JP3266571B2 - 冷凍機油 - Google Patents
冷凍機油Info
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- JP3266571B2 JP3266571B2 JP21990798A JP21990798A JP3266571B2 JP 3266571 B2 JP3266571 B2 JP 3266571B2 JP 21990798 A JP21990798 A JP 21990798A JP 21990798 A JP21990798 A JP 21990798A JP 3266571 B2 JP3266571 B2 JP 3266571B2
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、特定の構造を有す
る炭酸エステルを含有する、冷凍機油に関するものであ
る。
る炭酸エステルを含有する、冷凍機油に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、冷凍機油としては、40℃に
おける動粘度が10〜200cStのナフテン系鉱油、
パラフィン系鉱油、アルキルベンゼン、ポリグリコール
系油およびこれらの混合物またはこれらの各種基油に添
加剤を配合したものが一般的に使用されている。
おける動粘度が10〜200cStのナフテン系鉱油、
パラフィン系鉱油、アルキルベンゼン、ポリグリコール
系油およびこれらの混合物またはこれらの各種基油に添
加剤を配合したものが一般的に使用されている。
【0003】一方、冷凍機に用いられるフロン系冷媒と
しては、CFC−11,CFC−12,CFC−11
5,HCFC−22等が使用されている。これらのフロ
ン系冷媒のうち、CFC−11,CFC−12,CFC
−115等の、炭化水素の全ての水素を塩素を含むハロ
ゲンで置換した形のフロンは、オゾン層破壊につながる
として規制の対象となっている。従って、水素含有フロ
ン、とりわけHFC−134aやHFC−152a等の
非塩素系フロンがCFCの代替として使用されつつある
が、特に、HFC−134aは、従来から家庭用冷蔵
庫、エアコン、カーエアコン等の多くの冷凍機に使用さ
れているCFC−12と熱力学的物性が類似しており、
代替冷媒として有力である。
しては、CFC−11,CFC−12,CFC−11
5,HCFC−22等が使用されている。これらのフロ
ン系冷媒のうち、CFC−11,CFC−12,CFC
−115等の、炭化水素の全ての水素を塩素を含むハロ
ゲンで置換した形のフロンは、オゾン層破壊につながる
として規制の対象となっている。従って、水素含有フロ
ン、とりわけHFC−134aやHFC−152a等の
非塩素系フロンがCFCの代替として使用されつつある
が、特に、HFC−134aは、従来から家庭用冷蔵
庫、エアコン、カーエアコン等の多くの冷凍機に使用さ
れているCFC−12と熱力学的物性が類似しており、
代替冷媒として有力である。
【0004】冷凍機油には種々の要求性能があるが、冷
媒との相溶性は、冷凍機の潤滑性およびシステム効率の
面から極めて重要である。しかしながら、ナフテン系鉱
油、パラフィン系鉱油、アルキルベンゼン等を基油とし
た冷凍機油は、HFC−134a等の非塩素系フロンと
の相溶性が殆どないため、HFC−134aとの組合せ
で使用すると、常温において二層分離を起こし、冷凍シ
ステム内で最も重要な油戻り性が悪くなって冷凍効率の
低下あるいは潤滑性が不良となって圧縮機の焼き付き発
生等の実用上様々な不都合が発生し使用に耐えない。
媒との相溶性は、冷凍機の潤滑性およびシステム効率の
面から極めて重要である。しかしながら、ナフテン系鉱
油、パラフィン系鉱油、アルキルベンゼン等を基油とし
た冷凍機油は、HFC−134a等の非塩素系フロンと
の相溶性が殆どないため、HFC−134aとの組合せ
で使用すると、常温において二層分離を起こし、冷凍シ
ステム内で最も重要な油戻り性が悪くなって冷凍効率の
低下あるいは潤滑性が不良となって圧縮機の焼き付き発
生等の実用上様々な不都合が発生し使用に耐えない。
【0005】この問題を解決するため、本発明者らはH
FC−134aとの相溶性が従来公知の冷凍機油と比較
して大幅に優れているポリグリコール系冷凍機油を先に
開発し、既に出願している(特開平1−256594号
公報、同1−274191号公報等)。また、米国特許
第4,755,316号には、HFC−134aと相溶
性のあるポリグリコール系冷凍機油が開示されている。
FC−134aとの相溶性が従来公知の冷凍機油と比較
して大幅に優れているポリグリコール系冷凍機油を先に
開発し、既に出願している(特開平1−256594号
公報、同1−274191号公報等)。また、米国特許
第4,755,316号には、HFC−134aと相溶
性のあるポリグリコール系冷凍機油が開示されている。
【0006】本発明者らは、特定構造を有するエステル
が、HFC−134a等の非塩素系フロンとの相溶性に
優れ、かつ高い電気絶縁性を有するものであることを見
出し、先に特許出願をしている。
が、HFC−134a等の非塩素系フロンとの相溶性に
優れ、かつ高い電気絶縁性を有するものであることを見
出し、先に特許出願をしている。
【0007】しかしながら、エステルは、上記のように
各種性能に優れているものの、加水分解するため、冷蔵
庫、カーエアコン等の長期間にわたって高い信頼性をも
って運転される装置には必ずしも適当でない。従って、
現在使用されているCFC−12,HCFC−22等の
塩素系フロンと高い相溶性があり、さらにHFC−13
4a等の非塩素系フロンとの高い相溶性および加水分解
安定性を兼ね備えた冷凍機油の出現が渇望されていた。
各種性能に優れているものの、加水分解するため、冷蔵
庫、カーエアコン等の長期間にわたって高い信頼性をも
って運転される装置には必ずしも適当でない。従って、
現在使用されているCFC−12,HCFC−22等の
塩素系フロンと高い相溶性があり、さらにHFC−13
4a等の非塩素系フロンとの高い相溶性および加水分解
安定性を兼ね備えた冷凍機油の出現が渇望されていた。
【0008】本発明者等は、エステル系合成油の有する
優れた各種性能に着目し、上記要求に応え得る潤滑油を
開発すべく研究を重ねた結果、特定の構造を有する炭酸
エステルが、HFC−134a等の水素含有フロンとの
相溶性に優れ、かつ優れた加水分解安定性を有するもの
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
優れた各種性能に着目し、上記要求に応え得る潤滑油を
開発すべく研究を重ねた結果、特定の構造を有する炭酸
エステルが、HFC−134a等の水素含有フロンとの
相溶性に優れ、かつ優れた加水分解安定性を有するもの
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の構造
を有する炭酸エステルを含有し、HFC−134a等の
水素含有フロンとの相溶性に優れ、かつ優れた加水分解
安定性を有する冷凍機油を提供することを目的とする。
を有する炭酸エステルを含有し、HFC−134a等の
水素含有フロンとの相溶性に優れ、かつ優れた加水分解
安定性を有する冷凍機油を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式
般式
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【化16】 [式中、X1 は水素、アルキル基、シクロアルキル基、
一般式
一般式
【0016】
【化17】 で表される基のいずれかを示し、X2 はアルキル基、シ
クロアルキル基または一般式
クロアルキル基または一般式
【0017】
【化18】 で表される基を示し、A1 およびA2 は同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、A1 およびA2 におけるエチレン基の割合が、全
