JPH07188145A - 芳香族アミド - Google Patents

芳香族アミド

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JPH07188145A
JPH07188145A JP6290323A JP29032394A JPH07188145A JP H07188145 A JPH07188145 A JP H07188145A JP 6290323 A JP6290323 A JP 6290323A JP 29032394 A JP29032394 A JP 29032394A JP H07188145 A JPH07188145 A JP H07188145A
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JP
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compound
formula
carbon atoms
group
cyclopropyl
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JP6290323A
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English (en)
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Phillip L Evans
フィリップ・エル・エバンズ
Elizabeth Anne Kuo
エリザベス・アン・クウォー
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Sanofi Aventis France
Original Assignee
Roussel Uclaf SA
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Publication date
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    • C07C2603/24Anthracenes; Hydrogenated anthracenes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 N−アリール−2−シアノ−3−ヒドロキシ
プロペンアミドを提供する。 【構成】 この化合物は次式 【化1】 (ここで、R1 はアルキル、シクロアルキル、アルケニ
ル又はアルキニル基を表わし、R2 及びR3 はこれらの
基を保持する原子と一緒になって炭素環式又は複素環式
環系を形成し、R4 は水素原子又はアルキル基を表わ
す)を有する。 【効果】 これらは抗炎症活性及び免疫調整活性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規なN−アリール
−2−シアノ−3−ヒドロキシプロペンアミド、それら
の製造法、それらを含有する製薬組成物並びにそれらの
薬剤としての使用に関する。
【0002】
【発明の概要】しかして、本発明の一観点に従えば、次
の一般式(I)
【化8】 (ここで、R1 は1〜6個の炭素原子を含有するアルキ
ル基、3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル
基、2〜6個の炭素原子を含有するアルケニル基又は2
〜6個の炭素原子を含有するアルキニル基を表わし、R
2 及びR3 はこれらの基を保持する原子と一緒になって
置換されていてもよい炭素環式又は複素環式環系を形成
し、R4 は水素原子又は1〜3個の炭素原子を含有する
アルキル基を表わす)の化合物並びにこれらの塩基付加
塩が提供される。
【0003】
【発明の具体的な説明】なお、本発明は、式(I)の互
変異性体の全てに及ぶことを理解されたい。
【0004】
【定義】用語「1〜3個の炭素原子を含有するアルキル
基」とは、本願明細書において使用するときは、メチ
ル、エチル、プロピル又はイソプロピル基を意味する。
用語「1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基」と
は、本願明細書において使用するときは、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル若しくはイソプロピル基、又は直
鎖状若しくは分岐鎖状のブチル、ペンチル若しくはヘキ
シル基を意味する。用語「3〜6個の炭素原子を含有す
るシクロアルキル基」とは、本願明細書において使用す
るときは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル又はシクロヘキシル基を意味する。
【0005】用語「ハロゲン原子」とは、本願明細書に
おいて使用するときは、弗素、塩素、臭素又は沃素原子
を含み、好ましくは弗素、塩素又は臭素原子をいう。
【0006】用語「2〜6個の炭素原子を含有するアル
ケニル基」とは、本願明細書において使用するときは、
好ましくは、−C(CH3 )=CH2 、下記の基
【化9】 を意味する。用語「2〜6個の炭素原子を含有するアル
ケニル基」とは、本願明細書において使用するときは、
好ましくは、下記の基
【化10】 を意味する。
【0007】用語「炭素環式又は複素環式環系」とは、
好ましくは、下記の基
【化11】 を表わす。
【0008】炭素環式又は複素環式環系は、好ましく
