JPH0718863B2 - 乾式分析要素 - Google Patents

乾式分析要素

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JPH0718863B2
JPH0718863B2 JP8228587A JP8228587A JPH0718863B2 JP H0718863 B2 JPH0718863 B2 JP H0718863B2 JP 8228587 A JP8228587 A JP 8228587A JP 8228587 A JP8228587 A JP 8228587A JP H0718863 B2 JPH0718863 B2 JP H0718863B2
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する分野] 本発明は液体中の被検成分の検出定量に有用な乾式分析
要素、特に過酸化水素を生成し得るか過酸化水素を生成
する反応に関与する、液体中の被検成分の検出定量に適
する乾式分析要素に関する。
[従来技術] 液体中の被検成分を、その成分が関与する反応の結果生
成する過酸化水素を検出して定量する分析方法は、種々
知られている。それらの中で、米国特許4,089,747号や
特開昭59−193352号に記載されたイミダゾール核を有す
るロイコ色素を利用する方法がある。
これらロイコ色素は、1モルの過酸化水素から1モルの
色素を生成し、色素の分子吸光係数が高いので、検出感
度が高い利点をもつ。しかし分析要素の保存中に発色性
能の劣化する欠点があった。
[発明の解決しようとする課題] 液体中の被検成分を、その成分が関与する反応の結果生
成する過酸化水素をロイコ色素の発色により検出し定量
する乾式分析要素において、分析要素の保存中、特に氷
点以下の低温でのロイコ色素の発色性能の劣化を実質的
に防ぐことである。
[技術的課題の解決手段] 上記の技術的課題は、光透過性支持体の上に少なくとも
一つの水浸透性層を有し、前記水浸透性層のうち少なく
とも一つに予め定められた被検成分に対し相互作用する
試薬組成物を含む、液体に含まれる予め定められた被検
成分を検出定量するための乾式分析要素であって、 前記試薬組成物が下記一般式[I]で表されるロイコ色
素の少なくとも2種の酸との塩の混合物を含み、前記塩
が疎水性溶媒に溶解された溶液の親水性媒体中への分散
物として前記水浸透性層に含まれることを特徴とする乾
式分析要素。
一般式[I]において、 R1はp−位に低級アルキル基置換アミノ基を有するフェ
ニル基を、 R2は置換されてもよいアルキル基を、 R3はp−位にヒドロキシル基を有するフェニル基を、 それぞれ表す。
R1で表されるアリール基例えばフェニル基の、有しても
よい置換基は、例えばヒドロキシ基、アルコキシ基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基等であ
るが、ジアルキルアミノ基、例えばジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基が好ましい。
R2で表されるアルキル基、例えばメチル基、エチル基等
は、無置換でもよいが、置換されてもよく、例えばフェ
ニル基、フェノキシ基、4−ジメチルアミノフェニル基
等で置換されてもよい。
R3で表されるアリール基の有してもよい置換基は、例え
ばヒドロキシ基、アルコキシ基(炭素原子数1ないし4
が好ましい)等である。
R1で表されるアリール基の代表例は4−ジメチルアミノ
フェニル基および4−ジエチルアミノフェニル基であ
る。R2で表されるアルキル基の代表例はベンジル基およ
びフェネチル基であり、好ましいのはフェネチル基であ
る。R3で表されるアリール基の代表例は4−ヒドロキシ
フェニル基および3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフ
ェニル基である。
上記ロイコ色素の合成法は特開昭59−193352号に記載さ
れている。
上記ロイコ色素は、本発明の分析要素において2種以上
の酸との混合塩として導入される。単なる酢酸塩、塩酸
