JPH07188185A - 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体 - Google Patents

1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体

Info

Publication number
JPH07188185A
JPH07188185A JP5350634A JP35063493A JPH07188185A JP H07188185 A JPH07188185 A JP H07188185A JP 5350634 A JP5350634 A JP 5350634A JP 35063493 A JP35063493 A JP 35063493A JP H07188185 A JPH07188185 A JP H07188185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
solvent
formula
triazol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5350634A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruyuki Yuasa
輝之 湯浅
Yuji Tanaka
裕二 田中
Hiroshi Shimamura
浩 嶋村
Yoshinari Kawakami
佳成 川上
Yasuhiro Ishizuka
泰博 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORISHITA ROUSSEL KK
Morishita Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
MORISHITA ROUSSEL KK
Morishita Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORISHITA ROUSSEL KK, Morishita Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical MORISHITA ROUSSEL KK
Priority to JP5350634A priority Critical patent/JPH07188185A/ja
Publication of JPH07188185A publication Critical patent/JPH07188185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】次の一般式〔I〕で表される1−アリール−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタ
ノール誘導体または薬理学的に許容されるその塩。 【化1】 〔R;低級アルキル基若しくは低級アルキル基で置換さ
れたフェノキシ基で置換されていてもよいピリジル基、
ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル基、チア
ゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリダジニル基又はフ
リル基、m;0又は1、n;0〜2〕で表される。 【効果】この化合物は強い抗真菌活性を有し、かつ毒性
が低いため抗真菌剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗真菌薬として有用な
1−アリール−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)エタノール誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−262764号公報には、1
−アリール−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)エタノール誘導体が開示されているが、本発
明化合物について具体的な記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、抗真
菌薬として有用な新規化合物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
〔I〕で表される1−アリール−2−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)エタノール誘導体及び薬
理学的に許容されるその塩に関するものである。
【0005】
【化2】 式中、Rは低級アルキル基若しくは低級アルキル基で置
換されたフェノキシ基で置換されていてもよいピリジル
基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル基、
チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリダジニル基又
はフリル基を示し、mは0又は1の整数を示し、nは0
〜2の整数を示す。
【0006】一般式〔I〕において、Rの好ましい例と
しては2、3若しくは4−ピリジル基、2−ピリミジニ
ル基、2−ピラジニル基、1,2,4−トリアゾール−
3−イル基、1,2,4−トリアゾール−1−イル基、
2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、6−ピリ
ダジニル基又は2−フリル基を挙げることができ、前記
低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
n−プロピル基を挙げることができる。また、一般式
〔I〕で表される化合物の薬理学的に許容される塩とし
ては、好適には塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸
塩、リン酸塩等の鉱酸塩や、酢酸塩、乳酸塩、フマル酸
塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩等の有機酸
塩を挙げることができる。本発明化合物〔I〕には、不
斉炭素原子および硫黄原子に基づく光学異性体が存在す
るが、本発明は、ラセミ体、光学活性体、ジアステレオ
マーの何れも包含する。
【0007】本発明化合物〔I〕は、下記に示す工程
1、2、3に従って製造することができる。
【0008】一般式〔I〕のnが0である本発明化合物
〔I−A〕は、工程1、2の方法で製造することができ
る。 〔工程1〕
【化3】 〔式中、Rとmは、前記と同じであり、Xは塩素原子、
臭素原子又はヨウ素原子である。〕
【0009】化合物〔II〕を、溶媒中塩基の存在下、一
般式〔VI〕で表わされるハロゲン化合物と反応させるこ
とにより化合物〔I−A〕を製造することができる。前
記溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等のアミド類または、ジメチルスルホキシドな
どが好適に使用できる。塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適にはナトリウムメトキシド、カリウムt−ブト
キシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウムなどを挙げることができる。反応温度は、−20℃
〜溶媒の沸点であるが、好ましくは−10〜100℃で
ある。なお、化合物〔II〕は公知の方法[特開平5−2
62764号公報]で製造した化合物で、ラセミ体又は
光学異性体である。
【0010】〔工程2〕
【化4】 〔式中、Rとmは、前記と同じである。〕
【0011】化合物〔IV〕は、公知の方法[特開平5−
262764号公報]により製造した化合物〔III〕と
一般式〔VII〕で表される化合物とを、前記工程1と同
様にして、反応させることにより製造することができ
る。
【0012】化合物〔V〕は、溶媒中、化合物〔IV〕と
ジメチルオキソスルホニウムメチリド又はジメチルスル
ホニウムメチリドを反応させることにより得ることがで
きる。溶媒としては、ジメチルスルホキシド等が好適に
使用できる。反応温度は、−20〜120℃であるが、
好ましくは0〜80℃である。また化合物〔V〕は、公
知の方法[特開平5−262764号公報]により光学
活性体を得ることができる。
【0013】化合物〔I−A〕は、化合物〔V〕を溶媒
中、塩基の存在下、1,2,4−トリアゾール又はその
アルカリ金属塩と反応させることにより得ることができ
る。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル等が好
適に使用できる。塩基としては、通常の反応において塩
基として使用されるものであれば特に限定はないが、好
適には、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムメ
トキシド、カリウムt−ブトキシド等を挙げることがで
きる。反応温度は、0℃〜溶媒の沸点であるが、好まし
くは20〜120℃である。
【0014】一般式〔I〕のnが1又は2である本発明
化合物〔I−B〕は、工程3の方法で製造することがで
きる。 〔工程3〕
【化5】 〔式中、nは1又は2を示し、Rとmは、前記と同じで
ある。〕
【0015】化合物〔I−B〕は、化合物〔I−A〕を
酸化反応に付すことにより得ることができる。酸化反応
は、例えばm−クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸
などの酸化剤を用いて常法によって行うことができる。
溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸が
好適に使用できる。反応温度は、−40℃〜溶媒の沸点
であるが、好ましくは0〜30℃である。
【0016】なお、化合物〔I−B〕のnが1で表され
るスルフィニル化合物は、化合物〔I−A〕に対して1
当量程度の酸化剤を使用し、nが2で表されるスルホニ
ル化合物は、2当量以上の酸化剤を使用することにより
製造できる。
【0017】
【作用】本発明化合物は、真菌に対して強い抗菌力を有
しているのでヒト又は動物の真菌感染症の予防・治療に
用いることができる。
【0018】本発明化合物及び薬理学的に許容されるそ
の塩を、上記の疾患の治療あるいは予防を目的としてヒ
トに投与する場合は、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤な
どとして経口的に、注射剤、外用剤などとして非経口的
に投与することができる。また、投与量は感染の状態、
投与ルートによっても異なるが、例えば真菌感染症の治
療の目的で成人患者に投与する場合、経口投与では、
0.1〜200mg/kg/日である。
【0019】製剤化の際は、通常の製剤担体を用い、当
該技術分野における常法に従って製造できる。すなわ
ち、経口用固形製剤を製造する場合は、主薬に賦形剤及
び必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味
矯臭剤などを加えた後、常法に従って粉末、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤などとする。ここで賦形剤としては、例
えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、ソルビッ
ト、結晶セルロース、二酸化ケイ素などが用いられる。
また結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル、エチルセルロース、メチルセルロー
ス、アラビアゴム、トラガンド、ゼラチン、シェラッ
ク、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリド
ンなどが用いられる。また、滑沢剤としては、例えばシ
リカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレ
ングリコール、硬化植物油等が、崩壊剤としては、例え
ば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸カル
シウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デ
キストリン、ペクチン等が用いられる。矯味矯臭剤とし
ては、例えばココア末、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが
用いられる。これらの錠剤、顆粒剤に糖衣、ゼラチン
衣、その他必要により適宜コーティングを施すことは何
等差し支えない。また、非経口投与のための注射剤を調
製する場合には、必要に応じて主薬にpH調整剤、緩衝
剤、安定化剤、可溶化剤などを添加し、容易に製造でき
る。外用剤として用いる場合には、例えばワセリン、ラ
ノリンを基剤とし、1gあたり通常0.1〜100mg
含有するクリーム剤として、皮膚あるいは、粘膜などの
殺菌、消毒に用いることができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例、参考例、製剤例および試験例
を挙げて、本発明を具体的に説明する。 〔実施例1〕氷冷下攪拌しながら(±)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−メル
カプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ブタン−2−オール(3.13g、10mmo
l)の無水テトラヒドロフラン(20ml)と無水ジメ
チルスルホキシド(4ml)の混合溶液に、28%ナト
リウムメチラートメタノール溶液(3.96g、20.