アルキレン基に対して10〜50重量%であり、R1 は
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R2 は水
素、アルキル基またはシクロアルキル基を示す;また、
aおよびcは1〜50の整数を示し、bは1〜10の整
数を示す] で表される炭酸エステルを含有する冷凍機油を提供する
ものである。
ていてもよく、それぞれ炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、A1 およびA2 におけるエチレン基の割合が、全
アルキレン基に対して10〜50重量%であり、R1 は
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R2 は水
素、アルキル基またはシクロアルキル基を示す;また、
aおよびcは1〜50の整数を示し、bは1〜10の整
数を示す] で表される炭酸エステルを含有する冷凍機油を提供する
ものである。
【0018】以下、本発明の内容をより詳細に説明す
る。本発明の冷凍機油は、一般式
る。本発明の冷凍機油は、一般式
【0019】
【化19】 で表される炭酸エステルを含有することを特徴とする。
上記式中、X1 は水素、アルキル基(好ましくは炭素数
1〜12)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数5〜
12)、一般式
上記式中、X1 は水素、アルキル基(好ましくは炭素数
1〜12)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数5〜
12)、一般式
【0020】
【化20】 で表される基のいずれかを示し、X2 はアルキル基(好
ましくは炭素数1〜12)、シクロアルキル基(好まし
くは炭素数5〜12)または一般式
ましくは炭素数1〜12)、シクロアルキル基(好まし
くは炭素数5〜12)または一般式
【0021】
【化21】 で表される基を示し、A1 およびA2 は同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、A1 およびA2 におけるエチレン基の割合が、全
アルキレン基に対して10〜50重量%であり、R1 は
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R2 は水
素、アルキル基またはシクロアルキル基を示す;また、
aおよびcは1〜50の整数を示し、bは1〜10の整
数を示す。
ていてもよく、それぞれ炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、A1 およびA2 におけるエチレン基の割合が、全
アルキレン基に対して10〜50重量%であり、R1 は
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R2 は水
素、アルキル基またはシクロアルキル基を示す;また、
aおよびcは1〜50の整数を示し、bは1〜10の整
数を示す。
【0022】X1 ,X2 ,R1 およびR2 で表されるア
ルキル基の好ましいものとしては、具体的には、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、
n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、n−ペンチル基、iso−ペンチ
ル基、neo−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−
ヘキシル基、n−ヘプチル基、iso−ヘプチル基、n
−オクチル基、iso−オクチル基、n−ノニル基、i
so−ノニル基、n−デシル基、iso−デシル基、n
−ウンデシル基、iso−ウンデシル基等が例示され
る。また、シクロアルキル基の好ましいものとしては、
具体的には、シクロペンチル基、シクロオクチル基、シ
クロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロドデシル
基、メチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル
基、プロピルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル
基、ペンチルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘキシ
ル基等が例示される。
ルキル基の好ましいものとしては、具体的には、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、
n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、n−ペンチル基、iso−ペンチ
ル基、neo−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−
ヘキシル基、n−ヘプチル基、iso−ヘプチル基、n
−オクチル基、iso−オクチル基、n−ノニル基、i
so−ノニル基、n−デシル基、iso−デシル基、n
−ウンデシル基、iso−ウンデシル基等が例示され
る。また、シクロアルキル基の好ましいものとしては、
具体的には、シクロペンチル基、シクロオクチル基、シ
クロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロドデシル
基、メチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル
基、プロピルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル
基、ペンチルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘキシ
ル基等が例示される。
【0023】また、A1 およびA2 で表される炭素数2
〜4のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン
基、トリメチレン基、ブチレン基、テトラメチレン基、
1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリメチレン
基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエ
チレン基等が例示される。但し、本発明に係るポリアル
キレングリコールの炭酸エステルは、そのポリアルキレ
ン部分にエチレン基を必ず含有することが必要である。
エチレン基を含有することによって、従来のポリアルキ
レングリコールおよびそのアルキルエーテルと比べてH
FC−134a冷媒に対する溶解性が格段に改善され
る。エチレン基の含有量は全アルキル基に対し、10〜
50重量%である。オキシエチレン基と他のオキシアル
キレン基との重合形式は特に制限はなく、ランダム共重
合でもブロック共重合でもよい。
〜4のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン
基、トリメチレン基、ブチレン基、テトラメチレン基、
1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリメチレン
基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエ
チレン基等が例示される。但し、本発明に係るポリアル
キレングリコールの炭酸エステルは、そのポリアルキレ
ン部分にエチレン基を必ず含有することが必要である。
エチレン基を含有することによって、従来のポリアルキ
レングリコールおよびそのアルキルエーテルと比べてH
FC−134a冷媒に対する溶解性が格段に改善され
