JPH07188164A - インドール誘導体及びその中間体 - Google Patents

インドール誘導体及びその中間体

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JPH07188164A
JPH07188164A JP32740493A JP32740493A JPH07188164A JP H07188164 A JPH07188164 A JP H07188164A JP 32740493 A JP32740493 A JP 32740493A JP 32740493 A JP32740493 A JP 32740493A JP H07188164 A JPH07188164 A JP H07188164A
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JP
Japan
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unsubstituted
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hydrogen
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JP32740493A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takami
仁 高見
Hirokazu Koshimura
広数 越村
Toshiaki Kumazawa
利昭 熊沢
Kotaro Takasaki
浩太郎 高崎
Nobuyuki Kishibayashi
伸行 岸林
Akio Ishii
昭男 石井
Hiromi Nonaka
裕美 野中
Hiroshi Kase
廣 加瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) で表されるインドール誘導体及びその中間体である式
(II) で表されるトリフルオロメチルアクリル酸誘導体。 【効果】 本発明化合物は、ステロイド5α−リダクタ
ーゼ阻害作用を有し、前立腺肥大症治療薬、前立腺癌治
療薬、禿頭症治療薬及びざ瘡治療薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステロイド5α−リダ
クターゼ阻害作用を有し前立腺肥大症治療薬、前立腺癌
治療薬、禿頭症治療薬及びざ瘡治療薬として有用なイン
ドール誘導体及びその中間体であるトリフルオロメチル
アクリル酸誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】前立腺肥大症の患者においては、前立腺
組織中のステロイド5α−リダクターゼ活性が亢進し、
組織中にジヒドロテストステロンが多量に蓄積してお
り、前立腺肥大症の発症にジヒドロテストステロンが重
要な役割を果たしていることが示唆され、その治療にス
テロイド5α−リダクターゼ阻害剤が有用であることが
報告されている[ザ・プロステート・サプルメント(Th
e Prostate Supplement),2,95(1989)]。
【0003】また、前立腺癌の成長はテストステロンで
はなくジヒドロテストステロンに依存しており、ステロ
イド5α−リダクターゼ阻害剤が有用であることが報告
されている[ザ・プロステート(The Prostate), 9,343
(1986)] 。一方、ざ瘡及び禿頭症の発症に関しても、ジ
ヒドロテストステロンが重要な役割を果たしていること
が知られている[トレンズ・イン・ファーマコロジカル
・サイエンス(Trends Pharmacol.Sci.),10,491(1989)]
【0004】ステロイド5α−リダクターゼ阻害作用を
有するインドール骨格を有する化合物としては、特開平
5−78315号公報(EP 511477A)に一般式(A)
【0005】
【化3】
【0006】[ 式中、R1b、R2b及びR3bは同一または
異なって水素、低級アルキルを表し、R4bは水素、低級
アルキルまたはシクロアルキルを表し、R5bは水素、シ
クロアルキル、シクロアルケニル等を表し、R6bは水
素、低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンを表
し、Xb はOまたはS(O)p(式中、pは0〜2の整数
を表す)を表し、mは1〜6の整数を表す] で表される
化合物が開示されている。
【0007】また、トリフルオロメチルアクリルアニリ
ド誘導体としては、ジャーナル・オブ・オーガニック・
ケミストリー・ユー・エス・エス・アール[J.Org.Che
m.USSR(Engl.Transl.),1850,(1977)] に、式(B)
【0008】
【化4】
【0009】で表される化合物が染料の成分として合成
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ステ
ロイド5α−リダクターゼ阻害作用を有する新規なイン
ドール誘導体及びその中間体であるトリフルオロメチル
アクリル酸誘導体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
【0012】
【化5】
【0013】[式中、R1は低級アルコキシまたはヒド
ロキシを表し、R2及びR3は同一または異なって水素ま
たは低級アルキルを表し、R4は水素、置換もしくは非
置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロア
ルケニル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置
換もしくは非置換のアロイルまたは−CHR67 (式
中、R6及びR7は同一または異なって水素、アルキル、
アルケニル、アルキニル、置換もしくは非置換のアリー
ルまたは置換もしくは非置換のピリジルを表す)を表
し、R5は水素、低級アルキル、低級アルコキシまたは
ハロゲンを表し、XはOまたはS(O)q(式中、qは0
〜2の整数を表す)を表し、nは1〜6の整数を表す]
で表されるインドール誘導体 [以下、化合物(I)とい
う。他の式番号の化合物についても同様である] または
その薬理学的に許容される塩および式(II)
【0014】
【化6】
【0015】[式中、R3aは水素または低級アルキルを
表し、R4aは水素、置換もしくは非置換のシクロアルキ
ル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もし
くは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換の
アロイルまたは−CHR6a 7a(式中、R6a及びR7a
同一または異なって水素、アルキル、アルケニル、アル
キニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もし
くは非置換のピリジルを表す)を表し、Wはヒドロキシ
または低級アルコキシを表す]で表されるトリフルオロ
メチルアクリル酸誘導体が提供される。
【0016】式(I)及び(II)の各基の定義におい
て、低級アルキル、低級アルコキシ及び低級アルカノイ
ルの低級アルキル部分としては、直鎖または分岐状の炭
素数1〜6の、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、 tert-ブ
チル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等があげられ
る。アルキルとしては、直鎖または分岐状の炭素数1〜
12の、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチ
ル、 tert-ブチル、1−メチルブチル、1−エチルブチ
ル、1−エチルプロピル、1−プロピルブチル、1,5
−ジメチルヘキシル、1−(2−メチルプロピル)−3
−メチルブチル、1−ブチルペンチル、1−ペンチルヘ
キシル等があげられる。シクロアルキルとしては、炭素
数3〜8の、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル等があげられる。シクロアルケニルとして
は、炭素数3〜8の、例えばシクロプロペニル、シクロ
ブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シク
ロヘプテニル等があげられる。アルケニルとしては、直
