JPH07189660A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH07189660A
JPH07189660A JP33602693A JP33602693A JPH07189660A JP H07189660 A JPH07189660 A JP H07189660A JP 33602693 A JP33602693 A JP 33602693A JP 33602693 A JP33602693 A JP 33602693A JP H07189660 A JPH07189660 A JP H07189660A
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Taichiro Kawaguchi
太一郎 川口
Atsushi Harada
淳 原田
Nobuyuki Shibagaki
信之 柴垣
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOx 吸収剤に吸収されているNOx 量を正
確に推定する。 【構成】 流入する排気ガスの空燃比がリーンのときに
はNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理論空
燃比又はリッチのときには吸収したNOx を放出するN
x 吸収剤18を機関排気通路内に配置する。NOx
収剤18上流の機関排気通路内に空燃比センサ20を配
置する。空燃比センサ20により検出された空燃比およ
び吸入空気量に基いてNOx 吸収剤18に吸収されてい
るNOx 量を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気浄化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
きにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
論空燃比又はリッチのときには吸収したNOx を放出す
るNO x 吸収剤を機関排気通路内に配置し、リーン混合
気が燃焼せしめられているときに機関負荷および機関回
転数からNOx 吸収剤に吸収されているNOx 量を推定
し、NOx 吸収剤に吸収されていると推定されるNOx
量が予め定められた許容量を越えたときにはNOx 吸収
剤に流入する排気ガスの空燃比を一時的にリッチにして
NOx 吸収剤からNOx を放出させるようにした内燃機
関が本出願人により既に提案されている(国際出願PC
T/FP93/00778号参照)。
【0003】一般的に云って機関から排出されるNOx
量は機関負荷が高くなるほど多くなり、機関回転数が高
くなるほど多くなるので機関から排出されるNOx 量は
機関負荷および機関回転数からおおよそ推定することが
でき、従ってこの内燃機関では機関負荷および機関回転
数からNOx 吸収剤に吸収されているNOx 量を推定す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら正確に云
うと機関から排出されるNOx 量は混合気の空燃比に依
存している。従って混合気の空燃比を考慮に入れない限
りNOx 吸収剤に吸収されているNOx 量を正確に推定
することはできない。また目標空燃比が予め定められて
いる場合にはこの目標空燃比を考慮に入れてNOx 吸収
剤に吸収されているNOx 量を推定しうるが特に過渡運
転時には目標空燃比と実際の空燃比との間に大きなずれ
を生じ、斯くして目標空燃比を考慮に入れたとしてもN
x 吸収剤に吸収されているNOx 量を正確に推定する
ことはできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、流入する排気ガスの空燃比がリー
ンのときにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃
比が理論空燃比又はリッチのときには吸収したNOx
放出するNOx 吸収剤を機関排気通路内に配置し、NO
x 吸収剤上流の機関排気通路内に空燃比を検出しうる空
燃比センサを配置し、機関に供給される吸入空気量を検
出する吸入空気量検出手段を具備し、空燃比センサによ
り検出された空燃比と吸入空気量からNOx 吸収剤に吸
収されているNOx 量を推定する吸収NOx 量推定手段
を具備している。
【0006】
【作用】空燃比センサにより検出された実際の空燃比に
基いてNOx 吸収剤に吸収されているNOx 量が推定さ
れる。
【0007】
【実施例】図1を参照すると、1は機関本体、2はピス
トン、3は燃焼室、4は点火栓、4は吸気弁、6は吸気
ポート、7は排気弁、8は排気ポートを夫々示す。吸気
ポート6は対応する枝管9を介してサージタンク10に
連結され、各枝管9には夫々吸気ポート6内に向けて燃
料を噴射する燃料噴射弁11が取付けられる。サージタ
ンク10は吸気ダクト12を介してエアクリーナ13に
連結され、吸気ダクト12内にはスロットル弁14が配
置される。一方、排気ポート8は排気マニホルド15お
よび排気管16を介してNOx 吸収剤18を内蔵したケ
