JPH07188678A - ガソリン組成物 - Google Patents
ガソリン組成物Info
- Publication number
- JPH07188678A JPH07188678A JP34863393A JP34863393A JPH07188678A JP H07188678 A JPH07188678 A JP H07188678A JP 34863393 A JP34863393 A JP 34863393A JP 34863393 A JP34863393 A JP 34863393A JP H07188678 A JPH07188678 A JP H07188678A
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- Japan
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- gasoline
- engine
- gasoline composition
- fuel
- composition
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Abstract
(57)【要約】
【構成】蒸留性状が５０％留出温度４０〜７０℃で、リ
ード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm2及び密度が
０.６８０〜０.７４０g／cm3であり、かつ全炭化水素化
合物のうち、炭素数５〜８の炭化水素化合物の含有量が
９０容量％以上であって、場合により酸素含有化合物３
〜３０容量％を含有するガソリン組成物。 【効果】気化性及び空気との混合性が良好であって、特
に高速回転時における安定した燃焼性が要求される高速
レース用エンジンの燃料油として好適に用いられ、ま
た、着火性及び火炎伝播性の改善が要求されるリーンバ
ーンエンジンの燃料油としても好適である。
ード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm2及び密度が
０.６８０〜０.７４０g／cm3であり、かつ全炭化水素化
合物のうち、炭素数５〜８の炭化水素化合物の含有量が
９０容量％以上であって、場合により酸素含有化合物３
〜３０容量％を含有するガソリン組成物。 【効果】気化性及び空気との混合性が良好であって、特
に高速回転時における安定した燃焼性が要求される高速
レース用エンジンの燃料油として好適に用いられ、ま
た、着火性及び火炎伝播性の改善が要求されるリーンバ
ーンエンジンの燃料油としても好適である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は新規なガソリン組成物、
さらに詳しくは、気化性及び空気との混合性が良好であ
って、特に高速回転時における安定した燃焼性が要求さ
れる高速レース用エンジンの燃料油として、また着火性
及び火炎伝播性の改善が要求されるリーンバーンエンジ
ンの燃料油などとして好適なガソリン組成物に関するも
のである。
さらに詳しくは、気化性及び空気との混合性が良好であ
って、特に高速回転時における安定した燃焼性が要求さ
れる高速レース用エンジンの燃料油として、また着火性
及び火炎伝播性の改善が要求されるリーンバーンエンジ
ンの燃料油などとして好適なガソリン組成物に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】近年、モータースポーツの普及、発展は
めざましく、数多くのレースやラリーが国内外において
開催されている。これに伴って競争用の自動車や二輪車
の性能は格段に向上してきており、それらに使用される
燃料も性能の優れたものが要求されるようになってきて
いる。自動車レース用やラリー用のエンジンとしては、
高速４サイクルガソリンエンジンが、またオートバイや
ジェットスキー用のエンジンとしては高速２サイクルガ
ソリンエンジンが用いられている。ところで、従来、自
動車用４サイクルガソリンエンジンや２サイクルガソリ
ンエンジンには、通常レギュラー（ＪＩＳ ２号相当）
及びプレミアム（ＪＩＳ １号相当）ガソリンが使用さ
れている。しかしながら、従来のレギュラーガソリンや
プレミアムガソリンを自動車レース用やラリー用などの
モータースポーツ用高速エンジンに用いた場合、気化性
及び空気との混合性が十分でないため、高速回転時の燃
焼性が安定せず、十分なエンジン性能を引き出せないと
いう問題があった。
めざましく、数多くのレースやラリーが国内外において
開催されている。これに伴って競争用の自動車や二輪車