塩等、単独の塩を用いた場合には、分析要素の保存中に
発色性能の劣化が起きるが、混合塩を用いると発色性能
が維持される。また、混合塩の方が単純塩より疎水性溶
媒中に溶解され易い。酸は無機酸、有機酸のいずれでも
よく、それらの組み合わせでもよい。例えば、塩酸、硝
酸、酢酸、蓚酸、枸櫞酸、安息香酸、サリチル酸、フタ
ール酸等から、選ぶことができる。混合の割合は特に制
限されないが、1種の酸が5モル%以上を占めるのが有
利である。
疎水性溶媒、親水性媒体、および分散方法は、後に述べ
るように、公知のものを用いることができる。
体液などに含有されている被検成分である生化学物質を
定量するに適する乾式分析要素はすでに知られており、
例えば特開昭49−53888号(米国特許第3,992,158号に対
応)、同55−164356号、同59−102388号等に記載されて
いる。乾式分析要素では一般に、被検成分と分析要素内
に含まれる試薬との反応の反応生成物または未反応成分
の量を、光学的に、例えば発色、変色、蛍光、発光等の
分光測光により測定し、被検成分を定量する。乾式分析
要素を用いると、簡便、迅速に、しかも高い精度で液体
中の被検成分、例えば生化学的活性物質の分析ができ
る。
本発明の分析要素は、少なくとも1つの水浸透性層を有
する。好ましくは、少なくとも2層の水浸透性層を有す
る。支持体を有しなくてもよいが、支持体を有すること
が好ましい。支持体は光透過性であることが好ましく、
さらに水不浸透性であることが好ましい。
本発明の分析要素において、ロイコ色素から生成する色
素は、試料液に含まれる予め定められた被検成分(以下
単に被検成分という)と分析要素中の試薬組成物との相
互作用によって生成してもよいし、上記被検成分の関
与、例えば触媒作用の下に、分析要素に含まれる試薬組
成物の成分の間の相互作用によって生成してもよい。相
互作用は単一の反応から成ってもよいし、複数の反応か
ら成ってもよい。「相互作用」なる用語は、化学活性、
酵素−基質複合体の形成におけるような触媒活性、抗原
−抗体反応におけるような免疫原活性、その他、染料の
濃度が直接的または間接的に被検成分の存在または濃度
を示すような検出可能な染料を生成できる全ての型の化
学的または物理的相互作用を指す。
上記の相互作用組成物は、選択される分析反応系によっ
て決まる。試料液中の酵素活性を測定する場合には、相
互作用組成物に当該酵素に対する基質を含むことを必要
とする。試料液中の被検成分が酵素の基質である場合に
は、相互作用組成物に当該基質に対する酵素活性物質を
含むことにより、分析を実行することができる。
本発明で有用な相互作用組成物は、例えば酸化酵素活性
を有する物質を含むものである。酵素、例えばグルコー
スオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、コレステ
ロールオキシダーゼ等のようなオキシダーゼ活性物質
を、このような酵素に対する基質である成分の分析のた
めに分析要素の試薬層や液体展開層(後述)に含ませる
ことができる。またこれらの基質を別の酵素反応や免疫
反応(抗原抗体反応)の結果生ずる酵素、基質、抗原、
抗体等の分析にも適用できる。
本発明に用いる有用なロイコ色素の具体例を、その遊離
の形で以下に示す。
[発明の具体的実施態様] 前記一般式のロイコ色素の混合塩は、乾式分析要素の少
なくとも1つの水浸透性層に含まれる。水浸透性層は多
孔性層であってもよいが、親水性ポリマーを結合剤とす
る無孔層が好ましい。親水性ポリマーとして例えば、ゼ
ラチンおよびこれらの誘導体(例えばフタル化ゼラチ
ン)、セルロース誘導体(例えばヒドロキシメチルセル
ロース)、アガロース、アクリルアミド重合体、メタア
クリルアミド重合体、アクリルアミドまたはメタアクリ
ルアミドと各種ビニル性モノマーとの共重合体等が利用
できる。
前記ロイコ色素混合塩は、これらの親水性ポリマーの連
続相の中に、疎水性溶媒に溶解した溶液の分散物として
含まれる。疎水性溶媒としては、重層ゼラチン/ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料で普通に用いられる疎水性溶