鎖または分岐状の炭素数2〜10の、例えばビニル、ア
リル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1
−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−
ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘ
キセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、イソペン
テニル、ゲラニル等があげられる。アルキニルとして
は、直鎖または分岐状の炭素数2〜10の、例えばエチ
ニル、2−プロピニル等があげられる。アリールまたは
アロイルのアリール部分としては、フェニル、ナフチル
等があげられる。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素の各原子を表す。置換シクロアルキル、置換シクロ
アルケニル、置換アルカノイル、置換アルケノイル、置
換アリール及び置換ピリジルにおける置換基としては、
同一または異なって、置換数1〜3の例えば、低級アル
キル、低級アルコキシ、ハロゲン、アミノ、低級アルキ
ルアミノ等があげられ、低級アルキル、低級アルコキシ
及び低級アルキルアミノの低級アルキル部分及びハロゲ
ンは前記と同義である。
【0017】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩
等の有機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩
等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等
のアルカリ土類金属塩、亜鉛塩、アンモニウム、テトラ
メチルアンモニウム等のアンモニウム塩等があげられ
る。
【0018】次に化合物(I)の製造法について説明す
る。化合物(I)においてR1 が低級アルコキシである
化合物(Ia)及びR1 がヒドロキシである化合物(Ib)は、
以下に示す製造工程に従い得ることができる。
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R1aはR1 の定義中の低級アルコ
キシを表し、R2、R3、R4、R5、X、及びnは前記と
同義である)
【0021】工程1:化合物(IIa) と化合物(IIa) に対
して1〜5当量の化合物(III) とを、1〜2当量の、例
えばヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウム、1,3-
ジシクロヘキシルカルボジイミド、エチル−N,N−ジ
メチルアミノプロピルカルボジイミド・塩酸塩、N,N
−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィ
ン酸クロリド等の縮合剤及び1〜3当量の、例えばトリ
エチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルアミ
ン等の塩基の存在下、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン等の有機溶媒中、室温から用い
た溶媒の沸点の間で30分〜6時間反応させることによ
り化合物(Ia)を得ることができる。
【0022】あるいは、化合物(IIa) を酸クロリドある
いは混合酸無水物等のカルボン酸の反応性誘導体に変換
した後、化合物(III) と縮合する方法により化合物(Ia)
を得ることができる。
【0023】工程2:化合物(Ia)を、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性条件
下、水を含んだメタノール、エタノール、ジオキサン等
の有機溶媒中、室温から用いた溶媒の沸点の間で30分
〜6時間反応させることにより化合物(Ib)を得ることが
できる。
【0024】次に、中間体(II)の製造法について説明す
る。本発明の化合物(II)においてWが低級アルコキシで
ある化合物(IIb) 及びWがヒドロキシである化合物(II
a) は、以下に示す製造工程に従い得ることができる。
【0025】
【化8】
【0026】(式中、Yは塩素、臭素、ヨウ素、メタン
スルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シまたはp−トルエンスルホニルオキシを表し、R3
びR4は前記と同義であり、R8は低級アルキルまたはフ
ッ素で置換された低級アルキルを表し、W1 はWの定義
中の低級アルコキシを表す) R8における低級アルキルは前記低級アルキルの定義と
同義である。
【0027】工程3:化合物(IV)(アルドリッチ社) を
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラ
ヒドロフラン等の溶媒中、1〜3当量の、例えば水素化
カリウム、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキシド等の
塩基の存在下、−78〜0℃で5分〜1時間処理した
後、1〜10当量の化合物(V)と−78〜0℃で5分
〜6時間反応させることにより化合物(VI)を得ることが
できる。
【0028】工程4:化合物(VI)より公知の手法 [テ
トラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters), 32,2
003(1991) またはヘテロサイクルズ(Heterocycles), 34
,1169(1992)] に準じて化合物(VII) を得ることができ
る。また、化合物(VII) は以下に示す製造工程に従い得
ることもできる。
【0029】工程5:化合物(IV)より工程4の方法に準
じて化合物(VIII)を得ることができる。
【0030】工程6:化合物(VIII)より工程3の方法に
準じて化合物(V)と反応させることにより化合物(VI
I) を得ることができる。
【0031】工程7:化合物(IIb) は、化合物(IX)をエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド等の溶媒中、1〜3当量の、例え
ば水素化カリウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソ
プロピルアミド、tert−ブトキシカリウム等の塩基の存
在下、−78〜0℃で5分〜1時間処理した後、化合物
(VII)と−78℃から用いた溶媒の沸点の間で1〜12
時間反応させることにより得ることができる。
【0032】また、化合物(IIb) は、化合物(VII)より
公知の手法[ テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron
Letters), 24,4405(1983)]に準じて得ることもできる。
【0033】工程8:化合物(IIb) を、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性
条件下、水を含んだメタノール、エタノール、ジオキサ
ン等の有機溶媒中、室温から用いた溶媒の沸点の間で30
分〜6 時間反応させることにより化合物(IIa) を得るこ
とができる。
【0034】上述した製造法における中間体及び目的化
合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば、濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離精製することができる。また中
間体においては、特に精製することなく次の反応に供す
ることもできる。
【0035】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製す
ればよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な
溶媒に溶解もしくは懸濁させ、酸または塩基を加えて塩
を形成させればよい。また、化合物(I)及びその薬理
学的に許容される塩、さらに化合物(II)は、水あるいは
各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これ
ら付加物も本発明に包含される。
【0036】上記製造法により得られる化合物(I)及
び化合物(II)には、位置異性体及び光学異性体が存在し
得るが、本発明はこれら異性体を含め全ての可能な異性
