JPH07188689A - 冷凍機油組成物 - Google Patents
冷凍機油組成物Info
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- JPH07188689A JPH07188689A JP5346934A JP34693493A JPH07188689A JP H07188689 A JPH07188689 A JP H07188689A JP 5346934 A JP5346934 A JP 5346934A JP 34693493 A JP34693493 A JP 34693493A JP H07188689 A JPH07188689 A JP H07188689A
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Abstract
油とした場合においても、化学的安定性に優れ、沈殿の
発生する恐れのない冷凍機油組成物を提供する。 【構成】 (A)下記の一般式(1)で表されるオキ
シアルキレン基 【化1】 [(1)式中、R1は炭素数2〜6のアルキレン基を示
す]を1分子中に2〜100個有するポリオキシアルキ
レン化合物を基油とし、これに、(B)下記の一般式
(2)で表されるグリシジルエーテル化合物 【化2】 [(2)式中、R2は炭素数5〜20の脂肪族炭化水素
基を示す]を必須成分として、組成物全量基準で0.0
1〜10.0重量%含有させてなる冷凍機油組成物。
Description
詳しくはカーエアコン、ルームエアコン、冷蔵庫等の空
調・冷蔵・冷凍装置に使用される冷凍機油組成物に関す
る。
FC)冷媒用の冷凍機油の基油として、鉱油やアルキル
ベンゼン等が用いられてきたが、近年のフロン規制によ
りCFCに代わってハイドロフルオロカーボン(HF
C)が代替冷媒として用いられつつある。
HFCとの相溶性を考慮して、ポリアルキレングリコー
ル(PAG)、ポリオールエステル等の含酸素合成油が
用いられつつある。これらの基油は鉱油やアルキルベン
ゼン等の炭化水素油と比べて吸湿性が高く、特にPAG
は吸湿性が高いという特徴を有する。これらPAGにつ
いては、例えば米国特許4,755,316号、特開平
1−198694号公報、同1−256594号公報、
同1−259093号公報、同1−259094号公
報、同1−259095号公報、同1−274191号
公報、同2−43290号公報、同2−55791号公
報、同2−84491号公報、同4−15295号公
報、同4−39394号公報、同4−130188号公
報等に記載されている。
として、フェニルグリシジルエーテル(PGE)が有効
であることはよく知られている。このPGEはHFC冷
媒用冷凍機油においても系中に存在する酸や水分の捕捉
に有効であると考えられている。しかしながら、このP
GEは、発ガン性物質であることが疑われ、また皮膚刺
激性に関する問題も有することから、最近使用が規制さ
れる方向になっている。また、PGE以外にもアルキル
フェニルグリシジルエーテル、グリシジルエステル、多
価グリシジルエーテル等が塩酸捕捉剤として知られてい
るが、これらはPGEに比べて性能が格段に落ちるか、
または使用中に重合して沈殿を発生させる恐れがあると
いう問題があった。さらに、吸湿性の高いPAGを基油
とした場合、系中の水分と反応して沈殿を発生させる恐
れがあるという問題があった。
いPAGを基油とした場合においても、化学的安定性に
優れ、沈殿の発生する恐れのない冷凍機油組成物を提供
することを目的とする。
記の問題を解決すべく鋭意研究した結果、特定構造を有
する化合物がPAG基油と共に使用しても上記の問題が
発生せず、優れた安定性を有することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
で表されるオキシアルキレン基
す]を1分子中に2〜100個有するポリオキシアルキ
レン化合物を基油とし、これに下記の一般式(2)で表
されるグリシジルエーテル化合物
基を示す]を必須成分として、組成物全量基準で0.0
1〜10.0重量%含有させてなる冷凍機油組成物を提
供するものである。
る。本発明の冷凍機油組成物の主成分である(A)成分
は、下記の一般式(1)で表されるオキシアルキレン基
を有するポリオキシアルキレン化合物である。
ルキレン基を示している。R1としては、具体的には例
えば、エチレン基、プロピレン基(1−メチルエチレン
基、2−メチルエチレン基)、トリメチレン基、ブチレ
ン基(1−エチルエチレン基、2−エチルエチレン
基)、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチル
エチレン基、2,2−ジメチルエチレン基、1−メチル
トリメチレン基、2−メチルトリメチレン基、3−メチ
ルトリメチレン基、テトラメチレン基、ペンチレン基
(1−ブチルエチレン基、2−ブチルエチレン基)、1
−エチル−1−メチルエチレン基、1−エチル−2−メ
チルエチレン基、1,1,2−トリメチルエチレン基、
1,2,2−トリメチルエチレン基、1−エチルトリメ
チレン基、2−エチルトリメチレン基、3−エチルトリ
メチレン基、1,1−ジメチルトリメチレン基、1,2
−ジメチルトリメチレン基、1,3−ジメチルトリメチ
レン基、2,3−ジメチルトリメチレン基、3,3−ジ
メチルトリメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、
2−メチルテトラメチレン基、3−メチルテトラメチレ
ン基、4−メチルテトラメチレン基、ペンタメチレン
基、ヘキシレン基(1−ブチルエチレン基、2−ブチル
エチレン基)、1−メチル−1−プロピルエチレン基、
1−メチル−2−プロピルエチレン基、2−メチル−2
−プロピルエチレン基、1,1−ジエチルエチレン基、
1,2−ジエチルエチレン基、2,2−ジエチルエチレ
ン基、1−エチル−1,2−ジメチルエチレン基、1−
エチル−2,2−ジメチルエチレン基、2−エチル−
1,1−ジメチルエチレン基、2−エチル−1,2−ジ
メチルエチレン基、1,1,2,2−テトラメチルエチ
レン基、1−プロピルトリメチレン基、2−プロピルト
リメチレン基、3−プロピルトリメチレン基、1−エチ
ル−1−メチルトリメチレン基、1−エチル−2−メチ
ルトリメチレン基、1−エチル−3−メチルトリメチレ
ン基、2−エチル−1−メチルトリメチレン基、2−エ
チル−2−メチルトリメチレン基、2−エチル−3−メ