の性能は格段に向上してきており、それらに使用される
燃料も性能の優れたものが要求されるようになってきて
いる。自動車レース用やラリー用のエンジンとしては、
高速４サイクルガソリンエンジンが、またオートバイや
ジェットスキー用のエンジンとしては高速２サイクルガ
ソリンエンジンが用いられている。ところで、従来、自
動車用４サイクルガソリンエンジンや２サイクルガソリ
ンエンジンには、通常レギュラー（ＪＩＳ ２号相当）
及びプレミアム（ＪＩＳ １号相当）ガソリンが使用さ
れている。しかしながら、従来のレギュラーガソリンや
プレミアムガソリンを自動車レース用やラリー用などの
モータースポーツ用高速エンジンに用いた場合、気化性
及び空気との混合性が十分でないため、高速回転時の燃
焼性が安定せず、十分なエンジン性能を引き出せないと
いう問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、特に高速レース用エンジンの燃料油とし
て用いた場合、気化性及び空気との混合性が良好であっ
て、高速回転時において安定した燃焼性をもたらし、十
分なエンジン性能を引き出すことのできるガソリン組成
物を提供することを目的としてなされたものである。
事情のもとで、特に高速レース用エンジンの燃料油とし
て用いた場合、気化性及び空気との混合性が良好であっ
て、高速回転時において安定した燃焼性をもたらし、十
分なエンジン性能を引き出すことのできるガソリン組成
物を提供することを目的としてなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の好ま
しい性質を有するガソリン組成物を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、軽質化された蒸留性状と特定のリード蒸
気圧及び密度を有し、かつ組成物に含まれる炭化水素化
合物の種類を特定化し、さらに、場合により酸素含有化
合物を所定の割合で含有するガソリン組成物が、高速レ
ース用エンジンの燃料油として用いた場合、気化性及び
空気との混合性が良好で、高速回転時における安定した
燃焼性をもたらし、十分なエンジン性能を引き出しうる
ことを見い出した。さらに、該ガソリン組成物は、着火
性及び火炎伝播性の改善が要求される希薄燃焼タイプの
エンジン（リーンバーンエンジン）に適用した場合、十
分なエンジン性能が発揮されることも見い出した。本発
明は、かかる知見に基づいて完成したものである。すな
わち、本発明は、蒸留性状が５０％留出温度４０〜７０
℃で、リード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm2及
び密度が０.６８０〜０.７４０g／cm3であり、かつ全炭
化水素化合物のうち、炭素数５〜８の炭化水素化合物の
含有量が９０容量％以上であることを特徴とするガソリ
ン組成物、及び前記性状を有するとともに、さらに酸素
含有化合物３〜３０容量％を含有することを特徴とする
ガソリン組成物を提供するものである。
しい性質を有するガソリン組成物を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、軽質化された蒸留性状と特定のリード蒸
気圧及び密度を有し、かつ組成物に含まれる炭化水素化
合物の種類を特定化し、さらに、場合により酸素含有化
合物を所定の割合で含有するガソリン組成物が、高速レ
ース用エンジンの燃料油として用いた場合、気化性及び
空気との混合性が良好で、高速回転時における安定した
燃焼性をもたらし、十分なエンジン性能を引き出しうる
ことを見い出した。さらに、該ガソリン組成物は、着火
性及び火炎伝播性の改善が要求される希薄燃焼タイプの
エンジン（リーンバーンエンジン）に適用した場合、十
分なエンジン性能が発揮されることも見い出した。本発
明は、かかる知見に基づいて完成したものである。すな
わち、本発明は、蒸留性状が５０％留出温度４０〜７０
℃で、リード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm2及
び密度が０.６８０〜０.７４０g／cm3であり、かつ全炭
化水素化合物のうち、炭素数５〜８の炭化水素化合物の
含有量が９０容量％以上であることを特徴とするガソリ
ン組成物、及び前記性状を有するとともに、さらに酸素
含有化合物３〜３０容量％を含有することを特徴とする
ガソリン組成物を提供するものである。
【０００５】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ガソリン組成物においては、蒸留性状として、５０％留
出温度が４０〜７０℃の範囲にあることが必要である。