体及びこれらの混合物も包含される。各製造法によって
得られる化合物(I)の具体例を第1表に、また化合物
(II)の具体例を第2表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】次に化合物(I)の薬理作用について試験
例で説明する。
【0040】試験例1. 急性毒性試験 体重20±1gのdd系雄性マウスを1群3匹用い、試験
化合物を経口(300mg/kg)で投与した。投与後7日後
の死亡状況を観察し、最小死亡量(MLD値)を求め
た。結果を第3表に示す。
【0041】
【表3】
【0042】試験例2. ステロイド5α−リダクター
ゼ阻害試験 T.Liangらの方法[Endocrinology,117, 571(1985)]に
従い、雄性ラットの副睾丸を10倍容の0.32Mショ糖、
1mMジチオスレイトール及び0.05mMジヒドロニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH) を含む20mM
リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.5) でホモジネートした
後、遠心分離(100,000×g 、30分間) した。得られた沈
澱に上記緩衝液を加えて懸濁し、酵素溶液 (10〜20mg蛋
白質/ml)を調製した。
【0043】酵素活性の測定は、[4−14C]−テスト
ステロン(150nM)、NADPH(2nM)、上記酵素溶液 (10μg
蛋白質) 及び試験化合物を含む全容量0.5mlの反応溶液
(1mMジチオスレイトールを含む40mMトリスクエン酸緩衝
液、pH4.5)を37℃で10分間インキュベートした。酢酸エ
チル2mlを加えて反応を停止し、遠心分離(1,000×g、5
分間) した。有機層を試験管に採取して乾固した後、酢
酸エチル25μl を加えシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(TLC)で分離(展開溶媒;ジクロロメタン:ジエ
チルエーテル=11:1)した。テストステロンと生成
したジヒドロテストステロン及びアンドロステンジオー
ルの放射活性をBAS 2000(富士フィルム) を用いて測定
した。
【0044】試験化合物(試験化合物濃度;100nM)によ
る酵素活性阻害率は次式より求めた。
【0045】
【数1】
【0046】(式中、コントロールの変換率とは、上記
酵素活性の測定中、試験化合物非存在下での変換率を、
またブランクの変換率とは、上記酵素活性の測定中、酵
素溶液に酢酸エチル2ml を添加して酵素を不活性化させ
たときの変換率をそれぞれ表す) 結果を第4表に示す。
【0047】
【表4】
【0048】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩は、そのまま単独で投与することもできるが、通
常各種の医薬製剤として提供するのが好ましい。また、
それら医薬製剤は、動物及びヒトに使用されるものであ
る。投与経路は、治療に際しもっとも効果的なものを使
用するのが好ましく、経口または直腸内、口腔内、皮
下、筋肉内、静脈内等の非経口をあげることができる。
【0049】投与形態としては、カプセル剤、錠剤、顆
粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤等があげ
られる。経口投与に適当な乳剤及びシロップ剤のような
液体調整物は、水、ショ糖、ソルビット、果糖等の糖
類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等
のグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油等の油
類、p-ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、亜硫
酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、アスコルビ
ン酸、トコフェロール等の抗酸化剤、ストロベリーフレ
ーバー、ペパーミント等のフレーバー類等を用いて調製
される。また、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤等は、
乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニット等の賦形剤、澱
粉、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネ
シウム、タルク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂
肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤等
を用いて調製される。
【0050】非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受
容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌した水を
主とする溶剤を用いて調製される。例えば、注射剤は、
塩溶液、ブドウ糖溶液または塩水とブドウ糖溶液との混
合物からなる担体等を用いて調製される。
【0051】局所製剤は、活性化合物を一種またはそれ
以上の媒質、例えば鉱油、石油、多価アルコールまたは
局所医薬製剤に使用される他の基剤中に溶解または懸濁
して調製される。腸内投与製剤は、通常の担体、例えば
カカオ脂、水素化脂肪、水素化脂肪カルボン酸等での座
剤として調製される。
【0052】また、これら非経口剤においても、経口剤
で例示した希釈剤、香料、防腐剤、抗酸化剤、賦形剤、
崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤等から選
択される一種またはそれ以上の補助成分を添加すること
もできる。
【0053】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩の有効用量及び投与回数は、投与形態、患者の年
齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度により
異なるが、通常投与量は経口投与の場合、成人一人当り
1mg〜1g を一日一回ないし数回投与する。非経口投
与、例えば、静脈内投与の場合、成人一人当り0.1〜100
mgを一日一回ないし数回投与する。また、経皮投与の場
合、10μg〜100mg を一日一回ないし数回投与する。し
かしながら、これら投与量に関しては、前述の種々の条
件により変動する。
【0054】以下に本発明の態様を実施例、参考例及び
製剤例により説明する。
【0055】
【実施例】
【0056】実施例1.4−{2−[3−[1−(1−
プロピル)ブチルインドール−5−イル]−4,4,4
−トリフルオロイソクロトノイルアミノ]フェノキシ}
酪酸エチル(化合物1)
【0057】4−(2−アミノフェノキシ)酪酸エチル
2.9g、ヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウム
1.9g及びトリブチルアミン3.55mlの塩化メチ
レン溶液29mlに、加熱還流下、実施例12で得られ
る化合物b(1g)の塩化メチレン懸濁液を加え、1時
間加熱還流した。冷却後、水を加え塩化メチレンで抽出
し、有機層を1規定塩酸、水、次いで飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒; ヘキサン: 酢酸エチル=2:1)で精
製し、黄色油状の化合物1を1.2g得た。
【0058】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.85(t,6H,J=7.4H
z),1.01-1.26(m,4H),1.17(t,3H,J=7.1Hz),1.73-1.95(m,
4H),2.13-2.23(m,2H),2.52(t,2H,J=6.9Hz),4.09(t,2H,J
=5.9Hz),4.09(q,2H,J=7.1Hz),4.26-4.37(m,1H),6.58(d,
1H,J=3.2Hz),6.67(s,1H),6.89(dd,1H,J=1.5Hz及び7.9H
z),6.95-7.09(m,2H),7.19(d,1H,J=3.2Hz),7.31(d,1H,J=
8.7Hz),7.38(d,1H,J=8.7Hz),7.77(s,1H),8.27(s,1H),8.