チルトリメチレン基、3−エチル−1−メチルトリメチ
レン基、3−エチル−2−メチルトリメチレン基、3−
エチル−3−メチルトリメチレン基、1,1,2−トリ
メチルトリメチレン基、1,1,3−トリメチルトリメ
チレン基、1,2,2−トリメチルトリメチレン基、
1,2,3−トリメチルトリメチレン基、1,3,3−
トリメチルトリメチレン基、2,2,3−トリメチルト
リメチレン基、2,3,3−トリメチルトリメチレン
基、1−エチルテトラメチレン基、2−エチルテトラメ
チレン基、3−エチルテトラメチレン基、4−エチルテ
トラメチレン基、1,1−ジメチルテトラメチレン基、
1,2−ジメチルテトラメチレン基、1,3−ジメチル
テトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン
基、2,2−ジメチルテトラメチレン基、2,3−ジメ
チルテトラメチレン基、2,4−ジメチルテトラメチレ
ン基、3,3−ジメチルテトラメチレン基、3,4−ジ
メチルテトラメチレン基、4,4−ジメチルテトラメチ
レン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペン
タメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、4−メチ
ルペンタメチレン基、5−メチルペンタメチレン基、ヘ
キサメチレン基等が挙げられる。
レン基が好ましく、具体的には例えば、エチレン基、プ
ロピレン基(1−メチルエチレン基、2−メチルエチレ
ン基)、トリメチレン基、ブチレン基(1−エチルエチ
レン基、2−エチルエチレン基)、1,1−ジメチルエ
チレン基、1,2−ジメチルエチレン基、2,2−ジメ
チルエチレン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチ
ルトリメチレン基、3−メチルトリメチレン基、テトラ
メチレン基等がより好ましい。
ルキレン化合物中の一般式(1)で表されるオキシアル
キレン基としては、そのすべてが単一構造のオキシアル
キレン基であってもよく、また2種類以上の構造のオキ
シアルキレン基が混在した形、すなわち、2種類以上の
構造のオキシアルキレン基がランダムに結合していても
よく、またブロック的に結合していてもよい。
化合物は、1分子中に上記一般式(1)で表されるオキ
シアルキレン基を2〜100個有するものであり、好ま
しくはオキシアルキレン基を4〜100個、より好まし
くは5〜80個有するものであるのが望ましい。
ン化合物において、1分子中のオキシアルキレン基の数
が2未満の場合は冷凍機油として最低限必要な粘度が確
保できず、一方、この値が100を超える場合には冷媒
との相溶性が低くなるため、それぞれ好ましくない。
ン化合物のポリオキシアルキレン部分の末端基は任意で
あるが、通常、水酸基、炭素数1〜18、好ましくは1
〜12の1価の有機残基または2〜20価、好ましくは
2〜10の多価アルコールの残基であるのが望ましい。
なお本発明の(A)成分のポリオキシアルキレン化合物
のポリオキシアルキレン部分の末端基の一方が2〜20
価の多価アルコールの残基である場合、もう一方の末端
基は水酸基または炭素数1〜18の1価の有機残基であ
るのがより好ましい。
酸基または炭素数1〜18の1価の有機残基である場
合、本発明の(A)成分のポリオキシアルキレン化合物
は以下の一般式(3)で表わすことができる。
(1)式で表される1種類または2種類以上のオキシア
ルキレン基が結合することにより構成されるポリオキシ
アルキレン基であり、かつその基中の一般式(1)で表
されるオキシアルキレン基の数が2〜100であるポリ
オキシアルキレン基を示している。
異なっていてもよく、それぞれ水素原子または炭素数1
〜18の有機残基を示している。なお、R3および/ま
たはR4が炭素数1〜18の有機残基である場合、この
有機残基としては、例えば以下に示すものを好ましく用
いることができる。
基
基
基
〜18、好ましくは1〜12のアルキル基;炭素数2〜
18、好ましくは2〜12のアルケニル基;炭素数6〜
10のアリール基、アルキルアリール基、アリールアル
キル基;これらの炭化水素基が有する1〜6個の水素原
子が水酸基、アミノ基またはシアノ基で置換された有機
残基;または、これらの炭化水素基が有する2〜6個の
水素原子がエポキシ基で置換された有機残基を示してい
る。
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基(すべての異性体を含
む)、ヘキシル基(すべての異性体を含む)、ヘプチル
基(すべての異性体を含む)、オクチル基(すべての異
性体を含む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、デ
シル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(すべ
ての異性体を含む)、ドデシ基(すべての異性体を含
む)、トリデシル基(すべての異性体を含む)、テトラ
デシル基(すべての異性体を含む)、ペンタデシル基
(すべての異性体を含む)、ヘキサデシル基(すべての
異性体を含む)、ヘプタデシル基(すべての異性体を含
む)、オクタデシル基(すべての異性体を含む)等のア
ルキル基;ビニル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、ブテニル基(すべての異性体を含む)、ブタジエニ
ル基、ペンテニル基(すべての異性体を含む)、ヘキセ
ニル基(すべての異性体を含む)、ヘプテニル基(すべ
ての異性体を含む)、オクテニル基(すべての異性体を
含む)、ノネニル基(すべての異性体を含む)、デセニ
ル基(すべての異性体を含む)、ウンデセニル基(すべ
ての異性体を含む)、ドデセニル基(すべての異性体を
含む)、トリデセニル基(すべての異性体を含む)、テ
トラデセニル基(すべての異性体を含む)、ペンタデセ
ニル基(すべての異性体を含む)、ヘキサデセニル基
(すべての異性体を含む)、ヘプタデセニル基(すべて
の異性体を含む)、オクタデセニル基(すべての異性体
を含む)、オレイル基等のアルケニル基;フェニル基、
ナフチル基等のアリール基;トリル基(すべての異性体
を含む)、キシリル基(すべての異性体を含む)、エチ
ルフェニル基(すべての異性体を含む)、プロピルフェ
ニル基(すべての異性体を含む)、エチルメチルフェニ