この５０％留出温度を７０℃以下に設定することによ
り、特に吸気管圧力が負圧となる部分負荷時では、燃料
が噴射と同時に気化し、その気化エネルギーで微細化を
促進する「沸騰微粒化現象」が起こり、燃料液滴が微細
化されるため、気化、ひいては空気と燃料との混合が促
進される。該５０％留出温度が７０℃を超えると気化性
が悪くなり、燃料と空気との混合性が不十分となるし、
４０℃未満では燃料ラインでの気化発生（ベーパロッ
ク）が起こり、燃料供給ラインが閉塞する（インジェク
ター出口のアイシング）おそれがある。本発明のガソリ
ン組成物はリード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm
2の範囲にあることが必要である。このリード蒸気圧が
０.８２０kg／cm2を超えると、夏場燃料の搬送が困難と
なり、０.５００kg／cm2未満では気化性が悪くなる。本
発明のガソリン組成物は密度が０.６８０〜０.７４０g
／cm3の範囲にあることが必要である。この密度が０.６
８０g／cm3未満では燃料タンクが大きくなり、実用的で
ないし、０.７４０g／cm3を超えると燃料が重くなり、
吸気管の中の燃料の搬送が悪化する。また、本発明のガ
ソリン組成物においては、全炭化水素化合物のうち、炭
素数５〜８の炭化水素化合物の含有量が９０容量％以上
であることが必要である。この炭素数５〜８の炭化水素
化合物の含有量が９０容量％未満では、分子の解離エネ
ルギーが大きくなり、燃焼反応が完結するまで多くの時
間を要するため、高速エンジンには適していない。な
お、該炭化水素化合物はパラフィン系、オレフィン系、
芳香族系のいずれでもよいが、該ガソリン組成物を高出
力エンジンに適用する場合はオレフィン系が最適であ
る。炭素数５〜８のオレフィン系炭化水素化合物はモノ
オレフィンであってもよいし、ジオレフィンであっても
よく、また直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。
該炭素数５〜８のモノオレフィン系炭化水素化合物とし
ては、ｎ−又はイソペンテン、ｎ−又はイソヘキセン、
ｎ−又はイソヘプテン及びｎ−又はイソオクテンを挙げ
ることができ、また、二重結合の位置については特に制
限はない。好ましいものの具体例としは、４−メチルペ
ンテン−１、２,２,３−トリメチル−１−ブテン、４,
４−ジメチル−２−ペンテン、３,３−ジメチル−１−
ブテンなどが挙げられる。
ガソリン組成物においては、蒸留性状として、５０％留
出温度が４０〜７０℃の範囲にあることが必要である。
この５０％留出温度を７０℃以下に設定することによ
り、特に吸気管圧力が負圧となる部分負荷時では、燃料
が噴射と同時に気化し、その気化エネルギーで微細化を
促進する「沸騰微粒化現象」が起こり、燃料液滴が微細
化されるため、気化、ひいては空気と燃料との混合が促
進される。該５０％留出温度が７０℃を超えると気化性
が悪くなり、燃料と空気との混合性が不十分となるし、
４０℃未満では燃料ラインでの気化発生（ベーパロッ
ク）が起こり、燃料供給ラインが閉塞する（インジェク
ター出口のアイシング）おそれがある。本発明のガソリ
ン組成物はリード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm
2の範囲にあることが必要である。このリード蒸気圧が
０.８２０kg／cm2を超えると、夏場燃料の搬送が困難と
なり、０.５００kg／cm2未満では気化性が悪くなる。本
発明のガソリン組成物は密度が０.６８０〜０.７４０g
／cm3の範囲にあることが必要である。この密度が０.６
８０g／cm3未満では燃料タンクが大きくなり、実用的で
ないし、０.７４０g／cm3を超えると燃料が重くなり、
吸気管の中の燃料の搬送が悪化する。また、本発明のガ
ソリン組成物においては、全炭化水素化合物のうち、炭
素数５〜８の炭化水素化合物の含有量が９０容量％以上
であることが必要である。この炭素数５〜８の炭化水素
化合物の含有量が９０容量％未満では、分子の解離エネ
ルギーが大きくなり、燃焼反応が完結するまで多くの時
間を要するため、高速エンジンには適していない。な
お、該炭化水素化合物はパラフィン系、オレフィン系、
芳香族系のいずれでもよいが、該ガソリン組成物を高出
力エンジンに適用する場合はオレフィン系が最適であ
る。炭素数５〜８のオレフィン系炭化水素化合物はモノ
オレフィンであってもよいし、ジオレフィンであっても
よく、また直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。
該炭素数５〜８のモノオレフィン系炭化水素化合物とし