ーシング17に接続される。
【0008】電子制御ユニット30はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス31によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセ
ッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具
備する。サージタンク10内にはサージタンク10内の
絶対圧に比例した出力電圧を発生する圧力センサ19が
配置され、この圧力センサ19の出力電圧はAD変換器
37を介して入力ポート35に入力される。排気マニホ
ルド15内には空燃比センサ20が配置され、この空燃
比センサ20の出力電圧はAD変換器38を介して入力
ポート35に入力される。また、入力ポート35には機
関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ2
1が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動
回路39を介して夫々点火栓4および燃料噴射弁11に
接続される。
【0009】図1に示す内燃機関では例えば次式に基い
て燃料噴射時間TAUが算出される。 TAU=f・TP・K ここでfは定数、TPは基本燃料噴射時間、Kは補正係
数を夫々示す。基本燃料噴射時間TPは機関シリンダ内
に供給される混合気の空燃比を理論空燃比とするのに必
要な燃料噴射時間を示している。この基本燃料噴射時間
TPは予め実験により求められ、サージタンク10内の
絶対圧PMおよび機関回転数Nの関数として図2に示す
ようなマップの形で予めROM32内に記憶されてい
る。補正係数Kは機関シリンダ内に供給される混合気の
空燃比を制御するための係数であってK=1.0であれ
ば機関シリンダ内に供給される混合気は理論空燃比とな
る。これに対してK<1.0になれば機関シリンダ内に
供給される混合気の空燃比は理論空燃比よりも大きくな
り、即ちリーンとなり、K>1.0になれば機関シリン
ダ内に供給される混合気の空燃比は理論空燃比よりも小
さくなる、即ちリッチとなる。
【0010】機関シリンダ内に供給すべき混合気の目標
空燃比、即ち補正係数Kの値は機関の運転状態に応じて
変化せしめられ、本発明による実施例では基本的には図
3に示されるようにサージタンク10内の絶対圧PMお
よび機関回転数Nの関数として予め定められている。即
ち、図3に示されるように実線Rよりも低負荷側の低負
荷運転領域ではK<1.0、即ち混合気がリーンとさ
れ、実線Rと実線Sの間の高負荷運転領域ではK=1.
0、即ち混合気の空燃比が理論空燃比とされ、実線Sよ
りも高負荷側の全負荷運転領域ではK>1.0、即ち混
合気がリッチとされる。
【0011】図4は燃焼室3から排出される排気ガス中
の代表的な成分の濃度を概略的に示している。図4から
わかるように燃焼室3から排出される排気ガス中の未燃
HC,COの濃度は燃焼室3内に供給される混合気の空
燃比がリッチになるほど増大し、燃焼室3から排出され
る排気ガス中の酸素O2 の濃度は燃焼室3内に供給され
る混合気の空燃比がリーンになるほど増大する。
【0012】ケーシング17内に収容されているNOx
吸収剤18は例えばアルミナを担体とし、この担体上に
例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セ
シウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カル
シウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イッ
トリウムYのような希土類から選ばれた少くとも一つ
と、白金Ptのような貴金属とが担持されている。機関
吸気通路およびNOx 吸収剤18上流の排気通路内に供
給された空気および燃料(炭化水素)の比をNO x 吸収
剤18への流入排気ガスの空燃比と称するとこのNOx
吸収剤18は流入排気ガスの空燃比がリーンのときには
NOx を吸収し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下する
と吸収したNOx を放出するNOx の吸放出作用を行
う。なお、NOx 吸収剤18上流の排気通路内に燃料
(炭化水素)或いは空気が供給されない場合には流入排
気ガスの空燃比は燃焼室3内に供給される混合気の空燃
比に一致し、従ってこの場合にはNOx 吸収剤18は燃
焼室3内に供給される混合気の空燃比がリーンのときに
はNOx を吸収し、燃焼室3内に供給される混合気中の
酸素濃度が低下すると吸収したNOx を放出することに
なる。
【0013】上述のNOx 吸収剤18を機関排気通路内
に配置すればこのNOx 吸収剤18は実際にNOx の吸
放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニズムに
ついては明らかでない部分もある。しかしながらこの吸
放出作用は図5に示すようなメカニズムで行われている
ものと考えられる。次にこのメカニズムについて担体上