媒を利用できる。例えば、米国特許2,322,027号に記載
された溶媒を用いることができる。例えば、フタル酸ジ
エステル類、例えばジブチルフタレート、ジシクロヘキ
シルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、
デシルフタレート等;リン酸エステル類、例えばトリフ
ェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−
エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリシクロヘ
キシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフ
ェート;安息香酸エステル類、例えば2−エチルヘキシ
ルベンゾエート;アミド類、例えばN,N−ジエチルラウ
リルアミド、N−テトラデシルピロリドン;フェノール
類、例えば2,4−ジ−t−アミノフェノール、脂肪酸エ
ステル類、例えば枸櫞酸トリオクチル:炭化水素類、例
えばパラフィン;ハロゲン化炭化水素、例えば塩素化パ
ラフィン等を挙げることができる。これらは一般に高沸
点溶媒である。
ロイコ色素塩をこれらの高沸点溶媒中に溶解する際、高
沸点溶媒のみを用いてもよいが、低沸点溶媒を同時に用
いてもよいし、またまず低沸点溶媒に溶解した後、高沸
点溶媒と混合してもよい。低沸点溶媒としては、沸点が
50℃以上、160℃以下の有機溶媒、例えば脂肪酸エステ
ル類、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−エト
キシエチル;ケトン類、例えばメチルエチルケトン;ア
ミド類、例えばジメチルホルムアミド等が利用できる。
ロイコ色素塩の溶液を前記親水性ポリマーの水溶液中に
分散するためには、公知の種々の分散方法、特に水中油
滴型分散物の調製に適する分散方法を用いることができ
る。分散に当たってドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等の、界面活性剤を用いることが有利である。
本発明は公知の多種の乾式分析要素に適用することが出
来る。分析要素は多孔性層、試薬層のほか、支持体、展
開層、検出層、光反射層、接着層、ろ過層、吸水層、下
塗り層その他の層を含む多重層の構成を有してもよい。
かような分析要素として、米国特許第3,992,158号、同
4,042,335号および特開昭55−164356号各明細書に開示
されたものがある。
光透過性水不透過性支持体を用いる場合、本発明の乾式
分析要素の実用的に採りうる構成は (1)支持体上に試薬層、その上に展開層を有するも
の。
(2)支持体上に検出層、試薬層、展開層をこの順に有
するもの。
(3)支持体上に試薬層、光反射層、展開層をこの順に
有するもの。
(4)支持体上に検出層、試薬層、光反射層、展開層を
この順に有するもの。
(5)支持体上に検出層、光反射層、試薬層、展開層を
この順に有するもの。
(6)支持体上に第二試薬層、光反射層、第一試薬層、
展開層をこの順に有するもの。
(7)支持体上に検出層、第二試薬層、光反射層、第一
試薬層、展開層をこの順に有するもの。
上記(1)ないし(5)において試薬層は異なる複数の
層から成ってもよい。支持体と試薬層または検出層との
間には吸水層を設けてもよい。上記(1)ないし(3)
と(6)において試薬層と検出層または展開層の間に濾
過層を設けてもよい。上記(3)ないし(7)において
光反射層と検出層、試薬層または展開層との間、試薬層
と検出層との間または試薬層と展開層との間に、さらに
濾過層を設けてもよい。試薬層が複数層から成る場合
に、試薬層と試薬層の間にさらに濾過層を設けてもよ
い。
本発明は全血、血漿、血清、尿等の中の種々の被検成分
の定量に有用である。本発明は、例えばグルコース、コ
レステロール、尿酸、グリセロール、トリグリセリド、
尿酸、ビリルビンなどの代謝物質の定量に有用であるの
みならず、クレアチンキナーゼ、トランスアミナーゼ
(例えばアラニンアミノトランスフェラーゼ、アスパラ