ては、ｎ−又はイソペンテン、ｎ−又はイソヘキセン、
ｎ−又はイソヘプテン及びｎ−又はイソオクテンを挙げ
ることができ、また、二重結合の位置については特に制
限はない。好ましいものの具体例としは、４−メチルペ
ンテン−１、２,２,３−トリメチル−１−ブテン、４,
４−ジメチル−２−ペンテン、３,３−ジメチル−１−
ブテンなどが挙げられる。
【０００６】一方、炭素数５〜８のジオレフィン系炭化
水素化合物としては、例えばイソプレン、ピペリレン、
１,３−ヘキサジエン、１,３−ヘプタジエン、３−メチ
ル−１,５−ヘキサジエン、３−エチル−１,５−ヘキサ
ジエン、３,４−ジメチル−１,５−ヘキサジエンなどが
挙げられる。これらのオレフィン系炭化水素化合物は１
種含まれていてもよいし、２種以上含まれていてもよ
い。さらに、本発明組成物においては、より高オクタン
価、高出力のものを得る目的で、所望に応じ酸素含有化
合物を配合することができる。この酸素含有化合物とし
ては、例えばメタノールやエタノールなどの各種アルコ
ール類、メチルｔ−ブチルエーテル（ＭＴＢＥ）、エチ
ルｔ−ブチルエーテル（ＥＴＢＥ）、メチルｔ−アミル
エーテル（ＭＴＡＥ）などのエーテル類を挙げることが
できるが、これらの中で特にメチルｔ−ブチルエーテル
（ＭＴＢＥ）が好適である。これらの酸素含有化合物は
１種用いてもよいし、２種以上を組み合わせて用いても
よく、またその配合量はガソリン組成物全量に基づき３
〜３０容量％の範囲で選ばれる。この配合量が３容量％
未満では所望の高オクタン価、高出力のものが得られな
いし、３０容量％を超えると燃費が悪くなる。本発明の
ガソリン組成物においては、通常リサーチ法オクタン価
（ＲＯＮ）が９５〜１００程度、モーター法オクタン価
（ＭＯＮ）が８０〜９０程度である。本発明のガソリン
組成物を製造する際に用いられる基材油の起源について
は特に制限はなく、該基材油としては、例えば原油の常
圧蒸留によるナフサ成分を分留して得られる軽質ナフ
サ、接触分解法、水素化分解法などにより得られる分解
ガソリン、接触改質法などによって得られる改質ガソリ
ン、オレフィンの重合により得られる重合ガソリン、イ
ソブタンなどの炭化水素による低級オレフィンのアルキ
ル付加反応により得られるアルキレート、ｎ−ヘプタ
ン、ｎ−ヘキサンなどの直鎖低級飽和炭化水素の異性化
により得られるアイソメレートナフサ、ガソリンなどの
石油留分を分子篩法にかけて得られる脱ｎ−パラフィン
油又はこれらの特定沸点範囲の留分や、芳香族炭化水素
などを挙げることができる。本発明のガソリン組成物に
は、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて
フェノール類、アミン系などの酸化防止剤、シッフ型化
合物やチオアミド型化合物などの金属不活性化剤、コハ
ク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミン
などの洗浄分散剤、多価アルコール及びそのエーテルな
どの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ
土類金属塩、高級アルコール硫酸エステルなどの助燃
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤などの帯電防止剤及びアゾ染料などの着色
剤など、公知の添加剤を１種又は２種以上組み合わせて
添加してもよい。
水素化合物としては、例えばイソプレン、ピペリレン、
１,３−ヘキサジエン、１,３−ヘプタジエン、３−メチ
ル−１,５−ヘキサジエン、３−エチル−１,５−ヘキサ
ジエン、３,４−ジメチル−１,５−ヘキサジエンなどが
挙げられる。これらのオレフィン系炭化水素化合物は１
種含まれていてもよいし、２種以上含まれていてもよ
い。さらに、本発明組成物においては、より高オクタン
価、高出力のものを得る目的で、所望に応じ酸素含有化
合物を配合することができる。この酸素含有化合物とし
ては、例えばメタノールやエタノールなどの各種アルコ
ール類、メチルｔ−ブチルエーテル（ＭＴＢＥ）、エチ
ルｔ−ブチルエーテル（ＥＴＢＥ）、メチルｔ−アミル
エーテル（ＭＴＡＥ）などのエーテル類を挙げることが
できるが、これらの中で特にメチルｔ−ブチルエーテル
（ＭＴＢＥ）が好適である。これらの酸素含有化合物は
１種用いてもよいし、２種以上を組み合わせて用いても
よく、またその配合量はガソリン組成物全量に基づき３
〜３０容量％の範囲で選ばれる。この配合量が３容量％
未満では所望の高オクタン価、高出力のものが得られな
いし、３０容量％を超えると燃費が悪くなる。本発明の