47(dd,1H,J=1.8Hz及び7.7Hz).
【0059】実施例2.4−{2−[3−[1−(1−
プロピル)ブチルインドール−5−イル]−4,4,4
−トリフルオロイソクロトノイルアミノ]フェノキシ}
酪酸(化合物2)
【0060】実施例1で得られる化合物1(0.5g)
のエタノール溶液15mlに、10規定水酸化ナトリウ
ム水溶液0.27mlを加え、50℃で1時間攪拌し
た。反応終了後、減圧下溶媒留去し、得られた残渣に水
を加え、pH3に調整した。これを酢酸エチルで抽出
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、
減圧下に溶媒留去し、アモルファス状の化合物2を0.
43g得た。
【0061】IR(NaCl錠剤)cm -1:2960,1711,1683,1601,
1529,1480,1455,1255,1208,1172,1129,750.1 H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.85(t,6H,J=7.2Hz),1.01-1.21
(m,4H),1.73-1.88(m,4H),2.13-2.23(m,2H),2.57(t,2H,J
=6.9Hz),4.11(t,2H,J=5.9Hz),4.22-4.36(m,1H),6.58(d,
1H,J=3.2Hz),6.61(s,1H),6.88(d,1H,J=7.9Hz),6.96-7.1
2(m,2H),7.18(d,1H,J=3.2Hz),7.27(d,1H,J=7.4Hz),7.37
(d,1H,J=7.4Hz),7.74(s,1H),8.10(s,1H),8.42(dd,1H,J=
1.5Hz及び7.9Hz).
【0062】上記化合物2をメタノール20mlに溶解
し、ナトリウムメチラート0.15mlを加えた後、減
圧下に濃縮し、アモルファス状の化合物2のナトリウム
塩を0.40g得た。
【0063】元素分析(%):C2932324Na
・0.5H2O 計算値:C 62.03; H 5.92; N 4.99 実測値:C 61.86; H 6.22; N 4.72
【0064】実施例3.4−{5−フルオロ−2−[3
−[1−(1−プロピル)ブチルインドール−5−イ
ル]−4,4,4−トリフルオロイソクロトノイルアミ
ノ]フェノキシ}酪酸(化合物3)
【0065】4−(2−アミノ−5−フルオロフェノキ
シ)酪酸エチル0.9g及び実施例12で得られる化合
物b(1.1g)を用いて実施例1及び2と同様な方法
によりアモルファス状の化合物3を1.2g得た。
【0066】IR(KBr錠剤)cm-1:3410,2960,2874,1656,15
25,1431,1409,1255,1208,1169,1128,725.1 H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.85(t,6H,J=7.3Hz),1.02-1.28
(m,4H),1.75-1.88(m,4H),2.13-2.23(m,2H),2.56(t,2H,J
=6.8Hz),4.08(t,2H,J=5.9Hz),4.26-4.36(m,1H),6.57(d,
1H,J=3.0Hz),6.60(s,1H),6.60-6.71(m,2H),7.18(d,1H,J
=3.0Hz),7.26及び7.37(AB,2H,J=8.4Hz),7.73(s,1H),7.9
5(s,1H),8.34(dd,1H,J=6.3Hz及び8.9Hz).
【0067】上記化合物3をメタノール20mlに溶解
し、実施例2と同様な方法により、アモルファス状の化
合物3のナトリウム塩を0.97g得た。
【0068】 元素分析(%):C2931424Na・0.5H2O 計算値:C 60.10; H 5.56; N 4.83 実測値:C 60.15; H 5.79; N 4.61
【0069】実施例4.4−{2−[3−[1−(4,
4’−ジフルオロベンズヒドリル)インドール−5−イ
ル]−4,4,4−トリフルオロイソクロトノイルアミ
ノ]フェノキシ}酪酸(化合物4)
【0070】4−(2−アミノフェノキシ)酪酸エチル
0.32g及び実施例13で得られる化合物c(0.5
0g)を用いて実施例1及び2と同様な方法により白色
結晶の化合物4を0.45g得た。
【0071】融点:85-86℃ 元素分析(%):C3527524・H2O 計算値:C 64.42; H 4.48; N 4.29 実測値:C 64.70; H 4.25; N 4.09 IR(KBr錠剤)cm-1:2878,1600,1505,1452,1119,748.