ギンアミノトランスフェラーゼ)、加水分解酵素(例え
ばアミラーゼ、酸性ホスファターゼ、アルカリホスファ
ターゼ等)等の酵素活性の測定にも有用である。本発明
は又、特定の抗体または抗原を用いた免疫分析にも使用
できる。
本発明の乾式分析要素の試薬層としては、親水性ポリマ
ーを結合剤とする実質的に均一の層のほか、例えば特開
昭58−70163号、特開昭61−4959号、特願昭60−256408
号(特開昭62−116258号)、特願昭60−279859号(特開
昭62−138756号)、特願昭60−279860号(特開昭62−13
8757号)、特願昭60−279861号(特開昭62−138758号)
等に記載されたような多孔性層も用いることができる。
試薬層は、相互作用組成物の総てを含んでもよく、また
一部のみを含んでもよい。ただし試薬層は前記ロイコ色
素塩を少なくとも含むものとする。試薬層にはロイコ色
素塩のほか、酵素、補酵素、酵素に対する基質、酸化
剤、緩衝剤、硬膜剤等を含有させることができる。
本発明の分析要素の試薬層に含有させることができる緩
衝剤の例としては、炭酸塩、ホウ酸塩、燐酸塩やBioche
mistry誌 第5巻 第2号、467ページより477ページ
(1966年)に記載されているグッド(Good)の緩衝剤な
どを挙げることができる。これらの緩衝剤は『蛋白質・
酵素の基礎実験法』(堀尾武一ほか著、南江堂、1981
年)、前記Biochemistry誌第5巻等の文献を参考にして
選択することができる。
多孔性層を展開層として利用する場合、液体計量作用を
有する層であることが好ましい。液体計量作用とは、そ
の表面に点着供給された液体試料を、その中に含有して
いる成分を実質的に偏在させることなく、面の方向に単
位面積当りほぼ一定量の割合で広げる作用である。
展開層その他の多孔性層を構成する材料としては、
紙、不織布、織物生地(例えば平織生地)、編物生地
(例えば、トリコット編)、ガラス繊維紙等を用いる
ことができる。展開層としては、これらのうち織物、編
物等が好ましい。織物等は特開昭57−66359号に記載さ
れたようなグロー放電処理をしてもよい。展開層には、
展開面積、展開速度等を調節するため、特開昭60−2227
70号、特願昭61−122875号(特開昭63−219397号)、特
願昭61−122876号(特開昭63−112999号)、特願昭61−
143754号(特開昭62−182652号)に記載したような親水
性高分子あるいは界面活性剤を含有してもよい。
多孔性層を接着し積層するための接着層を、試薬層、光
反射層、過層、吸水層、検出層等の層の上に設けても
よい。接着層は一般に、水で膨潤したとき多孔性層を接
着することができるような親水性ポリマー、例えばゼラ
チン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルアミド、澱粉等か
らなる。
本発明の分析要素は光反射層を有してもよい。例えば、
試薬層と検出層との間、または試薬層と液体展開層との
間に、光反射層を設けることができる。光反射層は、検
出層、試薬層等に生じた検出可能な変化(色変化、発色
等)を光透過性を有する支持体側から反射測光する際
に、展開層に点着供給された被検液の色、特に試料が全
血である場合のヘモグロビンの赤色、ビリルビンの黄色
等を遮蔽するとともに光反射層または背景層として機能
する。光反射層は、親水性ポリマーをバインダーとし
て、酸化チタン、硫酸バリウム等の光反射性微粒子が分
散された水浸透性の層であることが好ましい。バインダ
ーとしてはゼラチン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルア
ミド等が好ましい。ゼラチンのような硬化可能なポリマ
ーには硬膜剤を加えてもよい。分析要素には、必要に応
じ展開層、試薬層、検出層等に酸化チタン等の粒子を含
有させてもよい。
本発明の分析要素は、液体展開層とは別に全血球を実質
的に濾過して除去する層を有してもよい。例えば特開昭
58−70163号、特開昭61−4959号、特願昭60−256408号