は、ハロゲン原子、特に弗素又は塩素原子、ニトロ基、
シアノ基、1〜3個の炭素原子を含有するアルキル基、
1〜3個の炭素原子を含有するアルコキシ基、1〜3個
の炭素原子を含有するアルキルチオ基、1〜3個の炭素
原子を含有するハロアルキル基、アルキル部分に1〜3
個の炭素原子を含有するアルキルカルボニル基及びアル
コキシ部分に1〜3個の炭素原子を含有するアルコキシ
カルボニル基のうちから選択される1又は2個の置換基
により置換されていてもよい。この環系は、非置換であ
るか又はハロゲン原子により一置換されているのがさら
に好ましい。
【0009】用語「1〜3個の炭素原子を含有するアル
コキシ基」とは、本願明細書で使用するときは、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ又はイソプロポキシ基を意味
する。用語「1〜3個の炭素原子を含有するアルキルチ
オ基」とは、本願明細書において使用するときは、メチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ又はイソプロピルチ
オ基を意味する。
【0010】用語「1〜3個の炭素原子を含有するハロ
アルキル基」とは、本願明細書において使用するとき
は、1〜3個の炭素原子を含有し且つ1個以上のハロゲ
ン原子(ハロゲン原子は同一であっても異なっていても
よい)により置換されたアルキル基を意味する。ハロゲ
ン原子により一置換されたアルキル基、ハロゲン原子に
より完全に置換されたアルキル基及びハロゲン原子によ
る置換が中間にあるアルキル基が含まれる。好適な基と
しては、−CH2 Cl、−CF3 、−CH2 CF3 及び
−CF2 CF3 が含まれる。
【0011】塩基付加塩は、無機又は有機塩基により形
成された塩類、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、カルシウム、マグネシウム若しくはアンモニウムの
ような無機塩基、又は例えばメチルアミン、プロピルア
ミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン、エタノールアミ
ン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、モ
ルホリン、ベンジルアミン、プロカイン、リジン、アル
ギニン、ヒスチジン、N−メチルメチルグルカミンのよ
うな有機塩基により形成された塩類であってよい。
【0012】本発明の好ましい化合物は、R1 が3〜6
個の炭素原子を含有するシクロアルキル基又は2〜6個
の炭素原子を含有するアルケニル基を表わし、R2 、R
3 及びR4 が上で記載の通りである式(I)の化合物で
ある。本発明の特に好ましい化合物は、R1 がシクロプ
ロピル基又はプロペニル基を表わし、R2 、R3 及びR
4 が上で記載の通りである化合物である。さらに好まし
い化合物は、R1 がシクロプロピル基又は−C(CH
3 )=CH2 基を表わし、R4 が水素原子を表わし、R
2 及びR3 が上で記載の通りである化合物である。
【0013】本発明の特に好ましい下記の化合物は、 ・N−(5−ベンゾフリル)−2−シアノ−3−シクロ
プロピル−3−ヒドロキシ−2−プロペンアミド、 ・N−[2−(8−クロルジベンゾフリル)]−2−シ
アノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プロ
ペンアミド、 ・N−[2−(8−フルオルジベンゾフリル)]−2−
シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プ
ロペンアミド、並びにこれらの塩基付加塩である。
【0014】本発明の化合物は、例えば、下記の製造法
により製造することができる。この方法はもちろん本発
明の主題をなす。式(I)の化合物は、 a)次式(II)
【化12】 (ここで、R2 、R3 及びR4 は上で記載の通りであ
る)の化合物を強塩基、好ましくは水素化ナトリウムと
要すれば触媒の存在下に反応させ、続いてその生成物を
次式(III)
【化13】 (ここで、Halはハロゲン原子を表わし、R1 は上で
記載の通りである)の化合物と反応させるか、或いは b)前記の式(II)の化合物を強塩基、好ましくは水素
化ナトリウムと要すれば触媒の存在下に反応させ、続い
てその生成物を次式(IIIA)
【化14】 (ここで、Halはハロゲン原子を表わし、RA は保護
基を有し得る前記のようなR1 基を表わす)の化合物と
反応させて次式(IA
【化15】 (ここで、RA 、R2 、R3 及びR4 は上で記載の通り
である)の化合物を得、続いて保護基を解裂させて、R
A が上で記載の通りのR1 基を表わす相当する式(I
A ) の化合物を得ることからなる方法により製造するこ
とができる。
【0015】上記の製造法において、得られた式(I)
の化合物は、所望ならば、続いて慣用の方法により塩基
付加塩に変換することができる。
【0016】式(II)の化合物と強塩基、例えば水素化
ナトリウムとの反応は、テトラヒドロフラン又はジクロ
ルメタンのような無水の有機溶媒の存在下に、要すれ
ば、強塩基を溶媒和することができる触媒、例えばイミ
ダゾールの存在下に行うのが好ましい。式(II)の化合
物と強塩基との反応生成物と式(III) 又は式(IIIA)の化
合物との反応は、イミダゾール及びテトラヒドロフラン
又はジクロルメタンのような無水の有機溶媒の存在下に
周囲温度で又は低温で行うのが好ましい。式(III) 又は