ル基(すべての異性体を含む)、トリメチルフェニル基
(すべての異性体を含む)、ブチルフェニル基(すべて
の異性体を含む)、メチルプロピルフェニル基(すべて
の異性体を含む)、ジエチルフェニル基(すべての異性
体を含む)、エチルジメチルフェニル基(すべての異性
体を含む)、テトラメチルフェニル基(すべての異性体
を含む)、ペンチルフェニル基(すべての異性体を含
む)、ヘキシルフェニル基(すべての異性体を含む)、
ヘプチルフェニル基(すべての異性体を含む)、オクチ
ルフェニル基(すべての異性体を含む)、ノニルフェニ
ル基(すべての異性体を含む)、デシルフェニル基(す
べての異性体を含む)、ウンデシルフェニル基(すべて
の異性体を含む)、ドデシルフェニル基(すべての異性
体を含む)等のアルキルアリール基;ベンジル基、メチ
ルベンジル基(すべての異性体を含む)、ジメチルベン
ジル基(すべての異性体を含む)、フェネチル基、メチ
ルフェネチル基(すべての異性体を含む)、ジメチルフ
ェネチル基(すべての異性体を含む)等のアリールアル
キル基;これら上記の炭化水素基が有する1〜6個、好
ましくは1〜3個の水素原子が水酸基、アミノ基または
シアノ基で置換された有機残基;または、これらの炭化
水素基が有する2〜6個、好ましくは2〜4個の水素原
子がエポキシ基で置換された有機残基、例えばグリシジ
ル基やグリシジルフェニル基等が挙げられる。
6は炭素数1〜17、好ましくは1〜12のアルキル
基;炭素数2〜18、好ましくは2〜12のアルケニル
基;炭素数6〜10のアリール基、アルキルアリール
基、アリールアルキル基;これらの炭化水素基が有する
1〜6個の水素原子が水酸基、アミノ基またはシアノ基
で置換された有機残基;または、これらの炭化水素基が
有する2〜6個の水素原子がエポキシ基で置換された有
機残基を示している。
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基(すべての異性体を含
む)、ヘキシル基(すべての異性体を含む)、ヘプチル
基(すべての異性体を含む)、オクチル基(すべての異
性体を含む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、デ
シル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(すべ
ての異性体を含む)、ドデシ基(すべての異性体を含
む)、トリデシル基(すべての異性体を含む)、テトラ
デシル基(すべての異性体を含む)、ペンタデシル基
(すべての異性体を含む)、ヘキサデシル基(すべての
異性体を含む)、ヘプタデシル基(すべての異性体を含
む)等のアルキル基;ビニル基、プロペニル基、イソプ
ロペニル基、ブテニル基(すべての異性体を含む)、ブ
タジエニル基、ペンテニル基(すべての異性体を含
む)、ヘキセニル基(すべての異性体を含む)、ヘプテ
ニル基(すべての異性体を含む)、オクテニル基(すべ
ての異性体を含む)、ノネニル基(すべての異性体を含
む)、デセニル基(すべての異性体を含む)、ウンデセ
ニル基(すべての異性体を含む)、ドデセニル基(すべ
ての異性体を含む)、トリデセニル基(すべての異性体
を含む)、テトラデセニル基(すべての異性体を含
む)、ペンタデセニル基(すべての異性体を含む)、ヘ
キサデセニル基(すべての異性体を含む)、ヘプタデセ
ニル基(すべての異性体を含む)等のアルケニル基;フ
ェニル基、ナフチル基等のアリール基;トリル基(すべ
ての異性体を含む)、キシリル基(すべての異性体を含
む)、エチルフェニル基(すべての異性体を含む)、プ
ロピルフェニル基(すべての異性体を含む)、エチルメ
チルフェニル基(すべての異性体を含む)、トリメチル
フェニル基(すべての異性体を含む)、ブチルフェニル
基(すべての異性体を含む)、メチルプロピルフェニル
基(すべての異性体を含む)、ジエチルフェニル基(す
べての異性体を含む)、エチルジメチルフェニル基(す
べての異性体を含む)、テトラメチルフェニル基(すべ
ての異性体を含む)、ペンチルフェニル基(すべての異
性体を含む)、ヘキシルフェニル基(すべての異性体を
含む)、ヘプチルフェニル基(すべての異性体を含
む)、オクチルフェニル基(すべての異性体を含む)、
ノニルフェニル基(すべての異性体を含む)、デシルフ
ェニル基(すべての異性体を含む)、ウンデシルフェニ
ル基(すべての異性体を含む)等のアルキルアリール
基;ベンジル基、メチルベンジル基(すべての異性体を
含む)、ジメチルベンジル基(すべての異性体を含
む)、フェネチル基、メチルフェネチル基(すべての異
性体を含む)、ジメチルフェネチル基(すべての異性体
を含む)等のアリールアルキル基;これら上記の炭化水
素基が有する1〜6個、好ましくは1〜3個の水素原子
が水酸基、アミノ基またはシアノ基で置換された有機残
基;または、これらの炭化水素基が有する2〜6個、好
ましくは2〜4個の水素原子がエポキシ基で置換された
有機残基、例えばグリシジル基やグリシジルフェニル基
等が挙げられる。
ン化合物として上記の一般式(3)で表わす化合物を用
いる場合には、その末端基R3およびR4としては同一で
も異なっていてもよいが、一般式(4)で表される有機
残基であるのがより好ましく、炭素数1〜18のアルキ
ル基であるのが特に好ましい。
キレン化合物のポリオキシアルキレン部分の末端基の一
方が2〜20価の多価アルコールの残基であり、もう一
方の末端基が水酸基または炭素数1〜18の1価の有機
残基である場合、本発明の(A)成分のポリオキシアル
キレン化合物は以下の一般式(7)で表わすことができ
る。
−、……‥、−Xa−O−は、それぞれ本発明の(1)
式で表される1種類または2種類以上のオキシアルキレ
ン基の結合により構成されるポリオキシアルキレン基で
あり、かつそれらポリオキシアルキレン基を総合した中
での(1)式で表されるオキシアルキレン基の数が2〜
100であるポリオキシアルキレン基を示している。
は同一でも異なっていてもよく、それぞれ(3)式中の
R3およびR4と同様に、水素原子または炭素数1〜18
の有機残基から選ばれる基を示している。なお、これら
の基の具体例および好ましいものとしてはR3およびR4
の説明の際に列挙したもの等が挙げられる。
は2〜10の多価アルコールの残基を示している。な
お、R7で表される多価アルコール残基の価数をcとし
た場合、(7)式中のaおよびbは1≦a≦c、0≦b
であり、かつa+b=cである数を示している。なお、