(特開昭62−116258号)、特願昭60−279859号(特開昭
62−138756号)、特願昭60−279860号(特開昭62−1387
57号)、特願昭60−279861号(特開昭62−138758号)等
に記載されたような多孔性層は好適である。
試料液を適用後、試験結果を早く又は正確に得るため
に、インキュベーション(加熱)を要素に対して行なう
ことができる。
被検成分が存在するならば、サンプル中の分析成分の濃
度に基づく速度で被検成分が相互作用組成物と相互作用
する。あるいはサンプル中の被検成分の濃度に基づく量
の相互作用が生ずる。色素を検出するための適当な装置
に分析要素を通すことによって、色素の形成速度を測定
するか、被検成分濃度に対応して形成された色素の量を
測定する。色素は当業者に公知の適当な分光光度測定装
置、例えば米国特許4,584,275号などに記載された装置
を用いて検出できる。
本発明をさらに具体的に説明するため以下に実施例を記
載する。
[実施例1] 1−1.ロイコ色素分散液の調製 ロイコ色素溶液 下記組成Aのロイコ色素溶液を調製した。
A: 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−
4−〔4−(ジメチルアミノ)フェニル〕−5−フェネ
チルイミダゾール(ロイコ色素)酢酸塩 4.4g 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−
4−〔4−(ジメチルアミノ)フェニル〕−5−フェネ
チルイミダゾール塩酸塩 0.6g 塩化メチレン 10mL N,N−ジエチルラウリルアミド 90mL ゼラチン溶液 下記組成Bのゼラチン溶液を作成した。
B: アルカリ処理ゼラチン 230g 水 1400g グルコースオキシダーゼ 40000U ペルオキシダーゼ 70000U (Uは国際単位を表す) ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 5g ビス〔(ビニルスルホニルメチルカルボニル)アミノ〕
メタン 2.3g 乳化物の調製 B液をTKオートホモミキサー(特殊機械工業社製乳化
器)で約6000回転/分で攪拌しながらA液を添加し、約
30分間分散して、乳化物を調製した。
1−2.発色試薬層の塗布 上記乳化物を、ゼラチン下塗りされている厚さ180μm
の透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(支持体)の上に1m2当たり150gの割合で塗布し、乾燥
した。
1−3.光反射層 発色試薬層の上に、各成分について下記の被覆量から成
る光反射層(乾燥層厚7μm)を、水分散液の塗布・乾
燥により設けた。
アルカリ処理ゼラチン 2.9g/m2 ルチル型二酸化チタン微粒子 13g/m2 ノニルフェノキシポリグリシド(平均10グリシドール単
位含有) 400mg/m2 1−4.接着層 光反射層の上に下記の被覆量で(乾燥厚5μm)接着層
を、水分散液の塗布・乾燥により設けた。
アルカリ処理ゼラチン 6.7g/m2 ノニルフェノキシポリグリシド(平均10グリシドール単
位含有) 600mg/m2 1−5.展開層 上記接着層の表面に水を30g/m2の割合でほぼ一様に供給
して湿潤させ、その上に5デニール相当のPET紡績糸を3
6ゲージ編みした厚さ約250μmのトリコット編物布地を
軽く圧着し(ラミネート)接着させて、多孔性展開層と
した。
次に、ポリマー含有エタノール分散液を下記の被覆量に
なるように展開層の上から塗布し、乾燥して、グルコー
ス定量分析用多層分析フィルムを作製した。
ヒドロキシプロピルセルロース(メトキシ基28〜30%,
ヒドロキシプロポキシ基7〜12%含有,2%水溶液の20℃
での粘度50cps) 5g/m2 ノニルフェノキシポリエトキシエタノール(平均40オキ
シエチレン単位) 500mg/m2 1−6.分析スライド 得られたグルコース定量分析用分析フィルムを一辺15mm
の正方形チップに裁断し、特開昭58−32350号に記載の
スライド枠に収めてグルコース定量用生化学分析スライ
ドを完成した。
[比較例1] A液の組成を下記に変更した以外はすべて実施例1と同