式(IIIA)の化合物は、好ましくは酸塩化物又は酸弗化物
である。しかし、その他の活性カルボン酸誘導体も使用
することができる。式(III) の化合物としては、弗化プ
ロピニルが挙げられる。これは、例えば、プロピオール
酸と弗化ベンゾイルとの反応により製造され、続いて反
応混合物中に蒸留することができる。
【0017】基RA が保護基を有する基R1 を表わす場
合には、この保護基は例えば、フェニルセレノ基のよう
なアリールセレノ基であってよい。このような保護基の
脱離は、例えば、溶媒の不存在下に又は例えばメタノー
ル/ジクロルメタンのような有機溶媒の混合物の存在下
に過酸化水素のような過酸化物を使用する酸化により行
うことができる。
【0018】本発明のさらに他の観点に従えば、前記の
ような式(II)の化合物が提供される。式(II)の化合
物は、次式(IV)
【化16】 (ここで、R2 、R3 及びR4 は上で記載の通りであ
る)の化合物をシアン酢酸と、好ましくはジシクロヘキ
シルカルボジイミド又は五塩化リンの存在下に及び無水
テトラヒドロフラン又はジクロルメタンの存在下に反応
させることによって製造することができる。式(IV)の
化合物は、まだ知られていないときは、相当するニトロ
化合物を還元することにより製造することができる。
【0019】式(I)の化合物は、その性質上酸性であ
る。従って、式(I)の化合物の塩基付加塩は、無機又
は有機塩基と式(I)の化合物とをほぼ化学量論的な量
で反応させることにより有利に製造することができる。
塩類は、相当する酸性化合物を中間で単離することなく
製造することができる。
【0020】本発明の化合物は、非常に有用な薬理学的
性質を持っている。特に、その顕著な抗炎症活性及び免
疫調整活性が挙げられる。それらは、刺激物により生じ
る炎症応答と、特異的抗体による免疫細胞の活性化を防
止することによる遅延過敏反応の双方を抑止する。これ
らの性質は後記の実験の部で例示する。従って、式
(I)の化合物及びそれらの製薬上許容できる塩基付加
塩は、薬剤として有用である。
【0021】本発明のさらに他の観点に従えば、前記の
ような式(I)の化合物及びそれらの製薬上許容できる
塩基付加塩からなる薬剤が提供される。これらの薬剤
は、例えば、リウマチ様関節炎、免疫性又は非免疫性の
慢性炎症性疾病(例えば、移植片対宿主病、移植反応、
ぶどう膜炎など)、癌、糖尿病の治療、臓器移植後の急
性又は慢性の拒絶反応の予防、血管形成後の狭窄の再発
の予防に使用される。通常の薬用量は、使用する化合
物、治療する患者及び問題の疾病によって変わるが、例
えば、経口投与により1日当たり0.1mg〜200m
gであってよい。
【0022】また、本発明を他の観点からみれば、活性
成分としての前記の式(I)の化合物の少なくとも1種
又はそれらの製薬上許容できる塩基との付加塩の少なく
とも1種を1種以上の製薬上許容できる希釈剤、キャリ
アー及び(又は)補助剤と共に含有する製薬組成物が提
供される。薬剤として使用するためには、式(I)の化
合物並びにそれらの製薬上許容できる塩基との付加塩
は、消化器、直腸又は非経口的経路で投与するための製
薬組成物中に配合することができる。
【0023】これらの製薬組成物は、固体又は液体状で
あってよく、人の医薬として慣用されているあらゆる製
薬形態で、例えば無味錠剤又は糖衣錠、ゼラチンカプセ
ル、カプセル、顆粒、座薬、注射用製剤の形で提供でき
る。これらは、通常の方法により製造される。活性成分
は、これらの製薬組成物に通常使用される補助剤、例え
ばタルク、アラビアゴム、ラクトース、澱粉、ステアリ
ン酸マグネシウム、ココアバター、水性又は非水性ビヒ
クル、動物性又は植物性の脂肪物質、パラフィン誘導
体、グリコール、各種の湿潤剤、分散剤又は乳化剤、保
存剤と配合することができる。
【0024】さらに、本発明をさらに他の観点からみれ
ば、前記の式(I)の化合物又はそれらの製薬上許容で
きる塩基付加塩を患者に投与することからなる、人又は
動物のリウマチ様関節炎、免疫性又は非免疫性の慢性炎
症病、癌、糖尿病の治療方法が提供される。
【0025】本発明を下記の実施例によりさらに詳細に
説明する。しかし、これらの実施例は本発明を何ら制限
するものではない。
【0026】例1:N−[5−(2,3−ジヒドロベン
ゾフリル)]−2−シアノ−3−シクロプロピル−3−
ヒドロキシ−2−プロペンアミド工程1 :5−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾフランの
製造 塩化アセチル(14.37g、13.02ml、103
ミリモル、1.1当量)をアセトニトリル(20ml)
に溶解してなる溶液を、硝酸銀(31.11g、103
ミリモル、1.1当量)及び2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン(20.0g、167ミリモル)をアセトニトリル
(120ml)に加えてなる混合物に5〜10℃で滴下
した。5〜10℃で1時間撹拌した後、水(180m
l)を添加した。室温になったならばさらに50mlの
水を添加した。3.5時間撹拌した後、混合物をろ過
し、残留物をエーテル(5×50ml)で洗浄した。水
性部分をエーテル(3×250ml)で抽出した。一緒
にした有機相を水(3×250ml)、次いで塩水(2
50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4 )、ろ過し、
蒸発させて二つの異性体ニトロ化合物を含有する22.