る。エチレン基の含有量は全アルキル基に対し、10〜
50重量%である。オキシエチレン基と他のオキシアル
キレン基との重合形式は特に制限はなく、ランダム共重
合でもブロック共重合でもよい。
【0024】本発明に用いられる炭酸エステルの製造法
は任意であるが、例えば、アルキレンオキサイドを重合
せしめてポリアキレングリコールを製造し、これと炭素
数2〜13のクロロフォーメートとを水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルカリ金
属アルコキシド、あるいは金属ナトリウム等のアルカリ
の存在下、0〜30℃で反応せしめることにより得られ
る。あるいは、ポリアルキレングリコールに、炭酸ジエ
ステル、ホスゲン等の炭酸の供給源および炭素数1〜1
2のアルコールを水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、ある
いは金属ナトリウム等のアルカリの存在下、80〜15
0℃で反応せしめることにより得られる。
は任意であるが、例えば、アルキレンオキサイドを重合
せしめてポリアキレングリコールを製造し、これと炭素
数2〜13のクロロフォーメートとを水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルカリ金
属アルコキシド、あるいは金属ナトリウム等のアルカリ
の存在下、0〜30℃で反応せしめることにより得られ
る。あるいは、ポリアルキレングリコールに、炭酸ジエ
ステル、ホスゲン等の炭酸の供給源および炭素数1〜1
2のアルコールを水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、ある
いは金属ナトリウム等のアルカリの存在下、80〜15
0℃で反応せしめることにより得られる。
【0025】上記のような原料より得られた炭酸エステ
ルを精製して副生成物や未反応物を除去してもよいが、
少量の副生成物や未反応物は、本発明の潤滑油の優れた
性能を損なわない限り、存在していても支障はない。本
発明において、炭酸エステルは、混合物の形で用いて
も、単品で用いてもよい。本発明に係わる炭酸エステル
の分子量は特に限定されるものではないが、冷凍機油と
して用いる場合、圧縮機の密封性をより向上させる点か
ら、数平均分子量が200〜3000のものが好ましく
使用され、数平均分子量が300〜2000のものがよ
り好ましく使用される。さらに、本発明に係わる炭酸エ
ステルの好ましい動粘度は、100℃において2〜15
0cSt、好ましくは4〜100cStである。
ルを精製して副生成物や未反応物を除去してもよいが、
少量の副生成物や未反応物は、本発明の潤滑油の優れた
性能を損なわない限り、存在していても支障はない。本
発明において、炭酸エステルは、混合物の形で用いて
も、単品で用いてもよい。本発明に係わる炭酸エステル
の分子量は特に限定されるものではないが、冷凍機油と
して用いる場合、圧縮機の密封性をより向上させる点か
ら、数平均分子量が200〜3000のものが好ましく
使用され、数平均分子量が300〜2000のものがよ
り好ましく使用される。さらに、本発明に係わる炭酸エ
ステルの好ましい動粘度は、100℃において2〜15
0cSt、好ましくは4〜100cStである。
【0026】本発明の冷凍機油においては、上記炭酸エ
ステルを単独で用いてもよいが、必要に応じて他の各種
の潤滑油基油を混合して用いることができる。これらの
基油を例示すると、鉱油としては、例えば、原油を常圧
蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱
れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろ
う、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を適
宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテン系等の
基油が使用できる。また、合成油としては、例えば、ポ
リα−オレフィン(ポリブテン、1−オクテンオリゴマ
ー、1−デセンオリゴマー等)、アルキルベンゼン、ア
ルキルナフタレン、ジエステル(ジトリデシルグルタレ
ート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシル
アジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチルヘ
キシルセバケート等)、ポリオールエステル(ペンタエ
リスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリス
リトールペラルゴネート、トリメチロールプロパンペラ
ルゴネート、トリメチロールプロパンヘキサノエート
等)、ポリオキシアルキレングリコール、ポリフェニル
エーテル、シリコーン油、またはこれらの2種以上の混
合物等が使用できる。この場合、本発明に係る炭酸エス
テルが、基油全量に対し20重量%以上、好ましくは5
0重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上含まれ
ていることが望ましい。
ステルを単独で用いてもよいが、必要に応じて他の各種
の潤滑油基油を混合して用いることができる。これらの
基油を例示すると、鉱油としては、例えば、原油を常圧
蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱
れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろ
う、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を適
宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテン系等の
基油が使用できる。また、合成油としては、例えば、ポ
リα−オレフィン(ポリブテン、1−オクテンオリゴマ
ー、1−デセンオリゴマー等)、アルキルベンゼン、ア
ルキルナフタレン、ジエステル(ジトリデシルグルタレ
ート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシル
アジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチルヘ
キシルセバケート等)、ポリオールエステル(ペンタエ
リスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリス
リトールペラルゴネート、トリメチロールプロパンペラ
ルゴネート、トリメチロールプロパンヘキサノエート
等)、ポリオキシアルキレングリコール、ポリフェニル
エーテル、シリコーン油、またはこれらの2種以上の混
合物等が使用できる。この場合、本発明に係る炭酸エス
テルが、基油全量に対し20重量%以上、好ましくは5
0重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上含まれ
ていることが望ましい。
【0027】また、本発明の冷凍機油は、上記炭酸エス
テルを単独で用いてもよいが、必要に応じて他の冷凍機
油基油を混合して使用することもできる。この基油とし
て好ましいものは、ポリオキシアルキレングリコール、
ポリオキシアルキレングリコールモノエーテル、ポリオ
キシアルキレングリコールジエーテル、ポリオキシアル
キレングリコールグリセロールエーテル等のポリグリコ
ール、モノオール、ジオール、モノカルボン酸、および
ジカルボン酸のコンプレックスエステル、ペンタエリス
リトール、トリメチロールプロパン、あるいはこれらの
2〜3量体等のネオペンチル型ポリオールとカルボン酸
とのエステル、ネオペンチル型ポリオールとモノカルボ
ン酸およびジカルボン酸とのコンプレックスエステル、