【0072】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):2.13-2.23(m,2H),
2.56(t,2H,J=7.0Hz),4.11(t,2H,J=5.9Hz),6.55(d,1H,J=
3.1Hz),6.59(s,1H),6.78(s,1H),6.83(d,1H,J=3.1Hz),6.
87(dd,1H,J=1.3Hz及び7.9Hz),6.94-7.08(m,10H),7.18-
7.26(m,2H),7.76(s,1H),8.11(s,1H),8.40(dd,1H,J=1.7H
z 及び7.9Hz).
【0073】実施例5.4−{5−フルオロ−2−[3
−[1−(4,4’−ジフルオロベンズヒドリル)イン
ドール−5−イル]−4,4,4−トリフルオロイソク
ロトノイルアミノ]フェノキシ}酪酸(化合物5)
【0074】4−(2−アミノ−5−フルオロフェノキ
シ)酪酸エチル0.15g及び実施例13で得られる化
合物c(0.23g)を用いて実施例1及び2と同様な
方法により白色結晶の化合物5を0.16g得た。
【0075】融点:75-76℃ 元素分析(%):C3526624・0.8H2O 計算値:C 62.68; H 4.20; N 4.18 実測値:C 62.70; H 4.25; N 4.09 IR(KBr錠剤)cm-1:3416,1607,1511,1431,1211,836,728.
【0076】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):2.14-2.23(m,2H),
2.55(t,2H,J=6.7Hz),4.08(t,2H,J=5.9Hz),6.55(d,1H,J=
3.2Hz),6.58(s,1H),6.58-6.68(m,2H),6.78(s,1H),6.84
(d,1H,J=3.2Hz),6.97-7.11(m,8H),7.20(s,2H),7.75(s,1
H),7.97(s,1H),,8.31(dd,1H,J=6.4Hz及び8.9Hz).
【0077】実施例6.4−{2−[3−[1−(1−
ブチル)ペンチルインドール−5−イル]−4,4,4
−トリフルオロイソクロトノイルアミノ]フェノキシ}
酪酸(化合物6)
【0078】4−(2−アミノフェノキシ)酪酸エチル
1.5g及び実施例14で得られる化合物d(1.4
g)を用いて実施例1及び2と同様な方法により白色結
晶の化合物6を1.43g得た。
【0079】融点:115-117℃ 元素分析(%):C3137324 計算値:C 66.12; H 7.21; N 4.62 実測値:C 66.37; H 6.89; N 4.22 IR(KBr錠剤)cm-1:3416,2960,1716,1683,1600,1521,145
3,1260,1213,1190,1120.
【0080】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.78(t,6H,J=6.9H
z),1.11-1.29(m,8H),1.84-1.90(m,4H),2.05-2.10(m,2
H),2.45-2.57(m,2H),4.05-4.15(m,2H),4.38(br,1H),6.5
7(s,1H),6.91-7.10(m,4H),7.27(d,1H,J=7.9Hz),7.45(s,
1H),7.54(d,1H,J=7.9Hz),7.72(s,1H),8.00(br,1H),9.29
(br,1H),11.98(br,1H).
【0081】実施例7.4−{5−フルオロ−2−[3
−[1−(1−ブチル)ペンチルインドール−5−イ
ル]−4,4,4−トリフルオロイソクロトノイルアミ
ノ]フェノキシ}酪酸(化合物7)
【0082】4−(2−アミノ−5−フルオロフェノキ
シ)酪酸エチル3.1g及び実施例14で得られる化合
物d(2.6g)を用いて実施例1及び2と同様な方法
により油状の化合物7を2.66g得た。
【0083】IR(CHCl3溶液)cm-1:2932,1714,1683,1535,
1434,1283.1 H-NMR(DMSO-d6)(δ,ppm):0.77(t,6H,J=7.1Hz),1.09-1.
31(m,8H),1.82-1.87(m,4H),1.96-2.13(m,2H),2.46(t,2
H,J=7.6Hz),4.09(t,2H,J=6.3Hz),4.40(br,1H),6.78(s,1
H),6.92-7.09(m,3H),7.26(d,1H,J=8.6Hz),7.50-7.63(m,
3H),7.72(s,1H),7.88(br,1H),9.48(br,1H).
【0084】上記化合物7をメタノール40mlに溶解
し、実施例2と同様な方法により、アモルファス状の化
合物7のナトリウム塩を2.0g得た。
【0085】元素分析(%):C3135424Na
・H2O 計算値:C 60.38; H 6.05; N 4.54 実測値:C 60.46; H 6.13; N 4.36
【0086】実施例8.4−{2−[3−[1−[3−
メチル−1−(2−メチルプロピル)ブチル]インドー
ル−5−イル]−4,4,4−トリフルオロイソクロト
ノイルアミノ]フェノキシ}酪酸(化合物8)
【0087】4−(2−アミノフェノキシ)酪酸エチル
2.0g及び実施例15で得られる化合物e( 1.7
g) を用いて実施例1及び2と同様な方法により白色結
晶の化合物8を1.62g得た。
【0088】融点:137-140℃ 元素分析(%):C3137324 計算値:C 66.65; H 6.68; N 5.07 実測値:C 66.27; H 6.74; N 4.81 IR(KBr錠剤)cm-1:2958,1716,1679,1599,1523,1453,120
9,1120,747.
【0089】1H-NMR(DMSO-d6)(δ,ppm):0.68(d,6H,J=6.