じ方法で、ロイコ色素の単一の酸の塩を用いた分析スラ
イドを完成した。
A′: 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−
4−〔4−(ジメチルアミノ)フェニル〕−5−フェネ
チルイミダゾール 酢酸塩 5.0g 塩化メチレン 10mL N,N−ジエチルラウリルアミド 90mL [測定例1] 下記のようにして分析要素の保存安定性を評価した。
実施例1および比較例1で作成した分析スライドを−20
℃で1ケ月保存したものと、4℃で保存したものとにつ
いて、発色の比較を行った。
正常人の血漿、およびそれにグルコースを50mg/dL、100
mg/dL、200mg/dLそれぞれ添加した血漿を用意し、グル
コース電極法を用いて正確なグルコース量を定量した。
異なる条件で保存した2種類のグルコース定量用生化学
分析スライドの展開層上に4種の血漿を各10μL点着
し、37℃で6分インクベーション後、中心波長540nmの
可視光でPET支持体側から反射測光により、分析スライ
ドの発色光学濃度を測定した。結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、混合塩を用いた本発明によ
る分析要素は低温での貯蔵でも、ロイコ色素の発色が変
化しない。単一塩を用いた比較例は低温で貯蔵すると、
発色性能が低下する(特に高濃度領域)。
[実施例2] 実施例1のA液のロイコ色素の塩を第2表に示したよう
に変更し、その他は実施例1と同様にしてグルコース分
析スライドを作製した。
分析スライドを4℃とし−20℃で各1ケ月保存した後、
332mg/dLのグルコースを含む血漿を用いて発色を測定し
た。
第2表中、「差」は4℃保存と−20℃保存の分析スライ
ドの発色濃度の差を意味する。第2表の結果から単一塩
を用いた分析スライドは−20℃保存したときの発色濃度
の低下が大きいことがわかる。
[実施例3] 実施例1のA液の(溶媒) 塩化メチレン 10mL N,N−ジエチルラウリルアミド 90mL の代わりにトリクレジルホスフェート100mLを用い、ロ
イコ色素の塩を第3表に示したように変更した以外は、
実施例2と同様に分析スライドを作製した。
分析スライドを4℃と−20℃で各1ケ月保存した後、33
2mg/dLのグルコースを含む血漿を用いて発色を測定し
た。
第3表中、「差」は4℃保存と−20℃保存の分析スライ
ドの発色濃度の差を意味する。第3表から明らかなよう
に、単一塩を用いた分析スライドは−20℃保存したとき
の発色濃度の低下が大きい。
[参考例] 第2表に示したロイコ色素塩(計5g)をN,N−ジエチル
ラウリルアミドのみ100mLに溶解する場合、塩酸、酢酸
または安息香酸各単一塩は65℃でも全く溶解しなかっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性支持体の上に少なくとも一つの水
    浸透性層を有し、前記水浸透性層のうち少なくとも一つ
    に予め定められた被検成分に対し相互作用する試薬組成
    物を含む、液体に含まれる予め定められた被検成分を検
    出定量するための乾式分析要素であって、 前記試薬組成物が下記一般式[I]で表されるロイコ色
    素の少なくとも2種の酸との塩の混合物を含み、前記塩
    が疎水性溶媒に溶解された溶液の親水性媒体中への分散
    物として前記水浸透性層に含まれることを特徴とする乾
    式分析要素。 一般式[I]において、 R1はp−位に低級アルキル基置換アミノ基を有するフェ
    ニル基を、 R2は置換されてもよいアルキル基を、 R3はp−位にヒドロキシル基を有するフェニル基を、 それぞれ表す。
  2. 【請求項2】光透過性支持体の上に少なくとも2つの水
    浸透性層を有し、前記水浸透性層のうち少なくとも一つ
    に前記一般式[I]で表されるロイコ色素の前記混合塩
    を含む特許請求の範囲第1項に記載の乾式分析要素。
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