85gの褐色固体を得た。フラッシュクロマトグラフィ
ー(溶離剤:5−60%酢酸エチル/40−60石油エ
ーテル)により7.83g(29%)の所期化合物が得
られた。1 H NMR(CDCl3 ) 3.31(2H,t);4.75(2H,t);6.8
2(1H,d);8.07−8.13(2H,m)
【0027】工程2:5−アミノ−2,3−ジヒドロベ
ンゾフランの製造 5−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(7.83
g、47.4ミリモル)と酸化白金(60mg、5モル
%)の混合物をエタノール(100ml)中で水素雰囲
気下に7時間撹拌した。生じた懸濁液をセライトを通し
てろ過し、溶媒を除去して6.34gの暗褐色の結晶を
得た。フラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:5−1
00%酢酸エチル/40−60石油エーテル)により
5.71g(89%)の所期化合物が褐色結晶として得
られた。1 H NMR(CDCl3 ) 3.12(2H,t);3.32(2H,bs);4.
49(2H,t);6.45(1H,dd);6.58
−6.62(2H,m)
【0028】工程3:N−[5−(2,3−ジヒドロベ
ンゾフリル)]シアンアセトアミドの製造 五塩化リン(13.20g、63.4ミリモル、1.5
当量)をCH2 Cl2(75ml)に加えてなる懸濁液
にシアン酢酸(5.39g、63.4ミリモル、1.5
当量)を少量づつ30分間にわたり添加した。得られた
溶液を1時間加熱還流してから、アミン(5−アミノ−
2,3−ジヒドロベンゾフラン)(5.71g、42.
3ミリモル)をCH2 Cl2 (15ml)に溶解してな
る溶液を添加した。混合物を1.5時間還流させ、次い
で室温に冷却させた。重炭酸ナトリウム飽和溶液(12
5ml)を注意深く添加し、混合物を1時間撹拌し、次
いでろ過した。残留物を水洗し(2×50ml)、50
℃で真空乾燥して6.51g(76%)のベージュ色固
体を得た。1 H NMR(CDCl3 /CD3 OD) 3.20(2H,t);3.53(2H,s);4.5
7(2H,t);6.72(1H,d);7.09(1
H,dd);7.47(1H,d);9.25(1H,
s)
【0029】工程4:N−[5−(2,3−ジヒドロベ
ンゾフリル)]−2−シアノ−3−シクロプロピル−3
−ヒドロキシ−2−プロペンアミドの製造 水素化ナトリウム(80%鉱油中分散体、2.75g、
91.5ミリモル、3当量)をテトラヒドロフラン(1
50ml)に加えてなる懸濁液にアミド(N−[5−
(2,3−ジヒドロベンゾフリル)]シアンアセトアミ
ド)(6.17g、30.5ミリモル)を少量づつ30
分間で添加した。懸濁液を1時間撹拌してから、塩化シ
クロプロピルカルボニル(4.15ml、45.8ミリ
モル、1.5当量)をTHF(30ml)に溶解してな
る溶液を滴下した。1時間五に、さらに1.38ml
(0.5当量)の塩化シクロプロピルカルボニルを添加
し、2時間後にさらに458mg(0.5当量)の水素
化ナトリウムを添加した。2.5時間後に、酢酸(5.