本発明において、(7)式で表されるポリオキシアルキ
レン化合物を用いる場合には、b=0でありa=cであ
る化合物を用いるのがより好ましい。
残基としては、具体的には例えば、エチレン基、プロピ
レン基、トリメチレン基、ブチレン基、1,1−ジメチ
ルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチ
ルトリメチレン基、2−メチルトリメチレン基、2−エ
チルエチレン基、テトラメチレン基、2−プロピルエチ
レン基、2−ブチルエチレン基、2,2−ジメチルトリ
メチレン基等の2価アルコール残基のほか、グリセリ
ン、ポリグリセリン(グリセリンの2〜18量体、例え
ばジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン
等)、トリメチロールアルカン(トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン
等)およびこれらの2〜3量体、モノペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリト
ール、1,3,5−ペンタントリオール、ソルビトー
ル、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アド
ニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトール
等の多価アルコール、キシロース、アラビノース、リボ
ース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラク
トース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マル
トース、イソマルトース、トレハロース、シュクロー
ス、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の
糖類、ならびにこれらの部分エーテル化物、部分エステ
ル化物およびメチルグルコシド(配糖体)等の多価アル
コールの残基(多価アルコールから水酸基を除いた基)
等が挙げられるが、これらの中でも特に2価アルコール
残基、グリセリンやポリグリセリンの残基ならびにトリ
メチロールアルカンおよびその2〜3量体の残基等が好
ましい。
ン化合物の製造法は任意であるが、具体的には例えば、
一般式(3)で表されるポリオキシアルキレン化合物
は、開環した際に(2)式の構造となる1種類または2
種類以上のアルキレンオシドを、合計で4〜100モ
ル、好ましくは4〜60モル重合せしめてポリアルキレ
ングリコールとすることにより、あるいはこうして得ら
れたポリアルキレングリコールの末端水酸基の一部また
は全部をエーテル化、エステル化または炭酸エステル化
せしめることにより得られる。
ルキレン化合物は、具体的には例えば、2〜20価のポ
リオール化合物と、上記ポリアルキレングリコールの1
末端を塩素や臭素等でハロゲン化したものを、金属ナト
リウム、水酸化ナトリウム等のアルカリの存在下で80
〜150℃で反応せしめることにより、あるいはこうし
て得られたポリオキシアルキレン化合物のポリアルキレ
ングリコール鎖の末端水酸基の一部または全部をエーテ
ル化、エステル化または炭酸エステル化せしめることに
より得られる。
オキシアルキレン化合物を製造する場合、アルキレンオ
シド、ポリオール化合物およびポリアルキレングリコー
ルは、一種の化合物を用いても、二種以上の化合物の混
合物を用いてもよい。
ルキレン化合物としては、本発明に係る単一の構造を有
するポリオキシアルキレン化合物を単品の形で用いても
よく、また種々の構造を有するポリオキシアルキレン化
合物の混合物の形で用いてもよい。さらに、本発明の
(A)成分のポリオキシアルキレン化合物は上記に例示
したような反応により得られる反応生成物を精製し、副
生成物や未反応物を除去した形で用いてもよいが、少量
の副生成物や未反応物は、本発明の潤滑油の優れた性能
を損なわない限り、存在していても支障はない。
キレン化合物の分子量は特に限定されるものではない
が、冷凍圧縮機の密封性をより向上させる点から、数平
均分子量が200〜4000のものが好ましく使用さ
れ、数平均分子量が300〜3000のものがより好ま
しく使用される。さらに、本発明の(A)成分のポリオ
キシアルキレン化合物の好ましい動粘度は、40℃にお
いて5〜2000mm2/s、より好ましくは7〜15
00mm2/sであり、100℃において1.5〜10
0mm2/s、より好ましくは2〜80mm2/sであ
る。
るもう一つの必須成分である(B)成分は、下記の一般
式(2)で表されるグリシジルエーテル化合物である。
好ましくは炭素数6〜18の脂肪族炭化水素基を示して
いる。
は、具体的には例えば、ペンチル基(すべての異性体を
含む)、ヘキシル基(すべての異性体を含む)、ヘプチ
ル基(すべての異性体を含む)、オクチル基(すべての
異性体を含む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、
デシル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(す
べての異性体を含む)、ドデシル基(すべての異性体を
含む)、トリデシル基(すべての異性体を含む)、テト
ラデシル基(すべての異性体を含む)、ペンタデシル基
(すべての異性体を含む)、ヘキサデシル基(すべての
異性体を含む)、ヘプタデシル基(すべての異性体を含
む)、オクタデシル基(すべての異性体を含む)、ノナ
デシル基(すべての異性体を含む)、エイコシル基(す
べての異性体を含む)等のアルキル基;ペンテニル基
(すべての異性体を含む)、ヘキセニル基(すべての異
性体を含む)、ヘプテニル基(すべての異性体を含
む)、オクテニル基(すべての異性体を含む)、ノネニ
ル基(すべての異性体を含む)、デセニル基(すべての
異性体を含む)、ウンデセニル基(すべての異性体を含
む)、ドデセニル基(すべての異性体を含む)、トリデ
セニル基(すべての異性体を含む)、テトラデセニル基
(すべての異性体を含む)、ペンタデセニル基(すべて
の異性体を含む)、ヘキサデセニル基(すべての異性体
を含む)、ヘプタデセニル基(すべての異性体を含
む)、オクタデセニル基、オクタデカジエニル基(すべ
ての異性体を含む)、ノナデセニル基(すべての異性体