に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例に
とって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ
土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0014】即ち、流入排気ガスがかなりリーンになる
と流入排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、図5
(A)に示されるようにこれら酸素O2 がO2 - 又はO
2-の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガ
ス中のNOは白金Ptの表面上でO2 - 又はO2-と反応
し、NO2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで
生成されたNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ吸
収剤内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら
図5(A)に示されるように硝酸イオンNO3 - の形で
吸収剤内に拡散する。このようにしてNOx がNOx
収剤18内に吸収される。
【0015】流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金
Ptの表面でNO2 が生成され、吸収剤のNOx 吸収能
力が飽和しない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて硝酸
イオンNO3 - が生成される。これに対して流入排気ガ
ス中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が低下すると
反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯くして吸
収剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸収剤から
放出される。即ち、流入排気ガス中の酸素濃度が低下す
るとNOx 吸収剤18からNOx が放出されることにな
る。図4に示されるように流入排気ガスのリーンの度合
が低くなれば流入排気ガス中の酸素濃度が低下し、従っ
て流入排気ガスのリーンの度合を低くすればたとえ流入
排気ガスの空燃比がリーンであってもNOx 吸収剤18
からNO x が放出されることになる。
【0016】一方、このとき燃焼室3内に供給される混
合気がリッチにされて流入排気ガスの空燃比がリッチに
なると図4に示されるように機関からは多量の未燃H
C,COが排出され、これら未燃HC,COは白金Pt
上の酸素O2 - 又はO2-と反応して酸化せしめられる。
また、流入排気ガスの空燃比がリッチになると流入排気
ガス中の酸素濃度が極度に低下するために吸収剤からN
2 が放出され、このNO2 は図5(B)に示されるよ
うに未燃HC,COと反応して還元せしめられる。この
ようにして白金Ptの表面上にNO2 が存在しなくなる
と吸収剤から次から次へとNO2 が放出される。従って
流入排気ガスの空燃比をリッチにすると短時間のうちに
NOx 吸収剤18からNOx が放出されることになる。
【0017】即ち、流入排気ガスの空燃比をリッチにす
るとまず始めに未燃HC,COが白金Pt上のO2 -
はO2-とただちに反応して酸化せしめられ、次いで白金
Pt上のO2 - 又はO2-が消費されてもまだ未燃HC,
COが残っていればこの未燃HC,COによって吸収剤
から放出されたNOx および機関から排出されたNO x
が還元せしめられる。従って流入排気ガスの空燃比をリ
ッチにすれば短時間のうちにNOx 吸収剤18に吸収さ
れているNOx が放出され、しかもこの放出されたNO
x が還元されるために大気中にNOx が排出されるのを
阻止することができることになる。また、NOx 吸収剤
18は還元触媒の機能を有しているので流入排気ガスの
空燃比を理論空燃比にしてもNOx 吸収剤18から放出
されたNOx が還元せしめられる。しかしながら流入排
気ガスの空燃比を理論空燃比にした場合にはNOx 吸収
剤18からNOx が徐々にしか放出されないためにNO
x吸収剤18に吸収されている全NOx を放出させるに
は若干長い時間を要する。
【0018】上述したようにリーン混合気が燃焼せしめ
られるとNOx がNOx 吸収剤18に吸収される。しか
しながらNOx 吸収剤18のNOx 吸収能力には限度が
あり、NOx 吸収剤18のNOx 吸収能力が飽和すれば
NOx 吸収剤18はもはやNOx を吸収しえなくなる。
従ってNOx 吸収剤18のNOx 吸収能力が飽和する前
にNOx 吸収剤18からNOx を放出させる必要があ
り、そのためにはNOx吸収剤18にどの程度のNOx
が吸収されているかを推定する必要がある。次にこのN
x 吸収量の推定方法について説明する。
【0019】機関に供給される吸入空気量が増大すれば