本発明に係るものと異なった構造を有する炭酸エステル
等である。これらの油は単独でも数種類組み合わせて用
いてもよく、その混合量は冷凍機油全量に対して80重
量%以下、好ましくは70重量%以下、さらに50重量
%以下であることが好ましい。
テルを単独で用いてもよいが、必要に応じて他の冷凍機
油基油を混合して使用することもできる。この基油とし
て好ましいものは、ポリオキシアルキレングリコール、
ポリオキシアルキレングリコールモノエーテル、ポリオ
キシアルキレングリコールジエーテル、ポリオキシアル
キレングリコールグリセロールエーテル等のポリグリコ
ール、モノオール、ジオール、モノカルボン酸、および
ジカルボン酸のコンプレックスエステル、ペンタエリス
リトール、トリメチロールプロパン、あるいはこれらの
2〜3量体等のネオペンチル型ポリオールとカルボン酸
とのエステル、ネオペンチル型ポリオールとモノカルボ
ン酸およびジカルボン酸とのコンプレックスエステル、
本発明に係るものと異なった構造を有する炭酸エステル
等である。これらの油は単独でも数種類組み合わせて用
いてもよく、その混合量は冷凍機油全量に対して80重
量%以下、好ましくは70重量%以下、さらに50重量
%以下であることが好ましい。
【0028】なお、パラフィン系およびナフテン系の鉱
油、ポリα−オレフィン、アルキルベンゼン等の油を混
合してもよいが、これらの油は水素含有フロン冷媒との
相溶性が悪いので、混合量は冷凍機油全量に対し30重
量%以下、好ましくは20重量%以下であるのが望まし
い。
油、ポリα−オレフィン、アルキルベンゼン等の油を混
合してもよいが、これらの油は水素含有フロン冷媒との
相溶性が悪いので、混合量は冷凍機油全量に対し30重
量%以下、好ましくは20重量%以下であるのが望まし
い。
【0029】本発明の冷凍機油に対して、さらにその優
れた性能を高めるため、必要に応じて公知の添加剤を使
用することができる。この添加剤としては、例えばフェ
ノール系、アミン系、硫黄系、チオリン酸亜鉛系、フェ
ノチアジン系等の酸化防止剤、モリブデンジチオホスフ
ェート、モリブデンジチオカーバメート、二硫化モリブ
デン、フッ化カーボン、ほう酸エステル、脂肪族アミ
ン、高級アルコール、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、脂
肪酸アミド等の摩擦低減剤、トリクレジルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、ジチオリン酸亜鉛等の
極圧剤、石油スルホネート、アルキルベンゼンスルホネ
ート、ジノニルナフタレンスルホネート等の錆止め剤、
ベンゾトリアゾール等の金属不活性化剤、アルカリ土類
金属スルホネート、アルカリ土類金属フェネート、アル
カリ土類金属サリシレート、アルカリ土類金属ホスホネ
ート等の金属系清浄剤、こはく酸イミド、こはく酸エス
テル、ベンジルアミン等の無灰分散剤、シリコーン等の
消泡剤、ポリメタクリレート、ポリイソブチレン、ポリ
スチレン等の粘度指数向上剤、流動点降下剤等が挙げら
れ、これらを単独または2種以上組み合わせて添加する
ことができる。粘度指数向上剤の含有量は、通常1〜3
0重量%、消泡剤の含有量は、通常0.0005〜1重
量%、金属不活性化剤の含有量は、通常0.005〜1
重量%、その他の添加剤の含有量は、それぞれ通常0.
1〜15重量%(いずれも冷凍機油全量基準)である。
れた性能を高めるため、必要に応じて公知の添加剤を使
用することができる。この添加剤としては、例えばフェ
ノール系、アミン系、硫黄系、チオリン酸亜鉛系、フェ
ノチアジン系等の酸化防止剤、モリブデンジチオホスフ
ェート、モリブデンジチオカーバメート、二硫化モリブ
デン、フッ化カーボン、ほう酸エステル、脂肪族アミ
ン、高級アルコール、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、脂
肪酸アミド等の摩擦低減剤、トリクレジルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、ジチオリン酸亜鉛等の
極圧剤、石油スルホネート、アルキルベンゼンスルホネ
ート、ジノニルナフタレンスルホネート等の錆止め剤、
ベンゾトリアゾール等の金属不活性化剤、アルカリ土類
金属スルホネート、アルカリ土類金属フェネート、アル
カリ土類金属サリシレート、アルカリ土類金属ホスホネ
ート等の金属系清浄剤、こはく酸イミド、こはく酸エス
テル、ベンジルアミン等の無灰分散剤、シリコーン等の
消泡剤、ポリメタクリレート、ポリイソブチレン、ポリ
スチレン等の粘度指数向上剤、流動点降下剤等が挙げら
れ、これらを単独または2種以上組み合わせて添加する
ことができる。粘度指数向上剤の含有量は、通常1〜3
0重量%、消泡剤の含有量は、通常0.0005〜1重
量%、金属不活性化剤の含有量は、通常0.005〜1
重量%、その他の添加剤の含有量は、それぞれ通常0.
1〜15重量%(いずれも冷凍機油全量基準)である。
【0030】また、本発明の冷凍機油において、その耐
摩耗性、耐荷重性をさらに改良するために、リン酸エス
テル、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステルのアミ
ン塩、塩素化リン酸エステルおよび亜リン酸エステルか
らなる群より選ばれる少なくとも1種のリン化合物を配
合することができる。これらのリン化合物は、リン酸ま
たは亜リン酸とアルカノール、ポリエーテル型アルコー
ルとのエステルあるいはこの誘導体である。具体的に
は、リン酸エステルとしては、トリブチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート等が挙げられる。酸性リン酸エステルとしては、ジ
テトラデシルアシッドホスフェート、ジペンタデシルア
シッドホスフェート、ジヘキサデシルアシッドホスフェ
ート、ジヘプタデシルアシッドホスフェート、ジオクタ
デシルアシッドホスフェート等が挙げられる。酸性リン
酸エステルのアミン塩としては、前記酸性リン酸エステ
ルのメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブ
チルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチ
ルアミン、オクチルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチ
ルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオ
クチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチル
アミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、ト
リオクチルアミン等のアミンとの塩が挙げられる。塩素
化リン酸エステルとしては、トリス・ジクロロプロピル
ホスフェート、トリス・クロロエチルホスフェート、ポ
リオキシアルキレン・ビス[ジ(クロロアルキル)]ホ
スフェート、トリス・クロロフェニルホスフェート等が
挙げられる。亜リン酸エステルとしては、ジブチルホス
ファイト、トリブチルホスファイト、ジペンチルホスフ
ァイト、トリペンチルホスファイト、ジヘキシルホスフ
ァイト、トリヘキシルホスファイト、ジヘプチルホスフ
ァイト、トリヘプチルホスファイト、ジオクチルホスフ
ァイト、トリオクチルホスファイト、ジノニルホスファ
イト、ジデシルホスファイト、ジウンデシルホスファイ
ト、トリウンデシルホスファイト、ジドデシルホスファ
イト、トリドデシルホスファイト、トリノニルホスファ
イト、ジフェニルホスファイト、トリデシルホスファイ
ト、トリフェニルホスファイト、ジクレジルホスファイ
ト、トリクレジルホスファイト等が挙げられる。また、