を含む)、エイコセニル基(すべての異性体を含む)等
のアルケニル基等が挙げられる。
炭素数が5未満の場合には皮膚刺激性に関する問題が生
じたり、系中の水分と反応して沈殿を発生する恐れがあ
り、一方、R2の炭素数が20を超える場合には酸捕捉
能力が低くなるため、それぞれ好ましくない。
(B)成分の含有量は、組成物全量基準で0.01〜1
0.0重量%、好ましくは0.02〜5.0重量%、よ
り好ましくは0.05〜3.0重量%である。(B)成
分の含有量が0.01重量%未満の場合には、(B)成
分配合による系中の酸性成分捕捉効果に乏しく、一方含
有量が10.0重量%を超える場合には(B)成分の配
合効果が飽和し、含有量に見合うだけの酸性成分捕捉効
果の向上が見られず経済的に不利であるため、それぞれ
好ましくない。
分のポリオキシアルキレン化合物を基油とし、かつ
(B)成分のグリシジルエーテル化合物を必須成分とし
て特定量含有するものであるが、基油として他の冷凍機
油基油を混合して用いることもできる。
含酸素化合物、含フッ素化合物、および/または含ケイ
素化合物を主成分とするものであって、具体的には、エ
ステル、ポリグリコール、ポリフェニルエーテル、シリ
ケート、ポリシロキサン、パーフルオロエーテル、フル
オロシリコーン、フッ化炭化水素等が例示されるが、エ
ステルあるいはポリグリコールが好ましく用いられる。
塩基酸エステル、ポリオールエステル、コンプレックス
エステル、ポリオール炭酸エステル等が例示される。
えば、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の炭素数5〜10の二
塩基酸と、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカ
ノール、ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノ
ール、ペンタデカノール等の直鎖または分枝アルキル基
を有する炭素数1〜15の一価アルコールとのエステル
が好ましく用いられ、具体的には例えば、ジトリデシル
グルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−
3ーエチルヘキシルセバケート等が挙げられる。
るいは水酸基を3〜20個有するポリオールと、炭素数
5〜20の脂肪酸とのエステルが好ましく用いられる。
えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−
2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,7−ヘプ
タンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プ
ロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパン
ジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナン
ジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウン
デカンジオール、1,12−ドデカンジオール等が挙げ
られる。一方、ポリオールとしては、具体的には例え
ば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
トリメチロールブタン、ジ−(トリメチロールプロパ
ン)、トリ−(トリメチロールプロパン)、ペンタエリ
スリトール、ジ−(ペンタエリスリトール)、トリ−
(ペンタエリスリトール)、グリセリン、ポリグリセリ
ン(グリセリンの2〜20量体)、1,3,5−ペンタ
ントリオール、ソルビトール、ソルビタン、ソルビトー
ルグリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キ
シリトール、マンニトール等の多価アルコール、キシロ
ース、アラビノース、リボース、ラムノース、グルコー
ス、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボ
ース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、ト
レハロース、シュクロース、ラフィノース、ゲンチアノ
ース、メレジトース等の糖類、ならびにこれらの部分エ
ーテル化物、およびメチルグルコシド(配糖体)等が挙
げられる。
ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノ
ナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデ
カン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカ
ン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン
酸、エイコサン酸、オレイン酸等の直鎖または分枝のも
の、あるいはα炭素原子が4級であるいわゆるネオ酸等
が挙げられる。
水酸基を有していてもよい。ポリオールエステルとして
特に好ましいものは、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールブタン、ジ−(トリメチロールプロパン)、トリ−
(トリメチロールプロパン)、ペンタエリスリトール、
ジ−(ペンタエリスリトール)、トリ−(ペンタエリス
リトール)等のヒンダードアルコールのエステルであ
り、具体的には例えば、トリメチロールプロパンカプリ
レート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペン
タエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエ
リスリトールペラルゴネート等が挙げられる。
び二塩基酸と、一価アルコールおよびポリオールとのエ
ステルであって、脂肪酸、二塩基酸、一価アルコール、
ポリオールとしては、二塩基酸エステルおよびポリオー
ルエステルのところで例示したものと同様のものが使用
できる。
オールとのエステルであって、ここでいうポリオールと
しては、ポリオールエステルのところで例示したものと
同様のもの、ジオールを単独重合あるいは共重合したポ
リグリコール、あるいは先に例示したポリオールにポリ
アルキレングリコールを付加したもの等が使用できる。