5mmol)を滴下した。次に、4−クロロメチルピリ
ジン塩酸塩(1.72g、10.5mmol)を加え、
室温で5時間攪拌した。反応終了後、飽和食塩水(40
ml)を加え、ジクロロメタン(200ml)で抽出し
た。抽出液を飽和食塩水(160ml)で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残
留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;クロロ
ホルム−メタノール=50:1)により精製した後、ジ
エチルエーテルから再結晶し、(±)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−(4−
ピリジルメチルチオ)−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(2.87
g、71.7%)を白色結晶として得た。
【0021】融点:98〜99℃ IR(nujol法)νmax cm-1:3124, 1604, 11461 H−NMR(CDCl3)δ:1.01(3H, d), 1.13(3H, s),
2.56(2H, q), 3.62(2H, s), 4.44(1H, dd), 5.20(1H, d
d), 5.26(1H, s), 6.56−6.65(1H, m), 6.72−6.80(1H,
m), 7.20(2H, dd), 7.49−7.59(1H, m), 7.71(1H, s),
8.03(1H, d),8.53(2H, dd)
【0022】〔実施例2〜8〕実施例1に準じて得られ
た化合物を一括して表1,2に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】〔実施例9〕(−)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−メルカプト
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オールを用いて、実施例1と同様に反応
し、処理することにより(−)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3,3−ジメチル−4−(4−ピリジ
ルメチルチオ)−1−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブタン−2−オールを褐色油状物として
得た。
【0026】比旋光度:-14.5゜(c=0.99,MeOH) IR(film法)νmax cm-1:3432, 1604, 12761 H−NMR(CDCl3)δ:実施例1の目的化合物のもの
と一致した。
【0027】〔実施例10〕(−)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−メルカプ
ト−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オールを用いて、実施例1と同様に反
応し、処理することにより(−)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3,3−ジメチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4−[(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルチオ]
ブタン−2−オールを無色油状物として得た。
【0028】比旋光度:-19.8゜(c=1.00,MeOH) IR(film法)νmax cm-1:3432, 1618, 1274,11401 H−NMR(CDCl3)δ:実施例8の目的化合物のもの
と一致した。
【0029】〔参考例1〕4−メルカプトピリジン
(2.45g、20.0mmol)と無水メタノール
(15ml)の混合物に、28%ナトリウムメチラート
メタノール溶液(3.86g、20.0mmol)を室
温で滴下し、均一な溶液になるまで攪拌した後、溶媒を
減圧留去した。残渣をジメチルスルホキシド(20m
l)に溶解し、これを氷冷下攪拌しながら1−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3−ヨー
ドプロパン−1−オン(6.48g、20.0mmo
l)の無水ジメチルスルホキシド(20ml)溶液に滴
下した。さらに室温で2時間攪拌した後、水を加えジク
ロロメタンで抽出し、抽出液を水と飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、
1−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチ
ル−3−(4−ピリジル)チオプロパン−1−オン
(6.15g、定量的)を淡黄色油状物として得た。
【0030】IR(film法)νmax cm-1:17001 H−NMR(CDCl3)δ:1.39(6H, s), 3.33(2H, s),
6.82−6.97(2H, m), 7.18(2H, d), 7.23−7.32(1H, m),
8.40(2H, d)