それに比例して機関から排出される排気ガス量が増大
し、排気ガス量が増大すればそれに比例して機関から排
出されるNOx 量は増大する。従ってNOx 吸収剤18
に単位時間当り吸収されるNO x 吸収量NOXAは図7
(B)に示されるように吸入空気量Qに比例することに
なる。この場合、吸入空気量Qは実際に検出することも
できるが吸入空気量Qはサージタンク10内の絶対圧P
Mと機関回転数Nの関数となるので本発明による実施例
では吸入空気量QとPM,Nとの関係を図7(A)に示
すようなマップの形で予め求めておいてこれをROM3
2内に記憶しておき、このマップに基いて吸入空気量Q
を求めるようにしている。
【0020】一方、機関から排出されるNOx 量は理論
空燃比よりもややリーン側で最大となり、この最大点よ
りもリーンになればなるほどNOx 量は減少する。従っ
てNOx 吸収剤18に単位時間当り吸収されるNOx
収量NOXAは図8(A)に示されるように空燃比A/
Fの関数となる。本発明による実施例ではこの空燃比A
/Fが空燃比センサ20により実際に検出される、即
ち、この空燃比センサ20は図6に示されるように実際
の空燃比A/Fに応じて変化する出力電圧Eを発生し、
従って空燃比センサ20の出力電圧Eから実際の空燃比
A/Fを知ることができる。
【0021】結局、基本的にはNOx 吸収量NOXAは
吸入空気量Qと空燃比A/Fとの関数となり、NOx
収量NOXAと吸入空気量Q、空燃比A/Fとの関係は
図8(B)に示すようなマップの形で予めROM32内
に記憶されている。また、機関から排出されるNOx
には点火時期も影響を与え、従ってより一層正確にNO
x 吸収量NOXAを推定するには点火時期も考慮に入れ
ることが好ましい。この場合、機関から排出されるNO
x 量は点火進角量が増大するほど少くなり、従って本発
明による実施例では図9(B)に示す補正値f(θ)を
NO x 吸収量NOXAに乗算することにより最終的なN
x 吸収量NOXAを算出するようにしている。なお、
点火時期θはサージタンク10内の絶対圧PMおよび機
関回転数Nの関数として図9(A)に示すようなマップ
の形で予めROM32内に記憶されている。
【0022】また、燃焼室3内に直接燃料を噴射するよ
うにした内燃機関では噴射時期が早くなるほど機関から
排出されるNOx 量が増大する。従ってこのような内燃
機関では図9(C)に示されるような補正値f(CA)
を更にNOx 吸収量NOXAに乗算することが好まし
い。一方、機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比
が理論空燃比又はリッチになるとNOx 吸収剤18から
NOx が放出されるがこのときのNOx 放出量は主に排
気ガス量と空燃比の影響を受ける。即ち、排気ガス量が
増大するほど単位時間当りNOx 吸収剤18から放出さ
れるNOx 量が増大し、空燃比がリッチとなるほど単位
時間当りNOx 吸収剤18から放出されるNOx 量が増
大する。この場合、排気ガス量は吸入空気量Qに比例す
るので図10(A)に示されるように単位時間当りNO
x 吸収剤18から放出されるNOx 量NOXDは吸入空
気量Qが大きくなるほど増大する。また、単位時間当り
NOx 吸収剤18から放出されるNOx 量NOXDは空
燃比A/Fが小さくなるほど増大する。この単位時間当
りNOx 吸収剤18から放出されるNOx 量NOXDは
QとA/Fの関数として図10(C)に示すマップの形
で予めROM32内に記憶されている。
【0023】また、NOx 吸収剤18の温度が高くなる
と吸収剤内の硝酸イオンNO3 - が分解しやすくなるの
でNOx 吸収剤18からのNOx 放出率が増大する。こ
の場合、NOx 吸収剤18の温度はほぼ排気ガスに比例
するので図11(A)に示されるようにNOx 放出率K
fは排気ガス温Tが高くなるほど大きくなる。従ってN
x 放出率Kfを考慮に入れた場合には単位時間当りN
x 吸収剤18から放出されるNOx 量は図10(C)
に示されるNOXDとNOx 放出率Kfとの積で表わさ
れることになる。なお、本発明による実施例では排気ガ
ス温Tはサージタンク10内の絶対圧PMおよび機関回
転数Nの関数として図11(C)に示すマップの形で予
めROM32内に記憶されている。
【0024】上述したようにリーン混合気が燃焼せしめ
られたときには単位時間当りのNO x 吸収量がNOXA
で表わされ、理論空燃比の混合気又はリッチ混合気が燃
焼せしめられたときには単位時間当りのNOx 放出量は
Kf・NOXDで表わされるのでNOx 吸収剤18に吸
収されていると推定されるNOx 量ΣNOXは次式で表
わされることになる。
【0025】 ΣNOX=ΣNOX+NOXA−Kf・NOXD 前述したように本発明による実施例では基本的には図3
において実線R,Sにより区分けされた補正係数Kの値
に従って空燃比が制御される。従って図3の実線Rより
も低負荷側の領域ではリーン混合気(K<1.0)が燃
焼せしめられるのでNOx がNOx 吸収剤18に吸収さ
れ、図3の実線Rよりも高負荷側の領域では理論空燃比
の混合気(K=1.0)又はリッチ混合気(K>1.