グリコール、そのエーテル化物、およびそれらの変性化
合物等が好ましく使用される。ポリアルキレングリコー
ルとしては、ジオールを単独重合あるいは共重合したも
のが用いられ、ジオールとしては、ポリオールエステル
のところで例示したものと同様のものが使用できる。ま
た、ポリアルキレングリコールの水酸基をエーテル化し
たものも使用できる。ポリアルキレングリコールのエー
テル化物の具体例としては、モノメチルエーテル、モノ
エチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエ
ーテル、モノペンチルエーテル、モノヘキシルエーテ
ル、モノヘプチルエーテル、モノオクチルエーテル、モ
ノノニルエーテル、モノデシルエーテル、ジメチルエー
テル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチ
ルエーテル、ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテ
ル、ジヘプチルエーテル、ジオクチルエーテル、ジノニ
ルエーテル、ジデシルエーテル等が挙げられる。ポリグ
リコールの変性化合物としては、ポリオールのポリアル
キレングリコール付加物、あるいはそのエーテル化物等
が挙げられる。ここでいうポリオールとしては、ポリオ
ールエステルのところで例示したものと同様のものが使
用できる。なお、上記ポリアルキレングリコールにおい
て、構造の異なったジオールが共重合している場合、オ
キシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、交互共
重合していても、ランダム共重合していても、ブロック
共重合していてもよい。
上記のような基油を混合して使用する場合、本発明の
(A)成分が、冷凍機油組成物全量に対し、50重量%
以上、好ましくは70重量%以上含まれていることが望
ましい。
は、必要に応じて鉱油や炭化水素系合成油等も混合使用
しても差し支えない。鉱油としては、例えば、原油を常
圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤
脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろ
う、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を適
宜組み合わせて精製したパラフィン系あるいはナフテン
系等の基油が使用できる。また、合成油としては、例え
ば、ポリ−α−オレフィン(ポリブテン、1−オクテン
オリゴマー、1−デセンオリゴマー等)、アルキルベン
ゼン、アルキルナフタレン、またはこれらの2種以上の
混合物等が使用できる。但し、これらの油はHFC冷媒
との相溶性が悪いので、混合量は冷凍機油組成物全量に
対し、30重量%以下、好ましくは20重量%以下であ
るのが望ましい。
て、その耐摩耗性、耐荷重性をさらに改良するために、
リン酸エステル、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エス
テルのアミン塩、塩素化リン酸エステルおよび亜リン酸
エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種のリン
化合物を配合することができる。これらのリン化合物
は、リン酸または亜リン酸とアルカノール、ポリエーテ
ル型アルコールとのエステルあるいはこの誘導体であ
る。具体的には、リン酸エステルとしては、トリブチル
ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジ
ルホスフェート等が挙げられる。酸性リン酸エステルと
しては、ジテトラデシルアシッドホスフェート、ジペン
タデシルアシッドホスフェート、ジヘキサデシルアシッ
ドホスフェート、ジヘプタデシルアシッドホスフェー
ト、ジオクタデシルアシッドホスフェート等が挙げられ
る。酸性リン酸エステルのアミン塩としては、前記酸性
リン酸エステルのメチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルア
ミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミ
ン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチル
アミン、ジオクチルアミン、トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、
トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチ
ルアミン、トリオクチルアミン等のアミンとの塩が挙げ
られる。塩素化リン酸エステルとしては、トリス・ジク
ロロプロピルホスフェート、トリス・クロロエチルホス
フェート、トリス・クロロフェニルホスフェート、ポリ
オキシアルキレン・ビス[ジ(クロロアルキル)]ホス
フェート等が挙げられる。亜リン酸エステルとしては、
ジブチルホスファイト、ジペンチルホスファイト、ジヘ
キシルホスファイト、ジヘプチルホスファイト、ジオク
チルホスファイト、ジノニルホスファイト、ジデシルホ
スファイト、ジウンデシルホスファイト、ジドデシルホ
スファイト、ジオレイルホスファイト、ジフェニルホス
ファイト、ジクレジルホスファイト、トリブチルホスフ
ァイト、トリペンチルホスファイト、トリヘキシルホス
ファイト、トリヘプチルホスファイト、トリオクチルホ
スファイト、トリノニルホスファイト、トリデシルホス
ファイト、トリウンデシルホスファイト、トリドデシル
ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリクレジ
ルホスファイト等が挙げられる。また、これらの混合物
も使用できる。本発明に係る冷凍機油組成物にこれらの
リン化合物を配合する場合、冷凍機油組成物全量に対
し、0.01〜5.0重量%、好ましくは0.02〜
3.0重量%の割合で含有せしめることが望ましい。
て、その安定性をさらに改良するために、グリシジルエ
ステル型エポキシ化合物、エポキシ化カルボン酸エステ
ルおよびエポキシ化植物油からなる群より選ばれる少な
くとも1種のエポキシ化合物を配合することができる。
ては、フェニルグリシジルエステル、アルキルグリシジ
ルエステル、アルケニルグリシジルエステル等が挙げら