24ml、91.5ミリモル、3当量)を注意深く添加
することにより反応を停止させた。混合物を1.5時間
撹拌させ、次いで迅速に撹拌された濃塩酸(30ml)
/氷水(470ml)混合物中に滴下した。混合物を撹
拌し、次いでろ過した。残留物をエーテル(20ml)
で洗浄して1.39gのクリーム色粉末を得た。ろ液を
400mlの酢酸得値エルで抽出した。有機相を水(3
×300ml)及び塩水(100ml)で洗浄し、次い
で乾燥し(MgSO4 )、ろ過し、蒸発させて3.60
g(44%)のクリーム色粉末として所期化合物を得
た。1 H NMR(CDCl3 ) 1.08−1.57(4H,m);2.08−2.20
(1H,m);3.23(2H,t);4.60(2
H,t);6.76(1H,d);7.07(1H,d
d);7.34(1H,d);7.43(1H,s);
1.60(1H,s)
【0030】例2:N−(5−ベンゾフリル)−2−シ
アノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プロ
ペンアミド工程1 :5−ニトロベンゾフランの製造 5−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(5.0
g、303ミリモル)を四塩化炭素(250ml)に溶
解してなる溶液にN−ブロムスクシンイミド(5.28
g、29.7ミリモル、0.98当量)及び過酸化ジベ
ンゾイル(数個の結晶)を添加した。混合物を3.25
時間還流し、室温に冷却し、次いでろ過し、蒸発させて
5.47gのクリーム色粉末を得た。フラッシュクロマ
トグラフィー(溶離剤:2−30%酢酸エチル/石油エ
ーテル)により4.9gの所期化合物が得られた。1 H NMR(CDCl3 ) 6.94(1H,d);7.59(1H,d);7.7
9(1H,d);8.24(1H,dd);8.56
(1H,d)
【0031】工程2:5−アミノベンゾフランの製造 5−ニトロベンゾフラン(4.55g、27.9ミリモ
ル)と鉄粉(4.67g、83.7ミリモル、3当量)
を50%エタノール水溶液(200ml)に懸濁させ還
流している懸濁液に、濃塩酸(2.8ml)を50%エ
タノール水溶液(50ml)に溶解してなる溶液を1時
間で滴下した。混合物を3時間還流させ、次いで室温に
冷却させた。水酸化ナトリウム水溶液を添加して混合物
を塩基性にし、ろ過した。残留物を還流酢酸エチル(2
×100ml)と共に還流させ、ろ過した。一緒にした
ろ液を蒸発させ、水性層を酢酸エチル(400ml)と
水(250ml)との混合物中に導入した。層を分離さ
せ、有機相を水(3×250ml)及び塩水(250m
l)で洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4 )、ろ過し、
蒸発させて3.71gの褐色液体を得た。フラッシュク
ロマトグラフィー(溶離剤:5−50%酢酸エチル/石
油エーテル)により3.19g(86%)の所期化合物
が暗赤褐色結晶として得られた。1 H NMR(CDCl3 ) 3.51(2H,bs);6.56(1H,d);6.
61(1H,dd);6.77(1H,d);7.26
(1H,d);7.49(1H,d)
【0032】工程3:N−(5−ベンゾフリル)シアン
アセトアミドの製造 例1の工程3に記載のような方法で実施し、所期化合物
を59%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 3.96(2H,s);7.01(1H,d);7.4
0(1H,dd);7.60(1H,d);8.00−
8.03(2H,m);10.40(1H,s)工程4 :N−(5−ベンゾフリル)−2−シアノ−3−
シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プロペンアミド
の製造 例1の工程4に記載のうな方法で実施し、所期化合物を
41%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 1.15−1.23(4H,m);2.16−2.25
(1H,m);7.01(1H,d);7.42(1
H,dd);7.61(1H,d);7.84(1H,
d);8.05(1H,d);10.40(1H,b
s)
【0033】例3:N−[5−(2,3−ジヒドロベン
ゾフリル)]−2−シアノ−3−イソプロペニル−3−
ヒドロキシ−2−プロペンアミド 例1に記載の方法により実施したが、ただし工程4にお
いて塩化シクロプロピルカルボニルの代わりに塩化メタ
クリロイルを使用した。
【0034】例4:N−(2−アントラセニル)−2−
シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プ
ロペンアミド工程1 :N−(2−アントラセニル)シアンアセトアミ
ドの製造 例1の工程3におけるように実施して所期化合物を得
た。工程2 :N−(2−アントラセニル)−2−シアノ−3
−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プロペンアミ
ドの製造 例1の工程4に記載のうな方法で実施し、所期化合物を
37%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 1.00−1.09(4H,m);2.19−2.29
(1H,m);7.47−7.67(3H,m);8.
02−8.13(3H,m);8.39(1H,d);
8.51(2H,d);11.29(1H,s)
【0035】例5:N−(2−アントラキノイル)−2
−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−
プロペンアミド工程1 :N−(2−アントラキノイル)シアンアセトア
ミドの製造 例1の工程3におけるように実施して所期化合物を得
た。工程2 :N−(2−アントラキノイル)−2−シアノ−
3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プロペンア
ミドの製造 例1の工程4に記載のうな方法で実施し、所期化合物を
得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 0.91−1.14(4H,m);2.17−2.29
(1H,m);7.88−7.98(3H,m);8.
