は、角加速度変動Δαを示しており、正
常時の振幅〔図17(a)参照〕に対し一筒フェール時
の振幅〔図17(b)参照〕が大きくなっていることが
観察される。
【0119】また、図18は、横軸に回転数をとり、縦
軸にエンジン出力をとって、角加速度変動Δαを用いた
本実施例の装置により検出される一筒フェール状態と2
筒フェール状態とを示している。このように、1気筒フ
ェールおよび2気筒フェールの検出がともに可能になる
とともに、フェール気筒を特定できるようになり、燃料
のカットを必要最小限にかつ確実に行なえるようにな
る。
【0120】また、このような効果的な制御が、ハード
構成の変更を伴わない、ソフトの変更のみで得られるよ
うになり、コスト面の問題なく確実な制御を行ないうる
ようになる。
【0121】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の休筒機構
付きエンジンの燃料制御装置によれば、吸気弁と排気弁
との少なくとも一方の開閉作動を弁作動切り換え手段に
より作動状態と非作動状態とで選択的に切り換え可能な
休止可能気筒をそなえた休筒機構付きエンジンにおい
て、上記休止可能気筒を休止させない全筒モードと所定
気筒を休止させる休筒モードとのいずれかを上記エンジ
ンの運転状態情報に応じ目標作動モードとして設定する
作動モード設定手段と、同作動モード設定手段によって
設定された目標モードに対応する作動状態となるように
上記弁作動切り換え手段を制御する弁可変駆動制御手段
と、上記作動モード設定手段によって設定された目標作
動モードに対応し、全筒モード時には上記休止可能気筒
に関連する燃料供給手段を作動させるとともに、休筒モ
ード時には所定の休止可能気筒に関連する燃料供給手段
を非作動とする燃料供給制御手段とをそなえ、上記エン
ジンの回転変動状態を検出する回転変動検出手段と、上
記弁可変駆動制御手段の作動により上記回転変動検出手
段の検出結果に基づく弁非作動状態から弁作動状態への
切り換えが完了したか否かを判定して切り換え未完了が
判定されると切り換え未完了信号を出力する切り換え判
定手段と、上記作動モード設定手段が全筒モードを設定
している状況下で上記切り換え判定手段が切り換え未完
了信号を出力すると所要の上記燃料供給手段を非作動と
なす燃料供給制限手段とをそなえて構成されるという簡
素な構成で、次のような効果ないし利点がある。
【0122】(1)1気筒フェールおよび2気筒フェー
ルの検出がともに可能になるとともに、フェール気筒を
特定できるようになり、燃料のカットを必要最小限にか
つ確実に行なえるようになる。 (2)前項の効果が、ハード構成の変更を伴わない、ソ
フトの変更のみで得られるようになり、コスト面の問題
なく確実な制御を行ないうるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御系を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置を適用されるエンジンシステムを示す
全体構成図である。
【図3】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御特性を示す特性図である。
【図4】(a),(b)は本発明の一実施例としての休
筒機構付きエンジンの燃料制御装置の制御特性を示す特
性図である。
【図5】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の一実施例としての休筒機構付きエンジ
ンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートで
ある。
【図11】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートで
ある。
【図12】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の制御要領を示すフローチャートで
ある。
【図13】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の回転変動検出手段の要部を示す模
式的斜視図である。
【図14】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の回転変動検出手段の動作を示す図
である。
【図15】(a),(b)は本発明の一実施例としての
休筒機構付きエンジンの燃料制御装置の制御特性を示す
図である。
【図16】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の制御特性を示す図である。
【図17】(a),(b)は本発明の一実施例としての
休筒機構付きエンジンの燃料制御装置の制御特性を示す
図である。
【図18】本発明の一実施例としての休筒機構付きエン
ジンの燃料制御装置の制御特性を示す図である。
【図19】従来の吸気管圧力によるフェール特性を示す
図である。
【図20】従来の吸気管圧力によるフェール判定特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 32 ECU 26 低電磁弁 27 高電磁弁 28 インジェクタ 30 低電磁弁 30 高電磁弁 33 エンジン回転センサ 34 水温センサ 35 負圧センサ 36 スロットル開度センサ 230 気筒判別センサ A1 弁可変駆動制御手段 A2 切り換え判定手段 A3 燃料供給手段 A4 作動モード設定手段 A5 回転変動検出手段 A6 燃料供給制御手段 FS 燃料供給手段 KL 低切り換え手段 KH 高切り換え手段 #1,#4 休筒気筒 #2,#3 常時運転気筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 17/02 R (72)発明者 宮田 敏行 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 野間 一俊 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 前田 哲夫 兵庫県姫路市定元町13番地の1 三菱電機 コントロールソフトウェア株式会社姫路事 業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁と排気弁との少なくとも一方の開
    閉作動を弁作動切り換え手段により作動状態と非作動状
    態とで選択的に切り換え可能な休止可能気筒をそなえた
    休筒機構付きエンジンにおいて、 上記休止可能気筒を休止させない全筒モードと所定気筒
    を休止させる休筒モードとのいずれかを上記エンジンの
    運転状態情報に応じ目標作動モードとして設定する作動
    モード設定手段と、 同作動モード設定手段によって設定された目標モードに
    対応する作動状態となるように上記弁作動切り換え手段
    を制御する弁可変駆動制御手段と、 上記作動モード設定手段によって設定された目標作動モ
    ードに対応し、全筒モード時には上記休止可能気筒に関
    連する燃料供給手段を作動させるとともに、休筒モード
    時には所定の休止可能気筒に関連する燃料供給手段を非
    作動とする燃料供給制御手段とをそなえ、 上記エンジンの回転変動状態を検出する回転変動検出手
    段と、 上記弁可変駆動制御手段の作動により上記回転変動検出
    手段の検出結果に基づく弁非作動状態から弁作動状態へ
    の切り換えが完了したか否かを判定して切り換え未完了
    が判定されると切り換え未完了信号を出力する切り換え
    判定手段と、 上記作動モード設定手段が全筒モードを設定している状
    況下で上記切り換え判定手段が切り換え未完了信号を出
    力すると所要の上記燃料供給手段を非作動となす燃料供
    給制限手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、
    休筒機構付きエンジンの燃料制御装置。
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Effective date: 19981110