れ、好ましいものとしては、グリシジルヘキサノエー
ト、グリシジル−2,2−ジメチルブタノエート、グリ
シジルヘプタノエート、グリシジル−2,2−ジメチル
ペンタノエート、グリシジルオクタノエート、グリシジ
ル−2,2−ジメチルヘキサノエート、グリシジルノナ
ノエート、グリシジル−2,2−ジメチルヘプタノエー
ト、グリシジル−2,2,3,3−テトラメチルペンタ
ノエート、グリシジル−2,2,3,4−テトラメチル
ペンタノエート、グリシジルデカノエート、グリシジル
−2,2−ジメチルオクタノエート、グリシジルドデカ
ノエート、グリシジル−2,2−ジメチルデカノエー
ト、グリシジルテトラデカノエート、グリシジル−2,
2−ジメチルドデカノエート、グリシジルヘキサデカノ
エート、グリシジル−2,2−ジメチルテトラデカノエ
ート、グリシジルオクタデカノエート、グリシジル−
2,2−ジメチルヘキサデカノエート、グリシジルエイ
コサノエート、グリシジル−2,2−ジメチルオクタデ
カノエート、グリシジルベンゾエート、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート等が例示できる。
またエポキシ化カルボン酸エステルとしては、エポキシ
化された炭素数6〜20のカルボン酸と、炭素数1〜1
0のアルコールまたはエポキシ化アルコール、フェノー
ル、アルキルフェノール、とのエステル等が例示でき
る。特にエポキシステアリン酸のブチル、ヘキシル、ベ
ンジル、シクロヘキシル、メトキシエチル、オクチル、
フェニルおよびブチルフェニルエステルやエポキシ化シ
クロヘキシルカルボン酸とエポキシ化シクロヘキシルメ
チルアルコールとのエステル等が好ましく用いられる。
またエポキシ化植物油としては、大豆油、アマニ油、綿
実油等の植物油のエポキシ化合物が例示できる。
ポキシ化合物を配合する場合、冷凍機油組成物全量に対
し、0.01〜5.0重量%、好ましくは0.02〜
3.0重量%の割合で含有せしめることが望ましい。
いて、その耐摩耗性、耐荷重性をさらに改良するため
に、炭素数8〜18の脂肪族モノカルボン酸および/ま
たは炭素数5〜18の脂肪族二塩基酸を配合することが
できる。
脂肪族二塩基酸としては、具体的には例えば、オクタン
酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン
酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘ
プタデカン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ノナデカン
酸、エイコサン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、オクチル
マロン酸、ノニルマロン酸、デシルマロン酸、ウンデシ
ルマロン酸、ドデシルマロン酸、トリデシルマロン酸、
テトラデシルマロン酸、ペンタデシルマロン酸、ヘキサ
デシルマロン酸、ヘプタデシルマロン酸、オクタデシル
マロン酸、およびこれらの2種以上の混合物等が挙げら
れる。これらの脂肪族モノカルボン酸および/または脂
肪族二塩基酸を配合する場合、冷凍機油組成物全量に対
し、0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量
%の割合で含有せしめることが望ましい。
よび脂肪族モノカルボン酸および/または脂肪族二塩基
酸を2種以上併用してもよいことは勿論である。
て、その性能をさらに高めるため、必要に応じて従来よ
り公知の冷凍機油用添加剤、例えばジ−tert−ブチ
ル−p−クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール
系、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N′−ジ(2
−ナフチル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系等
の酸化防止剤、ジチオリン酸亜鉛等の摩耗防止剤、塩素
化パラフィン、硫黄化合物等の極圧剤、脂肪酸等の油性
剤、シリコーン系等の消泡剤、ベンゾトリアゾール等の
金属不活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄
分散剤等の添加剤を単独で、または数種類組み合わせて
配合することも可能である。これらの添加剤の合計配合
量は、通常、冷凍機油組成物全量に対し、10重量%以
下、好ましくは5重量%以下である。
油として使用されている程度の流動点を有していればよ
いが、低温時の潤滑油の固化を防ぐためには流動点が−
10℃以下、好ましくは−20℃〜−80℃であること
が望ましい。
機に用いられる冷媒としては、炭素数1〜3、好ましく
は1〜2のフッ化アルカンおよび/または塩化フッ化ア
ルカンが挙げられる。
FC−32)、トリフルオロメタン(HFC−23)、
ペンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,
2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134)、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−13
4a)、1,1,2−トリフルオロエタン(HFC−1
43)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−1
43a)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152
a)、モノクロロジフルオロメタン(HCFC−2
2)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCF
C−142b)、ジクロロトリフルオロエタン(HCF
C−123)、モノクロロテトラフルオロエタン(HC
FC−124)等の水素含有フロン、トリクロロモノフ
ルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフルオロメ
タン(CFC−12)、モノクロロトリフルオロメタン
(CFC−13)、モノクロロペンタフルオロエタン
(CFC−115)等の水素非含有フロン、またはこれ
らの2種以上の混合物等が挙げられるが、環境問題の面
から水素含有フロン、特にHFC−32、HFC−2