これらの混合物も使用できる。これらのリン化合物を配
合する場合、冷凍機油全量に対し、0.1〜5.0重量
%、好ましくは0.2〜2.0重量%の割合で含有せし
めることが望ましい。
摩耗性、耐荷重性をさらに改良するために、リン酸エス
テル、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステルのアミ
ン塩、塩素化リン酸エステルおよび亜リン酸エステルか
らなる群より選ばれる少なくとも1種のリン化合物を配
合することができる。これらのリン化合物は、リン酸ま
たは亜リン酸とアルカノール、ポリエーテル型アルコー
ルとのエステルあるいはこの誘導体である。具体的に
は、リン酸エステルとしては、トリブチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート等が挙げられる。酸性リン酸エステルとしては、ジ
テトラデシルアシッドホスフェート、ジペンタデシルア
シッドホスフェート、ジヘキサデシルアシッドホスフェ
ート、ジヘプタデシルアシッドホスフェート、ジオクタ
デシルアシッドホスフェート等が挙げられる。酸性リン
酸エステルのアミン塩としては、前記酸性リン酸エステ
ルのメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブ
チルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチ
ルアミン、オクチルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチ
ルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオ
クチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチル
アミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、ト
リオクチルアミン等のアミンとの塩が挙げられる。塩素
化リン酸エステルとしては、トリス・ジクロロプロピル
ホスフェート、トリス・クロロエチルホスフェート、ポ
リオキシアルキレン・ビス[ジ(クロロアルキル)]ホ
スフェート、トリス・クロロフェニルホスフェート等が
挙げられる。亜リン酸エステルとしては、ジブチルホス
ファイト、トリブチルホスファイト、ジペンチルホスフ
ァイト、トリペンチルホスファイト、ジヘキシルホスフ
ァイト、トリヘキシルホスファイト、ジヘプチルホスフ
ァイト、トリヘプチルホスファイト、ジオクチルホスフ
ァイト、トリオクチルホスファイト、ジノニルホスファ
イト、ジデシルホスファイト、ジウンデシルホスファイ
ト、トリウンデシルホスファイト、ジドデシルホスファ
イト、トリドデシルホスファイト、トリノニルホスファ
イト、ジフェニルホスファイト、トリデシルホスファイ
ト、トリフェニルホスファイト、ジクレジルホスファイ
ト、トリクレジルホスファイト等が挙げられる。また、
これらの混合物も使用できる。これらのリン化合物を配
合する場合、冷凍機油全量に対し、0.1〜5.0重量
%、好ましくは0.2〜2.0重量%の割合で含有せし
めることが望ましい。
【0031】また、本発明の冷凍機油において、その安
定性をさらに改良するため、フェニルグリシジルエーテ
ル型エポキシ化合物、グリシジルエステル型エポキシ化
合物、エポキシ化脂肪酸モノエステルおよびエポキシ化
植物油からなる群より選ばれる少なくとも1種のエポキ
シ化合物を配合することができる。ここでいうフェニル
グリシジルエーテル型エポキシ化合物としては、フェニ
ルグリシジルエーテルまたはアルキルフェニルグリシジ
ルエーテルが例示できる。ここでいうアルキルフェニル
グリシジルエーテルとは、炭素数1〜13のアルキル基
を1〜3個有するものであり、中でも炭素数4〜10の
アルキル基を1個有するもの、例えばブチルフェニルグ
リシジルエーテル、ペンチルフェニルグリシジルエーテ
ル、ヘキシルフェニルグリシジルエーテル、ヘプチルフ
ェニルグリシジルエーテル、オクチルフェニルグリシジ
ルエーテル、ノニルフェニルグリシジルエーテル、デシ
ルフェニルグリシジルエーテルが好ましい。グリシジル
エステル型エポキシ化合物としては、フェニルグリシジ
ルエステル、アルキルグリシジルエステル、アルケニル
グリシジルエステル等が挙げられ、好ましいものとして
は、グリシジルベンゾエート、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート等が例示できる。
定性をさらに改良するため、フェニルグリシジルエーテ
ル型エポキシ化合物、グリシジルエステル型エポキシ化
合物、エポキシ化脂肪酸モノエステルおよびエポキシ化
植物油からなる群より選ばれる少なくとも1種のエポキ
シ化合物を配合することができる。ここでいうフェニル
グリシジルエーテル型エポキシ化合物としては、フェニ
ルグリシジルエーテルまたはアルキルフェニルグリシジ
ルエーテルが例示できる。ここでいうアルキルフェニル
グリシジルエーテルとは、炭素数1〜13のアルキル基
を1〜3個有するものであり、中でも炭素数4〜10の
アルキル基を1個有するもの、例えばブチルフェニルグ
リシジルエーテル、ペンチルフェニルグリシジルエーテ
ル、ヘキシルフェニルグリシジルエーテル、ヘプチルフ
ェニルグリシジルエーテル、オクチルフェニルグリシジ
ルエーテル、ノニルフェニルグリシジルエーテル、デシ
ルフェニルグリシジルエーテルが好ましい。グリシジル
エステル型エポキシ化合物としては、フェニルグリシジ
ルエステル、アルキルグリシジルエステル、アルケニル
グリシジルエステル等が挙げられ、好ましいものとして
は、グリシジルベンゾエート、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート等が例示できる。
【0032】またエポキシ化脂肪酸モノエステルとして
は、エポキシ化された炭素数12〜20の脂肪酸と炭素
数1〜8のアルコールまたはフェノール、アルキルフェ
ノールとのエステルが例示できる。特にエポキシステア
リン酸のブチル、ヘキシル、ベンジル、シクロヘキシ
ル、メトキシエチル、オクチル、フェニルおよびブチル
フェニルエステルが好ましく用いられる。
は、エポキシ化された炭素数12〜20の脂肪酸と炭素
数1〜8のアルコールまたはフェノール、アルキルフェ
ノールとのエステルが例示できる。特にエポキシステア
リン酸のブチル、ヘキシル、ベンジル、シクロヘキシ
ル、メトキシエチル、オクチル、フェニルおよびブチル
フェニルエステルが好ましく用いられる。
【0033】またエポキシ化植物油としては、大豆油、
アマニ油、綿実油等の植物油のエポキシ化合物が例示で
きる。
アマニ油、綿実油等の植物油のエポキシ化合物が例示で
きる。
【0034】これらのエポキシ化合物の中でも好ましい
ものは、フェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合物
およびエポキシ化脂肪酸モノエステルである。中でもフ
ェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合物がより好ま
しく、フェニルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグ
リシジルエーテルおよびこれらの混合物が特に好まし
い。
ものは、フェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合物
およびエポキシ化脂肪酸モノエステルである。中でもフ
ェニルグリシジルエーテル型エポキシ化合物がより好ま
しく、フェニルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグ
リシジルエーテルおよびこれらの混合物が特に好まし
い。
【0035】これらのエポキシ化合物を配合する場合、