4Hz),0.80(d,6H,J=6.4Hz),1.02-1.10(m,2H),1.46-1.53
(m,2H),1.81-1.91(m,2H),1.95-2.08(m,2H),2.35-2.50
(m,2H),3.90-4.10(m,2H),4.47(br,1H),6.52(s,1H),6.86
-7.01(m,3H),7.16-7.25(m,1H),7.49-7.65(m,3H),7.88
(d,1H,J=7.4Hz),9.39(br,1H),12.1(br,1H).
【0090】実施例9.4−{5−フルオロ−2−[3
−[1−[3−メチル−1−(2−メチルプロピル)ブ
チル]インドール−5−イル]−4,4,4−トリフル
オロイソクロトノイルアミノ]フェノキシ}酪酸(化合
物9)
【0091】4−(2−アミノ−5−フルオロフェノキ
シ)酪酸エチル2.0g及び実施例15で得られる化合
物e(1.7g)を用いて実施例1及び2と同様な方法
によりアモルファス状の化合物9を1.42g得た。
【0092】元素分析(%):C3136424 計算値:C 64.57; H 6.29; N 4.86 実測値:C 64.78; H 6.46; N 4.87 IR(KBr錠剤)cm-1:2960,1690,1510,1420,1277,1161.
【0093】1H-NMR(DMSO-d6)(δ,ppm):0.76(d,6H,J=6.
6Hz),0.88(d,6H,J=6.6Hz),1.11-1.24(m,2H),1.57-1.62
(m,2H),1.84-2.09(m,4H),2.46(t,2H,J=7.4Hz),4.08(t,2
H,J=6.3Hz),4.54(br,1H),6.58(s,1H),6.73-7.09(m,3H),
7.27(d,1H,J=8.9Hz),7.52-7.65(m,2H),7.71(s,1H),7.85
-7.90(m,1H),9.48(d,1H,J=8.2Hz),12.1(br,1H).
【0094】実施例10. 4−{2−[3−[1−(1−プロピル)ブチルインド
ール−5−イル]−4,4,4−トリフルオロクロトノ
イルアミノ]フェノキシ}酪酸(化合物10)
【0095】4−(2−アミノフェノキシ)酪酸エチル
0.42g及び実施例16で得られる化合物f(0.3
3g)を用いて実施例1及び2と同様な方法によりアモ
ルファス状の化合物10を0.41g得た。
【0096】IR(NaCl錠剤)cm-1:2960,1710,1674,1529,1
455,1278,1254,1175,1133,911,734.1 H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.78(t,6H,J=7.3Hz),0.94-1.21
(m,4H),1.70-1.84(m,4H),2.36(t,2H,J=7.3Hz),3.57(t,2
H,J=6.3Hz),4.19-4.30(m,1H),6.56(d,1H,J=3.1Hz),6.61
(dd,1H,J=1.7Hz及び7.9Hz),6.78(d,1H,J=1.3Hz),6.82-
6.94(m,2H),7.13-7.16(m,1H),7.16(d,1H,J=3.1Hz),7.31
(d,1H,J=8.6Hz),7.67(s,1H),7.74(s,1H),8.29(dd,1H,J=
2.0Hz及び7.6Hz).
【0097】上記化合物10をメタノール12mlに溶
解し、実施例2と同様な方法により、アモルファス状の
化合物10のナトリウム塩を0.4g得た。 元素分析(%):C2932324Na・H2O・0.
5C25OH 計算値:C 60.70; H 6.28; N 4.72 実測値:C 60.94; H 6.26; N 4.47
【0098】実施例11.3−[1−(1−プロピル)
ブチルインドール−5−イル]−4,4,4−トリフル
オロイソクロトン酸メチル(化合物a)
【0099】アルゴン気流下でビス(2,2,2−トリ
フルオロエチル)メトキシカルボニルメチルホスホネー
ト0.48ml及び18−クラウン−6(2.7g)の
テトラヒドロフラン(THF)溶液32mlに、−78
℃攪拌下、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド
(0.5Mトルエン溶液)4.5mlを加えた。同温度
で10分間攪拌した後、参考例2で得られる1−(1−
プロピル)ブチル−5−トリフルオロアセチルインドー
ル0.64gのTHF溶液3.2mlを加え、同温度で
15分間攪拌した。反応終了後、反応溶液に飽和塩化ア
ンモニウム水溶液50mlを加え、室温になるまで放置
した。これをエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)で精製して、油状の化合物aを0.45g得た。
【0100】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.85(t,6H,J=7.3H
z),1.04-1.26(m,4H),1.75-1.90(m,4H),3.85(s,3H),4.25
-4.36(m,1H),6.35(s,1H),6.57(d,1H,J=3.3Hz),7.18(d,1
H,J=3.3Hz),7.24(dd,1H,J=1.0Hz及び9.0Hz),8.36(d,1H,
J=9.0Hz),7.68(d,1H,J=1.0Hz).
【0101】実施例12.3−[1−(1−プロピル)
ブチルインドール−5−イル]−4,4,4−トリフル
オロイソクロトン酸(化合物b)
【0102】実施例11で得られる化合物a(0.39
g)のジオキサン溶液7.8mlに1規定水酸化リチウ
ム2.1mlを加え、室温で4時間攪拌した。減圧下に
溶媒留去した後、水20mlを加え、系内のpHを3に
調整した。これをエーテルで抽出して、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥、濾過し、減圧下溶媒留去し、ア
モルファス状の化合物bを0.38g得た。
【0103】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.84(t,6H,J=6.3H
z),1.00-1.36(m,4H),1.63-2.04(m,4H),4.31(dq,1H,J=7.
0Hz),6.38(s,1H),6.57(d,1H,J=3.3Hz),7.18(d,1H,J=3.3
Hz),7.20(d,1H,J=7.7Hz),7.38(d,1H,J=7.7Hz),7.69(s,1
H),9.33(br,1H).