0)が燃焼せしめられるのでNOx 吸収剤18からNO
x が放出されることになる。従って図3の実線Rを堺に
して低負荷運転と高負荷運転が交互に繰返されるとNO
x 吸収剤18のNOx 吸収能力が飽和することがなく、
斯くしてリーン混合気が燃焼せしめられたときにはNO
x 吸収剤18にNOx が良好に吸収されることになる。
【0026】しかしながら実際には低負荷運転が行われ
ることが多く、即ちリーン混合気の燃焼が行われる機会
が多く、従ってこの間にNOx 吸収剤18のNOx 吸収
能力が飽和してしまうことになる。そこで本発明による
実施例では図12に示されるようにNOx 吸収剤18に
吸収されていると推定されるNOx 量ΣNOXが予め定
められた許容値MAXを越えたときには例えばNOx
ΣNOXが零になるまで混合気を一時的にリッチ(K=
KK)にし、この間にNOx 吸収剤18からNOx を放
出させるようにしている。
【0027】図13および図14は空燃比を制御するた
めのルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎
の割込みによって実行される。図13および図14を参
照するとまず初めにステップ100において図2に示す
マップから基本燃料噴射時間TPが算出される。次いで
ステップ101ではNOx 吸収剤18に吸収されている
と推定されるNOx 量ΣNOXが許容量MAXよりも大
きくなったか否かが判別される。ΣNOX≦MAXのと
きはステップ103に進んでNOx を放出すべきことを
示すNOx 放出フラグがセットされているか否かが判別
される。NOx 放出フラグがセットされていないときに
はステップ104に進んで図3に示す関係から補正係数
Kが算出される。
【0028】次いでステップ105では補正係数Kが
1.0よりも小さいか否かが判別される。K<1.0の
とき、即ちリーン混合気を燃焼すべき運転状態のときに
はステップ106に進んで図8(B)に示すマップから
単位時間当りのNOx 吸収量NOXAが算出される。次
いでステップ107では図9(A)に示すマップと図9
(B)に示す関係に基いて補正値f(θ)が算出され、
次いでステップ108ではNOXAにf(θ)を乗算す
ることによって最終的なNOx 吸収量NOXAが算出さ
れる。次いでステップ109ではNOx 放出量NOXD
が零とされ、次いでステップ110において次式に基き
燃料噴射時間TAUが算出される。
【0029】TAU=f・TP・K 一方、ステップ105においてK≧1.0であると判別
されたときにはステップ114に進んで図10(C)に
示すマップから単位時間当りのNOx 放出量NOXDが
算出される。次いでステップ115では図11(A)に
示す関係と図11(B)に示すマップからNOx 放出率
Kfが算出される。次いでステップ116では単位時間
当りのNOx 吸収量NOXAが零とされ、次いでステッ
プ110に進む。
【0030】ステップ110に続くステップ117では
次式に基いてNOx 吸収剤18に吸収されているNOx
量ΣNOXが算出される。 ΣNOX=ΣNOX+NOXA−Kf・NOXD 次いでステップ118ではNOx 量ΣNOXが負になっ
たか否かが判別され、ΣNOX<0になったときにはス
テップ119に進んでΣNOXが零とされる。
【0031】一方、ステップ101においてΣNOX>
MAXであると判別されたときにはステップ102に進
んでNOx 放出フラグがセットされる。次いでステップ
103からステップ111に進んで補正係数Kが一定値
KKとされる。この一定値KKは混合気の空燃比が11
から13程度のリッチ混合気となる1.1から1.3程
度の値である。次いでステップ112ではNOx 量ΣN
OXが零又は負になったか否かが判別される。ΣNOX
>0のときにはステップ114にジャンプする。これに
対してΣNOX≦0になるとステップ113に進んでN
x 放出フラグがリセットされ、次いでステップ114
に進む。従ってΣNOX>MAXになるとΣNOX≦0
となるまで混合気がリッチ(K=KK)とされる。
【0032】
【発明の効果】実際の空燃比に基いてNOx 吸収剤に吸
収されるNOx 量を推定することによってNOx 吸収剤
に吸収されているNOx 量を正確に推定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】基本燃料噴射時間のマップを示す図である。
【図3】補正係数Kを示す図である。
【図4】機関から排出される排気ガス中の未燃HC,C
Oおよび酸素の濃度を概略的に示す線図である。
【図5】NOx の吸放出作用を説明するための図であ
る。
【図6】空燃比センサの出力を示す線図である。
【図7】NOx 吸収量NOXA等を示す図である。
【図8】NOx 吸収量NOXA等を示す図である。
【図9】補正値f(θ)等を示す図である。
【図10】NOx 放出量NOXD等を示す図である。
【図11】補正値Kf等を示す図である。
【図12】空燃比制御のタイムチャートである。
【図13】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図14】空燃比制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
16…排気管 18…NOx 吸収剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
    きにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
    論空燃比又はリッチのときには吸収したNO x を放出す
    るNOx 吸収剤を機関排気通路内に配置し、NOx 吸収
    剤上流の機関排気通路内に空燃比を検出しうる空燃比セ
    ンサを配置し、機関に供給される吸入空気量を検出する
    吸入空気量検出手段を具備し、空燃比センサにより検出
    された空燃比と吸入空気量からNOx 吸収剤に吸収され
    ているNOx 量を推定する吸収NOx 量推定手段を具備
    した内燃機関の排気浄化装置。
JP33602693A 1993-12-28 1993-12-28 内燃機関の排気浄化装置 Expired - Lifetime JP3186394B2 (ja)

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