【0031】〔参考例2〕60%油性水素化ナトリウム
(1.6g、40.mmol)をヘキサン洗浄後、無水
ジメチルスルホキシド(40ml)に懸濁し、約15℃
で攪拌しながらトリメチルスルホキソニウムヨージド
(8.8g、40mmol)を少量ずつ加え、室温で2
時間攪拌した。反応液を氷冷下攪拌しながら1−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3−
(4−ピリジル)チオプロパン−1−オン(6.15
g、20mmol)の無水ジメチルスルホキシド(10
ml)溶液を滴下し、さらに室温で14時間攪拌した。
氷冷下で反応液に水を加えジクロロメタンで抽出し、抽
出液を水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧留去し、2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−[1,1−ジメチル−2−(4−ピ
リジル)チオエチル]オキシラン(6.43g、定量
的)を淡褐色油状物として得た。
【0032】IR(film法)νmax cm-1:1272, 8521 H−NMR(CDCl3)δ:1.13(6H, s), 2.74(1H, d),
3.00(2H, s), 3.25(1H, d), 6.77−6.91(2H, m), 7.10
(2H, d), 7.45−7.55(1H, m), 8.38(2H, d)
【0033】〔実施例11〕(±)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−[1,1−ジメチル−2−
(4−ピリジル)チオエチル]オキシラン(6.43
g、20mmol)、1,2,4−トリアゾール(2.
76g、40mmol)、炭酸カリウム(5.53g、
40mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド
(100ml)の混合物を100℃で7.5時間攪拌し
た。放冷後、不溶物をろ別し、溶媒を減圧留去して得ら
れた残渣に水を加えてジクロロメタンで抽出した。抽出
液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液;クロロホルム)により精製した
後、ジクロロメタン−ジエチルエーテルから再結晶し、
(±)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3
−ジメチル−4−(4−ピリジルチオ)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(5.28g、68%)を白色粉末晶として得た。
【0034】融点:174〜176℃ IR(nujol法)νmax cm-1:34801 H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H, s), 1.26(3H, s),
3.03(1H, d), 3.29(1H, d), 4.55(1H, d), 5.30(1H,
d), 5.47(1H, bs), 6.62−6.87(2H, m), 7.13(2H, d),
7.64−7.74(1H, m), 7.75(1H, s), 8.07(1H, s), 8.37
(2H, d)
【0035】〔実施例12〜18〕参考例1、2および
実施例11に示した方法に準じて得られた化合物を一括
して表3,4に示した。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】〔実施例19〕氷冷下攪拌しながら(±)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメ
チル−4−(4−ピリジルメチルチオ)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(0.51g、1.25mmol)のジクロロメタ
ン溶液(20ml)に、80%m−クロロ過安息香酸
(0.27g、1.25mmol)のジクロロメタン溶
液(12ml)を30分かけて滴下した。反応終了後、
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)と
水(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー(溶出液;クロロホルム−メタノール=5
0:1)により精製し、(±)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3,3−ジメチル−4−(4−ピリジ
ルメチルスルフィニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(0.41
g、78.0%)を無色油状物として得た。
【0039】IR(film法)νmax cm-1:3432, 1604,
10421 H−NMR(CDCl3)δ:1.09−1.40(6H, m), 2.37−
2.43 and 2.74−2.99(2H, m), 3.67−3.99(2H, m), 4.3
6−4.52(1H, m), 5.20(1H, d), 5.46(1H, s), 6.58−6.