【0104】実施例13.3−[1−(4,4’−ジフ
ルオロベンズヒドリル)インドール−5−イル]−4,
4,4−トリフルオロイソクロトン酸(化合物c)
【0105】参考例4で得られる1−(4,4’−ジフ
ルオロベンズヒドリル)−5−トリフルオロアセチルイ
ンドール1.2gを用い、実施例11及び12と同様な
方法によりアモルファス状の化合物cを0.6g得た。
【0106】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):6.36(s,1H),6.56
(d,1H,J=3.3Hz),6.80(s,1H),6.85(d,1H,J=3.3Hz),7.03-
7.07(m,8H),7.15-7.23(m,2H),7.72(d,1H).
【0107】実施例14.3−[1−(1−ブチル)ペ
ンチルインドール−5−イル]−4,4,4−トリフル
オロイソクロトン酸(化合物d)
【0108】参考例1及び2に準じて得られる5−ブロ
モ−1−(1−ブチル)ペンチルインドール4.5gを
用い、実施例11及び12と同様な方法により油状の化
合物dを2.6g得た。
【0109】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.81(t,6H,J=7.1H
z),1.00-1.32(m,8H),1.81-1.89(m,4H),4.21-4.32(m,1
H),6.39(s,1H),6.58(d,1H,J=3.3Hz),7.18-7.24(m,2H),
7.36(d,1H,J=8.9Hz),7.71(s,1H).
【0110】実施例153−[1−[3−メチル−1−
(2−メチルプロピル)ブチル]インドール−5−イ
ル]−4,4,4−トリフルオロイソクロトン酸(化合
物e)
【0111】参考例1及び2に準じて得られる5−ブロ
モ−1−[3−メチル−1−(2−メチルプロピル)ブ
チル]インドール6.8gを用い、実施例11及び12
と同様な方法により油状の化合物eを3.5g得た。
【0112】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.82(d,6H,J=6.2H
z),0.92(d,6H,J=6.2Hz),1.21-1.31(m,2H),1.49-1.71(m,
2H),1.79-1.89(m,2H),4.46-4.52(m,1H),6.39(s,1H),6.5
9(d,1H,J=3.0Hz),7.19(d,1H,J=3.0Hz),7.24(d,1H,J=9.2
Hz),7.39(d,1H,J=9.2Hz),7.70(s,1H).
【0113】実施例16.3−[1−(1−プロピル)
ブチルインドール−5−イル]−4,4,4−トリフル
オロクロトン酸(化合物f)
【0114】参考例5で得られる3−[1−(1−プロ
ピル)ブチルインドール−5−イル]−4,4,4−ト
リフルオロクロトン酸エチル0.4gを用い、実施例1
2と同様な方法によりアモルファス状の化合物fを0.
3g得た。
【0115】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.85(t,6H,J=7.2H
z),1.09-1.27(m,4H),1.77-1.87(m,4H),4.26-4.37(m,1
H),6.53(d,1H,J=3.5Hz),6.55(d,1H,J=1.5Hz),7.08(d,1
H,J=8.4Hz),7.16(d,1H,J=3.5Hz),7.33(d,1H,J=8.4Hz),
7.56(s,1H).
【0116】参考例1.5−ブロモ−1−(1−プロピ
ル)ブチルインドール
【0117】5−ブロモインドール2.0g及び水酸化
カリウム3.4gのジメチルスルホキシド溶液40ml
に室温で攪拌下、1−プロピルブチル−p−トルエンス
ルホネート4.1gのジメチルスルホキシド溶液20m
lを20分間で滴下し、同温度で2時間攪拌した。この
反応液に水100mlを加えた後、エーテル100ml
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濾過し減圧下溶媒留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して、
油状の5−ブロモ−1−(1−プロピル)ブチルインド
ールを2.8g得た。
【0118】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.81(t,6H,J=6.7H
z),0.97-1.33(m,4H),1.67-1.93(m,4H),4.23(dq,1H,J=7.
2Hz),6.44(d,1H,J=3.3Hz),7.11(d,1H,J=3.3Hz),7.23(b
r,2H),7.72(d,1H,J=1.1Hz).
【0119】参考例2.1−(1−プロピル)ブチル−
5−トリフルオロアセチルインドール
【0120】アルゴン気流下で、参考例1で得られる5
−ブロモ−1−(1−プロピル)ブチルインドール2g
のTHF溶液20mlに、−78℃攪拌下、t−ブチル
リチウム(1.7Mペンタン溶液)8.0mlを15分
間で滴下した。これを同温度で10分間攪拌した後、臭
化銅ジメチルスルフィド錯体2.8gを加え、−70〜
−40℃の間で1時間攪拌した。反応溶液を−78℃ま
で冷却した後、無水トリフルオロ酢酸1.0mlを滴下
し、同温度で1時間攪拌した。反応終了後、系内に飽和
塩化アンモニウム水溶液10mlを加え、室温になるま
で放置した。次いで水30ml及びエーテル30mlを
加え、セライト濾過し、有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:1)で精製
して、油状の1−(1−プロピル)ブチル−5−トリフ
ルオロアセチルインドールを1.7g得た。
【0121】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.76-0.99(m,6H),
1.00-1.36(m,4H),1.65-2.00(m,4H),4.35(dq,1H,J=7.2H
z),6.72(d,1H,J=3.3Hz),7.25(d,1H,J=3.3Hz),7.43(d,1
H,J=8.9Hz),7.94(dd,1H,J=0.9Hz及び8.9Hz),8.42(d,1H,
J=0.9Hz).