冷凍機油全量に対し0.1〜5.0重量%、好ましくは
0.2〜2.0重量%の割合で含有せしめることが望ま
しい。
冷凍機油全量に対し0.1〜5.0重量%、好ましくは
0.2〜2.0重量%の割合で含有せしめることが望ま
しい。
【0036】さらに、本発明の冷凍機油において、その
耐摩耗性、耐荷重性をさらに改良するために、一般式
耐摩耗性、耐荷重性をさらに改良するために、一般式
【0037】
【化22】 [式中、R3 およびR4 は同一でも異なっていてもよ
く、それぞれ炭素数8〜18のアルキル基を示す] で表されるカルボン酸を配合することができる。
く、それぞれ炭素数8〜18のアルキル基を示す] で表されるカルボン酸を配合することができる。
【0038】このカルボン酸としては、具体的には例え
ば、オクチルマロン酸、ノニルマロン酸、デシルマロン
酸、ウンデシルマロン酸、ドデシルマロン酸、トリデシ
ルマロン酸、テトラデシルマロン酸、ペンタデシルマロ
ン酸、ヘキサデシルマロン酸、ヘプタデシルマロン酸、
オクタデシルマロン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウ
リン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノ
ナデカン酸、エイコサン酸およびこれらの2種以上の混
合物等が挙げられる。これらのカルボン酸を配合する場
合、冷凍機油全量に対し、0.01〜3重量%、好まし
くは0.05〜2重量%の割合で含有せしめることが望
ましい。
ば、オクチルマロン酸、ノニルマロン酸、デシルマロン
酸、ウンデシルマロン酸、ドデシルマロン酸、トリデシ
ルマロン酸、テトラデシルマロン酸、ペンタデシルマロ
ン酸、ヘキサデシルマロン酸、ヘプタデシルマロン酸、
オクタデシルマロン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウ
リン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノ
ナデカン酸、エイコサン酸およびこれらの2種以上の混
合物等が挙げられる。これらのカルボン酸を配合する場
合、冷凍機油全量に対し、0.01〜3重量%、好まし
くは0.05〜2重量%の割合で含有せしめることが望
ましい。
【0039】また、上記リン化合物、エポキシ化合物お
よびカルボン酸を2種以上併用してもよいことは勿論で
ある。
よびカルボン酸を2種以上併用してもよいことは勿論で
ある。
【0040】さらに本発明の冷凍機油において、その性
能をさらに向上させるため、必要に応じて従来より公知
の冷凍機油添加剤、例えばジ−tert−ブチル−p−
クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール系、フェ
ニル−α−ナフチルアミン、N,N−ジ(2−ナフチ
ル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系等の酸化防
止剤、ジチオリン酸亜鉛等の摩耗防止剤、塩素化パラフ
ィン、硫黄化合物等の極圧剤、脂肪酸等の油性剤、シリ
コーン系等の消泡剤、ベンゾトリアゾール等の金属不活
性化剤等の添加剤を単独で、または数種組み合わせて配
合することも可能である。これらの添加剤の合計配合量
は、通常、冷凍機油全量に対し、10重量%以下、好ま
しくは5重量%以下である。
能をさらに向上させるため、必要に応じて従来より公知
の冷凍機油添加剤、例えばジ−tert−ブチル−p−
クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール系、フェ
ニル−α−ナフチルアミン、N,N−ジ(2−ナフチ
ル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系等の酸化防
止剤、ジチオリン酸亜鉛等の摩耗防止剤、塩素化パラフ
ィン、硫黄化合物等の極圧剤、脂肪酸等の油性剤、シリ
コーン系等の消泡剤、ベンゾトリアゾール等の金属不活
性化剤等の添加剤を単独で、または数種組み合わせて配
合することも可能である。これらの添加剤の合計配合量
は、通常、冷凍機油全量に対し、10重量%以下、好ま
しくは5重量%以下である。
【0041】本発明において、他の冷凍機油基油や添加
剤が配合される場合には、本発明に係る炭酸エステル
は、冷凍機油全量に対し、5重量%以上、好ましくは1
0重量%以上、さらには50重量%超える量、より好ま
しくは70重量%以上含有されていることが望ましい。
剤が配合される場合には、本発明に係る炭酸エステル
は、冷凍機油全量に対し、5重量%以上、好ましくは1
0重量%以上、さらには50重量%超える量、より好ま
しくは70重量%以上含有されていることが望ましい。
【0042】本発明の炭酸エステルを主成分とする冷凍
機油は、通常、冷凍機油として使用されている程度の流
動点を有していればよいが、低温時の潤滑油の固化を防
ぐためには流動点が−10℃以下、好ましくは−20℃
〜−80℃であることが望ましい。また、粘度は用途に
応じて適宜選択されるが、圧縮機との密封性を保つため
には100℃における動粘度が2cSt以上、好ましく
は3cSt以上が望ましく、低温における流動性および
気化器における熱交換の効率を考慮すると、100℃に
おける動粘度が150cSt以下、好ましくは100c
St以下であることが望ましい。
機油は、通常、冷凍機油として使用されている程度の流
動点を有していればよいが、低温時の潤滑油の固化を防
ぐためには流動点が−10℃以下、好ましくは−20℃
〜−80℃であることが望ましい。また、粘度は用途に
応じて適宜選択されるが、圧縮機との密封性を保つため
には100℃における動粘度が2cSt以上、好ましく
は3cSt以上が望ましく、低温における流動性および
気化器における熱交換の効率を考慮すると、100℃に
おける動粘度が150cSt以下、好ましくは100c
St以下であることが望ましい。
【0043】本発明の冷凍機油を使用する際に用いられ
る冷媒としては、具体的にはトリフルオロメタン(HF
C−23)、ペンタフルオロエタン(HFC−12
5)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC
−134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a)、1,1−ジフルオロエタン(H
FC−152a)、モノクロロジフルオロメタン(HC
FC−22)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン
(HCFC−142b)、ジクロロトリフルオロエタン
(HCFC−123)、モノクロロテトラフルオロエタ
ン(HCFC−124)等の水素含有フロン、トリクロ
ロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフ
ルオロメタン(CFC−12)、モノクロロトリフルオ
ロメタン(CFC−13)、モノクロロペンタフルオロ
エタン(CFC−115)等の水素非含有フロン、また
はこれら2種以上の混合物等が挙げられるが、環境問題
の面から水素含有フロンを用いるのが好ましく、特にH
FC−23,HFC−125,HFC−134,HFC
−134a,HFC−152a等の非塩素系フロンを用
いるのが好ましく、中でもHFC−134aが好まし
い。
る冷媒としては、具体的にはトリフルオロメタン(HF
C−23)、ペンタフルオロエタン(HFC−12
5)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC
−134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a)、1,1−ジフルオロエタン(H
FC−152a)、モノクロロジフルオロメタン(HC