19−8.25(3H,m);8.45(1H,d);
12.13(1H,s)
【0036】例6:N−[2−(8−クロルジベンゾフ
リル)]−2−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒド
ロキシ−2−プロペンアミド工程1 :2−ブロム−4−クロル−1−(4' −ニトロ
フェノキシ)ベンゼンの製造 4−フルオルニトロベンゼン(14.10g、100ミ
リモル)をジメチルスルホキシド(30ml)に溶解し
てなる溶液を、2−ブロム−4−クロルフェノール(2
0.75g、100ミリモル)及び炭酸カリウム(1
5.20g、110ミリモル、1.1当量)をDMSO
(130ml)に加えてなる懸濁液に10分間で滴下し
た。混合物を70℃に20時間加熱し、次いで室温に冷
却した。水(300ml)と酢酸エチル(300ml)
を添加し、層を分離させた。有機相を水(4×200m
l)、塩水(75ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4 )、ろ過し、蒸発させて31.7g(97%)のオレ
ンジ色固体を得た。1 H NMR(CDCl3 ) 6.96(2H,d);7.01(1H,d);7.3
7(1H,dd);7.70(1H,d);8.22
(2H,d)
【0037】工程2:2−クロル−8−ニトロジベンゾ
フランの製造 2−ブロム−4−クロル−1−(4' −ニトロフェノキ
シ)ベンゼン(31.4g、95.7ミリモル)、炭酸
ナトリウム(12.2g、115ミリモル、1.2当
量)及び酢酸パラジウム(1.07mg、478ミリモ
ル、0.5%)の混合物をN,N−ジメチルアセトアミ
ド(250ml)中で3時間還流させ、次いで室温に冷
却させた。酢酸エチル(1リットル)及び水(700m
l)を添加し、層を分離させた。有機相を水(3×25
0ml)及び塩水(100ml)で洗浄し、乾燥し(M
gSO4 )、ろ過し、蒸発させた。水性相をCH2 Cl
2 (700ml)によりさらに抽出した。有機相を乾燥
し、蒸発させ、上記の有機相と一緒にした。フラッシュ
クロマトグラフィーにより21.50g(91%)の所
期化合物を黄色固体として得た。1 H NMR(CDCl3 ) 7.55(2H,m);7.67(1H,d);8.0
1(2H,d);8.44(1H,dd);8.55
(1H,d)
【0038】工程3:2−アミノ−8−クロルジベンゾ
フランの製造 例1の工程2に記載のように実施し、所期化合物を74
%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3 ) 3.73(2H,brs);6.85(1H,dd);
7.18(1H,d);7.32−7.46(3H,
m);7.82(1H,d)工程4 :N−[2−(8−クロルジベンゾフリル)]シ
アンアセトアミドの製造 例1の工程3に記載のような方法で実施し、所期化合物
を得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 4.02(2H,s);7.57−7.80(4H,
m);8.35(1H,d);8.44(1H,d);
10.61(1H,s)工程5 :N−[2−(8−クロルジベンゾフリル)]−
2−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2
−プロペンアミドの製造 例1の工程4に記載のような方法で実施した。カラムク
ロマトグラフィー(CH2 Cl2 →酢酸エチル→(CH
32 CO→(CH32 CO/MeOH80:20)
により精製して標記化合物を33%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 1.00−1.06(4H,m);2.17−2.27
(1H,m);7.57(1H,dd);7.71(2
H,s);7.78(1H,d);8.32(1H,d
d);11.19(1H,s)
【0039】例7:N−[2−(8−フルオルジベンゾ
フリル)]−2−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒ
ドロキシ−2−プロペンアミド工程1 :2−ブロム−4−フルオル−1−(4' −ニト
ロフェノキシ)ベンゼンの製造 例6の工程1に記載のように実施して所期化合物を91
%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3 ) 6.94(2H,d);7.12−7.18(2H,
m);7.44(1H,m);8.21(2H,d)工程2 :2−フルオル−8−ニトロジベンゾフランの製
造 例6の工程2に記載のように実施して所期化合物を68
%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3 ) 7.30(1H,dt);7.60(1H,dd);
7.67(1H,d);7.70(1H,dd);8.
43(1H,dd);8.85(1H,d)工程3 :2−アミノ−8−フルオルジベンゾフランの製
造 例1の工程2に記載のように実施して所期化合物を99
%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3 ) 3.72(2H,s);6.85(1H,dd);7.
12−7.18(2H,m);7.36(1H,d);
7.43(1H,dd);7.50(1H,dd)工程4 :N−[2−(8−フルオルジベンゾフリル)]
シアンアセトアミドの製造 例1の工程3に記載のうな方法で実施し、所期化合物を
68%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 4.05(2H,s);7.41(1H,dt);7.
63−7.79(3H,m);8.07(1H,d
d);8.46(1H,d);10.84(1H,s)工程5 :N−[2−(8−フルオルジベンゾフリル)]
−2−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−
2−プロペンアミドの製造 例6の工程5に記載のうな方法で実施し、所期化合物を
62%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 1.16(4H,m);2.17−2.30(1H,
m);7.42(2H,dt);7.65−7.81
(3H,m);8.06(1H,dd);8.32(1
H,d);10.77(1H,s)
【0040】例8:N−[2−(7−ヨードフルオレニ
ル)]−2−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロ
キシ−2−プロペンアミド工程1 :2−ヨード−7−ニトロフルオレンの製造 2−ニトロフルオレン(2.0g、9.47ミリモル)
と沃素(1.20g、4.73ミリモル、0.5当量)
の混合物を酢酸(100ml)中で15分間撹拌した。
濃硫酸(6ml)及び亜硝酸ナトリウム(0.65g、
9.47ミリモル)を添加し、混合物を1時間還流し
た。熱い混合物を氷(50ml)と水(300ml)の
混合物上に注いだ。生じた懸濁液をろ過し、黄色個体を
洗浄し(2×50ml水)、真空乾燥して3.02gの
所期化合物を得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 4.12(2H,s);7.87(1H,dd);7.