82(2H, m), 7.21−7.27(2H, m), 7.39−7.53(1H, m),
7.72(1H, s), 8.04(1H, d), 8.60−8.64(2H, m)
【0040】〔実施例20〕氷冷下攪拌しながら(±)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,3−ジメ
チル−4−(4−ピリジルメチルチオ)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(1.01g、2.5mmol)のジクロロメタン
溶液(20ml)に、80%m−クロロ過安息香酸
(1.13g、5.25mmol)のジクロロメタン溶
液(25ml)を1時間かけて滴下した。さらに3.5
時間攪拌後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
(55ml)と水(40ml)で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム−メタ
ノール=100:1)により精製し、ジエチルエーテル
から再結晶することにより、(±)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−(4−ピ
リジルメチルスルホニル)−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(0.9
0g、82.5%)を白色粉末晶として得た。
【0041】融点:168〜171℃ IR(nujol法)νmax cm-1:3368, 1604, 1308, 1146,
11141 H−NMR(CDCl3)δ:1.31(3H, d), 1.54(3H, s),
2.86(1H, d), 3.33(1H, d), 4.19(2H, s), 4.39(1H, d
d), 5,20(1H, dd), 5.47(1H, s), 6.60−6.80(2H, m),
7.26−7.46(3H, m), 7.71(1H, s), 8.03(1H, d), 8.65
(2H, d)
【0042】〔実施例21〜26〕実施例20に準じて
得られた化合物を一括して表5,6に示した。
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】〔製剤例1〕下記混合物を常法に従って混
合し、打錠することにより、1錠当り主薬50mgを含
有する錠剤を得た。 実施例9の化合物 50mg 乳糖 200mg 結晶セルロース 40mg ステアリン酸マグネシウム 5mg
【0046】〔製剤例2〕下記混合物を常法に従って造
粒し、顆粒剤とした。 実施例9の化合物 50mg 乳糖 90mg トウモロコシ澱粉 60mg タルク 30mg ステアリン酸マグネシウム 10mg
【0047】〔製剤例3〕下記混合物を常法に従って均
一に混合し、クリーム剤とした。 実施例9の化合物 2.0g 白色ワセリン 25.0g ステアリンアルコール 25.0g プロピレンアルコール 12.0g ラウリン硫酸ナトリウム 1.5g パラオキシ安息香酸エチル 0.5g 蒸留水 34.0ml
【0048】〔製剤例4〕下記混合物を常法に従って1
mlの溶液とし、アンプルに充填後、滅菌することによ
り注射剤を得た。 実施例9の化合物 10mg 溶解補助剤 適量 塩化ナトリウム 適量 蒸留水 1ml弱
【0049】〔試験例1〕カンジダ・アルビカンス(Ca
ndida albicans)CCA-14 株及びアスペルギルス・フミ
ガータス(Aspergillus fumigatus)Kawasaki 株に対す
るinvitro 抗真菌活性の評価 2倍希釈系列の被験化合物と10%の牛胎仔血清を含む
イーグル エムイーエム培地(Eagle's minimum essent
ial medium)200μlに、カンジダ・アルビカンス1
2個あるいはアスペルギルス・フミガータス103個を
接種し、5%二酸化炭素気流下、37℃で24時間培養
後、被験化合物の菌糸発育阻止作用濃度を求めた。その
結果を表7に示した。
【0050】
【表7】
【0051】〔試験例2〕カンジダ・アルビカンス CCA
-14 株に対する in vivo 抗真菌活性の評価 ICR系雄性マウス(5週令、1群10匹)に、37℃
で24時間前に培養したカンジダ・アルビカンス CCA-1
4 株を生理食塩水に懸濁して、1匹当り107個を尾静
脈投与した。投与してから1時間後、8時間後及び24
時間後の3回にわたり、5%HCO−60に懸濁した被
験化合物30mg/kgを経口投与し、各群の平均生存
日数を求め、無投与群(コントロール)のそれと比較し
た。その結果を表8に示した。
【0052】
【表8】
【0053】〔試験例3〕アスペルギルス・フミガータ
ス Kawasaki 株に対する in vivo抗真菌活性の評価 ddy系雄性マウス(4週令、1群10匹)に、37℃
で5日間培養したアスペルギルス・フミガータス kawas
aki 株を生理食塩水に懸濁して、1匹当り6×106
を尾静脈投与した。投与してから1、8、24、31、
48、55、72および79時間後の8回にわたり、5
%HCO−60に懸濁した被験化合物50mg/kgを
経口投与し、各群の平均生存日数を求め、無投与群(コ
ントロール)のそれと比較した。その結果を表9に示し
た。
【0054】
【表9】
【0055】〔試験例4〕急性毒性試験 24時間絶食したICR雄性マウス(5週令、1群5
匹)に被験化合物500mg/kgを経口投与し、7日
間にわたって死亡例を確認した。その結果、全ての群で
死亡例は認められず、いずれの化合物も低毒性であるこ
とが判明した。
【0056】
【発明の効果】以上の結果から、本発明化合物は、カン
ジダ・アルビカンスおよびアスペルギルス・フミガータ
スに対して強い抗真菌活性を有し、かつ低毒性であっ
た。従って、真菌感染症の予防又は治療に有用な抗真菌
剤を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/50 31/505 C07D 401/12 249 403/12 237 239 241 405/12 249 417/12 249