3、HFC−125、HFC−134、HFC−134
a、HFC−143、HFC−143a、HFC−15
2a等の水素含有非塩素系フロンを用いるのが好まし
い。
宜選択されるが、例えばHFC−134a単独;HFC
−134aが60〜80重量%とHFC−32が40〜
20重量%の混合物;HFC−134aが60重量%と
HFC−32が30重量%とHFC−125が10重量
%の混合物;HFC−134aが52重量%とHFC−
32が23重量%とHFC−125が25重量%の混合
物;およびHFC−143aが52重量%とHFC−1
25が44重量%とHFC−134aが4重量%の混合
物等が挙げられる。
凍機中においては上述したようなフロン冷媒であるフッ
化アルカンおよび/または塩化フッ化アルカンと混合さ
れた冷凍機用組成物の形で存在している。この組成物に
おける冷凍機油組成物と冷媒との配合割合は任意である
が、通常、冷媒100重量部に対して冷凍機油組成物1
〜500重量部、好ましくは2〜400重量部である。
定性から、往復動式や回転式の密閉型圧縮機を有するエ
アコンや冷蔵庫に特に好ましく用いられる。また自動車
用エアコンや除湿機、冷凍庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売
機、ショーケース、化学プラント等の冷却装置等に特に
好ましく用いられる。また、遠心式の圧縮機を有するも
のにも好ましく用いられる。
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
何等限定されるものではない。
量は全て同じ)配合し、本発明にかかる冷凍機油組成物
を調製した(実施例1〜6)。これらの組成物につき、
JIS K 2211 4.9に準拠し、175℃、2
40時間の条件でCFC−12とのシールドチューブテ
ストを行い、その結果も表1に併記した。
の構造のエポキシ化合物を上記と同じエポキシ当量配合
した組成物(比較例1〜5)についても同じシールドチ
ューブテストを行い、その結果も表1に併記した。
実施例と同じ化合物)を0.2エポキシ当量および水1
5gをオートクレーブに採り、窒素雰囲気下で150
℃、90時間の条件でエポキシ化合物の水和物を調製し
た。
前記実施例のポリオキシアルキレン化合物A(ポリプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル)に対し10重量
%加え、エポキシ化合物水和物の溶解性を評価した(実
施例7〜9)。結果を表2に示す。
の構造のエポキシ化合物(前記比較例と同じ化合物)に
ついても同様の方法で水和物を調製し、これらの水和物
についても同様に溶解性を評価し、結果を表2に併記し
た(比較例6〜10)。
シールドチューブ試験の結果の比較から明らかな通り、
本発明の冷凍機油組成物は冷媒との化学的安定性および
熱安定性に優れていることが解る。
シールドチューブ試験の結果は本発明の組成物と同等で
あるものの、表2の比較例7の結果から明らかな通り、
水分の混入に対して問題があることが解る。
に対しても全く問題がなく、極めて優れた性能を兼ね備
えていることが明らかである。
組成物は、冷媒との化学的安定性および熱安定性に優れ
ており、また水分の混入に対しても全く問題がなく、極
めて優れた性能を兼ね備えている。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)下記の一般式(1)で表されるオ
キシアルキレン基 【化1】 [(1)式中、R1は炭素数2〜6のアルキレン基を示
す]を1分子中に2〜100個有するポリオキシアルキ
レン化合物を基油とし、これに、 (B)下記の一般式(2)で表されるグリシジルエーテ
ル化合物 【化2】 [(2)式中、R2は炭素数5〜20の脂肪族炭化水素
基を示す]を必須成分として、組成物全量基準で0.0
1〜10.0重量%含有させてなる冷凍機油組成物。 - 【請求項2】 (I)請求項1に記載の冷凍機油組成
物、および(II)フッ化アルカンおよび/または塩化フ
ッ化アルカンの混合物よりなる冷凍機用組成物。
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---|---|---|---|
JP05346934A JP3120936B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 冷凍機油組成物 |
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ID=18386812
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JP05346934A Expired - Lifetime JP3120936B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 冷凍機油組成物 |
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JP (1) | JP3120936B2 (ja) |
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JPH11310775A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 冷凍機用流体組成物 |
WO2009101840A1 (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 冷凍機用潤滑油組成物 |
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1993
- 1993-12-27 JP JP05346934A patent/JP3120936B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US9006160B2 (en) | 2010-03-31 | 2015-04-14 | Chevron Oronite Company Llc | Lubricating oil compositions containing epoxide antiwear agents |
Also Published As
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