95(1H,d);8.13(1H,d);8.21
(1H,d);8.34(1H,dd);8.50(1
H,d)工程2 :2−アミノ−7−ヨードフルオレンの製造 例2の工程2に記載のように実施して所期化合物を78
%の収率で得た。1 H NMR(CDCl3 ) 3.77(4H,m);6.71(1H,dd);6.
85(1H,d);7.37(1H,d);7.53
(1H,d);7.62(1H,dd);7.78(1
H,d)工程3 :N−[2−(7−ヨードフルオレニル)]シア
ンアセトアミドも製造 例1の工程3に記載のうな方法で実施し、所期化合物を
70%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 3.97(4H,s);7.56(1H,dd);7.
70(1H,d);7.77(1H,dd);7.88
−7.98(3H,m);10.46(1H,s)工程4 :N−[2−(7−ヨードフルオレニル)]−2
−シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−
プロペンアミドの製造 例1の工程4に記載のような方法で実施し、所期化合物
を58%の収率で得た。1 H NMR(d6 −DMSO) 1.05−1.10(4H,m);2.15−2.29
(1H,m);3.95(2H,s);7.54(1
H,dd);7.62−7.74(2H,m);7.7
7−7.90(2H,m);7.97(1H,d);1
0.87(1H,s)
【0041】例1〜8の化合物のスペクトルデータ、収
率、融点及び分析データを下記の表Iに示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【0042】例9 下記の処方に相当する錠剤を調製した。 ・例1の化合物・・・20mg ・補助剤・・・1錠150mgとするのに要する量(補
助剤の詳細:ラクトース、でんぷん、タルク、ステアリ
ン酸マグネシウム)
【0043】薬理学的活性 生化学的試験方法 1.カラジーナンによるラットの足の水腫(PO−
R):試験1 ラット群(n=6〜12、雄のCFHB、体重の範囲1
60〜180mg)に被検化合物又は対照例ビヒクルを
経口投与してから1時間後に、0.2mlの食塩水に溶
解した1mgのカラジーナンを右後ろ足のパッドに注入
する。反対側の足には対照用の食塩水の注入を行う。足
の水腫の応答を3時間後に評価する。 2.遅延型過敏性のマウスの足に対する水腫(DTH−
M):試験2 1mgのメチル化牛血清アルブミン(MBSA)を0.
2ml容量の食塩水/フロインド完全アジュバント(F
CA)エマルジョンに加えたものを皮下注射することに
よりマウス群(n=8〜10、雄のCD−1、体重の範
囲25〜30g)を感作させる。対照例マウス群には食
塩水/FCAエマルジョンを注射する。DTHの足の水
腫の応答は、感作させてから7日目に0.5ml容量の
食塩水に入れた0.1mgのMBSAを右後ろ足のパッ
ドに注入した後24時間後に評価する。反対側の足には
対照用の食塩水の注入を行う。被検化合物又は対照用ビ
ヒクルは、4日、5日及び6日目には1回、7日目には
2回、MBSA注入の1時間前及び6時間後に経口投与
する。 3.遅延型過敏性のラットの足に対する水腫(DTH−
R):試験3 0.1ml容量のFCAをラットの尾のつけ根に皮下注
射することによりラット群(n=8〜12、雄のCFH
B、体重の範囲160〜180mg)を感作させる。対
照群にはフロインド不完全アジュバントを注射する。D
THの足の水腫の応答は、感作させてから7日目に0.