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、Rは低級アルキル基若しくは低級アルキル基で
    置換されたフェノキシ基で置換されていてもよいピリジ
    ル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル
    基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリダジニル
    基又はフリル基を示し、mは0又は1の整数を示し、n
    は0〜2の整数を示す。〕で表される1−アリール−2
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタ
    ノール誘導体又は薬理学的に許容されるその塩。
JP5350634A 1993-12-27 1993-12-27 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体 Pending JPH07188185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350634A JPH07188185A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350634A JPH07188185A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07188185A true JPH07188185A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18411809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5350634A Pending JPH07188185A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07188185A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI96859B (fi) Menetelmä terapeuttisesti käyttökelpoisten fungisidisten triatsoliyhdisteiden valmistamiseksi
EP0567982B1 (en) Azole compounds, their production and use
JP3210017B2 (ja) 三置換テトラヒドロフラン抗真菌化合物
JP2003513090A (ja) N置換カルバモイルオキシアルキルアゾリウム誘導体
SK278215B6 (en) Triazole derivatives, method of preparation thereof, intermediate products of these methods, pharmaceutical and antifungal agent and application of these compounds
PT100942B (pt) Agentes antifungicos de triazole, processo para a sua preparacao e composicoes farmaceuticas que os contem
JPH1045750A (ja) アゾール化合物、その製造方法及び用途
NO145791B (no) Analogifremgangsmaate ved fremstilling av nye terapeutisk aktive imidazolderivater
IE55233B1 (en) Triazole antifungal agents
CS221824B2 (en) Method of making the 1,1-diphenyl-2-/1,2,4-triazole-1-yl/-1-ethanole
HU195502B (en) Process for producing triazol derivatives of fungicide activity and pharmaceutical compositions containing them
US5900486A (en) N-benzylazolium derivatives
JP2007532626A (ja) Hiv治療用硫黄連結イミダゾール化合物
JPS58189173A (ja) トリアゾール系抗真菌化合物
US5387599A (en) Triazoles, their production and use
JPH07188185A (ja) 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体
JPS59104381A (ja) 抗糸状菌剤
JPS6345673B2 (ja)
JPH0372468A (ja) トリアゾール化合物及びこれを含有する抗真菌剤
EP0848003B1 (en) Optically active (R)-(E)-(4-substituted-phenyl-1,3-dithiolan-2-ylidene)-1-imidazolylacetonitrile derivative, and their use as fungicides
JP3437695B2 (ja) アゾリルアミン誘導体
JPH08104680A (ja) 2−アリール−1−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)ブタン−2−オール誘導体
JPH05262764A (ja) 1−アリール−2−(1h−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)エタノール誘導体
JP3702320B2 (ja) 2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン誘導体
JP3702321B2 (ja) 1,3−オキサチオラン誘導体