ガソリン組成物においては、通常リサーチ法オクタン価
（ＲＯＮ）が９５〜１００程度、モーター法オクタン価
（ＭＯＮ）が８０〜９０程度である。本発明のガソリン
組成物を製造する際に用いられる基材油の起源について
は特に制限はなく、該基材油としては、例えば原油の常
圧蒸留によるナフサ成分を分留して得られる軽質ナフ
サ、接触分解法、水素化分解法などにより得られる分解
ガソリン、接触改質法などによって得られる改質ガソリ
ン、オレフィンの重合により得られる重合ガソリン、イ
ソブタンなどの炭化水素による低級オレフィンのアルキ
ル付加反応により得られるアルキレート、ｎ−ヘプタ
ン、ｎ−ヘキサンなどの直鎖低級飽和炭化水素の異性化
により得られるアイソメレートナフサ、ガソリンなどの
石油留分を分子篩法にかけて得られる脱ｎ−パラフィン
油又はこれらの特定沸点範囲の留分や、芳香族炭化水素
などを挙げることができる。本発明のガソリン組成物に
は、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて
フェノール類、アミン系などの酸化防止剤、シッフ型化
合物やチオアミド型化合物などの金属不活性化剤、コハ
ク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミン
などの洗浄分散剤、多価アルコール及びそのエーテルな
どの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ
土類金属塩、高級アルコール硫酸エステルなどの助燃
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤などの帯電防止剤及びアゾ染料などの着色
剤など、公知の添加剤を１種又は２種以上組み合わせて
添加してもよい。
【０００７】
【作用】本発明のガソリン組成物は蒸留性状を軽質化す
るとともに、組成物に含まれる炭化水素化合物を特定化
することにより、高速レース用エンジンの燃料油として
用いた場合、気化性及び空気との混合性が良好となり、
高速回転時における安定した燃焼性をもたらし、十分な
エンジン性能を引き出すことができる。また、近年、省
資源、環境面で急増している希薄燃焼タイプのエンジン
（リーンバーンエンジン）においては、従来のレギュラ
ーやプレミアムガソリンを用いた場合、混合気を希薄に
すると着火性、火炎伝播性が悪くなるため、十分な希薄
燃焼限界を延長することができないが、本発明のガソリ
ン組成物は、このような着火性や火炎伝播性の改善が要
求されるリーンバーンエンジンに適用した場合も、十分
なエンジン性能を引き出すことができる。
るとともに、組成物に含まれる炭化水素化合物を特定化
することにより、高速レース用エンジンの燃料油として
用いた場合、気化性及び空気との混合性が良好となり、
高速回転時における安定した燃焼性をもたらし、十分な
エンジン性能を引き出すことができる。また、近年、省
資源、環境面で急増している希薄燃焼タイプのエンジン
（リーンバーンエンジン）においては、従来のレギュラ
ーやプレミアムガソリンを用いた場合、混合気を希薄に
すると着火性、火炎伝播性が悪くなるため、十分な希薄
燃焼限界を延長することができないが、本発明のガソリ
ン組成物は、このような着火性や火炎伝播性の改善が要
求されるリーンバーンエンジンに適用した場合も、十分
なエンジン性能を引き出すことができる。
【０００８】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例１〜３ 第１表に示す組成及び性能を有するガソリン組成物を調
製し、第１表に示す性状を有する比較例の市販の自動車
用プレミアムガソリン（ＭＧＰ）との出力比較及び燃費
比較を行った。その結果を第２表に示す。なお、出力比
較及び燃費比較は、次に示す方法に従って行った。ＮＡ
（自然給気）３.０リットルＶ型８気筒エンジンを用
い、５,０００〜９,０００ＲＰＭのエンジン回転数でエ
ンジンを運転し、その時のトルクをダイナモメータによ
り測定した。また、燃費は各回転数で燃料消費量（ｇ／
sec）を測定し、燃料消費率に換算した。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例１〜３ 第１表に示す組成及び性能を有するガソリン組成物を調
製し、第１表に示す性状を有する比較例の市販の自動車
用プレミアムガソリン（ＭＧＰ）との出力比較及び燃費
比較を行った。その結果を第２表に示す。なお、出力比
較及び燃費比較は、次に示す方法に従って行った。ＮＡ
（自然給気）３.０リットルＶ型８気筒エンジンを用
い、５,０００〜９,０００ＲＰＭのエンジン回転数でエ