2ml容量の食塩水に入れた0.4mgのヒト結核菌
(Mycobacterium tubercurlosis )抽出抗原を0.1m
gのMBSAと共に右後ろ足のパッドに注入した後24
時間後に評価する。反対側の足には対照用の食塩水の注
入を行う。被検化合物は、4日、5日及び6日目には1
回、7日目には2回、抗原誘発の1時間前及び6時間後
に経口投与する。これらの試験の結果を下記の表IIに示
す。この表には水腫の形成の抑止率を示す。薬量はmg
/kg(経口)単位で示す。
【0044】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/275 ADU 31/34 ABE C07C 253/30 255/31 255/41 C07D 307/79 307/91

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 (ここで、R1 は1〜6個の炭素原子を含有するアルキ
    ル基、3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル
    基、2〜6個の炭素原子を含有するアルケニル基又は2
    〜6個の炭素原子を含有するアルキニル基を表わし、 R2 及びR3 はこれらの基を保持する原子と一緒になっ
    て置換されていてもよい炭素環式又は複素環式環系を形
    成し、 R4 は水素原子又は1〜3個の炭素原子を含有するアル
    キル基を表わす)の化合物、それらの互変異性体並びに
    これらの塩基付加塩。
  2. 【請求項2】 R2 及びR3 がこれらの基を保持する原
    子と一緒になって下記の基 【化2】 のうちから選択される単環式又は二環式の炭素環式又は
    複素環式環系を形成する請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が3〜6個の炭素原子を含有するシ
    クロアルキル基又は2〜6個の炭素原子を含有するアル
    ケニル基を表わし、R2 及びR3 が請求項2に記載の通
    りであり、R4 が請求項1に記載の通りである請求項1
    又は2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 がシクロプロピル基又はプロペニル
    基を表わし、R2 及びR3 が請求項2に記載の通りであ
    り、R4 が請求項1に記載の通りである請求項3記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】 R1 がシクロプロピル基又は−C(CH
    3 )=CH2 基を表わし、R4 が水素原子を表わし、R
    2 及びR3 が請求項2に記載の通りである請求項4記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】 下記の化合物 ・N−(5−ベンゾフリル)−2−シアノ−3−シクロ
    プロピル−3−ヒドロキシ−2−プロペンアミド、 ・N−[2−(8−クロルジベンゾフリル)]−2−シ
    アノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プロ
    ペンアミド、 ・N−[2−(8−フルオルジベンゾフリル)]−2−
    シアノ−3−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−2−プ
    ロペンアミド、並びにこれらの塩基付加塩のうちから選
    択される請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の式
    (I)の化合物を製造するにあたり、 a)次式(II) 【化3】 (ここで、R2 、R3 及びR4 は請求項1に記載の通り
    である)の化合物を強塩基と要すれば触媒の存在下に反
    応させ、続いてその生成物を次式(III) 【化4】 (ここで、Halはハロゲン原子を表わし、R1 は請求
    項1に記載の通りである)の化合物と反応させるか、或
    いは b)前記の式(II)の化合物を強塩基と要すれば触媒の
    存在下に反応させ、続いてその生成物を次式(IIIA) 【化5】 (ここで、Halはハロゲン原子を表わし、RA は保護
    基を有し得る前記のようなR1 基を表わす)の化合物と
    反応させて次式(IA ) 【化6】 (ここで、RA 、R2 、R3 及びR4 は上で記載の通り
    である)の化合物を得、続いて保護基を解裂させて、R
    A が請求項1に記載の通りのR1基を表わす相当する式
    (IA ) の化合物を得ることからなる式(I)の化合物
    の製造法。
  8. 【請求項8】 強塩基が水素化ナトリウムである請求項
    7記載の製造法。
  9. 【請求項9】 式(IIIA)の化合物においてRA がアリー
    ルセレノ保護基を表わす請求項7又は8記載の製造法。
  10. 【請求項10】 式(IIIA)の化合物においてRA がフェ
    ニルセレノ保護基を表わす請求項7〜9のいずれかに記
    載の製造法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の式(II)の化合物。
  12. 【請求項12】 式(II)の化合物が、次式(IV) 【化7】 (ここで、R2 、R3 及びR4 は請求項6に記載の通り
    である)の化合物をシアン酢酸と反応させることによっ
    て製造される請求項7〜10のいずれかに記載の製造
    法。
  13. 【請求項13】 式(IV)の化合物とシアン酢酸との反
    応をジシクロヘキシルカルボジイミド又は五塩化リンの
    存在下に及び無水テトラヒドロフラン又はジクロルメタ
    ンの存在下に行う請求項12記載の製造法。
  14. 【請求項14】 活性成分としての請求項1〜6のいず
    れかに記載の式(I)の化合物又はその互変異性体又は
    それらの製薬上許容できる塩基付加塩の少なくとも1種
    を1種以上の製薬上許容できる希釈剤、キャリアー及び
    (又は)補助剤と共に含有する製薬組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜6のいずれかに記載の式
    (I)の化合物又はその互変異性体又はそれらの製薬上
    許容できる塩基付加塩からなる治療用薬剤。
  16. 【請求項16】 請求項1〜6のいずれかに記載の式
    (I)の化合物又はその互変異性体又はそれらの製薬上
    許容できる塩基付加塩からなる、リウマチ様関節炎、免
    疫性又は非免疫性の慢性炎症病、癌、糖尿病の治療、臓
    器移植後の急性又は慢性の拒絶反応の予防及び血管形成
    後の狭窄の再発の予防のための薬剤。
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