FC−22)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン
(HCFC−142b)、ジクロロトリフルオロエタン
(HCFC−123)、モノクロロテトラフルオロエタ
ン(HCFC−124)等の水素含有フロン、トリクロ
ロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフ
ルオロメタン(CFC−12)、モノクロロトリフルオ
ロメタン(CFC−13)、モノクロロペンタフルオロ
エタン(CFC−115)等の水素非含有フロン、また
はこれら2種以上の混合物等が挙げられるが、環境問題
の面から水素含有フロンを用いるのが好ましく、特にH
FC−23,HFC−125,HFC−134,HFC
−134a,HFC−152a等の非塩素系フロンを用
いるのが好ましく、中でもHFC−134aが好まし
い。
【0044】本発明の冷凍機油として使用する場合は、
往復動式や回転式の圧縮機を有するエアコン、除湿機、
冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケ
ース、化学プラント等の冷却装置等に特に好ましく用い
られるが、遠心式の圧縮機を有するものにも好ましく使
用できる。
往復動式や回転式の圧縮機を有するエアコン、除湿機、
冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケ
ース、化学プラント等の冷却装置等に特に好ましく用い
られるが、遠心式の圧縮機を有するものにも好ましく使
用できる。
【0045】
【実施例】以下、実施例と比較例により、本発明の内容
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何等限定
されるものではない。
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何等限定
されるものではない。
【0046】実施例1〜5および比較例1〜6 本実施例および比較例に用いた冷凍機油を下記に示す。
【0047】実施例1:
【0048】
【化23】 [式中、(PO,EO)n はオキシプロピレン基および
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が50:50であ
ることを示す] で表される平均分子量2,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が50:50であ
ることを示す] で表される平均分子量2,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
【0049】実施例2:
【0050】
【化24】 [式中、(PO,EO)n はオキシプロピレン基および
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が90:10であ
ることを示す] で表される平均分子量2,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が90:10であ
ることを示す] で表される平均分子量2,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
【0051】実施例3:
【0052】
【化25】 [式中、(PO,EO)m および(PO,EO)n はい
ずれもオキシプロピレン基およびオキシエチレン基のラ
ンダム共重合であり、オキシプロピレン基とオキシエチ
レン基の重量比が50:50であることを示す] で表される平均分子量2,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
ずれもオキシプロピレン基およびオキシエチレン基のラ
ンダム共重合であり、オキシプロピレン基とオキシエチ
レン基の重量比が50:50であることを示す] で表される平均分子量2,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
【0053】実施例4:
【0054】
【化26】 [式中、(PO,EO)n はオキシプロピレン基および
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が90:10であ
ることを示す] で表される平均分子量1,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が90:10であ
ることを示す] で表される平均分子量1,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
【0055】実施例5:
【0056】
【化27】 [式中、(PO,EO)n はオキシプロピレン基および
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が90:10であ
ることを示す] で表される平均分子量1,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
オキシエチレン基のランダム共重合であり、オキシプロ
ピレン基とオキシエチレン基の重量比が90:10であ
ることを示す] で表される平均分子量1,000の炭酸エステルよりな
る冷凍機油。
【0057】比較例1:ナフテン系鉱油。 比較例2:分岐鎖型アルキルベンゼン(平均分子量約4
80)。 比較例3:ペンタエリスリトールと2−メチル−ヘキサ
ン酸および2−エチル−ヘキサン酸のテトラエステル。 比較例4:ポリオキシプロピレングリコール(平均分子
量約2,000)。 比較例5:ポリオキシプロピレングリコールモノメチル
エーテル(平均分子量約1,600)。 比較例6:ポリオキシプロピレンオキシエチレングリコ
ールジメチルエーテル(平均分子量約2,000)。
80)。 比較例3:ペンタエリスリトールと2−メチル−ヘキサ
ン酸および2−エチル−ヘキサン酸のテトラエステル。 比較例4:ポリオキシプロピレングリコール(平均分子
量約2,000)。 比較例5:ポリオキシプロピレングリコールモノメチル
エーテル(平均分子量約1,600)。 比較例6:ポリオキシプロピレンオキシエチレングリコ
ールジメチルエーテル(平均分子量約2,000)。
【0058】本発明に係る実施例1〜5の冷凍機油の基
油の性能評価のためにHFC−134aとの冷媒溶解
性、加水分解安定性、ファレックス摩耗試験を評価し
た。また、比較のために、従来から冷凍基油に使用され
ている鉱油、アルキルベンゼン、エステルおよび米国特
許4,755,316号に開示されているポリアルキレ
ングリコール、特開平2−84491号公報に開示され
るポリオキシプロピレンオキシエチレングリコールモノ
メチルエーテルおよび特開平1−259095号公報に
開示されるポリオキシプロピレンオキシエチレングリコ
ールジメチルエーテル(比較例1〜6)の試験結果も第
1表に併記する。
油の性能評価のためにHFC−134aとの冷媒溶解
性、加水分解安定性、ファレックス摩耗試験を評価し
た。また、比較のために、従来から冷凍基油に使用され
ている鉱油、アルキルベンゼン、エステルおよび米国特
許4,755,316号に開示されているポリアルキレ
ングリコール、特開平2−84491号公報に開示され
るポリオキシプロピレンオキシエチレングリコールモノ
メチルエーテルおよび特開平1−259095号公報に
開示されるポリオキシプロピレンオキシエチレングリコ
ールジメチルエーテル(比較例1〜6)の試験結果も第
1表に併記する。
【0059】<HFC−134aとの溶解性> 内径6mm、長さ220mmのガラス管に、実施例およ
び比較例の試料油を0.2g採取し、さらに冷媒(HF
C−134a)2.0gを採取してガラス管を封入し
た。このガラス管を所定の温度の低温槽または高温槽に
入れ冷媒と試料油が相互に溶解しあっているか、分離ま
たは白濁しているかを観察した。