【0122】参考例3.5−トリフルオロアセチルイン
ドール
【0123】アルゴン気流下で、5−ブロモインドール
5.6gのTHF溶液28mlを予め用意しておいた水
素化カリウム1.2gのTHF溶液56mlに0℃で攪
拌下、10分間で滴下した。同温度で15分間攪拌した
後、反応溶液を−78℃まで冷却し、これにt−ブチル
リチウム(1.7Mペンタン溶液)33.7mlを10
分間で滴下した。同温度で10分間攪拌した後、無水ト
リフルオロ酢酸8.1mlを滴下し、同温度で1時間攪
拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液50
mlを加え、室温になるまで放置した。次いで水30m
l及び酢酸エチル100mlを加えて抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で精製して、淡褐色結晶の5−トリフル
オロアセチルインドールを2.0g得た。
【0124】融点:86-89℃(ヘキサン−酢酸エチル)1 H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):6.74(br,1H),7.34(br,1H),7.49
(d,1H,J=8.6Hz),7.96(d,1H,J=8.6Hz),8.46(s,1H),8.50
(br,1H).
【0125】参考例4.1−(4,4’−ジフルオロベ
ンズヒドリル)−5−トリフルオロアセチルインドール
【0126】参考例3で得られる5−トリフルオロアセ
チルインドール3.0gのジメチルホルムアミド(DM
F)溶液30mlに、0℃で攪拌下、アルゴン気流下で
カリウムt−ブトキシド1.9gを加えた。同温度で1
0分間攪拌した後、ジフルオロベンズヒドリルブロミド
5.2gのDMF溶液26mlを5分間で滴下した。0
℃で1時間攪拌した後、反応溶液に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液100mlを加えた。これにエーテル100m
lを加えて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:1)で精製し
て、淡褐色油状の1−(4,4’−ジフルオロベンズヒ
ドリル)−5−トリフルオロアセチルインドールを1.
4g得た。
【0127】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):6.68(d,1H,J=3.5H
z),6.83(s,1H),6.90-7.18(m,9H),7.27(d,1H,J=8.8Hz),
8.44(br,1H).
【0128】参考例5.3−[1−(1−プロピル)ブ
チルインドール−5−イル]−4,4,4−トリフルオ
ロクロトン酸エチル
【0129】アルゴン気流下で、水素化ナトリウム0.
42gのTHF溶液17mlに0℃で攪拌下、ジエチル
ホスホノ酢酸エチル2.1mlを加え、同温度で20分
間攪拌した。反応溶液を−30℃に冷却し、これに参考
例2で得られる1−(1−プロピル)ブチル−5−トリ
フルオロアセチルインドール0.83gのTHF溶液
4.6mlを加え、同温度で15分間攪拌した。反応終
了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液50ml
を加え、室温になるまで放置した。これを酢酸エチルで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して、油状の
3−[1−(1−プロピル)ブチルインドール−5−イ
ル]−4,4,4−トリフルオロクロトン酸エチルを
0.63g得た。
【0130】1H-NMR(CDCl3)(δ,ppm):0.84(t,6H,J=7.2H
z),0.91(t,3H,J=7.1Hz),0.99-1.36(m,4H),1.72-1.93(m,
4H),4.00(q,2H,J=7.1Hz),4.25-4.35(m,1H),6.54(d,1H,J
=3.0Hz),6.59(d,1H,J=1.0Hz),7.09(d,1H,J=7.2Hz),7.15
(d,1H,J=3.0Hz),7.35(d,1H,J=7.2Hz),7.56(s,1H).
【0131】製剤例1.錠剤 常法により次の組成からなる錠剤を調製する。 化合物2 100mg 乳 糖 60mg 馬鈴薯でんぷん 30mg ポリビニルアルコ−ル 2mg ステアリン酸マグネシウム 1mg タール色素 微量
【0132】製剤例2.散剤 常法により次の組成からなる散剤を調製する。 化合物3 150mg 乳 糖 280mg
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、ステロイド5α−リダ
クターゼ阻害作用を有し、前立腺肥大症、前立腺癌、禿
頭症及びざ瘡治療薬として有用なインドール誘導体及び
その薬理学的に許容される塩を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 昭男 山口県宇部市大字藤曲2542 (72)発明者 野中 裕美 静岡県駿東郡清水町徳倉580−71 (72)発明者 加瀬 廣 東京都小金井市前原町3−35−18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、R1は低級アルコキシまたはヒドロキシを表
    し、R2及びR3は同一または異なって水素または低級ア
    ルキルを表し、R4は水素、置換もしくは非置換のシク
    ロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、
    置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは
    非置換のアロイルまたは−CHR67 (式中、R6
    びR7は同一または異なって水素、アルキル、アルケニ
    ル、アルキニル、置換もしくは非置換のアリールまたは
    置換もしくは非置換のピリジルを表す)を表し、R5
    水素、低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンを
    表し、XはOまたはS(O)q(式中、qは0〜2の整数
    を表す)を表し、nは1〜6の整数を表す]で表される
    インドール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 式(II) 【化2】 [式中、R3aは水素または低級アルキルを表し、R4a
    水素、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もし
    くは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換の
    低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイルまた
    は−CHR6a 7a( 式中、R6a及びR7aは同一または異
    なって水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、置換
    もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の
    ピリジルを表す)を表し、Wはヒドロキシまたは低級ア
    ルコキシを表す] で表されるトリフルオロメチルアクリ
    ル酸誘導体。
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