ンジンを運転し、その時のトルクをダイナモメータによ
り測定した。また、燃費は各回転数で燃料消費量（ｇ／
sec）を測定し、燃料消費率に換算した。
【０００９】
【表１】
【００１０】注 １）ＪＩＳ Ｋ-２２４９による ２）ＪＩＳ Ｋ-２２８０による ３）ＪＩＳ Ｋ-２２８０による ４）ＪＩＳ Ｋ-２２５８による ５）ＪＩＳ Ｋ-２２５４による
【００１１】
【表２】
【００１２】第２表から、本発明のガソリン組成物は、
現在市販されている自動車用プレミアムガソリンに比べ
て、出力が増加しているとともに、燃費が向上している
ことが分かる。
現在市販されている自動車用プレミアムガソリンに比べ
て、出力が増加しているとともに、燃費が向上している
ことが分かる。
【００１３】
【発明の効果】本発明のガソリン組成物は、気化性及び
空気との混合性が良好であって、特に高速回転時におけ
る安定した燃焼性が要求される高速レース用エンジンの
燃料油として好適に用いられる。また、着火性及び火炎
伝播性の改善が要求されるリーンバーンエンジンの燃料
油としても好適である。
空気との混合性が良好であって、特に高速回転時におけ
る安定した燃焼性が要求される高速レース用エンジンの
燃料油として好適に用いられる。また、着火性及び火炎
伝播性の改善が要求されるリーンバーンエンジンの燃料
油としても好適である。
Claims (2)
- 【請求項１】蒸留性状が５０％留出温度４０〜７０℃
で、リード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm2及び
密度が０.６８０〜０.７４０g／cm3であり、かつ全炭化
水素化合物のうち、炭素数５〜８の炭化水素化合物の含
有量が９０容量％以上であることを特徴とするガソリン
組成物。 - 【請求項２】蒸留性状が５０％留出温度４０〜７０℃
で、リード蒸気圧が０.５００〜０.８２０kg／cm2及び
密度が０.６８０〜０.７４０g／cm3であり、かつ全炭化
水素化合物のうち、炭素数５〜８の炭化水素化合物の含
有量が９０容量％以上であって、酸素含有化合物３〜３
０容量％を含有することを特徴とするガソリン組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34863393A JPH07188678A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ガソリン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34863393A JPH07188678A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ガソリン組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07188678A true JPH07188678A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18398313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34863393A Pending JPH07188678A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ガソリン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07188678A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001077268A1 (fr) * | 2000-04-10 | 2001-10-18 | Nippon Oil Corporation | Combustible pour systeme de pile a combustible |
| WO2001077264A1 (fr) * | 2000-04-10 | 2001-10-18 | Nippon Oil Corporation | Combustible a utiliser dans une pile a combustible |
| WO2001077265A1 (fr) * | 2000-04-10 | 2001-10-18 | Nippon Oil Corporation | Combustible pour systeme de cellule a combustible |
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