び比較例の試料油を0.2g採取し、さらに冷媒(HF
C−134a)2.0gを採取してガラス管を封入し
た。このガラス管を所定の温度の低温槽または高温槽に
入れ冷媒と試料油が相互に溶解しあっているか、分離ま
たは白濁しているかを観察した。
【0060】<加水分解試験> 試料油60g、水0.6gを200mlガラス製試験管
に採り、劣化促進触媒として銅板、鉄板およびアルミニ
ウム板(6cm2 )を入れてステンレス製オートクレー
ブ中で175℃、168時間加熱劣化させた。試験後
は、試料油の酸価と水酸基価を測定した。
に採り、劣化促進触媒として銅板、鉄板およびアルミニ
ウム板(6cm2 )を入れてステンレス製オートクレー
ブ中で175℃、168時間加熱劣化させた。試験後
は、試料油の酸価と水酸基価を測定した。
【0061】<FALEX摩耗試験> ASTM D 2670に準拠して、試料油の温度10
0℃、慣らし運転を150 lb、1分行った後に、2
50 lbの荷重の下に2時間運転した。試験後は、テ
ストジャーナルの摩耗量を測定した。
0℃、慣らし運転を150 lb、1分行った後に、2
50 lbの荷重の下に2時間運転した。試験後は、テ
ストジャーナルの摩耗量を測定した。
【0062】
【表1】
【0063】表1の実施例1〜5が示す通り、本発明に
よる冷凍機油は、比較例1〜2に比べて、HFC−13
4aに対する冷媒溶解性が非常に優れている。特に本発
明における炭酸エステル油は、HFC−134a冷媒に
対する溶解性が優れているといわれる比較例4〜6に示
すポリアルキレングリコールと比べても冷媒溶解性が優
れている。また、ファレックスによる摩耗試験において
も実施例1〜4は、比較例1〜2および4〜6に比べて
同等またはそれ以上であることがわかる。
よる冷凍機油は、比較例1〜2に比べて、HFC−13
4aに対する冷媒溶解性が非常に優れている。特に本発
明における炭酸エステル油は、HFC−134a冷媒に
対する溶解性が優れているといわれる比較例4〜6に示
すポリアルキレングリコールと比べても冷媒溶解性が優
れている。また、ファレックスによる摩耗試験において
も実施例1〜4は、比較例1〜2および4〜6に比べて
同等またはそれ以上であることがわかる。
【0064】また、比較例3に示すように、エステル油
は加水分解安定性が悪く、水の混入、進入が予想される
冷凍機システムでは生成した酸の腐食等で使用上問題が
ある。一方、実施例1〜5は、若干ながら加水分解し水
酸基は生成するものの、酸は生成しないので何ら問題は
ない。
は加水分解安定性が悪く、水の混入、進入が予想される
冷凍機システムでは生成した酸の腐食等で使用上問題が
ある。一方、実施例1〜5は、若干ながら加水分解し水
酸基は生成するものの、酸は生成しないので何ら問題は
ない。
【0065】
【発明の効果】以上の説明と実施例によって明らかであ
る通り、本発明の冷凍機油は、水素含有フロン用冷凍機
における使用に適当するものであり、冷媒溶解性、加水
分解安定性および耐摩耗性に優れた冷凍機油であり、特
に冷凍機油として好ましく用いられる。
る通り、本発明の冷凍機油は、水素含有フロン用冷凍機
における使用に適当するものであり、冷媒溶解性、加水
分解安定性および耐摩耗性に優れた冷凍機油であり、特
に冷凍機油として好ましく用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10N 30:00 C10N 30:00 A 40:30 40:30 (56)参考文献 特開 平2−132178(JP,A) 特開 平3−149295(JP,A) 特開 平3−247695(JP,A) 特開 平4−178354(JP,A) 特開 昭48−37568(JP,A) 特公 昭46−4727(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 105/08
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、X1 は水素、アルキル基、シクロアルキル基、
一般式 【化2】 で表される基のいずれかを示し、X2 はアルキル基、シ
クロアルキル基または一般式 【化3】 で表される基を示し、A1 およびA2 は同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、A1 およびA2 におけるエチレン基の割合が、全
アルキレン基に対して10〜50重量%であり、R1 は
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R2 は水
素、アルキル基またはシクロアルキル基を示す;また、
aおよびcは1〜50の整数を示し、bは1〜10の整
数を示す]で表される炭酸エステルを含有する冷凍機
油。 - 【請求項2】 前記炭酸エステルのA1 がエチレン基で
あり、A2 がプロピレン基であることを特徴とする請求
項1に記載の冷凍機油。 - 【請求項3】 前記炭酸エステルのA1 およびA2 にお
けるエチレン基の割合が、全アルキレン基に対して10
〜50重量%であることを特徴とする請求項2に記載の
冷凍機油。 - 【請求項4】 更に、リン化合物を含有することを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍機油。 - 【請求項5】 更に、エポキシ化合物を含有することを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍機油。 - 【請求項6】 更に、リン化合物およびエポキシ化合物
を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載の冷凍機油。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21990798A JP3266571B2 (ja) | 1991-01-18 | 1998-07-21 | 冷凍機油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21990798A JP3266571B2 (ja) | 1991-01-18 | 1998-07-21 | 冷凍機油 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1836091A Division JPH04314789A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 冷凍機油 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11100585A JPH11100585A (ja) | 1999-04-13 |
JP3266571B2 true JP3266571B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=16742904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21990798A Expired - Fee Related JP3266571B2 (ja) | 1991-01-18 | 1998-07-21 | 冷凍機油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3266571B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-21 JP JP21990798A patent/JP3266571B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11100585A (ja) | 1999-04-13 |
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